JP2594605Y2 - バッグインボックスの内袋 - Google Patents

バッグインボックスの内袋

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JP2594605Y2
JP2594605Y2 JP1991082043U JP8204391U JP2594605Y2 JP 2594605 Y2 JP2594605 Y2 JP 2594605Y2 JP 1991082043 U JP1991082043 U JP 1991082043U JP 8204391 U JP8204391 U JP 8204391U JP 2594605 Y2 JP2594605 Y2 JP 2594605Y2
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bag
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film
box
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充 田島
和敬 真鍋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はバッグインボックスの内
袋に関する。
【0002】
【従来の技術】紙製のカートン等からなる外箱の内部に
可撓性の内袋を収容するとともに、所定部に注出口を設
けてなるバッグインボックス(BIB)は、例えば特開
昭57−137140号公報や実開昭60−11587
0号公報に記載されているように、従来から良く知られ
ており、例えば清酒用の容器などに利用されている。と
ころで、この種のバッグインボックスの内袋は、外箱の
紙臭等の内部への侵入を防ぐためにガスバリヤー性が必
要とされることから、従来、ポリ塩化ビニリデンコート
(PVDCコートもしくはKコート)延伸ナイロン(K
ON)をバリヤー層として用い、例えば二軸延伸ポリプ
ロピレン(OPP)/KON/ポリエチレン(PE)な
る層構成の積層フィルムにより構成するのが一般的であ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の内袋の層構成では、ポリ塩化ビニリデン(PVD
C)を含有しているために廃棄焼却時に塩素ガスが発生
し、環境に悪影響を及ぼすという問題があった。そこ
で、このような問題を解消するために、基材フィルムと
してバリヤー性が良好でかつ焼却時に塩素ガスの発生し
ない例えばエチレン−ビニルアルコール共重合体(EV
OH)のような素材を用い、このような素材に耐ピンホ
ール性付与層である延伸ナイロン(ON)を積層するこ
とによってバリヤー層を形成することが考えられるが、
これらを単に積層したのでは、バリヤー層の厚みがかな
り厚くなってしまって、この内袋を外箱内に収容した際
に縁部の折曲部分にピンホールが発生し中身の液体が漏
れ出てしまうという不具合が発生する。
【0004】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、バリヤー性を維持しつつ廃棄焼却時における
塩素ガスの発生を防止することができるとともに、ピン
ホールの発生を防止することのできるバッグインボック
スの内袋を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係るバッグイン
ボックスの内袋は、第1に、外層を二軸延伸ポリプロピ
レンフィルムとし、中間層を、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体の両面にナイロンを共押出しにより積層し
二軸延伸してなる共押出し二軸延伸フィルムとし、内層
をポリオレフィンフィルムとした層構成の積層体を用い
たことを特徴とする。
【0006】また、第2に、外層を二軸延伸ポリプロピ
レンフィルムとし、中間層を、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体の片面にナイロンを共押出しにより積層し
二軸延伸してなる共押出し二軸延伸フィルムとし、内層
をポリオレフィンフィルムとした層構成の積層体を用い
たことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案においては、内袋を構成する積層体の中
間層(バリヤー層)として、ナイロンとエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体の多層共押出しフィルムを二軸延
伸してなるフィルムが用いられていることによって、バ
リヤー性を維持しつつ廃棄焼却時の塩素ガスの発生を防
ぐことができ、また、上記中間層を共押出しによって1
5μ程度に薄く形成することができるので耐ピンホール
性も良好となる。
【0008】
【実施例】以下、実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】図1は本考案の一実施例に係るバッグイン
ボックスの内袋の平面図、図2は同内袋の層構成図、図
3は同実施例に係るバッグインボックスの外箱を内袋の
接着状態で示す展開図、図4は同実施例に係るバッグイ
ンボックスの斜視図である。
【0010】この実施例において、バッグインボックス
1の内袋2は、図1に示すように、略長方形であって、
その両端縁および両側縁にそれぞれヒートシール部3,
3;4,4を有するとともに、頂部側端縁のヒートシー
ル部3と両側縁のヒートシール部4,4との間に斜めの
ヒートシール部5,5を有している。また、この斜めの
ヒートシール部5,5の外側に形成された三角形部分に
は、側縁のヒートシール部4,4側から切り込み6,6
が設けられている。この切り込み6,6は製造時に当該
内袋2を吊持するために利用される。また、内袋2の一
側の表面には頂部寄りに位置して円形の孔7が形成さ
れ、この孔7には内壁側からフランジ付きの注出口8が
接合されている。
【0011】上記内袋2の層構成は図2に示すとおりで
あって、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムで
構成された外層9と、三層からなる積層フィルムで構成
されたバリヤー層(中間層)10と、ポリエチレン(P
E)フィルムで構成された内層11とからなっている。
ここで、上記バリヤー層10は、ガスバリヤー性付与層
としてのエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVO
H,商品名;クラレ(株)製「エバール」)12の両面
に耐ピンホール性付与層としての延伸ナイロン(ON)
13を共押出しにより積層した後、これを二軸延伸して
なる積層フィルムで構成されており、例えば住友ベーク
ライト(株)製の「スミライトCLO」を用いるのが好
適である。
【0012】一方、上記内袋2を収容する外箱14は、
図3に示すようなブランク板14′を組み立ててなるも
のであって、該ブランク板14′は、折曲線を介して互
いに連設された第1,第2,第3,第4の側板部15,
16,17,18と、第1の側板部15の側部に折曲線
を介して連設された糊代片19を有し、また、上記各側
板部15〜18の上下に折曲線を介してそれぞれ連設さ
れた第1,第2,第3,第4の各頂部フラップ20,2
1,22,23および第1,第2,第3,第4の各底部
フラップ24,25,26,27を有している。上記第
2の頂部フラップ21は、折曲線によって上下二つのフ
ラップ部分21a,21bに分割されており、側板部1
6側のフラップ部分21aの略中央部に上記内袋2の注
出口8を挿通するための孔28が形成されている。ま
た、この側板部16側のフラップ部分21aの両側には
折曲線を介して側タブ29,29がそれぞれ設けられて
いる。
【0013】このようなブランク板14′の内壁面(図
3で示された面)には、図3で二点鎖線で示すように内
袋2が添設されて、その注出口8が孔28内に挿通され
る。そして、該内袋2は、その両側縁の部分が第1の側
板部15と第1の底部フラップ24に対し、また、第3
の側板部17と第3の底部フラップ26に対してそれぞ
れの接着部30,30により接着され、また、その中央
部分が第2の側板部16と第2の頂部フラップ21の側
板部16側フラップ部分21aに対し、それぞれ2カ所
の接着部31,31により接着される。
【0014】こうして内袋2が接合されたブランク板1
4′を箱形容器に組み立てるには、まず、図3に示され
た面を内面側にして、該ブランク板14′を各側板部1
5〜18および糊代片19間の各折曲線に沿って折り込
み、糊代片19を第4の側板部18の内壁に貼着する。
次いで、容器頂部に相当する部分の折り曲げを行い、第
1の頂部フラップ20および第3の頂部フラップ22の
表面に糊付けして、これら各頂部フラップ20,22の
表面と第4の頂部フラップ23の裏面とを重畳,接着
し、さらに、第4の頂部フラップ23の表面に糊付けし
てその表面と第2の頂部フラップ21の反側板部16側
のフラップ部分21bの裏面とを重畳,接着し、それに
よって外箱14の頂部を形成する。
【0015】次に、注出口8に空気吹き出しヘッドを嵌
め込み圧縮空気を内袋2内に吹き入れて該内袋2を膨ら
ませた後、第2の底部フラップ25および第4の底部フ
ラップ27の表面に糊付けして、これら各底部フラップ
25,27の表面と第1の底部フラップ24の裏面とを
重畳,接着し、さらに、第1の底部フラップ24の表面
に糊付けして該表面と第3の底部フラップ26の裏面と
を重畳,接着し、それによって外箱14の底部を形成す
る。
【0016】そして、最後に注出口8にキャップ32を
取り付けて図4に示すようなバッグインボックス1とす
る。
【0017】この実施例のバッグインボックス1の内袋
2によれば、バリヤー層10として、エチレン−ビニル
アルコール共重合体12の両面に延伸ナイロン13を共
押出しにより積層し、これを二軸延伸してなるフィルム
が用いられていることによって、廃棄焼却時に塩素ガス
の発生を防止することができ、また、バリヤー性を保持
したまま積層,延伸後の厚みを15μ程度に抑えること
ができるので、内袋2を薄く形成できて耐ピンホール性
が良好となる。
【0018】なお、上記実施例の内袋の層構成におい
て、内層であるポリエチレンフィルムの内側にさらにポ
リエチレンフィルム層を設けて、内袋を二重袋の構成に
することもできる。このようにすると、内袋が大きな袋
であっても内容物の漏れを確実に防止することができ
る。
【0019】また、上記実施例では、内袋のバリヤー層
をON/EVOH/ONの積層構成としたが、この積層
構成は、ON/EVOHの二層構成の積層フィルムとす
ることもできる。なお、その場合にも、該積層フィルム
は、EVOHの片面にONを共押出しにより積層して二
軸延伸するものとする。このようなフィルムとしては、
例えばグンゼ(株)製の「FRESH WRAP Hタ
イプ」が挙げられる。また、上記ON/EVOH/ON
の積層構成において、最外層のONの外側に蒸着フィル
ム層を設けるような実施例も可能である。
【0020】また、上記実施例の内袋の内層としては、
ポリエチレンフィルム以外に、例えばポリプロピレン
(PP)フィルムやエチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)フィルム等の他のポリオレフィンフィルムを用い
ることができる。
【0021】
【考案の効果】本考案は以上のように構成されているの
で、バリヤー性を維持しつつ廃棄焼却時に塩素ガスの発
生を防いで環境を保全することができ、しかも、耐ピン
ホール性の良好なバッグインボックスの内袋が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るバッグインボックスの
内袋の平面図
【図2】同実施例に係るバッグインボックスの内袋の層
構成図
【図3】同実施例に係るバッグインボックスの外箱を内
袋の接着状態で示す展開図
【図4】同実施例に係るバッグインボックスの斜視図
【符号の説明】
1 バッグインボックス 2 内袋 9 外層 10 バリヤー層 11 内層 12 エチレン−ビニルアルコール共重合体 13 延伸ナイロン

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外層を二軸延伸ポリプロピレンフィルムと
    し、中間層を、エチレン−ビニルアルコール共重合体の
    両面にナイロンを共押出しにより積層し二軸延伸してな
    る共押出し二軸延伸フィルムとし、内層をポリオレフィ
    ンフィルムとした層構成の積層体を用いたことを特徴と
    するバッグインボックスの内袋。
  2. 【請求項2】外層を二軸延伸ポリプロピレンフィルムと
    し、中間層を、エチレン−ビニルアルコール共重合体の
    片面にナイロンを共押出しにより積層し二軸延伸してな
    る共押出し二軸延伸フィルムとし、内層をポリオレフィ
    ンフィルムとした層構成の積層体を用いたことを特徴と
    するバッグインボックスの内袋。
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JPH0535748U JPH0535748U (ja) 1993-05-14
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JPH0414209Y2 (ja) * 1986-08-07 1992-03-31

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