JP2597109Y2 - 自動車用空気調和装置の日射量検出センサ - Google Patents

自動車用空気調和装置の日射量検出センサ

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JP2597109Y2
JP2597109Y2 JP1993035455U JP3545593U JP2597109Y2 JP 2597109 Y2 JP2597109 Y2 JP 2597109Y2 JP 1993035455 U JP1993035455 U JP 1993035455U JP 3545593 U JP3545593 U JP 3545593U JP 2597109 Y2 JP2597109 Y2 JP 2597109Y2
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英樹 須永
貴久 長友
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用空気調和装置
等の温度制御に用いられる日射量検出センサに関し、特
に、センサを構成する部品点数を削減した日射量検出セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車用空気調和装置は、外気温
度や内気温度の他に車両が受ける日射量を感知して車室
内の気温を所望の設定温度に自動調整する温度制御部を
有している。車室内にいる乗員の体感温度は、単に自動
車用空気調和装置からの吹出し温度のみでなく、日射量
によっても変化するので、車両が受ける日射量を日射量
検出センサにより検知し、室温を微調整している(実開
昭59−151126号公報参照)。
【0003】この種の日射量検出センサにおいては、図
3に示すように、受光素子1が透明または半透明のドー
ム状カバー3で覆われており、自動車の前席前方のダッ
シュボードの上に設置されている。受光素子1として
は、照射された日射量に応じた電気信号を出力するフォ
トダイオードなどが採用され、受光素子の端子4は基板
10の素子実装部に接続される。そして、この基板10
は、上方からコネクタ2の爪部2aを押し曲げながら差
し込まれることにより、コネクタ2の上面の所定位置に
載置されるようになっている。また、コネクタ2とカバ
ー3との嵌合は、カバー3に形成したスリット部11に
コネクタ2に形成したリブ部12を係合させることによ
り行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来の日射
量検出センサでは、受光素子とコネクタの端子とを接続
するために受光素子とコネクタとの間に基板を設け、受
光素子の端子を基板に実装するように構成されている。
受光素子の端子としては、DIP型と称される端子とS
OP型と称される端子等が存在するが、何れの端子にあ
っても基板が採用されている。そのため、基板を省略す
ることができず、部品点数の増加を引き起こしていた。
【0005】本考案は、上述した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、日射量検出センサを構成する
部品点数を削減することによりコストダウンを図ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の自動車用空気調和装置の日射量検出センサ
ーは、検知した日射量を電気信号に変換する受光素子を
コネクタに載置し、前記コネクタを前記受光素子を覆う
ようにカバーに取り付けてなる自動車用空気調和装置の
日射量検出センサにおいて、 前記コネクタとカバーと
を一体的に成形し、前記コネクタの端子の一端に前記受
光素子の端子に接続される係合部を形成し、前記係合部
が露呈するように前記コネクタに埋設すると共に、前記
一体的に成形されたコネクタとカバーに前記受光素子の
挿入孔を開設し、前記受光素子の端子を前記係合部に係
合させることにより、前記受光素子を前記コネクタに固
定することを特徴としている。
【0007】また、検知した日射量を電気信号に変換す
る受光素子をコネクタに載置し、前記コネクタを前記受
光素子を覆うようにカバーに取り付けてなる自動車用空
気調和装置の日射量検出センサにおいて、 前記コネク
タとカバーとを一体的に成形し、前記コネクタの端子の
一端に前記受光素子の端子に接続される係合部を形成す
ると共に、前記係合部が露呈するように前記コネクタの
端子を圧着端子に設け、前記一体的に成形されたコネク
タとカバーに前記圧着端子の挿入孔を開設し、前記受光
素子の端子を前記係合部に係合させた状態で、前記圧着
端子を前記挿入孔に固定することを特徴とする自動車用
空気調和装置の日射量検出センサによっても上記目的を
達成することができる。
【0008】
【作用】本考案の日射量検出センサでは、コネクタとカ
バーとを一体成形し、また、基板を設けることなくコネ
クタの端子に係合部を直接形成し、このコネクタの端子
を係合部が露呈するようにコネクタに埋設している。
【0009】したがって、第1の考案にあっては、受光
素子をコネクタに組み付けるに際して、一体化されたコ
ネクタおよびカバーの挿入孔から受光素子を挿入し、こ
の受光素子の端子をコネクタの端子の係合部に係合させ
るだけで、受光素子がコネクタに固定されることにな
る。
【0010】また、第2の考案にあっては、受光素子を
コネクタに組み付けるに際して、受光素子の端子を圧着
端子に係合させた状態で、一体化されたコネクタおよび
カバーの挿入孔から圧着端子を挿入し、この圧着端子を
コネクタの挿入孔に固定させるだけで、受光素子がコネ
クタに固定されることになる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1(a)は本考案の一実施例に係る自動
車用空気調和装置の日射量検出センサを示す断面図、図
1(b)は同じく平面図である。
【0013】図1(a)において、日射量検出センサ
は、例えば直接日射される部位にあたる前席前方に設け
られた平坦なダッシュボードの上に設置されており、垂
直方向からの日射に対向するように水平に設置された受
光素子1と、この受光素子1を搭載するセンサ枠体9と
を有しており、センサ枠体9は受光面3aが平坦に形成
されたカバー部3と、前記受光素子1を載置するコネク
タ部2からなる。
【0014】センサ枠体9に設けられた受光素子1は、
光検出面で日射量を検出してこれを電気信号に変換し、
自動車用空気調和装置の温度制御部(図示せず)に出力
するもので、例えばフォトダイオードで構成されてい
る。この受光素子1は、水平に設置されているので、あ
らゆる方向からの日射に対し日射量の検知精度が低下す
ることはない。また、カバー部3の受光面3aも平坦に
形成されているので、平坦なダッシュボード上に僅かに
突出しても邪魔になることはない。
【0015】また、受光素子1を覆うカバー3とコネク
タ2とが一体的に成形されたセンサ枠体9は、透明また
は半透明のもの、例えば、ポリカーボネートにより成形
されている。真上日射の検出出力を減衰させて斜め日射
に対する指向性を持たせるため、従来と同様に、カバー
の内面中央に遮光板を取り付けてもよい。また、この遮
光板を所定の隙間を隔てて囲繞するように外方遮光板を
取り付けることもできる。
【0016】コネクタ部2には、受光素子1の端子4に
応じたコネクタ端子6が埋設されている。コネクタ端子
6には、図1(a)に示すように、受光素子の端子4が
挿入される係合部5が形成されており、係合部5から図
示しない雄コネクタの端子に接続される端子本体が伸延
している。
【0017】一方、センサ枠体9には、受光素子1を枠
体9内に位置せしめるための挿入孔7aが側面に形成さ
れており、この挿入孔7aから受光素子1を挿入した状
態で、コネクタ端子6の係合部5に受光素子1の端子4
を挿入し、この部分に半田付け等を施すことにより、受
光素子1とコネクタ端子6との接合が行われる。
【0018】このように構成した本実施例の日射量検出
センサでは、コネクタ部2とカバー部3とを一体的に成
形しており、しかも、コネクタ端子6をコネクタ2の成
形時に同時にインサート成形して埋設し、受光素子1の
端子4をコネクタ端子6の一端に形成した係合部5に挿
入して半田により接着するだけで、受光素子1をコネク
タ2に搭載することができる。その結果、従来の主な構
成部品がカバー、コネクタ、基板、受光素子の4点であ
ったのに対し、本実施例ではセンサ枠体9、受光素子1
の2点となる。この部品点数の削減により日射量検出セ
ンサのコストダウンを達成することができる。
【0019】本考案の日射量検出センサは、上述した実
施例にのみ限定されることなく種々に改変することが可
能である。
【0020】図2(a)は本考案の他の実施例に係る自
動車用空気調和装置の日射量検出センサを示す縦断面
図、図2(b)は同実施例の組付手順を説明する縦断面
図である。
【0021】本実施例の場合は、受光素子1の端子4の
形状が、図示するように片側のみに形成されている場合
に適用して好ましい。
【0022】受光素子の端子4が片側のみに形成されて
いると、図1に示すような挿入孔7aからの受光素子1
の組付は困難となる。そこで、本実施例では、コネクタ
端子6を有する圧着端子8を構成し、コネクタ端子6の
上端に受光素子の端子4が係合し得る係合部5を形成し
ている。また、図2(b)に示すように予め受光素子1
が装着された圧着端子8をセンサ枠体9に組み付けるた
めに、当該センサ枠体9のコネクタ部2には挿入孔7b
が開設されており、さらにこの挿入孔7bの側壁には圧
着端子を案内するためのガイドリブ13が形成されてい
る。また、挿入孔7bの内面には、圧着端子8を挿入孔
7bからガイドリブ13に沿って挿入したときに、当該
圧着端子8が固定される突起14が形成されている。
【0023】このように構成された本実施例の日射量検
出センサでは、まず受光素子1の端子4をコネクタ端子
6の係合部5に挿入して受光素子1を圧着端子8に固定
し、この圧着端子8をセンサ枠体9の挿入孔7bからガ
イドリブ13に沿って挿入し、突起14に固定する。こ
のとき、図2(b)に示すように、受光素子1の端子4
をやや伸ばした状態で圧着端子8に取り付けておけば、
センサ枠体9の挿入孔7bへの挿入に際しても干渉等の
問題が生じることはない。また、圧着端子8を挿入して
いくと、受光素子1はカバー部3の内面に当接すること
になるので、この位置からさらに圧着端子8を挿入する
と、受光素子の端子4が自然に折れ曲がり、これにより
受光素子1は定位置に配置されることになる。
【0024】このようにして受光素子1をコネクタ2に
搭載することができるが、本実施例でも、従来必要とさ
れた基板を省略することができ、これに加えて半田付け
などの接着加工も省略できるという効果がある。
【0025】なお、以上説明した実施例は、本考案の理
解を容易にするために記載されたものであって、本考案
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本考案の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
【0026】
【考案の効果】本考案の自動車用空気調和装置の日射量
検出センサは、従来の日射量検出センサでは必要となっ
た基板を省略することができ、部品点数の削減を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の一実施例に係る自動車用空気
調和装置の日射量検出センサを示す断面図、(b)は同
じく平面図である。
【図2】(a)は本考案の他の実施例に係る自動車用空
気調和装置の日射量検出センサを示す断面図、(b)は
同実施例の組付手順を説明する断面図である。
【図3】従来の日射量検出センサを示す断面図である。
【符号の説明】 1…受光素子 2…コネクタ 3…カバー 4…受光素子の端子 5…係合部 6…コネクタ端子 7a,7b…挿入孔 8…圧着端子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−160180(JP,A) 実開 平4−49506(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60H 1/00 101

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】検知した日射量を電気信号に変換する受光
    素子(1)をコネクタ(2)に載置し、前記コネクタ
    (2)を前記受光素子(1)を覆うようにカバー(3)
    に取り付けてなる自動車用空気調和装置の日射量検出セ
    ンサにおいて、 前記コネクタ(2)とカバー(3)とを一体的に成形
    し、前記コネクタの端子(6)の一端に前記受光素子の
    端子(4)に接続される係合部(5)を形成し、前記係
    合部(5)が露呈するように前記コネクタ(2)に埋設
    すると共に、前記一体的に成形されたコネクタ(2)と
    カバー(3)に前記受光素子(1)の挿入孔(7a)を
    開設し、前記受光素子の端子(4)を前記係合部(5)
    に係合させることにより、前記受光素子(1)を前記コ
    ネクタ(2)に固定することを特徴とする自動車用空気
    調和装置の日射量検出センサ。
  2. 【請求項2】検知した日射量を電気信号に変換する受光
    素子(1)をコネクタ(2)に載置し、前記コネクタ
    (2)を前記受光素子(1)を覆うようにカバー(3)
    に取り付けてなる自動車用空気調和装置の日射量検出セ
    ンサにおいて、 前記コネクタ(2)とカバー(3)とを一体的に成形
    し、前記コネクタの端子(6)の一端に前記受光素子の
    端子(4)に接続される係合部(5)を形成すると共
    に、前記係合部(5)が露呈するように前記コネクタの
    端子を圧着端子(8)に設け、前記一体的に成形された
    コネクタ(2)とカバー(3)に前記圧着端子(8)の
    挿入孔(7b)を開設し、前記受光素子の端子(4)を
    前記係合部(5)に係合させた状態で、前記圧着端子
    (8)を前記挿入孔(7b)に固定することを特徴とす
    る自動車用空気調和装置の日射量検出センサ。
JP1993035455U 1993-06-29 1993-06-29 自動車用空気調和装置の日射量検出センサ Expired - Lifetime JP2597109Y2 (ja)

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