JP2599557B2 - 4−置換1,2,4−トリアゾール誘導体 - Google Patents

4−置換1,2,4−トリアゾール誘導体

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JP2599557B2 JP5202571A JP20257193A JP2599557B2 JP 2599557 B2 JP2599557 B2 JP 2599557B2 JP 5202571 A JP5202571 A JP 5202571A JP 20257193 A JP20257193 A JP 20257193A JP 2599557 B2 JP2599557 B2 JP 2599557B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、5−ヒドロキシトリプ
タミン(5−HT)レセプターに作用する所謂「5−H
1様」レセプターの選択的アゴニストである4−置換
1,2,4−トリアゾール誘導体の特定の類に係る。従
って、該誘導体はこれらのレセプターの選択的アゴニス
トが必要とされる臨床状態の治療に有用である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】選択的
血管収縮活性を示す5−HT1様レセプターアゴニスト
は、偏頭痛の治療に有用であることが最近報告されてい
る(例えば、A.Doenickeら,The Lan
cet,.1988, Vol.1, 1309−11
参照)。従って、選択的5−HT1様レセプターアゴニ
ストである本発明の化合物は、偏頭痛及び関連状態、例
えば群発頭痛、慢性発作性偏頭痛、血管障害に関連する
頭痛、緊張性頭痛及び小児性偏頭痛の治療に特に有用で
ある。
【0003】EP−A−0313397及びWO−A−
91/18897は種々の5員環脂肪族複素環により置
換されたトリプタミン誘導体の独立した類を記載してお
り、これらの類は、特定の型の「5−HT1様」レセプ
ターに対して特異的であり、従ってこの活性を必要とす
る臨床状態、特に偏頭痛の治療のために有効な治療剤で
あると述べられている。しかしながら、EP−A−03
13397もWO−A−91/18897も本発明によ
り提供される特定の4−置換1,2,4−トリアゾール
誘導体については開示又は示唆していない。
【0004】1992年8月5日付けで公開されたEP
−A−0497512は置換イミダゾール、トリアゾー
ル及びテトラゾール誘導体の類について記載しており、
該類は5−HT1様レセプターの選択的アゴニストであ
り、従って、偏頭痛及び関連状態の治療に特に有用であ
ると述べられている。
【0005】本発明は式I:
【0006】
【化13】 [式中、Rは2−(ジメチルアミノ)エチル基、又は式
(i)もしくは(ii):
【0007】
【化14】 の基を表す]の化合物又はその塩もしくはプロドラッグ
を提供する。
【0008】上記式Iの化合物は興味ある生物学的活性
を有しており、良好な生体利用率を有する5−HT1
レセプターの強力且つ高度に選択的なアゴニストであ
る。これらの化合物とその塩及びプロドラッグは、上位
概念的にはEP−A−0497512の範囲に含まれ
る。しかしながら、EP−A−0497512は、1,
2,4−トリアゾール−4−イル誘導体又はその塩もし
くはプロドラッグについては具体的に開示していない。
【0009】Rが式(i)の基を表す上記式Iの化合物
は、ピロリジン環の3位に不斉炭素原子を含んでおり、
従って、光学的に活性である。わかり易くするために、
上記式(i)中では該当する炭素原子を「3」記号によ
り示した。分子内に不斉炭素原子を有する結果として、
この化合物は(R)及び(S)エナンチオマーとして存
在し得る。従って、本発明はこの化合物の個々のエナン
チオマー及びその混合物もその範囲に含む。このような
混合物の1種である所謂ラセミ混合物又はラセミ体は、
等しい割合で個々の(R)及び(S)エナンチオマーを
含む。更に本発明は、ピロリジン環の3位の炭素原子が
(R)又は(S)配置のいずれか一方である少なくとも
75%のエナンチオマーと、25%以下の逆のエナンチ
オマーとを含むこの化合物の混合物、及び少なくとも8
5%の一方のエナンチオマーと15%以下の逆のエナン
チオマーとを含む混合物を提供する。混合物は少なくと
も95%、好ましくは少なくとも99%の一方のエナン
チオマーと、5%以下、好ましくは1%以下の逆のエナ
ンチオマーとを含有する程度まで集積されていることが
望ましい。
【0010】医薬中で使用するためには、式Iの化合物
の塩は医薬上許容可能な塩である。しかしながら、本発
明の化合物又はそれらの医薬上許容可能な塩の製造には
他の塩も使用することができる。本発明の化合物の適切
な医薬上許容可能な塩は、例えば本発明の化合物の溶液
を、塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢
酸、安息香酸、蓚酸、クエン酸、酒石酸、炭酸又はリン
酸のような医薬上許容可能な酸の溶液と混合することに
より形成され得る酸付加塩を含む。
【0011】本発明は、上記式Iの化合物のプロドラッ
グをその範囲内に含む。一般に、このようなプロドラッ
グは式Iの化合物の機能的誘導体であり、式Iの必要な
化合物にin vivoで容易に変換可能である。適切
なプロドラッグ誘導体の選択及び製造のための慣用手順
は、例えばH.Bundgaard編“Designo
f Prodrugs”,Elsevier,1985
に記載されている。
【0012】本発明の範囲に含まれる具体的な化合物と
しては、(±)−N−メチル−3−[5−(1,2,4
−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−
イル]ピロリジン、式IA:
【0013】
【化15】 の3(R)−N−メチル−3−[5−(1,2,4−ト
リアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イ
ル]ピロリジン、式IB:
【0014】
【化16】 の3(S)−N−メチル−3−[5−(1,2,4−ト
リアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イ
ル]ピロリジン、式IC:
【0015】
【化17】 のN−メチル−4−[5−(1,2,4−トリアゾール
−4−イル)−1H−インドール−3−イル]ピペリジ
ン、式ID:
【0016】
【化18】 のN,N−ジメチル−2−[5−(1,2,4−トリア
ゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル]エ
チルアミンとその塩及びプロドラッグを挙げることがで
きる。
【0017】本発明は更に、医薬上許容可能なキャリヤ
ーと共に上記式Iの1種以上の化合物又はその医薬上許
容可能な塩もしくはプロドラッグを含有する医薬組成物
を提供する。好ましくは、これらの組成物は経口、非経
口、鼻腔内、舌下もしくは直腸投与用として、又は吸入
もしくは通気による投与用として、タブレット、ピル、
カプセル、粉末、顆粒、滅菌非経口溶液もしくは懸濁
液、配量エアゾールもしくは液体スプレー、ドロップ、
アンプル、オートインジェクタ装置又は座薬のような単
位剤形に調製される。タブレットのような固体組成物を
製造するためには、主有効成分を例えば慣用タブレット
形成用成分(例えばコーンスターチ、ラクトース、スク
ロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステア
リン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム又はガム)や
他の医薬希釈剤(例えば水)のような医薬キャリヤーと
混合し、本発明の化合物又はその医薬上許容可能な塩の
均質混合物を含有する固体予備製剤組成物を形成する。
これらの予備製剤組成物が均質であるという場合には、
組成物をタブレット、ピル及びカプセルのように効力の
均等な単位剤形に容易に細分できるように、有効成分が
組成物中に均等に分散されていることを意味する。この
固体予備製剤組成物を次に、0.1〜約500mgの本
発明の有効成分を含有する上記型の単位剤形に細分す
る。新規組成物のタブレット又はピルを被覆又は他の方
法で製剤化し、遅延作用の利点を提供する剤形を提供す
る。例えば、タブレット又はピルは内部用量及び外部用
量成分を含有することができ、後者は前者のエンベロー
プの形態である。2成分は、胃内での崩壊を阻止するよ
うに機能し且つ内部成分を無傷のまま十二指腸に送達さ
せるか又は放出を遅延させる腸溶性層により分離され得
る。このような腸溶性層又はコーティングには種々の材
料を使用することができ、このような材料は多数のポリ
マー酸及びポリマー酸とセラック、セチルアルコール及
び酢酸セルロースのような材料との混合物を含む。
【0018】本発明の新規組成物を経口又は注射による
投与用として配合可能な液体形態は、水溶液、適切には
芳香剤入りシロップ、水性又は油性懸濁液、食用油(例
えば綿実油、ゴマ油、ココナツ油又はピーナツ油)との
芳香剤入りエマルジョン、エリキシル剤及び類似の医薬
賦形剤を含む。水性懸濁液に適切な分散又は懸濁剤は、
トラガカントゴム、アラビアゴム、アルギン酸塩、デキ
ストラン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メ
チルセルロース、ポリビニルピロリドン又はゼラチンの
ような合成及び天然ゴムを含む。
【0019】偏頭痛の治療の場合、適切な用量レベルは
約0.01〜250mg/kg/日、好ましくは約0.
05〜100mg/kg/日、特に約0.05〜5mg
/kg/日である。化合物は1日に1〜4回投与するこ
とができる。
【0020】上記式Iの化合物は、式II:
【0021】
【化19】 の化合物を式III:
【0022】
【化20】 (式中、Rは上記と同義である)の化合物又はそのカル
ボニル保護形と反応させることにより製造され得る。
【0023】化合物IIとIIIの反応は、単一段階
(フィッシャーインドール合成)で実施してもよいし、
低温で初期非環化段階により式IV:
【0024】
【化21】 (式中、Rは上記と同義である)の化合物を得た後、ポ
リリン酸エステルのような適切な試薬を使用して環化
し、式Iの化合物を得てもよい。
【0025】Rが式(i)の基を表す上記式Iの化合物
はあるいは、(A)式II:
【0026】
【化22】 の化合物を式V:
【0027】
【化23】 の化合物(式中、Rpはアミノ保護基を表す)又はその
カルボニル保護形と反応させ、式VI:
【0028】
【化24】 (式中、Rpは上記と同義である)の化合物を得る段階
と、(B)こうして得た式VIの化合物を脱保護し、式
VII:
【0029】
【化25】 の化合物を得る段階と、(C)こうして得た式VIIの
化合物をメチル化する段階とを含む方法によりラセミ形
として製造してもよい。
【0030】化合物IIとIIIの反応と同様に、化合
物IIとVの反応は単一段階(フィッシャーインドール
合成)で実施してもよいし、低温で初期非環化段階によ
り式VIII:
【0031】
【化26】 (式中、Rpは上記と同義である)の化合物を得た後、
ポリリン酸エステルのような適切な試薬を使用して環化
し、式VIの化合物を得てもよい。
【0032】置換基Rpに適切なアミノ保護基の例とし
ては、カルボン酸基(例えばクロロアセチル、トリフル
オロアセチル、ホルミル、ベンゾイル、フタロイル、フ
ェニルアセチル又はピリジンカルボニル)、カルボン酸
から誘導される酸基(例えばエトキシカルボニル、ベン
ジルオキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ビフ
ェニルイソプロポキシカルボニル、p−メチルベンジル
オキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、p−ブロモベンジルオキシカルボニル、p−フェニ
ルアゾベンジルオキシカルボニル、p−(p’−メトキ
シフェニルアゾ)ベンジルオキシカルボニル又はt−ア
ミルオキシカルボニル)、スルホン酸から誘導される酸
基(例えばp−トルエンスルホン酸)、及び他の基(例
えばベンジル、p−メトキシベンジル、トリチル、o−
ニトロフェニルスルフェニル又はベンジリデン)が挙げ
られる。
【0033】形成された化合物中に存在する保護基の脱
離は、保護基の種類に依存して適当な手順により実施さ
れ得る。典型的な手順としては、ベンジルオキシカルボ
ニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ブロ
モベンジルオキシカルボニル、p−フェニルアゾベンジ
ルオキシカルボニル、p−(p’−メトキシフェニルア
ゾ)ベンジルオキシカルボニル及びトリチル基の場合に
はパラジウム触媒(例えばパラジウム炭素又はパラジウ
ムブラック)の存在下で水素化し、ベンジルオキシカル
ボニル、p−ブロモベンジルオキシカルボニル、p−フ
ェニルアゾベンジルオキシカルボニル及びt−ブトキシ
カルボニル基の場合には氷酢酸又はトリフルオロ酢酸中
で臭化水素で処理し、トリチル、t−ブトキシカルボニ
ル、ホルミル及びベンジリデン基の場合には酢酸及び/
又は塩酸もしくは硫酸のような無機酸で処理し、p−メ
トキシベンジル基の場合には2,3−ジクロロ−5,6
−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンで処理する。
【0034】特定のアミノ保護基Rpはベンジルであ
る。ベンジルをアミノ保護基Rpとして使用する場合、
その脱離に好適な方法は水素化である。これは、慣用の
接触水素化、又はより特定的にはトランスファー水素化
として知られる方法であり得る。後者の方法は、ギ酸ア
ンモニウム、次亜リン酸ナトリウム、ギ酸トリエチルア
ンモニウム又はギ酸カリウム、好ましくはギ酸アンモニ
ウムのような水素供与体の存在下で炭素に担持したパラ
ジウム、理想的には炭素に担持した10%パラジウムの
ような水添触媒を使用する。ギ酸アンモニウムを水素供
与体として使用する場合には、メタノール又は水性メタ
ノールのような溶媒中で有利には35〜45℃の範囲の
温度で反応を行うと便利である。
【0035】Rが式(i)の基を表す上記式Iの化合物
の個々のエナンチオマーは、上述のように製造されたラ
セミN−メチル−3−[5−(1,2,4−トリアゾー
ル−4−イル)−1H−インドール−3−イル]ピロリ
ジン又は、適当な後続段階でそれ自体既知の方法により
脱保護され得るその保護誘導体の分割により製造され得
る。例えば、ジアステレオイソマーの形成及び分離を含
む既知分割方法を使用すると適切である。適切な分割剤
は、分子内でアミノ基と共に酸付加塩を形成するキラル
酸を含む。適切な分割剤は樟脳誘導体(例えば樟脳−1
0−スルホン酸、α−ブロモ−樟脳−π−スルホン酸、
ヒドロキシメチレン樟脳及び樟脳酸)、メントール誘導
体(例えばメントキシ酢酸)、天然に存在する任意に活
性形の酒石酸及びリンゴ酸、並びにジアセチル酒石酸で
ある。
【0036】あるいは分割過程でキラルアミノ酸誘導体
を使用し、例えばインドール核の1位で窒素原子と共に
アミド結合を形成し、その後、温和な条件下で開裂して
もよい。使用可能な適切なアミノ酸は、場合によりその
アミノ基を保護されたL−フェニルアラニンである。
【0037】ジアステレオイソマーはクロマトグラフィ
ー又は結晶化のような慣用方法により分離される。クロ
マトグラフィーに適切な溶媒としては、酢酸エチル及び
石油エーテルが挙げられる。結晶化に適切な溶媒はエー
テル、二塩化メチレン、石油エーテル及びメタノールの
ような非極性溶媒である。
【0038】分離後、適当なジアステレオイソマーを、
ピロリジン環の3位の炭素原子が必要に応じて(R)又
は(S)のいずれかの必要な配置であるようなエナンチ
オマーに変換する。ピロリジン環の3位の炭素原子が逆
の配置にある得られたジアステレオイソマーを必要に応
じて再ラセミ化し、更に分割してもよい。
【0039】Rが式(i)の基を表す上記式Iの化合物
の個々のエナンチオマーは更に、(i)式II:
【0040】
【化27】 の化合物を式IX:
【0041】
【化28】 の化合物(式中、*で示した炭素原子は(R)又は
(S)配置にある)又はそのカルボニル保護形と反応さ
せ、式X:
【0042】
【化29】 (式中、*で示した炭素原子は(R)又は(S)配置に
ある)を得る段階と、(ii)こうして得た式Xの化合
物を脱保護し、式XI:
【0043】
【化30】 (式中*で示した炭素原子は(R)又は(S)配置にあ
る)を得る段階と、(iii)こうして得た式XIの化
合物をメチル化する段階とを含むキラル法により製造す
ることもできる。
【0044】上記式III,V及びIXの化合物の適切
なカルボニル保護形はジメチルアセタール誘導体を含
む。
【0045】化合物IIとIIIの反応及び化合物II
とVの反応と同様に、化合物IIとIXの反応は単一段
階(フィッシャーインドール合成)により行ってもよい
し、低温で初期非環化段階により式XII:
【0046】
【化31】 (式中、*で示した炭素原子は(R)又は(S)配置に
ある)の化合物を得た後、ポリリン酸エステルのような
適切な試薬を使用して環化し、式Xの化合物を得てもよ
い。
【0047】式IIのヒドラジン誘導体は、ジアゾ化後
に還元することにより、式XIII:
【0048】
【化32】 の対応するアニリン誘導体から製造することができる。
ジアゾ化は典型的には亜硝酸ナトリウム及び濃塩酸を使
用して実施され、得られたジアゾ生成物を例えば塩化錫
(II)/濃塩酸、亜硫酸ナトリウム/濃塩酸又は亜硫
酸ナトリウム/濃硫酸によりin situ還元する。
【0049】式XIIIのアニリン誘導体は、式XI
V:
【0050】
【化33】 のヒドラジン誘導体を式XV:
【0051】
【化34】 のアセタニリドと反応させた後、N−アセチル保護基を
脱離することにより製造すると適切である。
【0052】化合物XIVとXVの反応は、有利には触
媒量のp−トルエンスルホン酸の存在下で還流トルエン
中で実施すると便利である。その後のN−アセチル保護
基の脱離は、典型的には熱塩酸水溶液中で実施される。
【0053】式XIVのヒドラジン誘導体は、J.Ch
em.Soc.(C), 1967, 1664に報告
されているようにN,N’−ジホルミルヒドラジンをチ
オニルクロリド/N,N−ジメチルホルムアミドと反応
させた後、メタノール中でナトリウムメトキシドで処理
することにより製造することができる。
【0054】式XVのアセタニリドは、典型的にはギ酸
アンモニウムのような水素供与体の存在下で水添触媒を
使用するトランスファー水素化により、又は従来の接触
水素化又は塩化錫(II)を使用することにより、式X
VI:
【0055】
【化35】 の対応するニトロ化合物を還元することにより製造され
得る。
【0056】式XVIのニトロ化合物は、英国、Gil
linghamに所在のAldrich Chemic
al Company Ltd.から市販されている。
【0057】Rが式(ii)の基を表す上記式IIIの
アルデヒドの製造は、下記反応図式により表される。
【0058】
【化36】 出発化合物XVII(1−メチル−4−ピペリドン)は
英国、Gillinghamに所在のAldrich
Chemical Company Ltd.から市販
されている。反応図式のステップ1では、溶媒としてT
HFを使用して水素化ナトリウムの存在下でこの化合物
をHorner−Emmons試薬MeO2C.CH2
PO(OEt)2と反応させる。ステップ2では得られ
たピペリジンオレフィンエステルの二重結合をHClエ
タノール溶液中でパラジウム−木炭上で水素化する。次
いでステップ3ではTHF中で水素化ジイソブチルアル
ミニウム(DIBAL−H)を使用して側鎖メチルエス
テル基を還元した後、得られた末端ヒドロキシメチル基
を式IIIの目標中間体中に存在するアルデヒド部分に
Swern酸化する。
【0059】アミノ保護基Rpがベンジルである上記式
Vの典型的な中間体の製造は、下記反応図式により表さ
れる。
【0060】
【化37】 出発化合物XVII(1−ベンジル−4−ピロリジノ
ン)は英国、Gillinghamに所在のAldri
ch Chemical Company Ltd.か
ら市販されている。反応図式のステップ1では、溶媒と
してTHFを使用して水素化ナトリウムの存在下でこの
化合物をHorner−Emmons試薬MeO2C.
CH2.PO(OEt)2と反応させる。ステップ2では
得られたピロリジンオレフィンエステルの二重結合をH
Clエタノール溶液中でパラジウム−木炭上で水素化す
る。次いでステップ3ではTHF中、水素化ジイソブチ
ルアルミニウム(DIBAL−H)を使用して側鎖メチ
ルエステル基を還元した後、得られた末端ヒドロキシメ
チル基を式Vの目標中間体中に存在するアルデヒド部分
にSwern酸化する。
【0061】上記式IXのアルデヒド誘導体は、式XI
X:
【0062】
【化38】 (式中、*で示した炭素原子は(R)又は(S)配置に
ある)の対応するシアノ化合物の還元により製造され得
る。この変換を実施するために適切な還元剤は水素化ジ
イソブチルアルミニウム(DIBAL−H)であり、反
応は溶媒としてテトラヒドロフラン中で実施すると便利
である。
【0063】上記式XIXのシアノ化合物の両方のエナ
ンチオマーの製造はJ.Med.Chem., 199
0, 33, 71に記載されている。
【0064】上記キラルプロセスのステップ(ii)で
は、式Xの化合物を脱保護する。アミノ保護基の脱離は
水素化により実施すると便利である。これは従来の接触
水素化、より特定的には上記トランスファー水素化とし
て知られている方法であり得る。
【0065】上記プロセスのステップ(C)及びステッ
プ(iii)では、夫々式VII及びXIの化合物をメ
チル化する。これは従来のN−メチル化法により実施す
ると適切であり、例えばシアノホウ水素化ナトリウムの
ような還元剤の存在下で化合物VII又は化合物XIを
ホルムアルデヒドで処理することにより行われる。
【0066】以下、実施例により本発明の化合物の製造
を説明する。
【0067】J.Neurosci., 1987,
, 894に記載されている手順を使用してブタ尾か
ら調製した膜において試験化合物がT−HT1様レセプ
ターに結合する能力を測定した。放射性リガンドとして
2nM 5−ヒドロキシトリプタミンクレアチニンスル
フェート,5−[1,2−3H(N)]を使用して結合
を決定した。アッセイではシアノピンドロール(100
nM)及びメスレルギン(100nM)を使用して夫々
5−HT1A及び5−HT1C部位を遮蔽した。特異的結合
の50%を排除するために必要な以下の実施例の化合物
の濃度(IC50)は、いずれの場合も1μM未満であ
る。
【0068】5−HT1様レセプターのアゴニストとし
ての試験化合物の活性は、Arch.Pharm.,
1990, 342, 111に記載の手順を使用して
ニュージーランドシロウサギの伏在静脈の収縮を媒介す
る能力として測定した。アゴニストの濃度に対する百分
率5−HT(1μM)応答のプロットから、アゴニスト
力価を−log10EC50(pEC50)値として計算し
た。以下の実施例の化合物は、いずれの場合もこのアッ
セイで5.0以上のpEC50値を有することが判明し
た。
【0069】
【実施例】実施例1 (±)N−メチル−3−[5−(1,2,4−トリアゾ
ール−4−イル)−1H−インドール−3−イル]ピロ
リジン、2.55シュウ酸塩 中間体1 N−ベンジル−3−(ホルミルメチル)ピロリジン a)N−ベンジル−3−(カルボメトキシメチル)ピロ
リジン THF(50ml)中のメチルジエチルホスホノアセテ
ート(26.9g,0.128mol)をTHF(12
5ml)中のNaH(5.12g,油中60%分散液,
0.128mol)の撹拌懸濁液に10℃で滴下した。
混合物を0.6時間撹拌し、THF(50ml)中のN
−ベンジルピロリジン−3−オン(20.4g, 0.
117mol)の溶液を滴下した。混合物を50℃に3
時間加熱した後、真空下で溶媒を除去し、残渣をCH2
Cl2(300ml)及びH2O(100ml)に再溶解
させた。CH2Cl2相を分離し、H2O(50ml)及
び重亜硫酸ナトリウム溶液(2×50ml)で洗浄し、
脱水(Na2SO4)した。石油エーテル/酢酸エチル
(60:40)を溶離液としてシリカゲル上で粗生成物
をクロマトグラフィーにかけ、不飽和エステルの混合物
(24.7g, 92%)を得た。
【0070】MeOH(95ml)及び2N HCl
(40ml)中の前記不飽和エステル(18.8g,
81.4mmol)の溶液をPd−C(1.9g)上で
50psiで0.25時間水素化した。セライトで濾過
することにより触媒を除去し、溶媒を真空下に除去し
た。残渣を飽和K2CO3溶液(100ml)で塩基性化
し、EtOAc(2×)で抽出した。抽出物を合わせて
脱水(MgSO4)及び蒸発させ、CH2Cl2/MeO
H(96:4)を溶離液として残渣をシリカゲル上でク
ロマトグラフィーにかけ、標記カルボメトキシエステル
(15.4g, 81%)を得た。δ(360MHz,
CDCl3): 1.40−1.49(1H,m,C
2のCH), 2.03−2.12(1H,m,CH2
のCH),2.18(1H,dd,J=6.4及び9.
2Hz,CH2のCH), 2.40(2H,d,J=
7.5Hz,C 2CO2CH3), 2.49−2.6
3(3H,m,CH及びCH2), 2.80(1H,
dd,J=7.6及び9.2Hz,CH2のCH),
3.59(2H,ABq,J=13Hz C 2
h), 3.65(3H,s,CH3), 7.21−
7.31(5H,m,Ar−H)。
【0071】b)N−ベンジル−3−(ホルミルメチ
ル)ピロリジン 水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン中1M溶液
105ml, 0.105mol)をトルエン(400
ml)中の上記エステル(7.0g,30.0mmo
l)の撹拌溶液に−35℃で0.5時間かけて滴下し
た。溶液を室温まで昇温させ、2時間撹拌後、メタノー
ル(10ml)、2N NaOH(5ml)及びH2
(5ml)を順次加えることにより反応を停止した。混
合物を1時間撹拌し、得られた沈殿をセライトで濾過す
ることにより除去した。溶媒を真空下に除去し、所望の
エチルアルコール(5.65g, 92%)を得た。
【0072】ジメチルスルホキシド(1.66ml,
23.4mmol)を−75℃でCH2Cl2(130m
l)中の塩化オキサリル(1.49g, 11.7mm
ol)の溶液に滴下した。混合物を0.25時間撹拌
後、CH2Cl2(30ml)中の上記アルコール(2.
0g, 9.76mmol)の溶液を加え、−75℃で
1時間撹拌した。トリエチルアミン(4.94g, 4
8.8mmol)を加え、反応混合物を25℃に昇温さ
せ、1時間撹拌した。水(100ml)及びCH2Cl2
(400ml)を加え、混合物を飽和K2CO3溶液で塩
基性化した。水相を分離し、CH2Cl2(2×)で抽出
した。抽出物をあわせて脱水(MgSO4)及び蒸発さ
せ、CH2Cl2/EtOH(9:1)を溶離液としてシ
リカゲル上で残渣をクロマトグラフィーにかけ、所望の
アルデヒド(1.63g, 82%)を得た。δ(36
0MHz,CDCl3): 1.41−1.50及び
2.07−2.17(2H,m,CH2), 2.20
(1H,dd,J=5.9及び9.1Hz, CH2
CH), 2.54−2.67(5H,m,CH及びC
2ダブレット), 2.80(1H,dd,J=7.
3及び9.1Hz,CH2のCH), 3.60(2
H,ABq,J=13.0Hz,CH2), 7.22
−7.31(5H,m,Ar−H), 9.74(1
H,t,J=1.6Hz,CO)。
【0073】中間体2 4−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)フェニル
ヒドラジン a)4’−アミノアセタニリド EtOH/EtOAc(160ml,1:1)、H2
(15ml)及び5NHCl(5.6ml, 28.0
mmol)中の4’−ニトロアセタニリド(5.0g,
27.8mmol)の溶液を10%Pd−C(0.5
0g)上で50psiで0.25時間水素化した。セラ
イトで濾過することにより触媒を除去し、溶媒を真空下
に除去した。生成物をH2Oに溶解させ、2N NaO
Hで塩基性化し、EtOAcに抽出することにより、遊
離塩基を生成した。抽出物をあわせて脱水(MgS
4)及び蒸発させ、標記アニリン(3.75g, 9
0%)を得た。δ(250MHz,CDCl3/D4−M
eOH): 2.10(3H,s,CH3), 6.6
8(2H,d,J=8.8Hz,Ar−H), 7.2
7(2H,d,J=8.8Hz,Ar−H)。
【0074】b)4’−(1,2,4−トリアゾール−
4−イル)アセタニリド 無水トルエン(100ml)中の上記アニリン(3.5
2g, 23.4mmol)、N,N−ジメチルホルム
アミドアジン(3.33g, 23.4mmol;
J.Chem.Soc.C. 1967, 1664)
及びp−トルエンスルホン酸・1水和物(0.223
g, 1.17mmol)の混合物を還流下に17時間
加熱した。ベージュ色の沈殿を濾別し、トルエン及びC
2Cl2で洗浄し、真空下に乾燥し、所望のトリアゾー
ル(4.29g, 91%)を得た。δ(250MH
z, D4−MeOH, d6−DMSO): 2.14
(3H,s,CH3), 7.60(2H,d,J=
8.8Hz,Ar−H), 7.78(2H,d,J=
8.8Hz,Ar−H), 8.96(2H,s,Ar
−H)。
【0075】c)4’−(1,2,4−トリアゾール−
4−イル)アニリン 5N HCl(100ml)中の上記アセタニリド
(4.91g, 24.3mmol)の溶液を125℃
に1.5時間加熱した。混合物を0℃に冷却し、濃Na
OH水溶液で塩基性化し、CH2Cl2(×5)で抽出し
た。抽出物をあわせて脱水(MgSO4)及び蒸発さ
せ、CH2Cl2/MeOH/NH3(80:8:1)を
溶離液としてシリカゲル上で残渣をクロマトグラフィー
にかけ、標記アニリン(2.94g,76%)を得た。
δ(250MHz,CDCl3): 3.80(2H,
s,NH2), 6.71(2H,d,J=8.8H
z,Ar−H), 7.08(2H,d,J=8.8H
z,Ar−H), 8.36(2H,s,Ar−H)。
【0076】d)4’−(1,2,4−トリアゾール−
4−イル)フェニルヒドラジン −21℃で濃HCl/H2O(夫々23ml及び3m
l)中の上記アニリン(1.60g, 9.99mmo
l)の溶液に、温度を−10℃未満に維持するような速
度でH2O(8ml)中のNaNO2(0.69g,
9.99mmol)の溶液を加えた。混合物を0.3時
間撹拌し、真空下にシンターで迅速に濾過した。濾液を
濃HCl(17ml)中のSnCl2.2H2O(9.0
2g, 40.0mmol)の冷却(−20℃)溶液に
加えた。混合物を−20℃で0.25時間、次いで室温
で1.25時間撹拌した。得られた固体を濾別し、Et
2Oで洗い、真空下に乾燥した。粗生成物をH2Oに溶解
させ、濃NaOH水溶液で塩基性化し、EtOAc(×
5)で抽出した。抽出物をあわせて脱水(MgSO4
及び蒸発させ、標記生成物(0.95g, 54%)を
得た。δ(CDCl3/D4−MeOH): 3.98
(3H,br s,NH及びNH2), 6.97(2
H,d,J=12.0Hz,Ar−H), 7.25
(2H,d,J=12.0Hz,Ar−H), 8.4
8(2H,s,Ar−H)。
【0077】(±)N−ベンジル−3−[5−(1,
2,4−トリアゾール−4−イル)1H−インドール−
3−イル]ピロリジン 4% H2SO4(45ml)中の中間体2(0.416
g, 2.37mmol)及び中間体1(0.4g,
1.96mmol)の溶液を還流下に40時間加熱し
た。混合物を室温まで冷却し、CH2Cl2(100m
l)を加え、水相を飽和K2CO3溶液で塩基性化(pH
12/13)した。水層を分離し、CH2Cl2(×5)
で更に抽出した。抽出物をあわせて脱水(MgSO4
及び蒸発させ、CH2Cl2/MeOH(9:1)を溶離
液としてシリカゲル上で残渣をクロマトグラフィーにか
け、標記ベンジルピロリジン(0.183g, 22.
5%)を得た。δ(250MHz, CDCl3):
1.87−2.06(1H,m,CH2のCH),
2.30−2.43(1H,m,CH2のCH),
2.69−3.02(4H,m,CH2ダブレット),
3.57−3.68(1H,m,CH), 3.71
(2H,ABq,J=13Hz,C 2Ph), 7.
05−7.36(7H,m,Ar−H), 7.46
(1H,d,J=8.5Hz,Ar−H), 7.78
(1H,d,J=2.0Hz,Ar−H), 8.46
(2H,s,Ar−H), 8.71(1H,br
s, NH)。
【0078】(±)N−H−3−[5−(1,2,4−
トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イ
ル]ピロリジン MeOH(17ml)中の上記ベンジルピロリジン
(0.183g, 0.53mmol)、ギ酸アンモニ
ウム(0.176g, 2.79mmol)及び10%
Pd−C(0.183g)の混合物を室温で0.25時
間、次いで70℃で0.9時間撹拌した。セライトで濾
過することにより触媒を除去し、溶媒を真空下に除去し
た。CH2Cl2/MeOH/NH3(20:8:1)を
溶離液としてシリカゲル上で粗生成物をクロマトグラフ
ィーにかけ、所望のNH−ピロリジン(99mg, 7
3%)を得た。δ(360MHz, D4−MeO
H): 1.82−1.95及び2.16−2.30
(各々1H,各々m,CH2), 2.76−3.10
(3H,m,CH2のCH及びCH2), 3.24−
3.50(2H,m,CH2のCH及びCH), 7.
16(1H,s,Ar−H),7.17(1H,dd,
J=1.5及び8.4Hz,Ar−H), 7.42
(1H,d,J=8.4Hz,Ar−H), 7.69
(1H,d,J=1.5Hz,Ar−H), 8.80
(2H,s,Ar−H)。
【0079】(±)N−メチル−3−[5−(1,2,
4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3
−イル]ピロリジン、2.55シュウ酸塩 MeOH(8ml)中のHCHO(38%w/v溶液3
5mg; 0.44mmol)の溶液を、0℃でMeO
H(8ml)中の上記アミン(90mg, 0.36m
mol)、NaCNBH3(28mg, 0.45mm
ol)及び氷酢酸(0.05ml, 0.89mmo
l)の撹拌溶液に加えた。混合物を0℃で2時間、次い
で室温で0.7時間撹拌した。飽和K2CO3溶液(6m
l)を加え、溶媒を真空下に除去した。得られた残渣を
EtOAc(125ml)で抽出し、ブライン(×2)
で洗った。水層を合わせてEtOAc(×2)で再抽出
し、抽出物を合わせて脱水(MgSO4)及び蒸発させ
た。CH2Cl2/MeOH/NH3(40:8:1)を
溶離液として残渣をフラッシュクロマトグラフィーにか
け、所望の生成物(78mg, 82%)を得、2.5
5シュウ酸塩を調製した。m.p.40℃(吸湿性)。
実測値:C48.84、H5.02、N13.60。C
15175・2.5(C224)・0.2H2O・0.
03(EtOH)・0.03(Et2O)の理論値:C
48.51、H4.62、N14.02%。δ(360
MHz, D2O): 2.26−2.44及び2.5
8−2.76(各々1H,各々m,CH2), 3.0
1及び3.02(合計3H,各々s,CH3), 3.
22−4.16(合計5H,CH2ダブレット及びC
H),7.39(1H,dd,J=1.5及び8.6H
z,Ar−H), 7.46及び7.49(合計1H,
各々s,Ar−H), 7.67(1H,d,J=8.
6Hz,Ar−H), 7.84(1H,d,J=1.
5Hz,Ar−H),9.28(2H,s,Ar−
H)。
【0080】実施例2 3(S)−N−メチル−3−[5−(1,2,4−トリ
アゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル]
ピロリジン、安息香酸塩 中間体3 3(S)−N−[(R)−1−フェニルエチル]−3−
(ホルミルメチル)ピロリジン a)3(S)−N−[(R)−1−フェニルエチル]−
3−(シアノメチル)ピロリジン 文献に記載の手順(J.Med.Chem.1990,
33(1), 71)により3(R)−N−[(R)
−1−フェニルエチル]−3−(ヒドロキシメチル)ピ
ロリジンから標記化合物を調製した。
【0081】b)3(S)−N−[(R)−1−フェニ
ルエチル]−3−(ホルミルメチル)ピロリジン 水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン中1M溶液
37.4ml、37.4mmol)をTHF(100m
l)中の上記ニトリル(4.0g, 18.7mmo
l)の溶液に加え、混合物を室温で3時間撹拌した。酢
酸エチル(40ml)及び飽和NH4Cl溶液(30m
l)を加え、混合物を0.25時間撹拌した後、4%H
2SO4(10ml)を加え、0.5時間撹拌した。混合
物をK2CO3溶液で塩基性化し、EtOAc(3×)で
抽出した。抽出物を合わせて脱水(Na2SO4)及び蒸
発させ、CH2Cl2/MeOH(9:1)を溶離液とし
てシリカゲル上で粗生成物をクロマトグラフィーにか
け、標記アルデヒド(2.3g, 57%)を得た。δ
(360MHz, CDCl3): 1.37(3H,
d,J=6.6Hz,C 3CH), 1.37−1.
48(1H,m,CH2のCH), 2.02−2.1
2(2H,m,CH及びCH2のCH), 2.39−
2.46, 2.51−2.65及び2.81−2.8
5(夫々1H,4H及び1H,各々m,CH2トリプレ
ット), 3.21(1H,q,J=6.6Hz,C
CH3), 7.20−7.32(5H,m,Ar−
H)。
【0082】3(S)−N−メチル−3−[5−(1,
2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール
−3−イル]ピロリジン、安息香酸塩 実施例1に記載の手順を使用してヒドラジン中間体2及
びアルデヒド中間体3から標記化合物を調製した。安息
香酸塩を調製した。m.p.187−190℃。実測
値:C68.11、H6.13、N18.11。C15
175・C762の理論値:C67.85、H5.9
5、N17.98%。δ(360MHz,D2O):
2.26−2.44及び2.58−2.76(各々1
H,各々m,CH2), 3.03(3H,s,C
3), 3.22−4.16(合計5H,CH22つ及
びCH), 7.34(1H,dd,J=1.5及び
8.6Hz,Ar−H), 7.46−7.57(合計
4H,m,Ar−H), 7.65(1H,d,J=
8.6Hz,Ar−H), 7.76(1H,d,J=
1.5Hz,Ar−H), 7.86−7.88(2
H,m,Ar−H), 8.82(2H,s,Ar−
H)。
【0083】実施例3 3(R)−N−メチル−3−[5−(1,2,4−トリ
アゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル]
ピロリジン、安息香酸塩 実施例1に記載の手順を使用して3(R)−N−
[(R)−1−フェニルエチル]3−(シアノメチル)
ピロリジン及び中間体2から標記化合物を調製した。安
息香酸塩を調製した。m.p.188−189℃。実測
値:C68.12、H6.06、N18.10。C15
175・C762の理論値:C67.85、H5.9
5、N17.98%。δ(360MHz, d6−DM
SO): 1.91−2.00及び2.29−2.42
(各々1H,各々m,CH2), 2.42(3H,
s,CH3), 2.60−2.88(合計3H,m,
CH2及びCH2のCH), 3.14−3.17及び
3.58−3.68(各々1H,各々m,CH2のCH
及びCH), 7.31(1H,dd,J=1.5及び
8.6Hz,Ar−H), 7.34(1H,d,J=
1.5Hz,Ar−H), 7.44−7.50及び
7.54−7.59(合計4H,各々m,Ar−H),
7.85(1H,d,J=1.5Hz,Ar−H),
7.93−7.95(2H,m,Ar−H), 9.
02(2H,s,Ar−H)。
【0084】実施例4 N−メチル−4−[5−(1,2,4−トリアゾール−
4−イル)−1H−インドール−3−イル]ピペリジ
ン、安息香酸塩 中間体4 N−メチル−4−(ホルミルメチル)ピペリジン a)N−メチル−4−(カルボメトキシメチリデニル)
ピペリジン 窒素雰囲気下、温度を30℃未満に維持するような速度
でメチルジエチルホスホノアセテート(88.69g,
0.422mol)をTHF(300ml)中の水素
化ナトリウム(18.56g, 油中60%分散液、
0.464mol)の撹拌懸濁的に滴下した。混合物を
1時間撹拌し、THF(150ml)中のN−メチル−
4−ピペリジノン(47.71g, 0.422mo
l)の溶液を滴下した。混合物を60℃で4.5時間加
熱した後、溶媒を真空下に除去し、残渣をジクロロメタ
ン(300ml)及び水(200ml)に再溶解させ
た。ジクロロメタン相を分離し、水(200ml)及び
飽和重亜硫酸ナトリウム溶液(2×70ml)で順次洗
い、脱水(MgSO4)した。メタノール/エーテル
(5:95)を溶離液としてシリカゲル上で粗生成物を
クロマトグラフィーにかけ、標記生成物(19.75
g, 28%)を得た。1H NMR(250MHz,
CDCl3)δ: 2.30(3H,s,N−CH3),
2.35(2H,t,J=6Hz,CH2), 2.
40−2.50(4H,m,CH22つ), 3.00
(2H,t,J=6Hz,CH2), 3.70(3
H,s,CO2CH3), 5.65(1H,s,ビニル
CH)。
【0085】b)N−メチル−4−(カルボメトキシメ
チル)ピペリジン MeOH(140ml)、H2O(28ml)及び5N
HCl(23.1ml, 0.115mmol)中の
上記不飽和エステル(19.5g, 0.115mo
l)の溶液を10%Pd−C(1.95g)上で40p
siで0.5時間水素化した。セライトで濾過すること
により触媒を除去し、真空下で溶媒を除去した。残渣を
2O(70ml)に溶解させ、飽和K2CO3溶液で塩
基性化し、EtOAcに抽出することにより遊離塩基を
生成した。抽出物をあわせて脱水(MgSO4)及び蒸
発させ、標記エステル(8.41g; 43%)を得
た。1HNMR(250MHz,CDCl3)δ: 1.
24−1.37(2H,m,CH2), 1.69−
1.81(3H,m,CH2及びCH), 1.94
(2H,td,J=11.9及び2.2Hz,C
2), 2.23−2.26(5H,2.26のsを
含むm,NCH3及びCH2), 2.82(2H,br
d,J=11.6Hz,CH2), 3.67(3
H,s,CO2Me)。
【0086】c)N−メチル−4−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペリジン 窒素雰囲気下、−35℃でトルエン(350ml)中の
上記エステル(8.19g, 0.047mol)の撹
拌溶液に水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン中
1M溶液120ml、0.120mol)を滴下した。
溶液を1時間かけて室温まで昇温させた後、−30℃に
再冷却し、メタノール(5ml)、水(5ml)及び2
N NaOH(5ml)を順次加えることにより反応を
停止した。混合物を室温まで昇温させ、得られた沈殿を
セライトで濾過することにより除去した。溶媒を真空下
に除去し、メタノール/ジクロロメタン(4:96)を
溶離液として残渣をアルミナパッドに通し、標記生成物
(5.51g, 82%)を得た。1H NMR(36
0MHz,CDCl3)δ: 1.23−1.47(3
H,m,CH2及びCH), 1.52(2H,q,J
=6.6Hz,CH2), 1.69(2H,br
d,J=13.0Hz,CH2), 1.91(2H,
td,J=11.5及び2.1Hz,CH2), 2.
18(3H,s,CH3), 2.83(2H,br
d,J=11.8Hz,CH2), 3.69(2H,
t,J=6.6Hz,CH2)。
【0087】d)N−メチル−4−(ホルミルメチル)
ピペリジン 窒素雰囲気下で−70℃でジクロロメタン(300m
l)中の塩化オキサリル(4.03ml, 46.2m
mol)の撹拌溶液にジメチルスルホキシド(6.56
ml, 92.4mmol)を滴下した。混合物を0.
2時間撹拌した後、ジクロロメタン(80ml)中の上
記アルコール(5.51g, 38.5mmol)の溶
液を加え、1時間−70℃で撹拌した。トリエチルアミ
ン(26.8ml, 192mmol)を加え、反応混
合物を室温まで昇温させた。水及びジクロロメタンを加
え、混合物を飽和K2CO3溶液で塩基性化した。水相を
分離し、ジクロロメタン(×4)で抽出し、抽出物をあ
わせて脱水(MgSO4)及び蒸発させた。メタノール
/ジクロロメタン(1:99)を溶離液としてアルミナ
上で粗生成物をクロマトグラフィーにかけ、標記アルデ
ヒド(3.68g,69%)を得た。1H NMR(3
60MHz, CDCl3)δ: 1.35(2H,q
d,J=11.9及び3.8Hz,CH2), 1.6
9−1.73(2H,m,CH2), 1.81−2.
00(3H,m,CH2及びCH), 2.23(3
H,s,CH3), 2.35−2.38(2H,m,
CH2), 2.83(2H,br d,J=11.9
Hz,CH2), 9.78(1H,t,J=2.0H
z,CHO)。
【0088】N−メチル−4−[5−(1,2,4−ト
リアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イ
ル]ピペリジン、安息香酸塩 4%H2SO4(100ml)中の中間体2(2.11
g, 8.51mmol)及び中間体4(1.0g,
7.09mmol)のジヒドロクロリド塩の溶液を還流
下に22時間加熱した。混合物を0℃に冷却し、飽和K
2CO3溶液で塩基性化し、EtOAc(5×200m
l)で抽出した。抽出物をあわせて脱水(Na2SO4
し、蒸発させ、CH2Cl2/MeOH/NH3(60:
8:1)を溶離液としてシリカゲル上で残渣をクロマト
グラフィーにかけ、標記トリアゾール(1.08g,
54%)を得た。一安息香酸塩を調製した。m.p.2
18−220℃。実測値:C68.54、H6.12、
N17.32。C232552の理論値:C68.4
7、H6.25、N17.36%。1H NMR(36
0MHz, D2O)δ: 1.90−2.05(2
H,m,CH2), 2.20−2.38(2H,m,
CH2), 2.95(3H,s,CH3), 3.07
−3.30(3H,m,CH及びCH2), 3.58
−3.72(2H,m,CH2), 7.26(1H,
dd,J=1.8及び8.6Hz,Ar−H),7.3
5(1H,s,Ar−H), 7.44−7.61(4
H,m,Ar−H), 7.71(1H,d,J=1.
8Hz,Ar−H), 7.86−7.89(2H,
m,Ar−H), 8.94(2H,s,Ar−H)。
【0089】実施例5 N,N−ジメチル−2−[5−(1,2,4−トリアゾ
ール−4−イル)−1H−インドール−3−イル]エチ
ルアミン、安息香酸塩 4%硫酸水溶液(120ml)中の中間体2(1.50
g,6.04mmol)のジヒドロクロリド塩及び4−
N,N−ジメチルアミノブタナールジメチルアセタール
(0.976g, 6.05mmol)の溶液を室温で
2時間撹拌した後、還流下に40時間加熱した。室温に
冷却後、ジクロロメタンを加え、水相を飽和炭酸カリウ
ム水溶液で塩基性化した。水相を分離し、更にジクロロ
メタン(×3)で抽出した。有機相を合わせて脱水(M
gSO4)し、蒸発させ、CH2Cl2/MeOH/NH3
(60:8:1)を溶離液としてシリカゲル上で残渣を
クロマトグラフィーにかけ、標記トリアゾール(0.7
0g, 45%)を得た。メタノール−ジメチルエーテ
ル中のトリアゾールの溶液にジエチルエーテル中の安息
香酸の溶液を加えることにより安息香酸塩を調製した。
溶媒を真空下に除去し、得られた生成物にジエチルエー
テルを加えてすり潰した。m.p.172−174℃。
実測値:C66.59、H6.28、N18.42。C
212352の理論値:C66.83、H6.14、N
18.55%。1H NMR(360MHz,D2O)
δ: 2.95(6H,s,NMe2), 3.26
(2H,t,J=7.4Hz,CH2), 3.50
(2H,t,J=7.4Hz,CH2), 7.32
(1H,d,J=6.8Hz,Ar−H), 7.46
−7.55(4H,m,Ar−H), 7.63(1
H,d,J=8.6Hz,Ar−H), 7.73(1
H,s,Ar−H), 7.88(2H,d,J=6.
8Hz,Ar−H), 8.81(2H,s,Ar−
H)。
【0090】実施例6 タブレット製造 以下の化合物:(±)−N−メチル−3−[5−(1,
2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール
−3−イル]ピロリジン、2.55シュウ酸塩、3
(S)−N−メチル−3−[5−(1,2,4−トリア
ゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル]ピ
ロリジン、安息香酸塩、3(R)−N−メチル−3−
[5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H
−インドール−3−イル]ピロリジン、安息香酸塩、N
−メチル−4−[5−(1,2,4−トリアゾール−4
−イル)−1H−インドール−3−イル]ピペリジン、
安息香酸塩、N,N−ジメチル−2−[5−(1,2,
4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3
−イル]エチルアミン、安息香酸塩を夫々1.0、2.
0、25.0、26.0、50.0及び100mgを含
有するタブレットを以下のように調製した。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】 活性化合物、セルロース及びコーンスターチの一部を混
合し、10%コーンスターチペーストに顆粒化した。得
られた顆粒を篩別、乾燥し、コーンスターチの残余及び
ステアリン酸マグネシウムとブレンドした。得られた顆
粒を次にタブレット当たり1.0mg、2.0mg、2
5.0mg、26.0mg、50.0mg及び100m
gの有効成分を含有するタブレットに圧縮した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビクトル・ジウリオ・マタツサ イギリス国、ハートフオードシヤー・エ ス・ジー・9・0・エル・エイ、フアー ニユークス・ペラム、ザ・ダツク・スト リート・バーンズ(番地なし) (72)発明者 オーステイン・ジヨン・リーブ イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 6・2・エス・キユー、グレイト・ダン モウ、ゴツドフレイ・ウエイ・160 (72)発明者 フランシン・スターンフエルド イギリス国、ロンドン・エヌ・ダブリ ユ・4・4・アール・テイー、リツチモ ンド・ガーデンズ・10 (72)発明者 レスリー・ジヨセフ・ストリート イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 18・7・エス・テイー、ハーロウ、スプ リユース・ヒル・99

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、Rは2−(ジメチルアミノ)エチル基、又は式
    (i)もしくは(ii)の基: 【化2】 を表す]の化合物又はその塩。
  2. 【請求項2】 (±)−N−メチル−3−[5−(1,
    2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール
    −3−イル]ピロリジン、3(R)−N−メチル−3−
    [5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H
    −インドール−3−イル]ピロリジン、3(S)−N−
    メチル−3−[5−(1,2,4−トリアゾール−4−
    イル)−1H−インドール−3−イル]ピロリジンから
    選択される化合物並びにその塩。
  3. 【請求項3】 N−メチル−4−[5−(1,2,4−
    トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イ
    ル]ピペリジン、並びにその塩。
  4. 【請求項4】 N−メチル−4−[5−(1,2,4−
    トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イ
    ル]ピペリジンの安息香酸塩。
  5. 【請求項5】 N,N−ジメチル−2−[5−(1,
    2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール
    −3−イル]エチルアミン、並びにその塩。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の式Iの化合物又は医薬
    上許容可能なその塩を医薬上許容可能なキャリヤーと共
    に含有する、5−HT1 様レセプターの選択的アゴニス
    が必要とされる臨床状態の治療及び/又は予防に使用
    するための医薬組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の式Iの化合物の製造方
    法であって、 (I)式II: 【化3】 の化合物を式III : 【化4】 (式中、Rは請求項1に定義した意味を有する)の化合
    物又はそのカルボニル保護形と反応させる段階、又は (II)Rが式(i)の基を表す式Iの化合物をラセミ形
    で製造するために、 (A)式II: 【化5】 の化合物を式V: 【化6】 の化合物(式中、Rp はアミノ保護基を表す)又はその
    カルボニル保護形と反応させ、式VI: 【化7】 (式中、Rp は上記と同義である)の化合物を得、 (B)こうして得た式VIの化合物を脱保護し、式VII : 【化8】 の化合物を得、 (C)こうして得た式VII の化合物をメチル化する段
    、又は (III )Rが式(i)の基を表す式Iの化合物の個々の
    エナンチオマーを製造するために、ラセミ体のN−メチ
    ル−3−[5−(1,2,4−トリアゾール−4−イ
    ル)−1H−インドール−3−イル]ピロリジン又はそ
    の保護誘導体を分割した後、こうして得た化合物を必要
    に応じて脱保護する段階、又は (IV)Rが式(i)の基を表す式Iの化合物の個々のエ
    ナンチオマーを調製するために、 (i)式II: 【化9】 の化合物を式IX: 【化10】 の化合物(式中、*で示した炭素原子は(R)又は
    (S)配置にある)又はそのカルボニル保護形と反応さ
    せ、式X: 【化11】 (式中、*で示した炭素原子は(R)又は(S)配置に
    ある)を得、 (ii)こうして得た式Xの化合物を脱保護し、式XI: 【化12】 (式中、*で示した炭素原子は(R)又は(S)配置に
    ある)を得、 (iii )こうして得た式XIの化合物をメチル化する段階
    を含むことを特徴とする方法。
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