JPH01132706A

JPH01132706A - スラグと溶湯の撹拌方法

Info

Publication number: JPH01132706A
Application number: JP29084587A
Authority: JP
Inventors: Chihiro Taki; 滝　千尋; Kazutoshi Kawashima; 川嶋　一斗士; Junichi Fukumi; 純一福味; Osamu Yamase; 治山瀬
Original assignee: NKK Corp; Nippon Kokan Ltd
Current assignee: JFE Engineering Corp
Priority date: 1987-11-18
Filing date: 1987-11-18
Publication date: 1989-05-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、転炉等に収容された溶湯及びスラグの反応
を促進させるスラグと溶湯の攪拌方法に関する。

［従来の技術Ｊ通常、転炉で溶湯を精錬する場合は、合金鉄及び脱酸剤
等を吹錬各期に添加し、溶湯成分を所定範囲に調整する
。吹錬においては、生石灰等の造滓剤を転炉内に投入し
て所定のスラグを形成する一方で、ランスにより酸素ガ
スを溶銑に吹付けると共に、底吹ノズルを介してアルゴ
ンガスを溶銑中に吹込んで攪拌するいわゆる複合吹錬を
実施する。吹錬終了侵、炉内の未反応成分を七分に反応
させるために、更に、底吹ノズルを介して攪拌ガスを溶
湯中に吹込み、溶湯とスラグとを攪拌する。

また、出鋼前に溶湯成分を最終的に調整するために、更
に、脱酸剤及び少量の合金鉄を溶湯に添加することがあ
るので、溶湯及びスラグを攪拌する必要がある。この場
合においても底吹ノズルを介してガスを溶湯中に吹込み
、溶湯とスラグとを攪拌する。

［発明が解決しようとする問題点１しかしながら、従来のスラグと溶湯の攪拌方法において
は、底吹ガスの吹込み最に限界があり、攪拌力が不足す
るので、吹込みガスのみによれば溶湯が攪拌されるに過
ぎず、溶湯と共にスラグを十分に攪拌することができな
い。このため、スラグと溶湯との反応が促進されず、精
錬が不十分になるという問題点がある。

この発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって
、炉内の溶湯とスラグとを十分に攪拌することができ、
スラグと溶湯との反応を促進させることができるスラグ
と溶湯の攪拌方法を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段１この発明に係るスラグと溶湯の攪拌方法は、炉内の溶湯
及びスラグの反応を促進させるスラグと溶湯の攪拌方法
において、粉粒体をガスにキャリアさせて溶湯中に吹込
み、粉粒体の流動により溶湯とスラグとを攪拌すること
を特徴とする。この場合に、前記粉粒体が石灰石である
ことが好ましい。また、粉粒体がコークス及び生石灰か
らなることが好ましい。

［作用］この発明に係るスラグと溶湯の攪拌方法においては、粉
粒体をガスにキャリアさせて溶湯中に吹込む。ガスと共
に粉粒体が上昇すると、周囲の溶湯が流動攪拌される。

そして、ガスにキャリアされた粉粒体がスラグ層に到達
すると、ガスと粉粒体とが分離する。すなわち、キャリ
アガスがスラグ層を通過して上方へ抜ける一方、粉粒体
はスラグ層に衝突し、その有する運動エネルギによりス
ラグの一部を巻込んで炉内を対流する。これにより、ス
ラグが攪拌され、スラグと溶湯との間の反応が促進され
る。

［実施例］以下、添附の図面を参照してこの発明の実施例について
説明する。

第１図は、この発明の第１の実施例に係るスラグと溶湯
の攪拌方法が使用された転炉を示す模式図である。吹錬
終了侵の溶湯１２及び湯面を覆うスラグ１４が転炉１０
内に収容されている。転炉１０は、複合吹錬用転炉であ
り、酸素ガス上吹き用のランス１６及び底吹ガス吹込み
用の攪拌ガス供給装置１日を備えている。ランス１６は
、転炉１０上方の昇降装置（図示せず）により支持され
、その先端が湯面に対面している。また、ランス１６の
基端部が酸素ガス供給源（図示せず）に接続されており
、ランス１６先端から酸素ガスが噴射されるようになっ
ている。一方、攪拌ガス供給装置１８の配管２０が複数
の底吹ノズル１９に夫々接続されている。底吹ノズル１
９は、転炉１０の炉底に設けられ、耐火物に鋼製の二重
管が挿通された二重管ノズルであり、ノズル本体の過熱
が防止されるようになっている。配管２０のガス供給源
〈図示せず）側にはプロ９２８が設けられ、アルゴンガ
スが配９２０及び底吹ノズル１９を介して転炉１０内に
吹込まれるようになっている。

底吹ノズル１９とプロワ２８との間の配管２０には、パ
ルプ２４を有する枝管を介して粉粒体供給源としてのホ
ッパ２６が設けられている。ホッパ２６内には粉粒状の
石灰石（ＣａＣＯ２）が貯蔵されており、パルプ２４を
介して所定量の石灰石が配管２０に供給されるようにな
っている。また、ホッパ２６の下流側配管２０にはバル
ブ２２が設けられている。

このように構成された攪拌ガス供給装置１８を備えた転
炉１０により溶湯１２及びスラグ１４を攪拌する場合は
、ランス１６の酸素ガス吹付けを停止して転炉吹錬が終
了すると、バルブ２４を開け、所定量の石灰石粉を配管
２０内に供給する。

そうすると、プロワ２８の送風により配管２０内を通流
するアルゴンガスに石灰石粉がキャリアされ、キャリア
された石灰石粉が底吹ノズル１９を介して炉内に吹込ま
れる。ガスと共に溶湯１２中を石灰石粉が上昇し、スラ
グ１４層の下面に衝突すると、ガスと石灰石粉とが分離
し、ガスがスラグ１４の上方へ抜ける一方、石灰石粉が
スラグ１４の一部を伴って炉内を対流する。このため、
スラグ１４の一部が溶湯１２中に持込まれ、両者が十分
に攪拌される。例えば、アルゴンガス吹込み聞が溶湯１
トン当りにつき毎分０．１７Ｎｍ３であり、吹込み時間
が約３分間である。

石灰石粉は、炉内を対流するうちに下記（１）式に従っ
て熱分解し、生石灰と二酸化炭素ガスが発生する。

ＣａＣ０１−＋　　ＣａＯ＋ＣＯ２＋＋　（１）このた
め、発生ガスにより攪拌力が強化され、スラグ１４と溶
湯１２との間の反応が一層促進される。

上記第１の実施例によれば、石灰石粉が熱分解する前に
おいては攪拌粒子の流動によりスラグと溶湯とを攪拌す
ることができ、石灰石粉が熱分解した場合は発生ガスに
より攪拌を強化することができるので、スラグと溶湯と
の反応を一層促進させることができる。

また、熱分解により生じた生石灰がスラグの一部を形成
するので、精錬反応の安定化に寄与することができる。

次に、この発明の第２の実施例について説明する。第２
の実施例では、吹込まれるべき粉粒体として生石灰（Ｃ
ａｂ）及びコークスの混合粉を用いる。すなわち、生石
灰及びコークスの混合粉をアルゴンガスにキャリアさせ
、これを溶湯中に吹込むと、混合粉がスラグ層に衝突し
てスラグの一部を伴い、これが炉内を対流するので、ス
ラグと溶湯とが攪拌され、両者の反応が促進される。こ
の場合に、吹込まれたコークス粉は、攪拌粒子として作
用する他に、溶湯の熱源として作用する。

上記実施例によれば、コークス粉が鋼中酸素と反応して
発熱するので、攪拌と同時に溶湯温度を上昇させること
ができる。

なお、上記実施例では粉粒体に石灰石粉、生石灰及びコ
ークスの混合粉を用いたが、これに限らず他の粉粒状の
造滓剤又は熱源材を吹込むこともできる。

また、上記実施例ではキャリアガスにアルゴンガスを用
いたが、これに限らず二酸化炭素ガス等の他の種類のガ
スを使用することもできる。

［発明の効果］この発明によれば、運動エネルギを有する粉粒体により
スラグと溶湯とを十分に攪拌することができるので、ス
ラグと溶湯との反応を促進させることができる。このた
め、高効率の精錬を実現することができ、歩留りの向上
に寄与することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例に係るスラグと溶湯の
攪拌方法が使用された転炉を示す模式図である。１０；転炉、１２：溶湯、１４；スラグ、１８；攪拌ガ
ス供給装置、１９；底吹ノズル、２６；ホッパ（粉粒体
供給源）出願人代理人　弁理士　鈴江武彦第１図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）炉内の溶湯及びスラグの反応を促進させるスラグ
と溶湯の攪拌方法において、粉粒体をガスにキャリアさ
せて溶湯中に吹込み、粉粒体の流動により溶湯とスラグ
とを撹拌することを特徴とするスラグと溶湯の撹拌方法
。
（２）前記粉粒体が石灰石であることを特徴とする特許
請求の範囲第１項に記載のスラグと溶湯の撹拌方法。
（３）粉粒体がコークス及び生石灰からなることを特徴
とする特許請求の範囲第１項に記載のスラグと溶湯の撹
拌方法。