JP2592905B2 - 留守番電話機の電話回線開放方式 - Google Patents

留守番電話機の電話回線開放方式

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JP2592905B2
JP2592905B2 JP11271488A JP11271488A JP2592905B2 JP 2592905 B2 JP2592905 B2 JP 2592905B2 JP 11271488 A JP11271488 A JP 11271488A JP 11271488 A JP11271488 A JP 11271488A JP 2592905 B2 JP2592905 B2 JP 2592905B2
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和夫 飯島
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、メッセージ遠隔聴取機能付き留守番電話機
において、スキップコマンドと同じ信号がメッセージ収
録メモリに収録されている際の電話回線の永久保持を防
止する電話回線の開放方式に関するものである。
(従来の技術) 収録されたメッセージを電話回線を介して聴取できる
ようにした留守番電話機が公知であり、近年では半導体
ICメモリの小型大容量化に伴って、メッセージの収録手
段として当該半導体ICメモリを使用した留守番電話機が
実用化されている。
このような留守番電話機では、通常、メッセージを収
録するメモリが複数あり(各収録部分毎に別個の半導体
ICメモリを用いるか、又は半導体ICメモリのエリアを複
数に区分して各収録部分とする。)、電話回線を介して
半導体ICメモリに収録されたメッセージを外部の電話機
から遠隔に聴取しているときに、上記電話機のダイヤル
操作により留守番電話機にスキップコマンド(メッセー
ジの再生メモリを強制的に次位のメモリに移行させるコ
マンド)を送ることによってメッセージの再生動作が現
に再生中のメモリから次位のメモリに移行(スキップ)
するような機能(以下、スキップ再生機能という。)が
公知であり、このスキップ再生機能は、留守番電話機に
収録されたメッセージのうち重要なものを選択していち
早く聴きたいとき、又は同じメッセージを繰り返して聴
きたいとき等に便利な機能である。
(発明が解決しようとする課題) 以上に説明したスキップ再生機能付きの留守番電話機
では、メッセージ収録済みのメモリの再生が全て終了す
ると再生動作が終了して電話回線が開放されるが、メッ
セージ収録済みの最後位のメモリからのメッセージ再生
動作中に、遠隔聴取者がスキップコマンドをダイヤルす
ると、メッセージの再生動作はメッセージ収録済みの最
前位のメモリに移行して継続される。従って上記最後位
のメモリにスキップコマンドと同じ信号が誤って収録さ
れていると(例えば、留守番電話機でメッセージの収録
動作が行なわれているときに発呼者が誤ってダイヤルボ
タンを押した場合、ダイヤル信号音が電話回線に送出さ
れて留守番電話機のメモリに収録されるので、上記ダイ
ヤルボタンがスキップコマンド送出用ボタンであり、そ
のときの収録先メモリが上記最後位のメモリであるとき
には、上記のような状態が生ずることとなる。)、当該
最後位のメモリの再生時にスキップ信号と同じ信号が再
生されて、これがダイヤル信号受信器で受信されること
により留守番電話機はスキップコマンドを受信したと同
じ状態となり、再生動作が上記最前位のメモリに移行
し、この動作が永久に繰り返されることとなる。この結
果、留守番電話機では電話回線に対して永久に直流ルー
プを形成することとなり、また電話回線網がラストパー
ティーレリーズ方式の網であれば、電話回線の捕捉が永
久に開放されないこととなる。
本発明は以上の問題点を解決し、メモリにスキップ信
号と同じ信号が誤って収録されていても電話回線が永久
に保持されることがない留守番電話機の電話回線開放方
式を得ることを課題とするものである。
(課題を解決するための手段) 以上の課題を解決するため、本発明は、留守番電話機
におけるスキップコマンドの受け入れ回数を制限し、制
限された回数を越えてスキップコマンドが入力されたと
きには電話回線を開放するようにしたものである。
(作用) 留守番電話機の中央処理装置はダイヤル信号受信器か
らのスキップ信号の入力回数を計数する機能を有し、電
話回線に向けてメッセージを再生する動作の進行中に予
め設定された回数のスキップ信号を受信すると電話回線
に対して形成している閉ループを開放する。従ってメッ
セージ収録メモリにスキップ信号と同じ信号が収録され
ている場合には、スキップ再生動作が、正規の動作(遠
隔聴取者がダイヤル操作でスキップコマンドを送出した
ときの動作)を含めて上記予め設定された回数に達する
と、電話回線が強制開放される。
(実 施 例) 第1図は本発明の実施例に係る留守番電話機の要部を
示すブロック図、第2図は当該実施例の制御を示すフロ
ーチャートである。
本発明の実施例に係る留守番電話機MTの要部は、第1
図に示すように、電話回線Lに対して直流ループの開閉
制御を行なうためのループ制御回路1、通話路の2線−
4線変換を行うためのハイブリッド回路2、電話回線L
を介して送られてくる発呼側電話機Tからの多周波ダイ
ヤル信号(以下、PB信号という。)を受信するためのPB
信号受信器3、発呼側電話機Tから送られた音声を増幅
するための受話アンプ4、発呼側電話機Tに送出する音
声を増幅するための送話アンプ5、発呼側電話機Tから
送られた音声(メッセージ)を記憶するためのメッセー
ジメモリ6及び留守番電話機MTの制御を一括して行なう
中央処理装置7で構成されている。
メッセージメモリ6は複数個の半導体ICメモリ(RA
M)、例えば3個のメモリ61,62,63で構成されており、
発呼者からのメッセージは、着信別に順次上記メモリ6
1,62,63にこの順序で収録される。尚、メッセージメモ
リ6は大容量のメモリであれば1個のメモリのエリアを
例えば3分割してそれぞれのエリアに着信別にメッセー
ジを収録するようにもでき、このような構成も本発明の
要旨に含まれる。
中央処理装置7は1チップCPUを主体に構成されてお
り、留守番電話機MT各部の制御機能の他、音声信号のア
ナログ、デジタル相互変換機能を有する。
まず、メッセージメモリ6へのメッセージの収録動作
の概要を説明する。
電話回線Lから留守番電話機MTに着信があると、留守
番電話機MTでは、図示しない着信検出回路で上記着信を
検出し、中央処理装置7は上記着信検出回路での着信検
出を読み込み、ループ制御回路1を制御して電話回線L
に対し直流ループを形成する。これによって留守番電話
機MTは自動応答した状態となり、その後、図示しない応
対メッセージメモリから応対メッセージを電話回線Lに
送出し(応対メッセージの送出制御は本発明には直接関
係しないので詳細には説明しない。)、これが終ると留
守番電話機MTは発呼した電話機Tから送られるメッセー
ジの収録モードとなる。但し、メッセージメモリ6中の
メモリ61〜63の少くとも1つが空きの状態(メッセージ
が収録されていない状態)にあるものとする。
メッセージ収録モードにあるとき、電話機Tから送ら
れたメッセージは、ループ制御回路1、ハイブリッド回
路2及び受話アンプ4を経て中央処理装置7のアナログ
入力端子aに入力され、中央処理装置7は上記入力され
たメッセージの音声(アナログ信号)をデジタル信号に
変換してメッセージメモリ6中の空きメモリ(メモリ61
〜63のいずれか)に格納する。これによってメッセージ
の収録がなされたこととなる。
ところで、電話機Tから留守番電話機MTにメッセージ
を送っている発呼者が通話中に誤ってダイヤルボタンを
押下した場合、上記電話機TからはPB信号が送出されて
当該PB信号はメッセージと同様にメッセージメモリ6に
収録される。発呼者によって押下されたダイヤルボタン
が後で説明するスキップコマンドを送出するためのもの
であれば、スキップ信号と同じ信号がメッセージメモリ
6に収録されることとなる。
次にメッセージメモリ6に収録されたメッセージを外
部の電話機Tから遠隔制御によって聴取するときの動作
を、第2図に示す制御フローに従って説明する。尚、以
下の動作説明中に記載したステップ数は第2図に示すフ
ローチャートにおいて同じ数で表わされている制御ステ
ップを示す。また、以下の動作は、留守番電話機MT側か
らみれば電話回線Lに再生したメッセージを送出する動
作であり、この動作をリモート再生というものとする。
留守番電話機MTに収録されたメッセージを遠隔制御に
よって外部の電話機Tで聴取するときには、まず電話機
Tで留守番電話機MTを呼び出す。留守番電話機MTでは上
記呼び出しによって生起する着信に自動応答し、電話機
T(電話回線L)に応答メッセージを送出し、これを聴
いた発呼者(遠隔聴取者)は電話機Tのダイヤル操作に
よって、まず暗証番号を送出し、これを受けて留守番電
話機MTは遠隔制御モードとなる。次に発呼者は収録済み
メッセージの遠隔聴取を行うためのリモート再生コマン
ドを電話機Tのダイヤル操作によって送出する。以上の
操作及び留守番電話機MTの動作は従来と同じである。
電話機Tでリモート再生コマンドの送出操作がなされ
ると、電話機Tから電話回線Lを介して当該コマンドに
対応のPB信号が留守番電話機MTに送出され、留守番電話
機MTではループ制御回路1及びハイブリッド回路2を介
してPB信号受信器3で上記PB信号を受信し、中央処理装
置7はバスライン8を介してPB信号受信器3からリモー
ト再生コマンドを読み込む(ステップ)。
リモート再生コマンドを読み込むと、中央処理装置7
は、スキップコマンドの到来回路を監視するために値
“n"のスキップコマンドカウンタを設定し(ステップ
)、メッセージメモリ6中のメモリ61〜63のうちメッ
セージ収録済みのメモリからメッセージの再生を開始す
る(ステップ)。すなわち、メモリ61〜63の全てにメ
ッセージが収録されているものとすると、中央処理装置
7はメモリ61〜63に収録されているメッセージ(デジタ
ル符号)をバスライン8を介して順次読み出し、アナロ
グ信号のメッセージに変換してアナログ出力端子bに出
力し、当該出力端子bに出力されたアナログ信号でなる
メッセージは送話アンプ5、ハイブリッド回路2及びル
ープ制御回路1を介して電話回線Lに送出される。これ
により、電話機Tからの発呼者は収録済みメッセージを
聴くことができることとなる。メッセージメモリ6から
メッセージを読み出して電話回線Lに送出する動作と並
行して中央処理装置7はスキップコマンドの受信の有無
とメッセージの再生の終了とをステップ,を循環す
る制御ループで監視する。スキップコマンドの受信がな
く、かつ全ての収録済みメモリ、いまの場合メモリ61〜
63の全てからメッセージの再生が終了すると、中央処理
装置7はループ制御回路1を制御して電話回線Lに対し
て形成していた直流ループを開放する(ステップ)。
これによって電話機Tと留守番電話機MTとの間の通話は
終話となる。
留守番電話機MTからメッセージを聴いている間、例え
ばメモリ61に収録されているメッセージを聴いている間
に発呼者が電話機Tのダイヤル操作によってスキップコ
マンドを送出すると、前記リモート再生コマンドの送出
時と同様にして中央処理装置7はスキップコマンドを読
み込んでメッセージの再生動作を次位のメモリ、すなわ
ちメモリ62に強制的に移行させる(ステップ)。これ
によって発呼者はメモリ61に収録のメッセージの再生終
了を待つことなくメモリ62に収録のメッセージを聴くこ
とができる。以上のようにしてメッセージのスキップ再
生が行なわれる毎に中央処理装置7は前記ステップで
設定したスキップコマンドカウンタの値“n"から1を減
算する処理を行ない(ステップ)、当該スキップコマ
ンドカウンタの値“n"が“0"となったか否かを判断する
(ステップ)。スキップコマンドカウンタの値が“0"
でないときには、制御はステップに戻り、以上に説明
した動作が繰り返えされる。スキップコマンドカウンタ
の値が“0"となると、すなわち発呼者がメッセージのス
キップ再生をn回繰り返すと制御はステップに移り、
前記と同様に終話となる。すなわち、収録済みメモリの
全てについてメッセージの再生が終了したとき、又はス
キップ再生がn回繰り返されたとき、電話回線Lが開放
される。
また、メッセージ収録済みの最後位のメモリに収録さ
れたメッセージを再生中にスキップコマンドが受信され
ると、メッセージの再生動作はメッセージ収録済みの最
前位のメモリ移行する。従って例えば全てのメモリ61〜
63にメッセージが収録されている場合には、メモリ63の
メッセージの再生中にスキップコマンドが受信されると
メッセージ再生動作はメモリ61に戻り、また例えばメモ
リ61にのみメッセージが収録されていると、スキップコ
マンドの受信によって当該メモリ61に収録のメッセージ
の再生が繰り返えされることとなる。
次に、前記メッセージメモリ6へのメッセージの収録
動作において、収録済み最後位のメモリ、例えばメモリ
63にスキップコマンドと同じ信号(以下、擬似スキップ
信号という。)が収録された場合におけるリモート再生
動作について説明する。
メッセージのリモート再生動作でメモリ63に収録され
たメッセージの再生動作に入ると、発呼者が電話機Tか
らスキップコマンドを投入しない限り、通常は中央処理
装置7における制御がステップ,,と進んで電話
回線Lが開放されるが、上記メモリ6に擬似スキップ信
号が収録されていると、当該信号がメモリ63から読み出
されて中央処理装置7のアナログ出力端子bに出力さ
れ、これが送話アンプ5を介してハイブリッド回路2に
入力されて当該擬似スキップ信号のハイブリッド回路2
における側音成分がPB信号受信器3に入力される。従っ
て中央処理装置7は電話機Tからスキップコマンドが送
られてきていないにもかかわらず、スキップコマンドが
受信されたものと判断するため、メッセージメモリ6か
らのメッセージの再生はメモリ63から61に移行する。す
なわち、何等かの対策が施されていない限りメッセージ
メモリ6からのメッセージの再生は無限に繰り返される
こととなり、電話回線Lに対する直流ループは永久の開
放されないこととなる。
本発明では、スキップコマンドカウンタの設定によっ
て以上のようなメッセージの再生が無限に繰り返えされ
るのを防止している。すなわち、メッセージメモリ6か
らのメッセージの読み出し動作がメモリ63に達し、当該
メモリ63から擬似スキップ信号が読み出されると、中央
処理装置7は前記した動作によってPB信号受信器3から
スキップコマンドの受信を読み込み前記したスキップ再
生制御を行なう(ステップ,)。スキップ再生が行
なわれる毎にスキップコマンドカウンタの値“n"は1づ
つ減算されていくから(ステップ)、当該スキップコ
マンドカウンタの値“n"はやがて“0"となり、この時点
において中央処理装置7はステップでn=0と判断
し、ループ制御回路1を制御して電話回線Lに対する直
流ループを開放する。
以上の実施例では、スキップコマンドカウンタとして
減算処理を行なうカウンタを設定したが、当該カウンタ
に加算処理を行なうカウンタを設定し、当該カウンタの
値が予め定めた値となったときに電話回線に対する直流
ループを開放するようにしてもよい。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明はスキップコマン
ドの受け入れ回数を制限し、該制限した回数のスキップ
コマンドを受信したときには閉結中の電話回線を開放す
るようにしたものであり、中央処理装置の制御プログラ
ムにスキップコマドカウンタを設定するという極めて簡
単な手段により、メッセージメモリに誤って収録された
擬似スキップ信号によって電話回線が永久的に捕捉され
続けるのを回避することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロック図、第2図は制
御を示すフローチャートである。 (主な記号) MT……留守番電話機、L……電話回線 1……ループ制御回路、3……PB信号受信器 6……メッセージメモリ、7……中央処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 半二 群馬県伊勢崎市長沼町2223番地 明星電 気株式会社伊勢崎工場内 (56)参考文献 特開 昭47−27403(JP,A) 特開 昭57−199362(JP,A) 特開 昭62−18159(JP,A) 特開 昭63−33952(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メッセージを収録するメモリが複数個あっ
    て、それぞれのメモリに着信別にメッセージが収録され
    るようになっており、当該メモリに収録されたメッセー
    ジを電話回線を介して遠隔聴取する際に、遠隔聴取者が
    ダイヤル操作によってスキップコマンドを送出すること
    によりメッセージの再生が現に再生中のメモリから次位
    のメモリに移行するようにされたメッセージ遠隔聴取機
    能付き留守番電話機において、上記スキップコマンドの
    受け入れ回数を計数し、計数値が予め定めた値となった
    ときには閉結中の電話回線を開放するようにした留守番
    電話機の電話回線開放方式。
JP11271488A 1988-05-10 1988-05-10 留守番電話機の電話回線開放方式 Expired - Lifetime JP2592905B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9992318B1 (en) 2017-03-31 2018-06-05 Sorenson Ip Holdings, Llc Storing messages
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