JP2598461B2 - 金属蓋付容器の製造方法 - Google Patents
金属蓋付容器の製造方法Info
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- JP2598461B2 JP2598461B2 JP14031588A JP14031588A JP2598461B2 JP 2598461 B2 JP2598461 B2 JP 2598461B2 JP 14031588 A JP14031588 A JP 14031588A JP 14031588 A JP14031588 A JP 14031588A JP 2598461 B2 JP2598461 B2 JP 2598461B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal lid
- container
- metal
- lid
- resin layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はプラスチック製容器本体と金属蓋とからなる
金属蓋付容器の製造方法に関する。
金属蓋付容器の製造方法に関する。
(従来の技術) 金属製の容器、例えば金属缶は種々の形態を有するも
のがあるが、缶体の構造から3ピース缶と2ピース缶と
に区分することができる。3ピース缶はブリキハンダ缶
とも言われ、円筒状胴部とふた及び底部を二重巻締めで
密封した構造である。一方、2ピース缶はブリキ打抜き
缶とも言われ、胴部及び底部(容器本体)を一体成形し
たものにふたを二重巻締めする構造である。
のがあるが、缶体の構造から3ピース缶と2ピース缶と
に区分することができる。3ピース缶はブリキハンダ缶
とも言われ、円筒状胴部とふた及び底部を二重巻締めで
密封した構造である。一方、2ピース缶はブリキ打抜き
缶とも言われ、胴部及び底部(容器本体)を一体成形し
たものにふたを二重巻締めする構造である。
これら金属缶は食品包装容器として各種食品缶詰、ジ
ュース、清涼飲料、ジャム類、乾燥食品等の容器に使用
され、密封、保存機能が特に優れた剛性容器である。し
かしながら、金属缶には、下記のような改善すべき点が
ある。即ち、 金属缶であるために、軽量化に限界がある。
ュース、清涼飲料、ジャム類、乾燥食品等の容器に使用
され、密封、保存機能が特に優れた剛性容器である。し
かしながら、金属缶には、下記のような改善すべき点が
ある。即ち、 金属缶であるために、軽量化に限界がある。
衝撃を受けた時、一度つぶれると復元性がなく、変
形してしまう。
形してしまう。
プラスチック製容器に比べて、その製造上のエネル
ギーコストが高い。
ギーコストが高い。
容器外装のディスプレイ効果が金属の場合自由に変
えることができず、外装手段は印刷によるしかない。
えることができず、外装手段は印刷によるしかない。
内容物を開缶せずに確認できるような透明容器をつ
くることは不可能である。
くることは不可能である。
このような従来な金属缶における欠点を解決するた
め、プラスチック製の容器本体に金属蓋を取付けてなる
金属蓋付容器が考えられている。
め、プラスチック製の容器本体に金属蓋を取付けてなる
金属蓋付容器が考えられている。
また、プラスチック製の容器本体に金属蓋を取付ける
場合、容器本体の上端開口のフランジ部に金属蓋の周縁
部を巻締めて取付けている。
場合、容器本体の上端開口のフランジ部に金属蓋の周縁
部を巻締めて取付けている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述した金属蓋付容器には次のように製造
される。
される。
すなわち、周縁部を有する金属蓋の裏面略全域に熱溶
融性樹脂層を塗布し、この金属蓋の周縁部を内容物が収
納された容器本体のフランジ部に巻締め、その後巻締め
られた周縁部を加熱機で加熱し、熱溶融性樹脂層を溶融
させて金属蓋の周縁部と容器本体のフランジ部を融着さ
せている。
融性樹脂層を塗布し、この金属蓋の周縁部を内容物が収
納された容器本体のフランジ部に巻締め、その後巻締め
られた周縁部を加熱機で加熱し、熱溶融性樹脂層を溶融
させて金属蓋の周縁部と容器本体のフランジ部を融着さ
せている。
しかしながら、巻締められた金属蓋の周縁部を加熱す
る際、プラスチック製容器本体側まで熱が伝わると、こ
の容器本体が柔かくなくなって劣化してしまうことがあ
る。このため巻締められた金属蓋の周縁部のみを加熱す
る必要があるが、このような加熱作業はむずかしく、ま
た精巧な加熱機が必要になるという問題がある。
る際、プラスチック製容器本体側まで熱が伝わると、こ
の容器本体が柔かくなくなって劣化してしまうことがあ
る。このため巻締められた金属蓋の周縁部のみを加熱す
る必要があるが、このような加熱作業はむずかしく、ま
た精巧な加熱機が必要になるという問題がある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであ
り、加熱による容器本体の劣化を防止して精度の高い金
属蓋付容器を得ることができる金属蓋付容器の製造方法
を提供することを目的とする。
り、加熱による容器本体の劣化を防止して精度の高い金
属蓋付容器を得ることができる金属蓋付容器の製造方法
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、周縁部を有する金属蓋の裏面略全域に熱溶
融性樹脂層を塗布し、前記金属蓋を加熱して前記熱溶融
性樹脂層をわずかに溶融させ、その後前記金属蓋の周縁
部を、内容物が収納されたプラスチック製容器本体の上
端開口のフランジ部に巻締めることからなる金属蓋付容
器の製造方法である。
融性樹脂層を塗布し、前記金属蓋を加熱して前記熱溶融
性樹脂層をわずかに溶融させ、その後前記金属蓋の周縁
部を、内容物が収納されたプラスチック製容器本体の上
端開口のフランジ部に巻締めることからなる金属蓋付容
器の製造方法である。
(作用) 本発明によれば、金属蓋を加熱して熱溶融性樹脂層を
わずかに溶融させた後、プラスチック製容器本体のフラ
ンジ部に金属蓋の周縁部を巻締めるので、巻締め時にフ
ランジ部と周縁部とに完全に融着させることができる。
わずかに溶融させた後、プラスチック製容器本体のフラ
ンジ部に金属蓋の周縁部を巻締めるので、巻締め時にフ
ランジ部と周縁部とに完全に融着させることができる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
る。
第1図乃至第4図は本発明による金属蓋付容器の製造
方法の一実施例を示す図である。
方法の一実施例を示す図である。
まず、第3図によってり金属蓋付容器の概略を説明す
る。
る。
第3図に示すように金属蓋付容器10は、表コート21お
よび裏コート22が塗布された金属蓋11の周縁部12を、プ
ラスチック製容器本体14の上端開口のフランジ部15に巻
締めることによって構成されている。
よび裏コート22が塗布された金属蓋11の周縁部12を、プ
ラスチック製容器本体14の上端開口のフランジ部15に巻
締めることによって構成されている。
本実施例において用いられるプラスチック製容器本体
14は特に限定されたものである必要はなく、巻締めに耐
える充分な硬度、強度を有するものであればよく、オレ
フィン系樹脂、ポリプロピレンを主体とした積層材料等
が用いられる。
14は特に限定されたものである必要はなく、巻締めに耐
える充分な硬度、強度を有するものであればよく、オレ
フィン系樹脂、ポリプロピレンを主体とした積層材料等
が用いられる。
次に、このような金属蓋付容器の製造方法を詳述す
る。
る。
まず第1図に示すように、厚さ0.25mmのアルミニウム
製の金属板シートをプレス成形して、周縁部12を有する
金属蓋11が作成される。その後、この金属蓋11の表面に
表コート21が塗布され、金属蓋11の裏面に裏コート22が
塗布される。
製の金属板シートをプレス成形して、周縁部12を有する
金属蓋11が作成される。その後、この金属蓋11の表面に
表コート21が塗布され、金属蓋11の裏面に裏コート22が
塗布される。
次に第4図によって、表コート21および裏コート22に
ついて詳述する。ここで第4図は第3図A部部分拡大図
である。
ついて詳述する。ここで第4図は第3図A部部分拡大図
である。
第4図に示すように、表コート21としては、例えば0.
03mm厚のエポキシアクリル層が用いられる。また、裏コ
ート22としては例えば0.05mm厚のエポキシフェノールか
らなる防蝕層22a、および0.05mm厚の変性ポリオレフィ
ンからなる熱溶融性樹脂層22bの積層体が用いられる。
03mm厚のエポキシアクリル層が用いられる。また、裏コ
ート22としては例えば0.05mm厚のエポキシフェノールか
らなる防蝕層22a、および0.05mm厚の変性ポリオレフィ
ンからなる熱溶融性樹脂層22bの積層体が用いられる。
すなわち金属蓋11の層構成としては、 となる。
これら層構成のうち、エポキシアクリルは金属蓋11の
光沢性および防蝕性を向上させるものである。また、エ
ポキシフェノールは防蝕性を向上させるものであり、さ
らに変性ポリオレフィンは熱溶着性機能を有するもので
ある。
光沢性および防蝕性を向上させるものである。また、エ
ポキシフェノールは防蝕性を向上させるものであり、さ
らに変性ポリオレフィンは熱溶着性機能を有するもので
ある。
続いて、表面に表コート21が塗布され裏面に裏コート
22が塗布された金属蓋11は、適当な加熱装置、例えばバ
ーナ等により加熱される。この場合、電熱ヒータ、高周
波またはレーザ光線等で加熱してもよい。この加熱作業
は裏コート22の熱溶融性樹脂層22bがわずかに溶融する
まで行われる。
22が塗布された金属蓋11は、適当な加熱装置、例えばバ
ーナ等により加熱される。この場合、電熱ヒータ、高周
波またはレーザ光線等で加熱してもよい。この加熱作業
は裏コート22の熱溶融性樹脂層22bがわずかに溶融する
まで行われる。
続いて、加熱された金属蓋11は、第2図に示すように
予め、内容物18が収納されたプラスチック製容器本体14
に、容器本体14のフランジ部15と金属蓋11の周縁部12と
を重ねた状態で装着される。
予め、内容物18が収納されたプラスチック製容器本体14
に、容器本体14のフランジ部15と金属蓋11の周縁部12と
を重ねた状態で装着される。
その後、金属蓋11の周縁部12外方から巻締ローラ24を
この周縁部12に押圧して、容器本体14のフランジ部15に
金属蓋11の周縁部12を巻締める。このようにして、第3
図に示すような金属蓋付容器10が得られる。
この周縁部12に押圧して、容器本体14のフランジ部15に
金属蓋11の周縁部12を巻締める。このようにして、第3
図に示すような金属蓋付容器10が得られる。
なお、容器本体14のフランジ部15に金属蓋11の周縁部
12を巻締める作業は、金属蓋11を加熱した後、直に行わ
れる。
12を巻締める作業は、金属蓋11を加熱した後、直に行わ
れる。
本実施例によれば、金属蓋11を加熱して熱溶融性樹脂
層22bをわずかに溶融させた後、容器本体14のフランジ
部15に金属蓋11の周縁部12を巻締めるので、巻締め時に
フランジ部15と周縁部12とを完全に融着させることがで
きる。このため、巻締められた周縁部12を、その後加熱
する必要はない。また、加熱作業は金属蓋11に対しての
み行なわれるので、加熱によるプラスチック製容器本体
14の劣化を確実に防止することができる。
層22bをわずかに溶融させた後、容器本体14のフランジ
部15に金属蓋11の周縁部12を巻締めるので、巻締め時に
フランジ部15と周縁部12とを完全に融着させることがで
きる。このため、巻締められた周縁部12を、その後加熱
する必要はない。また、加熱作業は金属蓋11に対しての
み行なわれるので、加熱によるプラスチック製容器本体
14の劣化を確実に防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、巻締め終了時
に容器本体のフランジ部と金属蓋の周縁部とを完全に融
着させることができるので、巻締めされた周縁部をその
後加熱する必要はない。また加熱作業は金属蓋に対して
のみ行なわれるので、加熱によるプラスチック製容器本
体の劣化を確実に防止することができ、精度の高い金属
蓋付容器を得ることができる。
に容器本体のフランジ部と金属蓋の周縁部とを完全に融
着させることができるので、巻締めされた周縁部をその
後加熱する必要はない。また加熱作業は金属蓋に対して
のみ行なわれるので、加熱によるプラスチック製容器本
体の劣化を確実に防止することができ、精度の高い金属
蓋付容器を得ることができる。
第1図乃至第4図は本発明による金属蓋付容器の製造方
法の一実施例を示す図であり、第1図は周縁部を有する
金属蓋を示す側断面図、第2図は容器本体のフランジ部
に金属蓋の周縁部を巻締める作業を示す側断面図、第3
図は巻締められて製造された金属蓋付容器を示す側断面
図、第4図は第3図A部拡大図である。 10……金属蓋付容器、11……金属蓋、12……周縁部、14
……容器本体、15……フランジ部、21……表コート、22
……裏コート、22a……防蝕層、22b……熱溶融製樹脂
層。
法の一実施例を示す図であり、第1図は周縁部を有する
金属蓋を示す側断面図、第2図は容器本体のフランジ部
に金属蓋の周縁部を巻締める作業を示す側断面図、第3
図は巻締められて製造された金属蓋付容器を示す側断面
図、第4図は第3図A部拡大図である。 10……金属蓋付容器、11……金属蓋、12……周縁部、14
……容器本体、15……フランジ部、21……表コート、22
……裏コート、22a……防蝕層、22b……熱溶融製樹脂
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩村 泰造 埼玉県新座市栗原4―3―26 グリーン ハイム205 (56)参考文献 特開 昭55−3915(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】周縁部を有する金属蓋の裏面略全域に熱溶
融性樹脂層を塗布し、前記金属蓋を加熱して前記熱溶融
性樹脂層をわずかに溶融させ、その後前記金属蓋の周縁
部を、内容物が収納されたプラスチック製容器本体の上
端開口のフランジ部に巻締めることからなる金属蓋付容
器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14031588A JP2598461B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | 金属蓋付容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14031588A JP2598461B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | 金属蓋付容器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01309742A JPH01309742A (ja) | 1989-12-14 |
JP2598461B2 true JP2598461B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=15265947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14031588A Expired - Lifetime JP2598461B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | 金属蓋付容器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598461B2 (ja) |
-
1988
- 1988-06-07 JP JP14031588A patent/JP2598461B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01309742A (ja) | 1989-12-14 |
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