JP2594169Y2 - カートリッジ型光磁気ディスク - Google Patents

カートリッジ型光磁気ディスク

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JP2594169Y2
JP2594169Y2 JP1993056564U JP5656493U JP2594169Y2 JP 2594169 Y2 JP2594169 Y2 JP 2594169Y2 JP 1993056564 U JP1993056564 U JP 1993056564U JP 5656493 U JP5656493 U JP 5656493U JP 2594169 Y2 JP2594169 Y2 JP 2594169Y2
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optical disk
magneto
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cartridge type
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勇 栗林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カートリッジ型光磁気
ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】オー
ディオ・ビデオシステムの小型化に伴い、これらのシス
テムを自動車内で使用する頻度が高くなってきている。
【0003】従来、これらのオーディオ・ビデオシステ
ムにおける情報記録媒体としては、一般にカセットテー
プを用いていた。このようなカセットテープは、記録・
再生装置への挿入方向(以下、単に挿入方向と称するこ
とがある)に対して形状的特徴があるため、夜間の自動
車内等でも手さぐりで記録・再生装置へ挿入することが
容易である。なお、本明細書において、記録・再生装置
とは、記録のみができる装置、および再生のみができる
装置も含むものとする。
【0004】ところで、最近、情報記録媒体として、上
記のカセットテープとともに、カートリッジ型光磁気デ
ィスクが定着しつつある。
【0005】しかし、カートリッジ型光磁気ディスク
は、一層の小型化が図られたため、その形状に挿入方向
に対する特徴を設けにくくなっている。すなわち、カー
トリッジ型光磁気ディスクの上から見た形状は正方形に
近く、その挿入方向が判別しにくいという問題がある。
そのため、従来のカートリッジ型光磁気ディスクにおい
ては、シェルの片面に△マークや矢印等の挿入方向を示
すマークを付していた。
【0006】上記のような挿入方向を示すマークは、明
るい場所では視覚で確認することができるが、特に記録
再生装置が自動車等に搭載されている場合などであっ
て、夜間など暗い環境下で光磁気ディスクの挿入方向を
素早く判別することは困難であった。
【0007】そこで、本考案は、特に暗所において、再
生装置への挿入方向が容易に判別することのできるカー
トリッジ型光磁気ディスクを提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記(1)
〜(3)の考案によって達成される。 (1)光磁気ディスクが透明シェル内に収納され、該透
明シェルにはその一部に前記光磁気ディスクに磁気ヘッ
ドをアクセスさせるための開口が形成され、この開口が
シャッタによって開閉できるようになっているカートリ
ッジ型光磁気ディスクにおいて、前記光磁気ディスクの
表面が、蛍光物質および蓄光物質のうち少なくとも一種
を少なくとも含有する発光層で形成されているととも
に、前記シャッタが不透明体で形成されており、暗所に
おいて光磁気ディスクの部分がほぼC字状に発光するこ
とを特徴とするカートリッジ型光磁気ディスク。 (2)前記発光層が、光磁気ディスクの保護層を兼ねる
上記(1)のカートリッジ型光磁気ディスク。 (3)前記発光層が、光磁気ディスクの保護層の上に単
独で設けられた層である上記(1)のカートリッジ型光
磁気ディスク。
【0009】
【考案の作用・効果】本考案のカートリッジ型光磁気デ
ィスクによれば、暗所において、光磁気ディスクの表面
が蛍光物質等の作用により発光する。このとき、上記し
たように、シェルが透明で、シャッタが不透明であるの
で、光磁気ディスクは、C字状のパターンに観察され
る。従って、カートリッジ型光磁気ディスクの表裏およ
び記録・再生装置への挿入方向を確認することができ、
カートリッジ型光磁気ディスクを記録・再生装置に正確
に挿入することができる。
【0010】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本考案の好まし
い実施例によるカートリッジ型光磁気ディスクについて
説明する。
【0011】図1は、本考案の実施例によるカートリッ
ジ型光磁気ディスクの平面図である。
【0012】図において、符号1はカートリッジ型光磁
気ディスクを示し、このカートリッジ型光磁気ディスク
1は、環状の光磁気ディスク本体2を備えている。上記
光磁気ディスク本体2は、透明なシェル3内に回転可能
な状態で収納されている。シェル3は、上シェル4およ
び下シェル(図には現れていない)を備えている。
【0013】上記上シェル4には、シェル3内部の光磁
気ディスク本体2の表面に、磁界変調用の摺動型磁気ヘ
ッド(図示せず)をアクセスさせるための矩形の開口5
が形成されている。
【0014】シェル3は、更に、上記開口5を閉じるた
めの金属等の不透明な材料で形成された矩形のシャッタ
6を備えている。
【0015】上記上シェル4には、浅い凹面のシャッタ
エリア7が形成されており、上記シャッタ6が摺動可能
に配置されている。以上の開口部の構造は、下シェルに
ついてもほぼ同じ構造である。シャッタ6は、図1の位
置にバネによって付勢されており、不使用時には常にカ
ートリッジ3に形成された開口5を閉じるようになって
いる。
【0016】以上の構造のカートリッジ型光磁気ディス
ク1において、光磁気ディスク本体2は、例えば図2に
示した断面形状を有している。すなわち、光磁気ディス
ク本体2は、透明基板10表面上に順次形成された第一
の誘電体膜11、記録膜12、第二の誘電体膜13、反
射膜14および保護膜すなわち保護層15を有してい
る。上記透明基板10、第一の誘電体膜11、記録膜1
2、第二の誘電体膜13および反射膜14は、従来のも
のと同じであってよいので、これ以上の説明は省略す
る。また、保護層15の手前までの層構成は、図2に示
されたものに限られるものでなく、どのような層構成で
あってもよい。
【0017】上記保護層15は、反射膜14までの積層
膜の保護のために設けられる樹脂層であって、この保護
層15は、蛍光物質および蓄光物質の少なくとも一種を
含有している。
【0018】上記保護層15を構成する樹脂は特に限定
されないが、放射線硬化型化合物の硬化物であることが
望ましい。放射線硬化型化合物としては、アクリル基を
有するものが望ましく、これと光重合増感剤ないし開始
剤とを含有する塗膜を紫外線や電子線により硬化して保
護層を形成することが好ましい。
【0019】このとき、上記蛍光物質としては、一般的
に Calcomine 系等の蛍光性染料を用い、樹脂中に分散
させて使用する。また、蓄光物質としては、一般的に硫
化物系の蓄光顔料GSSを用いるが、最近開発された酸
化物系の蓄光物質はその蓄光時間が硫化物系のものに比
べて長いので、特に好ましい。
【0020】上記の例においては、保護層15が蛍光体
等を含有するタイプのものについて説明したが、保護層
15は従来と同様に単に樹脂で形成し、その上に、図3
に示したように、蛍光物質および蓄光物質の少なくとも
一種で形成した発光層16を設けてもよい。この発光層
16に用いる蛍光物質、蓄光物質および発光物質は、上
記のものと同様のものを用いることができる。
【0021】本考案のカートリッジ型光磁気ディスク
は、以上の構造であるので、暗所において、環状の光磁
気ディスク本体2の部分が発光する一方、その一部が上
記不透明な矩形のシャッタ6で覆われているので、結果
として、光磁気ディスク2は、図4にハッチングを付し
て示したほぼC字状のパターンで発光する。従って、取
扱者は、暗所においても、このC字状の発光パターンに
より、カートリッジ型光磁気ディスク1の表裏(発光し
ている面が表面)、および記録・再生装置への挿入方向
(上記C字状の下部から上部に向かう方向すなわち矢印
A方向が挿入方向)を知ることができ、カートリッジ型
光磁気ディスク1を記録・再生装置に容易かつ正確に挿
入することができる。
【0022】なお、以上の説明においては、発光パター
ンをほぼC字状として説明したが、カートリッジ型光磁
気ディスクの記録・再生装置への挿入方向を示すことの
できる発光パターンであるならばどのような態様のもの
であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるカートリッジ型光磁気デ
ィスクの平面図である。
【図2】光磁気ディスク本体の層構造の一例を示す断面
図である。
【図3】光磁気ディスク本体の層構造の他の例を示す断
面図である。
【図4】本考案の実施例によるカートリッジ型光磁気デ
ィスクの発光状態を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ型光磁気ディスク 2 光磁気ディスク本体 3 シェル 4 上シェル 5 開口 6 シャッタ 7 シャッタエリア 10 透明基板 11 第一の誘電体膜 12 記録膜 13 第二の誘電体膜 14 反射膜 15 保護層 16 発光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10 536 G11B 11/10 521 G11B 7/24 571 G11B 19/12 501 G11B 5/72

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気ディスクが透明シェル内に収納さ
    れ、該透明シェルにはその一部に前記光磁気ディスクに
    磁気ヘッドをアクセスさせるための開口が形成され、こ
    の開口がシャッタによって開閉できるようになっている
    カートリッジ型光磁気ディスクにおいて、前記光磁気デ
    ィスクの表面が、蛍光物質および蓄光物質のうち少なく
    とも一種を少なくとも含有する発光層で形成されている
    とともに、前記シャッタが不透明体で形成されており、
    暗所において光磁気ディスクの部分がほぼC字状に発光
    することを特徴とするカートリッジ型光磁気ディスク。
  2. 【請求項2】 前記発光層が、光磁気ディスクの保護層
    を兼ねる請求項1のカートリッジ型光磁気ディスク。
  3. 【請求項3】 前記発光層が、光磁気ディスクの保護層
    の上に単独で設けられた層である請求項1のカートリッ
    ジ型光磁気ディスク。
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