JP2597555Y2 - 変速機操作装置 - Google Patents

変速機操作装置

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JP2597555Y2
JP2597555Y2 JP1992082010U JP8201092U JP2597555Y2 JP 2597555 Y2 JP2597555 Y2 JP 2597555Y2 JP 1992082010 U JP1992082010 U JP 1992082010U JP 8201092 U JP8201092 U JP 8201092U JP 2597555 Y2 JP2597555 Y2 JP 2597555Y2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K20/00Arrangement or mounting of change-speed gearing control devices in vehicles
    • B60K20/02Arrangement or mounting of change-speed gearing control devices in vehicles of initiating means

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のギヤチェンジ
を行う変速機操作装置に関し、更に詳しくは、ハウジハ
ウジングの内部に摺動可能に配設された変速用操作シャ
フトにストライカを固定して前記ストライカに動力伝達
レバーの一端を係着し、前記変速用操作シャフトを作動
させることにより前記ストライカ及び動力伝達レバーを
作動せしめて所定の変速操作を行うように構成し、か
つ、前記ストライカに螺着したボルトに磁石を埋め込む
と共に、この磁石に対応する複数のホール素子を前記ケ
ーシングに前記変速用操作シャフトのストローク方向に
沿って配列し、前記ホール素子及び磁石から成る位置検
出機構にて前記変速用操作シャフトの位置検出を行うよ
うに構成した変速機操作装置に関するものである。
【0002】図5及び図6はこの種の従来の変速機操作
装置50の要部を示すものであって、同図において、5
1はセレクト操作用アクチュエータ、52は図外のシフ
ト操作用アクチュエータの動力を図外のトランスミッシ
ョンケースに伝達する動力伝達機構である。この動力伝
達機構52は、図外のトランスミッションケースの上部
に固着され、動力伝達機構52のケーシング(アッパー
ケース)52aにセレクト操作用アクチュエータ51が
取付けられている。
【0003】上述のセレクト操作用アクチュエータ51
のハウジング(シリンダ本体)53内にはセレクト用操
作シャフト(セレクトロッド)54が摺動可能に収納配
置されており、このセレクト用操作シャフト54の中間
部にはストライカ55が一体に固着されている。そし
て、セレクト用操作シャフト54は左右一対のフリーピ
ストン56,57にて所定の4つのセレクト位置に位置
決めされ、これに伴って、ストライカ55も所定の4つ
の位置に移動されて位置決めされるように構成されてい
る。
【0004】また、前記ストライカ55の凹部55aに
は動力伝達レバー58の一端58aが係着されており、
前記ストライカ55の移動に伴ってこの動力伝達レバー
58が支軸59を中心に回動されるように構成されてい
る。そして、このレバー58の回動に応じて、動力伝達
機構52のケーシング52a内にその軸線を中心に回転
可能に配設されたシフトシャフト61上のレバー80が
シフトシャフト61の軸線方向に沿って移動され、次い
で図外のシフト操作用アクチュエータが駆動されてシフ
トシャフト61が前記レバー80と一緒に回転駆動され
るのに伴って所定の変速操作(ギヤチェンジ)が行なわ
れるようになっている。
【0005】一方、図6に示すように、ストライカ55
にはボルト62が螺着されており、このボルト62の頭
部62aに磁石63が埋設されている。そして、この磁
石63に対応する箇所に、例えば4つのホール素子(磁
電変換素子から成るセンサー)64がセレクト用操作シ
ャフト54のストローク方向(図5において左右方向,
図6において紙面の垂直方向)に沿って所定間隔を置い
て一列状に配列されている(図5及び図6参照)。かく
して、セレクト用操作シャフト54ひいてはストライカ
55の位置決めは、前記磁石63及びホール素子から成
る位置検出機構からの位置検出信号に基いて行なわれる
ようになっている。
【0006】また、このような構成の変速機操作装置5
0にあっては、セレクト用操作シャフト54ひいてはス
トライカ55の位置決めを正確に行なう必要があり、そ
のためには磁石63がセレクト用操作シャフト54の軸
線を中心にして回動するのを防止しつつ磁石63をセレ
クト用操作シャフト54の軸線方向(ストローク方向)
に沿って案内すべく、図6及び図7に示すような回転防
止及び摺動案内機構65が設けられている。
【0007】図6に示す如く、上述の回転防止及び摺動
案内機構65は、ストライカ55に設けられた溝孔66
と、板状部67に焼結合金等から成るガイド用キー68
を一体に突設して成るキー部材69とから構成されてい
る。上述の溝孔66はセレクト用操作シャフト54に対
して平行に延びるように形成されており、この溝孔66
内に前記キー部材69のガイド用キー68が相対的に摺
動可能な状態で嵌合配置されている。
【0008】なお、前記キー部材69の取付けは、次の
ようにしてなされている。すなわち、キー部材69の板
状部67に防水用のシール剤を塗布した後に、セレクト
操作用アクチュエータ51のハウジング53に設けられ
た長手状の矩形の開口70(図6参照)を通してキー部
材69のガイド用キー68をハウジング53内に挿入し
てストライカ55の溝孔66内に嵌合し、前記板状部6
7をハウジング53の外面に当てがってボルト71にて
ハウジング53に締付け固定する。これにより、ハウジ
ング53の開口70が防水用シール剤及び板状部67に
て密閉される一方、前記溝孔66とガイド用キー68と
の係合及び案内作用にてセレクト用操作シャフト54を
中心とするストライカ55の回転が防止されると共に、
セレクト用操作シャフト54と一緒にストライカ55が
案内されつつ所定経路に沿って摺動されるように構成さ
れている。
【0009】このようにしてストライカ55の回転防止
を図ることにより、磁石63の移動経路を4つのホール
素子64の配列に一致せしめ、セレクト用操作シャフト
54の位置検出精度の低下防止、ストライカ55と動力
伝達レバー58との係着状態の解除防止を図るようにし
ている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来の変速機操作装置50では、キー部材69を締
付け固定するボルト71やキー部材69が取付けられる
開口70を密閉して防水するためのシール剤が必要であ
るため、部品点数が多くなる上に組付作業も面倒である
という問題点がある。また、焼結合金製のキー68を使
用しているため材料費が高くなり、しかもこの焼結合金
の加工には手間がかかるため、キー部材69が高価にな
ってしまう不都合がある。さらに、ハウジング53に開
口70を形成する作業、及びストライカ55に長手状の
溝孔66を形成する作業は非常に手間を要するといった
問題点もある。
【0011】また、ハウジング53へのキー部材69の
取付けに際しては、防水用のシール剤の乾燥時間をとら
ねばならず、その上に当該シール剤のシール機能の検査
をしなければならないため、その組立作業を容易かつ迅
速に行なうことができないという不具合もある。
【0012】本考案は、このような実状に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、部品点数が少なく、簡単
な組付作業で高い加工精度にて安価に加工でき、しか
も、防水用シール剤を使用する必要のないような構成の
ストライカの回転防止及び摺動案内機構を備えた変速機
操作装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本考案では、ハウジングの内部に摺動可能に配設
された変速用操作シャフトにストライカを固定して前記
ストライカに動力伝達レバーの一端を係着し、前記変速
用操作シャフトを作動させることにより前記ストライカ
及び動力伝達レバーを作動せしめて所定の変速操作を行
うように構成し、かつ、前記ストライカに螺着したボル
トに磁石を埋め込むと共に、この磁石に対応する複数の
ホール素子を前記ケーシングに前記変速用操作シャフト
のストローク方向に沿って配列し、前記ホール素子及び
磁石から成る位置検出機構にて前記変速用操作シャフト
の位置検出を行うように構成した変速機操作装置におい
て、前記変速用操作シャフトに対して平行に延びる溝孔
を前記ストライカに形成して、前記ストライカの溝孔に
長手状のガイド部材を相対的に摺動自在に嵌合配置する
と共に、前記ガイド部材の両端部を前記ハウジングの凹
部に嵌着し、前記ハウジングが取付けられる部品のケー
シングと前記ハウジングの凹部との間に前記ガイド部材
の両端部を挾み込むことにより前記ガイド部材を前記ハ
ウジングの内部に固定配置し、前記ガイド部材と前記ス
トライカの溝孔とによる係合作用にて、前記変速用操作
シャフト及びストライカの回転移動を阻止すると共に、
前記磁石を前記複数のホール素子に対応する位置におい
て前記複数のホール素子の配列方向に沿って移動させる
ようにしている。また、本考案では、前記ハウジングの
凹部が、前記ハウジングが取付けられる部品のケーシン
グの端面に対応する箇所において開放された開口を有す
るようにしている。
【0014】
【作用】前記ストライカの溝部と長手状のガイド部材と
の間の係合作用にてストライカの回転防止が図られると
共に、ストライカがガイド部材にて円滑に案内移動され
て磁石がホール素子の配列方向すなわち変速用操作シャ
フトのストローク方向に沿って正確に移動されることと
なる。また、上述のガイド部材は、キー部材のような特
別な別部材を用いることなくハウジング内に簡単な組込
作業により配設されるので、部品点数の削減並びに防水
用シール剤の省略が図られ、装置の組立作業の簡素化及
び能率化が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例に付き図1及び図2
を参照して説明する。
【0016】図1は、本考案に係る変速機操作装置1の
要部を示すものであって、この装置1はセレクト操作用
アクチュエータ2と、図外のシフト操作用アクチュエー
タの動力を図外のトランスミッションに伝達するための
動力伝達機構3とをそれぞれ具備している。
【0017】上述のセレクト操作用アクチュエータ2
は、4つのハウジング部分5a,5b,5c,5dから
成るハウジング5と、このハウジング5内にその軸線方
向に摺動自在に配設されたセレクト用操作シャフト(セ
レクトロッド)6と、このセレクト用操作シャフト6を
作動させるための作動機構部7a,7bと、前記セレク
ト用操作シャフト6に取付けられたストライカ8と、こ
のストライカ8に関連して配設された位置検出機構Sと
をそれぞれ具備している。そして、前記作動機構部7a
及び7bは、それぞれ一対の室9a,9b及び10a,
10bを有しており、セレクト用操作シャフト6に一体
成形された固定ピストン11と、作動機構部7a,7b
内のフリーピストン12,13とによる位置決め作用に
よって、セレクト用操作シャフト6及びストライカ8は
所定の4つのセレクト位置に選択的に位置決めされるよ
うに構成されている。
【0018】また、上述のストライカ8には、図1及び
図2に示す如く互いに対向する平坦な係合面14a,1
4bを有する凹部15が形成され、この凹部15内に動
力伝達レバー16の一端16aが摺接状態で嵌合配置さ
れている。ここで、ストライカ8及び動力伝達レバー1
6の構成について更に具体的に述べると次の通りであ
る。まず、ストライカ8は、図2に示すように、基体部
20と、この基体部20から突出した突出部21とを有
している。そして、基体部20には、セレクト操作用シ
ャフト6が挿通される挿通孔22が設けられると共に、
突出部21には前記挿通孔22ひいてはセレクト用操作
シャフト6に対して平行に延びる溝孔23が設けられて
いる。さらに、前記突出部21の片面側には、凹部15
が形成されており、この凹部15の一端が突出部21の
端面21aにおいて開放されている。
【0019】一方、基体部20には、前記凹部15に貫
通するねじ孔24が形成されている。そして、上述のね
じ孔24には、図1に示すようにボルト25がねじ込ま
れてストライカ8に固定状態で螺着されるようになって
いる。このボルト25はセラミック等の非磁性材から成
るものであって、その頭部25aの上面には、1個の磁
石26が埋め込まれている。
【0020】上述の如くボルト25が螺着されたストラ
イカ8は、その挿通孔22にセレクト用操作シャフト6
が挿通配置された状態の下でこのシャフト6に一体的に
固着され、このシャフト6は、ハウジング部分5cの両
側壁部27a,27bに形成された貫通孔28a,28
b内に摺動自在に貫通配置されている。そして、ストラ
イカ8の凹部15内に動力伝達レバー16の一端16a
が係着されており、ハウジング部分5c内において前記
シャフト6に対して平行に配設された長手状のガイド部
材29がストライカ8の溝孔23内に嵌合されている。
【0021】すなわち、上述のガイド部材29は、図2
に明示するように、長手状の断面矩形の角材から成るも
のであって、このガイド部材29の両端部29a,29
bがハウジング部分5cの両側壁部27a,27bに形
成された凹部30a,30b内に嵌着されている。これ
らの凹部30a,30bは、ハウジング部分5cの両側
壁部27a,27bのうち、互いに対向する対向面31
a,31b、並びに、動力伝達機構3のケーシング3a
への取付面32a,32bにそれぞれ開口を有する矩形
の凹部であって、ガイド部材29の両端部29a,29
bは前記ハウジング部分5cの嵌合凹部30a,30b
内にそれぞれ嵌合されて両側壁部27a,27b間に架
設されると共に、このガイド部材29にストライカ8の
溝孔23が摺動可能に嵌合配置されている。
【0022】そして、このような組付状態の下でハウジ
ング部分5cの取付面32a,32bが動力伝達機構3
のケーシング(アッパーケース)3a上に当てがわれた
状態の下で、セレクト操作用アクチュエータ2が動力伝
達機構3にボルト締めにて固着されるようになってい
る。これにより、ガイド部材29がハウジング部分5c
の両側壁部27a,27bと動力伝達機構3のケーシン
グ3aとの間にガタツキなく挾み込まれて挾持されると
共に、前記両側壁部27a,27bの間にガタツキなく
保持されている。かくして、前記ガイド部材29は、上
述の如き状態で特別の取付部材を用いることなくハウジ
ング部分5c内に収納配置されている。
【0023】さらに、ストライカ8が収納されるハウジ
ング部分5cには、前記磁石26の移動経路に対応する
箇所においてセレクト用操作シャフト6のストローク方
向(図1において左右方向)に沿って例えば4つのホー
ル素子35が等間隔をいて一列状に配置されている。
かくして、磁石26とホール素子35とによりセレクト
用操作シャフト6の位置検出を行なうための位置検出機
構Sが構成されており、磁石26がホール素子35の1
つにそれぞれ対向するのに応じて、このホール素子35
から所定の検知信号(ON信号)が同軸ケーブル37を
介して図外のコントローラに入力されるようになってい
る。
【0024】次に、上述の構成を有する変速機操作装置
1の動作に付き説明する。
【0025】まず、図外のチェンジレバーがセレクト方
向に操作されると、図外のコントローラからの制御信号
に基いてセレクト操作用アクチュエータ2の室9a,9
b,10a,10bへの圧縮空気の給排がなされ、これ
に応じて、セレクト用操作シャフト6がその軸線方向
(ストローク方向)に駆動される。これに伴い、ストラ
イカ8の溝孔23とガイド部材29との係合・案内作用
にてストライカ8がセレクト用操作シャフト6を中心に
回動されることなく、この操作シャフト6と一緒に移動
され、4つのセレクト位置のうちの1つの位置に位置決
めされる。そして、これと同時に、動力伝達レバー16
が支軸36(図1参照)を中心に回動される。
【0026】一方、ストライカ8の移動に伴い、磁石2
6が4つのホール素子35のうちの1つに対向配置され
るため、そのホール素子35からセレクト位置検知信号
(ON信号)が同軸ケーブル37を介して図外のコント
ローラに入力され、これにより、セレクト用操作シャフ
ト6が所定のセレクト位置に移動されたことが検知され
て前記シャフト6の作動が停止され、セレクト操作が完
了される。
【0027】しかる後に、チェンジレバーがシフト方向
に操作されて例えば1速に投入されると、このチェンジ
信号及び位置検出機構Sからのセレクト完了信号等に基
いて図外のコントローラから所定の制御信号が出力さ
れ、図外のシフト操作用アクチュエータが作動され、1
速へのギヤ投入がなされる。しかる後に、チェンジレバ
ーが再びニュートラルに切換えられると、図外のシフト
操作用アクチュエータ及びセレクト操作用アクチュエー
タ2が復動され、再びニュートラル状態の下に置かれ
る。
【0028】このような構成の変速機操作装置1によれ
ば、ストライカ8の溝孔23とガイド部材29との間の
係合・案内作用にて、セレクト用操作シャフト6を中心
とするストライカ8の回転が確実に阻止された状態の下
で、このストライカ8がガイド部材29に沿ってガタツ
キなく正確に案内移動されることとなる。そのため、磁
石26の移動経路が正規の経路から外れて位置検出精度
が悪くなるような事態や、動力伝達レバー16がストラ
イカ8の凹部15から外れてしまうような事態の発生を
防止することができる。
【0029】さらに、本例においては、ストライカ8の
回転防止を図るガイド部材29を特別な取付具を用いる
ことなくハウジング5の内部(具体的には、ハウジング
部分5cの内部)に配設するようにしたので、装置1の
部品点数の削減並びに組立作業の容易化を図ることがで
きる。すなわち、ガイド部材29の組付けは、このガイ
ド部材29の両端部29a,29bをハウジング部分5
cの凹部30a,30b内に嵌着して、その状態のま
ま、ハウジング部分5cの取付面32a,32b(図2
参照)を動力伝達機構3のケーシング3a上に取付ける
ことにより、ガイド部材29の保持を行なうようにした
ので、従来用いていたよう防水用シール剤や取付用ボ
ルトを省略することができる。従って、部品点数及び組
付作業工数の削減が可能となると共に、その組立作業も
容易でありしかも防水用シール剤の乾燥に要する時間を
とる必要がなくなるため、組立作業の大幅な能率化を図
ることが可能となる。
【0030】その上、ガイド部材29は単なる角材でよ
いため、その製作が容易で製造コストも低く抑えること
ができる。
【0031】なお、図3及び図4は本考案の実施例に対
する比較例を示すものであって、この比較例において
は、ストライカ8の回転防止用並びにストライカ8の案
内用の部材としてロッド状のガイド部材40が用いられ
ている。
【0032】すなわち、図3及び図4に明示するよう
に、ハウジング部分5cの両側壁部27a,27bには
貫通孔41a,41bが形成されており、ストライカ8
の突出部21にはセレクト用操作シャフト6に対して平
行に延びる挿通孔42が形成されている。そして、前記
ガイド部材40の先端部40aが一方の貫通孔41aに
挿入配置されると共に、その他端部40bが他方の貫通
孔41bに挿入配置され、前記他端部40bに一体成形
された大径の頭部40cがハウジング部分5cの側壁部
27bの外側面に形成された前記貫通孔40bと同軸状
の凹部43内に嵌着されている。
【0033】これにより、ガイド部材40の丸棒状のロ
ッド部40eがハウジング部分5cの両側壁部27a,
27b間においてセレクト用操作シャフト6に対して平
行に架設され、このロッド部40eが前記ストライカ8
の挿通孔42内に相対的に摺動可能な状態で挿通配置さ
れている。
【0034】そして、前記ガイド部材40の頭部40c
の頂面には、図3に示すように、ハウジング部分5cの
側壁部27bの側部に当接状態で固定される部材すなわ
ち固定ピストン11のストッパ部材44が当接配置され
ており、これによりガイド部材40の抜け止めがなされ
ている。
【0035】なお、その他の構成は既述の実施例の場合
と同様である。
【0036】このような構成の場合にも、ハウジング5
内に配設されたロッド状のガイド部材40とストライカ
8の挿通孔42との間の係合・案内作用にて、ストライ
カ8の回転防止が図られると共に、セレクト方向へのス
トライカ8の摺動移動が円滑に行なわれる。従って、既
述の実施例の場合と同様の作用効果を得ることができ
る。しかしながら、本比較例では、ハウジング部分5c
へのガイド部材40の組付けに当たってはロッド状のガ
イド部材40を互いに離れた2つの貫通孔40a,40
b内に挿通させる必要があるため、その組込作業が面倒
である。これに対し、図1及び図2に示す本考案の実施
例に係る変速機操作装置によれば、ハウジング部分5c
の凹部30a,30bが、ハウジング部分5cが取付け
られる部品のケーシング3aの端面に対応する箇所にお
いて開放された開口を有しているので、長手状のガイド
部材29(角材等)をハウジング部分5cの横側から前
記開口を通して前記凹部30a,30b内に簡単に嵌着
することができ、ガイド部材29の組込作業の容易化を
図ることができるという実用的な利点がある。
【0037】以上、本考案の一実施例に付き述べたが、
本考案はこの実施例に限定されるものではなく、本考案
の技術的思想に基いて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、ガイド部材29は長手状の部材であれば角
材でなくても丸棒等でもよく、その形状は必要に応じて
任意に変更可能である。
【0038】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、ボルトや取付板
等の特別な取付部材を用いることなくハウジングの内部
に組込んだ長手状のガイド部材をストライカの回転防止
及び摺動案内用の部材としたものであるから、この部材
を取付けるためのボルト等や防水用シール剤を省略する
ことができ、部品点数の削減を図ることができる。さら
に、防水用シール剤の乾燥に要する時間を省略できると
共にシール機能の検査も行なわずに済むため、組立作業
の容易化及び能率化を図ることができる。
【0039】また、ガイド部材は製作が容易な角材や丸
棒等でよく、従ってこの部材の加工及び加工精度出しを
安価に行なうことができる上に、ハウジングの外側壁に
キー部材取付用の開口を設けずに済み、装置の大幅なコ
ストダウンを図ることが可能となる。
【0040】 さらに、ガイド部材を嵌着するハウジング
の凹部がハウジングが取付けられる部品のケーシングの
端面に対応する箇所において開放された開口を有するよ
うにしたので、ガイド部材を前記ハウジングの横側から
前記開口を通して前記凹部に簡単に嵌着することがで
き、ハウジングへのガイド部材の組込作業を容易に行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る変速機操作装置の実施例を示す
断面図である。
【図2】第1実施例の変速機操作装置におけるストライ
カの配設構造を示す斜視図である。
【図3】本考案に係る変速機操作装置の一実施例に対す
る比較例を示す要部断面図である。
【図4】上述の比較例の変速機操作装置におけるストラ
イカの配設構造を示す要部斜視図である。
【図5】従来の変速機操作装置の要部を示す断面図であ
る。
【図6】図5におけるA−A線拡大断面図である。
【図7】従来の変速機操作装置におけるストライカの配
設構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 変速機操作装置 2 セレクト操作用アクチュエータ 3 動力伝達機構 3a ケーシング(アッパーケース) 5 ハウジング 5a〜5d ハウジング部分 6 セレクト用操作シャフト 8 ストライカ 15 凹部 16 動力伝達レバー 16a 一端部 23 溝孔25 ボルト 26 磁石 27a,27b 側壁部 29 長手状のガイド部材 29a,29b 端部 30a,30b 凹部 32a,32b 取付面35 ホール素子 S 位置検出機構

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内部に摺動可能に配設され
    た変速用操作シャフトにストライカを固定して前記スト
    ライカに動力伝達レバーの一端を係着し、前記変速用操
    作シャフトを作動させることにより前記ストライカ及び
    動力伝達レバーを作動せしめて所定の変速操作を行うよ
    うに構成し、かつ、前記ストライカに螺着したボルトに
    磁石を埋め込むと共に、この磁石に対応する複数のホー
    ル素子を前記ケーシングに前記変速用操作シャフトのス
    トローク方向に沿って配列し、前記ホール素子及び磁石
    から成る位置検出機構にて前記変速用操作シャフトの位
    置検出を行うように構成した変速機操作装置において、
    前記変速用操作シャフトに対して平行に延びる溝孔を前
    記ストライカに形成して、前記ストライカの溝孔に長手
    状のガイド部材を相対的に摺動自在に嵌合配置すると共
    に、前記ガイド部材の両端部を前記ハウジングの凹部に
    嵌着し、前記ハウジングが取付けられる部品のケーシン
    グと前記ハウジングの凹部との間に前記ガイド部材の両
    端部を挾み込むことにより前記ガイド部材を前記ハウジ
    ングの内部に固定配置し、前記ガイド部材と前記ストラ
    イカの溝孔とによる係合作用にて、前記変速用操作シャ
    フト及びストライカの回転移動を阻止すると共に、前記
    磁石を前記複数のホール素子に対応する位置において前
    記複数のホール素子の配列方向に沿って移動させるよう
    にしたことを特徴とする変速機操作装置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングの凹部が、前記ハウジン
    グが取付けられる部品のケーシングの端面に対応する箇
    所において開放された開口を有することを特徴とする請
    求項1に記載の変速機操作装置。
JP1992082010U 1922-11-27 1992-11-27 変速機操作装置 Expired - Lifetime JP2597555Y2 (ja)

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JP1992082010U JP2597555Y2 (ja) 1992-11-27 1992-11-27 変速機操作装置
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JPH0645161U JPH0645161U (ja) 1994-06-14
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS577051Y2 (ja) * 1977-01-07 1982-02-10
JPS6145142A (ja) * 1984-08-07 1986-03-05 Jidosha Kiki Co Ltd 変速機操作装置

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Publication number Publication date
KR940012289U (ko) 1994-06-18
JPH0645161U (ja) 1994-06-14
KR960008990Y1 (ko) 1996-10-14

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