JP2597236Y2 - 電動車輌の制御装置 - Google Patents

電動車輌の制御装置

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JP2597236Y2
JP2597236Y2 JP1992093755U JP9375592U JP2597236Y2 JP 2597236 Y2 JP2597236 Y2 JP 2597236Y2 JP 1992093755 U JP1992093755 U JP 1992093755U JP 9375592 U JP9375592 U JP 9375592U JP 2597236 Y2 JP2597236 Y2 JP 2597236Y2
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relay
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infrared
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茂晴 山本
康男 放生
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Minebea Co Ltd
All Nippon Airways Co Ltd
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Minebea Co Ltd
All Nippon Airways Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、荷物運搬用等に使用す
る電動車輌の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】荷物運搬用等に使用される車輌には、可
逆転モータを用いた電動式のものがある。この種の電動
車輌は、リレーの接点で可逆転モータへの通電および遮
断の切換えと通電方向の切換えを行なうことによって、
電動車輌の停止および発進と、前進および後退、さらに
進行方向の切換えを行なうようになっている。
【0003】図4に示すものは、この種の電動車輌の従
来のものである。この図において1は電動車輌に搭載さ
れた駆動機構の本体部であり、2はこの電動車輌から離
れたところで、その制御を行なう制御箱である。これら
本体部1と制御箱2とは必要長さを有する電線3によっ
て接続される。本体部1には電源となる電池4が搭載さ
れており、この電池4の正極側はブレーカ5を介して正
側の母線6に接続され、負極側は負側の母線7に直接接
続されている。母線6,7は制御箱2の方にも接続され
るが、この点については後述する。
【0004】本体部1には3個のリレー8,9,10が
設けられており、これらリレー8,9,10の各接点
は、次に説明するように可逆転モータ11に接続され
る。リレー8,9,10の各一極は母線7に接続されて
おり、他の一極は制御箱2側に接続されている。リレー
8には常開接点12が設けられており、母線6の途中に
接続されている。またリレー9には切換スイッチ13が
設けられており、その固定接点13b,13cが可逆転
モータ11の速度切換端子11a,11bに接続されて
いる。
【0005】リレー10には、可逆転モータ11の前
進、後退を切り換えるために連動する2組の切換部を有
する切換スイッチ14が設けられており、この切換スイ
ッチ14のうちの一方の固定接点14aは切換接点13
の可動接点13aに接続され、他方の固定接点14dは
可逆転モータ11の前進、後退切換端子11cに接続さ
れている。切換スイッチ14の2個の固定接点14b,
14fは接続され、また固定接点14c,14eも接続
されている。そして固定接点14b,14fは可逆転モ
ータ11の正側の電源端子11dに接続され、固定接点
14c,14eはリレー8の常開接点12に接続されて
いる。なお、可逆転モータ11の負側の電源端子11e
は母線7に接続されている。
【0006】制御箱2の接続回路を説明する。15は制
御箱2の回路の電源スイッチであって、本体部1の母線
6と制御箱2内の回路の正側の母線16との間に接続さ
れている。制御箱2内の回路の負側の母線17は、本体
部1の母線7に直接接続されている。母線16,17の
間にはランプ18と抵抗器19の直列回路が接続されて
いる。このランプ18は電源スイッチ15の投入確認用
のものである。20,21はそれぞれ連動する2組の切
換スイッチであり、高速、低速の切換えを兼ねた、可逆
転モータ11のオン、オフ用のものである。
【0007】切換スイッチ20の2個の可動接点20
a,20dは母線16に接続されており、固定接点20
c,20fはいずれにも接続されない無接続である。固
定接点20bは切換スイッチ21の固定接点21bとと
もにリレー8の一極に接続されている。切換スイッチ2
1の可動接点21aは母線16に接続されており、可動
接点21dは切換スイッチ20の固定接点20eに接続
されている。固定接点21c,21fは無接続で、固定
接点21eはリレー9の一極に接続されている。
【0008】22は前進用スイッチであり、23は後退
用スイッチである。前進用スイッチ22の可動接点22
aは母線16に接続されており、固定接点22cは後退
用スイッチ23の可動接点23aに接続されている。こ
れら前進用スイッチ22と後退用スイッチ23は、とも
に自由状態において図示するような姿勢を保ち、この状
態において前進状態の回路接続を保持する。すなわち、
前進用スイッチ22と後退用スイッチ23は、これを押
したときにのみ切り換えが行なわれる機構のものになっ
ている。
【0009】前進用スイッチ22の固定接点22bと後
退用スイッチ23の固定接点23cは無接続である。後
退用スイッチ23の固定接点23bと母線17との間に
はリレー24が接続されている。このリレー24には常
開接点25と切換スイッチ26の二つが設けられてお
り、リレー24の励磁、非励磁によって切り換わるよう
になっている。常開接点25は後退用スイッチ23の可
動接点23aと固定接点23bとの間に接続されてい
る。固定接点23bは本体部1内のリレー10の一極に
も接続されている。
【0010】リレー24の切換スイッチ26の可動接点
26aは母線16に接続されている。また固定接点26
bと母線17との間にはランプ27と抵抗器28が直列
に接続されており、固定接点26cと母線17との間に
はランプ29と抵抗器30が直列に接続されている。こ
れらのランプ27,29は、電動車輌が前進状態にある
か後退状態にあるかを表示するものである。
【0011】このような構成からなる、従来回路の電動
車輌においては、電線3を、たとえば数メートルという
ような充分な長さにし、作業員は制御箱2を持って操作
をすることになる。まず、電源スイッチ15をオンにす
ると母線16,17間に電池4の発生電圧が印加され
る。これによりランプ18が点灯する。そのとき、母線
16に接続された切換スイッチ20の2個の可動接点2
0a,20dが、図示するように無接続の固定接点20
c,20f側にあると、リレー8,9への通電が行なわ
れないので、本体部1内のリレー8の常開接点12が閉
じず、可逆転モータ11への通電がないので、電動車輌
は全く走行しない。
【0012】切換スイッチ20を操作し、2個の可動接
点20a,20dを固定接点20b,20e側にしたと
きには、母線16から可動接点20a、固定接点20b
を通る回路でリレー8が通電され励磁されるので常開接
点12が閉じ、可逆転モータ11側に電流が流れて電動
車輌は走行することになる。このときの走行方向は、リ
レー10が非励磁状態にあることにより切換スイッチ1
4の可動接点14a,14dがそれぞれ固定接点14
b,14eに接していることによって、前進方向とな
る。
【0013】前述のように、前進用スイッチ22と後退
用スイッチ23が図示する自由状態にあるときには、電
動車輌は前進方向になっているので、走行が開始したと
きには、別段の操作を行なわない限り、電動車輌はこの
ように前進する。すなわち、後退用スイッチ23の可動
接点23aが固定接点23c側に接触していることによ
りリレー24が非励磁状態のときには前進する。電動車
輌を後退させるときには、後退用スイッチ23の可動接
点23aを固定接点23b側に切換える。後退用スイッ
チ23の可動接点23aが固定接点23bに接触する
と、母線16からの電流でリレー10が励磁されるの
で、切換スイッチ14の可動接点14a,14dが固定
接点14c、14f側に切り換えられ、電動車輌は後退
する。
【0014】後退用スイッチ23の可動接点23aが固
定接点23b側に切り換えられると、母線16から前進
用スイッチ22の可動接点22a、固定接点22c、後
退用スイッチ23の可動接点23a、固定接点23bを
介してリレー24に流れ、これを励磁する。リレー24
が励磁されると常開接点25が閉じるので、後退用スイ
ッチ23の可動接点23aから指を離してもリレー24
は自己保持されることになる。このため後退用スイッチ
23から指を離してもよい。後退走行から前進走行に戻
すには、前進用スイッチ22の可動接点22aを瞬間的
に固定接点22b側に押してリレー24の自己保持を解
けばよい。リレー24が励磁されているときと励磁が解
かれたときとで、ランプ27,29が切り換えられるの
で、視覚によりその状態を確認することができる。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】上記のように構成され
作動する従来の電動車輌は、作業員が操作箱2を持ち、
上述のように操作することによって、電動車輌の走行、
停止の管理、前後進の制御ならびに速度制御を行なうこ
とができるが、次のような問題があった。すなわち、
本体部と制御箱が電線で連絡されるため、この電線が
電動車輌を移動させるときに他の構築物と当たることが
あり、作業に支障を与えたり、作業ができなくなったり
した。 前後の区別のない電動車輌を制御するとき、
作業員が前進させようとしても操作する場所によっては
後退することがあった。このため危険が発生することが
あった。 電線が離れた電動車輌と制御箱とを連絡す
るため、その配線に手間がかかることがあった。
【0016】本考案は、従来のものが有するこのような
問題を解決し、操作が容易で他の構築物等に影響を与え
ることなく、また誤作動が発生する虞もない、電動車輌
の制御装置を提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するための手段として、可逆転モータと、該可逆転モ
ータによって駆動される車輪とを有する電動車輌に、
つの前進用スイッチ及び一つの後退用スイッチの操作で
前進または後退が可能な、相互に反対の方向に進ませる
ことのできる信号を同時に発する2個の発光体を設けた
赤外線発光器と、該赤外線発光器に接続され、前記可逆
転モータを制御するために前記赤外線発光器の出力信号
を変える操作部からなる操作箱を取付け、一方、前記2
個の発光体から発する相互に反対の方向に進ませること
のできる信号のうち、一方側の発光体から発する信号の
みを受光する受光体を設けた赤外線受光器を前記赤外線
発光器とは離れた部位に設け、該赤外線受光器には赤外
線信号判別回路と該赤外線信号判別回路の出力信号によ
り切換わるリレーとを設けて、該リレーの出力接点を前
記可逆転モータに接続した構成としたものである。
【0018】
【作用】上記のような構成とした本考案によれば、電動
車輌とは電線によって接続されていない操作部を操作し
て発光体から赤外線を発すると、本体部はこの赤外線を
受光して赤外線信号判別回路に送り、赤外線信号判別回
路の判別信号によって切換わるリレーが可逆転モータの
通電制御をする。これによって電動車輌の停止および発
進と、前進、後退ならびに高速走行、低速走行の別、さ
らには進行方向の切換えなどを行わせることができる。
また、従来の電線によって本体部と操作箱とを接続して
いたもののように、作業員の意思とは反対の方向に走行
してしまうようなことを、確実に防止できることにな
る。そして電動車輌の前方から操作しても、後方から操
作しても、電動車輌は操作箱の前進用スイッチおよび後
退用スイッチの指示通りに走行する。
【0019】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、赤外線発光器3
1および操作部2Aを示す図1と、本体部1および赤外
線受光器39を示す図2および電動車輌の外観を示す図
3について説明する。図1の操作部2Aと図2の本体部
1には、図4における制御箱2の部分の回路に相当する
回路ならびに本体部1の部分の回路に相当する回路があ
るので、これらの回路には、理解しやすいように図4と
同一の符号を付し、この部分から説明する。
【0020】図1に示す操作部2Aには電源となる電池
4が搭載されており、図2に示す本体部1にも電源とな
る電池4が搭載されている。本体部1側の電池4の正極
側はブレーカ5を介して正側の母線6に接続され、負極
側は負側の母線7に直接接続されている。
【0021】本体部1には3個のリレー8,9,10が
設けられており、これらリレー8,9,10の接点は、
次に説明するように可逆転モータ11に接続される。リ
レー8,9,10の各一極は母線6に接続されており、
他の一極は赤外線受光器39内の回路に接続されてい
る。これについては後述する。リレー8には常開接点1
2が設けられており、母線6の途中に接続されている。
またリレー9には切換スイッチ13が設けられており、
その固定接点13b,13cが可逆転モータ11の速度
切換端子11a,11bに接続されている。
【0022】リレー10には、可逆転モータ11の前
進、後退を切換えるために連動する2組の切換部を有す
る切換スイッチ14が設けられており、この切換スイッ
チ14のうちの一方の固定接点14aは切換接点13の
可動接点13aに接続され、他方の固定接点14dは可
逆転モータ11の前進、後退切換端子11cに接続され
ている。切換スイッチ14の2個の固定接点14b,1
4fは接続され、また固定接点14c,14eも接続さ
れている。そして固定接点14b,14fは可逆転モー
タ11の正側の電源端子11dに接続され、固定接点1
4c,14eはリレー8の常開接点12に接続されてい
る。なお、可逆転モータ11の負側の電源端子11eは
母線7に接続されている。
【0023】図1について操作部2Aの接続回路を説明
する。15は操作部2Aの回路の電源スイッチであっ
て、電池4の正極側と正側の母線16との間に接続され
ている。操作部2A内の回路の負側の母線17は、電池
4の負極側に直接接続されている。母線16,17の間
にはランプ18と抵抗器19の直列回路が接続されてい
る。このランプ18は電源スイッチ15の投入確認用の
ものである。20,21はそれぞれ連動する2組の切換
スイッチであり、高速、低速の切換えを兼ねた、可逆転
モータ11のオン、オフ用のものである。
【0024】切換スイッチ20の2個の可動接点20
a,20dは母線16に接続されており、固定接点20
c,20fはいずれにも接続されない無接続である。固
定接点20bは切換スイッチ21の固定接点21bとと
もにリレー8Aの一極に接続されている。切換スイッチ
21の可動接点21aは母線16に接続されており、可
動接点21dは切換スイッチ20の固定接点20eに接
続されている。固定接点21c,21fは無接続で、固
定接点21eはリレー9Aの一極に接続されている。
【0025】22は前進用スイッチであり、23は後退
用スイッチである。前進用スイッチ22の可動接点22
aは母線16に接続されており、固定接点22cは後退
用スイッチ23の可動接点23aに接続されている。こ
れら前進用スイッチ22と後退用スイッチ23は、とも
に自由状態において図示するような姿勢を保ち、この状
態において前進状態の回路接続を保持する。すなわち、
前進用スイッチ22と後退用スイッチ23は、これを押
したときにのみ切り換えが行なわれる機構のものになっ
ている。
【0026】前進用スイッチ22の固定接点22bと後
退用スイッチ23の固定接点23cは無接続である。後
退用スイッチ23の固定接点23bと母線17との間に
はリレー10Aが接続されている。このリレー10Aに
は常開接点25と切換スイッチ26の二つが設けられて
おり、リレー10Aの励磁、非励磁によって切り換わる
ようになっている。常開接点25は、後退用スイッチ2
3の可動接点23aと固定接点23bとの間に接続され
ている。この接続により、常開接点25はリレー10A
が励磁されたとき閉じるようになっている。
【0027】リレー10Aの切換スイッチ26の可動接
点26aは母線16に接続されている。また固定接点2
6bと母線17との間にはランプ27と抵抗器28が直
列に接続されており、固定接点26cと母線17との間
にはランプ29と抵抗器30が直列に接続されている。
これらのランプ27,29は、電動車輌が前進状態にあ
るか後退状態にあるかを表示するものである。
【0028】図1において31は赤外線発光器である。
この赤外線発光器31は、2個の制御部32,33と、
これらの制御部32,33に接続され、制御部32,3
3の出力信号によって赤外線を発する発光体34,35
から大略構成されている。制御部32,33の正側の電
源端子32a,33aは母線16に接続され、負側の電
源端子32b,33bは母線17に接続されている。制
御部32には端子32cないし32gが設けられ、制御
部33には端子33cないし33gが設けられている。
そしてこれらの端子には、リレー8Aによって切り換わ
るスイッチ36と、リレー9Aによって切り換わるスイ
ッチ38およびリレー10Aによって切り換わるスイッ
チ37が、図示するように接続されている。
【0029】制御部32,33は、全く同一の内部回路
を有するものであり、所定周波数のパルス波を発生する
ものである。そしてスイッチ36,37,38の切り換
えにより、そのスイッチに応じたパルス信号を発光器3
4,35に与えるようになっている。スイッチ36,3
7,38はいずれも2個連動型のものであり、それぞれ
が同時に作動するが、スイッチ36,38が同方向切換
型(2極双投型)であるのに対し、スイッチ37は一方
がオンになったとき他方はオフになるタイプのものであ
る。この構成により、後述のように、同時に赤外線発光
信号を受けたとき、進行方向に対する発光においては、
発光体34,35は相互に反対の信号を発することにな
る。
【0030】図2において39は赤外線受光器である。
この赤外線受光器39は、制御部40と、この制御部4
0に接続され、発光体34,35からの赤外線信号を受
ける受光体41とから大略構成される。制御部40の正
側の電源端子40aは母線6に接続され、負側の電源端
子40bは母線7に接続されている。制御部40には赤
外線信号判別回路42と、この赤外線信号判別回路42
の出力側にそれぞれ接続されたトランジスタ43,4
4,45の回路があり、これらトランジスタ43,4
4,45は、それぞれリレー8,9,10の一端に接続
されている。46〜51は、トランジスタ43,44,
45の入力電圧を調整し、また適切なバイアスを与える
抵抗器である。
【0031】図3は、以上説明した本考案の回路を搭載
した電動車輌の外観を示すものである。この図において
52は電動車輌であり、箱体53の下部に4個の車輪5
4が回転自在に取付けられているものである。箱体53
の外部からは見えないほぼ中央下部に走行用の車輪55
が設けられており、この車輪55によって走行駆動さ
れ、4個の車輪54は従動することになる。箱体53の
下部片側には車輪55を駆動するための駆動部56が設
けられている。図2に示した本体部1は、外部からは見
えない部位に搭載されている。
【0032】箱体53の上方の一部には凹部57が設け
られており、この凹部57に、図1に示す回路の全部を
収容した操作箱58が挿入されて固定されるようになっ
ている。固定方法は任意の構造によればよいが、必要に
応じて凹部57から取出すことができるように、圧入等
によるのがよい。操作箱58における切換スイッチ2
0,21および前進用スイッチ22、後退用スイッチ2
3は、操作しやすいように、操作箱58の前面に設けら
れている。また2個の発光体34,35は、操作箱58
の両端部に設けられている。なお、この実施例において
は、赤外線の受光体41は箱体53の下部に1個のみ設
けられている。
【0033】このように構成されたこの制御装置におい
ても、図2におけるリレー8,9,10の通電制御を行
なうことにより、励磁、非励磁の状態を得、この状態に
係らしめて切換スイッチ13,14の切換えを行ない、
これによって可逆転モータ11の制御を行なう基本的な
部分については、図4に示した従来技術と変わるところ
はない。またリレー8,9,10の通電制御を行なうた
めに、図1における切換スイッチ20,21と、前進ス
イッチ22および後退スイッチ23を操作することにつ
いても同様である。
【0034】本考案の特徴部分となり、図4に示したも
のと異なるところは、リレー8A,9A,10Aの通電
制御を行なうために切換スイッチ20,21と、前進ス
イッチ22および後退スイッチ23を操作したとき、こ
の信号が電線によって伝達されずに、赤外線の信号によ
って伝達されるところである。すなわち、図1における
切換スイッチ20,21と、前進スイッチ22および後
退スイッチ23を操作したとき、これによって通電制御
されるリレー8A,9A,10Aが、その状態によって
スイッチ36,38,37の切換えを行なうと、制御部
32,33はその信号に対応して「停止」、「前進」、
「後退」、「高速」、「低速」等の赤外線信号を発光体
34,35から放射する。
【0035】図3に示すように、2個の発光体34,3
5は操作箱58の両端部に設けられているので、発光体
34,35からの赤外線は、電動車輌52に対して広い
範囲で放射されることになる。したがって、操作箱58
を箱体53の凹部57から取り外した状態においても、
赤外線が受光体41に達しないというようなことは起こ
り得ない。
【0036】前述したように、前進用スイッチ22と後
退用スイッチ23は、ともに自由状態において図示する
ような姿勢を保ち、この状態において前進状態の回路接
続を保持するようになっている。すなわち、前進用スイ
ッチ22の可動接点22aは固定接点22cに接触して
いるが、後退用スイッチ23の可動接点23aは無接続
の固定接点23c側に接触しているため、電源スイッチ
15を閉じてもリレー10Aは通電されず、この結果、
この部分の回路は前進待機状態を保持することになる。
【0037】電動車輌52の走行制御について説明す
る。前進用スイッチ22と後退用スイッチ23が図1の
状態にあるとき、電源スイッチ15を閉じると母線1
6,17間に電池4の電圧が印加されるが、切換スイッ
チ20および切換スイッチ21ともに開いた状態にある
ので、電動車輌52は前進待機状態になる。この状態で
切換スイッチ20または切換スイッチ21を操作してリ
レー8Aまたはリレー9Aに通電すると、これらのリレ
ー8Aまたはリレー9Aが励磁されることにより切り換
わるスイッチ36,38によって、発光器34または発
光器35から赤外線信号が放射されることになる。
【0038】電動車輌52に設けられた受光体41がこ
の赤外線信号を受けると、この信号は図2に示す赤外線
信号判別回路42に入力され、ここで信号が「高速」を
指示しているのか「低速」を指示しているのかが判別さ
れる。そしてこの判別結果により、その信号に対応した
トランジスタ43,44,45がオンとなって、リレー
8,9,10が励磁あるいは非励磁状態に切換えられ、
切換スイッチ13,14によって可逆転モータ11が、
切換スイッチ20または切換スイッチ21の操作した方
のものに対応して、高速あるいは低速回転をする。これ
により、電動車輌52はその速度で前進走行を開始す
る。走行速度を変えるには、操作しなかった方の切換ス
イッチ20または切換スイッチ21を操作すればよい。
【0039】電動車輌52を後退させるには、図1に示
す後退用スイッチ23を操作し、その可動接点23aを
瞬間的に固定接点23b側に接触させる。これにより、
リレー10Aは母線16,17間に接続されることにな
るので電流が流れて励磁され、スイッチ37が切り換え
られる。スイッチ37が切り換えられると、それまで
進(後退)の信号を放射していた発光器34とそれまで
後退(前進)の信号を放射していた発光器35は、それ
ぞれ進行方向の信号がかわって発光器34からは後退
(前進)の信号が、また、発光器35からは前進(後
退)の赤外線信号を放射することになる。
【0040】図1に示すように、リレー10Aには常開
接点25が設けられており、この常開接点25が後退用
スイッチ23の可動接点23aと固定接点23bとの間
に接続されているので、後退用スイッチ23を瞬時にオ
フにしてもリレー10Aは自己保持されて後退状態を維
持することになる。この後退指示の信号を電動車輌52
に設けられた受光体41が受けると、この信号は赤外線
信号判別回路42に入力され、トランジスタ45をオン
させてリレー10を励磁する。この励磁によって切換ス
イッチ14が切り換わるから、電動車輌52はその時点
から後退する。
【0041】後退から前進に戻すときには、図1に示す
前進用スイッチ22の可動接点22aを瞬間的に固定接
点22b側に接触させる。これにより、リレー10Aは
自己保持が解除されるので、もとの前進待機状態になる
から、そのとき切換スイッチ20,21のいずれかがオ
ンになっていれば、それに応じた速度で前進することに
なる。なお、リレー10Aが励磁されているときと励磁
が解かれたときとで、ランプ27,29が切換えられる
ので、視覚によりその状態を確認することができる。
【0042】操作部2Aの電源スイッチ15をオフにす
れば、操作部2Aと赤外線発光器31のすべての回路へ
の給電が断たれ、発光器34,35も発光を停止するの
で、電動車輌52はその走行を停止する。しかしなが
ら、この電源スイッチ15は使用開始時と使用停止時に
のみオン、オフをさせ、使用中の走行、停止の操作は2
個の切換スイッチ20,21を操作して行なうことにな
る。
【0043】これを説明する。図1の状態においては、
切換スイッチ20,21の可動接点20a,20d,2
1a,21dのいずれもが、回路中のどこにも接続され
ていない固定接点20c,20f,21c,21fに接
触しているので、低速回路のリレー8A、高速回路のリ
レー9Aともに非励磁状態にあり、このために電動車輌
52は停止状態にある。
【0044】電動車輌52を走行させるためには、前述
のように切換スイッチ20を操作して、可動接点20a
を固定接点20bに、可動接点20dを固定接点20e
に接触させることにより、リレー8Aに通電するか、あ
るいはその状態において切換スイッチ21も操作して、
可動接点21aを固定接点21bに、可動接点21dを
固定接点21eに接触させてリレー9Aにも通電する状
態にする。これらの操作によって切り換わるスイッチ3
6,38に応じて発光器34,35は赤外線信号を放射
することになる。切換スイッチ20,21を図1に示す
状態に戻せば、発光器34,35は走行信号の放射を停
止するから、図2に示すリレー8が非励磁になり、常開
接点12が開いて可逆転モータ11の回転が停止し、電
動車輌52の走行は停止する。
【0045】以上説明したように、図2の回路におい
て、受光体41が発光体34,35からの赤外線信号を
受けると、この信号は赤外線信号判別回路42に入力さ
れ、ここで信号の種類、すなわち、「停止」、「前
進」、「後退」、「高速」、「低速」が判別される。そ
して判別結果により、その信号に対応したトランジスタ
43,44,45がオンとなって、リレー8,9,10
が励磁あるいは非励磁状態に切換えられ、切換スイッチ
13,14によって可逆転モータ11が制御される。
【0046】以上説明した実施例においては、操作箱5
8を電動車輌52の前部に装着する場合について説明し
たが、図3に矢印R,Rで示すように、電動車輌52の
後部に取付けることもできる。このように操作箱58を
電動車輌52の後部に取付けたときには、スイッチ37
を操作してそれまでとは異なる側の制御部32(33)
の信号を受けることにより、電動車輌52の前方から操
作しても、後方から操作しても、電動車輌52の走行方
向を前進用スイッチ22および後退用スイッチ23の指
示通りに走行させることができる。さらに、操作箱58
を電動車輌52に取付けずに作業員が手持ちで操作する
こともできる。発光体34,35としてはLED(発光
ダイオード)を考えることができるが、小容量の白熱電
球であってもよい。受光体41としては、フォトダイオ
ードあるいはフォトトランジスタ等が適切である。電源
として電池を使用する場合を説明したが、携帯用発電機
等の交流電源も使用できることは、いうまでもない。
【0047】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
た電動車輌の走行制御装置であるから、赤外線信号判別
回路を用いることによって、電動車輌を単に停止および
発進と、前進、後退の切換えを行って遠隔操作するのみ
でなく、高速走行、低速走行の切換えをもできることに
なる。また、従来のもののように作業員の意思とは反対
の方向に走行してしまうようなことを確実に防止するこ
とができる。そして、接続用の電線が不要となって作業
スペースが広くなり、また作業中に電線に引掛かるよう
なこともなくなる。さらに配線作業に要した手間がなく
なるので製作工数の削減を図ることができる。操作する
者から見て進みたい方向のスイッチを操作することでそ
の方向に走行させることができるので、操作性ならびに
安全性が向上する。操作箱は、電動車輌の前部あるいは
後部のいずれにも取付けることができ、どちらに取付け
た場合でも、電動車輌は、操作箱の前進用スイッチおよ
び後退用スイッチの指示通りに走行させることができ
る。したがって、常に操作者から見て走行させたい方向
のスイッチを操作することでその方向に走行させること
ができるので、電動車輌の操作性や作業者の安全性が確
保できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のうち操作部と赤外線発光器
部分の回路図である。
【図2】本考案の一実施例のうち本体部と赤外線受光器
部分の回路図である。
【図3】図1および図2の装置を搭載した電動車輌の外
観を示す斜視図である。
【図4】従来回路を示す回路図である。
【符号の説明】 1 本体部 2A 操作部 4 電池 6 母線 7 母線 8 リレー 8A リレー 9 リレー 9A リレー 10 リレー 10A リレー 11 可逆転モータ 12 常開接点 13 切換スイッチ 14 切換スイッチ 16 母線 17 母線 20 切換スイッチ 21 切換スイッチ 22 前進用スイッチ 23 後退用スイッチ 24 リレー 31 赤外線発光器 32 制御部 33 制御部 34 発光体 35 発光体 36 スイッチ 37 スイッチ 38 スイッチ 39 赤外線受光器 40 制御部 41 受光体 42 赤外線信号判別回路 43 トランジスタ 44 トランジスタ 45 トランジスタ 52 電動車輌 53 箱体 54 車輪 55 車輪 56 駆動部 57 凹部 58 操作箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−166150(JP,A) 実開 昭59−187809(JP,U) 特公 平3−11357(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60L 15/40 G05D 1/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可逆転モータと、該可逆転モータによっ
    て駆動される車輪とを有する電動車輌に、一つの前進用
    スイッチ及び一つの後退用スイッチの操作で前進または
    後退が可能な、相互に反対の方向に進ませることのでき
    る信号を同時に発する2個の発光体を設けた赤外線発光
    器と、該赤外線発光器に接続され、前記可逆転モータを
    制御するために前記赤外線発光器の出力信号を変える操
    作部からなる操作箱を取付け、一方、前記2個の発光体
    から発する相互に反対の方向に進ませることのできる信
    号のうち、一方側の発光体から発する信号のみを受光す
    る受光体を設けた赤外線受光器を前記赤外線発光器とは
    離れた部位に設け、該赤外線受光器には赤外線信号判別
    回路と該赤外線信号判別回路の出力信号により切換わる
    リレーとを設けて、該リレーの出力接点を前記可逆転モ
    ータに接続したことを特徴とする電動車輌の制御装置。
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