JP2595775B2 - ロックアップピストン付流体伝動装置 - Google Patents
ロックアップピストン付流体伝動装置Info
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- JP2595775B2 JP2595775B2 JP2154951A JP15495190A JP2595775B2 JP 2595775 B2 JP2595775 B2 JP 2595775B2 JP 2154951 A JP2154951 A JP 2154951A JP 15495190 A JP15495190 A JP 15495190A JP 2595775 B2 JP2595775 B2 JP 2595775B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H41/00—Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H41/24—Details
- F16H2041/243—Connections between pump shell and cover shell of the turbine
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0273—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
- F16H2045/0294—Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members
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- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車等の車両において流体自動変速機と
して適用され、入出力軸を直結するロックアップピスト
ンが内蔵された流体継手やトルクコンバータ等のロック
アップピストン付流体伝動装置に関する。
して適用され、入出力軸を直結するロックアップピスト
ンが内蔵された流体継手やトルクコンバータ等のロック
アップピストン付流体伝動装置に関する。
（従来の技術） 従来、ロックアップピストン付トルクコンバータ（ロ
ックアップピストン付流体伝動装置の一例）としては、
例えば『自動車工学全書９巻動力伝達装置』（昭和55年
11月；（株）山海堂発行）の第215頁の図3.125に記載さ
れているものが知られている。
ックアップピストン付流体伝動装置の一例）としては、
例えば『自動車工学全書９巻動力伝達装置』（昭和55年
11月；（株）山海堂発行）の第215頁の図3.125に記載さ
れているものが知られている。
（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来装置にあっては、エン
ジン駆動軸に連結されると共にポンプ羽根車が設けられ
るコンバータカバーは、一体構造となっているし、ポン
プ羽根車の対向位置に配置されるタービン羽根車は出力
軸にスプライン結合等により回転方向固定状態で設けら
れている。
ジン駆動軸に連結されると共にポンプ羽根車が設けられ
るコンバータカバーは、一体構造となっているし、ポン
プ羽根車の対向位置に配置されるタービン羽根車は出力
軸にスプライン結合等により回転方向固定状態で設けら
れている。
この為、ロックアップ時には、コンバータカバー→ロ
ックアップピストン→タービンハブ→出力軸へとエンジ
ン駆動トルクが伝達されるが、このトルク伝達時に、流
体継手としての機能は必要無いにも拘らずイナーシャの
大きなポンプ羽根車やタービン羽根車をコンバータカバ
ーや出力軸により同時に回転させる。
ックアップピストン→タービンハブ→出力軸へとエンジ
ン駆動トルクが伝達されるが、このトルク伝達時に、流
体継手としての機能は必要無いにも拘らずイナーシャの
大きなポンプ羽根車やタービン羽根車をコンバータカバ
ーや出力軸により同時に回転させる。
この結果、ロックアップ時には、イナーシャの大きな
ポンプ羽根車やタービン羽根車が回転することによりイ
ナーシャの大きさに影響されるこもり音の悪化を招く
し、また、両羽根車の回転でトルクコンバータオイルが
撹拌されることによるエネルギ損失で燃費が大幅に悪化
するという問題があった。
ポンプ羽根車やタービン羽根車が回転することによりイ
ナーシャの大きさに影響されるこもり音の悪化を招く
し、また、両羽根車の回転でトルクコンバータオイルが
撹拌されることによるエネルギ損失で燃費が大幅に悪化
するという問題があった。
本発明は、上述のような問題に着目してなされたもの
で、車両において流体自動変速機として適用されるロッ
クアップピストン付流体伝動装置において、ロックアッ
プ時にこもり音の低減と大幅な燃費の低減を図ることを
課題とする。
で、車両において流体自動変速機として適用されるロッ
クアップピストン付流体伝動装置において、ロックアッ
プ時にこもり音の低減と大幅な燃費の低減を図ることを
課題とする。
（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために本発明のロックアップピス
トン付流体伝動装置では、ロックアップ時に流体伝動装
置を構成する要素の中でイナーシャの大きいポンプ羽根
車とタービン羽根車を回転系から切り離す手段とした。
トン付流体伝動装置では、ロックアップ時に流体伝動装
置を構成する要素の中でイナーシャの大きいポンプ羽根
車とタービン羽根車を回転系から切り離す手段とした。
即ち、入力軸に連結される第１装置カバーと、ポンプ
羽根車に連結される第２装置カバーと、前記ポンプ羽根
車の対向位置にオイルを介して配置され、出力軸に対し
軸方向に位置決め状態で相対回転可能に設けられるター
ビン羽根車と、前記第１装置カバーとタービン羽根車と
の間に配置され、出力軸に対して軸方向に移動可能で回
転方向には固定されるロックアップピストンと、前記ロ
ックアップピストンとタービン羽根車との間に設けら
れ、ロックアップピストンの非ロックアップストローク
域で係合し、ロックアップストローク域で係合解除され
る第１クラッチと、前記両装置カバーの分割部とロック
アップピストンとの間に設けられ、ロックアップピスト
ンの非ロックアップストローク域で両装置カバーを連結
すると共に両装置カバーとロックアップピストンとの相
対回転を許し、ロックアップストローク域で両装置カバ
ーを分割状態とする第２クラッチとを備えていることを
特徴とする。
羽根車に連結される第２装置カバーと、前記ポンプ羽根
車の対向位置にオイルを介して配置され、出力軸に対し
軸方向に位置決め状態で相対回転可能に設けられるター
ビン羽根車と、前記第１装置カバーとタービン羽根車と
の間に配置され、出力軸に対して軸方向に移動可能で回
転方向には固定されるロックアップピストンと、前記ロ
ックアップピストンとタービン羽根車との間に設けら
れ、ロックアップピストンの非ロックアップストローク
域で係合し、ロックアップストローク域で係合解除され
る第１クラッチと、前記両装置カバーの分割部とロック
アップピストンとの間に設けられ、ロックアップピスト
ンの非ロックアップストローク域で両装置カバーを連結
すると共に両装置カバーとロックアップピストンとの相
対回転を許し、ロックアップストローク域で両装置カバ
ーを分割状態とする第２クラッチとを備えていることを
特徴とする。
（作 用） 非ロックアップ時には、非ロックアップストローク域
での第１クラッチの係合作動によりロックアップピスト
ンとタービン羽根車とが連結され、また、非ロックアッ
プストローク域での第２クラッチの作動により第１装置
カバーと第２装置カバーとが連結されると共に両装置カ
バーとロックアップピストンとの相対回転が許される。
での第１クラッチの係合作動によりロックアップピスト
ンとタービン羽根車とが連結され、また、非ロックアッ
プストローク域での第２クラッチの作動により第１装置
カバーと第２装置カバーとが連結されると共に両装置カ
バーとロックアップピストンとの相対回転が許される。
従って、入力軸からのトルクは、第１装置カバー→第
２装置カバー→ポンプ羽根車→オイル→タービン羽根車
→ロックアップピストン→出力軸へと伝達され、ポンプ
羽根車やタービン羽根車を介しての流体継手機能が確保
される。
２装置カバー→ポンプ羽根車→オイル→タービン羽根車
→ロックアップピストン→出力軸へと伝達され、ポンプ
羽根車やタービン羽根車を介しての流体継手機能が確保
される。
ロックアップ時には、ロックアップストローク域での
第１クラッチの係合解除作動によりロックアップピスト
ンとタービン羽根車とが切り離され、また、ロックアッ
プストローク域での第２クラッチの作動により第１装置
カバーとポンプ羽根車を有する第２装置カバーとが切り
離される。
第１クラッチの係合解除作動によりロックアップピスト
ンとタービン羽根車とが切り離され、また、ロックアッ
プストローク域での第２クラッチの作動により第１装置
カバーとポンプ羽根車を有する第２装置カバーとが切り
離される。
従って、入力軸からのトルクは、第１装置カバー→ロ
ックアップピストン→出力軸へと伝達され、ポンプ羽根
車やタービン羽根車はこれらの回転系から第１クラッチ
と第２クラッチにより切り離されていることで回転しな
い。
ックアップピストン→出力軸へと伝達され、ポンプ羽根
車やタービン羽根車はこれらの回転系から第１クラッチ
と第２クラッチにより切り離されていることで回転しな
い。
（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
第１図は実施例のロックアップピストン付トルクコン
バータを示す断面図で、図外のエンジンクランクシャフ
ト（入力軸）にドライブプレートを介して連結される第
１コンバータカバー１（第１装置カバー）と、ポンプ羽
根車３に連結される第２コンバータカバー２（第２装置
カバー）と、前記ポンプ羽根車３の対向位置にコンバー
タオイルを介して配置され、トランスミッション入力軸
４（出力軸）に対し軸方向に位置決め状態で相対回転可
能に設けられるタービン羽根車５と、前記第１コンバー
タカバー１とタービン羽根車５との間に配置され、トラ
ンスミッション入力軸４に対して軸方向に移動可能で回
転方向には固定されるロックアップピストン６と、前記
ロックアップピストン６とタービン羽根車５との間に設
けられ、ロックアップピストン６の非ロックアップスト
ローク域で係合し、ロックアップストローク域で係合解
除されるギヤクラッチ７（第１クラッチ）と、前記両コ
ンバータカバー1,2の分割部とロックアップピストン６
との間に設けられ、ロックアップピストン６の非ロック
アップストローク域で両コンバータカバー1,2を連結す
ると共に両コンバータカバー1,2とロックアップピスト
ン６との相対回転を許し、ロックアップストローク域で
両コンバータカバー1,2を分割状態とするシンクロ機構
付ギヤクラッチ８（第２クラッチ）とを備えている。
バータを示す断面図で、図外のエンジンクランクシャフ
ト（入力軸）にドライブプレートを介して連結される第
１コンバータカバー１（第１装置カバー）と、ポンプ羽
根車３に連結される第２コンバータカバー２（第２装置
カバー）と、前記ポンプ羽根車３の対向位置にコンバー
タオイルを介して配置され、トランスミッション入力軸
４（出力軸）に対し軸方向に位置決め状態で相対回転可
能に設けられるタービン羽根車５と、前記第１コンバー
タカバー１とタービン羽根車５との間に配置され、トラ
ンスミッション入力軸４に対して軸方向に移動可能で回
転方向には固定されるロックアップピストン６と、前記
ロックアップピストン６とタービン羽根車５との間に設
けられ、ロックアップピストン６の非ロックアップスト
ローク域で係合し、ロックアップストローク域で係合解
除されるギヤクラッチ７（第１クラッチ）と、前記両コ
ンバータカバー1,2の分割部とロックアップピストン６
との間に設けられ、ロックアップピストン６の非ロック
アップストローク域で両コンバータカバー1,2を連結す
ると共に両コンバータカバー1,2とロックアップピスト
ン６との相対回転を許し、ロックアップストローク域で
両コンバータカバー1,2を分割状態とするシンクロ機構
付ギヤクラッチ８（第２クラッチ）とを備えている。
前記第１コンバータカバー１と第２コンバータカバー
２との分割部は、ラビリンス摺動溝９が形成され、この
ラビリンス摺動溝９にはグリースが塗布されている。
２との分割部は、ラビリンス摺動溝９が形成され、この
ラビリンス摺動溝９にはグリースが塗布されている。
前記ポンプ羽根車３とタービン羽根車５との間には、
速度比がカップリングポイント以下の領域でトルク増大
作用を示すステータ10が配置され、このステータ10はト
ランスミッションケース11に対してワンウェイクラッチ
12を介して設けられている。
速度比がカップリングポイント以下の領域でトルク増大
作用を示すステータ10が配置され、このステータ10はト
ランスミッションケース11に対してワンウェイクラッチ
12を介して設けられている。
前記タービン羽根車５は、トランスミッション入力軸
４に固定された位置決めプレート13により軸方向に位置
決め状態で設けられる。
４に固定された位置決めプレート13により軸方向に位置
決め状態で設けられる。
前記ロックアップピストン６には、フェーシング6aと
ロックアップ時やロックアップ解除時のトルク変動を吸
収するトーションスプリング6bが設けられている。ま
た、ロックアップピストン６の外周部には、ロックアッ
プストローク域で第２コンバータカバー２の内側突起部
2aに接触するリードシール14が設けられている。
ロックアップ時やロックアップ解除時のトルク変動を吸
収するトーションスプリング6bが設けられている。ま
た、ロックアップピストン６の外周部には、ロックアッ
プストローク域で第２コンバータカバー２の内側突起部
2aに接触するリードシール14が設けられている。
前記ギヤクラッチ７は、ロックアップピストン６に設
けられたロックアップピストン側ギヤ7aとタービン羽根
車５のシェルの設けられたタービン羽根車ギヤ7bとで構
成される。
けられたロックアップピストン側ギヤ7aとタービン羽根
車５のシェルの設けられたタービン羽根車ギヤ7bとで構
成される。
前記シンクロ機構付ギヤクラッチ８は、第２図に示す
ように、ロックアップピストン６の外周面にベアリング
8aを介して設けられるロックアップピストン側ギヤ8b
と、第１コンバータカバー１の内面に形成される第１コ
ンバータカバー側ギヤ8cと、第２コンバータカバー２の
内面に形成される第２コンバータカバー側ギヤ8dと、前
記ロックアップピストン側ギヤ8bの基部に設けられ、ロ
ックアップ状態から非ロックアップ状態に移行するスト
ローク域で第２コンバータカバー２の内側突起部2aにシ
ンクロスプリング8eの付勢力で圧接するシンクロスプリ
ング8fとを有して構成される。
ように、ロックアップピストン６の外周面にベアリング
8aを介して設けられるロックアップピストン側ギヤ8b
と、第１コンバータカバー１の内面に形成される第１コ
ンバータカバー側ギヤ8cと、第２コンバータカバー２の
内面に形成される第２コンバータカバー側ギヤ8dと、前
記ロックアップピストン側ギヤ8bの基部に設けられ、ロ
ックアップ状態から非ロックアップ状態に移行するスト
ローク域で第２コンバータカバー２の内側突起部2aにシ
ンクロスプリング8eの付勢力で圧接するシンクロスプリ
ング8fとを有して構成される。
尚、第１図において、15はコンバータハウジング、16
はオイルポンプ、17は第２コンバータカバー２を支持す
るベアリングである。
はオイルポンプ、17は第２コンバータカバー２を支持す
るベアリングである。
次に、作用を説明する。
（イ）非ロックアップ時 非ロックアップ時には、非ロックアップストローク域
でのギヤクラッチ７の係合作動によりロックアップピス
トン６とタービン羽根車５とが連結され、また、非ロッ
クアップストローク域でのシンクロ機構付ギヤクラッチ
８の作動により第１コンバータカバー１と第２コンバー
タカバー２とが連結されると共に両コンバータカバー1,
2とロックアップピストン６との相対回転が許される。
でのギヤクラッチ７の係合作動によりロックアップピス
トン６とタービン羽根車５とが連結され、また、非ロッ
クアップストローク域でのシンクロ機構付ギヤクラッチ
８の作動により第１コンバータカバー１と第２コンバー
タカバー２とが連結されると共に両コンバータカバー1,
2とロックアップピストン６との相対回転が許される。
従って、エンジンクランクシャフトからのトルクは、
第３図に示すように、第１コンバータカバー１→第２コ
ンバータカバー２→ポンプ羽根車３→コンバータオイル
→タービン羽根車５→ロックアップピストン６→トラン
スミッション入力軸４へと伝達され、ポンプ羽根車３や
タービン羽根車５を介しての流体継手機能が確保され
る。
第３図に示すように、第１コンバータカバー１→第２コ
ンバータカバー２→ポンプ羽根車３→コンバータオイル
→タービン羽根車５→ロックアップピストン６→トラン
スミッション入力軸４へと伝達され、ポンプ羽根車３や
タービン羽根車５を介しての流体継手機能が確保され
る。
（ロ）ロックアップ時 ロックアップ時には、ロックアップストローク域での
ギヤクラッチ７の係合解除作動によりロックアップピス
トン６とタービン羽根車５とが切り離され、また、ロッ
クアップストローク域でのシンクロ機構付ギヤクラッチ
８の作動により第１コンバータカバー１とポンプ羽根車
３を有する第２コンバータカバー２とが切り離される。
ギヤクラッチ７の係合解除作動によりロックアップピス
トン６とタービン羽根車５とが切り離され、また、ロッ
クアップストローク域でのシンクロ機構付ギヤクラッチ
８の作動により第１コンバータカバー１とポンプ羽根車
３を有する第２コンバータカバー２とが切り離される。
従って、エンジンクランクシャフトからのトルクは、
第４図に示すように、第１コンバータカバー１→ロック
アップピストン６→トランスミッション入力軸４へと伝
達され、ポンプ羽根車３やタービン羽根車５はこれらの
回転系からギヤクラッチ７とシンクロ機構付ギヤクラッ
チ８により切り離されていることで回転しない。
第４図に示すように、第１コンバータカバー１→ロック
アップピストン６→トランスミッション入力軸４へと伝
達され、ポンプ羽根車３やタービン羽根車５はこれらの
回転系からギヤクラッチ７とシンクロ機構付ギヤクラッ
チ８により切り離されていることで回転しない。
（ハ）ロックアップ解除時の同期作用 上記のように、ロックアップ時にはポンプ羽根車３や
タービン羽根車５を停止状態とする為、ロックアップ解
除時に回転している第１コンバータカバー１と停止して
いる第２コンバータカバー２とを円滑に連結するには両
カバー1,2の回転を同期させる必要がある。
タービン羽根車５を停止状態とする為、ロックアップ解
除時に回転している第１コンバータカバー１と停止して
いる第２コンバータカバー２とを円滑に連結するには両
カバー1,2の回転を同期させる必要がある。
そこで、ロックアップ解除時の作用を述べると、ロッ
クアップ状態から非ロックアップ状態となるまでロック
アップピストン６がストロークする時には、そのストロ
ークの途中でシンクロリング8fが第２コンバータカバー
２の内側突起2aには接触し、その後、次第に高まる接触
抵抗で徐々に第２コンバータカバー２の回転が増し、つ
いには第１コンバータカバー１の回転と同期する。
クアップ状態から非ロックアップ状態となるまでロック
アップピストン６がストロークする時には、そのストロ
ークの途中でシンクロリング8fが第２コンバータカバー
２の内側突起2aには接触し、その後、次第に高まる接触
抵抗で徐々に第２コンバータカバー２の回転が増し、つ
いには第１コンバータカバー１の回転と同期する。
この同期状態になると、ギヤ鳴りを生じることなくス
ムーズにシンクロ機構付ギヤクラッチ８の両ギヤ8b,8d
が噛み合い、第１コンバータカバー１と第２コンバータ
カバー２とを連結させる。
ムーズにシンクロ機構付ギヤクラッチ８の両ギヤ8b,8d
が噛み合い、第１コンバータカバー１と第２コンバータ
カバー２とを連結させる。
（ニ）カバー分割部のシール作用 第１コンバータカバー１と第２コンバータカバー２と
の分割部のラビリンス摺動溝９にはグリースが塗布さ
れ、オイル漏れを防止している。
の分割部のラビリンス摺動溝９にはグリースが塗布さ
れ、オイル漏れを防止している。
非ロックアップ時には、両コンバータカバー1,2が回
転する為，コンバータオイルに大きな遠心力が作用し、
両コンバータカバー1,2の内壁に作用する油圧も上昇す
る。
転する為，コンバータオイルに大きな遠心力が作用し、
両コンバータカバー1,2の内壁に作用する油圧も上昇す
る。
しかし、第２図に示すように、ラビリンス摺動溝９は
シンクロ機構付ギヤクラッチ８のシンクロリング8fによ
り塞がれる為、ラビリンス摺動溝９からオイル漏れが生
じることは無い。
シンクロ機構付ギヤクラッチ８のシンクロリング8fによ
り塞がれる為、ラビリンス摺動溝９からオイル漏れが生
じることは無い。
一方、ロックアップ時には、ロックアップピストン６
にトランスミッション側から油圧が作用するが、ロック
アップストロークの途中でリードシール14が内側突起部
2aに接触し、第４図に示すように、ラビリンス摺動溝９
に対して油圧が作用するのを防止する為、ラビリンス摺
動溝９からオイル漏れが生じることは無い。
にトランスミッション側から油圧が作用するが、ロック
アップストロークの途中でリードシール14が内側突起部
2aに接触し、第４図に示すように、ラビリンス摺動溝９
に対して油圧が作用するのを防止する為、ラビリンス摺
動溝９からオイル漏れが生じることは無い。
つまり、どのような場合でも、ラビリンス摺動溝９へ
は大きな油圧が作用することが無いので、グリース塗布
だけでオイル漏れを防ぐことが出来る。
は大きな油圧が作用することが無いので、グリース塗布
だけでオイル漏れを防ぐことが出来る。
以上説明してきたように、実施例のロックアップピス
トン付トルクコンバータにあっては、下記に列挙する効
果が得られる。
トン付トルクコンバータにあっては、下記に列挙する効
果が得られる。
ロックアップ時にトルクコンバータを構成する要素
の中でイナーシャの大きいポンプ羽根車３とタービン羽
根車５を回転系から切り離す構成とした為、トルクコン
バータのイナーシャの大きさに影響されるロックアップ
時のこもり音の低減を図ることが出来ると共に、コンバ
ータオイルの撹拌によるエネルギ損失の低減で大幅な燃
費の低減を図ることが出来る。
の中でイナーシャの大きいポンプ羽根車３とタービン羽
根車５を回転系から切り離す構成とした為、トルクコン
バータのイナーシャの大きさに影響されるロックアップ
時のこもり音の低減を図ることが出来ると共に、コンバ
ータオイルの撹拌によるエネルギ損失の低減で大幅な燃
費の低減を図ることが出来る。
第１コンバータカバー１と第２コンバータカバー２
とを断接するクラッチを、ロックアップ解除時に第２コ
ンバータカバー２の回転を第１コンバータカバー１の回
転に同期させる作用を示すシンクロ機構付ギヤクラッチ
８とした為、ロックアップ解除時における両コンバータ
カバー1,2の連結をギヤ鳴りを生じることなく円滑に行
なうことが出来る。
とを断接するクラッチを、ロックアップ解除時に第２コ
ンバータカバー２の回転を第１コンバータカバー１の回
転に同期させる作用を示すシンクロ機構付ギヤクラッチ
８とした為、ロックアップ解除時における両コンバータ
カバー1,2の連結をギヤ鳴りを生じることなく円滑に行
なうことが出来る。
第２コンバータカバー２の内面に内側突起部2aを設
け、ロックアップピストン６側に非ロックアップ時に接
触するシンクロリング8fとロックアップ時に接触するリ
ードシール14とを設けた為、ラビリンス摺動溝９へのグ
リース塗布だけで、非ロックアップ状態やロックアップ
状態にかかわらずオイル漏れを防ぐことが出来る。
け、ロックアップピストン６側に非ロックアップ時に接
触するシンクロリング8fとロックアップ時に接触するリ
ードシール14とを設けた為、ラビリンス摺動溝９へのグ
リース塗布だけで、非ロックアップ状態やロックアップ
状態にかかわらずオイル漏れを防ぐことが出来る。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体
的な構成はこの実施例に限られるものではない。
的な構成はこの実施例に限られるものではない。
例えば、実施例ではロックアップピストン付トルクコ
ンバータの例を示したが、ステータを持たないロックア
ップピストン付流体継手（フルードカップリング）であ
っても良い。
ンバータの例を示したが、ステータを持たないロックア
ップピストン付流体継手（フルードカップリング）であ
っても良い。
また、第１クラッチ，第２クラッチも実施例のギヤク
ラッチの限定されるものではなく、ロックアップピスト
ンのストロークに応動して断接作用を行なうクラッチで
あれば良い。
ラッチの限定されるものではなく、ロックアップピスト
ンのストロークに応動して断接作用を行なうクラッチで
あれば良い。
（発明の効果） 以上説明してきたように、本発明にあっては、車両に
おいて流体自動変速機として適用されるロックアップピ
ストン付流体伝動装置において、ロックアップ時に流体
伝動装置を構成する要素の中でイナーシャの大きいポン
プ羽根車とタービン羽根車を回転系から切り離す手段と
した為、ロックアップ時にこもり音の低減と大幅な燃費
の低減を図ることが出来るという効果が得られる。
おいて流体自動変速機として適用されるロックアップピ
ストン付流体伝動装置において、ロックアップ時に流体
伝動装置を構成する要素の中でイナーシャの大きいポン
プ羽根車とタービン羽根車を回転系から切り離す手段と
した為、ロックアップ時にこもり音の低減と大幅な燃費
の低減を図ることが出来るという効果が得られる。
第１図は本発明実施例のロックアップピストン付トルク
コンバータを示す断面図、第２図は実施例のロックアッ
プピストン付トルクコンバータのシンクロ機構付ギヤク
ラッチの部分を示す拡大断面図、第３図は実施例トルク
コンバータの非ロックアップ状態を示す作用説明図、第
４図は実施例トルクコンバータのロックアップ状態を示
す作用説明図である。 １……第１コンバータカバー（第１装置カバー）、２…
…第２コンバータカバー（第２装置カバー）、３……ポ
ンプ羽根車、４……トランスミッション入力軸（出力
軸）、５……タービン羽根車、６……ロックアップピス
トン、７……ギヤクラッチ（第１クラッチ）、８……シ
ンクロ機構付ギヤクラッチ（第２クラッチ）
コンバータを示す断面図、第２図は実施例のロックアッ
プピストン付トルクコンバータのシンクロ機構付ギヤク
ラッチの部分を示す拡大断面図、第３図は実施例トルク
コンバータの非ロックアップ状態を示す作用説明図、第
４図は実施例トルクコンバータのロックアップ状態を示
す作用説明図である。 １……第１コンバータカバー（第１装置カバー）、２…
…第２コンバータカバー（第２装置カバー）、３……ポ
ンプ羽根車、４……トランスミッション入力軸（出力
軸）、５……タービン羽根車、６……ロックアップピス
トン、７……ギヤクラッチ（第１クラッチ）、８……シ
ンクロ機構付ギヤクラッチ（第２クラッチ）
Claims (1)
- 【請求項１】入力軸に連結される第１装置カバーと、 ポンプ羽根車に連結される第２装置カバーと、 前記ポンプ羽根車の対向位置にオイルを介して配置さ
れ、出力軸に対し軸方向に位置決め状態で相対回転可能
に設けられるタービン羽根車と、 前記第１装置カバーとタービン羽根車との間に配置さ
れ、出力側に対して軸方向に移動可能で回転方向には固
定されるロックアップピストンと、 前記ロックアップピストンとタービン羽根車との間に設
けられ、ロックアップピストンの非ロックアップストロ
ーク域で係合し、ロックアップストローク域で係合解除
される第１クラッチと、 前記両装置カバーの分割部とロックアップピストンとの
間に設けられ、ロックアップピストンの非ロックアップ
ストローク域で両装置カバーを連結すると共に両装置カ
バーとロックアップピストンとの相対回転を許し、ロッ
クアップストローク域で両装置カバーを分割状態とする
第２クラッチと、 を備えていることを特徴とするロックアップピストン付
流体伝動装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2154951A JP2595775B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | ロックアップピストン付流体伝動装置 |
| US07/711,943 US5103947A (en) | 1990-06-13 | 1991-06-07 | Hydraulic torque transmitting device with lock-up clutch |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2154951A JP2595775B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | ロックアップピストン付流体伝動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0446255A JPH0446255A (ja) | 1992-02-17 |
| JP2595775B2 true JP2595775B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=15595482
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2154951A Expired - Lifetime JP2595775B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | ロックアップピストン付流体伝動装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5103947A (ja) |
| JP (1) | JP2595775B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190075734A (ko) * | 2017-12-21 | 2019-07-01 | 주식회사 카펙발레오 | 차량용 토크 컨버터 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5195621A (en) * | 1992-05-18 | 1993-03-23 | General Motors Corporation | Torque converter and clutch with a turbine ring friction interface |
| GB2271411B (en) * | 1992-10-12 | 1996-12-04 | Luk Lamellen & Kupplungsbau | Power transfer device |
| JP3214208B2 (ja) * | 1993-04-13 | 2001-10-02 | トヨタ自動車株式会社 | 湿式クラッチ |
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| DE4414519C2 (de) * | 1994-04-26 | 1997-02-27 | Ford Werke Ag | Hydrokinetischer Drehmomentwandler mit Überbrückungskupplung |
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| US5992589A (en) * | 1995-02-23 | 1999-11-30 | Exedy Corporation | Torque converter having both a lock-up clutch and a disengaging clutch mechanism |
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| US10316947B2 (en) | 2014-07-11 | 2019-06-11 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Torque transmission device |
| US10274067B2 (en) | 2016-11-29 | 2019-04-30 | Valeo Embrayages | Hydrokinetic torque-coupling device having lock-up clutch operatively connected to torsional vibration damper, and related methods |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US2512853A (en) * | 1946-02-04 | 1950-06-27 | Clark Equipment Co | Fluid drive with synchronizing clutch and control therefor |
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| US3247936A (en) * | 1964-03-05 | 1966-04-26 | Twin Disc Clutch Co | Fluid coupling with dump valve |
| US3438470A (en) * | 1967-12-04 | 1969-04-15 | Ford Motor Co | Fluid coupling in series with synchronized positive clutch |
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| US4648492A (en) * | 1983-10-05 | 1987-03-10 | Ford Motor Company | Mechanism to engage part time drive system in a moving vehicle |
-
1990
- 1990-06-13 JP JP2154951A patent/JP2595775B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-06-07 US US07/711,943 patent/US5103947A/en not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190075734A (ko) * | 2017-12-21 | 2019-07-01 | 주식회사 카펙발레오 | 차량용 토크 컨버터 |
| KR102035994B1 (ko) * | 2017-12-21 | 2019-10-24 | 주식회사 카펙발레오 | 차량용 토크 컨버터 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0446255A (ja) | 1992-02-17 |
| US5103947A (en) | 1992-04-14 |
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