JP2600268B2 - 難燃性ボード - Google Patents
難燃性ボードInfo
- Publication number
- JP2600268B2 JP2600268B2 JP9034488A JP9034488A JP2600268B2 JP 2600268 B2 JP2600268 B2 JP 2600268B2 JP 9034488 A JP9034488 A JP 9034488A JP 9034488 A JP9034488 A JP 9034488A JP 2600268 B2 JP2600268 B2 JP 2600268B2
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- Japan
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- flame
- retardant
- plate
- woven
- synthetic resin
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建築用内装下地材料、建築用内装材料等の
建材として好適に用いられる難燃性ボードに関する。
建材として好適に用いられる難燃性ボードに関する。
従来、建築用内装下地材料、建築用内装材料として
は、合成樹脂板や石膏ボード、インシュレーションボー
ド等の内装材が使用されている。
は、合成樹脂板や石膏ボード、インシュレーションボー
ド等の内装材が使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、合成樹脂板は一般に耐熱，耐火性に劣るた
め、難燃剤を配合したり、表面に難燃塗料を塗布してい
るが、耐熱，耐火性はなお十分ではない。
め、難燃剤を配合したり、表面に難燃塗料を塗布してい
るが、耐熱，耐火性はなお十分ではない。
一方、石膏ボード、インシュレーションボード等の内
装材は強度、特に曲げ強度が低いという問題がある。
装材は強度、特に曲げ強度が低いという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、軽量で耐
熱，耐火性に優れ、しかも曲げ強度等の機械的強度が大
きく、各種建材等として有効な難燃性ボードを提供する
ことを目的とする。
熱，耐火性に優れ、しかも曲げ強度等の機械的強度が大
きく、各種建材等として有効な難燃性ボードを提供する
ことを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、合成樹脂板の片
面又は両面に、有機繊維による織布もしくは不織布に珪
酸塩を主体とする無機質珪酸塩発泡ポリマーを含浸させ
た難燃板又は該難燃板の複数枚を重合した多層難燃板を
積層一体化したものである。
面又は両面に、有機繊維による織布もしくは不織布に珪
酸塩を主体とする無機質珪酸塩発泡ポリマーを含浸させ
た難燃板又は該難燃板の複数枚を重合した多層難燃板を
積層一体化したものである。
ここで、合成樹脂板としては、非発泡又は発泡の合成
樹脂板が使用し得る。
樹脂板が使用し得る。
本発明の難燃性ボードは、上述したように合成樹脂板
の片面又は両面に、有機繊維の織布もしくは不織布に珪
酸塩を主体とした無機質珪酸塩発泡ポリマーを含浸させ
た難燃板又はその複数枚を重合したものを積層したもの
で、この難燃板はその密度が通常0.2〜0.9g/cm3で、軽
量であり、またその耐熱温度は通常600〜1000℃で、有
機繊維を芯材として使用しているにもかかわらず優れた
耐熱，耐火性を有し、全体として難燃性である。更に、
引張り，圧縮，曲げ等の機械的応力に強く、優れた機械
的特性を示す上、フレキシブルな特性を示す。しかも熱
による膨張収縮の程度が少なく、また断熱効果を有す
る。
の片面又は両面に、有機繊維の織布もしくは不織布に珪
酸塩を主体とした無機質珪酸塩発泡ポリマーを含浸させ
た難燃板又はその複数枚を重合したものを積層したもの
で、この難燃板はその密度が通常0.2〜0.9g/cm3で、軽
量であり、またその耐熱温度は通常600〜1000℃で、有
機繊維を芯材として使用しているにもかかわらず優れた
耐熱，耐火性を有し、全体として難燃性である。更に、
引張り，圧縮，曲げ等の機械的応力に強く、優れた機械
的特性を示す上、フレキシブルな特性を示す。しかも熱
による膨張収縮の程度が少なく、また断熱効果を有す
る。
それ故、合成樹脂板を使用する場合の耐熱，耐火性等
の欠点を十分に補償することができると共に、合成樹脂
板の特性も十分発揮されるものである。
の欠点を十分に補償することができると共に、合成樹脂
板の特性も十分発揮されるものである。
以下、本発明の一実施例につき図面を参照して説明す
る。
る。
第1,2図は本発明の難燃性ボードの実施例を示すもの
で、第１図は、合成樹脂板１の片面に難燃板２を積層一
体化したもの、第２図は合成樹脂板１の両面にそれぞれ
難燃板2,2を積層一体化したものであり、第１図の例は
難燃板２を複数枚重合した多層難燃板を用いたもの、第
２図の例は難燃板2,2をそれぞれ単層としたものであ
る。
で、第１図は、合成樹脂板１の片面に難燃板２を積層一
体化したもの、第２図は合成樹脂板１の両面にそれぞれ
難燃板2,2を積層一体化したものであり、第１図の例は
難燃板２を複数枚重合した多層難燃板を用いたもの、第
２図の例は難燃板2,2をそれぞれ単層としたものであ
る。
ここで、合成樹脂板１としては非発泡のものでも発泡
のものでもよく、非発泡のものの例としては塩化ビニル
樹脂板、ポリエステル板、アクリル板、ポリカーボネー
ト板等を挙げられ、発泡のものの例としては発泡ポリス
チレン、発泡ポリウレタン、発泡フェノール、発泡ポリ
エチレン等が挙げられる。その厚さは適宜選択すること
ができるが、通常１〜30mmである。
のものでもよく、非発泡のものの例としては塩化ビニル
樹脂板、ポリエステル板、アクリル板、ポリカーボネー
ト板等を挙げられ、発泡のものの例としては発泡ポリス
チレン、発泡ポリウレタン、発泡フェノール、発泡ポリ
エチレン等が挙げられる。その厚さは適宜選択すること
ができるが、通常１〜30mmである。
また、上記難燃板２は、有機繊維の織布もしくは不織
布からなる芯材３に珪酸塩を主体とする無機質珪酸塩発
泡ポリマー４が含浸されてなるものである。
布からなる芯材３に珪酸塩を主体とする無機質珪酸塩発
泡ポリマー４が含浸されてなるものである。
この場合、有機繊維の不織布としては、ポリエステ
ル，ポリプロピレン，ポリエチレン，ポリアミド，ビニ
ロン等の太さ１〜20デニール程度の繊維を用いたものが
使用でき、その厚さとしては特に限定されないが、１〜
5mm程度とすることができ、また50〜500g/m2程度の重さ
のものを好適に用いることができる。
ル，ポリプロピレン，ポリエチレン，ポリアミド，ビニ
ロン等の太さ１〜20デニール程度の繊維を用いたものが
使用でき、その厚さとしては特に限定されないが、１〜
5mm程度とすることができ、また50〜500g/m2程度の重さ
のものを好適に用いることができる。
また、本発明に好適に利用できる織布としては、天然
繊維、合成繊維等の織布で、比較的織目の粗な例えば１
インチ当り10〜20本程度の織密度の織布が好適である。
織布の形態も一般の平織のほか、パイル織布、起毛織布
なども好ましく使用される。
繊維、合成繊維等の織布で、比較的織目の粗な例えば１
インチ当り10〜20本程度の織密度の織布が好適である。
織布の形態も一般の平織のほか、パイル織布、起毛織布
なども好ましく使用される。
上記有機繊維の織布ましくは不織布に含浸される無機
質珪酸塩発泡ポリマーは、珪酸塩、メタ珪酸塩を主成分
とし、界面活性剤が配合されてなる無機自硬性組成物を
発泡硬化することによって得ることができる。
質珪酸塩発泡ポリマーは、珪酸塩、メタ珪酸塩を主成分
とし、界面活性剤が配合されてなる無機自硬性組成物を
発泡硬化することによって得ることができる。
上記無機自硬性組成物につき更に詳述すると、その組
成としては下記の通りである（なお、％は重量％を示
す）。
成としては下記の通りである（なお、％は重量％を示
す）。
珪酸塩 15〜66％，より好ましくは 30〜60％ カオリン ０〜28％，より好ましくは ５〜20％ 水溶性マグネシウム塩 ０〜１％，より好ましくは 0.
2〜0.8％ 珪弗化塩 ２〜20％，より好ましくは ５〜15％ メタ珪酸塩 ３〜58％，より好ましくは ３〜30％ 界面活性剤 0.1〜２％，より好ましくは 0.1〜１％ 水 ０〜15％，より好ましくは ５〜13％ この場合、珪酸塩としては珪酸ソーダ、水溶性マグネ
シウム塩としては塩化マグネシウム、珪弗化塩としては
珪弗化ソーダ、メタ珪酸塩としてはメタ珪酸ソーダ、界
面活性剤としてはウラル硫酸ソーダ等のアニオン系界面
活性剤が好適に用いられる。
2〜0.8％ 珪弗化塩 ２〜20％，より好ましくは ５〜15％ メタ珪酸塩 ３〜58％，より好ましくは ３〜30％ 界面活性剤 0.1〜２％，より好ましくは 0.1〜１％ 水 ０〜15％，より好ましくは ５〜13％ この場合、珪酸塩としては珪酸ソーダ、水溶性マグネ
シウム塩としては塩化マグネシウム、珪弗化塩としては
珪弗化ソーダ、メタ珪酸塩としてはメタ珪酸ソーダ、界
面活性剤としてはウラル硫酸ソーダ等のアニオン系界面
活性剤が好適に用いられる。
なお、上記組成物の使用量は上記芯材に対する含浸量
乃至はその表面にポリマー層を形成し得る量であるが、
通常織布ましくは不織布１重量部当り５〜20重量部とす
ることができる。
乃至はその表面にポリマー層を形成し得る量であるが、
通常織布ましくは不織布１重量部当り５〜20重量部とす
ることができる。
上記難燃板は、一枚もしくは複数枚を重ね合わせた織
布もしくは不織布に上記無機自硬性組成物を含浸、硬化
させることにより製造されるが、この場合組成物は十分
攪拌して組成物中に空気を巻き込んで発泡させた状態で
塗布乃至含浸するものである。なお、この攪拌時間や攪
拌速度は組成物中への空気巻き込み量により相違する
が、通常50〜1000rpmで５〜30分程度の攪拌が採用され
る。ここで、空気巻き込み量は最終硬化物の密度が0.2
〜0.9g/cm3になるように選定することが好ましい（な
お、上記組成物にこのように空気を巻き込まないで硬化
させた場合の密度は通常0.6〜1.4g/cm3である）。空気
を巻き込んだ組成物を織布もしくは不織布に注入含浸し
た後、静置すると、上記組成物は自硬性であり、巻き込
まれた空気によりエアボイドを形成した発泡状態で硬化
すると共に、その自己接着力により織布ましくは不織布
に装着一体化され、難燃板が得られるものである。
布もしくは不織布に上記無機自硬性組成物を含浸、硬化
させることにより製造されるが、この場合組成物は十分
攪拌して組成物中に空気を巻き込んで発泡させた状態で
塗布乃至含浸するものである。なお、この攪拌時間や攪
拌速度は組成物中への空気巻き込み量により相違する
が、通常50〜1000rpmで５〜30分程度の攪拌が採用され
る。ここで、空気巻き込み量は最終硬化物の密度が0.2
〜0.9g/cm3になるように選定することが好ましい（な
お、上記組成物にこのように空気を巻き込まないで硬化
させた場合の密度は通常0.6〜1.4g/cm3である）。空気
を巻き込んだ組成物を織布もしくは不織布に注入含浸し
た後、静置すると、上記組成物は自硬性であり、巻き込
まれた空気によりエアボイドを形成した発泡状態で硬化
すると共に、その自己接着力により織布ましくは不織布
に装着一体化され、難燃板が得られるものである。
この場合、上述したように複数枚の織布もしくは不織
布に上記組成物を塗布含浸させることにより、難燃板の
複数枚が積層重合された状態の多層難燃板が得られる。
また、単層又は複数層からなる難燃板を更に複数個接着
重合することもできる。なお、重合総数は特に限定され
ないが、通常２〜７層とすることができる。
布に上記組成物を塗布含浸させることにより、難燃板の
複数枚が積層重合された状態の多層難燃板が得られる。
また、単層又は複数層からなる難燃板を更に複数個接着
重合することもできる。なお、重合総数は特に限定され
ないが、通常２〜７層とすることができる。
なお、難燃板乃至多層難燃板の厚さは１〜20mmとする
ことが好ましい。
ことが好ましい。
また、合成樹脂板への難燃板の積層一体化は、上記の
ようにして得られた難燃板を接着剤を用いて合成樹脂板
に接着するようにしてもよいが、合成樹脂板上に織布も
しくは不織布を置き、これに上記組成物を塗布、含浸
し、プレスすることにより、織布ましくは不織布の網目
を通って合成樹脂板表面に浸出した組成物がその自己接
着力により合成樹脂板と強固に接着するので、接着剤を
使用することなく難燃板を合成樹脂板に一体化すること
ができる。この場合、織布もしくは不織布に上記組成物
を含浸させた後、該組成物が硬化する前に合成樹脂板に
プレスするようにしてもよい。
ようにして得られた難燃板を接着剤を用いて合成樹脂板
に接着するようにしてもよいが、合成樹脂板上に織布も
しくは不織布を置き、これに上記組成物を塗布、含浸
し、プレスすることにより、織布ましくは不織布の網目
を通って合成樹脂板表面に浸出した組成物がその自己接
着力により合成樹脂板と強固に接着するので、接着剤を
使用することなく難燃板を合成樹脂板に一体化すること
ができる。この場合、織布もしくは不織布に上記組成物
を含浸させた後、該組成物が硬化する前に合成樹脂板に
プレスするようにしてもよい。
本発明の難燃性ボードは、その難燃板の密度が通常0.
2〜0.9g/cm3で、軽量であり、また有機繊維の織布や不
織布を用いているにもかかわらず、その耐熱温度は通常
600〜1000℃で、耐熱、耐火性に優れ、更にフレキシブ
ルであると共に、機械的強度も高く、熱による膨張、収
縮や変形がし難く、かつ断熱効果を有する。
2〜0.9g/cm3で、軽量であり、また有機繊維の織布や不
織布を用いているにもかかわらず、その耐熱温度は通常
600〜1000℃で、耐熱、耐火性に優れ、更にフレキシブ
ルであると共に、機械的強度も高く、熱による膨張、収
縮や変形がし難く、かつ断熱効果を有する。
従って、合成樹脂板の特性を有効に発揮されると共
に、上記難燃板の積層一体化により合成樹脂板の耐熱、
耐火性等の欠点が補償、解消されたものである。
に、上記難燃板の積層一体化により合成樹脂板の耐熱、
耐火性等の欠点が補償、解消されたものである。
第１図及び第２図はそれぞれ本発明の一実施例を示す断
面図である。 １……合成樹脂板、２……難燃板、 ３……織布もしくは不織布からなる芯材、 ４……無機質珪酸塩発泡ポリマー。
面図である。 １……合成樹脂板、２……難燃板、 ３……織布もしくは不織布からなる芯材、 ４……無機質珪酸塩発泡ポリマー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−262126（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−262129（ＪＰ，Ａ) 特開 昭50−37223（ＪＰ，Ａ) 特公 昭50−32284（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (1)
- 【請求項１】合成樹脂板の片面又は両面に、有機繊維に
よる織布もしくは不織布に珪酸塩を主体とする無機質珪
酸塩発泡ポリマーを含浸させた難燃板又は該難燃板の複
数枚を重合した多層難燃板を積層一体化してなることを
特徴とする難燃性ボード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9034488A JP2600268B2 (ja) | 1988-04-14 | 1988-04-14 | 難燃性ボード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9034488A JP2600268B2 (ja) | 1988-04-14 | 1988-04-14 | 難燃性ボード |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01262128A JPH01262128A (ja) | 1989-10-19 |
| JP2600268B2 true JP2600268B2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=13995912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9034488A Expired - Lifetime JP2600268B2 (ja) | 1988-04-14 | 1988-04-14 | 難燃性ボード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2600268B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114103358B (zh) * | 2021-11-23 | 2022-09-23 | 泉福智慧新材料(江苏)有限公司 | 一种阻燃强化聚碳酸酯复合板及其制备方法 |
-
1988
- 1988-04-14 JP JP9034488A patent/JP2600268B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01262128A (ja) | 1989-10-19 |
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