JP2595855Y2 - 圧接コネクタ - Google Patents

圧接コネクタ

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JP2595855Y2
JP2595855Y2 JP1992093179U JP9317992U JP2595855Y2 JP 2595855 Y2 JP2595855 Y2 JP 2595855Y2 JP 1992093179 U JP1992093179 U JP 1992093179U JP 9317992 U JP9317992 U JP 9317992U JP 2595855 Y2 JP2595855 Y2 JP 2595855Y2
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press
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JP1992093179U
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良次 辻
▲たく▼也 猪上
典 井上
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、圧接コネクタに関し、
特に、自動車用ハーネスなどに使用して好適な圧接コネ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】図13は一般的な自動車用ハーネス1を
示しており、図14は配線状況を示している。自動車の
灯具ハーネスにおいては、同時に複数のランプを点灯及
び消灯する関係上、図14に示すように一本の電線を分
岐する必要がある。図15は一般的な分岐を行った状態
を示している。幹線となる電線2の中間部を皮剥きする
とともに、分岐線となる電線3の端部を皮剥きし、それ
ぞれの導線部分を金属性の金具4でかしめて接続してか
らテープで絶縁する。不意の事故による分岐部分同士の
短絡を防ぐため、一つのハーネスに複数の電線を分岐さ
せるときには、わずかづつ位置をずらしている。そし
て、分岐配線ができた後でテープなどによって複数の電
線を結束している。また、分岐となる電線3の先にはそ
れぞれ図示しないコネクタを接続させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来のハーネ
スにおいては、電線を分岐させる際に、皮剥きや金具の
圧着、また、皮剥きの際にそれぞれの位置をずらすなど
の手間が大きく、さらに、分岐先にコネクタを接続する
手間も要するという課題があった。ところで、コンピュ
ータ機器においては、共通のバスに対して複数の基板な
どを並列に接続させる際に電線の中間部に対してコネク
タを圧接することもある。このような圧接コネクタは、
電子回路基板に接続されて保持されるため、当該圧接コ
ネクタ自身を固定する保持具などを必要としない。従っ
て、自動車用ハーネスに使用したとすると他の締結器に
よって車体などに固定しなければならない。ここにおい
て、コネクタの本体に締結器を取り付けることも不可能
ではない。しかし、ケーブルは本体の後面側に圧接され
ているので、車体の側に本体が接してその上からケーブ
ルが配設されることになり、コネクタに対となるコネク
タを挿入しにくくなってしまうという課題があった。
【0004】本考案は、上記課題にかんがみてなされた
もので、分岐配線を要するハーネスを効率的に生産でき
るとともに、配設場所に取り付けたときに配線しやすく
することが可能な圧接コネクタの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の考案の構成は、一端に嵌合部が形成され
るとともに他端には軸線方向に対して垂直な方向に挿入
方向が来るように圧接用スロットを配向した圧接部を形
成してなる端子と、上記端子を内部に挿入して保持可能
な筒部が備えられるとともに、この筒部の側面のうち前
記圧接部に対応する部分には開口が形成されて圧接部を
露出させるコネクタケースとを備え、かつ前記開口は、
前記コネクタケースに装着されるカバーによって閉止さ
れるようになっており、また前記カバーの内面には、こ
のカバーの閉止動作に伴って前記電線を圧接用スロット
内に押し込める押下突起が形成され、さらにこの押下突
起は、圧接状態において前記電線を屈曲可能に形成され
る一方、前記カバーの外面には固定部材への取付けのた
めの保持具が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】請求項1の考案によれば、コネクタケースの筒
部内に端子を挿入すると同端子は筒部内で保持される。
このときに筒部には開口が形成されて端子の圧接部が露
出されているため、電線はこの開口を通して圧接用スロ
ットに押し込まれる。また、電線が圧接用スロットに対
して挿入されると、圧接された電線は端子の軸線方向に
揃うため、複数の端子を並べた場合にもこれら端子によ
って形成される平面と平行になる。したがって、分岐先
は幹線に沿って引き出され、幅方向へ突出してしまうこ
とはない。また、コネクタケースの開口部分にカバーを
装着すれば端子の圧接部が覆われる。その場合、カバー
の内面には押下突起が形成されているため、カバーの閉
じ動作に伴って押下突起が電線を圧接用スロットに押し
込め、同時に電線を直線状態から一部を屈曲させた状態
にして配索する。コネクタケースにカバーを装着した状
態で、カバーの保持具によって固定部材への取付けを行
えば、圧接コネクタ全体が保持される。
【0007】
【考案の効果】請求項1の考案によれば、圧接コネクタ
全体の位置決めが可能となり、さらに保持具を配設する
箇所として、圧接作業に必要な開口を覆うカバーに設定
したため、それ以外の箇所に配置する場合に比較してコ
ネクタ全体の小型化にも寄与できる。
【0008】
【実施例】以下、図面にもとづいて本考案の実施例を説
明する。図1は本考案の一実施例にかかる圧接コネクタ
の組付状態を示す斜視図、図2は端子の斜視図である。
同図において、コネクタケース10は図示左上方の前方
側にフード部11を備え、図示右下方の後方側に端子保
持部12を備えている。同コネクタケース10内には端
子20を挿入して保持可能な八つの筒部13を形成して
あり、同筒部13における端子保持部12の後部側上方
には開口14が形成してある。一方、端子20は図示左
上方の前方側に雄形嵌合部21を形成してあり、図示右
下方の後方側に圧接部22を形成してある。同圧接部2
2は上方に開口を有する断面コの字状に形成され、下方
に開口を有するコの字状の圧接金具23を中央部分に嵌
合保持している。同圧接金具23には上方から下方に向
けてスリット状に切り欠いた圧接スロット23aを形成
してあり、同圧接スロット23aに上方から電線Wを挿
入すると金具の端部によって被覆部が切断され、導線が
露出するので同端部と接触して電気的に導通する。な
お、同圧接スロット23aは端子20の上方から下方に
向けて形成されているので、かかる挿入方向は当該端子
20の軸線方向に対して直角となる。
【0009】蓋30はコネクタケース10の開口14部
分よりも大きめに形成された天井板31と同天井板31
の左右端辺から下方に延設された側辺32とから構成さ
れている。天井板31の上面にはクランプ31aが形成
され、天井板31の下面にはそれぞれの筒部13内に向
けて突出する押下突起31bが形成されている。クラン
プ31aは、天井板31から垂直に突出する幹部31a
1と、この幹部31a1の先端から天井板31の上面に
向かって斜めに突出する翼部31a2,31a2とから
構成されている。一方、当該圧接コネクタ40が配設さ
れる車体50には図4に示す角形の固定孔51が形成さ
れている。ここにおいて、同固定孔51の短手方向の長
さはクランプ31aの前後方向の厚みに一致し、同固定
孔51の長手方向の長さはクランプ31aにおける翼部
31a2を含めた幅方向の長さよりも短めにしてある。
【0010】一方、側辺32の下端には内側に向かって
突出する係合突起32aを形成してあり、これに対応し
てコネクタケース10の側面下方には同係合突起32a
が係合可能な凹部15を形成してある。次に、上記構成
からなる本実施例の動作を説明する。図5に示すように
筒部13内に端子20を挿入する。なお、端子20を当
該筒部13内で係合保持する方法については一般的な係
合方法でよい。端子20は筒部13内の所定位置に挿入
されたときにその圧接部22がコネクタケース10にお
ける開口14の位置に来るようにしてあり、圧接金具2
3は当該開口14に対面する。圧接しようとする電線W
をコネクタケース10の上面に沿わせ、開口14部分の
電線を筒部13内に押し込むと、同電線Wは圧接金具2
3の圧接スロット23a内に挿入される。この状態を図
6及び図7に示す。電線Wを圧接スロット23aに挿入
すると、金具の端部が被覆に切り込むため、導線部分に
接触し、電気的導通がはかれる。このようにして必要な
だけの導線を圧接する。
【0011】次に、蓋30をコネクタケース10に向け
て押し込むと、側辺32の係合突起32aが同コネクタ
ケース10の側面に当接し、側辺32は押し広げられ
る。そのままさらに押し込むと、押下突起31bは筒部
13内に挿入された電線Wの上面に当接し、さらに押し
下げる。押下突起31bが電線Wを圧接スロット23a
内の所定の位置まで押し下げられるところまで押し込む
と、側辺32の係合突起32aはコネクタケース10の
側面に形成した凹部15に入り込んで係合する。このよ
うにして導線Wの中間に当該圧接コネクタ40を接続し
た状態を図7に示す。このハーネスを車体50に取り付
けるときには、圧接コネクタのクランプ31aを車体5
0に形成した固定孔51に押し込む。固定孔51の幅は
幹部31a1の両側に広がる翼部31a2,31a2の
幅よりも短いため、同翼部31a2,31a2は固定孔
51の縁部に当接するものの、力を入れて押し込むと同
翼部31a2,31a2は幹部31a1の側に撓んで固
定孔51内に挿入できる。固定孔51を通過すると翼部
31a2,31a2は開き、引き抜こうとするときには
車体50の裏側で固定孔51の周りに開こうとして抜け
止めが図られる。
【0012】このとき、図9に示すように、各部材の配
置は、車体50の側から順番に、車体50、天井板3
1、電線W及びコネクタケース10という順に並ぶ。す
なわち、対となるコネクタはコネクタケース10のフー
ド部11に挿入されるが、当該フード部11の奥に電線
Wが配設されるため、フード部11の手前側には何もな
く、コネクタ同士の嵌合が容易となる。図10は、本考
案の他の実施例を示している。同図に示す圧接コネクタ
40は、コネクタケース10と蓋30とを別部品とせず
に、一方の側辺32の代わりに薄い帯板33で接続して
一体的に成形してある。組み付けるときには電線Wの圧
接までを上述したものと同様に組み付け、その後、帯板
33を撓めながら残っている側辺32をコネクタケース
10の側に巻き込むようにして係合させる。
【0013】図11及び図12は、本考案のさらなる他
の実施例を示している。同図においてコネクタケース6
1は図示下方部分がフード部62となっており、図示上
方部分が端子保持部63となっている。端子保持部63
の上面側には端子64の圧接部64aが配設されてお
り、各圧接部64aには圧接スロット64a1が形成さ
れている。また、端子保持部63の側面には係合用突起
65が形成されている。一方、蓋66は、上記圧接部6
4aの配設面に対面する基壁67と、同基壁67の長手
方向における両端から垂直に延設された係合壁68a,
68bと、基壁67の長手辺から垂直に延設されて両係
合壁68a,68bを接続する規制壁69とを備えてい
る。ここにおいて、両係合壁68a,68bには上記係
合用突起65が嵌合可能な係合孔68a1,68b1が
形成され、規制壁69には固定用クランプ69aが形成
されている。
【0014】かかる構成において、各圧接部64aの圧
接スロット64a1に電線Wを圧入し、蓋66を覆蓋せ
しめる。蓋66の規制壁69は電線Wに当接し、フード
部62に沿って屈曲させる。できあがったハーネスは図
12に示すようになり、クランプ69aにて車体に取り
付けた場合、電線Wはフード部62と車体との間に挟ま
れる。従って、対となるコネクタをフード部62に挿入
しやすくなる。なお、蓋66については、基壁67にお
ける残りの長手辺に規制壁69と同様の壁部を形成し、
コネクタケース61の端子保持部63を覆うようにして
も良い。また、このときにクランプ69aは当該蓋66
のどの壁部に取り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかる圧接コネクタの組付
用斜視図である。
【図2】端子の斜視図である。
【図3】コネクタケースと蓋の後面図である。
【図4】車体の取付孔を示す斜視である。
【図5】コネクタケースに端子を収容した状態を示す断
面図である。
【図6】圧接用スロットに電線を圧接した状態を示す断
面図である。
【図7】圧接用スロットに電線を圧接した状態を示す斜
視図である。
【図8】組み付けたハーネスを示す斜視図である。
【図9】車体からの配設順序を示す概略断面図である。
【図10】他の実施例を示す後面図である。
【図11】他の実施例を示す斜視図である。
【図12】他の実施例の組付状態を示す斜視図である。
【図13】従来のハーネスを示す斜視図である。
【図14】従来のハーネスを電線分岐状況を示す図であ
る。
【図15】従来の分岐配線方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…コネクタケース 20…端子 22…圧接部 30…蓋 31a…クランプ 40…圧接コネクタ 61…コネクタケース 64a…圧接部 66…蓋 69a…クランプ W…電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−170974(JP,U) 実開 昭61−14467(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 4/24 H01R 13/46 301

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に嵌合部が形成されるとともに他端
    には軸線方向に対して垂直な方向に挿入方向が来るよう
    に圧接用スロットを配向した圧接部を形成してなる端子
    と、 上記端子を内部に挿入して保持可能な筒部が備え
    られるとともに、この筒部の側面のうち前記圧接部に対
    応する部分には開口が形成されて圧接部を露出させるコ
    ネクタケースとを備え、かつ前記開口は、前記コネクタ
    ケースに装着されるカバーによって閉止されるようにな
    っており、また前記カバーの内面には、このカバーの閉
    止動作に伴って前記電線を圧接用スロット内に押し込め
    る押下突起が形成され、さらにこの押下突起は、圧接状
    態において前記電線を屈曲可能に形成される一方、前記
    カバーの外面には固定部材への取付けのための保持具が
    設けられていることを特徴とする圧接コネクタ
JP1992093179U 1992-12-26 1992-12-26 圧接コネクタ Expired - Lifetime JP2595855Y2 (ja)

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JP1992093179U JP2595855Y2 (ja) 1992-12-26 1992-12-26 圧接コネクタ
EP93310456A EP0605200B1 (en) 1992-12-26 1993-12-23 Press-contact connector assembly
EP99122546A EP0982804A3 (en) 1992-12-26 1993-12-23 Press-contact connector assembly
DE69330866T DE69330866T2 (de) 1992-12-26 1993-12-23 Schneidklemmverbinder
US08/172,235 US5433625A (en) 1992-12-26 1993-12-23 Press-contact connector assembly
US08/674,969 US5709566A (en) 1992-12-26 1996-07-03 Press-contact connector assembly

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992093179U JP2595855Y2 (ja) 1992-12-26 1992-12-26 圧接コネクタ

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JPH0654215U JPH0654215U (ja) 1994-07-22
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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000277220A (ja) * 1999-01-20 2000-10-06 Keyence Corp コネクタ構造
JP3670891B2 (ja) * 1999-07-14 2005-07-13 矢崎総業株式会社 分岐装置
CN115084875B (zh) * 2022-08-22 2022-11-18 深圳市泰格莱精密电子有限公司 导线连接组合件

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JPH0654215U (ja) 1994-07-22

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