JP2598087B2 - ビニル単量体中の溶存酸素の除去方法 - Google Patents

ビニル単量体中の溶存酸素の除去方法

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    • B01D19/00Degasification of liquids
    • B01D19/0005Degasification of liquids with one or more auxiliary substances

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビニル単量体中に含まれる溶存酸素を除去
する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、ビニル単量体中の溶存酸素を除去する方法とし
て、例えば、圧力容器内にビニル単量体を入れ、撹拌下
で真空脱揮する方法、あるいはビニル単量体中に窒素ガ
スを吹き込んでバブリングさせる方法等が採られてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の方法では、大きな装置が必要
で、時間がかかり、また、多量の窒素ガスを要し、さら
にはバッチ毎に溶存酸素含有量がバラつくという欠点が
あった。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、本発明のビニル単量体中の溶存酸素の除
去方法、すなわち、充填層が多段に分割されて各充填層
間に空間部が形成されている充填塔を使用し、その内圧
を減圧及び/又は不活性ガスの注入により780Torr以下
に保持しながら、温度が凝固点を超え15℃以下のビニル
単量体を該充填塔の上部域から下流せしめることを特徴
とする方法によって解決される。
本発明の方法において使用される充填塔は、第1図及
び第2図に示すような分割された充填層(9)の間に少
なくとも1つの空間部(10)を有するものである。充填
層(9)を形成する充填物は、特に限定されず、ラーシ
ッヒリング、レシングリング、マクマホン、ステッドマ
ン等が使用される。分割された充填層(9)間の空間部
(10)の好ましい高さは、充填塔径、充填層の層高及び
充填層の分割数等に依存して変るので一概に決められな
いが、充填塔直径に対して1.0倍以上、充填層の層高に
対して1/3〜1/10の範囲とすることにより、塔内の気液
接触が良好となり、溶存酸素を効率よく除くことができ
る。また、充填層(9)の数は、上記直径や層高に関係
し一概には言えないが、2〜10程度が好ましい。
充填塔内は、減圧手段及び/又は充填塔の下部域より
窒素ガス等の不活性ガスを供給して780Torr以下、好ま
しくは5〜780Torrの圧力範囲に保持する。780Torrを越
えると酸素の除去効率が低下する。より好ましくは、30
〜740Torrの範囲である。
充填塔の下部域より不活性ガスを供給する場合、その
供給量は、充填塔に供給されるビニル単量体の1/100以
下、好ましくは1/300以下、さらに好ましくは1/500以下
(重量比)がよい。1/100をこえるとビニル単量体の飛
散が多くなる。
本発明の方法によって酸素除去処理されるビニル単量
体としては、例えば、メチルメタクリレート、メチルア
クリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、スチレ
レン、α−メチルスチレン等のビニル芳香族化合物、ア
クリロニトリル、アルキルマレイミド、フェニルマレイ
ミド等のビニル単量体が挙げられる。これらのビニル単
量体はそれ単独であってもよいし、また、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、メタノール等の溶剤を含んでいても
よい。また、重合開始剤、重合調節剤等の添加剤を含有
するものも用いうる。
充填層に供給するビニル単量体の温度は凝固点を超え
15℃までの範囲、好ましくは0〜5℃の範囲に冷却す
る。ビニル単量体の供給温度が15℃をこえると充填塔内
で重合を起し易くなる。
以下、本発明方法を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明方法を連続的に行う系の具体例を示
したものである。
溶存酸素を含有するビニル単量体は貯槽(1)から供
給ライン(2)を通り、ポンプ(3)によってライン
(4)を経て冷却器(5)へ送られる。冷却器(5)で
前記温度範囲に温調されたビニル単量体はライン(6)
を経て充填等()の中へ、その上部に設置された分野
管(7)から流下せしめられる。充填塔()はジャケ
ット(11)を備え、このジャケット(11)には冷媒が取
入口(13)から導入され、ジャケット内を循環して排出
口(14)から排出される。充填塔()内には、複数に
分割された充填層(9)、空間部(10)及び不活性ガス
供給管(12)が設けてある。ビニル単量体に含まれる溶
存酸素および供給不活性ガスは、充填塔()の頂部に
設けられた排気管(15)によって外部へ排気される。排
気管(15)にはコンデンサー(17)と真空ポンプ(18)
が付設されている。溶存酸素が除去されたビニル単量体
は充填塔(8)底部からライン(16)を経てポンプ(1
9)によって連続的に排出される。
第2図は、別の充填塔の例を示したものであり、第1
図に示すものとは充填層の数が異なる。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例について、本発明方法を具体
的に説明する。これらの実施例は本発明を限定するもの
ではない。
なお、実施例は第1図に示すような装置系を用いて実
施した具体例であり、使用装置の仕様は次の通りであ
る。
充填塔:直径15cm×高さ4m 充填層:充填塔の下部から40cm、160cm、280cmの高さ位
置に95cmの層高となるように市販の磁製ラーシッヒリン
グ(18mmφ×6mm)を充填した。
空間部:高さ25cm 実施例1〜3、比較例1〜3 溶存酸素を60ppm含有するメチルメタクリレートを連
続的に冷却器で冷却した後、400/Hrの速度で充填塔の
上部に供給した。供給メチルメタクリレートの温度及び
塔内圧力を表−1に示すように調節して運転を行い、塔
下部より取出されたメチルメタクリレート中の溶存酸素
量を測定した。その結果を表−1に示す。
なお、メチルメタクリレート中の溶存酸素量は以下の
方法を用いて測定した。メチレンブルーを指示薬とし
て、硫酸第1鉄標準水溶液で滴定し、溶存酸素量を定量
する。具体的には、メチレンブルー0.1gを水100mlに溶
解したものを指示薬とする。酒石酸カリウムナトリウム
350gと水酸化ナトリウム100gを水に溶解し1とする。
また、硫酸第1鉄アンモニウム10.75gと硫酸10mlを水に
溶かし稀釈して1とし、更にこれを2倍に稀釈して硫
酸第1鉄アンモニウム溶液を得る。
N2ガスを5分間通した200mlのビーカーに上記メチレ
ンブルー水溶液2滴と上記酒石酸カリウムナトリウム−
水酸化ナトリウム溶液5mlとメタノール水(容量比2:1)
60mlを加える。N2ガスを通じながら上記硫酸第1鉄アン
モニウム溶液で青色から無色まで滴定後、試料10mlを入
れ、再び硫酸第1鉄アンモニウム溶液で滴定する(Am
l)。溶存酸素量は下記式により算出する。
f:硫酸第1鉄アンモニウム溶液1mlに対する溶存酸素量 SG:サンプルの比重 実施例4,5 第2図に示すような充填塔を用いた他は実施例1と全
く同様な方法でメチルメタクリレートから溶存酸素の除
去処理を行った。塔の仕様は次のとおりである。
充填塔:直径15cm×高さ3m 充填層:充填塔の下部から50cm、170cmの高さ位置より9
5cmの層高となるように市販の磁製ラーシッヒリング(2
0mmφ×6mm)を充填した。
空間部高さ:20cm その結果を表−2に示す。
〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、従来実施されているビニル単
量体中の溶存酸素の除去方法に比べて、使用装置が小型
化できると共に、短時間でしかも連続的に5ppm以下の溶
存酸素量とすることができるので、工業的有用度が高
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施において用いられる装置の1例で
あり、第2図は充填塔の他の例を示す図である。図中
(7)はビニル単量体供給配管()は充填塔、(9)
は充填層、(10)は空間部、(12)は不活性ガス供給
管、(15)は排気管を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 255/08 8927−4H C07C 255/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】充填層が多段に分割されて各充填層間に空
    間部が形成されている充填塔を使用し、その内圧を減圧
    及び/又は不活性ガスの供給により780Torr以下に保持
    しながら、温度が凝固点を超え15℃以下のビニル単量体
    を該充填塔の上部域から流下せしめることを特徴とする
    ビニル単量体中の溶存酸素の除去方法。
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