JP2593385Y2 - 建造物用保護カバー - Google Patents

建造物用保護カバー

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JP2593385Y2
JP2593385Y2 JP1993042210U JP4221093U JP2593385Y2 JP 2593385 Y2 JP2593385 Y2 JP 2593385Y2 JP 1993042210 U JP1993042210 U JP 1993042210U JP 4221093 U JP4221093 U JP 4221093U JP 2593385 Y2 JP2593385 Y2 JP 2593385Y2
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源昭 伊藤
正弘 伊藤
致 西多
栄 仁ノ平
正勇 白石
直一 秋山
正彦 西田
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建造物用保護カバーに係
り、特に鉄筋構造物の構築工程で使用されるものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、多層階の建造物を構築する際に
はまず下層階を構築した後、その上層階を構築し、順次
高層階を構築する工法が採られている。しかしこの工法
では屋根のないところで建設作業が行われるため、作業
の進捗が天候に影響される。このため悪天候が続くと工
期の遅れが生ずることとなる。
【0003】これを解決するものとして、本出願人は、
特開平5−86651号公報に記載されているものを提
案した。これは図6に示すように、地上1から延出した
マスト2に屋上構造体兼用の作業台3を架設し、この作
業台3において初期の階層10を構築した後、作業台3
を上昇させ次の階層を構築し、順次高層階を構築する構
築法である。
【0004】この作業台3は工事が終了するまで構築中
の構造物の最上階にあり、ここに資材や人員を投入して
作業が行われる。そしてこの作業台3を覆うよう保護カ
バー11が張架されている。
【0005】この保護カバー11により風雨から作業員
や資材を守り、工期が天候に影響されないようにしてい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来のものにおいては、保護カバー11が単なる箱型に形
成されているため、作業員の交替や資材を搬出入する場
合に備えて保護カバー11の下縁を作業台3から浮かせ
て隙間12を設けている。そしてこの隙間12から資材
の搬出入等を行うようにしている。
【0007】このためこの隙間から風雨が侵入して資材
が痛んだり、大型の資材が搬入し難い等、建設作業に支
障を与える虞れがあった。本考案は前記事項に鑑みてな
されたもので、作業場をより確実に覆うことができて悪
天候下での作業性を向上させ、併せて資材の搬出入を容
易なものとすることができるようにした建造物用保護カ
バーを提供することを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は前記技術的課題
を解決するために、鉄筋建造物を構築する際、地上1か
ら延出したマスト2に屋上構造体兼用の作業台3を架設
し、この作業台3において初期の階層を構築した後、作
業台3を上昇させ次の階層を構築し、順次高層階を構築
する構築法における前記作業台3に張架すべき保護カバ
ー4であって以下のような構成とした。
【0009】即ち、前記作業台3を覆うよう箱型に形成
された保護カバー本体5と、この保護カバー本体5の側
面6に形成された開閉扉7と、この開閉扉7を遠隔操作
で開閉するための遠隔操作部8とを備えている。
【0010】この保護カバー本体5は、軽量パネルある
いは強化樹脂シートで形成した幌等を使用することがで
きる。また、開閉扉8は左右開きあるいは上下開きとす
ることができ、その構造としてはアコーディオン型、シ
ャッター型、または軽量パネルとすることができる。
【0011】
【作用】作業台3を覆うよう箱型に形成された保護カバ
ー本体5には、その側面6に開閉扉7が形成され、この
開閉扉7を遠隔操作で開閉できるようにしたため、資材
の搬出入等が必要になった場合は遠隔操作部8を操作し
て保護カバー本体5を開閉してこれを行うことができ
る。
【0012】また、常時は開閉扉7を閉じるだけで内部
の密閉性を高めることができるため悪天候下での作業性
が大きく向上する。さらに風雨が吹き込むことがなく資
材の保護を図ることができる。そして、従来のものに比
較して大型の資材も搬入し易くなる。
【0013】また、開閉は遠隔操作で行うことができる
ため、作業台3上からは勿論、建造物の1階部分、ある
いは別に設けたコントロール室等いかなるところからで
も制御できるため開閉扉7の操作性は良好である。
【0014】以上により安全で快適な作業環境を得るこ
とができる。
【0015】
【実施例】本考案の実施例を図1ないし図5に基づいて
説明する。地上1には建造物の構造体となるマスト2が
立設されており、建造物の構造体となっている。このマ
スト2には作業台(クライミングフロア)3が昇降可能
に架設されている。この作業台3には動力ジャッキが設
けられており、構築作業の進捗に伴って上方に移動する
ようになっている。
【0016】前記作業台3は最終的には屋上部分の構造
体となるものであり、構築作業中のみ作業台として使用
される。そして、この作業台3において緒作業を行い初
期の階層を構築した後、マスト2を継ぎ足し、そしてこ
のマスト2に沿って上昇せしめられる。さらにこれと同
様にして次の階層を構築し、順次高層階を構築するよう
になっている。
【0017】前記作業台3には箱型に形成された軽量パ
ネル製の保護カバー本体5が作業台3を覆うよう設けら
れている。この保護カバー本体5は図3に示すように、
その外周は作業台3よりも大きく形成されており、その
高さは内部で作業員が自在に動き回れるのは勿論、クレ
ーンが内部で稼働するに十分な寸法に設定されている。
【0018】前記保護カバー本体5の側面6には2つの
窓6aが設けられており、この窓6aに夫々開閉扉7が
設置されている。この開閉扉7は電動式のアコーディオ
ン型のものであり、図2に示すような構造になってい
る。即ち、窓6aの上方にレール7aが設けられてお
り、このレール7aにアコーディオン型の開閉扉7がガ
イド7bを介して保持されている。このガイド7bは開
閉扉7の上端に固定されており、レール7aに沿ってス
ライドすることによって円滑に開閉することができるよ
うに構成されている。
【0019】前記レール7aの中央部にはプーリ7cが
2組設けられているとともに、レール7aの両端部にも
夫々1組づつのプーリ7cが設けられている。このプー
リ7cには左右に振り分けて2本のワイア7dが張架さ
れており、このワイア7dには先端部に位置するガイド
7bが係止されている。これにより、プーリ7cを回転
させるとワイア7dとガイド7bが移動し、それにつれ
て開閉扉7が開閉するようになっている。
【0020】前記プーリ7cには電動モータ7eが接続
されており、電動モータ7eを作動させることで開閉扉
7を開閉することができるように構成されている。前記
電動モータ7eは遠隔操作部8で制御される。この遠隔
操作部8は2組の開閉扉7を個々に制御するものであ
り、図5に示すように、開制御を行わせるためのボタン
8a、閉制御を行わせるためのボタン8b、停止制御を
行わせるためのボタン8cからなっている。
【0021】前記遠隔操作部8は図4に示すように、建
造物の1階部分に設けられる他、別に設けられたコント
ロール室(図示せず)と作業台3にも設けられ、どこか
らも遠隔操作することができるようになっている。
【0022】なお、前記保護カバー本体5は、軽量パネ
ルの他、強化樹脂シートで形成した幌等を使用すること
ができる。また、開閉扉8は前記した左右開きの他、上
下開きとすることもでき、その構造としては前記したア
コーディオン型の他、シャッター型、または軽量パネル
とすることができる。
【0023】前記した構成において、資材の搬出入等が
必要になった場合は遠隔操作部8を操作して保護カバー
本体5を開閉してこれを行う。一方、常時は開閉扉7を
閉じることにより内部の密閉性を高めることができるた
め悪天候下での作業性が大きく向上する。さらに風雨が
吹き込むことがなく資材の保護を図ることができる。
【0024】また、従来のものでは僅かな隙間から資材
を搬入していたため作業性が悪かったが、窓を大きく開
くことが可能になったため大型の資材も搬入し易くなっ
た。以上により安全で快適な作業環境を得ることができ
た。
【0025】
【考案の効果】本考案によれば、作業場を隙間なく確実
に覆うことができるため悪天候下での作業性が向上す
る。また、間口を広くとることが可能となるため資材の
搬出入が容易となり作業効率の改善を図ることができ、
さらに開閉扉の遠隔操作ができるため開閉を迅速かつ容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す全体の斜視図である。
【図2】本考案の一実施例を示す開閉扉の機構部分の平
面図である。
【図3】本考案の一実施例を示す内部構造の平面図であ
る。
【図4】本考案の一実施例を示す側面図である。
【図5】本考案の一実施例を示す遠隔操作部の正面図で
ある。
【図6】鉄筋建造物の工法を示す側面図である。
【符号の説明】
1・・地上、 2・・マスト、 3・・作業台、 4・・保護カバー、 5・・保護カバー本体、 6・・側面、 7・・開閉扉、 8・・遠隔操作部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 仁ノ平 栄 東京都千代田区富士見二丁目10番26号前 田建設工業株式会社内 (72)考案者 白石 正勇 東京都千代田区富士見二丁目10番26号前 田建設工業株式会社内 (72)考案者 秋山 直一 東京都千代田区富士見二丁目10番26号前 田建設工業株式会社内 (72)考案者 西田 正彦 東京都千代田区富士見二丁目10番26号前 田建設工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−173466(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/28,21/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋建造物を構築する際、地上から延出し
    たマストに屋上構造体兼用の作業台を架設し、この作業
    台において初期の階層を構築した後、作業台を上昇させ
    次の階層を構築し、順次高層階を構築する構築法におけ
    る前記作業台に張架すべき保護カバーであって、 前記作業台を覆うよう箱型に形成された保護カバー本体
    と、この保護カバー本体の側面に形成された開閉扉と、
    この開閉扉を遠隔操作で開閉するための遠隔操作部とを
    備えていることを特徴とする建造物用保護カバー。
JP1993042210U 1993-07-30 1993-07-30 建造物用保護カバー Expired - Fee Related JP2593385Y2 (ja)

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JPH0711661U JPH0711661U (ja) 1995-02-21
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JPS53102525U (ja) * 1977-01-25 1978-08-18
JPS5632746U (ja) * 1979-08-22 1981-03-31

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