JP2597969Y2 - 工具ユニット - Google Patents

工具ユニット

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JP2597969Y2
JP2597969Y2 JP1992061227U JP6122792U JP2597969Y2 JP 2597969 Y2 JP2597969 Y2 JP 2597969Y2 JP 1992061227 U JP1992061227 U JP 1992061227U JP 6122792 U JP6122792 U JP 6122792U JP 2597969 Y2 JP2597969 Y2 JP 2597969Y2
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JP
Japan
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sleeve
cutting
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cutting oil
tool
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JP1992061227U
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JPH0624804U (ja
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勉 山寄
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Kyocera Corp
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の理由分野】本考案は、切削工具とこれを保持
するスリーブとからなる工具ユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内径加工用の切削工具を保持すべ
く嵌合穴を具備した工具固定用スリーブ(以下、スリー
ブと略称する)として、図7に示すような両端が開口し
たスリーブTがあった。
【0003】このスリーブTは、後端部36に穿設した
導入孔33aより切削油を導入し、この切削油を切削油
供給路(以下、供給路と略称する)33によって刃部3
4表面に穿設した噴出孔33bに送り、該噴出孔33b
より先端の切削チップ35に対し噴出する構造をなした
切削工具30に適用されるもので、該切削工具30は、
後端部36に穿設した上記導入孔33aより切削油を導
入するため、該導入孔33aに内ネジを形成し、ここに
油用パイプPとの連結のためのジョイントJを螺合する
構造となっていたため、スリーブTの両端が開口してい
た。
【0004】また、上記のスリーブTと異なる態様の従
来のスリーブとして、図8に示すような先端が開口し、
一方、閉じた後端部22には、周囲に油用パイプPを装
着すべく柱状をなし、かつ中央に上記嵌合穴11に連通
する貫通穴17aを有する凸部17を具備してなるスリ
ーブRがあった。
【0005】このスリーブRは、シャンク31の外周に
形成した切り欠き面32を、後端部36からシャンクの
途中までのみに形成し、この切り欠き面32に穿設した
導入孔33aより導入した切削油を、供給路33によっ
て刃部34表面に穿設した噴出孔33bに送り、該噴出
孔33bより先端の切削チップ35に対し噴出する構造
をなした切削工具30に適用されるものであった。この
切削工具30はシャンク31に切り欠き面32が形成さ
れない部位Kを設けたことによって、該部位Kと嵌合穴
11の壁面11aがシーリングされ、切削油が漏出する
ことがない。それ故、スリーブRの後端部22を閉じた
ものとし、そこに前記凸部17を形成し、この凸部17
の周囲に装着した油用パイプPより嵌合穴11内に切削
油を供給するようにしていた。
【0006】
【従来技術の課題】しかしながら、上記従来技術は以下
のような課題を有していた。
【0007】すなわち、両端が開口した前者のスリーブ
や、後端が閉じた後者のスリーブでは、嵌合穴内に固定
した切削工具先端のチップに切削油を供給するため、ス
リーブの後端側に油用パイプを装着しなければならなか
った。このようなスリーブをツールブロック内に取りつ
け、これを複合加工用の回転刃物台に固定した場合、該
回転刃物台を回転させる時にスリーブの後側に位置する
油用パイプと機械本体が干渉してしまった。それ故、内
径加工用の切削工具を回転刃物台を有する機械本体にて
使用することができず、内径加工を含む複合加工作業で
は、内径加工のみを別の機械を用いて行わねばならない
ため、作業効率が悪くなってしまうという不具合があっ
た。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本考案は、上記課題を解決
するため、切削工具を筒状のスリーブに保持した工具ユ
ニットにおいて、上記スリーブには切削油を供給すべ
く、先端部位に開口する導入孔と前記嵌合孔内に対して
開口する送出孔とを備えた切削油供給路を形成し、前記
切削工具にはスリーブの上記送出孔と連通する切削油の
供給路として、シャンク表面に開口する導入孔と切削チ
ップに向けて前記刃部に開口する噴出孔とを備えた切削
油供給路を形成する。
【0009】
【実施例】以下、図によって、本考案の実施例を具体的
に詳述する。
【0010】図1は、本実施例の工具ユニットを構成す
るスリーブ1を示し、10は両端が開口した嵌合穴11
を有する円筒状のスリーブ本体であって、先端には大径
のストッパー12、後端部13には断面円形状凹部13
aが形成されている。また、20はスリーブ本体10の
後端部を塞ぐべく円盤状をなした後蓋である。
【0011】上記スリーブ本体10は、先端のストッパ
ー12の側面12aに切削油を取り入れるための導入孔
14aと上記凹部13aに切削油を上記嵌合孔11内に
供給するための送出孔14bとを備えた供給路14を具
備している。なお、上記導入孔14aには油用パイプP
との連結用のジョイントJを嵌合するべく内ネジが形成
してある。
【0012】また、上記スリーブ本体10と後蓋20を
結合するには、上記凹部13aの側壁16の全周に切削
油漏れ防止用のOリングLが当接するよう、スリーブ本
体10の凹部13aにOリングLを嵌合し、その状態
で、上記後蓋20に穿設したボルト孔21、21にボル
トB、Bの先端を通して、さらにこれらをスリーブ本体
10の凹部13aに穿設されたボルト穴15、15に螺
合し、後蓋20を固定する。これによって切削油が後蓋
20の周囲より漏出しないようシーリングする。
【0013】このようにスリーブ本体10と後蓋20が
結合したスリーブ1は、図2に示すように油用パイプP
よりジョイントJを通って、ストッパー12に穿設した
導入孔14aから導入した切削油が、供給路14を通っ
て凹部13aに穿設した送出孔14bより該凹部13a
内に流出し、さらにこの切削油は凹部13aに連通する
嵌合穴11内に供給される構造となっている。
【0014】図3は、内径加工用の切削工具30のシャ
ンク31をスリーブ1の嵌合穴11内に挿入固定した構
造の本実施例の工具ユニットを示し、スリーブ1の供給
路14を通って嵌合穴11内に供給された切削油は、上
記切削工具30を構成するシャンク31の切り欠き面3
2上に前記スリーブ1の送出孔14bに連通するよう穿
設した供給路33の導入孔33aから刃部34表面に穿
設した噴出孔33bより先端のチップ35に向かって噴
出するようになっている。
【0015】なお、この切削工具30にはシャンク31
に切り欠き面32が形成されない部位Kを設けており、
これによって該部位Kと嵌合穴11の壁面11aがシー
リングされ、切削油が漏出することがない構造となって
いる。
【0016】上述の如く、スリーブ本体10には、先端
に備えるストッパー12の側面12aに切削油を取り入
れるための導入孔14aと切削油を上記嵌合孔11内に
供給するための送出孔14bを備えた供給路14を形成
し、切削工具30には、シャンク31の切り欠き面32
上に前記スリーブ1の送出孔14bに連通するよう穿設
した供給路33の導入孔33aから刃部34表面に穿設
した噴出孔33bより先端のチップ35に向かって切削
油が噴出するよう構成したことにより、後端部13(前
記後蓋20)を平坦となし、また、その後方に油用パイ
プPを配置する必要がない。したがって、図4に示す如
く、このスリーブ1をツーリングホルダー40内に嵌合
し、さらにこのツーリングホルダー40を機械本体Mの
回転式刃物台50に取りつけ、この回転式刃物台50を
回転させて切削作動させる場合でも、パイプPと機械本
体Mが干渉を起こすことがない。それ故、上記スリーブ
1によって内径加工用の切削工具を回転式刃物台50を
備えた機械に適用することができ、内径加工を含む複合
加工作業でも全ての加工作業を連続的に行うことができ
るので作業効率を一段と高めることができる。
【0017】また、上述の工具ユニットによれば、切削
油を外部から供給する油用パイプから直接スリーブ1内
に切削油を供給し、スリーブ1の供給路14と切削工具
30の供給路33を気密的に連通させていることによ
り、切削油の漏出による圧力低下を伴わずに大きな圧力
で切削油を噴出することができ、また、内径加工時に加
工穴内に位置させる切削工具30の刃部34表面から切
刃に向けて切削油を噴出させるので切削油を無駄なく使
用することができる。
【0018】なお、上記スリーブ1の供給路14に備え
る送出口14bは、図5に示す如く前記嵌合穴11の内
壁11aに穿設しもよい。
【0019】また、図6に示す如くストッパー12を有
しないスリーブ1にあっては、スリーブ1先端で、上記
ツーリングホルダー40(図4参照)に装着した時に外
部に露出する適当な部位に上記供給路14の導入孔14
aを配置すればよい。
【0020】なお、上記OリングLとしてはニトリルゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、シリコンゴム、フッ素ゴムなどからなる、日本工業
規格B2401規定のものを用いるのが好ましい。
【0021】
【考案の効果】本考案は上述の如く、スリーブ本体に
は、先端に切削油を取り入れるための導入孔と切削油を
上記嵌合孔内に供給するための送出孔を備えた供給路を
形成し、切削工具には、シャンクの表面に前記スリーブ
の送出孔に連通するよう穿設した導入孔と刃部34表面
に穿設した噴出孔を備える供給路を形成し、先端のチッ
プに向かって切削油が噴出するよう構成したことによ
り、内径加工用の切削工具を回転式刃物台を備えた機械
に適用することができ、内径加工を含む複合加工作業で
も全ての加工作業を連続的に行うことができるので作業
効率を一段と高めることができる。
【0022】また、上述の工具ユニットによれば、切削
油を外部から供給する油用パイプから直接スリーブ内に
切削油を供給し、スリーブの供給路と切削工具の供給路
を気密的に連通させていることにより、切削油の漏出に
よる圧力低下を伴わずに大きな圧力で切削油を噴出する
ことができ、また、内径加工時に加工穴内に位置させる
切削工具の刃部表面から切刃に向けて切削油を噴出させ
るので切削油を無駄なく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の工具ユニットを構成する工具固
定用スリーブの分解斜視図である。
【図2】図1の工具固定用スリーブの断面図である。
【図3】本考案実施例の工具ユニットの要部断面図であ
る。
【図4】機械本体の回転式刃物台に取り付けた図3の工
具ユニットを示す斜視図である。
【図5】本考案別実施例による工具ユニットの要部断面
図である。
【図6】本考案別実施例による工具ユニットの要部断面
図である。
【図7】従来の工具ユニットの要部断面図である。
【図8】従来の工具ユニットの要部断面図である。
【符号の説明】
1 スリーブ 11 嵌合穴 12 ストッパー 14 切削油供給路 14a 導入孔 14b 送出孔 20 後蓋 30 切削工具 31 シャンク 32 切り欠き面 33 切削油供給路 33a 導入孔 33b 噴出孔 34 刃部 35 切削チップ P 油用パイプ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャンクの先端に刃部を備えた切削工具の
    上記シャンクを一方端が開口した嵌合穴を有する筒状の
    スリーブの上記嵌合穴内に挿入固定してなる工具ユニッ
    トであって、上記スリーブには切削油を供給すべく、先
    端部位に開口する導入孔と前記嵌合孔内に対して開口す
    る送出孔とを備えた切削油供給路を形成し、前記切削工
    具にはスリーブの上記送出孔と連通する切削油の供給路
    として、シャンク表面に開口する導入孔と切削チップに
    向けて前記刃部に開口する噴出孔とを備えた切削油供給
    路を形成してなる工具ユニット。
JP1992061227U 1992-08-31 1992-08-31 工具ユニット Expired - Lifetime JP2597969Y2 (ja)

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JP1992061227U JP2597969Y2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 工具ユニット

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JPH0624804U JPH0624804U (ja) 1994-04-05
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JP5815461B2 (ja) * 2012-04-26 2015-11-17 京セラ株式会社 固定部材および切削工具
JP6569075B2 (ja) * 2015-03-24 2019-09-04 ユニパルス株式会社 圧力エア測定装置及びこれを用いた工作機械システム

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