JP2599606B2 - 23位置にスルフィニル基を含有する新規なステロイド化合物及びそれらの製造法 - Google Patents

23位置にスルフィニル基を含有する新規なステロイド化合物及びそれらの製造法

Info

Publication number
JP2599606B2
JP2599606B2 JP62306056A JP30605687A JP2599606B2 JP 2599606 B2 JP2599606 B2 JP 2599606B2 JP 62306056 A JP62306056 A JP 62306056A JP 30605687 A JP30605687 A JP 30605687A JP 2599606 B2 JP2599606 B2 JP 2599606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
group
compound
group containing
hydroxyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62306056A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63154698A (ja
Inventor
ミシエル・ビバ
ジヤン・ビユアンデイア
Original Assignee
ルセル−ユクラフ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ルセル−ユクラフ filed Critical ルセル−ユクラフ
Publication of JPS63154698A publication Critical patent/JPS63154698A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2599606B2 publication Critical patent/JP2599606B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J31/00Normal steroids containing one or more sulfur atoms not belonging to a hetero ring
    • C07J31/006Normal steroids containing one or more sulfur atoms not belonging to a hetero ring not covered by C07J31/003
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J41/00Normal steroids containing one or more nitrogen atoms not belonging to a hetero ring
    • C07J41/0033Normal steroids containing one or more nitrogen atoms not belonging to a hetero ring not covered by C07J41/0005
    • C07J41/0055Normal steroids containing one or more nitrogen atoms not belonging to a hetero ring not covered by C07J41/0005 the 17-beta position being substituted by an uninterrupted chain of at least three carbon atoms which may or may not be branched, e.g. cholane or cholestane derivatives, optionally cyclised, e.g. 17-beta-phenyl or 17-beta-furyl derivatives
    • C07J41/0061Normal steroids containing one or more nitrogen atoms not belonging to a hetero ring not covered by C07J41/0005 the 17-beta position being substituted by an uninterrupted chain of at least three carbon atoms which may or may not be branched, e.g. cholane or cholestane derivatives, optionally cyclised, e.g. 17-beta-phenyl or 17-beta-furyl derivatives one of the carbon atoms being part of an amide group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J7/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of two carbon atoms
    • C07J7/0005Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of two carbon atoms not substituted in position 21
    • C07J7/001Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of two carbon atoms not substituted in position 21 substituted in position 20 by a keto group
    • C07J7/0015Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of two carbon atoms not substituted in position 21 substituted in position 20 by a keto group not substituted in position 17 alfa
    • C07J7/002Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of two carbon atoms not substituted in position 21 substituted in position 20 by a keto group not substituted in position 17 alfa not substituted in position 16
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J9/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of more than two carbon atoms, e.g. cholane, cholestane, coprostane
    • C07J9/005Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of more than two carbon atoms, e.g. cholane, cholestane, coprostane containing a carboxylic function directly attached or attached by a chain containing only carbon atoms to the cyclopenta[a]hydrophenanthrene skeleton

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、23位置にスルフィニル基を含有する新規な
ステロイド化合物及びそれらの製造法に関する。これら
の新規なステロイド化合物は、20−ケトプレグナン系化
合物の製造に使用される中間体である。
〔発明の具体的説明〕
本発明の主題は、次の一般式(I) 〔ここで、R1は水素原子又はメチル基を表わし、 R2はメチル又はエチル基を表わし、 環A、B、C及びDは1個以上の二重結合を有してい
てよく、かつ、1個以上の保護されていてよいヒドロキ
シル若しくはケトン官能基、1個以上のハロゲン原子、
1個以上のアルキル若しくはアルコキシ基(1〜4個の
炭素原子を含有する)又は1個以上のアルケニル若しく
はアルキニル基(2〜4個の炭素原子を含有する)で置
換されていてよく、 Rはハロゲン原子、ヒ表ロキシル基、1〜6個の炭素
原子を含有するアルコキシ基、7〜15個の炭素原子を含
有するアラルコキシ基、又は基 (R3及びR4は同一又は異なつていてよく、それぞれ水素
原子、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基又は7
〜15個の炭素原子を含有するアラルキル基を表わすか、
或いはR3及びR4はそれらの結合している窒素原子ととも
に複素環(これは窒素及び酸素原子から選ばれる他のヘ
テロ原子を含有してもよい)を形成する)を表わすか、
或いはRは1〜6個の炭素原子を含有するアルキルチオ
基又は多くとも15個の炭素原子を含有するアリールチオ
若しくはアラルキルチオ基を表わす〕 の化合物にある。
環A、B、C及びDが1個以上の二重結合を有すると
きは、1(2)、4(5)、5(6)又は9(11)位置
の二重結合、或るいは3(4)及び5(6)又は4
(5)及び6(7)位置の共役二重結合系、或るいは
1、3、5位置の3個の二重結合の芳香族系、或るいは
1(2)、4(5)、6(7)位置の3個の二重結合系
であるのが好ましい。しかし、二重結合を含有しない化
合物が好ましくは用いられる。
環A、B、C及びDが1個以上のヒドロキシル官能基
で置換されているときは、3、6、7、11及び/又は12
位置の1個以上のヒドロキシル官能基であるのが好まし
い。
環A、B、C及びDが1個以上のケトン官能基で置換
されているときは、3、7、11又は12位置のケトン官能
基であるのが好ましい。
環A、B、C及びDが1個以上のハロゲン原子で置換
されているときは、ハロゲン原子は例えば6又は9α位
置のふつ素、塩素又は臭素原子であるのが好ましい。
環A、B、C及びDが1個以上のアルキル基で置換さ
れているときは、それは2、6、7、16α又は16β位置
のメチル又はエチル基であるのが好ましい。
環A、B、C及びDが1個以上のアルキルオキシ基で
置換されているときは、それは3又は11β位置のメトキ
シ又はエトキシ基であるのが好ましい。
環A、B、C及びDが1個以上のアルケニル基で置換
されているときは、それは例えば11β位置のビニル又は
アリル基であるのが好ましい。
環A、B、C及びDが1個以上のアルキニル基で置換
されているときは、それは例えば11β位置のエチニル基
であるのが好ましい。
ヒドロキシル基は文献で知られた通常の方法に従つて
保護することができる。例えば、アセトニド基、環状炭
酸エステル、オルトエステル、環状亜硫酸エステル、テ
トラヒドロピラニルで形成されたエーテル、トリチル及
びベンジル基、アセチル、スクシニル又はホルミルのよ
うなアシル基があげられる。
また、ケトン基も標準的な保護基、例えばケタール、
特にエチレンケタール、チオアセタール、ヘミチオアセ
タール、エノールエーテル、エノールアセテート、エナ
ミン、オキシムによつて保護することができる。
しかし、ケトン基を保護するためにはケタール基、特
にエチレンケタールが好ましい。式(I)の化合物が3
位置にケトン基を含有するときは、この基が第一に保護
される。
Rはハロゲン原子、好ましくは塩素又は臭素原子を表
わし、またRはアルコキシ基、好ましくはメトキシ又は
エトキシ基を表わすが、プロピルオキシ、イソプロピル
オキシ、ブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、t−ブチ
ルオキシ、ペンチルオキシ及びヘキシルオキシ基も表わ
すことができ、さらにRはベンジルオキシ又はフエニル
エチルオキシ基を表わすことができる。
基R3及びR4は、同一又は異なつていてよく、それぞれ
水素原子又はメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘ
キシル若しくはベンジル基の一つを表わし、或るいはR3
とR4はそれらが結合している窒素原子と共にモルホリ
ノ、ピペリジノ又はピロリジノ基を表わすこともでき
る。また、Rはメチルチオ若しくはエチルチオ基又は前
記のアルキル若しくはアルコキシ基から誘導されるアル
キルチオ基を表わすことができる。さらに、Rはフエニ
ルチオ又はベンジルチオ基を表わすこともできる。
さらに詳しくは、本発明の主題は、R1及びR2がそれぞ
れメチル基を表わし、環A、B、C及びDが3位置に保
護されていてよいヒドロキシル官能基を有し、そして場
合により6、7、11及び12位置の保護されていてよいヒ
ドロキシル官能基並びに7、11及び12位置の保護されて
いてよいケトン官能基から選ばれる1個又は数個の他の
官能基を有してよく、Rがハロゲン原子、ヒドロキシル
基、多くとも4個の炭素原子を含有するアルコキシ基又
は基 (R′及びR′は水素原子又は多くとも4個の炭素
原子を含有するアルキル基を表わすか、或いはR′
R′それらが結合している窒素原子と共にピペリジ
ノ、ピロリジノ又はモルホリノ基を形成する)を表わす
前記の一般式(I)の化合物;そして特に、環A、B、
C及びDが3位置に保護されていてよいヒドロキシル基
を有し、そして場合により12位置の保護されていてよい
ヒドロキシル官能基及び11若しくは12位置の保護されて
いてよいケトン官能基から選ばれる1個又は数個の他の
官能基を有していてよく、Rが塩素原子又はヒドロキシ
ル基を表わす前記の一般式(I)の化合物にある。
好ましい化合物のうちでも、特に有益なグループに属
する化合物は、環A、B、C及びDが3位置に保護され
ていてよいヒドロキシル基を有し、そして場合によつて
は6、7又は12位置の保護されていてよいヒドロキシル
官能基及び7、11又は12位置の保護されていてよいケト
ン官能基から選ばれる1個又は数個の他の官能基を有し
ていてよい前記のような一般式(I)の化合物よりな
る。
後者のグループのうちでは、骨格として環A、B、C
及びDを含有する化合物並びに天然の又は半合成の胆汁
酸から誘導される化合物があげられる。これらの化合物
は下記の式及び表に要約することができる。
(ここで、R′は塩素原子又はヒドロキシル基を表わ
し、R6、R7及びR12は下記の意味 R6 R7 R12 H OHα OHα H OHβ OHα H H H H H OHα H OHα H OHα H H H OHβ H OHα OHα H OHβ OHα H OHβ OHβ H H OHα OHα H H OHα を有する) これらの化合物におけるヒドロキシル基は、保護され
ていてよく、特に3位置のヒドロキシル基は保護されて
いてよい。好ましい保護基はアセチル基又はホルミル基
である。
1個以上のケトン官能基を含有する化合物のうちで
は、下記の化合物が好ましい。
(ここで、R′はヒドロキシル基を表わし、3、7、11
及び12位置の置換基は下記の意味 3保護ケトン 3OHα、7ケト、12OHα 3OHα、11ケト 3OHα、7OHα、12ケト 3OHα、7ケト 3OHα、7OHβ、12ケト 3OH、11ケト、12OH 3OH、11ケト。
を有する) もちろん、この場合も、上述のようにヒドロキシル基
は保護されていてよい。同じことが、7又は12位置のケ
トン基にも当てはまる。ケトン基のための好ましい保護
基は環状又は非環状ケタールである。
特に好ましい化合物は、実施例に記載の化合物、特に
下記の化合物である。
3α−ホルミルオキシ−11−オキソ−23−スルフイニル
−5β−コラン−24−酸 3α−ヒドロキシ−11−オキソ−23−スルフイニル−5
β−コラン−24−酸 また、本発明の主題は、次式(II) (ここで、A、B、C、D、R1及びR2は上で示した意味
を有する) の化合物をまず酸ハロゲン化物形成剤で、次いで第三塩
基で、次いで塩化チオニルで処理し、最後に随意に水、
アルカノール、アラルカノール、次式 (R3及びR4は上で示した意味を有する) の第一若しくは第二アミン、アルキルチオール、アリー
ルチオール又はアラルキルチオールで処理して式(I)
の所期化合物を得ることを特徴とする一般式(I)の化
合物の製造法にある。
前記の製造法の好ましい実施方法においては、用いら
れる酸ハロゲン化物形成剤は、特に塩化チオニル、塩化
オキサリル又は臭化オキサリルのうちから選ばれる。こ
れらのうちでも塩化チオニルが好ましい形成剤である。
好んで用いられる第三塩基は、トリエチルアミン、メ
チルエチルピリジン、ピリジン、ジアザビシクロオクテ
ン、ジアザビシクロノネン、ジアザビシクロウンデカン
のうちから選ばれ、特にトリエチルアミン又はピリジン
が選ばれる。
好んで用いられるアルカノール又はアラルカノールは
メタノール、エタノール又はベンジルアルコールであ
る。用いることのできる第一又は第二アミンは、メチル
アミン、エチルアミン、ジエチルアミン、モルホリン、
ピベリジン及びピロリジンのうちから選ばれる。もちろ
ん、上記のものに対応するチオールも用いることができ
る。
用いることのできるアルキルチオール、アリールチオ
ール又はアラルキルチオールは、好ましくはメタンチオ
ール、エタンチオール又はチオベンジルアルコールから
選ばれる。
上記の反応は、好ましくは、水とわずかに混和し又は
全く混和しない溶媒又は溶媒混合物、例えば塩化メチレ
ン又はクロロホルム中で行うことができる。
もちろん、環A、B、C及びD中に含まれるかも知れ
ない官能基を保護し又は脱保護するための標準的な反応
は、得られた式(II)の化合物又は得られた式(I)の
化合物に対して、合成の開始時に行うことができる。例
えば、環Aが3位置にアセチル又はホルミル基のような
アシル基で保護されたヒドロキシル基を含有する式
(I)の化合物は、環Aが遊離のヒドロキシル基を含有
する対応化合物を得るためには標準的なけん化反応に付
すことができる。この操作は、標準的な方法に従つて、
例えば、メタノール、塩化メチレン、水又はこれらの溶
媒の混合物中で水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は
炭酸カリウムのような塩基を作用させることによつて行
われる。
本発明の前記の一般式(I)の化合物は、次式(IV) (ここで、A、B、C、D、R1及びR2は上で示した意味
を有する) の化合物の製造に使用することができる。この方法にお
いては、Rがヒドロキシル基を表わすときには一般式
(I)の化合物を酸ハロゲン化物形成剤で処理して、R
がハロゲン原子を表わす一般式(I)の化合物を得、そ
してRが上に示した意味を有する一般式(I)の化合物
をハロゲン化剤で処理し、Rがハロゲン原子を表わすと
きは、得られた中間体化合物を随意に水、アルカノー
ル、アラルカノール、次式 (R3及びR4は上で示した意味を有する) の第一若しくは第二アミン、アルキルチオール、アリー
ルチオール又はアラルキルチオールで処理して次式(II
I) の化合物を得、式(III)の化合物にまず脱ハロゲン化
水素剤を、次いで酸化的解裂剤を作用させて式(IV)の
所期化合物を得ることができる。
要すれば用いられる酸ハロゲン化物形成剤は、前記し
たリストのうちから選ばれ、好ましくは塩化チオニルが
用いられる。
用いられるハロゲン化剤は、臭素のようなハロゲン又
は塩化スルフリルのようなハロゲン化剤である。
したがつて、Rがハロゲン原子を表わすときは、次式
(III A(ここでHal及びHal1がハロゲン原子を表わす) が得られるが、この化合物に随意に水、アルカノール、
アラルカノール、次式 の第一若しくは第二アミン、アルキルチオール、アリー
ルチオール又はアラルキルチオールを前記と同じ条件下
で作用させて前記したように式(II)の化合物が得られ
る。
式(III)の化合物に作用させる脱ハロゲン化水素剤
は、好ましくは、強塩基試剤、例えばトリトンB ナトリウム若しくはカリウムエチラート、カリウムt−
ブチラートのようなアルカリ金属アルコラート、ナトリ
ウムアミド又はカリウムアミドである。また、メタノー
ル若しくはエタノールのようなアルカノール又はグリコ
ールジメチルエーテル中で還流下に水酸化ナトリウム又
はカリウムのような塩基を使用することも考えられる。
さらにアンバーライトのような塩基性樹脂の使用も考え
られる。
合成の終りで式(IV)の所期化合物を得るのに用いる
ことができる酸化的解裂剤は、好ましくは、酸化ルテニ
ウム又は酸化マンガンのような酸化剤及びオゾンのうち
から選ばれる。
本発明者が確認したところでは、式(III)の化合物
に脱ハロゲン化水素剤を作用させると次式 に相当する化合物の混合物が得られ、次いで式(III1
及び(III2)の化合物に対して酸化的解裂を行つた後に
式(IV)の化合物を得ることができる。本発明の方法
は、最終の目的化合を導くことができな員式(III3)の
化合物をわずかな量で生じるにすぎない。
また、式(II)の化合物に酸ハロゲン化物形成剤、第
三塩基、次いで塩化チオニルを作用させて次式(I A(ここでHal1はハロゲン原子を表わす) の化合物を得、この化合物にハロゲン化剤を作用させ、
次いで得られた化合物を随意に水、アルカノール、アラ
ルカノール、次式 (R3及びR4は上で示した意味を有する) の第一若しくは第二アミン、アルキルチオール、アリー
ルチオール又はアラルキルチオールで処理して上で示し
たような式(III)の化合物を得、この式(III)の化合
物を上で示したような方法に従つて処理して式(IV)の
所期化合物を得ることができる。
上記の製造法で用いた操作条件及び反応体は前記した
製造法で用いたものと同じである。
この方法の利点は、操作を単一の容器でかつ中間体化
合物(I A)を単離することなく実施できるということ
である。
もちろん、一般式(I)の化合物から式(IV)の化合
物を製造する方法及び式(II)の化合物から式(IV)の
化合物を製造する方法のいずれにおいても、環A、B、
C及びDが含むかもしれない官能基を保護し及び脱保護
するための標準的な反応は、式(I)及び(II)の化合
物のそれぞれに対して又は合成中間対化合物に対して行
うことができる。
特に、式(III)の中間体化合物について行つた脱ハ
ロゲン化水素反応がアセチル又はホルミル基のようなア
シル保護基のけん化を生じる場合には、遊離ヒドロキシ
ル基を含有する化合物は、例えばピリジンの存在下に無
水酢酸によつて再アシル化することができる。
また、用いる酸ハロゲン化物形成剤は、塩化チオニル
である。
式(I)の化合物の特徴としてのスルフイン官能基の
形成反応は、いずれにしても、塩化チオニルの使用を伴
なうので、前記したような試剤の併用、即ち、 a) 酸ハロゲン化物形成剤、 b) 第三塩基、次いで c) 塩化チオニル の作用は、酸ハロゲン化物形成剤が塩化チオニルである
好ましい態様においては、第三塩基の存在下で式(II)
の化合物に塩化チオニルを作用させることに相当する。
一般式(I)の化合物の製造法の開始時で用いられる
式(II)の化合物は、胆汁酸系の天然物質の多くのもの
については既知の化合物であり、又はこれら天然物質か
ら出発して通常の方法によつて製造することができる物
質である。
式(IV)の化合物はプロゲステロン系の化合物であ
る。これらの化合物は有益は薬理学的性質を持つてい
る。さらに、これらの化合物は次式 のデオキシコルチゾン鎖又は17位置のその他の鎖を再構
築するための原料として用いることができる。
〔実施例〕
下記の実施例は本発明を例示するものであつて、それ
を何ら制約するものではない。
例1A:3α−ホルミルオキシ−11−オキソ−23−スルフイ
ニル−5β−コラン−24−酸 83.7gの3α−ホルミルオキシ−11−オキソ−5β−
コラン−24−酸、840ccの塩化メチレン及び168ccのピリ
ジンを混合し、次いで+10℃に冷却する。32ccの塩化チ
オニルを5分間で導入し、次いで温度を+20℃に戻す。
全体を20℃で1時間かきまぜ、84ccの0℃の水を約5分
間で導入し、全体を20℃で15分間かきまぜる、反応混合
物を冷塩酸水溶液中に注ぎ、かきまぜ、デカンテーシヨ
ンし、塩化メチレンで抽出する。抽出物を活性炭で処理
し、減圧下に蒸留乾固し、クロロホルム、イソピロパノ
ール及び酢酸の混合物(85/14/1)で溶離することによ
つて98.5g粗製の所期化合物を得た(理論93g)。Rf=0.
45。
分析:C25H36O6S(464.60) 計算:C% 64.82 H% 7.81 S% 6.90 実測: 64.8 7.7 7.0 UVスペクトル(エタノール) Max、282nm E1 1=157 ε=6400 即ち77%のスルフイン、 この化合物はそのまま次の工程に用いる。
例1B:3α−ヒドロキシ−11−オキソ−23−スルフイニル
−5β−コラン−24−酸 例1Aに記載した方法を用い、4.18gの3α−ホルミル
オキシ−11−オキソ−5β−コラン−24−酸より出発し
て得られた3α−ホルミルオキシ−11−オキソ−23−ス
ルフイニル−5β−コラン−24−酸を15ccのメタノール
と5ccの塩化メチレンとの混合物に溶解する。2ccの水を
加え、次いで炭酸カリウムを飽和するまで加える。全体
を20℃に1時間保ち、過剰の1N塩酸中に注ぎ、塩化メチ
レンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸留乾固す
る。塩化メチレン−イソプロピルエーテル混合物中で濃
縮して結晶化させる。1.45gの所期化合物を得た。mp=2
21℃。Rf=0.38(溶媒:クロロホルム、イソプロパノー
ル、酢酸85/14/1)。
分析:C24H36O5S=436.59 計算:C% 66.02% H% 8.31 S% 7.34 実測: 65.8 8.3 7.0 UVスペクトル: Max、283nm E1 1=190 ε=8,300 例2:3α−ホルミルオキシ−11,24−ジオキソ−23,23−
ジクロル−24−ジエチルアミノ−5β−コラン 4.18gの3α−ホルミルオキシ−11−オキソ−5β−
コラン−24−酸、40ccの塩化メチレン及び8ccのピリジ
ンを混合し、1ccの塩化チオニルを0℃で加え、次いで
2.5ccの塩化チオニルを素早く加え、全体を20℃で30分
間かきまぜる。11ccのジエチルアミンを0℃で導入し、
全体を+5℃で30分間かきまぜ、次いで20℃に戻し、冷
塩酸水溶液(1.6N)中に注ぐ。塩化メチレンで抽出し、
抽出物を冷水酸化ナトリウム水溶液で洗い、水洗する。
有機相を乾燥し、減圧下に濃縮乾固し、残留物をシリカ
でクロマトグラフイーし、シクロヘキサンと酢酸エチル
との混合物(80/20)で溶離し、1.92gの所期化合物を得
た。
NMRスペクトル(CDCl3)、ppm 18MeのH 0.7 19MeのH 1.18 20Me及びエチルCH3のH 1.1 〜1.24 エチルCH2のHダブレツト 3.34〜3.77 H3のH 4.8 CHOのH 8.0 例3:3α−アセトキシ−11,20−ジオキソ−5β−プレグ
ナン 1) 脱塩化水素 1.7gの(3α,5β)23,23−ジクロル−N,N−ジエチル
−3−ホルミルオキシ−11−オキソコラン−24−アミ
ド、17ccのトリトンB、即ち水酸化ベンジルトリメチル
アンモニウムの40%水溶液及び17ccのメタノールを混合
し、全体を1時間還流し続け、次いで冷却する。反応混
合を水中に注ぐ、酢酸エチルで抽出し、抽出物を減圧蒸
留により濃縮乾固する。1.3gの粗製の所期化合物を得
た。
2) アセチル化 1.3gの上で得た粗化合物、2.5ccのピリジン及び5ccの
無水酢酸を混合し、混合を20℃に16時間放置し、次いで
0℃に冷却し、20ccの水を滴下する。全体をかきまぜ、
デカンテーシヨンし、酢酸エチルで抽出する。抽出物を
減圧下に濃縮乾固し、アセチル化化合物を得た。これは
そのまま次の工程に用いる。
3) オゾノリシス 上で得たアセチル化化合物を20ccの塩化メチレン中で
3ccの酢酸と混合する。これにオゾンの流れを30分間通
入させ、3滴のジメチルジスルフイドを加えてオゾニド
を分解し、次いで減圧蒸留によつて濃縮乾固する。残留
物をシリカでクロマトグラフイーする(溶離剤:シクロ
ヘキサン−酢酸エチル90/10及びシクロヘキサン−酢酸
エチル80/20)。0.370gの所期化合物を得た。
IRスペクトル(クロロホルム)、cm-1 21 CH3 1,363 C=O(アセテート)1,725 C=O(11ケト) 1,705 例4:3α−ホルミルオキシ−11,24−ジオキソ−23,23−
ジブロム−24−ジエチルアミノ−5β−コラン 418gの3α−ホルミルオキシ−11−オキソ−5β−コ
ラン−24−酸、400ccの塩化メチレン及び80ccのピリジ
ンを不活性雰囲気下に混合する。0℃で10ccの塩化チオ
ニルを導入し、次いで直ちに16ccの臭素を導入し、全体
を20℃で30分間かきまぜる。108ccのジエチルアミンを
0℃で加え、全体を+5℃で30分間かきまぜる。反応混
合物を冷塩酸水溶液中に注ぎ、塩化メチレンで抽出す
る。抽出物を水洗し、次いで冷1N水酸化ナトリウム水溶
液で洗い、次いで水洗し、乾燥し、活性炭で処理し、
過する。液を減圧蒸留により濃縮乾固する。65.1gの
所期化合物を得、これに1容のイソプロピルエーテルを
加える。生じた沈殿を分離し、洗浄し、乾燥し、51.6g
の化合物を得た。mp=148℃。
得られた化合物の1gを塩化メチレンと石油エーテル
(bp=60〜80℃)との混合物より結晶化し、分離し、洗
浄し、乾燥し、840mgの所期の純化号物を得た。mp=162
℃。
IRスペクトル(クロロホルム)、cm-1 酸の不存在 ホルメート、ケトン(1,703)、第三アミド(1,637)の
存在 NMRスペクトル、ppm 18MeのH 0.7 19MeのH 1.19 20MeのH 1.1−1.18 H3 4.9 CH2NのH 3.4−3.9 CHOのH 8.1 例5:3α−ホルミルオキシ−11,24−ジオキソ−23,23−
ジブロム−24−エチルアミノ−5β−コラン 1.4gの3α−ホルミルオキシ−11−オキソ−23−スル
フリル−5β−コラン−24−酸、14ccの塩化メチレン及
び0.97ccのピリジンを不活性雰囲気下に+10℃で混合
し、0.24ccの塩化チオニルを加える。全体を20℃で10分
間かきまぜ、次いで0℃で1滴の過酸化ジ−t−ブチル
を加え、次いで0.28ccの臭素を2分間で加え、20℃で1
時間かきまぜ、次いで1.32ccのジエチルアミンを0℃で
導入し、15分かきまぜる。反応混合物を冷塩酸水溶液中
に注ぎ、塩化メチレンで抽出する。抽出物を水洗し、2N
水酸化ナトリウム水溶液で洗い、水洗し、次いで減圧蒸
留によつて濃縮乾固する。残留物に塩化メチレンとシリ
カを加え、全体を30分間かきまぜ、過した。液を洗
浄し、減圧蒸留により濃縮乾固した後、1.4gの所期化合
物を得た。この化合物の500mgを2容のイソプロピルエ
ーテル中ですり砕くことによつて375mgの精製化合物を
得た。これはそのまま次の工程に用いる。
IRスペクトル(クロロホルム)、cm-1 C=O 1,700−1,720 C=O 1,637 ラクタム 例6:3α−アセトキシ−11,20−ジオキソ−5β−プレグ
ナン 1) 脱臭化水素 6.6gの3α−ホルミル−11,24−ジオキソ−23,23−ジ
ブロム−24−ジエチルアミノ−5β−コラン、65ccのメ
タノール及び65ccのトリトンR、即ち水酸ベンジルトリ
メチルアンモニウム水溶液(濃度43.3g/ml)を不活性雰
囲気下に混合し、1時間還流し、次いで水中で冷却し、
反応混合物を塩化メチレンで抽出する。抽出物を0.5Mり
ん酸モノナトリウム水溶液で洗い、次いで水洗し、乾燥
する。フロリシルと活性炭を加え、全体をかきまぜ、
過し、減圧蒸留によつて濃縮乾固し、4.3gの所期化合物
を得、これはそのまま次の工程に用いる。
2) アセチル化 上で得られた化合物、20ccのピリジン及び12ccの無水
酢酸を不活性雰囲気下に混合し、この混合物を20℃で20
時間かきまぜる。水を加え、かきまぜた後、反応混合物
を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出物を水洗
し、乾燥し、減圧蒸留によつて濃縮乾固する。ピリジン
残留物をトルエンによつて同伴し、溶媒を減圧下に除去
する。残留物を1.85gのシリカでクロマトグラフイー
し、シクロヘキサン−酢酸エチル混合物(50/50)で溶
離し、3.17gの所期のアセチル化化合物を回収し、これ
はそのまま次の工程に用いる。
3) オゾン化 上で得たアセチル化化合物、54ccのジクロエタン及び
21ccの酢酸を不活性雰囲気下に混合する。混合物を0℃
にもたらし、オゾンを+5℃で30分間吹き込む。反応混
合物を水中に注ぎ、塩化メチレンで抽出し、抽出物を水
洗し、乾燥し、減圧蒸留により濃縮乾固する。残留物を
シリカでクロマトグラフイーし、シクロヘキサン−酢酸
エチル混合物(75−25)で溶離し、1.44gの3α−アセ
トキシ−11,20−ジオキソ−5β−プレグナンを得た。
これを4ccのイソプロピルエーテルり結晶化し、1.27gの
所期の純化合物を得た。
mp=128℃。
〔α〕=120.5゜(c=1%、ジメチルホルムアミ
ド) 分析:C23H34O4(374.41): 計算:C% 73.76 H% 9.15 実測: 73.7 9.2 イソプロピルエーテルより結晶化することによつて80
%の収率で所期化合物を得た。mp=135℃。
例7:3α−ホルミルオキシ−11−オキソ−23,23−ジブロ
ム−5β−コラン−24−酸 20.9gの3α−ホルミルオキシ−11−オキソ−5β−
コラン−24−酸を200ccの塩化メチレンと32ccのピリジ
ンに溶解して5℃に冷却した溶液に8ccの塩化チオニル
を5分間で導入し、温度を20℃に上昇させる。全体を20
℃で1時間かきまぜ、10℃に冷却し、8ccの臭素を5分
間で導入する。20℃で1時間かきまぜ、全体を氷水混合
物中に注ぎ、デカンテーシヨンし、塩化メチレンで再抽
出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで活性炭で処理
し、蒸留乾固する。抽出物を40cccのぎ酸で溶解し、沸
点で5分間加熱し、次いで40ccの凍つたイソプロピルエ
ーテルを加えて冷却する。分離し、イソプロピルエーテ
ルで洗い、乾燥した後、24.6gの所期化合物を得た。mp
=248℃。Rf=0.4(クロロホルム−イソプロパノール−
酢酸85/14/1)。
分析:C25H36O5Br2:576.38 計算:C% 52.09 H% 6.3 Br% 27.73 実測: 52.0 6.3 27.4 例8:3α−ヒドロキシ−11,20−ジオキソ−5β−プレグ
ナン 例4及び5で得られた6gの3α−ホルミルオキシ−1
1,24−ジオキソ−23,23−ジブロム−24−ジエチルアミ
ノ−5β−コランを60ccのエタノールと6ccの10N水酸化
ナトリウム溶液に懸濁させたものを16時間加熱還流し、
次いで+15℃に冷却し、400ccの冷水中に注ぎ、150ccの
酢酸エチルで3回抽出する。抽出物を塩水で洗い、乾燥
し、40℃で減圧乾燥する。4.04gの生成物を回収し、こ
れを200ccの塩化メチレンと20ccのメタノールに溶解
し、不活性雰囲気下に−65℃に冷却する。オゾンを20分
間吹き込み、混合物を再び不活性雰囲気中に置く。1.9g
の亜りん酸トリメチルを−65℃で導入し、全体を−65℃
で15分間かきまぜ、次いで20℃に戻し、40℃で減圧乾燥
する。6gの油状物を得、これをシリカでクロマトグラフ
イーし、酢酸エチルで溶離する。所期化合物を含有する
画分を回収し、40℃で乾燥して1.5gの所期化合物を得
た。mp=168−170℃。
〔α〕=+100.5゜±3゜(c=1%、アセトン)。
参考例1:(3α,5β)−4−〔3−(アセチルオキシ)
−11,23,24−トリオキソコラン−24−イル〕モルホリン 工程A:(3α,5β)−3−(アセチルオキシ)−11−オ
キソコラン−24−酸 200gの3α−ヒドロキシ−11−オキソ−5β−コラン
−24−酸と400ccの無水酢酸を混合し、この混合物を45
℃に加熱し、2gのp−トルエンスルホン酸と20ccの酢酸
を一度に導入する。温度を5分間で63℃に上昇させ、60
℃に1時間保ち次いで55℃とする。400ccの蒸留水を+5
5℃で約1時間にわたり導入し、+10℃に冷却した後、
生じた沈殿を分離し、洗浄し、減圧乾燥する。211gの所
期化合物を得た。mp=225℃。純度は約99%。
得られた化合物の106gを塩化メチレンに溶解し、シリ
カで過し、塩化メチレンと酢酸エチルとの混合物(9/
1)で溶離し、105gの精製化合物を得た。mp=225℃。
NMRスペクトル(CDCl3)、ppm 18CH3のH 0.62 21CH3のH 0.88−0.93 19CH3のH 1.2 ACOのH 2.03 3H 4.72 COOHのH 8.1 工程B:(3α,5β)−4−〔3−(アセチルオキシ)−
11,23,24−トリオキソコラン−24−イル〕モルホリン 不活性雰囲気下に68gの(3α,5β)−3−(アセチ
ルオキシ)−11−オキソコラン−24−酸、250ccの塩化
メチレン及び0.35ccのN,N−ジメチルホルムアミドを混
合し、塩化メチレンの還流下に約15分間で12.8ccの塩化
チオニルを加える。45分間還流し、次いで減圧蒸留によ
つて濃縮乾燥する。結晶した塩酸塩に250ccの塩化メチ
レンを加え、−15℃で12.8ccの塩化チオニルを導入す
る。次いで46.5ccのトリエチルアミンと46.5ccの塩化メ
チレとの混合物を−25℃で約1時間30分にわたり加え、
得られた懸濁液を30分間かきまぜる。温度を−25℃に保
ちながら、35.5ccのモルホリンと50ccの塩化メチレンと
の混合物を約30分間で加え、30分間かきまぜる。次いで
温度を0℃に上昇させながら350ccの水を約10分間で加
える。4.7ccの酢酸を加え、+2℃〜+5℃で49.6gの過
マンガン酸カリウムを約1時間30分で加え、この混合物
を240ccの水で希釈し、+2〜+5℃で1時間かきまぜ
続ける。+5℃〜+10℃で43gの重亜硫酸ナトリウムを
約30分間で加えると同時に、12ccの濃硫酸を150ccの冷
水に溶解してなる溶液を加える。デカンテーシヨンした
後、塩化メチレン相を水洗し、乾燥し、5gの硫酸マグネ
シウム、次いで60gのアルミニウムCBT1を加え、20℃で
約1時間30分良くかきまぜる。周囲温度でさらに1時間
かきまぜ、次いで過した後、液を減圧蒸留により濃
縮乾固する。残留物に80ccの酢酸エチルを加え、次いで
減圧蒸留により残留塩化メチレンを追出し、その残留物
に100ccのエタノールを加える。これを約40℃でかきぜ
ることにより溶解し、次いでこの溶液を0℃に冷却し、
結晶化を開始させる。16時間放置した後、57.6gの所期
化合物を単離した。mp=122−123℃。
母液を濃縮乾固し、83.6%の所期化合物を含む22gの
残留物を得た。
NMRスペクトル(CDCl3)、ppm 18CH3のH 0.67 21CH3のH 0.9−1.0 19CH3のH 1.17 ACOのH 2.0 3H 4.7 モルホリンのH 3.4−3.8

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式(I) 〔ここで、R1は水素原子又はメチル基を表わし、 R2はメチル又はエチル基を表わし、 環A、B、C及びDは1個以上の二重結合を有していて
    よく、かつ、1個以上の保護されていてよいヒドロキシ
    ル若しくはケトン官能基、1個以上のハロゲン原子、1
    個以上のアルキル若しくはアルコキシ基(1〜4個の炭
    素原子を含有する)又は1個以上のアルケニル若しくは
    アルキニル基(2〜4個の炭素原子を含有する)で置換
    されていてよく、 Rはハロゲン原子、ヒドロキシル基、1〜6個の炭素原
    子を含有するアルコキシ基、7〜15個の炭素原子を含有
    するアラルコキシ基、又は基 (R3及びR4は同一又は異なっていてよく、それぞれ水素
    原子、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基又は7
    〜15個の炭素原子を含有するアラルキル基を表わすか、
    或いはR3及びR4はそれらの結合している窒素原子と共に
    複素環(これは窒素及び酸素原子から選ばれる他のヘテ
    ロ原子を含有してもよい)を形成する)を表わすか、或
    いは Rは1〜6個の炭素原子を含有するアルキルチオ基又は
    多くとも15個の炭素原子を含有するアリールチオ若しく
    はアラルキルチオ基を表わす〕 の化合物。
  2. 【請求項2】R1及びR2がそれぞれメチル基を表わし、環
    A、B、C及びDが3位置に保護されていてよいヒドロ
    キシル官能基を有し、そして場合によっては6、7、11
    及び12位置の保護されていてよいヒドロキシル官能基並
    びに7、11及び12位置の保護されていてよいケトン官能
    基から選ばれる1個又は数個の他の官能基を有していて
    よく、Rがハロゲン原子、ヒドロキシル基、多くとも4
    個の炭素原子を含有するアルコキシ基又は基 (R′及びR′は水素原子又は多くとも4個の炭素
    原子を含有するアルキル基を表わすか、或いはR′
    R′それらが結合している窒素原子と共にピペリジ
    ノ、ピロリジノ又はモルホリノ基を形成する)を表わす
    特許請求の範囲第1項記載の一般式(I)の化合物。
  3. 【請求項3】環A、B、C及びDが3位置に保護されて
    いてよいヒドロキシル官能基を有し、そして場合によっ
    ては12位置の保護されていてよいヒドロキシル官能基及
    び11若しくは12位置の保護されていてよいケトン官能基
    から選ばれる1個又は数個の他の官能基を有していてよ
    く、Rは塩素原子又はヒドロキシル基を表わす特許請求
    の範囲第1又は2項記載の一般式(I)の化合物。
  4. 【請求項4】下記の化合物: 3α−ホルミルオキシ−11−オキソ−23−スルフィニル
    −5β−コラン−24−酸 3α−ヒドロキシ−11−オキソ−23−スルフィニル−5
    β−コラン−24−酸 のいずれかに相当する特許請求の範囲第1項記載の一般
    式(I)の化合物。
  5. 【請求項5】次の一般式(I) 〔ここで、R1は水素原子又はメチル基を表わし、 R2はメチル又はエチル基を表わし、 環A、B、C及びDは1個以上の二重結合を有していて
    よく、かつ、1個以上の保護されていてよいヒドロキシ
    ル若しくはケトン官能基、1個以上のハロゲン原子、1
    個以上のアルキル若しくはアルコキシ基(1〜4個の炭
    素原子を含有する)又は1個以上のアルケニル若しくは
    アルキニル基(2〜4個の炭素原子を含有する)で置換
    されていてよく、 Rはハロゲン原子、ヒドロキシル基、1〜6個の炭素原
    子を含有するアルコキシ基、7〜15個の炭素原子を含有
    するアラルコキシ基、又は基 (R3及びR4は同一又は異なっていてよく、それぞれ水素
    原子、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基又は7
    〜15個の炭素原子を含有するアラルキル基を表わすか、
    或いはR3及びR4はそれらの結合している窒素原子と共に
    複素環(これは窒素及び酸素原子から選ばれる他のヘテ
    ロ原子を含有してもよい)を形成する)を表わすか、或
    いは Rは1〜6個の炭素原子を含有するアルキルチオ基又は
    多くとも15個の炭素原子を含有するアリールチオ若しく
    はアラルキルチオ基を表わす〕 の化合物を製造するにあたり、次式(II) (ここで、A、B、C、D、R1及びR2は前記の意味を有
    する) の化合物をまず酸ハロゲン化物形成剤で、次いで第三塩
    基で、次いで塩化チオニルで処理し、最後に随意に水、
    アルカノール、アラルカノール、次式 (ここで、R3及びR4は前記の意味を有する) の第一若しくは第二アミン、アルキルチオール、アリー
    ルチオール又はアラルキルチオールで処理して式(I)
    の所期化合を得ることを特徴とする一般式(I)の化合
    物の製造法。
  6. 【請求項6】用いる酸ハロゲン化物形成剤が塩化チオニ
    ルであることを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の
    製造法。
JP62306056A 1986-12-05 1987-12-04 23位置にスルフィニル基を含有する新規なステロイド化合物及びそれらの製造法 Expired - Fee Related JP2599606B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR86-17050 1986-12-05
FR8617050A FR2607816B1 (fr) 1986-12-05 1986-12-05 Nouveaux produits steroides comportant, en position 23, un radical sulfinyle, leur procede de preparation, leur application a la preparation de produits de la serie des 20-cetopregnanes et des intermediaires de cette preparation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63154698A JPS63154698A (ja) 1988-06-27
JP2599606B2 true JP2599606B2 (ja) 1997-04-09

Family

ID=9341613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62306056A Expired - Fee Related JP2599606B2 (ja) 1986-12-05 1987-12-04 23位置にスルフィニル基を含有する新規なステロイド化合物及びそれらの製造法

Country Status (15)

Country Link
US (2) US4847014A (ja)
EP (1) EP0275728B1 (ja)
JP (1) JP2599606B2 (ja)
KR (1) KR960013447B1 (ja)
CN (1) CN1031576C (ja)
AT (1) ATE63922T1 (ja)
CA (1) CA1284319C (ja)
DE (1) DE3770442D1 (ja)
ES (1) ES2022421B3 (ja)
FI (1) FI88395C (ja)
FR (1) FR2607816B1 (ja)
GR (1) GR3002413T3 (ja)
HU (1) HU197924B (ja)
MX (1) MX9633A (ja)
PT (1) PT86283B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5477068A (en) * 1992-03-18 1995-12-19 Rohm Co., Ltd. Nonvolatile semiconductor memory device
CA2330611A1 (en) 1998-05-22 1999-12-02 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Bifunctional molecules and therapies based thereon
EP1889198B1 (en) 2005-04-28 2014-11-26 Proteus Digital Health, Inc. Pharma-informatics system
JP2009508494A (ja) 2005-09-16 2009-03-05 ラプトール ファーマシューティカル インコーポレイテッド Crを含むタンパク質に対して特異的な受容体−結合タンパク質(rap)変異体を含む組成物およびその使用
DK3395372T3 (da) 2009-02-20 2022-04-19 Enhanx Biopharm Inc System til afgivelse af glutathion-baseret medikament
EP2427178B1 (en) 2009-05-06 2023-01-04 Laboratory Skin Care, Inc. Dermal delivery compositions comprising active agent-calcium phosphate particle complexes and methods of using the same

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2705232A (en) * 1953-02-20 1955-03-29 Searle & Co Ternorcholanylthiazoles
US3906095A (en) * 1972-08-30 1975-09-16 Schering Ag Novel pregnanoic acid derivatives
US4500460A (en) * 1983-08-18 1985-02-19 Wisconsin Alumni Research Foundation 23,23-Difluoro-25-hydroxy-vitamin D3 and process for preparing same

Also Published As

Publication number Publication date
EP0275728A1 (fr) 1988-07-27
FI875348A (fi) 1988-06-06
KR880007559A (ko) 1988-08-27
PT86283B (pt) 1990-11-07
HU197924B (en) 1989-06-28
US4847014A (en) 1989-07-11
MX9633A (es) 1993-11-01
ATE63922T1 (de) 1991-06-15
HUT46038A (en) 1988-09-28
EP0275728B1 (fr) 1991-05-29
FI88395C (fi) 1993-05-10
FI875348A0 (fi) 1987-12-04
GR3002413T3 (en) 1992-12-30
JPS63154698A (ja) 1988-06-27
DE3770442D1 (de) 1991-07-04
CN1031576C (zh) 1996-04-17
KR960013447B1 (ko) 1996-10-05
CN87107342A (zh) 1988-06-15
PT86283A (fr) 1988-01-01
CA1284319C (fr) 1991-05-21
FR2607816B1 (fr) 1989-03-31
FI88395B (fi) 1993-01-29
ES2022421B3 (es) 1991-12-01
US4950428A (en) 1990-08-21
FR2607816A1 (fr) 1988-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4425273A (en) Process for production of chenodeoxycholic acid
WO2001060836A1 (fr) Procede de preparation de derives steroidiens
JP2599606B2 (ja) 23位置にスルフィニル基を含有する新規なステロイド化合物及びそれらの製造法
JPS591278B2 (ja) 7−デヒドロコレステロ−ル誘導体及びその製造方法
US5310896A (en) Process for preparing Δ1,4 -pregnadiene-3,20-diones
JP2660413B2 (ja) 23位置にケトン基を含有する新規なステロイド化合物及びそれらの製造法
JPH0320399B2 (ja)
JPH05178886A (ja) プレグナ−4,9(11),17(20)−トリエン−3−オンの新規なステロイド誘導体、それらの製造法、プレグナ−4,9(11),16−トリエン−3,20−ジオン型のステロイド化合物の製造への使用及び新規な中間体
JP2509467B2 (ja) 3−アルコキシ−18−メチル−3,5−エストラジエン−17−オン
US4328162A (en) Process for preparing 9,11-unsaturated steroidal compound from the corresponding saturated steroidal compound
US4252719A (en) Steroid conversion method and products produced thereby
US2926163A (en) Preparation of delta-3-hydroxy-steroids
US4430270A (en) Process for the production of delta 4-C21-steroid compounds
US2248438A (en) Enol derivatives of cyclopentano phenanthrene compounds and process of making same
US2980712A (en) Allopregnane-3beta, 17alpha-diol-11, 20-dione and the preparation thereof
JP2547322B2 (ja) ブラシノステロイド化合物及びその製法
EP0702025A1 (fr) Procédé de préparation d'un dérivé stéroide 17bêta-carboxy et nouveaux intermédiaires
WO1993002095A1 (fr) Nouveaux steroides substitues en position 6 leurs procedes d'obtention et des compositions pharmaceutiques en renfermant
BE552152A (ja)
HU224687B1 (hu) 16alfa-metil-szteroidok
JPH05506438A (ja) 2―ヨード―3―ケト―△↑4―ステロイド、該化合物の製造法、ならびに後加工法
BE572621A (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees