JP2599170Y2 - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JP2599170Y2
JP2599170Y2 JP1993072688U JP7268893U JP2599170Y2 JP 2599170 Y2 JP2599170 Y2 JP 2599170Y2 JP 1993072688 U JP1993072688 U JP 1993072688U JP 7268893 U JP7268893 U JP 7268893U JP 2599170 Y2 JP2599170 Y2 JP 2599170Y2
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邦文 高岡
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、イオン注入装置に関
し、より具体的には、その高電圧ボックスに印加される
加速電圧を測定する手段の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、イオン注入装置の一例を部分的
に示す概略図であり、同様の構成が例えば実公平4−6
184号公報にも開示されている。
【0003】即ちこのイオン注入装置は、例えばイオン
源4、質量分析電磁石6、それら用の電源(図示省略)
等から成りイオンビーム5を発生させるイオンビーム発
生部2を備えており、これが箱状の高電圧ボックス8内
に収納されている。イオンビーム発生部2から引き出さ
れたイオンビーム5は、高電圧ボックス8と大地電位部
との間に設けられた加速管12によって加速された後、
図示しないターゲットに導かれてイオン注入が行われ
る。
【0004】そのため、この高電圧ボックス8には、加
速電源14によって、大地電位部から高圧(例えば数百
KV)の加速電圧Vaが印加される。この高電圧ボック
ス8は、複数本の支持碍子10によって、その下の大地
電位部から絶縁された状態で支持されている。
【0005】また、大地電位部から、高電圧ボックス8
内のイオンビーム発生部2を構成する機器に電力(例え
ば数十V〜数百Vの電力)を供給するため、大地電位部
に絶縁変圧器20が接地されている。22はそのブッシ
ングである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記のようなイオン注
入装置において、高電圧ボックス8ひいては加速管12
に印加される加速電圧Vaは、加速電源14に設けられ
ている電圧計16によって測定することができるけれど
も、この加速電圧Vaは注入条件の内の重要なパラメー
タであるため、加速電源14の電圧計16以外にそれと
は独立した手段で加速電圧Vaを測定し、測定の正確を
期する必要がある。例えば、二つの測定器を比較して、
インターロックを取ること等を行う必要がある。
【0007】しかし、加速電圧Vaは例えば数百KVと
いう非常に高電圧であるので、それを加速電源14以外
の箇所で測定することは、大地電位部との間の絶縁破壊
を防止しつつ、高電圧の加速電圧Vaをうまく低圧に分
圧しなければならず、そのためには大きなブッシングや
多数の分圧抵抗等が必要になってコストが嵩むと共に、
大きなスペースが必要となるという問題がある。
【0008】そこでこの考案は、高電圧ボックスに印加
される加速電圧を加速電源以外の箇所で測定することで
き、しかも省スペースおよび低コスト化を実現すること
ができるようにしたイオン注入装置を提供することを主
たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に種々検討したところ、前述したような絶縁変圧器内に
は、通常は、その大地電位部側と高電圧ボックス側との
間に、互いに直列接続された多数の放電抵抗が設けられ
ていることが分かった。
【0010】そこでこの考案は、この絶縁変圧器に、そ
の内部の放電抵抗の内で大地電位部側に近いものにつな
がる中間端子を設け、この中間端子と大地電位部との間
に、当該絶縁変圧器内の放電抵抗と協働して前記加速電
圧を分圧して低圧の計測用電圧を出力する計測用抵抗器
を接続し、更に同中間端子と大地電位部との間に避雷装
置を設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成によれば、絶縁変圧器内に元々設けら
れている放電抵抗と新たに設けた計測用抵抗器との協働
によって、加速電圧を分圧した低圧の計測用電圧が得ら
れる。この計測用電圧によって、高電圧ボックスに印加
される加速電圧を、加速電源以外の箇所で測定すること
ができる。
【0012】しかも、絶縁変圧器内に元々設けられてい
る放電抵抗を分圧抵抗に兼用しており、計測用の多数の
分圧抵抗を設けなくて済む。また、中間端子に出力され
る電圧は加速電圧を低圧に分圧した電圧であるため、中
間端子の部分に大きなブッシングは必要ない。避雷装置
も小形のもので済む。従って、省スペースおよび低コス
ト化を実現することができる。
【0013】
【実施例】図1は、この考案に係るイオン注入装置を構
成する絶縁変圧器周りの回路の一例を示す図である。イ
オン注入装置としての構成は、例えば先に図2で説明し
たものと同様であるので、それを参照するものとする。
【0014】前述した絶縁変圧器20は、例えばこの図
1に示すような構成をしている。
【0015】即ちこの絶縁変圧器20は、大地電位部か
ら電力が供給される一次巻線26と、前述した高電圧ボ
ックス8内の機器に電力を供給するこの例では三つの二
次巻線28と、これらの巻線が巻かれている鉄心24と
を備えている。一次巻線26には、端子36が接続され
ており、各二次巻線28には端子38がそれぞれ接続さ
れている。端子38は前述したブッシング22内に出て
いる。一次巻線26に印加される電圧は例えば200V
程度であり、各二次巻線28から出力される電圧は例え
ば数十V〜数百V程度である。
【0016】鉄心24と一次巻線26および二次巻線2
8との間には、シールド板30および32がそれぞれ設
けられており、シールド板30は端子40を介して接地
され、シールド板32は端子42を介して高電圧ボック
ス8に接続されている。
【0017】この大地電位部側のシールド板30と高電
圧ボックス8側のシールド板32との間には、高電圧ボ
ックス8に印加する加速電圧Vaを切ったときに両シー
ルド板30、32間の残留電荷を速やかに放電させるた
めに、互いに直列接続された多数の放電抵抗34が接続
されている。より具体的には、この例の絶縁変圧器20
は加速電圧Vaの最大値が500KV用のものであり、
各放電抵抗34の抵抗値は20MΩであり、それが25
0本直列に接続されている。
【0018】このように多数の放電抵抗34を直列接続
しているのは、加速電圧Vaが非常に高電圧であり、抵
抗値を大きくして加速電圧Vaの印加時に放電抵抗34
に流れる電流を小さくするためであるが、その場合、一
個の放電抵抗34で非常に大きな抵抗値(例えば500
0MΩ)を得ることは不可能である等の理由による。
【0019】そして、この実施例では、このような絶縁
変圧器20に、その内部の放電抵抗34の内で最も大地
電位部側のものとその一つ上のものとの接続部35につ
ながる中間端子44を設けている。
【0020】かつ、この絶縁変圧器20外において、こ
の中間端子44と大地電位部との間に、内部の放電抵抗
34と協働して加速電圧Vaを分圧して低圧の計測用電
圧Vmを出力する計測用抵抗器46を、この実施例では
可変抵抗器48を直列に介して設けている。50および
52は出力端子である。計測用端子46の抵抗値はこの
例では49KΩであり、可変抵抗器48の最大抵抗値は
この例では1KΩである。
【0021】このようにすれば、加速電圧Vaが500
KV、放電抵抗34が前述したように20MΩで250
本の場合、中間端子44に流れる電流Iは100.4μ
Aとなり、出力端子50、52間に得られる計測用電圧
Vmは5Vとなる。即ち、加速電圧Vaを1/1000
00に分圧することができる。可変抵抗器48は、計測
用電圧Vmの微調整用のものである。
【0022】このようにして得られる計測用電圧Vmに
よって、高電圧ボックス8に印加される加速電圧Va
を、前述した加速電源14以外の箇所で測定することが
できる。従って、この計測用電圧Vmを、例えば前述し
たインターロック等の保護用に用いることができる。
【0023】更にここでは、中間端子44と大地電位部
との間に避雷装置54を設けている。この避雷装置54
は、例えば放電ギャップであるが、その他、非直線抵抗
形避雷器等でも良い。この避雷装置54によって、何ら
かの異常、例えば計測用抵抗器46または可変抵抗器4
8の断線によって、出力端子50に出力される電圧が異
常に上昇するのを防止することができる。この避雷装置
54の保護開始電圧は、出力端子50につながる回路や
機器の耐圧に応じたものに、より具体的には当該耐圧以
下にすれば良い。
【0024】以上のようにこのイオン注入装置では、絶
縁変圧器20内に元々設けられている放電抵抗34を分
圧抵抗に兼用しており、計測用の多数の分圧抵抗を設け
なくて済む。また、中間端子44に出力される電圧は加
速電圧Vaを低圧に分圧した電圧であるため、より具体
的にはこの実施例では5V程度であるので、中間端子4
4の部分に大きなブッシングは必要ない。避雷装置54
も小形のもので済む。従って、省スペースおよび低コス
ト化を実現することができる。
【0025】なお、絶縁変圧器20の巻線の結線の仕方
や構成は図1に示したようなものに限られるものではな
い。
【0026】
【考案の効果】以上のようにこの考案によれば、絶縁変
圧器内に元々設けられている放電抵抗と新たに設けた計
測用抵抗器との協働によって、加速電圧を分圧した低圧
の計測用電圧を得ることができ、それによって、高電圧
ボックスに印加される加速電圧を、加速電源以外の箇所
で測定することができる。
【0027】しかも、絶縁変圧器内に元々設けられてい
る放電抵抗を分圧抵抗に兼用しており、計測用の多数の
分圧抵抗を設けなくて済むので、かつ中間端子に出力さ
れる電圧は加速電圧を低圧に分圧した電圧であるため中
間端子の部分に大きなブッシングは必要なく、また避雷
装置も小形のもので済むので、省スペースおよび低コス
ト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るイオン注入装置を構成する絶縁
変圧器周りの回路の一例を示す図である。
【図2】イオン注入装置の一例を部分的に示す概略図で
ある。
【符号の説明】
2 イオンビーム発生部 5 イオンビーム 8 高電圧ボックス 10 支持碍子 12 加速管 14 加速電源 20 絶縁変圧器 30,32 シールド板 34 放電抵抗 44 中間端子 46 計測用抵抗器 48 可変抵抗器 54 避雷装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオンビームを発生させるイオンビーム
    発生部と、このイオンビーム発生部を収納する高電圧ボ
    ックスと、この高電圧ボックスを大地電位部から支持す
    る複数本の支持碍子と、この高電圧ボックスと大地電位
    部との間に設けられていてイオンビーム発生部からのイ
    オンビームを加速する加速管と、前記高電圧ボックスに
    大地電位部から高圧の加速電圧を印加する加速電源と、
    前記高電圧ボックス内の機器に大地電位部から電流を供
    給する絶縁変圧器であって、その内部において大地電位
    部側と高電圧ボックス側との間に、互いに直列接続され
    た多数の放電抵抗を有するものとを備えるイオン注入装
    置において、前記絶縁変圧器に、その内部の放電抵抗の
    内で大地電位部側に近いものにつながる中間端子を設
    け、この中間端子と大地電位部との間に、当該絶縁変圧
    器内の放電抵抗と協働して前記加速電圧を分圧して低圧
    の計測用電圧を出力する計測用抵抗器を接続し、更に同
    中間端子と大地電位部との間に避雷装置を設けたことを
    特徴とするイオン注入装置。
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