JP2598954Y2 - コンパクト容器 - Google Patents
コンパクト容器Info
- Publication number
- JP2598954Y2 JP2598954Y2 JP1993045239U JP4523993U JP2598954Y2 JP 2598954 Y2 JP2598954 Y2 JP 2598954Y2 JP 1993045239 U JP1993045239 U JP 1993045239U JP 4523993 U JP4523993 U JP 4523993U JP 2598954 Y2 JP2598954 Y2 JP 2598954Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cosmetic
- container
- lid
- inner plate
- container body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、化粧料や化粧用具を収
納した携帯用コンパクト容器に関し、更に詳しくは、化
粧料に含まれた揮発成分による化粧料自体及び化粧用具
の劣化防止機能を備えた携帯用のコンパクト容器に関す
る。
納した携帯用コンパクト容器に関し、更に詳しくは、化
粧料に含まれた揮発成分による化粧料自体及び化粧用具
の劣化防止機能を備えた携帯用のコンパクト容器に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来より、この種コンパクト容器として
は、例えば実開昭５７−１７９３０８号公報、実開昭５
７−１７９３１０号公報及び実開昭６０−１０３４０６
号公報等で提案されたものなど多くがある。これら各公
報に開示されたコンパクトは、化粧料の収納容器と蓋と
の間にパッキンを設けると共に、蓋を閉塞するとパッキ
ンに押圧密着するリング状の突起リブを設けることで、
蓋を閉塞した保管中の容器気密性を保持し、化粧料に含
まれる有機溶剤の揮発を防止して化粧料の品質を保持す
ることを要旨としたものである。
は、例えば実開昭５７−１７９３０８号公報、実開昭５
７−１７９３１０号公報及び実開昭６０−１０３４０６
号公報等で提案されたものなど多くがある。これら各公
報に開示されたコンパクトは、化粧料の収納容器と蓋と
の間にパッキンを設けると共に、蓋を閉塞するとパッキ
ンに押圧密着するリング状の突起リブを設けることで、
蓋を閉塞した保管中の容器気密性を保持し、化粧料に含
まれる有機溶剤の揮発を防止して化粧料の品質を保持す
ることを要旨としたものである。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
５７−１７９３０８号公報及び実開昭５７−１７９３１
０号公報で提案されたコンパクトの場合、閉塞状態の容
器と蓋との間はパフ等の化粧用具の収納部を兼ねている
ことからかなりの大きさのスペースとなっている。この
空間では化粧料中の有機溶剤が気化して充満し、使用の
度ごとに蓋が開かれるのが繰り返されると、充満した気
化溶剤の外部への揮発が促進され、化粧料の品質保持と
いった本来の目的を達成しがたい。また、空間利用して
収納されたパフも気化した有機溶剤で劣化するという問
題がある。
５７−１７９３０８号公報及び実開昭５７−１７９３１
０号公報で提案されたコンパクトの場合、閉塞状態の容
器と蓋との間はパフ等の化粧用具の収納部を兼ねている
ことからかなりの大きさのスペースとなっている。この
空間では化粧料中の有機溶剤が気化して充満し、使用の
度ごとに蓋が開かれるのが繰り返されると、充満した気
化溶剤の外部への揮発が促進され、化粧料の品質保持と
いった本来の目的を達成しがたい。また、空間利用して
収納されたパフも気化した有機溶剤で劣化するという問
題がある。
【０００４】また、実開昭６０−１０３４０６号公報の
コンパクトにあっては、先の２つの実開昭５７−１７９
３０８号公報及び実開昭５７−１７９３１０号公報によ
るコンパクトと比較すると、容器と蓋との間の空間は狭
く小さいために、有機溶剤の揮発による化粧料や用具の
劣化といった面では多少緩和される。また、コンパクト
容器にはパフと同様な化粧用具の鏡も備わっているのが
通例であり、この鏡も空間利用して収納した構造であれ
ば、有機溶剤によって化粧料の成分が鏡の表面に付着し
て不鮮明となり、使用しづらくするといった問題があ
る。
コンパクトにあっては、先の２つの実開昭５７−１７９
３０８号公報及び実開昭５７−１７９３１０号公報によ
るコンパクトと比較すると、容器と蓋との間の空間は狭
く小さいために、有機溶剤の揮発による化粧料や用具の
劣化といった面では多少緩和される。また、コンパクト
容器にはパフと同様な化粧用具の鏡も備わっているのが
通例であり、この鏡も空間利用して収納した構造であれ
ば、有機溶剤によって化粧料の成分が鏡の表面に付着し
て不鮮明となり、使用しづらくするといった問題があ
る。
【０００５】ところで、これら３つのコンパクトの例か
ら明らかなように、保管中の有機溶剤の揮発防止の面で
は、容器と蓋との間にシール用パッキンを装着すること
で有効といえよう。しかし、容器内部において気化が生
じていることには変わりはなく、蓋を閉じた保管中は次
回使用まで単に気化成分を閉じ込めているに過ぎない。
従って、各従来例のように気化充満した雰囲気下の空間
に化粧料を接触させた構成とすると、使用ごとに頻繁に
蓋を開くと、その度に揮発成分が外部に逃げ、結局のと
ころ化粧料の劣化という問題の基本的な解決とはなり得
ていない。
ら明らかなように、保管中の有機溶剤の揮発防止の面で
は、容器と蓋との間にシール用パッキンを装着すること
で有効といえよう。しかし、容器内部において気化が生
じていることには変わりはなく、蓋を閉じた保管中は次
回使用まで単に気化成分を閉じ込めているに過ぎない。
従って、各従来例のように気化充満した雰囲気下の空間
に化粧料を接触させた構成とすると、使用ごとに頻繁に
蓋を開くと、その度に揮発成分が外部に逃げ、結局のと
ころ化粧料の劣化という問題の基本的な解決とはなり得
ていない。
【０００６】また同じく、パフ等の化粧用具も気化成分
の充満した空間中に収容されているから、これもまた劣
化という問題の基本的な解決とはならない。本考案は、
こうした従来からのコンパクトが抱える不具合解消に向
けて開発されたものであり、保管中は容器内において蓋
との間の空間を化粧料から気密性をもって隔離し、揮発
を押さえて化粧料自体の品質を保持すると共に、隔離し
た空間に化粧用具のパフや鏡等を収納することで劣化防
止に有効なコンパクト容器を提供することを目的として
いる。
の充満した空間中に収容されているから、これもまた劣
化という問題の基本的な解決とはならない。本考案は、
こうした従来からのコンパクトが抱える不具合解消に向
けて開発されたものであり、保管中は容器内において蓋
との間の空間を化粧料から気密性をもって隔離し、揮発
を押さえて化粧料自体の品質を保持すると共に、隔離し
た空間に化粧用具のパフや鏡等を収納することで劣化防
止に有効なコンパクト容器を提供することを目的として
いる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案によるコンパクト容器は、容器本体１と蓋体
２を蝶開自在に枢着して化粧料５及び化粧用具２１、２
２を収納したもので、容器本体１に凹所４を設け、この
凹所４に化粧料５を収納すべき中皿１０をリフィル交換
可能かつ着脱可能に収容し、中皿１０の上周縁沿いに設
けた鍔状のフランジ１１には環状溝１２（１３）が穿っ
てあって、この環状溝１２（１３）には弾性を有するシ
ール部材６（７）が装着されている。
に、本考案によるコンパクト容器は、容器本体１と蓋体
２を蝶開自在に枢着して化粧料５及び化粧用具２１、２
２を収納したもので、容器本体１に凹所４を設け、この
凹所４に化粧料５を収納すべき中皿１０をリフィル交換
可能かつ着脱可能に収容し、中皿１０の上周縁沿いに設
けた鍔状のフランジ１１には環状溝１２（１３）が穿っ
てあって、この環状溝１２（１３）には弾性を有するシ
ール部材６（７）が装着されている。
【０００８】また中皿１０と容器本体の後端には中皿押
さえ蓋１４を枢着して開閉自在に設け、中皿押さえ蓋１
４を閉じてシール部材６（７）に押圧密着させて中皿１
０内の化粧料５を気密保持すると共に、中皿押さえ蓋１
４で隔離した蓋体２との間の空間２０に化粧用具２１、
２２を収容できるよう構成している。
さえ蓋１４を枢着して開閉自在に設け、中皿押さえ蓋１
４を閉じてシール部材６（７）に押圧密着させて中皿１
０内の化粧料５を気密保持すると共に、中皿押さえ蓋１
４で隔離した蓋体２との間の空間２０に化粧用具２１、
２２を収容できるよう構成している。
【０００９】
【作用】使用しない保管中、閉じられた容器本体１と蓋
体２による内部では、中皿１０内の化粧料５は中皿押さ
え蓋１４のシール部材６（７）への弾性密着でもって気
密保持されている。
体２による内部では、中皿１０内の化粧料５は中皿押さ
え蓋１４のシール部材６（７）への弾性密着でもって気
密保持されている。
【００１０】従って、内部空間の化粧用具２１、２２は
中皿押さえ蓋１４により化粧料５とは気密性をもって隔
離されているから、化粧料５中の有機溶剤等の揮発成分
が容器本体１と蓋体２による内部空間に充満せず、劣化
を抑えることができる。また、化粧料５自体の気化によ
る品質低下も防止できる。
中皿押さえ蓋１４により化粧料５とは気密性をもって隔
離されているから、化粧料５中の有機溶剤等の揮発成分
が容器本体１と蓋体２による内部空間に充満せず、劣化
を抑えることができる。また、化粧料５自体の気化によ
る品質低下も防止できる。
【００１１】使用時、蓋体２が開かれ、次に中皿押さえ
蓋１４が開かれて化粧料５は初めて使用可能となり、こ
の段階で気化成分の揮発が生じたとしても、それは最小
限である。また、蓋体２が開かれても、パフや鏡の化粧
用具２１、２２の使用のみが目的であって、内部の化粧
料５の使用の必要がなければ、必ずしも中皿押さえ蓋１
４を開く必要はない。このような必要最小限の使用で化
粧料５の揮発を極力防止して品質保持する。更に、中皿
１０の上周縁沿いにシール部材６（７）を装着する構成
としたので、中皿１０に入った化粧料５が単独で流通す
るリフィルという形態においても、中皿１０の上面より
押圧密着させる簡易な容器（リフィル容器）があれば、
化粧料５の気密保持が可能である。このように、リフィ
ル容器内に中皿１０を収納する場合、中皿１０側にシー
ル部材６（７）を装着しているので、新旧交換時に破棄
されるリフィル容器の蓋体側にシール機能を講じる必要
がなく、破棄される部分のコストを最小限にでき経済的
である。更にまた、シール部材６（７）は化粧料５の揮
発成分で劣化してそのシール機能が充分発揮されないこ
とが知られているが、新旧交換時にシール部材６（７）
も中皿１０と一緒に新しいものに交換される構成なの
で、シール部材６（７）の劣化による気密漏れの不安は
ない。
蓋１４が開かれて化粧料５は初めて使用可能となり、こ
の段階で気化成分の揮発が生じたとしても、それは最小
限である。また、蓋体２が開かれても、パフや鏡の化粧
用具２１、２２の使用のみが目的であって、内部の化粧
料５の使用の必要がなければ、必ずしも中皿押さえ蓋１
４を開く必要はない。このような必要最小限の使用で化
粧料５の揮発を極力防止して品質保持する。更に、中皿
１０の上周縁沿いにシール部材６（７）を装着する構成
としたので、中皿１０に入った化粧料５が単独で流通す
るリフィルという形態においても、中皿１０の上面より
押圧密着させる簡易な容器（リフィル容器）があれば、
化粧料５の気密保持が可能である。このように、リフィ
ル容器内に中皿１０を収納する場合、中皿１０側にシー
ル部材６（７）を装着しているので、新旧交換時に破棄
されるリフィル容器の蓋体側にシール機能を講じる必要
がなく、破棄される部分のコストを最小限にでき経済的
である。更にまた、シール部材６（７）は化粧料５の揮
発成分で劣化してそのシール機能が充分発揮されないこ
とが知られているが、新旧交換時にシール部材６（７）
も中皿１０と一緒に新しいものに交換される構成なの
で、シール部材６（７）の劣化による気密漏れの不安は
ない。
【００１２】
【実施例】以下、本考案によるコンパクト容器の実施例
を図面に基づいて説明する。 ＜実施例１＞ 図１、図２は、本考案による第一実施例のコンパクト容
器を示す。容器を構成する容器本体１と蓋体２はこれら
の後端でヒンジ部３により相対に蝶開自在に枢着されて
いる。蓋体２はその前端に設けた係合凹部２ａを容器本
体１の前端の係止凸部１ａに係脱させることにより容器
本体１を開閉するようになっている。
を図面に基づいて説明する。 ＜実施例１＞ 図１、図２は、本考案による第一実施例のコンパクト容
器を示す。容器を構成する容器本体１と蓋体２はこれら
の後端でヒンジ部３により相対に蝶開自在に枢着されて
いる。蓋体２はその前端に設けた係合凹部２ａを容器本
体１の前端の係止凸部１ａに係脱させることにより容器
本体１を開閉するようになっている。
【００１３】また、容器本体１にはパウダー状等の化粧
料５を充填した中皿１０が新旧交換を想定して着脱可能
に嵌め込んである。この中皿１０には上周縁に沿って鍔
状のフランジ１１が設けられ、フランジ１１の一面に環
状溝１２を設け、この環状溝には気密性保持を目的とし
たシール部材のＯリング６が嵌着されている。
料５を充填した中皿１０が新旧交換を想定して着脱可能
に嵌め込んである。この中皿１０には上周縁に沿って鍔
状のフランジ１１が設けられ、フランジ１１の一面に環
状溝１２を設け、この環状溝には気密性保持を目的とし
たシール部材のＯリング６が嵌着されている。
【００１４】このＯリング６に代えて、図２の部分拡大
断面図で示すような断面形状に成形した弾性リング７を
シール部材として用いることもできる。この場合、弾性
リング７を嵌着させる逆テーパ形状の環状溝１３を中皿
１０のフランジ１１に設け、弾性リング７を環状溝１３
にアンダーカット嵌合させて装着する。
断面図で示すような断面形状に成形した弾性リング７を
シール部材として用いることもできる。この場合、弾性
リング７を嵌着させる逆テーパ形状の環状溝１３を中皿
１０のフランジ１１に設け、弾性リング７を環状溝１３
にアンダーカット嵌合させて装着する。
【００１５】Ｏリング６又は弾性リング７によるシール
部材は、いずれもゴムとかエラストマ、或いは柔軟性の
ある合成樹脂材などを用いることができる。弾性リング
７の場合、中皿１０側の逆テーパ形状の環状溝１３に溶
融材料やポリマを流し込んで型成形してもよいし、或い
は環状に単体成形したいずれの形態でも可能である。流
し込みによる型成形の場合は若干の発泡処理を施し、次
に説明する中皿抑え蓋１４との密着性を高めるために環
状溝１３から外部に盛り上がって膨出するように成形す
るのが好ましい。
部材は、いずれもゴムとかエラストマ、或いは柔軟性の
ある合成樹脂材などを用いることができる。弾性リング
７の場合、中皿１０側の逆テーパ形状の環状溝１３に溶
融材料やポリマを流し込んで型成形してもよいし、或い
は環状に単体成形したいずれの形態でも可能である。流
し込みによる型成形の場合は若干の発泡処理を施し、次
に説明する中皿抑え蓋１４との密着性を高めるために環
状溝１３から外部に盛り上がって膨出するように成形す
るのが好ましい。
【００１６】図１に示すように、中皿１０は中皿押さえ
蓋１４でもって上から閉塞されるようになっている。中
皿押さえ蓋１４は容器本体１の後端でヒンジ部３で蓋体
２と共に蝶開自在に枢着され、前端に設けた係止片１６
を容器本体１側の係止受け１７に係脱させて、中皿１０
を開閉するようになっている。係止片１６を係止受け１
７に係合させた閉塞時は、中皿押さえ蓋１４でもってＯ
リング６（又は弾性リング７）を上から押圧して密着
し、中皿１０を密封して内部の化粧料５に気密保持が可
能である。
蓋１４でもって上から閉塞されるようになっている。中
皿押さえ蓋１４は容器本体１の後端でヒンジ部３で蓋体
２と共に蝶開自在に枢着され、前端に設けた係止片１６
を容器本体１側の係止受け１７に係脱させて、中皿１０
を開閉するようになっている。係止片１６を係止受け１
７に係合させた閉塞時は、中皿押さえ蓋１４でもってＯ
リング６（又は弾性リング７）を上から押圧して密着
し、中皿１０を密封して内部の化粧料５に気密保持が可
能である。
【００１７】また、中皿１０の上面では、収納目当てと
する環状リブ１８などを設けて、蓋体２との間の容器と
しての内部空間２０を利用し、パフ２１等の化粧用具の
載置収納が可能である。また、同じく化粧用具としての
鏡２２も蓋体２の内面に接合して設けることができる。
する環状リブ１８などを設けて、蓋体２との間の容器と
しての内部空間２０を利用し、パフ２１等の化粧用具の
載置収納が可能である。また、同じく化粧用具としての
鏡２２も蓋体２の内面に接合して設けることができる。
【００１８】従って、以上の構成による第一実施例のコ
ンパクト容器にあって、図１に示す使用しない保管中に
あっては、閉じられた容器本体１と蓋体２による容器内
部では、中皿押さえ蓋１４がＯリング６（又は弾性リン
グ７）に上から押圧して密着し、中皿１０内の化粧料５
を気密保持している。
ンパクト容器にあって、図１に示す使用しない保管中に
あっては、閉じられた容器本体１と蓋体２による容器内
部では、中皿押さえ蓋１４がＯリング６（又は弾性リン
グ７）に上から押圧して密着し、中皿１０内の化粧料５
を気密保持している。
【００１９】また、こうした保管中にあっては、パフ２
１や鏡２２は中皿押さえ蓋１４の上で化粧料５とは気密
性をもって隔離されている。中皿１０内で化粧料５中の
有機溶剤等の多少の気化があっても、この気化成分はパ
フ２１や鏡２２が収容されている内部空間２０には充満
しない。そのため、パフ２１や鏡２２の劣化を抑えるこ
とができる。また、化粧料５自体の気化による品質低下
も防止できる。
１や鏡２２は中皿押さえ蓋１４の上で化粧料５とは気密
性をもって隔離されている。中皿１０内で化粧料５中の
有機溶剤等の多少の気化があっても、この気化成分はパ
フ２１や鏡２２が収容されている内部空間２０には充満
しない。そのため、パフ２１や鏡２２の劣化を抑えるこ
とができる。また、化粧料５自体の気化による品質低下
も防止できる。
【００２０】一方、使用に際しては蓋体２が開かれ、次
に中皿押さえ蓋１４が開かれて化粧料５の使用が可能と
なる。中皿押さえ蓋１４が開かれた段階で気化成分の揮
発が生じたとしても、それは最小限である。また、蓋体
２が開かれても、パフや鏡の化粧用具２１、２２の使用
のみが目的であって、内部の化粧料５の使用の必要がな
ければ、必ずしも中皿押さえ蓋１４を開く必要はない。
このような必要最小限の使用で化粧料５の揮発を極力防
止して品質保持する。 ＜実施例２＞ 次に、図３は本考案による第二実施例であり、中皿押さ
え蓋１４は、中皿１０の後端でヒンジ部１５に蝶開自在
に枢着され、前端に設けた係止片１６を中皿１０側の係
止受け１７に係脱させて、中皿１０を開閉するようにな
っている。
に中皿押さえ蓋１４が開かれて化粧料５の使用が可能と
なる。中皿押さえ蓋１４が開かれた段階で気化成分の揮
発が生じたとしても、それは最小限である。また、蓋体
２が開かれても、パフや鏡の化粧用具２１、２２の使用
のみが目的であって、内部の化粧料５の使用の必要がな
ければ、必ずしも中皿押さえ蓋１４を開く必要はない。
このような必要最小限の使用で化粧料５の揮発を極力防
止して品質保持する。 ＜実施例２＞ 次に、図３は本考案による第二実施例であり、中皿押さ
え蓋１４は、中皿１０の後端でヒンジ部１５に蝶開自在
に枢着され、前端に設けた係止片１６を中皿１０側の係
止受け１７に係脱させて、中皿１０を開閉するようにな
っている。
【００２１】係止片１６を係止受け１７に係合させた閉
塞時は、中皿押さえ蓋１４でもってＯリング６（または
弾性リング７）を上から押圧して密着し、中皿１０を密
封して内部の化粧料５の気密保持が可能である。 ＜実施例３＞ 次に、図４は、本考案による第三実施例のコンパクト容
器を示している。この実施例では、化粧料３０の隣にパ
フ３１等の化粧用具を収納した形態である。化粧料３０
は第一実施例で示された中皿押さえ蓋１４を同一目的及
び機能を有する密閉蓋３２で気密保持され、基本的には
第一実施例と同様に本考案の技術思想を踏襲しているも
のである。他の部材には第一実施例で対応する部材と同
一符号を付している。 ＜実施例４＞ 図５は第四実施例として、第一実施例の中皿押さえ蓋１
４を省略して、鏡２２をその代用として中皿１０内の化
粧料５を気密保持する構成である。この場合、Ｏリング
６（又は弾性リング７）との押圧密着はポリエステル、
塩化ビニル等の透明フィルム３３を介在させ、鏡２２が
不鮮明になるのを防止する策を講じておくことが望まし
い。 ＜実施例５＞ また、図６は第五実施例を示している。この実施例のコ
ンパクト容器は、通常リフィル容器と呼ばれる簡易式の
もので、これまでの第一〜第三実施例のように容器とし
ての内部空間を利用してパフ２１や鏡２２などの化粧用
具を収納しない形態である。この場合、中皿１０に充填
した化粧料５が、容器本体１と蓋体２からなる容器内に
収容され、第一実施例の中皿押さえ蓋１４に代わる部材
として、蓋体２で直接中皿１０を密封する方式である。
この実施例５のように、リフィル容器内に中皿１０を収
納する場合、中皿１０の上周縁沿いにシール部材６
（７）を装着する構成なので、新旧交換時に破棄される
リフィル容器の蓋体２側にシール機能を講じる必要がな
く、破棄される部分のコストを最小限とし経済的であ
る。また、シール部材６（７）は化粧料５の揮発成分で
劣化してそのシール機能が充分発揮されないことが知ら
れているが、こ の考案では新旧交換時にシール部材６
（７）も中皿１０と一緒に新しいものに交換されるか
ら、シール部材６（７）の劣化による気密漏れの不安を
解消できる。
塞時は、中皿押さえ蓋１４でもってＯリング６（または
弾性リング７）を上から押圧して密着し、中皿１０を密
封して内部の化粧料５の気密保持が可能である。 ＜実施例３＞ 次に、図４は、本考案による第三実施例のコンパクト容
器を示している。この実施例では、化粧料３０の隣にパ
フ３１等の化粧用具を収納した形態である。化粧料３０
は第一実施例で示された中皿押さえ蓋１４を同一目的及
び機能を有する密閉蓋３２で気密保持され、基本的には
第一実施例と同様に本考案の技術思想を踏襲しているも
のである。他の部材には第一実施例で対応する部材と同
一符号を付している。 ＜実施例４＞ 図５は第四実施例として、第一実施例の中皿押さえ蓋１
４を省略して、鏡２２をその代用として中皿１０内の化
粧料５を気密保持する構成である。この場合、Ｏリング
６（又は弾性リング７）との押圧密着はポリエステル、
塩化ビニル等の透明フィルム３３を介在させ、鏡２２が
不鮮明になるのを防止する策を講じておくことが望まし
い。 ＜実施例５＞ また、図６は第五実施例を示している。この実施例のコ
ンパクト容器は、通常リフィル容器と呼ばれる簡易式の
もので、これまでの第一〜第三実施例のように容器とし
ての内部空間を利用してパフ２１や鏡２２などの化粧用
具を収納しない形態である。この場合、中皿１０に充填
した化粧料５が、容器本体１と蓋体２からなる容器内に
収容され、第一実施例の中皿押さえ蓋１４に代わる部材
として、蓋体２で直接中皿１０を密封する方式である。
この実施例５のように、リフィル容器内に中皿１０を収
納する場合、中皿１０の上周縁沿いにシール部材６
（７）を装着する構成なので、新旧交換時に破棄される
リフィル容器の蓋体２側にシール機能を講じる必要がな
く、破棄される部分のコストを最小限とし経済的であ
る。また、シール部材６（７）は化粧料５の揮発成分で
劣化してそのシール機能が充分発揮されないことが知ら
れているが、こ の考案では新旧交換時にシール部材６
（７）も中皿１０と一緒に新しいものに交換されるか
ら、シール部材６（７）の劣化による気密漏れの不安を
解消できる。
【００２２】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によるコン
パクト容器は、容器内の化粧料を中皿押さえ蓋（もしく
はこれに代わる部材）で気密保持し、この中皿押さえ蓋
でもって隔離した容器内部の空間にパフ等の化粧用具を
収納する構成であるから、従来のように隔離の無い内部
空間に収容するのとは異なって、化粧料中の有機溶剤の
気化揮発による化粧料自体の品質低下、ならびに化粧用
具の劣化といった問題が解消される。また、本考案によ
るコンパクト容器は、リフィル容器内に中皿を収納する
場合、中皿の上周縁沿いにシール部材を装着する構成な
ので、新旧交換時に破棄されるリフィル容器の蓋体側に
シール機能を講じる必要がなく、破棄される部分のコス
トを最小限にでき経済的である。さらに、シール部材は
化粧料の揮発成分で劣化してそのシール機能が充分発揮
されないことが知られているが、本考案では新旧交換時
にシール部材も中皿と一緒に新しいものに交換される構
成なので、シール部材の劣化による気密漏れといった問
題も解消される。
パクト容器は、容器内の化粧料を中皿押さえ蓋（もしく
はこれに代わる部材）で気密保持し、この中皿押さえ蓋
でもって隔離した容器内部の空間にパフ等の化粧用具を
収納する構成であるから、従来のように隔離の無い内部
空間に収容するのとは異なって、化粧料中の有機溶剤の
気化揮発による化粧料自体の品質低下、ならびに化粧用
具の劣化といった問題が解消される。また、本考案によ
るコンパクト容器は、リフィル容器内に中皿を収納する
場合、中皿の上周縁沿いにシール部材を装着する構成な
ので、新旧交換時に破棄されるリフィル容器の蓋体側に
シール機能を講じる必要がなく、破棄される部分のコス
トを最小限にでき経済的である。さらに、シール部材は
化粧料の揮発成分で劣化してそのシール機能が充分発揮
されないことが知られているが、本考案では新旧交換時
にシール部材も中皿と一緒に新しいものに交換される構
成なので、シール部材の劣化による気密漏れといった問
題も解消される。
【図１】本考案によるコンパクト容器の第一実施例にお
いて未使用保管時の側面断面図
いて未使用保管時の側面断面図
【図２】第一実施例の要部中皿の拡大断面図
【図３】第二実施例の要部中皿と中皿押さえ蓋との取り
合いを示す組立斜視図
合いを示す組立斜視図
【図４】第三実施例のコンパクト容器の使用時斜視図
【図５】第四実施例における中皿気密構造の部分断面図
【図６】第五実施例における中皿気密構造を備えたリフ
ィル容器の断面図
ィル容器の断面図
１・・容器本体、 ２・・蓋体、 ５・・化粧料、 ６・・Ｏリング、 ７・・弾性リング、 １０・・中皿、 １１・・フランジ、１２， １３・・環状溝、 １４・・中皿押さえ蓋、 １６・・係止片、 １７・・係止受け、 ２０・・内部空間、 ２１・・化粧用具（パフ）、 ２２・・化粧用具（鏡）、 ３２・・密閉蓋、 ３３・・透明フィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A45D 33/00 640 A45D 33/00 615 A45D 33/22
Claims (1)
- 【請求項１】 容器本体１と蓋体２を蝶開自在に枢着し
て化粧料５及び化粧用具２１、２２を収納したコンパク
ト容器であって、 容器本体１に凹所４を設け、この凹所４に化粧料５を収
納すべき中皿１０をリフィル交換可能かつ着脱可能に収
容し、中皿１０の上周縁沿いに設けた鍔状のフランジ１
１には環状溝１２（１３）が穿ってあって、この環状溝
１２（１３）には弾性を有するシール部材６（７）が装
着され、また中皿１０と容器本体１の後端には中皿押さ
え蓋１４を枢着して開閉自在に設け、中皿押さえ蓋１４
を閉じてシール部材６（７）に押圧密着させて中皿１０
内の化粧料５を気密保持すると共に、中皿押さえ蓋１４
で隔離した蓋体２との間の空間２０に化粧用具２１、２
２を収容できるよう構成したことを特徴とするコンパク
ト容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993045239U JP2598954Y2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | コンパクト容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993045239U JP2598954Y2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | コンパクト容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0716707U JPH0716707U (ja) | 1995-03-20 |
| JP2598954Y2 true JP2598954Y2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=12713708
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993045239U Expired - Fee Related JP2598954Y2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | コンパクト容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2598954Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009050542A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Key Tranding Co Ltd | 化粧料容器およびその製法 |
| JP5868680B2 (ja) * | 2011-11-30 | 2016-02-24 | 株式会社吉野工業所 | 化粧用容器 |
-
1993
- 1993-08-19 JP JP1993045239U patent/JP2598954Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0716707U (ja) | 1995-03-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3878413B2 (ja) | 気密容器 | |
| USRE39311E1 (en) | Hermetically sealed cosmetic compact case | |
| US7464820B2 (en) | Compact cosmetic case with airtight sealed structure | |
| US5988185A (en) | Compact with protective element elastically pressed against product | |
| JP2001017231A (ja) | 化粧料容器 | |
| JP2598954Y2 (ja) | コンパクト容器 | |
| KR20200013305A (ko) | 화장품 용기 | |
| JP4698057B2 (ja) | 気密コンパクト | |
| KR101892401B1 (ko) | 밀폐 타입 화장품 용기 | |
| US20040139980A1 (en) | Case with a sealing element | |
| JPH1014653A (ja) | 化粧料容器 | |
| KR100526041B1 (ko) | 기밀구조를 갖는 화장품 용기 | |
| JPH10137031A (ja) | 化粧料容器 | |
| KR101807923B1 (ko) | 기밀 결합 구조를 갖는 크림 타입의 화장품 용기 | |
| JP2518313Y2 (ja) | 化粧用コンパクト容器 | |
| JP2515192Y2 (ja) | 化粧用コンパクト容器 | |
| JP2515191Y2 (ja) | 化粧用コンパクト容器 | |
| JP4753222B2 (ja) | 化粧料用コンパクト容器 | |
| JPH0610900Y2 (ja) | コンパクト容器 | |
| JP3512261B2 (ja) | 気密コンパクト容器 | |
| JP2515204Y2 (ja) | 化粧用コンパクト容器 | |
| JPH0718328Y2 (ja) | 気密性コンパクト容器 | |
| JP3117639B2 (ja) | 化粧用気密コンパクト容器 | |
| JP3588638B2 (ja) | コンパクト容器 | |
| JPH08131248A (ja) | コンパクト容器 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |