JP2598474Y2 - アクティブマトリックス型液晶表示装置の階調駆動回路 - Google Patents

アクティブマトリックス型液晶表示装置の階調駆動回路

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JP2598474Y2 JP1992050232U JP5023292U JP2598474Y2 JP 2598474 Y2 JP2598474 Y2 JP 2598474Y2 JP 1992050232 U JP1992050232 U JP 1992050232U JP 5023292 U JP5023292 U JP 5023292U JP 2598474 Y2 JP2598474 Y2 JP 2598474Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液晶ディスプレイの駆
動回路に係り、特にアクティブマトリックス型液晶表示
装置の階調駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば「フラットパネルディスプレイ,1991(日経
エレクトロニクス,日経マイクロデバイス編),P.1
68〜P.180」に開示されるものがあり、アクティ
ブマトリックス型液晶ディスプレイで階調表示を得る場
合、上記文献に開示されるように、(1)アナログ・ド
ライバ方式、(2)マルチレベル・ドライバ方式、
(3)FRC(framerate control)
方式、(4)ディザ方式等が挙げられる。
【0003】ところで、8階調程度の階調数であれば、
(2)、(3)、(4)の方式でもって対応することが
できるが、それ以上の多階調、例えば64階調や256
階調となると、(1)のアナログ・ドライバ方式が有力
である。
【0004】図5に従来のアナログ・ドライバ(沖電気
工業社製 MSM5280)の回路例を示す。
【0005】かかる従来のアナログ・ドライバ回路20
は、60ビットのダイナミックシフトレジスタ21、6
0ビット入出力のレベルシフタ22、60個のアナログ
スイッチ23、60個のサンプリングコンデンサ24、
60個のバッファアンプ25、電流源26より構成され
ている。
【0006】そのアナログ・ドライバ回路20の動作
を、図6の信号波形図を用いて詳細に説明する。
【0007】この図に示すように、スタートパルスST
H及び5MHzのクロックパルスCPHは、ダイナミッ
クシフトレジスタ21に入力される。そのクロックパル
スCPHにより、順次シフトするダイナミックシフトレ
ジスタ21の出力は、アナログスイッチ23を駆動でき
る電圧レベルへ、レベルシフタ22により変換され、ア
ナログスイッチ23に供給される。そのアナログスイッ
チ23では200ns期間の導通状態が順次シフトされ
ることになる。
【0008】導通状態となったアナログスイッチ23に
より、そのアナログスイッチ23に接続されるサンプリ
ングコンデンサ24には、基準電圧信号COMとビデオ
信号VIDEO(A,B,C)との電位差に比例した電
荷が蓄積される。つまり、ビデオ信号のサンプリングが
行われる。所定の画素数分のビデオ信号のサンプリング
が終了した後、出力イネーブル信号OEを“H”状態と
して、サンプリングしたビデオ信号電圧をバッファアン
プ25を介してアナログ出力信号VSを得る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のアクティブマトリックス型液晶表示装置の階調
駆動回路では、たかだか5MHz程度の周波数特性のア
ナログスイッチで、アナログビデオ信号の転送を行なわ
なければならず、10MHz〜25MHzという高速の
周波数特性が要求される大容量・高精細の液晶パネルを
駆動することは困難であり、また、バッファアンプ回路
で出力信号を得るため、バッファアンプ回路が発熱し、
放熱のため階調駆動回路の面積を大きくしなければなら
ず、その結果、高集積化が困難であったり、コスト高と
なってしまうという問題点があった。
【0010】本考案の目的は、多階調な表示が行なえ、
かつ外部電源入力ライン数及びアナログスイッチ数を削
減し、データ転送速度に優れ、発熱が少なく、高集積化
が可能で、低コストのアクティブマトリックス型液晶表
示装置の階調駆動回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、各表示画素を2n レベル(nは2以上の
整数)で階調表示を行なうアクティブマトリックス型液
晶表示装置の階調駆動回路において、1表示画素に対し
てnビットの階調表示データを各色毎のシフトレジスタ
回路に順次転送後、同時に各シフトレジスタ回路の内容
を格納するラインメモリ回路と、そのラインメモリ回路
に記憶された階調表示データをその階調表示データに応
じた幅のパルスに変換するパルス幅制御回路と、そのパ
ルス幅制御回路の出力が、ON/OFFを制御するスイ
ッチ信号として入力され、ランプ状の階調駆動電圧が一
端に入力され、前記階調駆動電圧が各色毎に分離されて
入力されるアナログスイッチとを具備するようにしたも
のである。
【0012】
【作用】本考案によれば、階調表示データと各色毎に分
離してデジタル信号で入力し、かつ転送クロックも3本
目クロックに分離し、前記階調表示データをパルス幅変
換した信号をアナログスイッチのON/OFFを制御す
るスイッチ信号とし、アナログスイッチの一端にランプ
状の液晶駆動電圧を各色毎に分離して入力し、アナログ
スイッチを介してデジタル信号をアナログ電圧にD/A
変換し、液晶パネルが有する寄生容量を利用してアナロ
グ電圧値を保持させるようにしたので、高速、高集積
化、低消費電力、低コスト化が可能な多階調駆動回路が
実現できる。また、液晶駆動電圧をR、G、B毎に分離
することにより、パネルの大容量化に対し、外部電源回
路の負担を低減することができる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0014】図1は本考案の第1の実施例を示すアクテ
ィブマトリックス型液晶表示装置の階調駆動回路の構成
を示す図である。
【0015】この図に示すように、1は、例えば8ビッ
トの階調データ信号D0 ,D1 ,…,D7 と、水平同期
信号であるスタート信号STと、データシフトクロック
CPとが入力される、例えば8ビット×60のシフトレ
ジスタ、2はシフトレジスタ1の出力が入力される、例
えば8ビット×60のラッチ回路で、LOAD信号でシ
フトレジスタ1の出力が、ラッチ回路2に格納される。
【0016】ラッチ回路2の出力は、パルス幅変調回路
3に入力される。そのパルス幅変調回路3には、パルス
幅制御クロックCPGと、リセット信号として前記LO
AD信号とが入力される。パルス幅変調回路3の出力
は、レベルシフタ回路4でレベル変換され、アナログス
イッチ5へON/OFF制御信号として供給される。ま
た、アナログスイッチ5の一方には、階調基準電圧V
ref が供給され、もう一方より出力VSを得る。
【0017】図2は本考案の第1の実施例を示すアクテ
ィブマトリックス型液晶表示装置の階調駆動回路におけ
るパルス幅変調回路の構成を示す図である。ここでは、
説明を簡単にするため、1画素に対する1チャンネル分
(8ビット)のみについて述べている。ここで、3−1
はクロック数カウンタ、3−2は排他的NOR回路(E
X・NOR)とAND回路からなる一致回路、3−3は
パルス幅記憶回路としてのフリップ・フロップ回路(F
/F)である。
【0018】図3は本考案の第1の実施例を示すアクテ
ィブマトリックス型液晶表示装置の階調駆動回路の動作
を説明する波形図である。また、図4は本考案の第1の
実施例を示すアクティブマトリックス型液晶表示装置の
回路構成図である。
【0019】図1〜図4に基づいて、本考案の実施例に
よるアクティブマトリックス型液晶表示装置の階調駆動
回路の動作を詳細に説明する。
【0020】まず、シフトレジスタ1にスタート信号S
Tとしてnライン目の水平同期信号が入力されると、n
ライン目の階調データ信号D0 〜D7 は、データシフト
クロックCPにより、該シフトレジスタ内を順次転送
されていく。60画素分のデータ転送が終了すると、シ
フトエンドパルスHO60が、該シフトレジスタ1より出
力され、次段の階調駆動回路(図示せず)へ、スタート
パルスとして入力される。転送するデータ数に応じて、
同様にして階調駆動回路がカスケード接続される。例え
ば、600個のデータを転送する場合は、600÷60
=10個の階調駆動回路がカスケード接続されることに
なる。
【0021】以上のようにして、nライン目のデータ転
送が完了すると、LOAD信号により、nライン目のデ
ータをラッチ回路2に格納する。次にスタート信号ST
として、n+1ライン目の水平同期信号がシフトレジス
タ1に入力されると、n+1ライン目の階調データ信号
が、該シフトレジスタ1内を順次転送され、以下同様の
動作を繰り返す。
【0022】図2において、階調表示データD0 ,…,
7 が、LOAD信号でラッチ回路2に格納されると、
格納されたデータはそのラッチ回路の出力Q0 ,…,
7より、一致回路3−2に入力される。同時に、LO
AD信号は、パルス幅変調回路3を構成するクロック数
カウンタ3−1のRSTに入力され、そのクロック数カ
ウンタ3−1はリセットされる。また、パルス幅変調回
路3を構成するフリップ・フロップ3−3のセット入力
SにもLOAD信号が入力され、そのフリップ・フロッ
プ3−3がセットされる。
【0023】クロック数カウンタ3−1は、パルス幅制
御クロックCPGの数をカウントし、出力g0 ,…,g
7 より、一致回路3−2へ入力される。その一致回路3
−2は、ラッチ回路2の出力Q0 ,…,Q7 のデータ
と、クロック数カウンタ3−1の出力g0 ,…,g7
データとをQm とgm のデータが対になるように(m=
0,…,7)EX・NOR回路に入力して得られる信号
と、パルス幅制御クロックCPGとをAND回路に入力
して、一致回路出力を得る。一致回路3−2で得られた
出力は、フリップフロップ3−3のリセットRに入力さ
れ、フリップ・フロップ3−3の出力はリセットされ
る。
【0024】以上のようにして、階調データに応じたパ
ルス幅のパルス幅変調回路出力POを得る。
【0025】例えば、n−1ライン目の階調データが1
6進数で00(10進数で0)の時、パルス幅変調回路
出力POは、LOAD信号で立ち上がり、1個目のCP
Gクロックで立ち下がる信号となる。また、階調データ
が16進数でFF(10進数で255)の時は、LOA
D信号で立ち上がり、256個目のCPGクロックで立
ち下がるPO出力となる。
【0026】その出力POは、レベルシフタ回路4を介
してレベル変換された後、アナログスイッチ5に供給さ
れ、そのアナログスイッチ5のON/OFFを制御す
る。アナログスイッチ5の一方には階調基準電圧Vref
が供給される。前記Vref は、水平同期信号周期の例え
ばランプ状電圧波形を有する信号である。
【0027】すると、アナログスイッチ5の出力VS
は、前記出力POが“H”の期間だけ基準電圧Vref
同じ電圧となり、出力POが“L”の期間は、ハイイン
ピーダンス状態となる。
【0028】例えば、n−1ライン目のように階調デー
タが00の場合、出力VSは、V0から徐々に上昇し、
1 となった後、ハイインピーダンス状態となり、ま
た、nライン目のように階調データがFFの場合、出力
VSは、V0 から徐々に上昇し、V2 となった後、ハイ
インピーダンス状態となる信号となる。
【0029】ところで、アクティブマトリックス型液晶
表示装置は、図4に示す回路構成である。6はデータ信
号回路で、本考案の階調駆動回路で構成されている。7
は走査信号回路、8はデータ信号回路6の出力に接続さ
れるデータバスライン、9は走査信号回路7の出力に接
続される走査バスライン、10はデータバスライン8と
走査バスライン9との交差部に設けられる、例えばa−
Si薄膜トランジスタ(以下、TFTと称す)、11は
その一方がTFT10と接続される液晶セルで、その液
晶セル11の他方は、対向電極13と接続され、電気的
に、例えば0.1(pF)程度のコンデンサとなってい
る。12は液晶セル11でなるコンデンサと並列に設け
られた蓄積容量で、例えば、0.5(pF)のコンデン
サである。
【0030】また、前記データバスライン8及び走査バ
スライン9は、液晶を介して、対向電極13と対向配置
しており、それぞれコンデンサ14及び15を形成して
いる。対角10インチの液晶表示装置ならば、データバ
スライン8の電気容量は、例えば10(pF)程度で、
走査バスライン9の電気容量は、例えば20(pF)程
度である。
【0031】図3におけるアナログスイッチ5の出力V
Sが、図4におけるデータバスライン8に供給される
と、そのデータバスライン8の電位は、アナログスイッ
チ5の出力VSが確定している期間はVSと同電位であ
る。この時、コンデンサ14は前記出力VSに応じて充
電される。出力VSがハイインピーダンス状態となると
充電されたコンデンサ14で決まる電位となる。すなわ
ち、ハイインピーダンス状態となる直前の電位に保持さ
れることになる。例えば、図3のn−1ライン目の場
合、ハイインピーダンス期間は電位V1 に保持され、n
ライン目の場合、ハイインピーダンス期間は電位V2
保持される。
【0032】したがって、n−1ライン目のVS出力期
間では、走査バスライン9を介して走査信号VGn-1
TFT10を導通状態にし、最終的に電位V1 が液晶セ
ル11及び蓄積容量12に印加され、nライン目の出力
期間では、走査信号VGn がTFT10を導通状態とし
て、最終的に電位V2 が印加される。
【0033】図7は本考案の第2実施例を示すアクティ
ブマトリックス型液晶表示装置の階調駆動回路の構成を
示す図である。ここで、第1の実施例と同じ部分につい
ては、同じ番号を付してその部分の説明は省略する。
【0034】この実施例においては、パルス幅変調回路
3の出力は、レベルシフタ回路4でレベル変換され、バ
ッファアンプ28へ出力イネーブル信号として供給され
る。また、バッファアンプ28の入力部には、階調基準
電圧Vref が供給され、出力VSを得る。
【0035】図8は本考案の第2実施例を示すアクティ
ブマトリックス型液晶表示装置の階調駆動回路の波形図
である。
【0036】この実施例においては、第1の実施例のア
ナログスイッチ5に代えて、バッファアンプ28が用い
られているが、動作は第1の実施例と同様である。
【0037】すなわち、パルス幅変調回路の出力PO
は、レベルシフタ回路4を介してレベル変換された後、
バッファアンプ28の出力イネーブル入力に供給され
る。そのバッファアンプ28の信号入力部には、階調基
準電圧Vref が供給される。そのVref は、水平同期信
号周期の例えばランプ状電圧波形を有する信号である。
【0038】するとバッファアンプ28の出力VSは、
前記出力POが“H”の期間だけ基準電圧Vref と同じ
電圧となり、POが“L”の期間は、ハイインピーダン
ス状態となる。
【0039】例えば、n−1ライン目のように階調デー
タが00の場合、出力VSは、V0から徐々に上昇し、
1 となった後、ハイインピーダンス状態となり、ま
た、nライン目のように階調データがFFの場合、出力
VSは、V0 から徐々に上昇し、V2 となった後、ハイ
インピーダンス状態となる信号となる。
【0040】図9は本考案の第3の実施例によるアクテ
ィブマトリックス型液晶表示装置の階調駆動回路の構成
を示す図である。
【0041】この図に示すように、この液晶ディスプレ
イには、液晶パネル41と、その液晶パネル41のゲー
ト線37に走査パルスを提供する走査回路42と、液晶
パネル41のデータ線38に電圧変調信号を供給する階
調駆動回路30とが備えられている。液晶パネル41の
回路構成は、複数行の走査電極G1 〜GN とこれに直交
する方向に延びる複数本のデータ電極線D1 〜DM とこ
れらの交差部に設けられたTFT(薄膜トランジスタ)
45とTFT45と接続される液晶表示素子47は、他
方が対向電極43と接続され、電気的に例えば0.1P
F程度のコンデンサとなっている。
【0042】液晶表示素子47には並列に設けられた蓄
積容量46が接続されている。前記したデータ線38、
ゲート線37は、各電極線の交差部に寄生容量49が存
在する。また、各データ線38とゲート線37は液晶を
介して、前記対向電極43と対向配置されており、コン
デンサ48、50を形成している。各コンデンサの電気
容量値は、49で0.3PF程度、48で0.01PF
程度、50で0.02PF程度である。
【0043】階調駆動回路30は、8ビットの階調表示
データとシフトクロックが各色毎に分離して、シフトレ
ジスタ回路31に入力する。シフトレジスタ回路31内
には、ドライバチップ選択信号として入力信号のEI
と、出力信号のEOとデータレジスタ回路から構成され
る。シフトレジスタ回路31の出力が入力されるライン
メモリ回路32は、ラッチクロック信号で、シフトレジ
スタ回路31の出力がそのラインメモリ回路32に格納
される。
【0044】前記ラインメモリ回路32の出力は、パル
ス幅制御回路33に入力される。そのパルス幅制御回路
33にはパルス幅制御クロックと、パルス幅セット信号
としてラッチクロック信号が入力される。パルス幅制御
回路33の出力は、レベルシフタ回路34でレベル変換
され、駆動電圧出力回路35内のアナログスイッチ35
−1のON/OFF制御信号として供給される。
【0045】前記アナログスイッチ35−1の入力端子
には、各色に対応した駆動電圧が供給され、前記アナロ
グスイッチ35−1の出力端子から、パルス幅値に応じ
た駆動電圧値が出力される。
【0046】図10は本考案の第3の実施例を示すアク
ティブマトリックス型液晶表示装置の階調駆動回路の構
成図、図11はそのアクティブマトリックス型液晶表示
装置の階調駆動回路のパルス幅制御回路の構成図、図1
2はそのアクティブマトリックス型液晶表示装置の階調
駆動回路の駆動電圧出力回路の入力駆動電圧波形図、図
13はそのアクティブマトリックス型液晶表示装置の液
晶のV−T特性図、図14は本考案のアクティブマトリ
ックス型液晶表示装置の階調駆動回路の動作を説明する
波形図である。
【0047】図10〜図14に基づいて本考案の第3の
実施例によるアクティブマトリックス型液晶表示装置の
階調駆動回路の動作を詳細に説明する。
【0048】図10に示すように、シフトレジスタ回路
31は各色毎のシフトクロック信号(Rシフトクロッ
ク,Gシフトクロック,Bシフトクロック)をシフト回
路31−1に順次転送し、各色毎の階調表示データ8ビ
ット(R階調データ,G階調データ,B階調データ)信
号を8ビットラッチ回路31−2に各色のシフトクロッ
クのタイミングに同期して順次格納する。
【0049】シフト回路31−1に入力するチップ選択
信号EIは、階調駆動回路30(図9参照)を複数個カ
スケード接続して、駆動回路を構成する場合、次段の階
調駆動回路30へのチップ選択信号として使用する。例
えば、初段の階調駆動回路30の選択信号EI(“L”
でチップ選択)を“L”に設定し、選択信号EOを次段
の選択信号EIに入力する。初段のシフトレジスタ回路
にデータ転送終了前後に選択信号EOを“L”に設定
し、次段の階調駆動回路30がデータ入力可能にする。
【0050】データ格納済の階調駆動回路30は、全デ
ータ転送終了後、ラインメモリ回路32へデータ格納信
号であるラッチクロックがセットされて、全階調駆動回
路30のシフトレジスタ回路31は動作可能となる。ラ
インメモリ回路32はnライン目のデータ転送が完了す
ると、ラッチクロック信号により、nライン目のデータ
をラインメモリ回路32に格納する。n+1ライン目の
階調表示データは、再度シフトレジスタ回路31に順次
転送され、以下同様にラインメモリ回路32に格納され
る。
【0051】次に、パルス幅制御回路33を図11に基
づいて説明する。
【0052】ラインメモリ回路32に格納された1水平
走査線分の階調表示データは、全ドット同時にパルス幅
制御回路33内の一致回路33−2に入力される。ラッ
チクロック信号は、パルス幅記憶回路33−3を構成す
るフリップフロップ回路のセット端子Sに入力され、か
つパルス幅制御クロックのクロック数を計測するカウン
タ33−1のリセット端子(RST)に入力される。ク
ロック数カウンタ33−1はパルス幅制御クロックの数
を計測し、計測結果(g1 〜g8 )の反転信号を一致回
路33−2へ入力する。
【0053】一致回路33−2は、ラインメモリ回路3
2とクロック数カウンタ33−1の各出力ビット間(Q
1 と−g1 、Q7 と−g7 、Q8 と−g8 )の排他論理
和結果と、パルス幅制御クロックの論理積より出力され
る信号を、パルス幅記憶回路33−3のリセット端子R
に入力する。パルス幅記憶回路33−3はラッチクロッ
ク信号でセットされた後、一致回路33−2の出力信号
でリセットされる間の状態を保持し、パルス幅制御回路
33の出力信号(POX)としている。
【0054】出力信号(POX)はレベルシフタ回路3
4を介してレベル変換された後、駆動電圧出力回路35
内のアナログスイッチ35−1に供給され、該アナログ
スイッチ35−1のON/OFFを制御する。アナログ
スイッチ35−1の一端には、各色毎の液晶駆動電圧が
入力される。例えば、駆動電圧出力回路35に入力され
るパルス幅信号(POX)が赤(R)色の階調表示デー
タの場合は、アナログスイッチ35−1の一端に、赤
(R)色液晶駆動電圧を入力する。同様に緑(G)色、
青(B)色も各液晶駆動電圧を入力する。
【0055】図12に示すように、液晶駆動電圧は、1
水平走査周期(THn)の直線状のランプ状駆動波形を
入力している。ランプ状駆動波形は、1走査周期毎に対
向電極43(図9参照)の電圧に対して正負の電圧を入
力し、液晶表示素子47を交流駆動している。
【0056】液晶駆動電圧を各色毎に分離して入力して
いる理由を図13の液晶のV−T特性を用いて説明す
る。
【0057】図13の横軸は液晶駆動電圧、縦軸は液晶
の各色の透過率を100%で規格化したものである。液
晶駆動電圧に対して、各色の透過率特性が異なってい
る。
【0058】1つは液晶の透過開始電圧である
(Vth)。赤、緑、青の順にVth電圧が高くなってい
る。赤色はVBR、緑色はVBG、青色はVBBである。もう
1つは、透過率の飽和時の電圧値も各色により異なる。
各色のV−T特性が異なるため、各色毎に液晶駆動電圧
を入力する。各液晶駆動電圧はバイアス電圧VB と書き
込み電圧VD を調整可能としている。
【0059】また、液晶駆動電圧を制御している(図示
しない)外部電源回路の充電電流は液晶パネルの表示ド
ット数でほぼ決定する。例えば、データライン数300
0ドット、走査ライン数1000ドットクラスの液晶パ
ネルを1フレーム60Hz(16.7ms)で駆動する
場合、1ラインの走査周期(TH)TH=16.7ms
/1000ドット=16.7μs、ゲート線とデータ線
の寄生容量(CgD)=0.3PF、液晶パネルの全CgD
=0.3PF×3×106 ドット=0.9μF
(CgD1 )、走査ライン時に外部電源回路の出力する充
電電流をiとすると、i=CgD1 ×v/TH,液晶駆動
電圧vを10Vとすると、 i=0.9×10-6×10/16.7-6≒0.5(A) この実施例では、液晶駆動電圧をR、G、Bの各色毎に
分離しているので、各電源回路出力電流は1/3にな
る。
【0060】図14を用いて本考案の第3の実施例のア
クティブマトリックス型液晶表示装置の階調駆動回路の
動作の概要を説明する。
【0061】この実施例において、nライン目の階調表
示データをシフトレジスタ回路31に転送時、ラインメ
モリ回路32には、n−1ライン目の階調表示データが
格納されている。この実施例では、n−1ライン目の任
意のドットの階調表示データが16進数で4レベルとす
る。パルス幅制御回路出力(POX)は、ラッチクロッ
ク信号によりセットされ、“H”レベルに設定される。
一方パルス幅制御回路33内の一致回路33−2の出力
は、階調表示データと階調制御クロック数の一致条件
(例えばデータが4レベルの時は階調制御クロック数4
で一致回路の出力が“H”にセットされる)により、パ
ルス幅制御回路出力(POX)をリセットする。出力P
OXは、レベルシフタ回路34を介して、アナログスイ
ッチ35−1をON/OFF制御する。
【0062】出力POXが“H”レベルの時、アナログ
スイッチ35−1を、ON制御し、“L”レベルの時、
アナログスイッチ35−1を、OFF制御する。アナロ
グスイッチ35−1の出力は、“ON”状態の期間は、
液晶駆動電圧と同じ電位となり、“OFF”状態の期間
は、ハイインピーダンス状態となる。例えば、n−1ラ
イン目の階調表示データ04Hの場合、アナログスイッ
チの出力はVB レベルから上昇し、V1 となった後、ハ
イインピーダンス状態となる。nライン目の場合は、−
B レベルから下降し、V2 となった後、ハイインピー
ダンス状態となる。アナログスイッチ35−1の出力電
位は、データ線電位となる。
【0063】データ線電位は、前記したデータ線上の寄
生容量に充電される。アナログスイッチ35−1がハイ
インピーダンス状態になると、寄生容量に充電された電
位にデータ線電位は保持される。したがって、n−1ラ
イン目のデータ線電位V1 を走査信号VGN-1がTFTを
導通状態にし、データ線電位V1 を液晶表示素子と蓄積
容量に印加する。nライン目においては、データ線電位
2 が印加される。
【0064】また、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、本考案の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本考案の範囲から排除するものではな
い。
【0065】
【考案の効果】以上、詳細に説明したように、本考案に
よれば、階調表示データを各色毎に分離してデジタル信
号で入力し、かつ転送クロックも3相クロックに分離
し、前記階調表示データをパルス幅変換した信号をアナ
ログスイッチのON/OFFを制御するスイッチ信号と
し、アナログスイッチの一端にランプ状の液晶駆動電圧
を各色毎に分離して入力し、アナログスイッチを介して
デジタル信号をアナログ電圧にD/A変換し、液晶パネ
ルが有する寄生容量を利用してアナログ電圧値を保持さ
せるようにしたので、高速、高集積化、低消費電力、低
コスト化が可能な多階調駆動回路が実現できる。また、
液晶駆動電圧をR、G、B毎に分離することにより、パ
ネルの大容量化に対し、外部電源回路の負担を低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すアクティブマトリックス
型液晶表示装置の階調駆動回路の構成を示す図である。
【図2】本考案の実施例を示すアクティブマトリックス
型液晶表示装置の階調駆動回路におけるパルス幅変調回
路の構成を示す図である。
【図3】本考案の実施例を示すアクティブマトリックス
型液晶表示装置の階調駆動回路の動作を説明する波形図
である。
【図4】本考案の実施例を示すアクティブマトリックス
型液晶表示装置の回路構成図である。
【図5】従来のアクティブマトリックス型液晶表示装置
の階調駆動回路のアナログドライバ回路の構成を示す図
である。
【図6】従来のアクティブマトリックス型液晶表示装置
の階調駆動回路のドライバ回路の動作を説明する信号波
形図である。
【図7】本考案の第2実施例を示すアクティブマトリッ
クス型液晶表示装置の階調駆動回路の構成を示す図であ
る。
【図8】本考案の第2実施例を示すアクティブマトリッ
クス型液晶表示装置の階調駆動回路の波形図である。
【図9】本考案の第3の実施例によるアクティブマトリ
ックス型液晶表示装置の階調駆動回路の構成を示す図で
ある。
【図10】本考案の第3の実施例を示すアクティブマト
リックス型液晶表示装置の階調駆動回路の構成図であ
る。
【図11】本考案の第3の実施例を示すアクティブマト
リックス型液晶表示装置の階調駆動回路のパルス幅制御
回路の構成図である。
【図12】本考案の第3の実施例を示すアクティブマト
リックス型液晶表示装置の階調駆動回路の駆動電圧出力
回路の入力駆動電圧波形図である。
【図13】本考案の第3の実施例を示すアクティブマト
リックス型液晶表示装置の液晶のV−T特性図である。
【図14】本考案の第3の実施例を示すアクティブマト
リックス型液晶表示装置の階調駆動回路の動作を説明す
る波形図である。
【符号の説明】
1 8ビット×60のシフトレジスタ 2 8ビット×60のラッチ回路 3 パルス幅変調回路 3−1,33−1 クロック数カウンタ 3−2,33−2 一致回路 3−3,33−3 パルス幅記憶回路(フリップ・フ
ロップ) 4,34 レベルシフタ回路 5,35−1 アナログスイッチ 6 データ信号回路 7 走査信号回路 8 データバスライン 9 走査バスライン 10 a−Si薄膜トランジスタ(TFT) 11 液晶セル 12,46 蓄積容量 13,43 対向電極 14,15,48,50 コンデンサ 28 バッファアンプ 30 階調駆動回路 31 シフトレジスタ回路 31−1 シフト回路 31−2 8ビットラッチ回路 32 ラインメモリ回路 33 パルス幅制御回路 35 駆動電圧出力回路 37 ゲート線 38 データ線 41 液晶パネル 42 走査回路 45 TFT(薄膜トランジスタ) 47 液晶表示素子 49 寄生容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 手呂内 雄二 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)考案者 中村 幸夫 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)考案者 遠山 広 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)考案者 戸倉 和男 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)考案者 濱野 広 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−10298(JP,A) 特開 昭64−86197(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 3/36 G02F 1/133 G09G 3/20

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各表示画素を2n レベル(nは2以上の
    整数)で階調表示を行なうアクティブマトリックス型液
    晶表示装置の階調駆動回路において、 (a)1表示画素に対してnビットの階調表示データを
    各色毎のシフトレジスタ回路に順次転送後、同時に各シ
    フトレジスタ回路の内容を格納するラインメモリ回路
    と、 (b)該ラインメモリ回路に記憶された階調表示データ
    をその階調表示データに応じた幅のパルスに変換するパ
    ルス幅制御回路と、 (c)該パルス幅制御回路の出力が、ON/OFF制御
    するスイッチ信号として入力され、ランプ状の階調駆動
    電圧が一端に入力され、前記階調駆動電圧が各色毎に分
    離されて入力されるアナログスイッチとを具備すること
    を特徴とするアクティブマトリックス型液晶表示装置の
    階調駆動回路。
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