JP2594066Y2 - 合成樹脂レザー - Google Patents
合成樹脂レザーInfo
- Publication number
- JP2594066Y2 JP2594066Y2 JP1993011822U JP1182293U JP2594066Y2 JP 2594066 Y2 JP2594066 Y2 JP 2594066Y2 JP 1993011822 U JP1993011822 U JP 1993011822U JP 1182293 U JP1182293 U JP 1182293U JP 2594066 Y2 JP2594066 Y2 JP 2594066Y2
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- Japan
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- ethylene
- resin composition
- synthetic resin
- methyl methacrylate
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- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は合成樹脂レザーに関する
ものである。
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、塩化ビニル樹脂系レザーが多用さ
れている。しかしこの塩化ビニル樹脂系レザーは可塑剤
が揮発したり移行すると言う問題があり好ましいもので
はなっかた。この問題を解決するものとして特開昭63ー
251233号公報に記載の如く基布の上に変性ポリオレフィ
ン中間層と熱可塑性エラストマー表面層を形成したもの
が知られている。
れている。しかしこの塩化ビニル樹脂系レザーは可塑剤
が揮発したり移行すると言う問題があり好ましいもので
はなっかた。この問題を解決するものとして特開昭63ー
251233号公報に記載の如く基布の上に変性ポリオレフィ
ン中間層と熱可塑性エラストマー表面層を形成したもの
が知られている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のは柔軟性に欠けると共に熱間時の剥離強度も不充分で
あった。本考案は柔軟性に富み、熱間時の剥離強度が充
分なものを提供せんとするものである。
のは柔軟性に欠けると共に熱間時の剥離強度も不充分で
あった。本考案は柔軟性に富み、熱間時の剥離強度が充
分なものを提供せんとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する技術
的手段は、基布の上面に、メチルメタクリレートの含有
率が２０％以上のエチレン系ランダムあるいはブロック
共重合樹脂組成物シートからなる中間層を積層し、該中
間層の上面に、エチレン・α−オレフィン系共重合体ゴ
ムとポリオレフィン樹脂との混合物に対して３０％以上
の前記エチレン系樹脂組成物を混合したシートからなる
表面層を積層したものである。
的手段は、基布の上面に、メチルメタクリレートの含有
率が２０％以上のエチレン系ランダムあるいはブロック
共重合樹脂組成物シートからなる中間層を積層し、該中
間層の上面に、エチレン・α−オレフィン系共重合体ゴ
ムとポリオレフィン樹脂との混合物に対して３０％以上
の前記エチレン系樹脂組成物を混合したシートからなる
表面層を積層したものである。
【０００５】
【実施例】本考案の一実施例を図面に基づいて説明する
と、基布１はこの種の技術分野において周知の形態もの
で、ナイロン，ビニロン，ポリエステル，ポリアミド，
ポリ塩化ビニル，ポリオレフィン系好ましくはポリプロ
ピレンなどの合成繊維からなる織物，メリヤス布，混合
布又は不織布などを使用するものである。
と、基布１はこの種の技術分野において周知の形態もの
で、ナイロン，ビニロン，ポリエステル，ポリアミド，
ポリ塩化ビニル，ポリオレフィン系好ましくはポリプロ
ピレンなどの合成繊維からなる織物，メリヤス布，混合
布又は不織布などを使用するものである。
【０００６】中間層２はメチルメタクリレート（ＭＭ
Ａ）の含有率が１８％以上のエチレン系樹脂組成物例え
ばエチレンメチルメタクリレート（ＥＭＭＡ）からなる
シートで、下記の（ａ）式を共重合してなるエチレン系
ランダムあるいはブロック共重合樹脂組成物 （ａ）式 ＣＨ2 ＝ＣＨ2 ，ＣＨ2 ＝ＣＲ1 ＣＯＯＲ2 ＜ Ｒ1 はＨ，ＣＨ3 ，Ｒ2 はアルキル基＞ としてこの種の技術分野において周知のものであり、好
ましくは融点が８０℃以上であり、８０℃以下の融点で
は６０℃（熱間時）での剥離力がレザーとして不十分で
あると共にメチルメタクリレート（ＭＭＡ）の含有率が
１８％以下の場合には硬くて使用できない。
Ａ）の含有率が１８％以上のエチレン系樹脂組成物例え
ばエチレンメチルメタクリレート（ＥＭＭＡ）からなる
シートで、下記の（ａ）式を共重合してなるエチレン系
ランダムあるいはブロック共重合樹脂組成物 （ａ）式 ＣＨ2 ＝ＣＨ2 ，ＣＨ2 ＝ＣＲ1 ＣＯＯＲ2 ＜ Ｒ1 はＨ，ＣＨ3 ，Ｒ2 はアルキル基＞ としてこの種の技術分野において周知のものであり、好
ましくは融点が８０℃以上であり、８０℃以下の融点で
は６０℃（熱間時）での剥離力がレザーとして不十分で
あると共にメチルメタクリレート（ＭＭＡ）の含有率が
１８％以下の場合には硬くて使用できない。
【０００７】また、加工助剤としてのアクリル系加工助
剤はアクリル酸，及びアクリル酸メチル，アクリル酸エ
チル，アクリル酸ｎブチル，アクリル酸イソブチル，ア
クリル酸−２−エチルヘキシル等のアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エチル，メタクリル酸ｎブチル，メタ
クリル酸−２−エチルヘキシル等のメタクリル酸エステ
ルを主成分とした一群の重合体で、具体的には例えば市
販品の三菱レイヨン製のメタブレンP-700 ，メタブレン
P-551 ，メタブレンP-530A，メタブレンL-1000，鐘淵化
学工業製のカネエースPA-20 ，カネエースPA-100，旭電
化工業製のマークLS-3，マークLS-5等である。
剤はアクリル酸，及びアクリル酸メチル，アクリル酸エ
チル，アクリル酸ｎブチル，アクリル酸イソブチル，ア
クリル酸−２−エチルヘキシル等のアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エチル，メタクリル酸ｎブチル，メタ
クリル酸−２−エチルヘキシル等のメタクリル酸エステ
ルを主成分とした一群の重合体で、具体的には例えば市
販品の三菱レイヨン製のメタブレンP-700 ，メタブレン
P-551 ，メタブレンP-530A，メタブレンL-1000，鐘淵化
学工業製のカネエースPA-20 ，カネエースPA-100，旭電
化工業製のマークLS-3，マークLS-5等である。
【０００８】また、加工助剤としての脂肪酸系錫安定剤
は、例えばジブチル錫ラウレート，ジブチル錫ステアレ
ート，ジブチル錫ジラウレート，ジブチル錫ジステアレ
ート等である。
は、例えばジブチル錫ラウレート，ジブチル錫ステアレ
ート，ジブチル錫ジラウレート，ジブチル錫ジステアレ
ート等である。
【０００９】加工助剤としての有機酸亜鉛は、例えばス
テアリン酸亜鉛，ラウリン酸亜鉛，オレイン酸亜鉛など
である。
テアリン酸亜鉛，ラウリン酸亜鉛，オレイン酸亜鉛など
である。
【００１０】上記のメチルメタクリレートの含有率が１
８％以上のエチレン系ランダムあるいはブロック共重合
樹脂組成物に対して、アクリル系加工助剤または脂肪酸
系錫安定剤，あるいは有機酸亜鉛，もしくはこれらの２
種以上のブレンド物を加工助剤として添加せしめるもの
であるが、この配合物に他の添加物として、この種の技
術分野において周知の紫外線吸収剤，抗酸化剤，顔料等
を適宜添加することも可能である。
８％以上のエチレン系ランダムあるいはブロック共重合
樹脂組成物に対して、アクリル系加工助剤または脂肪酸
系錫安定剤，あるいは有機酸亜鉛，もしくはこれらの２
種以上のブレンド物を加工助剤として添加せしめるもの
であるが、この配合物に他の添加物として、この種の技
術分野において周知の紫外線吸収剤，抗酸化剤，顔料等
を適宜添加することも可能である。
【００１１】これらの配合物は、コポリマー，添加され
るポリオレフィン系樹脂，加工助剤の種類および添加量
によるが、カレンダー加工の適性温度範囲は100 〜220
℃好ましくは120 〜200 ℃である。100 ℃以下の場合は
溶融不足のためシート化されず、220 ℃以上の場合は溶
融過多のためロールに付着してロールから剥離しなくな
る。
るポリオレフィン系樹脂，加工助剤の種類および添加量
によるが、カレンダー加工の適性温度範囲は100 〜220
℃好ましくは120 〜200 ℃である。100 ℃以下の場合は
溶融不足のためシート化されず、220 ℃以上の場合は溶
融過多のためロールに付着してロールから剥離しなくな
る。
【００１２】表面層３はエチレン・α−オレフィン系共
重合体ゴム100 〜20重量部、好ましくは90〜20重量部
と、ポリオレフィン樹脂０〜80重量部、好ましくは10〜
80重量部との混合物、あるいはこの混合物に更にペルオ
キシド非架橋型炭化水素系ゴム状物質および／または鉱
油系軟化剤を３〜100 重量部、好ましくは５〜100 重量
部を配合した混合物を、架橋剤の存在下で動的に熱処理
し、部分架橋してなる部分架橋共重合体ゴム組成物に、
前記中間層２のエチレン系樹脂組成物を３０％以上の割
合で混合したシートからなるものであり、該樹脂の含有
率が３０％以下の場合、中間層との接着が弱くなる。
重合体ゴム100 〜20重量部、好ましくは90〜20重量部
と、ポリオレフィン樹脂０〜80重量部、好ましくは10〜
80重量部との混合物、あるいはこの混合物に更にペルオ
キシド非架橋型炭化水素系ゴム状物質および／または鉱
油系軟化剤を３〜100 重量部、好ましくは５〜100 重量
部を配合した混合物を、架橋剤の存在下で動的に熱処理
し、部分架橋してなる部分架橋共重合体ゴム組成物に、
前記中間層２のエチレン系樹脂組成物を３０％以上の割
合で混合したシートからなるものであり、該樹脂の含有
率が３０％以下の場合、中間層との接着が弱くなる。
【００１３】エチレン・α−オレフィン系共重合体ゴム
は例えばエチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン
−ブタジエン共重合体ゴム、エチレン−ブテン共重合体
ゴム等の、エチレンと炭素数３〜14のα−オレフィンを
主成分とする実質的に非晶質の共重合体ゴムまたはそれ
らの混合物である。
は例えばエチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン
−ブタジエン共重合体ゴム、エチレン−ブテン共重合体
ゴム等の、エチレンと炭素数３〜14のα−オレフィンを
主成分とする実質的に非晶質の共重合体ゴムまたはそれ
らの混合物である。
【００１４】前記エチレン・α−オレフィン系共重合体
ゴムに混合するポリオレフィン樹脂はエチレン、プロピ
レン、ブテン−１などの１−オレフィンの単独重合体、
その２種以上の共重合体あるいはα−オレフィンと１５
モル％以下の他の重合性単量体との共重合体、例えばエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体な
どである。
ゴムに混合するポリオレフィン樹脂はエチレン、プロピ
レン、ブテン−１などの１−オレフィンの単独重合体、
その２種以上の共重合体あるいはα−オレフィンと１５
モル％以下の他の重合性単量体との共重合体、例えばエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体な
どである。
【００１５】ペルオキシド非架橋型炭化水素系ゴム状物
質は例えばポリイソブチレン、ブチルゴム、プロピレン
７０モル％以上のプロピレン−エチレン共重合体ゴム、
プロピレン−１−ブテン共重合体ゴム、アタクチックポ
リプロピレン等のようなペルオキシドと混合し加熱下に
混練しても架橋せず、流動性が低下しない炭化水素系ゴ
ム状物質であり、ポリイソブチレン、ブチルゴムおよび
プロピレン−１−ブテン共重合体ゴムが好ましいもので
ある。
質は例えばポリイソブチレン、ブチルゴム、プロピレン
７０モル％以上のプロピレン−エチレン共重合体ゴム、
プロピレン−１−ブテン共重合体ゴム、アタクチックポ
リプロピレン等のようなペルオキシドと混合し加熱下に
混練しても架橋せず、流動性が低下しない炭化水素系ゴ
ム状物質であり、ポリイソブチレン、ブチルゴムおよび
プロピレン−１−ブテン共重合体ゴムが好ましいもので
ある。
【００１６】鉱油系軟化剤は通常ゴムをロール加工する
際にゴムの分子間作用を弱め、加工を容易にすると共
に、カーボンブラック、ホワイトカーボン等の分散を助
けたり、あるいは加硫ゴムの硬さを低下せしめて、柔軟
性あるいは弾性を増す目的で使用されいる高沸点の石油
留分であり、パラフィン系、ナフテン系、あるいは芳香
族系などを用いる。
際にゴムの分子間作用を弱め、加工を容易にすると共
に、カーボンブラック、ホワイトカーボン等の分散を助
けたり、あるいは加硫ゴムの硬さを低下せしめて、柔軟
性あるいは弾性を増す目的で使用されいる高沸点の石油
留分であり、パラフィン系、ナフテン系、あるいは芳香
族系などを用いる。
【００１７】架橋剤は有機ペルオキシド、硫黄、フェノ
ール系加硫剤、オキシム類、ポリアミドなどである。
ール系加硫剤、オキシム類、ポリアミドなどである。
【００１８】この表面層３はその表面にシボ模様を施し
たり、塗料４を塗布することは任意に行い得ることであ
る。
たり、塗料４を塗布することは任意に行い得ることであ
る。
【考案の効果】本考案は基布の上面に、メチルメタクリ
レートの含有率が１８％以上のエチレン系ランダムある
いはブロック共重合樹脂組成物シートからなる中間層を
積層し、該中間層の上面に、エチレン・α−オレフィン
系共重合体ゴムとポリオレフィン樹脂との混合物に対し
て３０％以上の前記エチレン系樹脂組成物を混合したシ
ートからなる表面層を積層したから柔軟性に富みソフト
なものとなると共に熱間時の接着力を向上することがで
きるものである。
レートの含有率が１８％以上のエチレン系ランダムある
いはブロック共重合樹脂組成物シートからなる中間層を
積層し、該中間層の上面に、エチレン・α−オレフィン
系共重合体ゴムとポリオレフィン樹脂との混合物に対し
て３０％以上の前記エチレン系樹脂組成物を混合したシ
ートからなる表面層を積層したから柔軟性に富みソフト
なものとなると共に熱間時の接着力を向上することがで
きるものである。
【図１】 本考案の拡大断面図。
【図２】 平面図。
１：基布，２：中間層，３：表面層，４：塗料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) D06N 3/18 B32B 27/12 B32B 27/32 103 D06N 3/04
Claims (2)
- 【請求項１】 基布の上面に、メチルメタクリレートの
含有率が１８％以上のエチレン系ランダムあるいはブロ
ック共重合樹脂組成物シートからなる中間層を積層し、
該中間層の上面に、エチレン・α−オレフィン系共重合
体ゴムとポリオレフィン樹脂との混合物に対して３０％
以上の前記エチレン系樹脂組成物を混合したシートから
なる表面層を積層した合成樹脂レザー - 【請求項２】 メチルメタクリレートの含有率が１８％
以上のエチレン系ランダムあるいはブロック共重合樹脂
組成物の融点が８０℃以上である請求項１記載の合成樹
脂レザー
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993011822U JP2594066Y2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 合成樹脂レザー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993011822U JP2594066Y2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 合成樹脂レザー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0669295U JPH0669295U (ja) | 1994-09-27 |
| JP2594066Y2 true JP2594066Y2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=11788477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993011822U Expired - Fee Related JP2594066Y2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 合成樹脂レザー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2594066Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112063327A (zh) * | 2019-06-11 | 2020-12-11 | 上海膜太新材料科技有限公司 | 一种高透明无晶点的共挤出pet保护膜 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP1993011822U patent/JP2594066Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0669295U (ja) | 1994-09-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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