JP2598236B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2598236B2
JP2598236B2 JP6238629A JP23862994A JP2598236B2 JP 2598236 B2 JP2598236 B2 JP 2598236B2 JP 6238629 A JP6238629 A JP 6238629A JP 23862994 A JP23862994 A JP 23862994A JP 2598236 B2 JP2598236 B2 JP 2598236B2
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cooling
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勝利 米屋
章彦 柘植
博康 大田
研二 木島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷却フィンを備えた半導
体装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワートランジスタ等の冷却を必
要とする半導体装置は端子を兼ねる冷却フィンを備えて
いる。こうした冷却フィンを半導体素子に絶縁して取付
けることにより、冷却フィンを冷却装置の外に出し外気
で冷却したり、或いは半導体スタックに取付けたりする
際にも扱い易く便利である。このような冷却フィンと半
導体素子との間に設けられる絶縁物としては、フッ素樹
脂シート,アルミナ磁器,BeO(ベリリア)磁器等が
考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
絶縁物を用いた半導体装置にあっては以下に示す種々の
欠点があった。
【0004】(1) 弗素樹脂シートやアルミナ磁器は熱
伝導率が低く冷却効率が劣る。また、冷却効率を上げる
ために薄板化することが考えられるが、絶縁耐圧、機械
的強度が低下し、高耐圧用、高損失用として適用するこ
とが困難となる。
【0005】(2) BeOは熱伝導率が優れているもの
の、公害問題、国内で生産していないための入手難、コ
スト高、機械的強度が低い等の問題がある。
【0006】また、上述した絶縁物とは別の種々の絶縁
物が使用されているが、良熱伝導性、機械的強度、絶縁
耐圧が要求される大型半導体素子に適用することは困難
である。
【0007】本発明は熱伝導性、絶縁耐圧、機械的強度
の優れた絶縁物を半導体素子と冷却フィンとの間に設け
た放熱特性の良好な半導体装置を提供しようとするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本願第1の発明
は半導体素子に冷却フィンを設けてなる半導体装置にお
いて、窒化アルミニウムに希土類酸化物及びアルカリ土
類酸化物のうちの少なくとも一方を0.05〜2重量%
添加した相対密度98%以上の焼結体からなる絶縁物
を、前記半導体素子と前記冷却フィンとの間に設け、伝
導性の良好なコンパウンドを塗布したことを特徴とする
ものである。こうした半導体装置によれば窒化アルミニ
ウム(AlN)をベースとする熱伝導性の優れた緻密な
焼結体からなる絶縁物を半導体素子と冷却フィンの間に
設けているため、半導体素子で発生した熱を該絶縁物を
介して冷却フィンに効率良く伝達して冷却できる。しか
も、絶縁物を構成する焼結体はAlNに希土類酸化物や
アルカリ土類酸化物を添加したもので、その酸化物によ
りO2 等の不純物を吸収する粒界相が形成されているた
め、単にAlNをベースとする焼結体に比べて熱伝導性
を向上でき、前述した冷却効率を一層向上できる。ま
た、同焼結体はAlNをベースとするため、絶縁耐圧や
機械的強度が高く、パワートランジスタ等の大型半導体
素子を組込んだ半導体装置も十分に実現できる。さら
に、同焼結体はAlNに希土類酸化物等を添加したもの
であるため、これからなる絶縁物は半導体素子及び冷却
フィンに対する密着性が改善され、高信頼性の半導体装
置を得ることができる。
【0009】上記希土類酸化物としては、例えばY2
3 ,La2 3 ,Nd2 3 ,Ce2 3 ,Dy2 3
等を、アルカリ土類酸化物としては、例えばCaO,M
gO,BaO等を、挙げることができる。かかる希土類
酸化物、アルカリ土類酸化物の添加割合を上記の如く限
定した理由は、その量を0.05重量%未満にすると、
常圧焼結での緻密化が困難になるばかりか絶縁物の熱伝
導性の向上化や絶縁物の半導体素子及び冷却フィンに対
する密着性の改善化を達成できず、かといってその添加
量が2重量%を越えると、絶縁物(焼結体)の熱伝導性
がかえって低下するばかりか、耐圧低下を招くからであ
る。
【0010】上記焼結体の密度を限定した理由は、その
相対密度を98%未満にすると、緻密で、熱伝導性、絶
縁耐圧の優れた焼結体とならないからである。
【0011】また、本願第2の発明は半導体素子に冷却
フィンを設けてなる半導体装置において、窒化アルミニ
ウムに希土類酸化物及びアルカリ土類酸化物のうちの少
なくとも一方を0.05〜2重量%、炭素または炭素化
物をC換算で0.05〜2重量%添加した相対密度98
%以上の焼結体からなる絶縁物を、前記半導体素子と前
記冷却フィンとの間に設け、伝導性の良好なコンパウン
ドを塗布したことを特徴とするものである。こうした半
導体装置によれば、AlNをベースとし、O2等の不純
物を吸収する粒界相を形成するための希土類酸化物等
と、O2 等の不純物を還元するための炭素等とを添加し
た熱伝導性が良好で緻密な焼結体からなる絶縁物を、半
導体素子と冷却フィンの間に設けているので、半導体素
子で発生した熱を該絶縁物を介して冷却フィンに極めて
良好に伝達でき、ひいては本願第1の発明に比べてより
一層冷却効率を向上できる。
【0012】上記炭素化物としては、例えばタール,ピ
ッチ,或いはフェノール樹脂,エポキシ樹脂等の熱硬化
性樹脂等の有機物質を挙げることができる。かかる炭素
または炭素化物のAlNへの添加量を上記範囲に限定し
た理由はその添加量を0.05重量%未満にすると、焼
結体中のO2 等の不純物の還元を十分に達成できず、か
といってその添加量が2重量%を越えると、焼結性を劣
化させるからである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1を参照して説明
する。
【0014】図中の1は平型の半導体素子であり、この
半導体素子1は端子2が取付けられた座3上に固定され
ている。この座3下面にはAlN焼結体4を介して冷却
フィン5が絶縁固定されている。このAlN焼結体4は
前記座3と冷却フィン5の間に挾んで矢印6方向から圧
接、乃至コンパウンドを塗布して固定されている。ま
た、前記AlN焼結体4としてはAlNにY2 3 0.
5重量%及びMgO0.5重量%添加した相対密度99
%のもの、或いはAlNにY2 3 1.5重量%,Mg
O0.5重量%,及び炭素2重量%添加した相対密度9
9%のものを用いた。
【0015】このような構成によれば、、半導体素子1
が発熱すると、その熱は座3,AlN焼結体4を通して
冷却フィン5に伝えられ大気に放散される。この際、A
lNにY2 3 ,MgOを添加し、相対密度が99%の
AlN焼結体4は下記表1に示す如く熱伝導度が良好で
あり、座3と冷却フィン5間の温度降下は最小限で済む
ため、半導体素子1からの熱を冷却フィン5より効率よ
く放散できる。また、AlNにY2 3 ,MgO及びC
を添加し、相対密度が99%のAlN焼結体4を用いた
場合は表1に示す如く更に熱伝導性が向上されるため、
半導体素子1からの熱を冷却フィン5より一層効率よく
放散できる。このように接触面に伝熱性の良好なコンパ
ウンド等を塗布して圧着すれば熱伝導は非常に良好とな
る。
【0016】
【表1】 また、座3と冷却フィン5の間に介在したAlN焼結体
4は上表の如く機械的強度が高く、かつ強度のばらつき
を示すワイブル係数が増大し、しかも絶縁耐圧が優れて
いるため、冷却フィン5を外気に曝しても、ほこり、雪
等による絶縁劣化の問題がなく、冷却フィン5は素子1
に対して十分に絶縁されているので安全であり、更に素
子部が気密構造にできるので洗浄等の保守が容易とな
る。冷却フィン5を外気に曝せるので、自冷の場合は非
常に冷却上有利であり、絶縁劣化の問題がないのでフィ
ルター等の保護が不要となる。
【0017】なお、本発明に係る半導体装置は図1に示
す構造に限定されず、例えば図2〜図6に示す構造にし
てもよい。すなわち、図2の半導体装置はスタッド型の
半導体素子1をねじこみの座3に設け、AlN焼結体4
を介して冷却フィン5に絶縁固定したものである。図3
の半導体装置は半導体素子1(座3)と冷却フィン5の
間の沿面距離を大きくとるためにヒダを付与した形状の
AlN焼結体4を用いたものである。図4の半導体装置
は半導体素子1(座3)と冷却フィン5の間の沿面距離
を大きくとるために直径の大きなAlN焼結体4を用い
たものである。図5の半導体装置は片面ディスク状素子
に本発明を用いたものである。図6は冷却フィンを風胴
部10に取付けて利用したものである。
【0018】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば熱伝
導性,絶縁耐圧,機械的強度の優れたAlN焼結体から
なる絶縁物を半導体素子と冷却フィンとの間に設けた放
熱特性が良好で信頼性の高い半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を説明するための図。
【図2】 本発明の変形例を説明するための図。
【図3】 本発明の変形例を説明するための図。
【図4】 本発明の変形例を説明するための図。
【図5】 本発明の変形例を説明するための図。
【図6】 本発明の変形例を説明するための図。
【符号の説明】
1…半導体素子 3…座 4…AlN焼結体 5…冷却フィン
フロントページの続き (72)発明者 大田 博康 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 総合研究所内 (72)発明者 木島 研二 東京都府中市東芝町1 株式会社東芝 府中工場内 (56)参考文献 特開 昭55−95351(JP,A) 特開 昭50−23411(JP,A) 特開 昭58−55377(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体素子に冷却フィンを設けてなる半導
    体装置において、窒化アルミニウムに、希土類酸化物
    0.05〜2重量%、アルカリ土類酸化物を0.05〜
    2重量%、炭素又は炭素化物を炭素換算で0.05〜2
    %重量%添加した相対密度98%以上の燃結体からなる
    絶縁物を、前記半導体素子と前記冷却フィンの間に設
    け、伝導性の良好なコンパウンドを塗布して圧着したこ
    とを特徴とする半導体装置。
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JPS5849510B2 (ja) * 1973-06-30 1983-11-04 株式会社東芝 チツカアルミニウムシヨウケツタイノ セイゾウホウホウ
JPS5595351A (en) * 1979-01-16 1980-07-19 Toshiba Corp Semiconductor cooling device
JPS5855377A (ja) * 1981-09-28 1983-04-01 株式会社東芝 窒化アルミニウム焼結体の製造方法

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