JP2598072Y2 - 温度補償水晶発振器 - Google Patents

温度補償水晶発振器

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JP2598072Y2
JP2598072Y2 JP1993006612U JP661293U JP2598072Y2 JP 2598072 Y2 JP2598072 Y2 JP 2598072Y2 JP 1993006612 U JP1993006612 U JP 1993006612U JP 661293 U JP661293 U JP 661293U JP 2598072 Y2 JP2598072 Y2 JP 2598072Y2
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井 剛 金
木 孝 之 鈴
村 浩 明 水
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Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
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Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、温度の変化に係わらず
一定の周波数調整感度を維持することができる温度補償
水晶発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、携帯電話等の移動体通信の分野に
おいては種々の先進的な技術が取り入れられている。た
とえば、携帯電話の子局に用いる装置では小型、軽量か
つ高性能なことを要求されるために、周波数の基準に用
いる発振器は、外部から与えた制御電圧によって発振周
波数の微調整を行う電圧制御機能を有するものを使用し
ている。
【0003】そして子局と親局との通信系を確立した
後、子局は受信した親局の周波数を基準として発振器の
電圧制御機能を利用して自動周波数調整(AFC)によ
り自らの基準周波数を微調整して正確な周波数に合わせ
込むようにしている。またこのような携帯用の装置で
は、AFC機能を有するとは言え、温度の変化によって
発振周波数が極端にずれてしまうと子局と親局との通信
系そのものが成立しなくなる可能性がある。このため、
温度変化による発振周波数の変化を補償して、一定の発
振周波数となるように制御する温度補償型の発振器が使
用されている。
【0004】図3は従来の電圧制御機能を有する温度補
償型の水晶発振器のブロック図である。すなわち図3に
おいて、従来周知のコルピッツ型等の発振回路1に温度
補償回路2、水晶振動子3、直流阻止のコンデンサ4お
よびバリキャップ5を直列に介して基準電位に接続して
いる。そして外部から与えられる制御電圧Vcを第1、
第2の抵抗6、7で分圧してバリキャップダイオード5
のカソードに印加して、制御電圧に応じて発振周波数を
微調節するようにしている。
【0005】そして上記温度補償回路2はコンデンサに
並列にサーミスタを接続した並列回路からなり、温度の
変化によるサーミスタの抵抗値の変化によって上記並列
回路のリアクタンスを変化させて温度補償を行うもので
ある。またこのような並列回路を用いて温度補償を行う
ものでは、一般的な仕様である−30℃ないし70℃の
ような広い温度域の温度補償を1個の並列回路だけで行
うことはできないので、たとえば常温よりも低い温度域
の温度補償を行う低温補償回路と、常温よりも高い温度
域の温度補償を行う高温補償回路とを組み合わせてこれ
らを直列に接続し、あるいは並列に接続して温度補償を
行うようにしている。
【0006】したがって、このような温度補償発振器に
用いる水晶振動子3単体の温度特性は、温度の上昇とと
もに連続して単調に周波数の増加する温度特性のものが
使用される。一方、水晶振動子の負荷容量と発振周波数
との関係は、周知の通り負荷容量を大きくすれば発振周
波数は低くなり、逆に負荷容量を小さくすれば発振周波
数は高くなる。このために温度補償回路の全体の容量値
のおよその変化の傾向は、温度の低くなるほど小さく、
温度の高くなるほど大きくなるように変化する。
【0007】したがって上記温度補償回路2に直列に接
続したバリキャップダイオード5の容量の変化が、水晶
振動子3の負荷容量に及ぼす影響は、温度の低い領域で
は小さく温度の高い領域では大きくなる傾向がある。す
なわち制御電圧Vcの単位電圧あたりの周波数の変化
量、すなわち周波数調整感度は低温度域では小さく、高
温度域では大きくなる。したがって、特に設計仕様の厳
しい製品の場合、低温度域では仕様を満たす周波数調整
幅を得られなくなり、逆に高温度域では周波数調整幅が
広くなりすぎる問題を生じることがある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の事情
に鑑みてなされたもので、温度の変化に係わらず一定の
周波数調整感度を得ることができる温度補償水晶発振器
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、水晶振動子に
直列に温度補償回路およびバリキャップダイオードを接
続してバリキャップダイオードへ制御電圧を与えて発振
周波数の微調整を行う水晶発振器において、上記制御電
圧を第1,第2の抵抗を直列に接続した分圧回路で分圧
して上記バリキャップダイオードへ印加し、かつこの分
圧回路の第1、第2の抵抗の少なくとも一方は正または
負の温度特性を有し、第1の抵抗が温度特性を有すると
きは正の温度特性、第2の抵抗が温度特性を有するとき
は負の温度特性であることによって温度変化による周波
数調整感度の変化を抑制することを特徴とするものであ
る。
【0010】
【実施例】以下本考案の一実施例を図3と同一部材に同
一符号を付与して図1に示すブロック図を参照して詳細
に説明する。すなわち発振回路1に温度補償回路2、水
晶振動子3、直流阻止のコンデンサ4およびバリキャッ
プダイオード5を直列に介して基準電位に接続してい
る。そして、外部からの制御電圧Vcを直列に接続した
第1の抵抗11および第2の抵抗12で分圧してバリキ
ャップダイオード5のカソード側へ印加するようにして
いる。なお、前述のように低温度域で周波数調整幅が狭
く、高温度域で周波数調整幅が広くなる場合は、上記第
2の抵抗12に負の温度係数のものを用いるか、第1の
抵抗11に正の温度係数のものを用いればよい。
【0011】このような構成であれば、外部から与えら
れる制御電圧Vcは第1、第2の抵抗11、12で分圧
してバリキャップダイオード5のカソードに印加され
る。したがってバリキャップダイオード5に印加される
印加電圧Voは次の(1)式で与えられる。Vo=Vc
(R2/(R1+R2)) ・・・ (1)ただ
しVcは制御電圧R1は第1の抵抗の抵抗値R2は第2の
抵抗の抵抗値しかして第2の抵抗12が負の温度係数を
有する場合、上記(1)式において第2の抵抗12の抵
抗値R2の値は温度の上昇とともに減少する。したがっ
て制御電圧Vcを一定電圧に維持しても印加電圧Voは
温度の上昇とともに低下し、温度の低下とともに上昇す
る。
【0012】したがって、周波数制御感度は、低温度域
では高く高温度域では低くなり、温度変化による本来の
周波数調整感度の変化の傾向に相反することになる。す
なわち上記抵抗分圧回路の分圧抵抗である、たとえば第
2の抵抗の負の温度係数の値を適宜に選択することによ
って温度変化による周波数調整感度の変化を相殺して一
定の周波数調整感度を維持することができる。たとえば
図1に示すような電圧制御機能を有する温度補償発振器
において、第1の抵抗を1MΩ、第2の抵抗を100K
Ωとし、制御電圧Vcを2.5Vを中心として±2.0
V変化させたときの発振周波数の変化量を調べた結果を
図2に示す。なお図2(a)は0温度係数の通常の抵抗
を用いたもの、図2(b)は第2の抵抗12に−130
0ppmの負の温度係数の抵抗を用いたものである。そ
して、通常の抵抗を用いたときの制御電圧Vcの0.5
V〜4.5Vの変化に対する発振周波数の変化量を、7
5℃についてA、25℃についてB、−25℃について
Cで示している。この図から明らかなように、通常の抵
抗を用いて分圧回路を構成した場合、常温における周波
数可変幅に比して、低温域では最大1ppmほど周波数
可変幅は狭くなり、逆に高温域では最大1ppmほど周
波数可変幅は広くなる。
【0013】また、第2の抵抗12に−1300ppm
のものを用いたときに、同様に制御電圧Vcの0.5V
〜4.5Vの変化に対する発振周波数の変化を75℃に
ついてD、25℃についてE、−25℃についてFで示
している。この図から明らかなように第2の抵抗12
に、たとえば−1300ppmの温度係数を有するもの
を用いた場合、常温における周波数可変幅に比して、低
温域では最大0.6ppmほど周波数可変幅は狭くな
り、高温域では最大0.6ppmほど周波数可変幅は広
くなった。したがって上記分圧回路の第2の抵抗12に
負の温度係数のものを用いることによって温度変化によ
る周波数調整感度の変化を抑えることができ、それによ
って温度変化に係わらず一定の周波数調整感度を得るこ
とができる。
【0014】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、たとえば上記実施例ではバリキャップ・ダイ
オードのカソード側に正極性の制御電圧Vcを印加して
発振周波数の微調整を行うものについて説明したがこの
ようなものに限定されるものではない。たとえば、バリ
キャップ・ダイオードのアノード側に制御電圧を印加し
て発振周波数の微調整を行う発振器にも適用できること
は勿論である。
【0015】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば温度
の影響を受けることなく直流電圧によって抵抗値を可変
することができる抵抗制御回路及びこれを用いた電圧制
御発振器を提供することができる。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すブロック図である。
【図2】発振器の周波数調整感度を示すグラフで、
(a)は従来の特性、(b)は本考案の特性である。
【図3】従来の温度補償発振器の一例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
11 第1の抵抗 12 第2の抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−136401(JP,A) 特開 平5−7112(JP,A) 実開 昭60−19214(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03B 5/30 - 5/42

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水晶振動子に直列に温度補償回路およびバ
    リキャップダイオードを接続してバリキャップダイオー
    ドへ制御電圧を与えて発振周波数の微調整を行う水晶発
    振器において、上記制御電圧を第1,第2の抵抗を直列
    に接続した分圧回路で分圧して上記バリキャップダイオ
    ードへ印加し、かつこの分圧回路の第1、第2の抵抗の
    少なくとも一方は正または負の温度特性を有し、第1の
    抵抗が温度特性を有するときは正の温度特性、第2の抵
    抗が温度特性を有すろときは負の温度特性であることに
    よって温度変化による周波数調整感度の変化を抑制する
    ことを特徴とする温度補償水晶発振器。
JP1993006612U 1993-01-30 1993-01-30 温度補償水晶発振器 Expired - Fee Related JP2598072Y2 (ja)

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