JP2599872Y2 - 軒 樋 - Google Patents

軒 樋

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JP2599872Y2
JP2599872Y2 JP1993012153U JP1215393U JP2599872Y2 JP 2599872 Y2 JP2599872 Y2 JP 2599872Y2 JP 1993012153 U JP1993012153 U JP 1993012153U JP 1215393 U JP1215393 U JP 1215393U JP 2599872 Y2 JP2599872 Y2 JP 2599872Y2
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JP
Japan
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gutter
eaves gutter
side wall
eaves
front side
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JP1993012153U
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JPH0671671U (ja
Inventor
孝一 刈茅
太一郎 名倉
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、軒樋に関し、特に、樋
取付け金具が外から見えない内吊り式の軒樋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樋受け金具が外から見えない内吊
り式の軒樋としては、例えば、実開平3−76934号
公報に記載されているものが知られている。実開平3−
76934号公報記載の内吊り式の軒樋は、図に示す
ように、底部11、前後の両側壁12、13及び両側壁
上端の耳部14、14が設けられ、建物5の壁面に取付
けられた樋取付金具4の本体41の前端が軒樋1の前方
の側壁12の上端の耳部14の下方付け根部に係止され
ると共に、樋取付金具4の本体41の後端に設けられた
溝部内に軒樋の後方の側壁13の上端の耳部14が挿入
されて建物5の壁面に取付けられるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、実開平3−76934号公報記載の内吊り式の軒
樋においては、前方の側壁2については、樋取付金具6
の本体61の前端が前方の側壁2の上端の耳部4の下方
付け根部に係止されているだけであるから、樋取付金具
6による取付けが不安定であり、積雪による荷重や軒樋
の下方から吹き上げる風により軒樋が樋取付金具6から
容易に外れる欠点があった。
【0004】本考案は、このような従来の内吊り式の軒
樋における問題点に着目してなされたものであり、その
目的とするところは、従来の内吊り式の軒樋における問
題点を解決し、樋取付金具による取付けが安定したもの
であって、積雪による荷重や軒樋の下方から吹き上げる
風により軒樋が樋取付金具から容易に外れる恐れのない
軒樋を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、本考案軒樋は、底部、前後の両側壁、及び両側壁
上端の耳部を有し、繊維強化複合シート製の芯材の両面
に熱可塑性樹脂の被覆層が設けられた積層構造で構成さ
れた軒樋において、前方の側壁の上部が後傾して形成さ
れていると共に、前方の側壁の中途部に、その壁部が樋
内方に凹設されることで、前面が前方に開口した溝とな
り後面が突条となる湾曲部が長手方向に連続して形成さ
れ、前方の側壁上端の耳部は軒樋の内方に突出されてい
ることを特徴とするものであり、このような構成によ
り、上記の課題が解決されるものである。
【0006】本考案において、軒樋の材質としては、特
に限定れるものではないが、例えば、硬質塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト
のような合成樹脂の他、ポリフェニレンサルファイドの
ようなエンジニアリングプラスチック、又は、鉄、ステ
ンレス、銅、アルミニュウムのような金属を単独に使用
してもよく、或いは、鉄等の金属製芯材の両側に硬質塩
化ビニル樹脂の被覆層を設ける等、これらの材質を適宜
組み合わせて使用してもよい。尚、芯材は金属の板或い
は網状体でもよく、金属の他に繊維強化複合シート等も
使用できる。
【0007】この繊維強化複合シートとしては、ガラス
繊維、カーボン繊維、アルミナ繊維、アラミド繊維等の
単独もしくはこれらを組み合わせたロービング状の連続
繊維、不織布、織布、マット、ネット等の加工物等に樹
脂が含浸成形されたものが使用でき、更にこれらを組み
合わせた多層構造とすることもできる。
【0008】
【作用】 本考案軒樋においては、前方の側壁の上部が
後傾して形成されていると共に、前方の側壁の中途部
、その壁部が樋内方に凹設されることで、前面が前方
に開口した溝となり後面が突条となる湾曲部が長手方向
に連続して形成され、前方の側壁上端の耳部は軒樋の内
方に突出されているので、樋取付金具として、前方の側
壁上端の耳部の下方付け根部に係止される部分が設けら
れるのみならず前方の側壁の中途部の軒樋の内方に突出
する湾曲部が弾性変形して嵌合する凹部が設けられたも
のを使用することにより樋取付金具との取付状態が安定
したものとなり、積雪荷重や下方からの吹き上げる風等
によっては樋取付金具から容易に外れない。特に、前方
の側壁の上部が後傾して形成された、前方の側壁が前方
に膨出している軒樋においては、前方の側壁と底部との
角度が鋭角となるため、変形しやすくまた応力が集中し
やすいが、樋取付金具に軒樋を取り付けるに際して、前
方の側壁が弾性変形しても、前方の側壁の中途部の湾曲
部により応力が分散され、無理なく確実に取り付けられ
る。また、この湾曲部とこれに嵌合する樋取付金具の凹
部との形状が若干相違しても、この湾曲部の弾性変形に
より樋取付金具の凹部に確実に嵌合して取り付けられ
前方の側壁の前方への膨出により軒樋の両側壁上端の耳
部間の距離の割に軒樋の断面積が大きくなった軒樋であ
っても、両耳部とこの湾曲部とにより樋取付金具への取
付状態は確実なものとなる。さらに、本考案軒樋は、繊
維強化複合シート製の芯材の両面に熱可塑性樹脂の被覆
層が設けられた積層構造で構成された軒樋であるので、
上記湾曲部を弾性変形させても軒樋に亀裂が生じたり軒
樋が破壊したりすることがなく、また湾曲部をリブなど
で補強しなくても軒樋の強度が保てる。
【0009】
〔実施例1〕
図1は本考案軒樋の一例の取付状態を示す断面図であ
る。図1において、1は本考案軒樋であり、本考案軒
樋1は底部11、前方の側壁12、後方の側壁1
、及び、これらの両側壁上端の耳部14、14
を有し、全体が繊維強化複合シート製の芯材2の両面に
硬質塩化ビニル樹脂の被覆層が設けられたサンドイッチ
構造で構成されている。
【0010】 図1に示す本考案軒樋1aにおいては、
前方の側壁12aの上部が後傾して形成されると共に、
前方の側壁12aの中途部に長手方向に連続して突設さ
れている湾曲部15aは、前方の側壁12aを樋内方に
凹設させることにより、前面が前方に開口した溝となり
後面が突条となるように形成され、前方の側壁12a上
端の耳部14aの付け根部には耳部14aを屈曲させる
ことにより凹溝141aが設けられ、後方の側壁13a
の上端の耳部14aは軒樋1aの内方に突出されてい
る。
【0011】4aは樋取付金具であり、その本体部42
aは断面形状がエの字形であり、本体部42aの前端に
は軒樋1aの湾曲部15aが嵌合される凹溝43aが設
けられ、その上方には係止部44aが突設され、この係
止部44aは軒樋1aの前方の側壁12aの上端の耳部
14の付け根部には耳部14を屈曲させることによ
り凹溝141a内に挿入係止されるようになっている。
【0012】樋取付金具4aの本体42aと基部41a
との間には凹溝45aが設けられ、その入口には係止用
凸条46aが突設され、この係止用凸条46aは凹溝4
5a内に軒樋1aの後方の側壁13aの上端の耳部14
aが挿入されたときに耳部14aの付け根部に係止され
るようになっている。
【0013】〔実施例の作用〕 次に、図に示す本考案軒樋の作用について説明する。
図1に示すように、軒樋1の後方の側壁13の上端
の耳部14を樋取付金具4の本体部42の凹溝4
内に挿入し、凹溝45の入口の凸条46により
耳部14の下方付け根部を係止させると共に、前方の
側壁12の中途部に突設されている湾曲部15を樋
取付金具4の本体部42の凹溝43に挿入嵌合
し、本体部42の前端上方の係止部44を軒樋1
の前方の側壁12の上端の耳部14の付け根部に係
止されることにより軒樋1を建物5の壁面に取付け
る。
【0014】このような状態において、積雪荷重が加わ
ったり、軒樋1の下方から風が吹き上がっても軒樋1
の前方の側壁12の上端の耳部14の付け根部に
樋取付金具4の係止部44が係止されるのみならず
樋取付金具4の凹溝43内に軒樋1の前方の側壁
12の中途部に突設されている湾曲部15が嵌合さ
れているので、軒樋1は樋取付金具4に安定した状
態で取付けられており、軒樋1は樋取付金具4から
外れる恐れはない。
【0015】〔実施例の軒樋の製法〕 次に、図に示す本考案軒樋の製法について説明する。
は図に示す本考案軒樋の芯材2となる繊維強化複
合シートを製造する態様を示す説明図である。
【0016】繊維強化複合シートは、図に示すよう
に、ガラス繊維20がボビン24から繰り出され、含浸
層21内において塩化ビニル樹脂22が含浸され、ピン
チロール23により加熱加圧されることによりガラス繊
維20で強化された塩化ビニル樹脂22のシートからな
る芯材2が製造される。
【0017】図は心材2を使用して本考案軒樋が製造
される態様を示す説明図である。本考案軒樋は図に示
すように、ボビン57から繰り出される芯材2は成形装
置51に導入されてほぼ樋形状に成形される。この樋状
に成形された芯材2の両端において棒状コア52に次第
に巻き込まれることにより軒樋の耳部が成形され、次い
で、押出機54に取付けられたクロスヘッドダイ55内
に導入されで芯材2の内外面に樹脂層が被覆され、サイ
ジングダイ56を通過することにより形状が矯正された
後、引取機56により引き取られる。
【0018】
【考案の効果】 本考案軒樋においては、前方の側壁の
上部が後傾して形成されていると共に、前方の側壁の中
途部に、その壁部が樋内方に凹設されることで、前面が
前方に開口した溝となり後面が突条となる湾曲部が長手
方向に連続して形成され、前方の側壁上端の耳部は軒樋
の内方に突出されているので、樋取付金具として、前方
の側壁上端の耳部の下方付け根部に係止される部分が設
けられるのみならず前方の側壁の中途部の軒樋の内方に
突出する湾曲部が弾性変形して嵌合する凹部が設けられ
たものを使用することにより樋取付金具との取付状態が
安定したものとなり、積雪荷重や下方からの吹き上げる
風等によっては樋取付金具から容易に外れない。特に、
前方の側壁の上部が後傾して形成された、前方の側壁が
前方に膨出している軒樋においては、前方の側壁と底部
との角度が鋭角となるため、変形しやすくまた応力が集
中しやすいが、樋取付金具に軒樋を取り付けるに際し
て、前方の側壁が弾性変形しても、前方の側壁の中途部
の湾曲部により応力が分散され、無理なく確実に取り付
けられる。また、この湾曲部とこれに嵌合する樋取付金
具の凹部との形状が若干相違しても、この湾曲部の弾性
変形により樋取付金具の凹部に確実に嵌合して取り付け
られ、前方の側壁の前方への膨出により軒樋の両側壁上
端の耳部間の距離の割に軒樋の断面積が大きくなった軒
樋であっても、両耳部とこの湾曲部とにより樋取付金具
への取付状態は確実なものとなる。さらに、本考案軒樋
は、繊維強化複合シート製の芯材の両面に熱可塑性樹脂
の被覆層が設けられた積層構造で構成された軒樋である
ので、上記湾曲部を弾性変形させても軒樋に亀裂が生じ
たり軒樋が破壊したりすることがなく、また湾曲部をリ
ブなどで補強する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案軒樋の一例の取付状態を示す断面図。
【図2】図に示す本考案軒樋に使用する芯材の製法の
一態様を示す説明図。
【図3】図に示す本考案軒樋の製法の一態様を示す説
明図。
【図4】従来の軒樋の取付状態を示す断面図。
【符号の説明】
1a 本考案軒樋 11a 底部 12a 前方の側壁 13a 後方の側壁 14a 耳部 15a 湾曲部 2 芯材 4a 樋取付金具 41a 基部 42a 樋取付金具本体 43a 凹溝 44a 係止部 5 建物

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部、前後の両側壁、及び両側壁上端の
    耳部を有し、繊維強化複合シート製の芯材の両面に熱可
    塑性樹脂の被覆層が設けられた積層構造で構成された軒
    樋において、前方の側壁の上部が後傾して形成されてい
    ると共に、前方の側壁の中途部に、その壁部が樋内方に
    凹設されることで、前面が前方に開口した溝となり後面
    が突条となる湾曲部が長手方向に連続して形成され、前
    方の側壁上端の耳部は軒樋の内方に突出されていること
    を特徴とする軒樋。
JP1993012153U 1993-03-18 1993-03-18 軒 樋 Expired - Lifetime JP2599872Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993012153U JP2599872Y2 (ja) 1993-03-18 1993-03-18 軒 樋

Applications Claiming Priority (1)

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JP1993012153U JP2599872Y2 (ja) 1993-03-18 1993-03-18 軒 樋

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Publication Number Publication Date
JPH0671671U JPH0671671U (ja) 1994-10-07
JP2599872Y2 true JP2599872Y2 (ja) 1999-09-20

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ID=11797529

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0424023Y2 (ja) * 1986-11-27 1992-06-05

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JPH0671671U (ja) 1994-10-07

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