JP2596470B2 - スロッピング抑制方法 - Google Patents
スロッピング抑制方法Info
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- JP2596470B2 JP2596470B2 JP2307596A JP30759690A JP2596470B2 JP 2596470 B2 JP2596470 B2 JP 2596470B2 JP 2307596 A JP2307596 A JP 2307596A JP 30759690 A JP30759690 A JP 30759690A JP 2596470 B2 JP2596470 B2 JP 2596470B2
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は溶銑予備処理中に発生するスロッピングを抑
制する方法に関する。
制する方法に関する。
（従来の技術） 従来技術としては、特開昭61−261412号公報に示され
るような、溶銑中に脱珪材を添加した後、溶銑流表面に
気体を吹付け、溶銑流の攪拌を行い、溶銑流を受銑容器
へ供給する方法がある。
るような、溶銑中に脱珪材を添加した後、溶銑流表面に
気体を吹付け、溶銑流の攪拌を行い、溶銑流を受銑容器
へ供給する方法がある。
（発明が解決しようとする課題） 従来技術の問題点としては、スロッピング発生現象で
の、スラグ中に気泡が発生し成長する過程で、溶銑流表
面に気体を吹付け、気泡発生を抑えることはできても、
気泡発生を消滅させる効果がないので、根本的な抑制効
果とはならない点が挙げられる。
の、スラグ中に気泡が発生し成長する過程で、溶銑流表
面に気体を吹付け、気泡発生を抑えることはできても、
気泡発生を消滅させる効果がないので、根本的な抑制効
果とはならない点が挙げられる。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決し得るスロ
ッピング抑制方法を提供することを目的とする。
ッピング抑制方法を提供することを目的とする。
（課題を解決するための手段） 本発明の要旨とするところは、混銑車内に粉体吹込み
ランスを挿入してこのランスから粉体の脱珪材および脱
燐材を吹込んで行う溶銑予備処理工程で発生するスロッ
ピングを抑制する方法において、該粉体吹込みランス内
を貫通させるかまたはこのランスに隣接させて設けた炭
材吹込みランスであって、かつ該粉体吹込みランスの外
側に向けた炭材添加孔を有する炭材吹込みランスによ
り、吹込み高さを溶銑面より500〜2000mm、添加速度を3
0〜80kg/分として炭材を混銑車内のスラグ・溶銑表面に
吹付けることを特徴とするスロッピング抑制方法にあ
る。
ランスを挿入してこのランスから粉体の脱珪材および脱
燐材を吹込んで行う溶銑予備処理工程で発生するスロッ
ピングを抑制する方法において、該粉体吹込みランス内
を貫通させるかまたはこのランスに隣接させて設けた炭
材吹込みランスであって、かつ該粉体吹込みランスの外
側に向けた炭材添加孔を有する炭材吹込みランスによ
り、吹込み高さを溶銑面より500〜2000mm、添加速度を3
0〜80kg/分として炭材を混銑車内のスラグ・溶銑表面に
吹付けることを特徴とするスロッピング抑制方法にあ
る。
本発明の特徴とするところは、溶銑予備処理中に溶銑
上のスラグから発生する気泡（スロッピング現象）に対
して、スラグに濡れにくい、すなわち上記の発生する気
泡中に混入しやすく、かつ発熱反応（炭素の場合、CO、
CO2に燃焼する）によってスラグから発生する気泡を破
泡する働きをする固体粒子として、炭材の吹込みを、そ
の吹込み速度および吹込み高さを限定して望ましい範囲
内で行う点にある。
上のスラグから発生する気泡（スロッピング現象）に対
して、スラグに濡れにくい、すなわち上記の発生する気
泡中に混入しやすく、かつ発熱反応（炭素の場合、CO、
CO2に燃焼する）によってスラグから発生する気泡を破
泡する働きをする固体粒子として、炭材の吹込みを、そ
の吹込み速度および吹込み高さを限定して望ましい範囲
内で行う点にある。
以下図面に基づいて本発明を説明する。
第１図は本発明の実施例を示す図である。混銑車１の
溶銑12上のフォーミングスラグ13を抑制するに際し、貯
蔵ホッパー７から切り出されたスロッピング抑制に必要
な炭材11を、圧送タンク２により、圧送配管３を通し
て、粉体吹込みランス５と隣接する炭材吹込みランス８
から添加するものである。吹込み高さは溶銑面より500
〜2000mmの上方より実施し、炭材添加速度30〜80kg/分
で、処理中に、連続的にまたはスロッピング発生を予測
して間欠的に添加するものである。吹込み高さが500mm
未満では、スラグ・溶銑の混合領域へ炭材を吹込むこと
によるスロッピング抑制効果が十分ではなく、逆に2000
mmを超えると、混銑車の炉口より炭材が吹きこぼれるた
め、スロッピング抑制効果が得られない。十分な抑制効
果を得るためには、500〜2000mmの高さから吹込む必要
がある。
溶銑12上のフォーミングスラグ13を抑制するに際し、貯
蔵ホッパー７から切り出されたスロッピング抑制に必要
な炭材11を、圧送タンク２により、圧送配管３を通し
て、粉体吹込みランス５と隣接する炭材吹込みランス８
から添加するものである。吹込み高さは溶銑面より500
〜2000mmの上方より実施し、炭材添加速度30〜80kg/分
で、処理中に、連続的にまたはスロッピング発生を予測
して間欠的に添加するものである。吹込み高さが500mm
未満では、スラグ・溶銑の混合領域へ炭材を吹込むこと
によるスロッピング抑制効果が十分ではなく、逆に2000
mmを超えると、混銑車の炉口より炭材が吹きこぼれるた
め、スロッピング抑制効果が得られない。十分な抑制効
果を得るためには、500〜2000mmの高さから吹込む必要
がある。
第２図は、炭材添加方法として、粉体吹込みランス５
内の耐火物中を貫通させて炭材吹込みランス８を配列
し、第１図に示す方法と同様の添加効果を得るようにし
たものである。この場合は、第１図の場合とは異なり、
炭材添加孔14だけが粉体吹込みランス５の側面へ開孔さ
せてあることから、炭材吹込みランス８は高熱雰囲気に
曝されることがないので、必要なときだけ炭材11を吹込
むことができる。
内の耐火物中を貫通させて炭材吹込みランス８を配列
し、第１図に示す方法と同様の添加効果を得るようにし
たものである。この場合は、第１図の場合とは異なり、
炭材添加孔14だけが粉体吹込みランス５の側面へ開孔さ
せてあることから、炭材吹込みランス８は高熱雰囲気に
曝されることがないので、必要なときだけ炭材11を吹込
むことができる。
第３図は脱珪、脱燐の処理経過時間（分）と炭材添加
速度（kg/分）との関係を示す図である。図中の記号●
印、○印、×印は、各々スロッピング抑制程度100％、5
0％、０％を示す。スロッピング抑制程度とは、混銑車
炉口部よりスラグ、地金が流出しない程度を示すもので
ある。×印は炭材添加速度が5kg/分未満の場合で、スロ
ッピング抑制程度は０％、すなわちスラグ、地金が混銑
車炉口部より流出して、混銑車本体の溶損および軌条内
に流入するという問題を生じる。したがって、炭材添加
速度は5kg/分以上とするのがよいが、本発明において
は、スロッピング抑制程度100％とするために、炭材添
加速度は30kg/分を下限とする。
速度（kg/分）との関係を示す図である。図中の記号●
印、○印、×印は、各々スロッピング抑制程度100％、5
0％、０％を示す。スロッピング抑制程度とは、混銑車
炉口部よりスラグ、地金が流出しない程度を示すもので
ある。×印は炭材添加速度が5kg/分未満の場合で、スロ
ッピング抑制程度は０％、すなわちスラグ、地金が混銑
車炉口部より流出して、混銑車本体の溶損および軌条内
に流入するという問題を生じる。したがって、炭材添加
速度は5kg/分以上とするのがよいが、本発明において
は、スロッピング抑制程度100％とするために、炭材添
加速度は30kg/分を下限とする。
一方、第３図において、▲印は排ガス温度上昇の場合
を示す。排ガス温度が上昇すると、集塵機の熱負荷増大
による集塵効率の低下および集塵ダクトの熱変形亀裂と
いうトラブルを生じて操業に支障を来たすため、この観
点からは、炭材添加速度は100kg/分以下とすることが望
ましい。しかし、炭材添加速度が80kg/分を超えると、
脱燐酸素効率が低下する（第３図中△印は脱燐酸素効率
低下の場合を示す）。この脱燐酸素効率低下とは、未燃
焼の炭材過多により、スラグ中のFeOおよびP2O5が還元
され、これらの酸素供給源の減少による脱燐反応効率の
低下をいう。このため、本発明においては、炭材添加速
度の上限を80kg/分とする。なお、炭材の成分系として
はカーボン含有率が80〜90％、その他は不純物でSiO2、
CaO等である。
を示す。排ガス温度が上昇すると、集塵機の熱負荷増大
による集塵効率の低下および集塵ダクトの熱変形亀裂と
いうトラブルを生じて操業に支障を来たすため、この観
点からは、炭材添加速度は100kg/分以下とすることが望
ましい。しかし、炭材添加速度が80kg/分を超えると、
脱燐酸素効率が低下する（第３図中△印は脱燐酸素効率
低下の場合を示す）。この脱燐酸素効率低下とは、未燃
焼の炭材過多により、スラグ中のFeOおよびP2O5が還元
され、これらの酸素供給源の減少による脱燐反応効率の
低下をいう。このため、本発明においては、炭材添加速
度の上限を80kg/分とする。なお、炭材の成分系として
はカーボン含有率が80〜90％、その他は不純物でSiO2、
CaO等である。
（発明の効果） 本発明によれば、溶銑予備処理工程での脱珪、脱燐処
理時に発生するスロッピング現象に際してスラグ中の気
泡を破泡し、スロッピング現象の抑制を確実なものとす
ることができる。
理時に発生するスロッピング現象に際してスラグ中の気
泡を破泡し、スロッピング現象の抑制を確実なものとす
ることができる。
第１図および第２図は本発明の実施態様を示す説明図、
第３図は脱珪、脱燐の処理経過時間と炭材添加速度との
関係を示す図である。 1:混銑車、2:圧送タンク、3:圧送配管、4:秤量器、5:粉
体吹込みランス、6:投入口、7:炭材貯蔵ホッパー、8:炭
材吹込みランス、9:圧送ガス供給源、10:粉体吹込みホ
ッパー、11:炭材、12:溶銑、13:スラグ、14:炭材添加
孔。
第３図は脱珪、脱燐の処理経過時間と炭材添加速度との
関係を示す図である。 1:混銑車、2:圧送タンク、3:圧送配管、4:秤量器、5:粉
体吹込みランス、6:投入口、7:炭材貯蔵ホッパー、8:炭
材吹込みランス、9:圧送ガス供給源、10:粉体吹込みホ
ッパー、11:炭材、12:溶銑、13:スラグ、14:炭材添加
孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 誠司 千葉県君津市君津１番地 新日本製鐵株 式會社君津製鐵所内 (72)発明者 木下 潤一 千葉県君津市君津１番地 新日本製鐵株 式會社君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭60−70116（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−274014（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−274013（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】混銑車内に粉体吹込みランスを挿入してこ
のランスから粉状の脱珪材および脱燐材を吹込んで行う
溶銑予備処理工程で発生するスロッピングを抑制する方
法において、該粉体吹込みランス内を貫通させるかまた
はこのランスに隣接させて設けた炭材吹込みランスであ
って、かつ該粉体吹込みランスの外側に向けた炭材添加
孔を有する炭材吹込みランスにより、吹込み高さを溶銑
面より500〜2000mm、添加速度を30〜80kg/分として炭材
を混銑車内のスラグ・溶銑表面に吹付けることを特徴と
するスロッピング抑制方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2307596A JP2596470B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | スロッピング抑制方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2307596A JP2596470B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | スロッピング抑制方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04180507A JPH04180507A (ja) | 1992-06-26 |
| JP2596470B2 true JP2596470B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=17970965
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2307596A Expired - Fee Related JP2596470B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | スロッピング抑制方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2596470B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100413825B1 (ko) * | 1999-12-30 | 2003-12-31 | 주식회사 포스코 | 포밍억제제 공급장치 |
| CN110139938A (zh) | 2017-02-08 | 2019-08-16 | 日本制铁株式会社 | 抑制炉渣起泡的方法 |
| CN111712585B (zh) | 2018-04-24 | 2022-07-26 | 日本制铁株式会社 | 排出熔渣的起泡镇静方法及用于其的精炼设备 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6070116A (ja) * | 1983-09-28 | 1985-04-20 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 樋脱硅法におけるフオ−ミング防止方法 |
| JPS62274013A (ja) * | 1986-05-23 | 1987-11-28 | Kawasaki Steel Corp | スラグ泡立ち防止剤 |
| JPS62274014A (ja) * | 1986-05-23 | 1987-11-28 | Kawasaki Steel Corp | スラグの泡立ち制御方法 |
-
1990
- 1990-11-14 JP JP2307596A patent/JP2596470B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04180507A (ja) | 1992-06-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |