JP2596554B2 - 車種判別方法 - Google Patents

車種判別方法

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JP2596554B2 JP9821587A JP9821587A JP2596554B2 JP 2596554 B2 JP2596554 B2 JP 2596554B2 JP 9821587 A JP9821587 A JP 9821587A JP 9821587 A JP9821587 A JP 9821587A JP 2596554 B2 JP2596554 B2 JP 2596554B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、所定の道路を通行する車両を検出する超
音波式車両感知器を用いて、当該車両からの反射波に基
いて車高データを得、その車高データより規格化車形を
作成し、その規格化車形を予め記憶してある車種別の車
形データと比較して当該車両の車種を判別するようにし
た車種判別方法に関するものである。
従来の技術とその問題点 この出願人は、特願昭53-38586号及び特願昭55-11087
9号明細書において、超音波送受器から道路に向けて一
定周期の超音波を送信し、道路を通過する車両からの反
射波を前記送受器によって受信し、処理装置によって処
理することにより車両を感知する超音波車両感知器を用
いて、当該車両の車種を判別するようにした超音波式車
種判別装置を開示した。
この超音波式車種判別装置は、第7図に示すように、
超音波車両感知器Aの送受器5からの超音波送信時点か
ら路面R又は車両Vからの反射波受信時点までの所要時
間を発振器1、カウンタ2、デコーダ3、判定装置Bの
レジスタ11及びシフトレジスタ12により第8図に示すよ
うに順次計測・記憶し、その計測値から、判定装置のデ
ータ変換部13の反射波車高データ作成部13aにおいて次
式、 h=Hh(1−T/Th)(m) 但し、h:車高、 Hh:送受器取付け高さ Th:路面からの反射波到来時間 T:車両からの反射波到来時間 に基いて車高を演算するとともに、その演算して得られ
た反射波車高データが当該車両の進行に伴って時々刻々
変化する情報量を、規格化車形作成部13bにより、いず
れの車両についても一様に、例えば8ブロックの一定量
に変換して、第9図に例示するような規格化車形データ
を得てレジスタ14に格納し、次に検定部15においてこの
規格化車形データ中に2.2m以上のデータがあるか否かを
調べ、その結果がありの場合は、照合部16において車形
パターン記憶部17に予め記憶してある大型乗用車の標準
車形データに適合するか否かを調べて、適合するときは
大型乗用車と判定し、適合しないときは大型貨物車と判
定してそれぞれ車種判定信号V1,V2を出力し、また、規
格化車形データ中に2.2m以上のデータがない場合は、照
合部16において車形パターン記憶部17に予め記憶してあ
る普通乗用車の標準車形データに適合するか否かを調べ
て、適合するときは普通乗用車と判定し、適合しないと
きは普通貨物車と判定しそれぞれ車種判定信号V3,V4
出力するようにしたものである。
車種判別基準としては、車長、車高及び車形がある
が、車高は速度に左右されずに忠実に検出されるのに対
して、車長計測は速度に大きく左右され、又、車形は速
度により多少左右されるが基本的特徴は残る。自動車ガ
イドブックによれば、車長と車高には明らかな相関性が
あり、車高が2.2m以上か否かにより、車種を大型車か普
通車かの大別が可能である。従って、車長情報がなくて
も、超音波車両感知器を用いて得られる車高情報を含む
車形パターンを処理することにより、一定の判定シーケ
ンスによって車種を大型乗用車、大型貨物車、普通乗用
車、及び普通貨物車に判定することが可能である。
上記従来装置はこのような観点から、第10図に示すよ
うな車種判定シーケンスに従って車種判別を実行するも
のである。
しかしながら、上記超音波式車種判別装置は、被感知
車両の走行態様(通常速度走行又は渋滞)のいかんに係
わりなく、全ての車種について上記のように一定量のブ
ロックからなる規格化車形を作成し、これに基いて車種
を判定するため、車両が超音波ヘッドの下を円滑に移動
している場合は車種判定に誤りがないが、超音波ヘッド
の下で車両が極低速度で進行する場合や停止している場
合は、とくに大型貨物車と普通乗用車について、これら
をそれぞれ大型乗用車又は普通貨物車と誤判定するおそ
れがあり、渋滞時などは、正しい車種別交通量情報が得
られない可能性があった。
これについて、第11図及び第12図に基いてさらに詳説
すると、大型貨物車V2が通常の速度で超音波ヘッド5
の下を通過するときは、得られる反射波車高データは、
第11図(ロ)に示すように被感知車両の車形に近似し、
従って、これを変換して得られる規格化車形も同図
(ハ)に示すように、被感知車両の車形に近似するの
で、車種を誤判定することがない。これに対して、交通
渋滞により大型貨物車がその最大車高部Haにおいて超音
波ヘッド5の下を非常に遅い速度で走行し又は停止した
場合は、超音波車両感知器より得られる反射波車高デー
タの大部分は、第11図(ニ)に示すように、最大車高部
分Haで占められ、大型貨物車の特徴点である先頭の低い
車高部分Hbがデータ全体に占める割合が非常に小さくな
る場合があり、その場合は、この反射波車高データを規
格化車形に変換したときは、その先頭の低い車高部分が
無視されて、第11図(ホ)に示すように、全体が同一の
車高Haを有する車形となるので、実際は大型貨物車であ
るにも係わらず、大型乗用車と誤判定されるのである。
また、被感知車両が普通乗用車である場合も、これが
超音波ヘッド下を通常の速度で通過するときは車種判定
が正確になされるが、第12図(イ)に示すように、渋滞
により最大車高部分Hcが超音波ヘッドの真下に存する状
態で停止している場合は、その反射波車高データは同図
(ロ)に示すように、前部と後部にそれぞれ普通乗用車
の特徴である低い車高部分Ha,Hbを有するが、大型貨物
車の場合と同様にこれらの反射波車高データに占める割
合が少ないときはこれが無視され、結局、規格化車形は
第12図(ハ)に示すように全体が最大車高部分Hcの車高
値を有するものとなるので、この普通乗用車は普通貨物
車と誤判定される。
解決しようとする技術課題 従って、この発明は、上記の点に鑑み、渋滞時などの
ように、車両が超音波ヘッドの真下で停止した場合で
も、正確に車種を判別できる超音波車種判別方法を提供
しようとするものである。
課題解決手段 この発明は、上記課題を達成するため、上記の従来の
超音波車種判別装置に、次の構成を付加した。
すなわち、規格化車形と標準車形パターンの照合によ
り大型乗用車又は普通貨物車と判定した場合は、超音波
車両感知器から得られた反射波車高データ数をそれぞれ
大型乗用車と普通貨物車について定められた反射波車高
データ数の閾値と比較して、閾値以上か閾値未満かを調
べる手段、すなわち、渋滞検出手段を設けた。また、反
射波車高データ数が前記閾値以上である場合、すなわ
ち、渋滞検出時は、前記反射波車高データ中に大型貨物
車あるいは普通乗用車の車形に該当するものがあるか否
かを調べる手段、すなわち、細部チェック手段を備え
た。そして、前記渋滞検出手段による検出結果が、反射
波車高データ数が閾値未満である場合、すなわち、非渋
滞時はそれぞれ先の車種判定を出力させ、閾値以上であ
って前記反射波車高データ中に該当する車形がない場合
は先の車種判定を、ある場合は先の車種判定を大型貨物
車あるいは普通乗用車に訂正して出力する手段を備え
た。
作用 大型貨物車又は普通乗用車と判定された場合は、その
まま正確な判定とされる。これに対して、大型乗用車又
は普通貨物車と判定された場合は、反射波車高データ数
がそれぞれ大型乗用車又は普通貨物車について設定され
ている閾値と比較される。反射波車高データ数が閾値未
満である場合の出力に基いて、その判定が正確なものと
して出力され、閾値以上である場合の出力に基いて大型
乗用車とした判定は大型貨物車に車種訂正され、普通貨
物車とした判定は普通乗用車に車種訂正して出力され
る。
この発明の実施例 次に、この発明の実施例を図面に基いて説明する。
第1図において、12〜17はそれぞれ第7図のシフトレ
ジスタ12、データ変換部13,規格化車形格納レジスタ1
4、検定部15、車形パターン記憶部17及び照合部16に対
応するものであり、超音波車両感知器Aが道路上方に設
けた超音波ヘッドから超音波を発射してから第1回目の
反射波が受信されるまでの時間(反射波到来時間)を計
測し記憶していたものが、次の超音波送信タイミングに
よって、その計測値をシフトレジスタ12に格納され、以
後同様に送信タイミング信号が出力する度に反射波到来
時間が順次計測され、シフトレジスタ12に記憶される。
そして、データ変換部13の反射波車高データ作成部13
aにより計測値から車高が演算されて反射波車高データ
が作成されるとともに、車両感知終了に基いて規格化車
形作成部13bにより8ブロックの規格化車形を作成し、
これをレジスタ14に格納すると共に、まず検定部15によ
り規格化車形データ中に車高2.2m以上のデータがあるか
否かを調べ、ある場合の出力とない場合の出力に基いて
それぞれの規格化車形を車形パターン記憶部16から読み
出した大型乗用車又は普通乗用車の標準車形データと比
較して、前記規格化車形がその呼び出した車形パターン
のいずれかに適合するか否かを判定し、その判定結果に
応じて判定信号a〜dを照合部17の各端子から出力する
ようになっている。
より詳細に説明すると、検定部15は規格化車形データ
中に2.2m以上のデータがある場合は大型車種判定信号
“1"を出力し、2.2m以上のデータがない場合は普通車種
判定信号“0"を出力する。また、照合部17は、大型車種
判定信号“1"を入力した場合は車形パターン記憶部16か
ら大型乗用車の車形パターンを呼出し、これと規格化車
形データとを照合してその一致・不一致を判定し、一致
の場合は大型乗用車の判定信号aを、不一致の場合は大
型貨物車の判定信号bをそれぞれ出力する。さらに、照
合部17が検定部15より普通車種判定信号“0"を入力した
場合は、車形パターン記憶部16から普通乗用車の各種車
形パターンを順次呼び出して規格化車形データと照合
し、一致する場合は普通乗用車の判定信号cを、不一致
の場合は普通貨物車の判定信号dをそれぞれ出力する。
この発明に基いて新規に付加された渋滞検出手段C
は、前記データ変換部13の反射波車高データ作成部13a
内に記憶されている反射波車高データ数を計数する回路
18と、大型乗用車と普通貨物車についてそれぞれ反射波
車高データ数の閾値を設定されていて、前記照合部17が
大型乗用車又は普通貨物車の判定信号a,dを出力した場
合にこれに基いてそれぞれ対応する車種の閾値を出力す
る閾値メモリ19と、前記照合部17が大型乗用車又は普通
貨物車の判定信号a,dを出力した場合に前記反射波車高
データ計数部18からの計数値データ(X)と前記閾値メ
モリ19からの閾値データ(Y1又はY2)とを比較する比
較部20とからなっている。
第8図に示すように、反射波車高データは、一例とし
て35msec毎に得られるので、5mの車両(大型車)が時速
40km/hで通過するときは、反射波車高データ数は約13デ
ータであるのに対して、時速5km/hで通過するときは、
反射波車高データ数は約100データ以上となる。また、
車長3m(小型車)が時速5km/hで通過する場合は、反射
波車高データ数(X)が約60データ以上となる。従っ
て、大型車両については反射波車高データ数が100以上
であるとき、また、普通車両については反射波車高デー
タ数が60以上であるときは、それぞれその車両が超音波
ヘッド下で漂動又は停止したものと推定することができ
る。
この発明では、この点に着目して、前記閾値メモリ19
に、それぞれ大型乗用車と普通貨物車の反射波車高デー
タ数の閾値(Y1,Y2)としてそれぞれ100データ及び60
データを記憶している。
すなわち、この発明では、規格化車形と標準車形パタ
ーンの照合による車種判定において大型乗用車又は普通
貨物車と判定した場合に、その被感知車両の反射波車高
データ数(X)がそれぞれ100(Y1)又は60(Y2)以
上であるときは当該車両が超音波ヘッド下で漂動又は停
止しているものと見なし、この場合は、大型乗用車又は
普通貨物車として車種判定されたものについて次のよう
な訂正アルゴリズムを適用するようにしている。
そして、非渋滞時は前記比較部20が、反射波車高デー
タ数が当該車両(大型乗用車あるいは普通貨物車)につ
いての閾値未満(X<Y1,X<Y2)である場合は、第1
出力端子20aから出力し、この出力信号を出力手段Eの
前記照合部17からの判定信号a,dを1入力とするアンド
回路21,22に入力して、オア回路23,26を経て、大型乗用
車あるいは普通貨物車の車種判定信号V1,V4を出力す
る。
これに対して、比較部20が反射波車高データ数が閾値
以上(X≧Y1,X≧Y2)であると判定して第2、第3出
力端子20b,20cから出力した場合は、前記反射波車高デ
ータ作成部13aに記憶されている反射波車高データ中
に、それぞれ大型貨物車あるいは普通乗用車の車形デー
タの一部に該当するものがない否かを調べる細部チェッ
ク手段Dを設けている。
前記当該車両から検出して作成された反射波車高デー
タ中に、特定の車形データの一部に該当するものがある
か否かを調べて車種判定を訂正するアルゴリズムは、大
型貨物車の場合と普通乗用車の場合とでは少し異なる。
大型貨物車と車種判定し、かつ、渋滞を検出した場合
は、データ変換部13の反射波車高データを検出部27に与
えるとともに、前記規格化車形格納レジスタ14よりその
規格化車形データを読み出して同じく前記検出部27に与
えて、検出部により両者の大小判定をし、反射波車高デ
ータの中に規格化車形データHaよりも一例として20cm以
上低い反射波車高データがあるか否かを調べ、検出する
度にパルスpを出力端子から出力させる。そして、この
出力パルスをハウジング28で計数し、計数値が1以下の
場合と2以上の場合とでそれぞれ別の出力端子28a,28b
から出力するように構成してある。
こうして、反射波車高データの中に規格化車形データ
Haよりも所定値以上低い反射波車高データが複数個ない
場合は、第1出力端子28aから出力し、この出力aaが前
記オア回路23に与えるため、最終的に大型乗用車として
の車種判定信号を出力する。しかし、所定値以上低い反
射波車高データが複数個ある場合は、第2出力端子28b
から出力abがオア回路24に与えるので、当初の大型乗用
車の車種判定aを大型貨物車としての車種判定信号V2
に訂正して出力する。
次に、普通乗用車として車種判定した場合の訂正アル
ゴリズムについて説明する。
前記車形パターン記憶部16には、普通乗用車の車形パ
ターンを8ブロックに分けて定義している。しかし、普
通乗用車はその車形を特徴づける前部、中央部、及び後
部における車高代表値Ha,Hb,Hc又は前部と後部の車高代
表値ha,Hbを有する。この点に着目して、車高代表値記
憶部29を備え、これにHa,Hb,Hcを2値ないし3値、併せ
て記憶させてある。車形パターン記憶部16に記憶されて
いる普通乗用車の車形パターンから代表値を演算して、
これを用いてもよい。
そして、照合部17により普通貨物車と判定されたもの
について、反射波車高データが60以上あるとき、出力端
子20cからの出力に基いて照合部30によりその反射波車
高データ中に、Ha,Hb,Hcがこの順序で複数データ含まれ
ているか否かを調べ、含まれていない場合は、出力端子
30bからの出力ddをオア回路26に与えて、当初の普通貨
物車としての車種判定V4を出力し、含まれている場合
は出力端子30aからの出力dcをオア回路25に与えて、車
種判定を普通貨物車とせずに普通乗用車に訂正して車種
判定信号V3を出力する。
上記の構成により、超音波車両感知器を用いて反射波
車高データを得、そのデータから規格化車形を作成し
て、予め記憶してある大型乗用車の車形データとを照合
して車種判別する装置において、道路交通渋滞に左右さ
れることなく、常に正確な車種判別が可能である。
この出願人は、特願昭62-41722号明細書において、上
記と同様に超音波車両感知器を用いて道路区間の入口及
び出口を通過する各車両を検出してその車両の反射波車
高データから規格化車形データを得、その規格化車形デ
ータに基いて車高の代表値を有する車高パターンに変換
し、各被感知車両の車高パターンをマーカ(標準車両)
として予め定めた特定車両の車高パターンと照合するこ
とによりマーカの自動選定を行い、選定したマーカの車
高パターンから車高の代表値を求め、入口及び出口のそ
れぞれを通過したマーカについて代表値時系列データを
作成し、その代表値時系列データに基いて入口を通過し
た各マーカの代表値と出口を通過した各マーカの代表値
を順次照合して、一致した場合に、そのマーカが前記道
路区間を通過したものと判定し、マーカの入口進入時点
から区間存在台数の初期値として、以後、入出力法を実
行して、区間存在台数のリアルタイム自動計測を行うと
ともに、出口からの車両感知信号に基いて単位時間当た
りの通過台数(さばけ交通量)を計測し、前記区間存在
台数をさばけ交通量で除して同区間における車両旅行時
間を算出するようにした車両旅行時間計測方法を提案し
た。
この方法でも、区間の入口及び出口より伝送されてく
る規格化車形データの予め記憶してあるマーカとすべき
車両の車形データと照合して一致した場合の車形データ
のみをマーカと認定して抽出する作用が行われ、また、
マーカとして抽出された車両に対する代表値が規格化車
形データに基いて作成される。
従って、この方法においても、規格化車形データその
ものを用いると、マーカになりうる車形パターンである
にも拘らず、交通渋滞により実際の被感知車両の車形と
相違する場合が生じるから、車種によってはマーカの自
動選定が誤り、従って、交通量計測値及び旅行時間計測
値の信頼性が問題となる。
これをさらに詳述すると、第4図(イ)に示すよう
に、超音波ヘッド5の下で車両Vが停止した場合など
は、規格化車形データは第4図(ロ)のようになり、マ
ーカとしての第5図の車形パターンにならない場合が
ある。
上述したこの発明の技術思想は上記マーカ誤認定防止
に応用することができる。
以下、これについて説明する。マーカ抽出は、上記車
種判別装置とは切離して実行することができるが、マー
カ抽出の過程も一種の車種判定であるので、上記車種判
別における情報又はデータを利用してマーカ抽出を行う
ことができる。
第6図は、区間の入口又は出口に設置された車両感知
器により得られる規格化車形データから代表値を有する
車高パターンに変換して、中央装置によるマーカ抽出及
び代表値データ作成のために中央装置に伝送することに
関連する部分のみを示している。これに対して、第3図
は一つの装置で車種判別とマーカ抽出とを併せて行う場
合のフローチャートを示す。
第6図において、判定装置Bの車形パターン記憶部16
にはマーカとされるべき特定車両の車形パターンが記憶
されている。渋滞検出手段Cは上述した車種判別の場合
と同様に、照合部17からの特定車両判定信号eの入力に
基いて、閾値メモリ20からその特定車両について設定し
てある閾値Yを呼び出して比較部20に与え、この比較部
20において前記閾値Yと反射波車高データ係数部18から
のデータ数Xとを比較して、閾値未満から閾値以上かに
より渋滞の有無を判断する。渋滞でない場合は出力fが
ゲート31に与えられるため、規格化車形格納レジタ14か
らそのマーカの規格化車形データがそのままゲート32を
介して車高パターン変換部33に与えられ、この車高パタ
ーン変換部において車形データ作成部13bの出力する規
格化車形データが第4図(ホ)に示すように当該車種を
特徴づける代表値を有する車高パターンに変換される。
代表値とは、車形データ作成部による車高形状の規格
化車形データの8ブロック中の3ブロック以上の車高値
が連続して10cm以下の誤差であるとき、それらの平均値
を代表値と言い、これをその車種を特徴づける車高値と
する。そして、車高パターン変換部33の出力する車高パ
ターンがデータ伝送部34により中央に伝送される。従っ
て、中央では、被感知車両の正確な車高パターンを受信
し、この検出車高パターンと中央に記憶されている特定
車両の車高パターンとを比較してマーカ抽出が行われ、
かつ、前記検出車高パターンに基いて代表値データの作
成がされる。
これに対して、反射波車高データ数が閾値以上である
場合に比較部20が出力する信号gに基いて、検出部35は
データ変換部13の反射波車高データ作成部13aに記憶さ
れている反射波車高データの先頭部分をチエックし、 代表値Hd=Hdi/8 よりも20cm以上低いデータが複数個あるか否かを検定す
る。低いデータが複数個ない場合はそのときの出力hが
前記ゲート31に与えられて、非渋滞のときと同様に当該
被感知車両の規格化車形データが車高パターン変換部31
に与えられて、ここで車高パターンに変換されて中央に
伝送される。
反射波車高データの先頭部分に上記代表値(Hd=Hdi/
8)よりも20cm以上低いデータが複数個ある場合は、検
出部35からの出力信号jに基いて規格化データ訂正部36
により、前記低いデータの平均値をHaとして、第4図
(ロ)に示すような規格化データが、同図(ニ)に示す
ように規格化データの先頭ブロックデータを置換してゲ
ート32を経て車高パターン変換部33に与える。これによ
り、車高パターン変換部33は、第4図(ホ)に示すよう
に代表値Hdを有する車高パターンに訂正して出力する。
この車高パターンは中央装置の特定車高パターン記憶部
に記憶されているマーカとして設定されている。第5図
と同等である。従って、伝送部34を介して正確な車高
パターンが中央に伝送される。
こうして、この実施例においても、渋滞により規格化
車形データに不実性が検出された場合は、車両の形態に
対して全部のデータを含む反射波車高データに基いて当
該車両の正確な車高パターンに修正されるので、常に適
正なマーカを抽出し、正しい代表値データの作成が可能
である。
従って、交通渋滞の影響を受けない、高信頼度の車両
旅行時間計測装置の提供が可能である。
この発明の効果 上述のように、この発明によれば、道路上に設置した
超音波車両感知器の送信後反射波到来までの所要時間を
順次計測し、得られた計測値から車高を演算し、その演
算により得られた反射波車高データが車両の進行に伴っ
て時々刻々変化する情報量を所定数のブロックからなる
規格化車形に変換し、前記規格化車形を予め記憶してあ
る車種別の車形データと比較して車種を判別する超音波
式車種判別方法において、車両が渋滞などにより超音波
ヘッドの下に停止又は極低速で走行する場合にも、車種
を正確に判別することができる。
また、車両旅行時間計測装置の端末装置として利用す
る場合も、渋滞の中からマーカを正確に抽出する車種判
別方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の構成を示すブロック図、
第2図は細部チェック手段の詳細を示すブロック図、第
3図はこの発明による車種判定の手順を説明するフロー
チャート、第4図はこの発明を車両旅行時間計測におけ
るマーカ抽出に適用した場合の説明図、第5図は各種の
車高パターンを示す概念図、第6図はこの発明を車両旅
行時間計測におけるマーカ抽出に適用した場合の構成を
示すブロック図である。 第7図以下は従来技術を説明するためのものであり、第
7図は車種判別装置の構成を示すブロック図、第8図は
反射波車高データを作成する原理を示す図、第9図は規
格化車形の一例及びその作成原理を示す図、第10図は車
種判別のフローチャート図、第11図は従来方法の大型乗
用車の判定における欠点を説明する図、第12図は同じく
普通貨物車の判定における欠点を説明する図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】道路上に設置した超音波車両感知器の送信
    後反射波到来までの所要時間を順次計測し、得られた計
    測値から車高を演算し、その演算により得られた反射波
    車高データが車両の進行に伴って時々刻々変化する情報
    量を所定数のブロックに分けて車種判定用の規格化車形
    に変換し、前記規格化車形を予め記憶してある車種別の
    車形データと比較して車種を判別する超音波式車種判別
    方法において、 判定車種が大型乗用車の場合であって、前記反射波車高
    データ数が当該車種について定めた反射波車高データ数
    の閾値未満のとき、当該車種判定を採用し、その閾値以
    上のときで、かつ前記反射波車高データの中に大型乗用
    車の規格化データの平均値より所定の値以上低いものが
    所定数以上含まれているときは大型貨物車と訂正し、 判定車種が普通貨物車の場合であって、前記反射波車高
    データ数が当該車種について定めた反射波車高データ数
    の閾値未満のとき、当該車種判定を採用し、その閾値以
    上のときで、かつ前記反射波車高データの中に普通乗用
    車の規格化データの平均値が所定の順序で含まれている
    ときは普通乗用車と訂正する、 ことを特徴とする車種判別方法。
  2. 【請求項2】超音波車両感知器を用いて道路区間の入口
    及び出口を通過する各車両を検出してその車両の反射波
    車高データから規格化車形データを得、その規格化車形
    データに基いて車高の代表値を有する車高パターンに変
    換し、各被感知車両の車高パターンをマーカ(標準車
    両)として予め定めた特定車両の車高パターンと照合す
    ることによりマーカの自動選定を行い、選定したマーカ
    の車高パターンから車高の代表値を求め、入口及び出口
    のそれぞれを通過したマーカについて代表値時系列デー
    タを作成し、その代表値時系列データに基いて入口を通
    過した各マーカの代表値と出口を通過した各マーカの代
    表値を順次照合して、一致した場合に、そのマーカが前
    記道路区間を通過したものと判定し、マーカの入口進入
    時点から出口通過時点までに区間に進入した車両台数を
    区間存在台数の初期値として、以後、入出力法を実行し
    て、区間存在台数のリアルタイム自動計測を行うととも
    に、出口からの車両感知信号に基いて単位時間当たりの
    通過台数(さばけ交通量)を計測し、前記区間存在台数
    を前記さばけ交通量で除して同区間における車両通過に
    要する旅行時間を算出するようにした車両旅行時間計測
    方法において、 判定車種がマーカの一つである場合は、前記反射波車高
    データ数を当該車種について定めた反射波車高データ数
    の閾値と比較し、閾値未満である場合は当該車両の規格
    化車形データを車高パターンに変換し、閾値以上である
    場合は当該車両の反射波車高データ中の先頭部分に当該
    車両の規格化車形データの代表値よりも低いものが複数
    個含まれているか否かを調べ、含まれていないときは当
    該車両の規格化車形データを車高パターンに変換し、含
    まれているときは当該車両の規格化車形データの先頭ブ
    ロックを当該車両の反射波車高データ中の先頭部分の平
    均値と置換して他のマーカの規格化車形データに訂正し
    たのち車高パターンに変換するようにしたことを特徴と
    する車種判別方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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