JP2598258B2 - 空間分解分光計 - Google Patents

空間分解分光計

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正 佐藤
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セイコー電子工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、真空紫外線からγ線の波長領域で、空間分
解能とスペクトル分解能を持つ2次元像が得られる空間
分解分光計に関するものである。本発明は、空間分解能
を必要とする高温プラズマ診断や物性及び物質検査など
広範な応用を有する。
〔発明の概要〕
本発明は、真空紫外線からγ線の波長領域で線源とほ
ぼ等しい中空の繊維状線束のコリメータと平面ブラッグ
型回折計を組み合わせた光学系と、これを検出する検出
系から成るコリメータを用いた空間分解分光計とにより
従来独立に得ていた空間分解分光と2次元像を1つの系
の装置で得ることができる。
このコリメータを用いた空間分解分光計の特徴は、 (1)光学系が単純化でき取り付けが容易である。
(2)中空の繊維状線束のコリメータは、大きさを自由
にすることができるため、さまざまなタイプの線源や大
きさの試料に応用できる。
などが上げられる。さらに、中空の繊維状線束のコリメ
ータを鉛あるいはその他の重金属を含むガラスにより板
状に形成された直径50μm以下の中空導管の束とし、ま
た平面ブラッグ型回折計を多層膜分光結晶とすることに
より、エネルギー損失を小さくした高分解能な空間分解
分光計が得られる。
〔従来の技術〕
従来、2次元像と空間分解分光は別々の方法によって
得られていた。1対1の2次元像は、フィルター及びピ
ンホールを用いたものが典型的な方法である。一方、空
間分解分光を行なうためには、結晶の組み合わせや、ス
リットと結晶の組み合わせが用いられていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように従来の方法は、2次元像を得るための光学
系と空間分解分光を別々の光学系を用いて行っていた。
そのため2つの同時情報が得られず、2つの情報を得る
のに時間を要するという欠点があった。また、ピンホー
ルあるいはスリットを用いるため光学系のセッティング
の難しさや、線量の取り込み量が少ないため分解能が十
分でないなどの欠点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記の欠点を除去すべくなされたもので、
真空紫外線からγ線の波長領域で、中空の繊維状線束を
コリメータとして用いることにより、線源の面積に等し
い面積で平行ビーム化し、そして平面ブラッグ型回折計
による反射を利用して2次元像が得られる空間分解分光
計とした。
〔作用〕
発生源波長が真空紫外線からγ線の領域で、中空の繊
維状線束のコリメータと平面ブラッグ型回折計を組み合
わせた光学系とこれを検出する検出系からなるコリメー
タを用いた空間分解分光系は、2次元像の得られる空間
分解分光計である。これは、光学系が単純であり、取り
付けが容易となる。また中空の繊維状線束のコリメータ
なので、大きさを自由にすることができるため、さまざ
まなタイプの線源や大きさの試料に応用でき、コリメー
タの開口面積が大きいので高分解能とすることができ
る。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明に係るコリメータを用いた空間分解分
光計の構成図を示したものである。X線などの本発明所
定の波長領域の線源は、中空の繊維状線束によって平行
ビーム化され、平面ブラッグ型回折計で、 nλ=2dsinθ n:次数 λ:波長 d:平面ブラッグ型回折計の面間隔 θB:斜入射角 を満足する場合のみ反射されて検出系にて2次元像を得
る。
空間分解能は、線源から検出部までの距離をlとし、
中空の繊維状線束のコリメータを通過時の発散をΔθ
とするとl×Δθによって決まる。このことは、空間
分解能がコリメータの位置に依存していることを意味す
る。
実施例1 第2図は本発明に係るコリメータを用いた空間分解分
光計の一実施例を示した説明図である。第2図におい
て、5は励起用加速電子であり、加速電子で衝突を受け
た試料ターゲット6はX線を発生する。2は中空の繊維
状線束のコリメータであり、このコリメータ2でX線源
と等しい面積でX線は平行ビーム化される。平行化され
たX線ビームは、7の平面ブラッグ型回折計で、ブラッ
グの回折条件に従って反射され、カメラに装填されたフ
ィルム8、9によって検出する。用いた試料ターゲット
6は、第3図に示すような2種類の金属で厚さは10μm
程度である。X線源はホィルターゲットX線管である。
中空の繊維状線束は、直径10μ程度、長さ2mm、導管の
間隔は15μmとなっている。平面ブラッグ型回折計に
は、LiF(200)7を用いた。フィルム8の(a)の位置
には空間分解能をもたないX線像が得られる。試料ター
ゲットに含まれる元素のブラッグ角にLiF結晶をセッテ
ィングするとブラッグの条件に合った元素だけがフィル
ム9の(b)あるいは(c)の位置などに反射される。
空間分解能は、X線源からフィルム9までが77mmで、
X線ビームの発散が6mradであるので約0.5mmと計算さ
れ、実測においても同程度であった。
以上の説明は、本発明に係るコリメータを用いた空間
分解分光計において、平面ブラッグ型回折計としてLiF
結晶を用い、X線源は透過X線を用いたが、平面ブラッ
グ型回折計として多層膜分光結晶を用いることによって
分解能を高めることができる。また、線源は本発明所定
の波長領域ではどのようなタイプでも適用できる。
〔発明の効果〕
本発明によるコリメータを用いた空間分解分光計は上
述のごとく、空間の繊維状線束のコリメータと平面ブラ
ッグ型回折計を組み合わせた光学系を用いたので、空間
及びスペクトル分解能をもつ2次元像が得られ、光学系
が単純化でき取り付けが容易である。また中空の繊維状
線束のコリメータは、大きさを自由にすることができる
ため、さまざまなタイプの線源や大きさの試料に応用で
きる。さらに、線量の取り込み量が多いため高分解能な
空間分解分光が得られるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るコリメータを用いた空間分解分
光計の構成を示す説明図、第2図は、本発明の実施例を
示す説明図、第3図は試料ターゲットの拡大正面図であ
る。 1……線源 2……中空の繊維状線束のコリメータ 3……平面ブラッグ型回折計 4……2次元像 5……X線管 6……試料ターゲット 7……LiF(200) 8……カメラ(フィルム)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】励起用X線源と、前記励起用X線源から発
    生するX線が照射され真空紫外線からγ線の領域の波長
    の電磁波を発生する試料ターゲットと、前記試料ターゲ
    ットが発生する電磁波を平行ビーム化するコリメータ
    と、前記コリメータによって平行ビーム化された電磁波
    が入射され,入射電磁波の一部を透過し、入射電磁波の
    一部を所定の角度で反射させるため多層膜分光結晶から
    なる平面ブラッグ型回折計と、前記平面ブラッグ型回折
    計を透過した電磁波を検出する第1の検出器と、前記平
    面ブラッグ型回折計によって反射された電磁波を検出す
    る第2の検出器とを有し、前記試料の2次元透過像と2
    次元分光像を同時に観測する構成であることを特徴とす
    る空間分解分光計。
  2. 【請求項2】前記コリメータは、多数の中空の繊維状線
    を束ねて板状に形成した、中空の繊維状線束のコリメー
    タであることを特徴とする請求項1記載の空間分解分光
    計。
  3. 【請求項3】前記中空の繊維状線の直径が、50μm以下
    であることを特徴とする請求項2記載の空間分解分光
    計。
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