JP2596604Y2 - 流体圧用継手 - Google Patents

流体圧用継手

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JP2596604Y2
JP2596604Y2 JP1993059506U JP5950693U JP2596604Y2 JP 2596604 Y2 JP2596604 Y2 JP 2596604Y2 JP 1993059506 U JP1993059506 U JP 1993059506U JP 5950693 U JP5950693 U JP 5950693U JP 2596604 Y2 JP2596604 Y2 JP 2596604Y2
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真一郎 浜田
誠 溝上
教夫 棚橋
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流体圧システムにおい
て使用される流体圧用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】流体圧システムにおいては、制御する流
体圧の流路を形成するために、継手を用いてチューブ
(管部材)と流体圧機器に形成されたポートを接続した
り、あるいはチューブ同士を接続することが広く行われ
ている。
【0003】すなわち、たとえばマニホールド電磁弁の
入出力ポートとチューブとを接続する場合には、バルブ
の流量に適応するチューブ径を設定し、そのチューブ径
に適合した流体圧用継手を選択して取り付けていた。こ
こで使用される流体圧用継手は、単一サイズの径のチュ
ーブに対して締結可能であるにとどまり、2種類の径の
チューブを選択的に締結することはできなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、装置を作動さ
せた後に、流体圧作動機器の応答性、すなわち作動スピ
ードの調整の必要などから、一旦取り付けたチューブを
異なる径のものに変更しなければならない場合がある。
【0005】このようなとき、従来の流体圧用継手では
1種類の径のチューブとのみ締結可能とされているの
で、それまで使用していた継手を取り外し、変更後のチ
ューブ径に適合した他の継手を新たに取り付ける必要が
生じて、チューブ取替作業の煩雑化を招来していた。
【0006】また、流体圧用継手が1種類の径のチュー
ブとのみ締結可能なので、チューブの径ごとに継手を揃
える必要があり、継手の管理の煩雑化をも招いていた。
【0007】そこで、本考案の目的は、径が相違する2
種類の管部材のいずれとも締結可能な流体圧用継手に関
する技術を提供することにある。
【0008】本考案の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
考案のうち、代表的なものの概要を説明すれば、次の通
りである。
【0010】すなわち、本願考案に係る流体圧用継手
は、一端側に連通用開口部を有する貫通孔が形成された
継手本体と、前記継手本体の他端側に位置して前記貫通
孔内に径方向変位自在に設けられ、小径の管部材を前記
連通用開口部に連通させる際に前記継手本体内に挿入さ
れた前記小径の管部材を締結する小径用締結部材と、前
記継手本体の軸方向に摺動自在に設けられ、前記継手本
体側への進入移動により前記小径用締結部材を押し広げ
る小径用拡径部と、大径の管部材を前記連通用開口部に
連通させる際に前記継手本体内に挿入された前記大径の
管部材の先端面が当接する当接部とが形成されたスリー
ブと、前記スリーブ内に径方向変位自在に設けられ、前
記大径の管部材を締結する大径用締結部材と、一端側に
挿入用開口部を有するとともに前記スリーブに対して軸
方向に摺動自在に設けられ、前記スリーブ側への進入移
動により前記大径用締結部材を押し広げる大径用拡径部
材とを有し、径が相違する前記小径の管部材と前記大径
の管部材との2種類の管部材のいずれをも選択的に連通
させて着脱自在に締結し得るようにしたことを特徴とす
るものである。
【0011】また、本考案に係る流体圧用継手は、一端
に形成された挿入用開口部から他端に形成された連通用
開口部に至る貫通孔が形成された継手本体と、前記連通
用開口部側に位置して前記貫通孔内に径方向変位自在に
設けられ、小径の管部材を前記連通用開口部に連通させ
る際に前記継手本体内に挿入された前記小径の管部材を
締結する小径用締結部材と、前記小径用締結部材に隣接
して前記貫通孔内に軸方向に摺動自在に設けられ、大径
の管部材を前記連通用開口部に連通させる際に前記継手
本体内に挿入された前記大径の管部材の先端面が当接す
る当接部を有し、前記連通用開口部側への進入移動によ
り前記小径用締結部材を押し広げる小径用拡径部材と、
径方向に変位自在に設けられ、前記大径の管部材を締結
する大径用締結部材を有し、且つ前記小径用拡径部材に
隣接して前記貫通孔内に軸方向に摺動自在に設けられた
連動スリーブと、前記大径用締結部材を押し広げる大径
用拡径部が一端部に設けられる一方、前記挿入用開口部
から突出する操作部が他端部に設けられ、前記連通用開
口部側に進入移動すると前記大径用締結部材を径方向に
押し広げ、さらに進入すると前記連動スリーブを介して
前記小径用拡径部を軸方向に移動させて前記小径用締結
部材を押し広げる締結解除部材とを有し、径が相違する
前記小径の管部材と前記大径の管部材との2種類の管部
材のいずれをも選択的に連通させて着脱自在に締結し得
るようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】スリーブを有する流体圧用継手では、大径用拡
径部材を押してスリーブ側に進入移動させることで、ス
リーブ内に設けられた大径用拡径部材が押し広げられ
る。一方、スリーブを押して継手本体側に進入移動させ
ることで、継手本体の貫通孔内に設けられた小径用拡径
部材が押し広げられる。したがって、挿入された管部材
が大径の管部材の場合には、その先端はスリーブに設け
られた当接部の位置まで案内されてそこで位置決めされ
る。大径用拡開部材を後退移動させると、大径の管部材
は大径用締結部材の自緊作用によって径方向から締め付
けられて連通される。小径の管部材の場合には小径用締
結部材よりも連通用開口部側の位置まで案内され、スリ
ーブを後退移動させると、小径の管部材は小径用締結部
材の自緊作用によって径方向から締め付けられて連通さ
れる。
【0013】また、操作部を有する流体圧用継手では、
この操作部を押して締結解除部材を貫通孔内に進入移動
させることで大径締結部材が、さらに小径用締結部材が
押し広げられる。挿入された管部材が大径の管部材の場
合には、その先端は小径用締結部材の当接部に当接する
まで案内されてそこで位置決めされ、小径の管部材の場
合には小径用締結部材よりも連通用開口部側の位置まで
案内される。そして、締結解除部材を後退移動させる
と、大径の管部材あるいは小径の管部材は、大径用締結
部材または小径用締結部材の自緊作用によって径方向か
ら締め付けられて連通される。
【0014】したがって、いずれの流体圧用継手によっ
ても、径が相違する2種類の管部材を選択的に連通させ
て着脱自在に締結することが可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例を、図面に基づいてさ
らに詳細に説明する。
【0016】(実施例1) 図1は本考案の一実施例である流体圧用継手を示す断面
図、図2はその流体圧用継手に設けられた小径用拡径部
材を示す斜視図、図3はその流体圧用継手における小径
の管部材の連通手順を示す断面図、そして図4はその流
体圧用継手における大径の管部材の連通手順を示す断面
図である。
【0017】図1に示すように、本実施例の流体圧用継
手(以下単に「継手」という。)1における継手本体2
内には貫通孔3が形成され、その一端側はマニホールド
などの連通部材と連通される連通用開口部2aとされて
いる。
【0018】継手本体2の連通用開口部2a側の外周面
には雄ねじ部が形成されており、この連通用開口部2a
側をねじ結合させることによって継手1と連通部材4と
が接続されるようになっている。継手本体2の貫通孔3
内にはシール溝2cが形成され、挿入された小径のチュ
ーブ5(図3)と継手本体2の内壁面とをシールするシ
ール材6が装着されている。
【0019】継手本体2の他端側には、一箇所で破断さ
れ、断面がV字形とされて、挿入された小径のチューブ
5を締結する環状の小径用締結部材7が設けられてい
る。図2に示すように、この小径用締結部材7には貫通
孔3の径方向に変位自在とされた舌片部7aが、外壁部
7bの内側において、連通用開口部2a側に向けて且つ
内方に傾斜されて複数形成されている。そして、小径の
チューブ5が反挿入方向に引っ張られるときの舌片部7
aの自緊作用により小径のチューブ5が締結され、所定
位置に固定されるものである。
【0020】継手本体2の隣接位置には、連通用開口部
2a側への進入移動により前記小径用締結部材7の舌片
部7aを径方向に押し広げる小径用拡径部8aが形成さ
れたスリーブ8が、止め輪9によって脱落が防止されつ
つ継手本体2の軸方向に摺動自在に設けられている。ま
た、小径用拡径部8aの一端は、挿入された大径のチュ
ーブ(大径の管部材)10の先端面が当接する当接部8
bとされている。なお、継手本体2の外周部にはシール
材11が装着され、スリーブ8との間をシールしてい
る。
【0021】スリーブ8内には、大径のチューブ10を
締結する環状の大径用締結部材12が設けられている。
この大径用締結部材12は、前記した小径用締結部材7
より大径とされた相似形であり、したがって図2に示す
小径用締結部材7と同様に、外壁部12bの内側に形成
され、貫通孔3の径方向に変位自在とされた舌片部12
aが複数設けられており、この舌片部12aにより大径
のチューブ10が締結されるようになっている。スリー
ブ8内にもシール溝8cが形成され、挿入された大径の
チューブ10とスリーブ8の内壁面とをシールするシー
ル材13が装着されている。
【0022】スリーブ8の隣接位置には、スリーブ8側
への進入移動により大径用締結部材12を押し広げる大
径用拡径部材14が、止め輪15によって脱落が防止さ
れつつスリーブ8の軸方向に摺動自在に設けられてい
る。この大径用拡径部材14の一端側は挿入用開口部1
4aとされ、小径のチューブ5あるいは大径のチューブ
10が挿入されるようになっている。
【0023】図3および図4に基づいて、本実施例の継
手1のチューブ着脱作用について説明すると次のような
ものである。
【0024】まず、小径のチューブ5の場合について説
明する。図3(a)に示すように、大径用拡径部材14
の挿入用開口部14aから小径のチューブ5を挿入する
と、小径用締結部材7が径方向に押し広げられる。
【0025】そして、図3(b)に示すように、反挿入
方向に引っ張ることによって小径のチューブ5は小径用
締結部材7に形成された舌片部7a(図2)の自緊作用
により締結され、所定位置に取り付けられる。
【0026】締結された小径のチューブ5を取り外す場
合には、スリーブ8あるいは大径用拡径部材14を継手
本体2側に進入移動させて小径用締結部材7を押し広げ
て締結状態を解除することによる。
【0027】次に大径のチューブ10の場合について説
明する。図4(a)に示すように、挿入用開口部14a
から大径のチューブ10を挿入していくと、その先端面
がスリーブ8の当接部8bに当接して挿入が阻止される
とともに、大径用締結部材12が径方向に押し広げられ
る。
【0028】そして、図4(b)に示すように、前記し
た小径のチューブ5の場合と同様に、反挿入方向に引っ
張ることによって大径のチューブ10は大径用締結部材
12に形成された舌片部12a(図2)の自緊作用によ
り固定される。締結された大径のチューブ10を取り外
す場合には、大径用締結部材12を押し広げて大径のチ
ューブ10の締結状態を解除することによる。
【0029】このように、本実施例の継手1によれば、
径が相違する小径のチューブ5と大径のチューブ10の
いずれをも連通させて着脱自在に締結することが可能に
なる。
【0030】(実施例2) 図5は本考案の他の実施例である継手を示す断面図、図
6はその継手に設けられた小径用拡径部材を示す斜視
図、図7はその継手における小径の管部材の連通手順を
示す断面図、そして図8はその継手における大径の管部
材の連通手順を示す断面図である。
【0031】図5に示すように、本実施例の継手21に
おける継手本体22内には貫通孔23が形成され、その
一端は小径のチューブ(小径の管部材)24(図7)あ
るいは大径のチューブ(大径の管部材)25(図8)が
挿入される挿入用開口部21aとされ、他端はマニホー
ルドなどの連通部材39と連通される連通用開口部21
bとされている。
【0032】継手本体22の連通用開口部21b側の外
周面にはシール溝26が形成されてシール材27が装着
されており、この連通用開口部21b側を埋め込むこと
によって継手21と連通部材39とがシールされるよう
になっている。
【0033】貫通孔23内の連通用開口部21b側に
は、挿入された小径のチューブ24と継手本体22の内
壁面とをシールするシール材28が設けられ、シール材
28の連通用開口部21b側には、このシール材28を
所定位置に保持するシール保持部材29が設けられてい
る。
【0034】このシール保持部材29の隣接位置には、
挿入された小径のチューブ24を締結する小径用締結部
材30が設けられている。図6に示すように、この小径
用締結部材30には貫通孔23の径方向に変位自在とさ
れた舌片部30aが環状の基部30bの連通用開口部2
1b側に向けて突出されるように傾斜して複数形成され
ており、小径のチューブ24が挿入用開口部21a側に
引っ張られるときの舌片部30aの自緊作用により小径
のチューブ24が締結され、所定位置に固定されるもの
である。
【0035】小径用締結部材30の隣接位置には、連通
用開口部21b側への進入移動により小径用締結部材3
0の舌片部30aを径方向に押し広げる小径用拡径部材
31が、貫通孔23内の軸方向に変位自在に設けられて
いる。また、小径用拡径部材31の挿入用開口部21a
側は、挿入された大径のチューブ25の先端面が当接す
る当接部31aとされている。なお、小径用拡径部材3
1と前記小径用締結部材30との間には環状の止め輪3
2が装着され、小径用締結部材30を所定位置に保持し
ている。
【0036】小径用拡径部材31の隣接位置には、大径
用締結部材33を有する連動スリーブ34が、貫通孔2
3の軸方向に摺動自在に設けられている。連動スリーブ
34の内周壁にはシール溝34aが形成されてシール材
35が装着され、挿入された大径のチューブ25と連動
スリーブ34との間がシールされるようになっている。
一方、外周壁にも同様にシール溝34bが形成されてシ
ール材36が装着され、連動スリーブ34と継手本体2
2との間がシールされるようになっている。さらに、連
動スリーブ34と継手本体22との間には、たとえばゴ
ムよりなる離反部材40が設けられ、連通用開口部21
b側へ進入移動した連動スリーブ34を自動的に従来位
置に復帰させるようになっている。
【0037】大径用締結部材33は、前記した小径用締
結部材30より大径とされた相似形であり、したがっ
て、図6に示す小径用締結部材30と同様に貫通孔23
の径方向に変位自在とされた舌片部33aが環状の基部
33bの軸方向に複数形成されており、この舌片部33
aにより大径のチューブ25が締結されるものである。
【0038】そして、連動スリーブ34の隣接位置に
は、一端部に前記大径用締結部材33を径方向に押し広
げる大径用拡径部37aが形成され、他端部に操作部3
7bが形成された締結解除部材37が、前記操作部37
bを挿入用開口部21aから突出して設けられている。
この締結解除部材37の外周壁にはフランジ部37cが
形成されている。そして、このフランジ部37cが継手
本体22の挿入用開口部21a端において内方に向けて
設けられたストッパ38に当接することによって、締結
解除部材37が継手本体22から脱落することが防止さ
れている。
【0039】図7および図8に基づいて、本実施例の継
手21のチューブ着脱作用について説明すると次のよう
なものである。
【0040】まず、小径のチューブ24の場合について
説明する。図7(a)に示すように、その先端部が連通
用開口部21b側まで至るように小径のチューブ24を
挿入する。
【0041】そして、図7(b)に示すように、反挿入
方向に引っ張ることによって、挿入された小径のチュー
ブ24は小径用締結部材30に形成された舌片部30a
(図6)における挿入用開口部21a側に引っ張られる
ときの自緊作用により締結され、所定位置に取り付けら
れる。
【0042】締結された小径のチューブ24を取り外す
場合には、締結解除部材37を連通用開口部21b側に
進入移動させて小径用締結部材30を押し広げる。これ
によって、小径のチューブ24の締結状態が解除されて
連通用開口部21bから取り外されることになる。
【0043】一方、大径のチューブ25の場合は図8に
示すようなものである。すなわち、図8(a)に示すよ
うに、挿入用開口部21aから大径のチューブ25を挿
入していくと、その先端面が小径用拡径部材31の当接
部31aに当接してさらなる挿入が阻止される。
【0044】そして、図8(b)に示すように、反挿入
方向に引っ張ることによって挿入された大径のチューブ
25は大径用締結部材33に形成された舌片部33a
(図6)の自緊作用により締結されることになる。締結
された大径のチューブ25を取り外す場合には、締結解
除部材37によって大径用締結部材33を押し広げて大
径のチューブ25の締結状態を解除する。これによっ
て、大径のチューブ25は連通用開口部21bから取り
外される。
【0045】このように、本実施例の継手21によれ
ば、径が相違する小径のチューブ24と大径のチューブ
25のいずれをも連通用開口部21bに連通させて着脱
自在に締結することが可能になる。
【0046】以上、本考案者によってなされた考案を実
施例に基づき具体的に説明したが、本考案は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0047】たとえば、本実施例における継手1,21
は、チューブという非金属の管部材が締結されたもので
あるが、たとえばステンレス管のような金属の管部材を
用いることもできる。
【0048】また、図9に示すように、径の異なる2種
類の管部材を使用するために、挿入用開口部41aと連
通用開口部41bとを突出させて収容箱42に複数個収
容したそれぞれ径の異なる継手41とすることもでき
る。
【0049】なお、小径のチューブ5,24と大径のチ
ューブ10,25とは両者の相対的な比較における概念
であることは言うまでもない。
【0050】
【考案の効果】本願において開示される考案のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0051】(1).本考案の流体圧用継手によれば、小径
の管部材と大径の管部材、すなわち径が相違する2種類
の管部材を選択的に連通させて着脱自在に締結すること
が可能になる。
【0052】(2).したがって、取り付けた管部材を異な
る径のものに変更する場合において、他の流体圧用継手
に取り替えることなく管部材のみを取り替えることが可
能となり、管部材取替作業の迅速化を図ることができ
る。
【0053】(3).また、流体圧用継手が2種類の径の管
部材と締結可能なので、継手の部品点数の削減を図るこ
とができ、流体圧用継手の管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である流体圧用継手を示す断
面図である。
【図2】その流体圧用継手に設けられた小径用拡径部材
を示す斜視図である。
【図3】(a)は流体圧用継手における小径の管部材の
挿入状態を示す断面図、(b)は締結状態を示す断面図
である。
【図4】(a)は流体圧用継手における大径の管部材の
挿入状態を示す断面図、(b)は締結状態を示す断面図
である。
【図5】本考案の他の実施例である流体圧用継手を示す
断面図である。
【図6】その流体圧用継手に設けられた小径用拡径部材
を示す斜視図である。
【図7】(a)は流体圧用継手における小径の管部材の
挿入状態を示す断面図、(b)は締結状態を示す断面図
である。
【図8】(a)は流体圧用継手における大径の管部材の
挿入状態を示す断面図、(b)は締結状態を示す断面図
である。
【図9】本考案者により提案された他の流体圧用継手を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 流体圧用継手 2 継手本体 2a 連通用開口部 2b 雄ねじ部 2c シール溝 3 貫通孔 4 連通部材 5 小径のチューブ(小径の管部材) 6 シール材 7 小径用締結部材 7a 舌片部 7b 外壁部 8 スリーブ 8a 小径用拡径部 8b 当接部 8c シール溝 9 止め輪 10 大径のチューブ(大径の管部材) 11 シール材 12 大径用締結部材 12a 舌片部 12b 外壁部 13 シール材 14 大径用拡径部材 14a 挿入用開口部 15 止め輪 21 流体圧用継手 21a 挿入用開口部 21b 連通用開口部 22 継手本体 23 貫通孔 24 小径のチューブ(小径の管部材) 25 大径のチューブ(大径の管部材) 26 シール溝 27 シール材 28 シール材 29 シール保持部材 30 小径用締結部材 30a 舌片部 30b 基部 31 小径用拡径部材 31a 当接部 32 止め輪 33 大径用締結部材 33a 舌片部 33b 基部 34 連動スリーブ 34a シール溝 34b シール溝 35 シール材 36 シール材 37 締結解除部材 37a 大径用拡径部 37b 操作部 37c フランジ部 38 ストッパ 39 連通部材 40 離反部材 41 連通用開口部 41a 挿入用開口部 41b 連通用開口部 42 収容箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−4992(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 37/12

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に連通用開口部を有する貫通孔が
    形成された継手本体と、 前記継手本体の他端側に位置して前記貫通孔内に径方向
    変位自在に設けられ、小径の管部材を前記連通用開口部
    に連通させる際に前記継手本体内に挿入された前記小径
    の管部材を締結する小径用締結部材と、 前記継手本体の軸方向に摺動自在に設けられ、前記継手
    本体側への進入移動により前記小径用締結部材を押し広
    げる小径用拡径部と、大径の管部材を前記連通用開口部
    に連通させる際に前記継手本体内に挿入された前記大径
    の管部材の先端面が当接する当接部とが形成されたスリ
    ーブと、 前記スリーブ内に径方向変位自在に設けられ、前記大径
    の管部材を締結する大径用締結部材と、 一端側に挿入用開口部を有するとともに前記スリーブ
    対して軸方向に摺動自在に設けられ、前記スリーブ側へ
    の進入移動により前記大径用締結部材を押し広げる大径
    用拡径部材とを有し、 径が相違する前記小径の管部材と前記大径の管部材
    2種類の管部材のいずれをも選択的に連通させて着脱自
    在に締結し得るようにしたことを特徴とする流体圧用継
    手。
  2. 【請求項2】 一端に形成された挿入用開口部から他端
    に形成された連通用開口部に至る貫通孔が形成された継
    手本体と、 前記連通用開口部側に位置して前記貫通孔内に径方向変
    位自在に設けられ、小径の管部材を前記連通用開口部に
    連通させる際に前記継手本体内に挿入された前記小径の
    管部材を締結する小径用締結部材と、 前記小径用締結部材に隣接して前記貫通孔内に軸方向に
    摺動自在に設けられ、大径の管部材を前記連通用開口部
    に連通させる際に前記継手本体内に挿入された前記大径
    の管部材の先端面が当接する当接部を有し、前記連通用
    開口部側への進入移動により前記小径用締結部材を押し
    広げる小径用拡径部材と、 径方向に変位自在に設けられ、前記大径の管部材を締結
    する大径用締結部材を有し、且つ前記小径用拡径部材に
    隣接して前記貫通孔内に軸方向に摺動自在に設けられた
    連動スリーブと、 前記大径用締結部材を押し広げる大径用拡径部が一端部
    に設けられる一方、前記挿入用開口部から突出する操作
    部が他端部に設けられ、前記連通用開口部側に進入移動
    すると前記大径用締結部材を径方向に押し広げ、さらに
    進入すると前記連動スリーブを介して前記小径用拡径部
    を軸方向に移動させて前記小径用締結部材を押し広げる
    締結解除部材とを有し、 径が相違する前記小径の管部材と前記大径の管部材
    2種類の管部材のいずれをも選択的に連通させて着脱自
    在に締結し得るようにしたことを特徴とする流体圧用継
    手。
  3. 【請求項3】 前記流体圧用継手は前記連通用開口部の
    外周面にシール溝が形成されてシール材が装着され、連
    通部材に埋め込んで接続されることを特徴とする請求項
    1または2記載の流体圧用継手。
  4. 【請求項4】 前記流体圧用継手は前記連通用開口部の
    外周面に雄ねじが切られ、連通部材とねじ結合により接
    続されることを特徴とする請求項1または2記載の流体
    圧用継手。
  5. 【請求項5】 前記流体圧用継手は、前記連通用開口部
    と前記挿入用開口部が突出して収容箱に複数個収容され
    ていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の流体圧用継手。
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