JP2597691B2 - インコア締付ナット取扱具 - Google Patents

インコア締付ナット取扱具

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JP2597691B2
JP2597691B2 JP63300837A JP30083788A JP2597691B2 JP 2597691 B2 JP2597691 B2 JP 2597691B2 JP 63300837 A JP63300837 A JP 63300837A JP 30083788 A JP30083788 A JP 30083788A JP 2597691 B2 JP2597691 B2 JP 2597691B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、電動タイプの制御棒駆動機構を備えた沸騰
水型原子炉に備えられる中性子計装管に係り、特に中性
子計装管を固定するインコア締付ナットの着脱を行うイ
ンコア締付ナット取扱具に関する。
(従来の技術) 沸騰水型原子炉等の原子炉の出力は中性子束に比例す
るので、原子炉の出力表示や燃焼度評価等のために、原
子炉の中性子束が中性子束検出器(中性子束モニタ)に
より監視される。中性子束検出器には起動領域モニタ
(SRNM)および出力領域モニタ(LPRM,APRM等)があ
り、これらは、それぞれ原子炉の炉心に複数本装設され
る。このうち、SRNMは臨界接近中の中性子増倍の測定や
炉出力上昇中の測定等に用いられる。
SPNM等の中性子束検出器を内部に収納した中性子計装
管1は、沸騰水型原子炉へ第7図および第8図に概略的
に示すように装設される。すなわち、原子炉圧力容器2
内には炉心3が破線で示すように収容され、この炉心3
は炉心支持板4、上部格子板5および炉心シュラウド6
によって画成されており、この炉心3に中性子計装管1
の上部が挿入されている。図示例では簡略化のために1
本の中性子計装管1のみを示す。
中性子計装管1は細長い長尺形状に形成され、その上
端が上部格子板5の下面に形成された支持孔5aに弾力的
に支持され、その下部はインコア案内管8およびインコ
アハウジング9を介して原子炉圧力容器2から下方に突
出しており、その下端はインコアフランジ10に当接・支
持される。中性子計装管1はインコアフランジ10にイン
コア締付ナット11により固定される。インコアフランジ
10はインコアハウジング9の下端外周フランジ9aに締付
ボルト12により固定される。
原子炉の炉心3に中性子計装管1を装設する場合は、
炉心3上方より中性子計装管1を吊り下ろし、その下端
部をインコア案内管8内に挿入し、さらに吊り下ろして
中性子計装管1の下端部をインコアフランジ10のテーパ
受面10aに当接・支持させる。
中性子計装管1の上部は、プランジャ13をコイルスプ
リング14のばね力に抗して押し下げ、プランジャ13上端
の係止部13aを上部格子板5の支持孔5aに係合させる。
これにより、プランジャ13はコイルスプリング14のばね
力により上部格子板5側にばね付勢されて固定される。
中性子計装管1を原子炉の炉心3に装設した後、イン
コア締付ナット11の締付けを行って中性子計装管1の下
端部をインコアフランジ10に固定させる。
一方、中性子計装管1を炉心3から取り外す場合に
は、取り付け時とは逆に下端固定のためのインコア締付
ナット11を取り外した後、上端固定用のプランジャ13を
コイルスプリング14のばね力に抗して押し下げ、上部格
子板5の支持孔5aからプランジャ13を外し、図示しない
取扱治具等で把持リング13bを把持して上方へ吊り上げ
る。
ところで、中性子計装管1はその下端から、第9図に
示すようにセンサケーブル15が出ている。センサケーブ
ル15はケーブルガード16内を案内される一方、ケーブル
コネクタ17を介して信号ケーブル18に連結される。信号
ケーブル18はケーブルガード16の下端から図示しない制
御室に延設され、この制御室へ中性子束検出信号を送る
ようになっている。ケーブルガード16は中性子計装管1
の下端に着脱自在にねじ結合され、内部に介装されたシ
ール19によりケーブルコネクタ17を漏水から保護してい
る。
なお、符号20はヘリウムガス等の不活性ガスを注入す
るガス注入口であり、このガス注入口20から中性子計装
管1内にガスを注入し、中性子計装管1内の環境を良好
に保持している。
(発明が解決しようとする課題) 沸騰水型原子炉では、原子炉圧力容器2の下部に第10
図に示すように多数の制御棒駆動機構(以下、CRDとい
う。)21が林立状態に垂設されており、上記原子炉圧力
容器2の底部から下方に突出するインコアハウジング9
の周囲にはCRDハウジング22が多数体配設される。沸騰
水型原子炉の中には改良型の沸騰水型原子炉のようにモ
ータ駆動の制御棒駆動機構(以下、FMCRDという。)の
使用を計画しているものがある。
このFMCRDでは、CRDハウジング22の下部に軸長のモー
タ部23が取り付けられる。各モータ部23,23間のスペー
スは狭く、作業環境が悪い。このため、中性子計装管1
をインコアフランジ10に固定するインコア締付ナット11
の着脱作業は、作業員が各モータ部23,23間の狭い作業
空間に入ることができないことから、直接手作業により
行うことができない。
このインコア締付ナット11の着脱作業は、LPRM,SRNM
等の中性子計装管1の交換の際に行われ、この交換作業
は原子炉の定期検査時に複数毎、例えば約10本づつ実施
される。中性子計装管1の交換作業時には、各中性子計
装管1を交換する毎に、インコアハウジング9周りのCR
Dモータ部23を取り外す必要があり、このCRDモータ部23
の取り外し、取り付けに1本当たり数時間を要する。
このため、原子炉の定期検査時に行われる中性子計装
管1の交換作業に長時間を要し、結果として定期検査期
間が長期化したり、放射線被曝量が増加する恐れがあっ
た。
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、中性
子計装管の交換作業の作業性を改善し、定期検査期間を
短縮し、放射線被曝量を低減させることができるインコ
ア締付ナット取扱具を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明に係るインコア締付ナット取扱具は、制御棒駆
動機構交換機等により保持可能な支持部と、原子炉圧力
容器下部に多数体設けられた制御棒駆動機構の間隙に挿
入可能な装置本体とを有し、この装置本体に、インコア
締付ナットを回転させて中性子計装管に着脱する回転押
圧機構と、前記インコア締付ナット着脱時に前記中性子
計装管の下方に形成した固定部をクランプにより固定し
て前記中性子計装管を下方へ引張るとともに、中性子計
装管の回転を防止する引張固定機構とを備える一方、こ
れら回転押圧機構および引張固定機構を遠隔制御する遠
隔操作装置を備えたものである。
(作用) 制御棒駆動機構交換機等により支持部を保持し、本体
フレームを制御棒駆動機構の間隙に挿入し、引張固定機
構のクランプにより中性子計装管の下方に形成した固定
部を固定して中性子計装管を下方へ引張るとともに、そ
の回転を防止し、回転押圧機構によりインコア締付ナッ
トの着脱を行う。これらの回転押圧機構および引張固定
機構の操作は遠隔操作装置を用いて遠隔制御により行
う。
このように、インコア締付ナット取扱具によれば、制
御棒駆動機構の間隙に本体フレームを挿入してインコア
締付ナットの着脱を行うことができるから、中性子計装
管の取り付けや交換時に、その周りに位置する制御棒駆
動機構のモータ部を取り外さなくても、インコア締付ナ
ットを中性子計装管に容易に着脱させることができる。
また、遠隔操作装置を備えたから、原子炉圧力容器支持
ペデスタル外から回転押圧機構や引張固定機構を遠隔制
御して、インコア締付ナットの着脱を行うことができ
る。
したがって、中性子計装管の交換作業の作業性を向上
させ、その交換作業時間を大幅に短縮して定期検査期間
を短縮させることができるとともに、放射線被曝量の低
減を図ることができる。
(実施例) 本発明に係るインコア締付ナット取扱具の一実施例に
ついて添付図面を参照して説明する。
インコア締付ナット取扱具は、モータ駆動の制御駆動
機構(FMCRD)を備えた改良型沸騰水型原子炉における
中性子計装管1の交換作業時に好適に用いられ、第2図
に示すように、制御棒駆動機構(CRD)交換機(CRD交換
プラットホーム、CRDボルト脱着機)等により保持可能
な支持部25と、原子炉圧力容器2下部に多数体設けられ
たCRD21のモータ部23の間隙に挿入可能な装置本体26と
を有する。
支持部25はほぼ円筒形状の外形を有し、外周部にCRD
交換機等により保持し、取り扱うための耳軸27、吊耳28
および支持プラケット29が設けられる。
装置本体26は支持部25に固定・支持され、ほぼ円筒形
状の外形を有し、第3図に示すように、4体のCRDモー
タ部23の間隙に挿入可能な外形を有する。装置本体26
は、CRDモータ部23の下端部からインコアフランジ10に
達する長さを有し、その中心部へ中性子計装管1の下端
部を挿入可能に形成される。
中性子計装管1は、第4図に示すように、その交換時
には下端部のケーブルガード16、信号ケーブル18等は取
り外され、ノーズビーズ30が取り付けられ、このノーズ
ピース30内にセンサケーブル15の末端が収納される。ノ
ーズピース30の下端部にはインコア締付ナット11の着脱
時に中性子計装管1を下方へ引張るとともに回転を防止
するための固定部30aが設けられる。固定部30aは例えば
断面矩形に形成される。なお、第2図の符号31はCRDモ
ータ部23のセンタラインを示し、符号23aはCRDモータ部
23の下端面を示す。
第1図は上記実施例の装置本体26の内部構造を示す断
面図であり、第5図(A),(B),(C),(D),
(E),(F),(G),(H)は、それぞれ第1図に
おけるA−A線矢視断面図、B−B線矢視断面図、C−
C線矢視断面図、D−D線矢視断面図、E−E線矢視断
面図、F−F線矢視断面図、G−G線矢視断面図および
H−H線矢視断面図である。インコア締付ナット取扱具
は、インコア締付ナット11の着脱時には第1図における
左方が上方となり、右方が下方となる。このため、以下
の説明においては第1図の左方を上方、右方を下方とす
る。
装置本体26はCRDモータ部23の間隙に挿入可能なほぼ
円筒形状の本体フレーム33を有し、この本体フレーム33
内に、インコア締付ナット11を回転させて中性子計装管
1への着脱を行う回転押圧機構34と、インコア締付ナッ
ト11着脱時に中性子計装管1を下方へ引張るとともに、
中性子計装管1の回転を防止する引張固定機構35とが備
えられる。
回転押圧機構34には、インコア締付ナット11を回転さ
せる回転機構36と、インコア締付ナット11をインコアフ
ランジ10側へ押圧する押圧機構37とが備えられる。
回転機構36は、ジャーナル軸受メタル38およびスラス
ト軸受メタル39により回転自在に支持される回転筒40を
有し、この回転筒40の上部にはスプラインナット41が設
けられる。スプラインナット41の内側には、その内側を
軸方向に移動可能でかつスプラインナット41により回転
が制限されるスプライン軸42が設けられる。
スプライン軸42の上端部には固定部42aを介してソケ
ット43が固定され、このソケット43の上部にインコア締
付ナット11が保持される。ソケット43およびスプライン
軸42は中心部をノーズピース30が貫通することができる
形状に形成される。回転筒40には、その下端部に形成さ
れた内歯歯車44に噛合するピニオン45を介して回転駆動
機構46により回転力が伝達される。
回転駆動機構46は装置本体26の下端部に駆動用モータ
47を有する。駆動用モータ47は電動モータやエアモータ
からなる。駆動用モータ47の回転駆動力は、負荷が規定
値以上に作用した場合に回転力を伝達する継手部が滑っ
たり、離れたりするトルク伝動制限器としてのトルクリ
ミッタ48を介して連結軸49に伝達される。連結軸49は装
置本体26の上方へ延び、複数箇所においてベアリング支
持部50を介して本体フレーム33に支持される。連結軸49
の上端部はジョイント部51を介して連結軸52に接続され
る。連結軸52は本体フレーム33に回転自在に支持され、
その上端部に前記ピニオン45が設けられる。
押圧機構37はインコア締付ナット11をソケット43を介
してインコアハウジング10側へ押圧するばね54を有す
る。ばね54は、インコア締付ナット11を装着する前やイ
ンコア締付ナット11を取り外す際に、その押圧力に抗し
てエアシリンダ55により下方へ引張られる。エアシリン
ダ55のピストン軸56には連結棒57が接続され、この連結
棒57の上端部に設けられた係合部58が回転が自在で、か
つ軸方向の移動を制限するようにスプライン軸42の下端
部に係合される。第6図は押圧機構37のばね54が延び、
エアシリンダ55がピストン軸56が押し出された状態を示
し、この状態ではインコア締付ナット11が中性子計装管
1下端部のねじ部1aに螺着され、中性子計装管1をイン
コアフランジ10に固定した状態となっている。
一方、引張固定機構35は本体フレーム33内を軸方向に
移動可能な移動フレーム60と、この移動フレーム60を本
体フレーム33内で軸方向に移動させる移動機構61とを有
する。
移動フレーム60は本体フレーム33に軸方向に移動可能
に支持され、内部に油圧シリンダ機構62が備えられる。
油圧シリンダ機構62はシリンダ63内に軸方向に移動自在
なピストン64を収納し、このピストン64の上部にシリン
ダ室65が設けられる。ピストン64の下方にはピストン64
を上方へ押し上げるばね66が備えられる。シリンダ室65
には油圧接続口67から油圧供給管68を介して圧力油が供
給されるようになっている。ピストン64に固定されたピ
ストン軸69は上方へ延び、このピストン軸69の上端部に
クランプ押え部70が固定される。
移動フレーム60の上端部には、ブッシュ72を介して軸
廻りに回転可能にクランプ支持部73が支持され、このク
ランプ支持部73の上部に一対のクランプ74が開閉可能に
設けられる。一対のクランプ74の下部はばね75により連
結され、このばね75により引張力が与えられる。このた
め、シリンダ機構62の油圧が解除され、ばね66の押圧力
によりピストン64が上方へ押し上げられると、第6図に
示すように、クランプ押え部70が上方へ移動し、クラン
プ押え部70によるクランプ74への外方からの押えが解除
されるため、ばね75の引張力によりクランプ74の下部が
互いに引張られ、クランプ74が開いて、ノーズピース30
の固定部30aから離れるようになっている。なお、クラ
ンプ支持部73は、クランプ74の当接面が固定部30aの矩
形の面に適合しうるようにブッシュ72を介して軸廻りに
回転しうるようになっている。
移動機構61は本体フレーム33に移動用ハンドル77が回
転自在に支持され、この移動用ハンドル77の上部に設け
られた歯車78が回転ナット79の下部に設けられた歯車80
に噛合する。回転ナット79はベアリング軸受81を介して
本体フレーム33に回転自在に支持され、その中心部にス
クリューロッド82が貫通・螺合される。スクリューロッ
ド82は軸方向へ延び、その上端部に移動フレーム60の下
端部が固定される。この移動機構61はクランプ74の概略
位置合せ用として用いられる。
上記回転押圧機構34および引張固定機構35を遠隔制御
するために遠隔操作装置が備えられる。遠隔操作装置
は、例えば原子炉圧力容器支持ペデスタル外に遠隔制御
盤を備え、この遠隔制御盤からの遠隔操作ケーブルが第
2図に示す外部接続部84に備えられた油圧、エアおよび
電源の接続部に接続され、この外部接続部84から支持部
25の内部を通って装置本体26に備えられた駆動用モータ
47、エアシリンダ55および油圧シリンダ機構62へ電源、
エアおよび油圧を供給するようになっている。また、支
持部25の外周部分には、装置本体26の動作状態を遠方か
ら視認しうるように動作表示ランプ85が備えられる。
次に上記実施例の作用について説明する。
インコア締付ナット11を中性子計装管1に装着する場
合には、先ずCRD交換機等により支持部25を保持し、装
置本体26の先端からソケット43にインコア締付ナット11
を保持させる。そして、CRD交換機等を操作して装置本
体26をCRDモータ部23の間隙に挿入する。この場合、イ
ンコアフランジ10から下方に延びるノーズピース30は装
置本体26の中心部へ挿入される。装置本体26を挿入した
後、移動用ハンドル77を手動により回転させると、歯車
78,80を介して回転ナット79に回転力が伝えられ、回転
ナット79が回転すると、この回転ナット79に貫通・螺合
されるスクリューロッド82が軸方向に移動し、このスク
リューロッド82の上端部に固定された移動フレーム60が
本体フレーム33内を上下に移動してクランプ74の上下方
向の位置合せが行われる。
クランプ74の位置合せを行った後、押圧接続口67から
油圧供給管68を通ってシリンダ室65へ油圧を供給し、ピ
ストン64を下方へ移動させると、ピストン軸69の上端部
に固定されたクランプ押え部70が下方へ移動し、クラン
プ74を外方から押えて閉じ、クランプ74により固定部30
aを固定して中性子計装管1の回転を防止するととも
に、中性子計装管1を下方へ引張る。この場合、クラン
プ74の当接部が固定部30aの矩形の面に適合するように
クランプ支持部73がブッシュ72を介して回転する。
一方、押圧機構37は装置本体26をCRDモータ部23の間
隙に挿入する際に、ばね54の押圧力に抗してエアシリン
ダ55によりソケット43が下方へ移動しており、本体フレ
ームの上端部33aがインコアフランジ10に当接した状態
で、インコア締付ナット11が中性子計装管1下端部のね
じ部1aに当接しない状態となっている。これにより、イ
ンコア締付ナット11が中性子計装管1を上方へ突き上げ
ることを防止することができる。
この状態からエアシリンダ55による引張力を解除する
と、ばね54の押圧力によりインコア締付ナット11がねじ
部1aの下端部に当接する。インコア締付ナット11がねじ
部1aの下端部に当接した状態で回転駆動機構46の駆動用
モータ47を駆動すると、その回転駆動力はトルクリミッ
タ48、連結軸49、ジョイント部51、連結軸52と順次伝え
られ、連結軸52の上端部に設けられたピニオン45が回転
すると、このピニオン45に噛合する内歯歯車44を介して
回転筒40が回転する。回転筒40が回転すると、その上部
に設けられたスプラインナット41を介してスプライン軸
42に回転力が伝えられ、このスプライン軸42の上部に固
定されたソケット43が回転して、インコア締付ナット11
をねじ部1aに螺着させる。こうして、ばね54の押圧力と
ソケット43の回転力によりインコア締付ナット11がねじ
部1aに螺着されていき、インコア締付ナット11の上端部
がインコアフランジ10の下端部に当接する。
この場合、引張固定機構35により中性子計装管1を固
定しているため、中性子計装管1の連れ廻りが防止され
る。また、引張固定機構35により中性子計装管1を下方
へ引張っているため、インコア締付ナット11の上端部が
インコアフランジ10の下端部に当接した状態における締
付トルクが軽減される。
かくして、締付トルクが規定値以上となると、トルク
リミッタ48が作動して、駆動用モータ47からの回転駆動
力の伝達が解除される。
コンコア締付ナット11を螺着した後、引張固定機構35
のシリンダ室65への油圧の供給を解除すると、ばね66の
押圧力によりピストン64が押し上げられ、ピストン軸69
の移動とともにクランプ押え部70が上方へ移動し、クラ
ンプ74への外方からの押えを解除する。クランプ74によ
る固定が解除されると、中性子計装管1の下方への引張
力が解除され、インコア締付ナット11により中性子計装
管1がインコアフランジ10に緊密に固定される。
その後、エアシリンダ55によりばね54の押圧力に抗し
てソケット43を下方へ引き戻し、装置本体26をCRDモー
タ部23の間隙から下方へ引き抜く。
インコア締付ナット11を中性子計装管1から取り外す
場合にも、インコア締付ナット11を装着する場合とほぼ
同様の手順により行う。但し、装置本体26をCRDモータ
部23の間隙に挿入する際には、押圧機構37のばね54が延
びた状態で挿入し、ソケット43を回転させると同時に、
エアシリンダ55によりソケット43を徐々に下方へ引張る
ように動作させる。また、この場合にも同様に引張固定
機構35により中性子計装管1の連れ廻りを防止するとと
もに、下方への引張りを行う。
このようなインコア締付ナット11の着脱時における装
置本体26に備えられた回転押圧機構34や引張固定機構35
の制御は、例えば原子炉圧力容器支持ペデスタル外に備
えられた遠隔制御盤を操作して遠隔制御により行う。
このように上記実施例によれば、装置本体26をCRDモ
ータ部23の間隙に挿入してインコア締付ナット11の着脱
を行うから、中性子計装管1の取り付けや交換時に、そ
の周りに位置するCRDモータ部23を取り外すことなく、
インコア締付ナット11を中性子計装管1に容易に着脱さ
せることができる。また、装置本体26に備えられた回転
押圧機構34および引張固定機構35を遠隔操作装置により
遠隔制御するから、原子炉圧力容器支持ペデスタル外か
ら遠隔制御によりインコア締付ナット11の着脱を行うこ
とができる。したがって、中性子計装管1の交換作業の
作業性を向上させ、その交換作業時間を大幅に短縮して
定期検査期間を大幅に短縮することができるとともに、
放射線被曝量の低減を図ることができる。
なお、上記実施例に備えられた各部材の配置等は変更
することができ、同様の機能を有するものであれば本発
明に含まれる。また、上記実施例においては、本発明を
FMCRDを備えた改良型沸騰水型原子炉に適用した場合に
ついて説明したが、従来の沸騰水型原子炉についても同
様に適用することができる。
〔発明の効果〕
本発明に係るインコア締付ナット取扱具は、制御棒駆
動機構交換機等により保持可能な支持部と、原子炉圧力
容器下部に多数体設けられた制御棒駆動機構の間隙に挿
入可能な装置本体とを有し、この装置本体に、インコア
締付ナットを回転させて中性子計装管に着脱する回転押
圧機構と、インコア締付ナット着脱時に中性子計装管の
下方に形成した固定部をクランプにより固定して中性子
計装管を下方へ引張るとともに、中性子計装管の回転を
防止する引張固定機構とを備える一方、これら回転押圧
機構および引張固定機構を遠隔制御する遠隔操作装置を
備えたから、中性子計装管の取り付けや交換時に、その
周りに位置する制御棒駆動機構のモータ部を取り外さな
くても、インコア締付ナットを中性子計装管に容易に着
脱させることができるとともに、インコア締付ナットの
着脱を遠隔制御により行うことができる。したがって、
中性子計装管の交換作業の作業性を向上させ、その交換
作業時間を大幅に短縮して、定期検査期間を大幅に短縮
することができるとともに、放射線被曝量の低減を図る
ことができる。
また、本発明によれば、インコア締付ナット着脱時に
中性子計装管の下方に形成した固定部をクランプにより
固定して中性子計装管を下方へ引張るとともに、中性子
計装管の回転を防止する引張固定機構を備えたことによ
り、インコア締付ナットの締付けおよび取り外しに際し
て中性子計装管の連れ廻りを防止することができる。
さらに、引張固定機構により中性子計装管を下方に引
張りながらインコア締付ナットを締付けるので、インコ
ア締付ナットの締付トルクが小さく済み、締付作業を円
滑に且つ容易に行うことができる。これは、インコア締
付ナットの取り外しに際しても同様である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るインコア締付ナット取扱具の一実
施例に備えられる装置本体の内部構造を示す断面図、第
2図は上記実施例の概略を示す構成図、第3図は上記実
施例における装置本体および支持部と制御棒駆動機構モ
ータ部との位置関係を示す配置図、第4図は上記実施例
における中性子計装管の下端部を示す構成図、第5図
(A)〜(H)はそれぞれ第1図におけるA−A線矢視
断面図、B−B線矢視断面図、C−C線矢視断面図、D
−D線矢視断面図、E−E線矢視断面図、F−F線矢視
断面図、G−G線矢視断面図、H−H線矢視断面図、第
6図は上記実施例に備えられる装置本体の内部構造を示
す断面図、第7図は中性子計装管の装設状態を簡略的に
示す断面図、第8図は中性子計装管の装設状態を示す詳
細な断面図、第9図は中性子計装管の下部固定構造を示
す断面図、第10図は原子炉圧力容器下部に設けられた制
御棒駆動機構および中性子計装管の位置関係を示す配置
図である。 1……中性子計装管、9……インコアハウジング、10…
…インコアフランジ、11……インコア締付ナット、23…
…モータ部、25……支持部、26……装置本体、34……回
転押圧機構、35……引張固定機構、36……回転機構、37
……押圧機構、43……ソケット、46……回転駆動機構、
47……駆動用モータ、48……トルクリミッタ、54……ば
ね、55……エアシリンダ、60……移動フレーム、61……
移動機構、62……油圧シリンダ機構、70……クランプ押
え部、73……クランプ支持部、74……クランプ、77……
移動用ハンドル、79……回転ナット、82……スクリュー
ロッド、84……外部接続部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御棒駆動機構交換機等により保持可能な
    支持部と、原子炉圧力容器下部に多数体設けられた制御
    棒駆動機構の間隙に挿入可能な装置本体とを有し、この
    装置本体に、インコア締付ナットを回転させて中性子計
    装管に着脱する回転押圧機構と、前記インコア締付ナッ
    ト着脱時に前記中性子計装管の下方に形成した固定部を
    クランプにより固定して前記中性子計装管を下方へ引張
    るとともに、中性子計装管の回転を防止する引張固定機
    構とを備える一方、これら回転押圧機構および引張固定
    機構を遠隔制御する遠隔操作装置を備えたことを特徴と
    するインコア締付ナット取扱具。
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