JP2592880Y2 - 採卵器用採卵針 - Google Patents
採卵器用採卵針Info
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- JP2592880Y2 JP2592880Y2 JP1993053129U JP5312993U JP2592880Y2 JP 2592880 Y2 JP2592880 Y2 JP 2592880Y2 JP 1993053129 U JP1993053129 U JP 1993053129U JP 5312993 U JP5312993 U JP 5312993U JP 2592880 Y2 JP2592880 Y2 JP 2592880Y2
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- JP
- Japan
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- needle
- egg
- needle tip
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、採卵器用採卵針、更に
詳しくは家畜、おもに牛、馬の卵巣から卵子を採卵する
採卵器用採卵針に関するものである。
詳しくは家畜、おもに牛、馬の卵巣から卵子を採卵する
採卵器用採卵針に関するものである。
【0002】
【技術背景】牛、馬等の採卵には、、超音波診断装置を
使用して牛、馬等の家畜の卵巣を写し出し、その映像を
見ながら膣壁を喰挿して卵巣に到達させ同様に卵子を採
取する方法等がある。このような採卵方法に使用される
採卵針は、膣内に挿入される長尺柄体の先端から出没可
能となるように同長尺柄体に支持され、膣外に位置する
長尺柄体の把持部部分から人為的にその出没が操作でき
るようにするために全長を60cm乃至70cm程度の長さ
にしてある。
使用して牛、馬等の家畜の卵巣を写し出し、その映像を
見ながら膣壁を喰挿して卵巣に到達させ同様に卵子を採
取する方法等がある。このような採卵方法に使用される
採卵針は、膣内に挿入される長尺柄体の先端から出没可
能となるように同長尺柄体に支持され、膣外に位置する
長尺柄体の把持部部分から人為的にその出没が操作でき
るようにするために全長を60cm乃至70cm程度の長さ
にしてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、採卵器用採
卵針の吸引路内径は全長に亘って0 .6 乃至0 .9 mm
程度で、極めて小径である。このような小さな吸引路を
有する採卵器用採卵針では、生理的に完全な成熟卵子を
得る場合には路内周面への卵子の接触率が高い結果、中
途で卵子の損傷度合いが高く、また血液等の混入で凝固
しやすい事等から効率的な採卵が常時行えない。また、
数回の使用で針先が摩耗すると採卵針自体を交換しなけ
ればならず、非常に不経済である。
卵針の吸引路内径は全長に亘って0 .6 乃至0 .9 mm
程度で、極めて小径である。このような小さな吸引路を
有する採卵器用採卵針では、生理的に完全な成熟卵子を
得る場合には路内周面への卵子の接触率が高い結果、中
途で卵子の損傷度合いが高く、また血液等の混入で凝固
しやすい事等から効率的な採卵が常時行えない。また、
数回の使用で針先が摩耗すると採卵針自体を交換しなけ
ればならず、非常に不経済である。
【0004】本考案は、上記従来事情に鑑みてなされた
もので、その目的とする処は、卵子の損傷がなく、吸引
もし易く、また針先の摩耗時の交換も経済的に行える採
卵器用採卵針を提供することにある。
もので、その目的とする処は、卵子の損傷がなく、吸引
もし易く、また針先の摩耗時の交換も経済的に行える採
卵器用採卵針を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた技術的手段は、請求項1では針先部を除く本体
部を針先部の内径に比べて大きな内径に形成したことを
要旨とする。請求項2では、請求項1の本体部の内面部
が滑り性に優れた金属層または合成樹脂層で形成してあ
ること要旨とする。請求項3では、請求項1または2の
針先部を本体部に交換可能に連結したことを要旨とす
る。請求項4では、請求項1または2の針先部の後端部
が本体部の先端部に嵌入される嵌合関係を構成し、且つ
本体部の外周面に針先部外周面に至る固定用孔を開孔
し、該固定用孔に充填され針先部外面に貼着する接着層
で針先部が取着されていることを要旨とする。
に講じた技術的手段は、請求項1では針先部を除く本体
部を針先部の内径に比べて大きな内径に形成したことを
要旨とする。請求項2では、請求項1の本体部の内面部
が滑り性に優れた金属層または合成樹脂層で形成してあ
ること要旨とする。請求項3では、請求項1または2の
針先部を本体部に交換可能に連結したことを要旨とす
る。請求項4では、請求項1または2の針先部の後端部
が本体部の先端部に嵌入される嵌合関係を構成し、且つ
本体部の外周面に針先部外周面に至る固定用孔を開孔
し、該固定用孔に充填され針先部外面に貼着する接着層
で針先部が取着されていることを要旨とする。
【0006】
【作用】上記技術的手段によれば、下記の作用がある。 (請求項1)針先部で吸引された卵子が、針先部に比べ
て大径とされ路内周面への卵子の接触率が低い案内路に
すぐさま至り、その案内路から卵子を採取する。 (請求項2)針先部に比べて大径とされ良好な滑り性を
も具備する案内路で卵子をスムースに案内し、その案内
路から卵子を採取する。 (請求項3)針先部だけを交換する。 (請求項4)針先部と本体部とを嵌合関係で取り付け
る。
て大径とされ路内周面への卵子の接触率が低い案内路に
すぐさま至り、その案内路から卵子を採取する。 (請求項2)針先部に比べて大径とされ良好な滑り性を
も具備する案内路で卵子をスムースに案内し、その案内
路から卵子を採取する。 (請求項3)針先部だけを交換する。 (請求項4)針先部と本体部とを嵌合関係で取り付け
る。
【0007】
【考案の効果】本考案は以上のように構成したから、下
記の利点がある。 (請求項1)針先部を除く本体部を針先部の内径に比べ
て大きな内径に形成して、針先部から吸引された成熟卵
子を、すぐさま路内周面への接触率が低く血液等の凝固
が起きにくい径の大きな案内路に到達させ、そこを案内
して採取するようにしているから、60cm乃至70cm程
度の長尺で針先が細径な採卵器用採卵針であっても成熟
卵子の目詰まりを回避して同卵子の損傷を少なく抑え、
確実に卵子を採取することができる。 (請求項2)更に本体部を滑り性に秀でた材質のもので
形成しているから、中途での卵子の損傷度合いも非常に
低く、また本体部大径化のため血液等の混入での凝固も
しにくい結果、常時安定した卵子採取効率を約束でき
る。 (請求項3)針先部を本体部に対して交換可能に連結し
て摩耗によって針先に鋭利さがなくなったりして交換が
余儀なくされた場合でもその針先部のみの交換が可能で
あるから、全体を交換する必要を無くし、交換を低廉下
で行うことができる。 (請求項4)接着剤を使用した嵌合関係で針先部と本体
部とを取着するから、接続金具等で接続した場合のよう
に突出物が形成されることがなくなる。従って、針先部
を卵巣に到達させる際の本体部のスライド用ガイド部
(本実施例では保護筒)との間のクリアランスも小さく
て済み、ガタ付きがなく、針先部をスムースに案内する
際に好適である。
記の利点がある。 (請求項1)針先部を除く本体部を針先部の内径に比べ
て大きな内径に形成して、針先部から吸引された成熟卵
子を、すぐさま路内周面への接触率が低く血液等の凝固
が起きにくい径の大きな案内路に到達させ、そこを案内
して採取するようにしているから、60cm乃至70cm程
度の長尺で針先が細径な採卵器用採卵針であっても成熟
卵子の目詰まりを回避して同卵子の損傷を少なく抑え、
確実に卵子を採取することができる。 (請求項2)更に本体部を滑り性に秀でた材質のもので
形成しているから、中途での卵子の損傷度合いも非常に
低く、また本体部大径化のため血液等の混入での凝固も
しにくい結果、常時安定した卵子採取効率を約束でき
る。 (請求項3)針先部を本体部に対して交換可能に連結し
て摩耗によって針先に鋭利さがなくなったりして交換が
余儀なくされた場合でもその針先部のみの交換が可能で
あるから、全体を交換する必要を無くし、交換を低廉下
で行うことができる。 (請求項4)接着剤を使用した嵌合関係で針先部と本体
部とを取着するから、接続金具等で接続した場合のよう
に突出物が形成されることがなくなる。従って、針先部
を卵巣に到達させる際の本体部のスライド用ガイド部
(本実施例では保護筒)との間のクリアランスも小さく
て済み、ガタ付きがなく、針先部をスムースに案内する
際に好適である。
【0008】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図3は請求項1、2、3の実施例(後述
では第1実施例と称する)を、また図4は他の実施例
(後述では第2実施例と称する)を、また図5は請求項
4の実施例(後述では第3実施例と称する)各々示して
いる。
する。図1乃至図3は請求項1、2、3の実施例(後述
では第1実施例と称する)を、また図4は他の実施例
(後述では第2実施例と称する)を、また図5は請求項
4の実施例(後述では第3実施例と称する)各々示して
いる。
【0009】この第1実施例において、符号Aは採卵
器、1はその採卵器用採卵針、Bは超音波診断装置、b
は超音波用接触子である。採卵器Aは、採卵器用採卵針
1、その採卵針1を出入可能に案内する保護筒2、その
採卵針1を支持する長尺柄体3、上記採卵針1後端に連
絡した取込装置4、上記保護筒2の後端部と前記採卵針
1と長尺柄体3の3者間に形成した操作部5とを備えて
いる。
器、1はその採卵器用採卵針、Bは超音波診断装置、b
は超音波用接触子である。採卵器Aは、採卵器用採卵針
1、その採卵針1を出入可能に案内する保護筒2、その
採卵針1を支持する長尺柄体3、上記採卵針1後端に連
絡した取込装置4、上記保護筒2の後端部と前記採卵針
1と長尺柄体3の3者間に形成した操作部5とを備えて
いる。
【0010】超音波用探触子bは、高い周波数の音波を
家畜の生体内に送信し、組織の各境界面(表皮/脂肪/
筋肉など)で反射され、戻ってきたエコーを検出して映
像化することによって高精度で且つ瞬時に生体を診断す
る従来から周知な超音波診断装置Bのその超音波発信受
信子であり、超音波診断装置Bに対して連絡コードb1
で連結され、図示するように合成樹脂製の長尺柄体3先
端に凹設したセット部13に表面を露出させて嵌着固定さ
れている。
家畜の生体内に送信し、組織の各境界面(表皮/脂肪/
筋肉など)で反射され、戻ってきたエコーを検出して映
像化することによって高精度で且つ瞬時に生体を診断す
る従来から周知な超音波診断装置Bのその超音波発信受
信子であり、超音波診断装置Bに対して連絡コードb1
で連結され、図示するように合成樹脂製の長尺柄体3先
端に凹設したセット部13に表面を露出させて嵌着固定さ
れている。
【0011】取込装置4は、吸引用のポンプ14と、その
ポンプ14にフレキシブルな連絡管24を介して連絡する貯
卵用容器34と、2連式の貯卵用容器34、34間を連絡する
同様性質の連絡管44と、上流の貯卵用容器34に下流端が
連絡され、上流端が前記採卵器用採卵針1に連絡された
前記連絡管24とで構成してある。尚、この取込装置4と
しては、図示しないが採卵器用採卵針1後端に注射器を
連絡して吸引する注射器状の吸引機構であっても構わな
い。
ポンプ14にフレキシブルな連絡管24を介して連絡する貯
卵用容器34と、2連式の貯卵用容器34、34間を連絡する
同様性質の連絡管44と、上流の貯卵用容器34に下流端が
連絡され、上流端が前記採卵器用採卵針1に連絡された
前記連絡管24とで構成してある。尚、この取込装置4と
しては、図示しないが採卵器用採卵針1後端に注射器を
連絡して吸引する注射器状の吸引機構であっても構わな
い。
【0012】保護筒2は、前記採卵器用採卵針1を摺動
可能にガイドできる若干大きな直径を有するステンレス
製等の所望な金属製細径管を比較的長尺状にカットして
形成され、採卵器用採卵針1の殆どの部分を摺動可能に
収容すると共に、前記長尺柄体3に一体的に固定され、
先端を前記超音波用探触子bよりも内側に位置させて配
設してある。
可能にガイドできる若干大きな直径を有するステンレス
製等の所望な金属製細径管を比較的長尺状にカットして
形成され、採卵器用採卵針1の殆どの部分を摺動可能に
収容すると共に、前記長尺柄体3に一体的に固定され、
先端を前記超音波用探触子bよりも内側に位置させて配
設してある。
【0013】長尺柄体3は、膣100 内に遊挿できる程度
の外形を有する略棒状に形成されている。詳細には、1
/4乃至1/3程度の長さを占めるグリップ機能部23
と、そのグリップ機能部23と同一体に形成され残りの部
分を占める塊部33とを有し、グリップ機能部23と塊部33
との上面部分に長さ方向全長に亘って取付溝43を凹設
し、その取付溝43内に、前記採卵器用採卵針1を収容し
た保護筒2を嵌着固定すると共に、塊部33に保護筒2の
延長仮想線と交差する方向をその中心線が向く前記セッ
ト部13と、そのセット部13に連通した連通溝53とを有
し、セット部13に前記超音波用探触子bを嵌合固着し、
連通溝53に超音波診断装置Bに連結する前記連結コード
b1を挿通させている。
の外形を有する略棒状に形成されている。詳細には、1
/4乃至1/3程度の長さを占めるグリップ機能部23
と、そのグリップ機能部23と同一体に形成され残りの部
分を占める塊部33とを有し、グリップ機能部23と塊部33
との上面部分に長さ方向全長に亘って取付溝43を凹設
し、その取付溝43内に、前記採卵器用採卵針1を収容し
た保護筒2を嵌着固定すると共に、塊部33に保護筒2の
延長仮想線と交差する方向をその中心線が向く前記セッ
ト部13と、そのセット部13に連通した連通溝53とを有
し、セット部13に前記超音波用探触子bを嵌合固着し、
連通溝53に超音波診断装置Bに連結する前記連結コード
b1を挿通させている。
【0014】また長尺柄体3は、専門技術者が直腸から
手を入れて技量でもって腟壁101 奥端に対して所定間隔
を隔てるまで引き寄せた卵巣200 を映像化した時に、そ
の卵巣200 に採卵器用採卵針1が正対し且つその所定間
隔と同等距離を前進させれば同採卵針1を卵巣200 に到
達できるように超音波用探触子1の中心線に対する保護
筒2の傾斜角度をやや上向きにしている。尚、上記所定
間隔は超音波用探触子bに対する保護筒2の傾斜角度の
若干の相違によっても異なるが、本実施例では2cm程
度にしている。
手を入れて技量でもって腟壁101 奥端に対して所定間隔
を隔てるまで引き寄せた卵巣200 を映像化した時に、そ
の卵巣200 に採卵器用採卵針1が正対し且つその所定間
隔と同等距離を前進させれば同採卵針1を卵巣200 に到
達できるように超音波用探触子1の中心線に対する保護
筒2の傾斜角度をやや上向きにしている。尚、上記所定
間隔は超音波用探触子bに対する保護筒2の傾斜角度の
若干の相違によっても異なるが、本実施例では2cm程
度にしている。
【0015】採卵器用採卵針1は、針先部11とその針先
部11を交換可能に連結する本体部21とで構成され、該本
体部21の後端部に一端を抜差可能もしくは締結可能に連
結するフレキシブルな連絡管24を介して取込装置4と連
絡している。
部11を交換可能に連結する本体部21とで構成され、該本
体部21の後端部に一端を抜差可能もしくは締結可能に連
結するフレキシブルな連絡管24を介して取込装置4と連
絡している。
【0016】針先部11は、ステンレス等の所望な金属製
の細径管材の一端を斜め状に鋭利にカットすることで形
成され、内径を0.8 mm程度にしている。
の細径管材の一端を斜め状に鋭利にカットすることで形
成され、内径を0.8 mm程度にしている。
【0017】本体部21は、滑り性に秀でたフッ素樹脂、
自己潤滑性を有するポリアセタール樹脂、滑り性に富ん
だ他の金属材等で形成した細径管材を所定の長さにカッ
トすることで形成され、内径を1.2 mm乃至1.8 mm程
度にしている。尚、本体部21は全体を滑り性に秀でた材
料で形成する必要はなく、例えば金属管の内面に滑り性
に秀でた樹脂をコーティングした断面構造にしてあって
も構わない。
自己潤滑性を有するポリアセタール樹脂、滑り性に富ん
だ他の金属材等で形成した細径管材を所定の長さにカッ
トすることで形成され、内径を1.2 mm乃至1.8 mm程
度にしている。尚、本体部21は全体を滑り性に秀でた材
料で形成する必要はなく、例えば金属管の内面に滑り性
に秀でた樹脂をコーティングした断面構造にしてあって
も構わない。
【0018】上記針先部11と本体部21との連結は図2及
び図3に示すように、針先部11の後端を本体部21の先端
に一体に形成した割り溝31aを有するチャック部31に挿
入し、該チャック部31の外周面に螺設した螺子部41に、
ナット体51を螺着することでチャック部31が針先部11の
後端を挟着して同針先部11を本体部21に交換可能に連結
するようになっている。この状態で針先部11は本体部21
に形成されている案内路21aに嵌着される。また、針先
部11は前記長尺柄体3の保護筒2先端に上記ナット体51
が当接した状態において長尺柄体3先端内に針先11aが
位置し且つ膣壁101 を喰挿して卵巣200 に針先11aを到
達させた際、そのナット体51が膣壁101 に当接しない余
裕のある長さにしてある。
び図3に示すように、針先部11の後端を本体部21の先端
に一体に形成した割り溝31aを有するチャック部31に挿
入し、該チャック部31の外周面に螺設した螺子部41に、
ナット体51を螺着することでチャック部31が針先部11の
後端を挟着して同針先部11を本体部21に交換可能に連結
するようになっている。この状態で針先部11は本体部21
に形成されている案内路21aに嵌着される。また、針先
部11は前記長尺柄体3の保護筒2先端に上記ナット体51
が当接した状態において長尺柄体3先端内に針先11aが
位置し且つ膣壁101 を喰挿して卵巣200 に針先11aを到
達させた際、そのナット体51が膣壁101 に当接しない余
裕のある長さにしてある。
【0019】前記操作部5は、前記保護筒2の後端に拡
開状に連設した筒状手元部15の上面に採卵器用採卵針1
と平行なガイド溝25を穿設し、同採卵針1が貫通して固
定され上記筒状手元部15内を摺動する針ホルダー35から
突出する操作突部45を、上記ガイド溝25から上方に突出
させてなり、この操作突部45を前後方向に押動操作する
ことで針ホルダー35がその筒状手元部15内を摺動して針
先部11が長尺柄体3先端から突出する仕組みになってい
る。
開状に連設した筒状手元部15の上面に採卵器用採卵針1
と平行なガイド溝25を穿設し、同採卵針1が貫通して固
定され上記筒状手元部15内を摺動する針ホルダー35から
突出する操作突部45を、上記ガイド溝25から上方に突出
させてなり、この操作突部45を前後方向に押動操作する
ことで針ホルダー35がその筒状手元部15内を摺動して針
先部11が長尺柄体3先端から突出する仕組みになってい
る。
【0020】次にこの第1実施例の作用を説明する。生
体の直腸から手を入れて卵巣200 を膣壁101 奥端近傍ま
で人為的に引き寄せ、併行してグリップ機能部23を握持
して膣壁101 奥端に超音波用探触子bが当接するように
膣100 内に差し入れ、小卵胞が出来た卵巣200 を映像化
する。次に映像を見ながら前記所定距離に相当する前進
距離だけ手元部で操作突部45を操作して採卵器用採卵針
1を前進させ、針先11aを卵巣200 に生じたその小卵胞
に至らしめる。その後、ポンプ14を作動させて貯卵用容
器34に採卵する。採卵時には、卵子は細径な針先部1か
ら吸引されるが、すぐさまその針先部1に比べて路内周
面への卵子の接触率が低い径の大きな滑り性に秀でた材
料で形成されている本体部21の案内路21aに至り、その
部分から連絡管24を介して貯卵用容器34に採取する。
体の直腸から手を入れて卵巣200 を膣壁101 奥端近傍ま
で人為的に引き寄せ、併行してグリップ機能部23を握持
して膣壁101 奥端に超音波用探触子bが当接するように
膣100 内に差し入れ、小卵胞が出来た卵巣200 を映像化
する。次に映像を見ながら前記所定距離に相当する前進
距離だけ手元部で操作突部45を操作して採卵器用採卵針
1を前進させ、針先11aを卵巣200 に生じたその小卵胞
に至らしめる。その後、ポンプ14を作動させて貯卵用容
器34に採卵する。採卵時には、卵子は細径な針先部1か
ら吸引されるが、すぐさまその針先部1に比べて路内周
面への卵子の接触率が低い径の大きな滑り性に秀でた材
料で形成されている本体部21の案内路21aに至り、その
部分から連絡管24を介して貯卵用容器34に採取する。
【0021】次に第2実施例を説明すると、この実施例
は本体部21の先端を加工することなく、針先部11を交換
可能に連結した構造を示している。この場合には前記す
るチャック部31を別部材(金属製や樹脂製)で形成する
と共に、本体部21を前記実施例と同様に滑り性に秀でた
フッ素樹脂、自己潤滑性を有するポリアセタール樹脂、
滑り性に富んだ他の金属材等で形成し、針先部11の内径
と本体部21の内径は前記第1実施例と同様な寸法にして
いる。
は本体部21の先端を加工することなく、針先部11を交換
可能に連結した構造を示している。この場合には前記す
るチャック部31を別部材(金属製や樹脂製)で形成する
と共に、本体部21を前記実施例と同様に滑り性に秀でた
フッ素樹脂、自己潤滑性を有するポリアセタール樹脂、
滑り性に富んだ他の金属材等で形成し、針先部11の内径
と本体部21の内径は前記第1実施例と同様な寸法にして
いる。
【0022】滑り性の作用によって卵子が本体部21内の
路内周面に付着し難くなった点及び本体部21の加工が不
要である点を除いて前記第1実施例と同様な作用を奏す
るため、詳細な説明は省略する。
路内周面に付着し難くなった点及び本体部21の加工が不
要である点を除いて前記第1実施例と同様な作用を奏す
るため、詳細な説明は省略する。
【0023】次に第3実施例を説明すると、この実施例
は嵌合関係だけで針先部11と本体部21とを取着する構造
を示し、滑り性に優れた可撓性のフッ素樹脂パイプ(テ
フロンパイプ)からなる本体部21の先端部外周面に固定
用孔61を長さ方向や円周方向に複数個開孔し、針先部11
の後端部を本体部21の先端部に嵌入した後、固定用孔61
に接着剤(接着層)71を充填して、該接着剤(接着層)
71が針先部11外周面に貼着して固化することによって、
その接着剤71が抜け止め用の突起として作用するように
してある。この実施例では本体部21が可撓性を有するも
のの、前記保護筒2で案内されるため、針先11aはスム
ースに卵巣へ導かれ、且つ針先部11と本体部21とは嵌合
関係によって連結できるため、保護筒2も小径なもので
良い。
は嵌合関係だけで針先部11と本体部21とを取着する構造
を示し、滑り性に優れた可撓性のフッ素樹脂パイプ(テ
フロンパイプ)からなる本体部21の先端部外周面に固定
用孔61を長さ方向や円周方向に複数個開孔し、針先部11
の後端部を本体部21の先端部に嵌入した後、固定用孔61
に接着剤(接着層)71を充填して、該接着剤(接着層)
71が針先部11外周面に貼着して固化することによって、
その接着剤71が抜け止め用の突起として作用するように
してある。この実施例では本体部21が可撓性を有するも
のの、前記保護筒2で案内されるため、針先11aはスム
ースに卵巣へ導かれ、且つ針先部11と本体部21とは嵌合
関係によって連結できるため、保護筒2も小径なもので
良い。
【図1】第1実施例の採卵器用採卵針の使用状態を示す
正面図で採卵器を断面して示す。
正面図で採卵器を断面して示す。
【図2】要部の正面断面図。
【図3】針先部を交換する状態を示す同要部の正面断面
図。
図。
【図4】第2実施例の要部である針先部と本体部との連
結部分を示す正面断面図。
結部分を示す正面断面図。
【図5】第3実施例の要部の正面断面図。
11 :針先部 21:本体部 1:採卵器用採卵針 71:接着剤(接着層) 61:固定用孔
Claims (4)
- 【請求項1】 針先部を除く本体部を針先部の内径に比
べて大きな内径に形成したことを特徴とする採卵器用採
卵針。 - 【請求項2】 上記本体部の内面部が滑り性に優れた金
属層または合成樹脂層で形成してあることを特徴とする
請求項1記載の採卵器用採卵針。 - 【請求項3】 上記針先部を本体部に交換可能に連結し
たことを特徴とする請求項1または2記載の採卵器用採
卵針。 - 【請求項4】 針先部の後端部が本体部の先端部に嵌入
される嵌合関係を構成し、且つ本体部の外周面に針先部
外周面に至る固定用孔を開孔し、該固定用孔に充填され
針先部外面に貼着する接着層で針先部が取着されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の採卵器用採卵
針。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993053129U JP2592880Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 採卵器用採卵針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993053129U JP2592880Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 採卵器用採卵針 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722716U JPH0722716U (ja) | 1995-04-25 |
JP2592880Y2 true JP2592880Y2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=12934206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993053129U Expired - Fee Related JP2592880Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 採卵器用採卵針 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592880Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
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KR200485033Y1 (ko) * | 2016-04-15 | 2017-11-23 | 대한민국 | 수정란 회수 장치 |
US20230296549A1 (en) * | 2022-03-16 | 2023-09-21 | Yang Yang | Device for testing electrical and/or electrochemical properties in a 10 cubic centimeter or less test cell |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP1993053129U patent/JP2592880Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
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