JP2593449Y2 - 袋のネックシール用口取りテープ - Google Patents

袋のネックシール用口取りテープ

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JP2593449Y2
JP2593449Y2 JP1993010347U JP1034793U JP2593449Y2 JP 2593449 Y2 JP2593449 Y2 JP 2593449Y2 JP 1993010347 U JP1993010347 U JP 1993010347U JP 1034793 U JP1034793 U JP 1034793U JP 2593449 Y2 JP2593449 Y2 JP 2593449Y2
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盛雄 若林
陽一郎 山岸
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、粘着型袋のネックシー
ル用口取りテープに関し、さらに詳しくは、袋のネック
シーラー(バッグシーラー:結束機)を用いて粘着テー
プにより袋口を結束するに際し、剥離用テープとして使
用される口取りテープに関する。
【0002】
【従来の技術】パン・菓子類、野菜、果物、生麺、冷凍
食品などをビニール袋等に袋詰めした後、結束機を用い
て、その袋口(袋のネック)を片面粘着テープにて結束
することが行われている。この場合、粘着テープを袋の
ネックに輪掛けして、粘着テープの両端の粘着面を互い
に重ね合わせて貼着しているため、開封時に、この粘着
テープが剥れ難く、内容物を取り出すために、袋を破っ
たり、あるいは粘着テープや袋をはさみで切断したりす
ることが多い。したがって、袋の開封に手間がかかり、
しかも内容物の残りを保存するには、他の容器に移さな
ければならなかった。
【0003】そこで、近年、粘着テープによる袋口の貼
り合わせに際し、粘着テープの両端にわたって口取りテ
ープを貼着し、これにより袋の開封を容易にする方法が
提案されている。その具体例としては、図2に示すよう
に、袋(5)のネックに粘着テープ(4)を輪掛けし
て、粘着面を互いに重ねて貼り合わせることにより封を
すると共に、その両端部に口取りテープ(1)を重ね合
わせて貼着する方法がある。
【0004】袋を開封するには、粘着テープ(4)と口
取りテープ(1)を重ね合わせた両端部を両側に引っ張
ると、図2に示すように、口取りテープ(1)の中央部
が切断され、粘着テープ同士の貼り合わせ部が容易に剥
れる。この方法によれば、粘着テープで封をした袋の開
封が容易であり、しかも粘着テープの粘着部分が残って
いるため、再封緘もできる。
【0005】従来、このような口取りテープ付きの袋の
ネックシールを行う装置として、各種の結束機(バッグ
シーラー)が提案されている(特公昭41−6840
号、実公昭60−16490号、実公平2−34171
号など)。これらの結束機に共通している構造は、粘着
テープ(シーリングテープ)の巻重体と口取りテープの
巻重体を装着し、各巻重体から粘着テープと口取りテー
プを導き出して対向させるようにすることである。そし
て、結束機のネック挿入溝に袋のネック部を挿入する
と、両テープの間に袋のネックが挿入されると同時に、
粘着テープと口取りテープが押圧され、かつ、適当な長
さに切断され、それによって、粘着テープが袋のネック
に輪掛けされて、粘着面同士が貼り合わされ、その両端
部に口取りテープが貼着されるようになっている。
【0006】口取りテープは、芯体にロール状に重ねて
巻いた巻重体から巻き戻し、誘導路を滑らせて所定箇所
に案内する方法が一般的である。誘導路のかわりに、回
転ローラを用いて誘導する方法もある。誘導は、口取り
テープがシーリングテープに対して、対向位置に来るよ
うに行われる。
【0007】ところで、従来、口取りテープとしては、
紙テープが汎用されているが、誘導路を滑らせて案内す
る途中で横ずれして、シーリングテープに対する位置決
めを正確に行うことができず、仕上がりが悪くなるとい
う問題があった。また、自動結束による高速化等に伴
い、口取りテープが強く引っ張られた場合に、口取りテ
ープ巻重体の展開性が緩やか過ぎるため、連れ回りによ
るほぐれや弛みが発生しやすく、しわや絡み付きなどの
トラブルの原因となっている。さらに、口取りテープ巻
重体を結束機に装着する際にも、容易に展開してほぐれ
るため、装着が困難である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、結束
機の案内途中で横ずれしたり、巻重体の連れ回りによる
ほぐれや弛みが発生しにくい袋のネックシール用口取り
テープを提供することにある。本考案者らは、前記従来
技術の問題点を克服するために鋭意研究した結果、柔軟
で切れやすい紙基材の片面または両面に、高粘性を示す
化学物質または化学組成物を塗布して、塗布面の静摩擦
係数を特定の範囲内に調整することにより、適度の滑り
防止効果を有する口取りテープを得ることができ、それ
によって、前記目的を達成できることを見いだし、その
知見に基づいて本考案を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】かくして、本考案によれ
ば、柔軟で切れやすい紙の少なくとも片面に、高粘性物
質の塗布層を設けてなるテープであって、該塗布層を設
けた面の静摩擦係数(測定法:JIS K−7152;
相手材:SUS304研磨面)が0.35〜0.90の
範囲内であることを特徴とする結束機の誘導路または回
転ローラにより誘導される粘着テープ型袋のネックシー
ル用口取りテープが提供される。
【0010】以下、本考案について詳述する。本考案で
使用する基材の紙は、柔軟で切れやすい材質のものであ
れば特に限定されず、従来、口取りテープとして公知の
ものも使用できる。本考案においては、基材の紙の片面
または両面に高粘性物質の塗布層を設けることにより、
塗布面の静摩擦係数を特定の範囲内に調整する。高粘性
物質とは、高粘性を示す化学物質または化学組成物であ
り、例えば、天然ゴムや合成ゴムに粘着付与樹脂を配合
した組成物、アクリル系共重合体、ポリウレタンなどを
挙げることができる。より具体的には、例えば、素練り
天然ゴム/フェノールテルペン樹脂(重量比7:3〜
9.5:0.5)、スチレンブタジエン共重合ゴム/ア
ルキルフェノール樹脂(重量比7:3〜9.5:0.
5)、半固状アクリル系共重合体、半固状ポリウレタン
などが例示される。また、高粘性物質には、無機充填
剤、老化防止剤、消泡剤、分散剤、増粘剤等の各種添加
剤を適宜配合してもよい。
【0011】これらの高粘性物質は、通常、エマルジョ
ンまたは溶液として基材の紙の片面または両面に塗布さ
れる。塗布された高粘性物質は、塗布層を形成するが、
その一部または大部分が紙に含浸していてもよい。図1
に、本考案の口取りテープの1実施例の断面構造を示
す。本考案の口取りテープ(1)は、基材の紙(3)の
片面に高粘性物質の塗布層(2)が設けられている。必
要に応じて、高粘性物質の塗布層を紙の両面に設けても
よい。高粘性物質の塗布層を片面のみに設ける場合に
は、巻重体とする際に、該塗布面を下側にすることが好
ましい。
【0012】本考案の最大の特徴点は、高粘性物質の塗
布面の静摩擦係数測定法:JISK−7152(プラ
スチックフィルム及びシートの摩擦係数試験方法);相
手材:粘着力測定(JIS Z−0237)に使用する
ステンレススチール(JIS G−4305)SUS3
04研磨面(JIS R−6253の28番)〕を0.
35〜0.90の範囲内に調整することである。静摩擦
係数が0.35未満であると、結束機での案内途中で横
ずれのため、シーリングテープとの重ね合わせにずれを
生じたり、自動結束による高速化により、口取りテープ
がほぐれて、しわや絡み付きなどトラブルの原因とな
る。なお、従来、汎用されている紙テープでは、その静
摩擦係数は0.24程度と低く、結束機の誘導路を案内
する途中で横ずれを起こしやすく、しかも巻重体がほぐ
れやすい。
【0013】逆に、静摩擦係数が0.90を越えると、
口取りテープが結束機での誘導途中で誘導路等に貼り付
いて、切断するなどのトラブルを生じやすい。なお、従
来、粘着テープの分野において、弱粘着タイプとしてよ
く知られている易剥離型粘着剤(実公昭51−5325
2号、実開昭54−84356号など)を紙に塗布した
場合、その塗布面の静摩擦係数は1.30程度と高く、
本考案の目的には不適当なものである。
【0014】高粘性物質の塗布量は、通常、0.1〜
2.0g/m2の範囲内であることが好ましい。塗布量
が0.1g/m2未満であると、十分な滑り防止効果を
得ることが難しく、逆に、2.0g/m2を越えると、
口取りテープ巻重体を結束機に装着した状態で長時間放
置した場合、口取りテープが結束機にくっついたり、巻
重体の巻き戻しが困難になることがある。本考案の口取
りテープは、各種結束機に装着して使用することができ
る。結束機における口取りテープの案内方法も、誘導路
による方法のみならず、ロールによる方法も適用され
る。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本考案についてより
具体的に説明するが、本考案は、この実施例のみに限定
されるものではない。
【0016】[実施例] 素練り天然ゴム/フェノールテルペン樹脂(重量比9:
1)を主成分とし、これに無機充填剤、老化防止剤、消
泡剤、分散剤、及び増粘剤を添加した組成物のエマルジ
ョンを作成した(固形分濃度約55重量%)。これを静
摩擦係数0.24の柔軟で切れやすい口取りテープ用の
紙基材の片面に、塗布量0.8g/m2の割合で塗布
し、乾燥させた。このようにして得られた口取りテープ
の塗布面の静摩擦係数(JIS K−7125−198
7;プラスチックフィルム及びシートの摩擦係数試験方
法により測定)は、0.5であった。
【0017】この口取りテープを9mm幅に裁断し、長
さ50mを芯体にロール状に巻いた巻重体とした。この
巻重体をニチバン株式会社製の結束機「ニチバン バッ
グシーラー BS−3000」に装着した。一方、セロ
ハン基材のシーリングテープ巻重体を装着した。そし
て、ビニール袋のネックシール実験を行ったところ、実
施例の口取りテープは、結束機の案内途中で横ずれを生
じることがなかった。また、口取りテープは、適度の滑
り防止効果を有しているため、巻重体の巻き戻しがゆる
過ぎたり、きつ過ぎたりすることがなく、強く引っ張っ
た場合にも、テープの連れ回りによるほぐれや弛みの発
生はなかった。比較のため、未処理の紙基材の巻重体を
用いて同様に操作したところ、巻重体がほぐれやすく、
かつ、結束機の案内途中で横ずれを起こしやすかった。
【0018】
【考案の効果】本考案の口取りテープによれば、口取り
テープが結束機の案内途中で横ずれしないため、シーリ
ングテープに対する位置合わせが正確であり、仕上がり
が美麗である。また、本考案の口取りテープを使用する
と、自動結束など口取りテープを強く引っ張った場合に
も、口取りテープ巻重体の連れ回りによるほぐれや弛み
が発生しない。さらに、本考案の口取りテープ巻重体
は、適度に抑制された展開性(巻き戻し性)を有してい
るため、結束機への口取りテープ巻重体の装着作業が容
易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の口取りテープの1実施例の断面図であ
る。
【図2】口取りテープが貼着された袋のネックシールを
示す略図である。
【符号の説明】
1:口取りテープ 2:高粘性物質の塗布層 3:紙基材 4:シーリングテープ(粘着テープ) 5:袋(袋口部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 51/00 - 51/08 B65B 67/06 B65H 35/07 C09J 7/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟で切れやすい紙の少なくとも片面
    に、高粘性物質の塗布層を設けてなるテープであって、
    該塗布層を設けた面の静摩擦係数(測定法:JIS K
    −7152;相手材:SUS304研磨面)が0.35
    〜0.90の範囲内であることを特徴とする結束機の誘
    導路または回転ローラにより誘導される粘着テープ型袋
    のネックシール用口取りテープ。
  2. 【請求項2】 高粘性物質の塗布量が0.1〜2.0g
    /mの範囲内である請求項1記載の口取りテープ。
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