JP2599179B2 - クレーンの吊り具駆動装置 - Google Patents

クレーンの吊り具駆動装置

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はクレーンの吊り具駆動装置に係り、特に、複
索式吊り具における各ロープを張架するシーブの支持構
造と、その各ロープを1個のウインチドラムで操作する
ようにした駆動装置とに関する。
「従来の技術」 従来、天井クレーン等において、いわゆる複索式の吊
り具は、巻上げとつかみ爪の開閉との二つの操作を別々
のロープによって行っており、巻上用ロープにより吊り
下げられる支持枠の下方に、該支持枠を貫通した状態の
つかみ爪開閉用ロープを超過する開閉シーブを吊り下げ
て、該開閉シーブを上下移動させることによりつかみ爪
を開閉する構造とされている。また、両ロープは、別々
のウインチドラムに巻き付けられ、つかみ爪の開閉、巻
上げの各操作に応じて各ウインチドラムの回転させる構
成とされている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、従来の装置では、吊り荷運搬中の他の
物体への衝突、または運搬中誤って開閉動作をする等に
より吊り荷を落下させる恐れがあり、原子力のような危
険物を取り扱うものに対しては、これらを完全に防止す
るとともに簡単な機構で確実に動作させるものでなけれ
ばならない。
また、ウインチドラムを2個使用するため、その電動
機、減速機も2組必要になり、複雑化、大重量化する傾
向にあるとともに、これらを支持するクレーン本体、す
なわち天井クレーンのクラブやガーダ、ジブクレーンの
タワーの脚等も大規模化するという問題がある。
この他、開閉用ロープを使用しないで、手動、電動等
による別の開閉装置で吊り具の開閉を行うことにより、
ウインチドラムを1個とすることも考えられているが、
該開閉装置の取り扱いが繁雑になる。
また、いずれの装置においても、吊り荷を吊持して空
中を搬送する際等に、開閉用のウインチドラム等の誤操
作が生じた場合には、吊り荷を落下させてしまうことに
なり危険である。
本発明は、吊り具の作動を円滑かつ正確に行わせるこ
と、その構成をコンパクト化すること、駆動装置も単純
化して軽量化すること、吊り荷の落下を確実に防止して
安全性を向上させることを目的として、吊り具とその駆
動装置とを提供するものである。
「課題を解決するための手段」 本発明にあっては、吊り具の部分が、巻上用ロープを
張架する巻上シーブと、つかみ爪開閉用ロープを張架す
るとともに巻上シーブに対して上下移動自在な開閉シー
ブと、該開閉シーブの上下移動をつかみ爪の開閉移動に
変換する開閉機構とを備える自重つかみの他に吊り荷を
確実に保持する機構とし、巻上シーブを支持する巻上シ
ーブ枠に上下方向に沿うガイド部が一体に設けられ、該
ガイド部に、開閉シーブを支持する開閉シーブ枠がガイ
ド部を囲むように上下移動自在に係合されている構成と
なっている。
また、駆動装置は、吊り具を吊持するクレーン本体
に、巻上用ロープとつかみ爪開閉用ロープとを巻き取る
1個のウインチドラムと、つかみ爪開閉シーブを経由し
た開閉用ロープの先端を固定状態に支持する止め具と、
巻上シーブを経由した巻上用ロープの先端を支持する張
力調整機構とが設けられてなり、該張力調整機構は、巻
上用ロープの先端に連設したばねと、該ばねの先端を巻
上用ロープの張架方向に沿って移動させる繰り出し機と
から構成されていることを特徴とする。
「作用」 本発明にあって吊り具は、巻上シーブ枠に形成したガ
イド部に開閉シーブ枠を係合させて、両シーブ枠により
支持されているシーブの位置精度を高めるとともに、開
閉シーブの上下移動を正確に行わせることができ、か
つ、ガイド部を巻上シーブ枠の一部に形成して、両シー
ブの支持構造をコンパクト化したものである。
そして、駆動装置においては、吊り荷をつかむ操作
は、張力調整機構の繰り出し機により巻上用ロープを弛
みの状態としておき、ウインチドラムを巻上方向に回転
駆動すると、巻上シーブは移動せずに開閉シーブのみ上
昇移動して、開閉機構が駆動されてつかみ爪が閉じられ
る。つかみ完了後なおウインチドラムを巻上側に駆動す
れば、開閉用ロープにより吊り荷は上昇を始める。な
お、つかみ完了の時点で巻上用ロープの弛みもウインチ
ドラムに巻取られてなくなるので、巻上シーブは少しの
遅れで開閉シーブに追従して巻上げられる。
また、吊り荷を空中搬送する場合に、吊り具を上下移
動させる操作は、ウインチドラムを回転させることによ
って行われるが、両ロープが一体的に巻き取りあるいは
繰り出されるから、つかみ爪が閉じた状態は維持され
る。また、誤操作により張力調整機構が駆動されてばね
が牽引されたとしても、その駆動力がばねに吸収される
から、巻上用ロープを移動させることはなく、開閉用ロ
ープの張力は低下せずに爪を閉じた状態が維持される。
一方、吊り荷を着床させてつかみ爪を開く操作は、ウ
インチドラムを巻下げ方向に回転駆動することにより行
われる。このため、開閉シーブは巻下げられ、これによ
りつかみ爪が開きの状態となる。なお、吊り荷着床後ウ
インチドラムの巻下げ駆動により巻上用ロープは弛み始
めるが、このとき、繰り出し機を操作して巻上用ロープ
の弛みをとることにより、開閉シーブのみを下降させ
て、つかみ爪を開くことができる。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
該一実施例の吊り具およびその駆動装置は、びん状の
吊り荷Aを取り扱うクラブ式天井クレーンに適用したも
ので、ガーダ1上のレール2に沿って走行するクラブ3
に、開閉用ロープ4と巻上用ロープ5との両方を巻き取
る1個のウインチドラム6が搭載されるとともに、吊り
具7には、固定状態の巻上シーブ8と、つかみ爪9の開
閉機構10を駆動するための上下移動自在な開閉シーブ11
とが支持され、これらシーブ8・11とウインチドラム6
との間に各ロープ4・5が張架されて、開閉用ロープ4
の先端は止め具12によってクラブ3に固定状態に取り付
けられ、一方、巻上用ロープ5の先端は、ばね13および
繰り出し機14を備える張力調整機構15を介してクラブ3
に取り付けられている。この一実施例において、吊り具
7は、前記つかみ爪9、巻上シーブ8、開閉機構10、開
閉シーブ11、および後述の着床ガイドブロック、振れ止
めガイド、各シーブ枠等から構成され、その駆動装置
は、前記ウインチドラム6、張力調整機構15等から構成
される。
これらの詳細について説明すると、この実施例におい
ては、開閉用ロープ4が各2条懸けとされ、前記ウイン
チドラム6は、その中央部に巻上用ロープ5を巻き取る
ための溝16が設けられるとともに、両端部に各開閉用ロ
ープ4を巻き取るための溝17が配設されている。
また、前記吊り具7には、吊り荷Aの頭部A1に被せら
れる着床ガイドブロック21と、該頭部A1を把持する前記
つかみ爪9と、該つかみ爪9を前記開閉シーブ11の上下
移動によって開閉する開閉機構10と、吊り荷Aの横振れ
を規制する振れ止めガイド22とが設けられ、着床ガイド
ブロック21に巻上シーブ8が支持され、開閉機構10に開
閉シーブ11が接続されている。
着床ガイドブロック21は、吊り荷Aの頭部A1上面から
側面にわたって被せられる鈎形ガイドフレーム23が一対
ずつ平行に配置されて、平断面十字状に4組接合され、
その着床ガイドブロック21の下面に、吊り荷Aの上面に
接触される着床安定板24が設けられた構成とされてお
り、着床ガイドブロック21の上面には、巻上シーブ8を
支持する巻上シーブ枠25が溶接等により立設状態に固定
されている。
また、つかみ爪9は、吊り荷Aの頭部A1をつかむとと
もに、そのあご部A2を引っ掛けることにより、該吊り荷
Aを把持するようになっており、着床ガイドブロック21
の各対をなす鈎形ガイドフレーム23の間に1個ずつ配置
されて、その途中位置がピン26により鈎形ガイドフレー
ム23に回動自在に支持されている。そして、吊の荷Aの
あご部A2を引っ掛けたときに、第3図の左側に示すよう
に、そのつかみ爪9の係止点O1と鈎形ガイドフレーム23
に対する回動中心、すなわち前記ピン26の中心O2とが垂
直線X上に配置されるようになっている。
開閉機構10は、つかみ爪9にリンク27を介して連結さ
れた昇降ブロック28が、前記巻上シーブ枠25に沿って上
下移動自在に外挿された構成とされている。
該昇降ブロック28は、一対の側板31を同じく一対の縦
板32により間隔をおいて固定してなり、両側板31と縦板
32とにより囲まれた空間に、前記巻上シーブ枠25の基端
部に形成したガイド部25aを挿通させている。このガイ
ド部25aは、昇降ブロック28の移動方向に沿う上下方向
に延びるストレート状に形成されている。そして、両側
板31および縦板32の外面にリンクアーム33が突設され
て、該リンクアーム33と前記各つかみ爪9の端部との間
に前記リンク27が回動自在に連結されている。また、昇
降ブロック28の前記縦板32よりも外側の両端部には、開
閉シーブ11を支持するための開閉シーブ枠34がボルト35
により前記巻上シーブ枠25と平行な立設状態に固定され
ており、両開閉シーブ枠34は、巻上シーブ枠25の外方で
一対の連結板36により一体化されている。つまり、昇降
ブロック28が開閉シーブ枠34と一体に上下移動すること
によってつかみ爪9が開閉されるようになっているもの
である。なお、巻上シーブ枠25には、巻上用ロープ5に
適切な張力を作用させて巻上シーブ8からの脱落等を防
止するために重錘37が内蔵されている。
そして、前記ウインチドラム6から引き出された一対
の開閉用ロープ4は、それぞれ開閉シーブ11を経由し
て、その先端がクラブ3の上面に前記止め具12によって
固定され、また、巻上用ロープ5は、巻上シーブ8を経
由して、クラブ3上面の張力調整機構15に取り付けられ
ている。
該張力調整機構15は、巻上用ロープ5の先端に連設し
たコイルスプリング等のばね13と、該ばね13の先端を巻
上用ロープ5の張架方向に沿って移動させる繰り出し機
14とから構成されている。
該繰り出し機14は、第1図に示すように、クラブ3上
面に立設されたシリンダ41と、該シリンダ41にピン結合
状態に連設されたレバー42と、該レバー42の一端部をク
ラブ3に対して固定するロッド43とからなり、レバー42
の他端部に前記ばね13の先端が接続されている。そし
て、シリンダ41をOFFの状態にすることによってレバー4
2を第1図の実線で示す下向き姿勢に、また、ONの状態
にすることによって鎖線で示す上向き姿勢に移動させる
ようになっており、該レバー42の往復移動によって巻上
用ロープ5に対する繰り出しと牽引とを行う構成であ
る。この場合、繰り出し機14の駆動力は、吊り荷Aの吊
持中に巻上用ロープ5に作用する張力よりも小さく設定
されている。また、巻上用ロープ5と繰り出し機14との
間にばね13が介在しているので、後述するように空中搬
送時に繰り出し機14が誤ってONの状態となったとして
も、開閉用ロープ4の張力を弱めるには至らないので、
つかみ爪9の閉じの状態は維持されるようになってい
る。
なお、前記振れ止めガイド22は、吊り荷Aの胴部A3
周面を支持するように、例えば4本の脚44がクラブ3下
面から鉛直下方に向けて配設され、その下端部に、胴部
A3外周面に接触されるリング状の支持金具45が設けられ
た構成とされている。
このように構成した吊り具とその駆動装置による荷役
操作を、無負荷時の移動操作、吊り荷つかみ操作、空中
搬送操作、およびつかみ爪開き操作に分解して説明す
る。
無負荷時の空中移動操作 無負荷時においては、吊り具7のつかみ爪9を開きの
状態とするとともに、張力調整機構15の繰り出し機14を
ONの状態、つまりレバー42を第1図の鎖線で示す上向き
姿勢としておく。この状態において、ウインチドラム6
を回転させると、開閉用ロープ4と巻上用ロープ5とが
一体的に巻き取りあるいは繰り出されて、吊り具7が上
下移動させられる。
吊り荷つかみ操作 吊り荷Aの上方に吊り具7を配置したら、ウインチド
ラム6を巻下げ方向に回転させて、吊り具7を下降さ
せ、吊り荷Aの頭部A1に着床ガイドブロック21を載置さ
せると同時に巻下げ駆動を停止させて、第3図および第
4図の右側に示す状態とする。この場合、着床ガイドブ
ロック21が吊り荷Aの頭部A1側面に摺動しながら、該吊
り荷Aの中心に正確に吊り具7を配置させる。
そして、吊り荷つかみ操作に当たっては、張力調整機
構15の繰り出し機14をOFFの状態にして、レバー42を第
1図の実線で示す下向き姿勢とすることにより、巻上用
ロープ5に作用する張力を減少させた状態として、ウイ
ンチドラム6を巻上げ方向に回転させると、巻上用ロー
プ5は弛んでいるから、巻上シーブ8は移動せず、開閉
シーブ11のみ上昇して、該開閉シーブ11の上昇移動によ
り開閉機構10が駆動されてつかみ爪9が閉じられ、吊り
荷A頭部A1をつかむ。このつかみ操作においては、張力
調整機構15の繰り出し機14がOFFの状態となることによ
り、巻上用ロープ5が弛む方向に繰り出されるが、張力
調整機構15のばね13によって弛みが吸収されるから、巻
上用ロープ5には若干の張力が作用した状態とされて、
巻上シーブ8からの脱落等は防止される。
このようにして吊り荷Aをつかんだ後、ウインチドラ
ム6を巻上げ方向に回転させると、開閉用ロープ4が巻
き取られることにより、吊り荷Aが上昇し始め、また、
巻上用ロープ5もウインチドラム6に巻き取られるの
で、巻上用ロープ5の弛みもなくなり、巻上シーブ8が
開閉シーブ11に対して少し遅れた状態で上昇させられ
る。
なお、吊り荷Aを上昇させる場合、振れ止めガイド22
により吊り荷Aの横振れを規制することができる。
荷重時の空中搬送操作 吊り荷つかみ操作において設定した繰り出し機14をOF
Fの状態に維持して、吊り荷Aを搬送する。この場合、
吊り荷Aを上下移動させる際は、開閉用ロープ4と巻上
用ロープ5とが同一のウインチドラム6に対して巻上
げ、巻下げられるので、開閉用ロープ4の張力によって
吊り荷Aのつかみ状態は維持される。
この空中搬送中においては、万一誤操作により張力調
整機構15の繰り出し機14がONの状態となったとしても、
つかみの状態は維持され、吊り荷Aの落下を確実に防止
することができる。すなわち、繰り出し機14がONの状態
となると、巻上用ロープ5が上方に牽引されることによ
り、開閉用ロープ4が弛む方向となるが、前記したよう
に繰り出し機14の駆動力は巻上用ロープ5の張力よりも
小さく、また、巻上用ロープ5と繰り出し機14との間に
ばね13が介在しているため、開閉用ロープ4の張力を弱
めるには至らず、つかみ爪9を閉じた状態が維持される
ものである。
また、吊り荷Aのあご部A2を引っ掛けているつかみ爪
9は、該あご部A2に対する係止点O1と、つかみ爪9の回
動中心O2とが垂直線X上に配置されるから、開閉用ロー
プ4を弛めない限り閉じた状態を解除することはない。
つかみ爪開き操作 吊り荷Aを着床させてなおウインチドラム6を巻下げ
方向に回転させて、開閉シーブ11を下降させることによ
り、開閉機構10を駆動してつかみ爪9を開き、吊り荷A
の把持状態を解除する。このとき、ウインチドラム6の
巻下げ駆動によって巻上用ロープ5も弛み始めるが、張
力調整機構15の繰り出し機14をONの状態にして、レバー
42によって巻上用ロープ5を牽引することにより、その
弛みを取ることが行われる。そして、開閉機構10の昇降
ブロック28が着床ガイドブロック21に当接した時点でウ
インチドラム6の回転駆動は停止される。
以上のような各操作について、つかみ爪9の開閉、ウ
インチドラム6の駆動方向、張力調整機構15の繰り出し
機14の駆動状態、レバー42の姿勢を一覧にすると、次表
のようになる。
このような構成とした吊り具は、巻上シーブ枠25の一
部のガイド部25aに開閉シーブ枠34を係合させて、両シ
ーブ8・11の位置精度を高めるとともに、開閉シーブ11
の上下移動を正確に行わせて、つかみ爪9の開閉作動を
確実にすることができる。また、その駆動装置は、1個
のウインチドラム6で開閉用ロープ4と巻上用ロープ5
との両方を巻き取りあるいは繰り出すものであるため、
その駆動源も2組必要としていたものが1組でよく、そ
の配置等を簡略化し得るとともに、該ウインチドラム6
やその駆動源を搭載するクラブ3の荷重負担も軽減し
て、天井クレーンのガーダ1等を含む全体重量を大幅に
小さくすることができ、クレーンのコスト低下を達成す
ることができる。そして、吊り荷Aを空中搬送する際
に、1個のウインチドラム6で両ロープ4・5を巻き取
りあるいは繰り出しながら吊り荷Aを上下移動するか
ら、つかみ爪9を閉じた状態が確実に維持され、かつ、
繰り出し機14に誤操作が生じたとしても、つかみ爪9が
開かないよう配慮されており、安全かつ確実な荷役作業
を実施することができ、原子力燃料設備等の特殊物の荷
役に用いて好適である。この場合、着床ガイドブロック
21により吊り荷Aの真上に自動的かつ正確に吊り具7を
配置するとともに、吊り上げ時には振れ止めガイド22に
より吊り荷Aの横振れを防止して、安全性に対して一層
の配慮がなされている。
「発明の効果」 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、次
のような効果を奏することができる。
(i)吊り具は、巻上シーブ枠の一部に形成したガイド
部に開閉シーブ枠を係合させて、両シーブの位置精度を
高めるとともに、開閉シーブの上下移動を正確に案内し
て、つかみ爪の開閉を円滑かつ確実に行うことができ
る。
(ii)巻上シーブ枠の一部に開閉シーブ枠を係合させて
いるから、吊り具全体をコンパクト化することができ
る。
(iii)駆動装置は、開閉用ロープと巻上用ロープとを
1個のウインチドラムと張力調整機構とで駆動すること
により、吊り荷のつかみ操作、空中搬送操作、つかみ爪
開き操作等、一連のクレーン操作を有効に行うことがで
きる。
(iv)ウインチドラムが1個であるため、その駆動源も
2組必要としていたものが1組でよく、その配置等を簡
略化し得るとともに、該ウインチドラムやその駆動源に
対する支持構造体の荷重負担も軽減して、全体重量を大
幅に小さくすることができ、クレーンのコスト低下を達
成することができる。
(v)吊り荷の空中搬送中にウインチドラムを回転させ
て上下移動する際、該ウインチドラムに開閉用ロープと
巻上用ロープとが一体的に巻き取りあるいは繰り出され
るから、つかみ爪が閉じた状態を維持することができる
とともに、張力調整機構の繰り出し機に誤操作が生じて
巻上用ロープが牽引されたとしても、その駆動力がばね
に吸収されるから、巻上用ロープを移動させることはな
く、開閉用ロープの張力は低下せず、爪を閉じた状態が
維持されており、安全かつ確実な荷役作業を実施するこ
とができ、原子力燃料整備等の特殊物の荷役に用いて好
適である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は正
面図、第2図はその側面図、第3図は吊り具付近の正面
図、第4図はその側面図、第5図は第3図のV−V線に
沿う矢視断面図、第6図は第3図のVI−VI線に沿う矢視
断面図である。なお、第3図ないし第5図においては、
それぞれ図面の左半分はつかみ爪を閉じた状態、右半分
はつかみ爪を開いた状態を示している。 1……ガーダ、2……レール、3……クラブ、4……開
閉用ロープ、5……巻上用ロープ、6……ウインチドラ
ム、7……吊り具、8……巻上シーブ、9……爪、10…
…開閉機構、11……開閉シーブ、12……止め具、13……
ばね、14……繰り出し機、15……張力調整機構、16・17
……溝、21……着床ガイドブロック、22……振れ止めガ
イド、23……鈎形ガイドフレーム、24……着床安定板、
25……巻上シーブ枠、25a……ガイド部、26……ピン、2
7……リンク、28……昇降ブロック、31……側板、32…
…縦板、33……リンクアーム、34……開閉シーブ枠、35
……ボルト、36……連結板、37……重錘、41……シリン
ダ、42……レバー、43……ロッド、44……脚、45……支
持金具、A……吊り荷、A1……頭部、A2……あご部、A3
……胴部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻上用ロープを張架する巻上シーブと、つ
    かみ爪開閉用ロープを張架するとともに巻上シーブに対
    して上下移動自在な開閉シーブと、該開閉シーブの上下
    移動をつかみ爪の開閉移動に変換する開閉機構とを備
    え、巻上シーブを支持する巻上シーブ枠に上下方向に沿
    うガイド部が一体に設けられ、該ガイド部に、開閉シー
    ブを支持する開閉シーブ枠がガイド部を囲むように上下
    移動自在に係合されているクレーンの吊り具の駆動装置
    であって、吊り具を吊持するクレーン本体と、巻上用ロ
    ープとつかみ爪開閉用ロープとを巻き取る1個のウイン
    チドラムと、開閉シーブを経由した巻上用ロープの先端
    を固定状態に支持する止め具と、巻上シーブを経由した
    巻上用ロープの先端を支持する張力調整機構とが設けら
    れてなり、該張力調整機構は、巻上用ロープの先端に連
    設したばねと、該ばねの先端を巻上用ロープの張架方向
    に沿って移動させる繰り出し機とから構成されているこ
    とを特徴とするクレーンの吊り具駆動装置。
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