JP2592092Y2 - 鉄道車両の構体用板材 - Google Patents
鉄道車両の構体用板材Info
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- JP2592092Y2 JP2592092Y2 JP1990099099U JP9909990U JP2592092Y2 JP 2592092 Y2 JP2592092 Y2 JP 2592092Y2 JP 1990099099 U JP1990099099 U JP 1990099099U JP 9909990 U JP9909990 U JP 9909990U JP 2592092 Y2 JP2592092 Y2 JP 2592092Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、たとえば鉄道車両の側構体などとして好適
に実施することができる鉄道車両の構体用板材に関す
る。
に実施することができる鉄道車両の構体用板材に関す
る。
従来の技術 従来から、鉄道車両の側構体は、側外板と多数と骨組
とが組合わされて構成されている。このような先行技術
では、部品点数が多く、組立てが面倒である。
とが組合わされて構成されている。このような先行技術
では、部品点数が多く、組立てが面倒である。
この問題を解決する他の先行技術はたとえば特開昭61
−220962および特開昭61−220963に開示されている。こ
の先行技術では、側外板の客室側の内面全面すべてにわ
たつて補強板がスポット溶接によつて固定される。
−220962および特開昭61−220963に開示されている。こ
の先行技術では、側外板の客室側の内面全面すべてにわ
たつて補強板がスポット溶接によつて固定される。
考案が解決すべき課題 ことような先行技術では、側外板の内面全面にわたつ
て補強板が固定されているので、補強板の材料が多く、
また重量が大きくなる。
て補強板が固定されているので、補強板の材料が多く、
また重量が大きくなる。
本考案の目的は、部品点数を低減し、しかも材料が少
なくてすむようにした鉄道車両の構体用板材を提供する
ことである。
なくてすむようにした鉄道車両の構体用板材を提供する
ことである。
課題を解決するための手段 本考案は、(a)金属材料から成る表面板と、 (b)表面板の一方表面側に配置される金属材料から成
る補強材であって、 (b1)表面板から間隔をあけて表面板と平行に配置さ
れ、相互に対向する直線状の長縁辺部、および各長縁辺
部の各一端部および各他端部を連結する相互に対向する
円弧状の短縁辺部とによって外囲される鉄道車両の走行
方向に延びる長円状の独立した複数の開口が、その長手
方向および長手方向に垂直な幅方向に間隔をあけて整列
して形成される補強板部と、 (b2)前記補強板部の各開口に臨む各長縁辺部に連な
り、表面板に向かうにつれて相互に近づくように傾斜す
る第1傾斜部分と、前記各第1傾斜部分に連なって各第
1傾斜部分の各一端部間および各他端部間にわたって延
び、かつ前記補強板部の開口に臨む各短縁辺部に連な
り、各短縁辺部に沿って弯曲して表面板に向かうにつれ
て相互に近づくように傾斜する第2傾斜部分とを有する
傾斜部と、 (b3)前記各第1傾斜部分の表面板側の端部に連なり、
表面板と平行に配置され、かつ前記開口の長手方向に沿
って延び、この長手方向に間隔をあけた複数位置で表面
板にスポット溶接される第1フランジ部と、前記第2傾
斜部分の表面板側の端部に連なり、表面板と平行に配置
され、表面板にスポット溶接される第2フランジ部とを
有するフランジとを有し、 (b4)前記フランジによって外囲される細長い透孔が形
成されるとともに、各短縁辺部における第2傾斜部分の
各第1傾斜部分寄りの周方向両端部および各第2傾斜部
分に連なる第2フランジ部の各第1フランジ部寄りの周
方向両端部付近には、第2フランジ部の前記透孔に臨む
内周部から第2フランジ部および第2傾斜部分の一部に
わたって円弧状の切欠きが形成される、そのような補強
材と、 (c)前記補強材の前記表面板とは反対側に補強材から
間隔をかけて配置される内装板と、 (d)一端部が前記補強材のフランジ部にスポット溶接
され、他端部が内装板に固定される柱とを含むことを特
徴とする鉄道車両の構体用板材である。
る補強材であって、 (b1)表面板から間隔をあけて表面板と平行に配置さ
れ、相互に対向する直線状の長縁辺部、および各長縁辺
部の各一端部および各他端部を連結する相互に対向する
円弧状の短縁辺部とによって外囲される鉄道車両の走行
方向に延びる長円状の独立した複数の開口が、その長手
方向および長手方向に垂直な幅方向に間隔をあけて整列
して形成される補強板部と、 (b2)前記補強板部の各開口に臨む各長縁辺部に連な
り、表面板に向かうにつれて相互に近づくように傾斜す
る第1傾斜部分と、前記各第1傾斜部分に連なって各第
1傾斜部分の各一端部間および各他端部間にわたって延
び、かつ前記補強板部の開口に臨む各短縁辺部に連な
り、各短縁辺部に沿って弯曲して表面板に向かうにつれ
て相互に近づくように傾斜する第2傾斜部分とを有する
傾斜部と、 (b3)前記各第1傾斜部分の表面板側の端部に連なり、
表面板と平行に配置され、かつ前記開口の長手方向に沿
って延び、この長手方向に間隔をあけた複数位置で表面
板にスポット溶接される第1フランジ部と、前記第2傾
斜部分の表面板側の端部に連なり、表面板と平行に配置
され、表面板にスポット溶接される第2フランジ部とを
有するフランジとを有し、 (b4)前記フランジによって外囲される細長い透孔が形
成されるとともに、各短縁辺部における第2傾斜部分の
各第1傾斜部分寄りの周方向両端部および各第2傾斜部
分に連なる第2フランジ部の各第1フランジ部寄りの周
方向両端部付近には、第2フランジ部の前記透孔に臨む
内周部から第2フランジ部および第2傾斜部分の一部に
わたって円弧状の切欠きが形成される、そのような補強
材と、 (c)前記補強材の前記表面板とは反対側に補強材から
間隔をかけて配置される内装板と、 (d)一端部が前記補強材のフランジ部にスポット溶接
され、他端部が内装板に固定される柱とを含むことを特
徴とする鉄道車両の構体用板材である。
作用 本発明に従えば、表面板の一方表面側には補強材が配
置され、この補強材は、表面板から間隔をあけて表面板
と平行に配置される補強板部と、補強板部に連なり表面
板に向かうにつれて相互に近づくように傾斜する傾斜部
と、傾斜部に連なり表面板と平行に配置されて表面板に
スポット溶接されるフランジとを有しており、この補強
材によって表面板を補強することができ、しかも補強材
の部品点数が少なく、組立作業の工数を少なくすること
ができ、生産性に優れている。さらに表面板と補強材と
は、フランジにおいてスポット溶接によって固定される
ので、この固定作業が容易である。このように表面板に
補強材を固定し、この補強材の補強板部を表面板から間
隔をあけて配置することによって、本件板材の断面係数
および断面2次モーメントを向上することができ、面外
曲げ、すなわち厚み方向の曲げに対する剛性を向上する
ことができ、さらにまた本考案では、板材の拡がる面内
における面内曲げ剛性の向上を図ることができる。
置され、この補強材は、表面板から間隔をあけて表面板
と平行に配置される補強板部と、補強板部に連なり表面
板に向かうにつれて相互に近づくように傾斜する傾斜部
と、傾斜部に連なり表面板と平行に配置されて表面板に
スポット溶接されるフランジとを有しており、この補強
材によって表面板を補強することができ、しかも補強材
の部品点数が少なく、組立作業の工数を少なくすること
ができ、生産性に優れている。さらに表面板と補強材と
は、フランジにおいてスポット溶接によって固定される
ので、この固定作業が容易である。このように表面板に
補強材を固定し、この補強材の補強板部を表面板から間
隔をあけて配置することによって、本件板材の断面係数
および断面2次モーメントを向上することができ、面外
曲げ、すなわち厚み方向の曲げに対する剛性を向上する
ことができ、さらにまた本考案では、板材の拡がる面内
における面内曲げ剛性の向上を図ることができる。
補強板部には、各長縁辺部と、各短縁辺部とによって
外囲される鉄道車両の走行方向に延びる長円状の独立し
た開口が整列して形成されている。これによって補強板
部は、複数の開口を囲む領域が相互に連なっており、し
かも補強板部は、鉄道車両の走行方向、すなわち各開口
の長手方向および幅方向に延びる部分を有し、これによ
って補強板部に作用する外力を補強板部の広い領域にわ
たって分散させることができ、高い強度を得ることがで
きる。各開口に臨む各長縁辺部に連なる第1傾斜部分お
よび各開口に臨む各短縁辺部に連なる第2傾斜部分に
は、第1フランジ部および第2フランジ部がそれぞれ連
なり、第1フランジ部の複数箇所で、および第2フラン
ジ部で、補強材は表面板に、スポット溶接される。これ
によって、表面板と補強材とをしっかりと固定すること
ができる。
外囲される鉄道車両の走行方向に延びる長円状の独立し
た開口が整列して形成されている。これによって補強板
部は、複数の開口を囲む領域が相互に連なっており、し
かも補強板部は、鉄道車両の走行方向、すなわち各開口
の長手方向および幅方向に延びる部分を有し、これによ
って補強板部に作用する外力を補強板部の広い領域にわ
たって分散させることができ、高い強度を得ることがで
きる。各開口に臨む各長縁辺部に連なる第1傾斜部分お
よび各開口に臨む各短縁辺部に連なる第2傾斜部分に
は、第1フランジ部および第2フランジ部がそれぞれ連
なり、第1フランジ部の複数箇所で、および第2フラン
ジ部で、補強材は表面板に、スポット溶接される。これ
によって、表面板と補強材とをしっかりと固定すること
ができる。
また補強材は、第1および第2フランジ部に囲まれる
細長い透孔が形成されるとともに、切欠きが形成され、
材料を節減し、また軽量化を図ることができる。切欠き
は、第2フランジ部の前記透孔に臨む内周部から第2フ
ランジおよび第2傾斜部分の一部にわたって形成されて
おり、これによって第1および第2傾斜部分は、開口の
周方向全周にわたって延びており、第1および第2傾斜
部分は、作用する外力を互いに分散し合うことができ、
これによって強度を向上することができる。また透孔の
長手方向の大きな軸力、すなわち鉄道車両の走行方向の
力を受けることが可能となり、耐座屈性を向上すること
ができるとともに、透孔の長手方向に対して垂直方向の
圧縮力に対してこの方向の周囲の補強板部の作用で剛性
を向上する一方、この補強板部のない部分はしなやかに
なり、その圧縮力による塑性変形を防ぐことができる。
細長い透孔が形成されるとともに、切欠きが形成され、
材料を節減し、また軽量化を図ることができる。切欠き
は、第2フランジ部の前記透孔に臨む内周部から第2フ
ランジおよび第2傾斜部分の一部にわたって形成されて
おり、これによって第1および第2傾斜部分は、開口の
周方向全周にわたって延びており、第1および第2傾斜
部分は、作用する外力を互いに分散し合うことができ、
これによって強度を向上することができる。また透孔の
長手方向の大きな軸力、すなわち鉄道車両の走行方向の
力を受けることが可能となり、耐座屈性を向上すること
ができるとともに、透孔の長手方向に対して垂直方向の
圧縮力に対してこの方向の周囲の補強板部の作用で剛性
を向上する一方、この補強板部のない部分はしなやかに
なり、その圧縮力による塑性変形を防ぐことができる。
また本考案では、表面板の前記一方表面と補強材の補
強板部との間には充填物が存在せず、空間となっている
ので、このことによってもまた軽量化が図られる。
強板部との間には充填物が存在せず、空間となっている
ので、このことによってもまた軽量化が図られる。
第1および第2傾斜部分は、表面板に向かうにつれて
相互に近づくように傾斜して形成されており、このよう
な傾斜部およびフランジは、補強材をプレス加工するこ
とによって容易に形成することができる。また第2フラ
ンジ部および第2傾斜部分には、切欠きが形成されてお
り、前述のプレス加工時に、引張り力が作用しても、ク
ラックが発生することを防止することができる。さらに
切欠きは、円弧状であり、前記引張りに対する応力集中
を避けることができる。また補強板部とフランジとを連
ねる傾斜部を、表面板に向かうにつれて相互に近づくよ
うに形成することによって、補強板部に対して垂直に屈
曲する場合と比べて前記プレス加工時における補強材の
変形量を少なくすることができ、加工を容易にすること
ができる。また切欠きのフランジの内周部からの距離を
小さくし、第1および第2傾斜部分の連なる領域を広く
して、高い強度を得ることができる。
相互に近づくように傾斜して形成されており、このよう
な傾斜部およびフランジは、補強材をプレス加工するこ
とによって容易に形成することができる。また第2フラ
ンジ部および第2傾斜部分には、切欠きが形成されてお
り、前述のプレス加工時に、引張り力が作用しても、ク
ラックが発生することを防止することができる。さらに
切欠きは、円弧状であり、前記引張りに対する応力集中
を避けることができる。また補強板部とフランジとを連
ねる傾斜部を、表面板に向かうにつれて相互に近づくよ
うに形成することによって、補強板部に対して垂直に屈
曲する場合と比べて前記プレス加工時における補強材の
変形量を少なくすることができ、加工を容易にすること
ができる。また切欠きのフランジの内周部からの距離を
小さくし、第1および第2傾斜部分の連なる領域を広く
して、高い強度を得ることができる。
補強材の表面板と反対側には、内装板が間隔をあけて
配置されており、この内装板によって補強材を覆うこと
ができる。またこの内装板は、柱によって補強板に固定
される。柱は表面板に固定される補強材のフランジにお
いて、スポット溶接によって固定され、この固定作業が
容易にすることができる。またこのスポット溶接は、表
面板と補強材との溶接を兼ねることも可能である。
配置されており、この内装板によって補強材を覆うこと
ができる。またこの内装板は、柱によって補強板に固定
される。柱は表面板に固定される補強材のフランジにお
いて、スポット溶接によって固定され、この固定作業が
容易にすることができる。またこのスポット溶接は、表
面板と補強材との溶接を兼ねることも可能である。
実施例 第1図は、本考案の一実施例の簡略化した背面図であ
る。本考案に従う鉄道車両の構体用板材は、表面板と、
補強材と、柱と、内装板とを含む。この板材は、鉄道車
両の客車の側構体1を構成する腰板2と、戸袋板3と、
幕板4などとを有し、この側構体1には側窓5と側入口
6とが形成される。この第1図は、内装板および柱を取
除いた状態で客室側から見た図である。
る。本考案に従う鉄道車両の構体用板材は、表面板と、
補強材と、柱と、内装板とを含む。この板材は、鉄道車
両の客車の側構体1を構成する腰板2と、戸袋板3と、
幕板4などとを有し、この側構体1には側窓5と側入口
6とが形成される。この第1図は、内装板および柱を取
除いた状態で客室側から見た図である。
第2図は本考案による板材である腰板2の一部の拡大
した正面図であり、第3図はその腰板2の第1図におけ
る切断面線III−IIIから見た断面図である。表面板であ
る外板7の客室側(第3図の右方)の一方表面には、補
強材8が配置されて固定される。この外板7と補強材8
とは、ステンレス鋼などの金属材料から成る。外板7
は、たとえば平板状である。補強材8には、複数の細長
い透孔9が複数、形成されている。この透孔9の周囲に
は、第1フランジ部であるフランジ10および第2フラン
ジ部であるフランジ11が形成される。フランジ10,11
は、スポット溶接などによつて外板7の前記一方表面に
固定される。この補強材8は、フランジ10から傾斜して
連なる第1傾斜部分である傾斜部12と、この傾斜部12に
連なり、外板7と平行な補強板部13とを有する。フラン
ジ11は同様にして、第2傾斜部である傾斜部14,19を介
して補強板部13に連なる。補強板部13は、相互に対向す
る直線状の長縁辺部50、および各長縁辺部50の各一端部
53および各他端部54を連結する相互に対向する円弧状の
短縁辺部51とによって外囲される鉄道車両の走行方向
(図1の左右方向)に延びる長円状の独立した複数の開
口52が、その長手方向および長手方向に垂直な幅方向に
間隔をあけて整列して形成される。フランジ10,11の外
板7とのスポット溶接の位置は参照符15,16で示される
ように、フランジ10に間隔をあけて複数箇所設けられ、
フランジ11にも設けられる。
した正面図であり、第3図はその腰板2の第1図におけ
る切断面線III−IIIから見た断面図である。表面板であ
る外板7の客室側(第3図の右方)の一方表面には、補
強材8が配置されて固定される。この外板7と補強材8
とは、ステンレス鋼などの金属材料から成る。外板7
は、たとえば平板状である。補強材8には、複数の細長
い透孔9が複数、形成されている。この透孔9の周囲に
は、第1フランジ部であるフランジ10および第2フラン
ジ部であるフランジ11が形成される。フランジ10,11
は、スポット溶接などによつて外板7の前記一方表面に
固定される。この補強材8は、フランジ10から傾斜して
連なる第1傾斜部分である傾斜部12と、この傾斜部12に
連なり、外板7と平行な補強板部13とを有する。フラン
ジ11は同様にして、第2傾斜部である傾斜部14,19を介
して補強板部13に連なる。補強板部13は、相互に対向す
る直線状の長縁辺部50、および各長縁辺部50の各一端部
53および各他端部54を連結する相互に対向する円弧状の
短縁辺部51とによって外囲される鉄道車両の走行方向
(図1の左右方向)に延びる長円状の独立した複数の開
口52が、その長手方向および長手方向に垂直な幅方向に
間隔をあけて整列して形成される。フランジ10,11の外
板7とのスポット溶接の位置は参照符15,16で示される
ように、フランジ10に間隔をあけて複数箇所設けられ、
フランジ11にも設けられる。
さらに詳しく述べると、補強材8は前記補強板部13の
各開口52に臨む各長縁辺部50に連なり、外板7に向かう
につれて相互に近づくように傾斜する傾斜部12と、前記
各傾斜部12に連なって各傾斜部12の各一端部70間および
各他端部(図示せず)間にわたって延び、かつ前記補強
板部13の開口52に臨む各短縁辺部51に連なり、各短縁辺
部51に沿って弯曲して外板7に向かうにつれて相互に近
づくように傾斜する傾斜部14,19とを有する傾斜部を有
する。また補強材8は、前記各傾斜部12の外板7側の端
部に連なり、外板7と平行に配置され、かつ前記開口52
の長手方向に沿って延び、この長手方向に間隔をあけた
複数位置15で外板7にスポット溶接されるフランジ10
と、前記傾斜部14の外板7側の端部に連なり、外板7と
平行に配置され、外板に位置16でスポット溶接されるフ
ランジ11とを有するフランジを有する。
各開口52に臨む各長縁辺部50に連なり、外板7に向かう
につれて相互に近づくように傾斜する傾斜部12と、前記
各傾斜部12に連なって各傾斜部12の各一端部70間および
各他端部(図示せず)間にわたって延び、かつ前記補強
板部13の開口52に臨む各短縁辺部51に連なり、各短縁辺
部51に沿って弯曲して外板7に向かうにつれて相互に近
づくように傾斜する傾斜部14,19とを有する傾斜部を有
する。また補強材8は、前記各傾斜部12の外板7側の端
部に連なり、外板7と平行に配置され、かつ前記開口52
の長手方向に沿って延び、この長手方向に間隔をあけた
複数位置15で外板7にスポット溶接されるフランジ10
と、前記傾斜部14の外板7側の端部に連なり、外板7と
平行に配置され、外板に位置16でスポット溶接されるフ
ランジ11とを有するフランジを有する。
第4図は、第2図の切断面線IV−IVから見た断面図で
ある。フランジ10,11および傾斜12,14付近において透孔
9に臨んで円弧状の切欠き18が形成され、補強板部13か
ら、切欠き18に向けて弯曲した傾斜部19が形成される。
ある。フランジ10,11および傾斜12,14付近において透孔
9に臨んで円弧状の切欠き18が形成され、補強板部13か
ら、切欠き18に向けて弯曲した傾斜部19が形成される。
詳しく述べると切欠き18は、各短縁辺部51における第
2傾斜部分の各傾斜部12寄りの周方向両端部すなわち傾
斜部19および各傾斜部19に連なるフランジ11の各フラン
ジ10寄りの周方向両端部61付近には、フランジ11の前記
透孔9に臨む内周部62からフランジ11および傾斜部19の
一部にわたって円弧状に形成される。
2傾斜部分の各傾斜部12寄りの周方向両端部すなわち傾
斜部19および各傾斜部19に連なるフランジ11の各フラン
ジ10寄りの周方向両端部61付近には、フランジ11の前記
透孔9に臨む内周部62からフランジ11および傾斜部19の
一部にわたって円弧状に形成される。
第5図は補強材8の塑性変形加工を行う前の平板状の
材料を示す正面図である。フランジ10,11付近に、前述
のように透孔9と切欠き18とが形成される。
材料を示す正面図である。フランジ10,11付近に、前述
のように透孔9と切欠き18とが形成される。
フランジ10,11および傾斜部12,14はプレス加工によつ
て曲げ加工されて形成され、切欠き18付近の傾斜部19で
は絞り加工または深絞り加工されて形成される。切欠き
18は、このような絞り加工または深絞り加工時に傾斜部
19およびその付近に圧縮力によつてしわが生じたり、ま
た引張力によつてクラツクが生じたりすることを防ぐ。
て曲げ加工されて形成され、切欠き18付近の傾斜部19で
は絞り加工または深絞り加工されて形成される。切欠き
18は、このような絞り加工または深絞り加工時に傾斜部
19およびその付近に圧縮力によつてしわが生じたり、ま
た引張力によつてクラツクが生じたりすることを防ぐ。
第6図は、腰板2とその付近の水平断面図である。補
強材8の前記外板7とは反対側には、補強材8から間隔
をかけて内装板21が配置される。また一端部64が前記補
強材8のフランジ10にスポット溶接され、他端部65が内
装板21に固定される柱20が設けられる。本件腰板2は、
補強材8のフランジ10において柱20にスポット溶接によ
つて固定され、この柱20には客室を形成する内装板21が
ねじ止めなどによつて固定される。
強材8の前記外板7とは反対側には、補強材8から間隔
をかけて内装板21が配置される。また一端部64が前記補
強材8のフランジ10にスポット溶接され、他端部65が内
装板21に固定される柱20が設けられる。本件腰板2は、
補強材8のフランジ10において柱20にスポット溶接によ
つて固定され、この柱20には客室を形成する内装板21が
ねじ止めなどによつて固定される。
このような実施例によれば、複数の細長い透孔9が形
成されており、材料費の節減と軽量化を図ることができ
るとともに、部品点数を低減して組立て工数を簡略化
し、生産性の向上を図ることができ、さらにまた断面係
数および断面2次モーメントを向上して面外曲げ、すな
わち厚み方向曲げに対する剛性を向上することができ、
さらにまた面内曲げに対する剛性の向上を図ることがで
きる。さらにまたこの板材である腰板2は、透孔9の長
手方向(第1図および第2図の左右方向)の大きな軸
力、すなわち鉄道車両45の走行方向の力を受けることが
でき、その耐座屈性を向上することができ、さらにまた
その長手方向に対して垂直方向(第1図および第2図の
上下方向)の圧縮力に対してこの方向の周囲の補強板部
の作用で剛性を向上する一方、この補強板部のない部分
はしなやかとなり、その圧縮力による塑性変形を防ぐこ
とができる。さらにまた透孔9の隅部では傾斜部19が丸
みを帯びて絞り加工または深絞り加工となつており、い
わば立体曲げ構造となつているので、捩れ方向の変形に
対して大きな強度を有しており、この傾斜部19付近での
角折れ座屈ないしはクリツピングが生じることはない。
成されており、材料費の節減と軽量化を図ることができ
るとともに、部品点数を低減して組立て工数を簡略化
し、生産性の向上を図ることができ、さらにまた断面係
数および断面2次モーメントを向上して面外曲げ、すな
わち厚み方向曲げに対する剛性を向上することができ、
さらにまた面内曲げに対する剛性の向上を図ることがで
きる。さらにまたこの板材である腰板2は、透孔9の長
手方向(第1図および第2図の左右方向)の大きな軸
力、すなわち鉄道車両45の走行方向の力を受けることが
でき、その耐座屈性を向上することができ、さらにまた
その長手方向に対して垂直方向(第1図および第2図の
上下方向)の圧縮力に対してこの方向の周囲の補強板部
の作用で剛性を向上する一方、この補強板部のない部分
はしなやかとなり、その圧縮力による塑性変形を防ぐこ
とができる。さらにまた透孔9の隅部では傾斜部19が丸
みを帯びて絞り加工または深絞り加工となつており、い
わば立体曲げ構造となつているので、捩れ方向の変形に
対して大きな強度を有しており、この傾斜部19付近での
角折れ座屈ないしはクリツピングが生じることはない。
さらにまたこの傾斜部19付近では切欠き18が形成され
ているので、第5図に示される平板状の金属板を比較的
小さい加工力でプレス加工することができ、またその材
料は、展性に優れた材料でなくてもよいという優れた利
点がある。
ているので、第5図に示される平板状の金属板を比較的
小さい加工力でプレス加工することができ、またその材
料は、展性に優れた材料でなくてもよいという優れた利
点がある。
さらに表面板と補強材とは、フランジにおいてスポッ
ト溶接によって固定されるので、この固定作業が容易で
ある。
ト溶接によって固定されるので、この固定作業が容易で
ある。
補強板部13には、各長縁辺部50と、各短縁辺部51とに
よって外囲される鉄道車両の走行方向に延びる長円小状
の独立した開口52が整列して形成されている。これによ
って補強板部13は、複数の開口52を囲む領域が相互に連
なっており、しかも補強板部13は鉄道車両の走行方向、
すなわち各開口52の長手方向および幅方向に延びる部分
を有し、これによって補強板部13に作用する外力を補強
板部13の広い領域にわたって分散させることができ、高
い強度を得ることができる。各開口52に臨む各長縁辺部
50に連なる傾斜部12および各開口52に臨む各短縁辺部51
に連なる傾斜部14には、フランジ10およびフランジ11が
それぞれ連なり、フランジ10で複数箇所およびフランジ
11で、補強材8は外板7に、スポット溶接される。これ
によって、外板7と補強材8とをしっかりと固定するこ
とができる。
よって外囲される鉄道車両の走行方向に延びる長円小状
の独立した開口52が整列して形成されている。これによ
って補強板部13は、複数の開口52を囲む領域が相互に連
なっており、しかも補強板部13は鉄道車両の走行方向、
すなわち各開口52の長手方向および幅方向に延びる部分
を有し、これによって補強板部13に作用する外力を補強
板部13の広い領域にわたって分散させることができ、高
い強度を得ることができる。各開口52に臨む各長縁辺部
50に連なる傾斜部12および各開口52に臨む各短縁辺部51
に連なる傾斜部14には、フランジ10およびフランジ11が
それぞれ連なり、フランジ10で複数箇所およびフランジ
11で、補強材8は外板7に、スポット溶接される。これ
によって、外板7と補強材8とをしっかりと固定するこ
とができる。
また補強材8は、フランジ10,11に囲まれる細長い透
孔9に加えて切欠き18が形成され、材料を節減し、また
軽量化を図ることができる。切欠き18は、フランジ11の
前記透孔9に臨む内周部62からフランジ11および傾斜部
19の一部にわたって形成されており、これによって傾斜
部12,14,19は、開口52の周方向全周にわたって延びてお
り、傾斜部12,14,19は、作用する外力を互いに分散し合
うことができ、これによって強度を向上することができ
る。
孔9に加えて切欠き18が形成され、材料を節減し、また
軽量化を図ることができる。切欠き18は、フランジ11の
前記透孔9に臨む内周部62からフランジ11および傾斜部
19の一部にわたって形成されており、これによって傾斜
部12,14,19は、開口52の周方向全周にわたって延びてお
り、傾斜部12,14,19は、作用する外力を互いに分散し合
うことができ、これによって強度を向上することができ
る。
傾斜部12,14,19は、外板7に向かうにつれて相互に近
づくように傾斜して形成されており、このような傾斜部
12,14,19およびフランジ10,11は、補強材8をプレス加
工することによって容易に形成することができる。また
フランジ11および傾斜部19には、切欠きが形成されてお
り、前述のプレス加工時に、引張り力が作用しても、ク
ラックが発生することを防止することができる。さらに
切欠き18は、円弧状であり、前記引張りに対する応力集
中を避けることができる。また補強板部13とフランジ1
0,11とを連ねる傾斜部12,14,19を、表面板に向かうにつ
れて相互に近づくように形成することができる。また切
欠き18のフランジの内周部からの距離を小さくし、傾斜
部12,14,19の連なる領域を広くして、高い強度を得るこ
とができる。
づくように傾斜して形成されており、このような傾斜部
12,14,19およびフランジ10,11は、補強材8をプレス加
工することによって容易に形成することができる。また
フランジ11および傾斜部19には、切欠きが形成されてお
り、前述のプレス加工時に、引張り力が作用しても、ク
ラックが発生することを防止することができる。さらに
切欠き18は、円弧状であり、前記引張りに対する応力集
中を避けることができる。また補強板部13とフランジ1
0,11とを連ねる傾斜部12,14,19を、表面板に向かうにつ
れて相互に近づくように形成することができる。また切
欠き18のフランジの内周部からの距離を小さくし、傾斜
部12,14,19の連なる領域を広くして、高い強度を得るこ
とができる。
補強材8の外板7と反対側には、内装21が間隔をあけ
て配置されており、この内装板21によって補強材8を覆
うことができる。またこの内装板21は、柱によって補強
板8に固定される。柱20は表面板に固定される補強材の
フランジにおいて、スポット溶接によって固定され、こ
の固定作業が容易にすることができる。またこのスポッ
ト溶接は、外板7と補強材8との溶接をも兼ねることも
可能である。
て配置されており、この内装板21によって補強材8を覆
うことができる。またこの内装板21は、柱によって補強
板8に固定される。柱20は表面板に固定される補強材の
フランジにおいて、スポット溶接によって固定され、こ
の固定作業が容易にすることができる。またこのスポッ
ト溶接は、外板7と補強材8との溶接をも兼ねることも
可能である。
側構体1を構成する戸袋板3および幕板4、さらには
その他の部分に関しても同様に構成される。
その他の部分に関しても同様に構成される。
考案の効果 以上のように本考案によれば、表面板の一方表面側に
は補強材が配置され、この補強材は、表面板から間隔を
あけて表面板と平行に配置される補強板部と、補強板部
に連なり表面板に向かうにつれて相互に近づくように傾
斜する傾斜部と、傾斜部に連なり表面板と平行に配置さ
れて表面板にスポット溶接されるフランジとを有してお
り、この補強材によって表面板を補強することができ、
しかも補強材の部品点数が少なく、組立作業の工数を少
なくすることができ、生産性に優れている。さらに表面
板と補強材とは、フランジにおいてスポット溶接によっ
て固定されるので、この固定作業が容易である。このよ
うに表面板に補強材を固定し、この補強材の補強板部を
表面板から間隔をあけて配置することによって、本件板
材の断面係数および断面2次モーメントを向上すること
ができ、面外曲げ、すなわち厚み方向の曲げに対する剛
性を向上することができ、さらにまた本考案では、板材
の拡がる面内における面内曲げ剛性の向上を図ることが
できる。
は補強材が配置され、この補強材は、表面板から間隔を
あけて表面板と平行に配置される補強板部と、補強板部
に連なり表面板に向かうにつれて相互に近づくように傾
斜する傾斜部と、傾斜部に連なり表面板と平行に配置さ
れて表面板にスポット溶接されるフランジとを有してお
り、この補強材によって表面板を補強することができ、
しかも補強材の部品点数が少なく、組立作業の工数を少
なくすることができ、生産性に優れている。さらに表面
板と補強材とは、フランジにおいてスポット溶接によっ
て固定されるので、この固定作業が容易である。このよ
うに表面板に補強材を固定し、この補強材の補強板部を
表面板から間隔をあけて配置することによって、本件板
材の断面係数および断面2次モーメントを向上すること
ができ、面外曲げ、すなわち厚み方向の曲げに対する剛
性を向上することができ、さらにまた本考案では、板材
の拡がる面内における面内曲げ剛性の向上を図ることが
できる。
補強板部には、各長縁辺部と、各短縁辺部とによって
外囲される鉄道車両の走行方向に延びる長円状の独立し
た開口が整列して形成されている。これによって補強板
部は、複数の開口を囲む領域が相互に連なっており、し
かも補強板部は、鉄道車両の走行方向、すなわち各開口
の長手方向および幅方向に延びる部分を有し、これによ
って補強板部に作用する外力を補強板部の広い領域にわ
たって分散させることができ、高い強度を得ることがで
きる。各開口に臨む各長縁辺部に連なる第1傾斜部分お
よび各開口に臨む各短縁辺部に連なる第2傾斜部分に
は、第1フランジ部および第2フランジ部がそれぞれ連
なり、第1フランジ部の複数箇所で、および第2フラン
ジ部で、補強材は表面板に、スポット溶接される。これ
によって、表面板と補強材とをしっかりと固定すること
ができる。
外囲される鉄道車両の走行方向に延びる長円状の独立し
た開口が整列して形成されている。これによって補強板
部は、複数の開口を囲む領域が相互に連なっており、し
かも補強板部は、鉄道車両の走行方向、すなわち各開口
の長手方向および幅方向に延びる部分を有し、これによ
って補強板部に作用する外力を補強板部の広い領域にわ
たって分散させることができ、高い強度を得ることがで
きる。各開口に臨む各長縁辺部に連なる第1傾斜部分お
よび各開口に臨む各短縁辺部に連なる第2傾斜部分に
は、第1フランジ部および第2フランジ部がそれぞれ連
なり、第1フランジ部の複数箇所で、および第2フラン
ジ部で、補強材は表面板に、スポット溶接される。これ
によって、表面板と補強材とをしっかりと固定すること
ができる。
また補強材は、第1および第2フランジ部に囲まれる
細長い透孔が形成されるとともに、切欠きが形成され、
材料を節減し、また軽量化を図ることができる。切欠き
は、第2フランジ部の前記透孔に臨む内周部から第2フ
ランジおよび第2傾斜部分の一部にわたって形成されて
おり、これによって第1および第2傾斜部分は、開口の
周方向全周にわたって延びており、第1および第2傾斜
部分は、作用する外力を互いに分散し合うことができ、
これによって強度を向上することができる。また透孔の
長手方向の大きな軸力、すなわち鉄道車両の走行方向の
力を受けることが可能となり、耐座屈性を向上すること
ができるとともに、透孔の長手方向に対して垂直方向の
圧縮力に対してこの方向の周囲の補強板部の作用で剛性
を向上する一方、この補強板部のない部分はしなやかに
なり、その圧縮力による塑性変形を防ぐことができる。
細長い透孔が形成されるとともに、切欠きが形成され、
材料を節減し、また軽量化を図ることができる。切欠き
は、第2フランジ部の前記透孔に臨む内周部から第2フ
ランジおよび第2傾斜部分の一部にわたって形成されて
おり、これによって第1および第2傾斜部分は、開口の
周方向全周にわたって延びており、第1および第2傾斜
部分は、作用する外力を互いに分散し合うことができ、
これによって強度を向上することができる。また透孔の
長手方向の大きな軸力、すなわち鉄道車両の走行方向の
力を受けることが可能となり、耐座屈性を向上すること
ができるとともに、透孔の長手方向に対して垂直方向の
圧縮力に対してこの方向の周囲の補強板部の作用で剛性
を向上する一方、この補強板部のない部分はしなやかに
なり、その圧縮力による塑性変形を防ぐことができる。
また本考案では、表面板の前記一方表面と補強材の補
強板部との間には充填物が存在せず、空間となっている
ので、このことによってもまた軽量化が図られる。
強板部との間には充填物が存在せず、空間となっている
ので、このことによってもまた軽量化が図られる。
第1および第2傾斜部分は、表面板に向かうにつれて
相互に近づくように傾斜して形成されており、このよう
な傾斜部およびフランジは、補強材をプレス加工するこ
とによって容易に形成することができる。また第2フラ
ンジ部および第2傾斜部分には、切欠きが形成されてお
り、前述のプレス加工時に、引張り力が作用しても、ク
ラックが発生することを防止することができる。さらに
切欠きは、円弧状であり、前記引張りに対する応力集中
を避けることができる。また補強板部とフランジとを連
ねる傾斜部を、表面板に向かうにつれて相互に近づくよ
うに形成することによって、補強板部に対して垂直に屈
曲する場合と比べて前記プレス加工時における補強材の
変形量を少なくすることができ、加工を容易にすること
ができる。また切欠きのフランジの内周部からの距離を
小さくし、第1および第2傾斜部分の連なる領域を広く
して、高い強度を得ることができる。
相互に近づくように傾斜して形成されており、このよう
な傾斜部およびフランジは、補強材をプレス加工するこ
とによって容易に形成することができる。また第2フラ
ンジ部および第2傾斜部分には、切欠きが形成されてお
り、前述のプレス加工時に、引張り力が作用しても、ク
ラックが発生することを防止することができる。さらに
切欠きは、円弧状であり、前記引張りに対する応力集中
を避けることができる。また補強板部とフランジとを連
ねる傾斜部を、表面板に向かうにつれて相互に近づくよ
うに形成することによって、補強板部に対して垂直に屈
曲する場合と比べて前記プレス加工時における補強材の
変形量を少なくすることができ、加工を容易にすること
ができる。また切欠きのフランジの内周部からの距離を
小さくし、第1および第2傾斜部分の連なる領域を広く
して、高い強度を得ることができる。
補強材の表面板と反対側には、内装板が間隔をあけて
配置されており、この内装板によって補強材を覆うこと
ができる。またこの内装板は、柱によって補強板に固定
される。柱は表面板に固定される補強材のフランジにお
いて、スポット溶接によって固定され、この固定作業が
容易にすることができる。またこのスポット溶接は、表
面板と補強材との溶接を兼ねることも可能である。
配置されており、この内装板によって補強材を覆うこと
ができる。またこの内装板は、柱によって補強板に固定
される。柱は表面板に固定される補強材のフランジにお
いて、スポット溶接によって固定され、この固定作業が
容易にすることができる。またこのスポット溶接は、表
面板と補強材との溶接を兼ねることも可能である。
第1図は本考案の一実施例の背面図、第2図は第1図に
示される腰板2の一部の正面図、第3図は第1図の切断
面線III−IIIから見た断面図、第4図は第2図の切断面
線IV−IVから見た簡略化した断面図、第5図は補強材8
の塑成変形前の平板状材料板の一部の正面図、第6図は
腰板2を柱20に固定した状態を示す水平断面図である。 1…側構体、2…腰板、3…戸袋板、4…幕板、7…外
板、8…補強材、9…透孔、10,10a,11…フランジ、12,
14…傾斜部、13…補強板部、18…切欠き、19…傾斜部
示される腰板2の一部の正面図、第3図は第1図の切断
面線III−IIIから見た断面図、第4図は第2図の切断面
線IV−IVから見た簡略化した断面図、第5図は補強材8
の塑成変形前の平板状材料板の一部の正面図、第6図は
腰板2を柱20に固定した状態を示す水平断面図である。 1…側構体、2…腰板、3…戸袋板、4…幕板、7…外
板、8…補強材、9…透孔、10,10a,11…フランジ、12,
14…傾斜部、13…補強板部、18…切欠き、19…傾斜部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−170261(JP,U) 実開 昭61−95784(JP,U) 実公 昭39−6173(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】(a)金属材料から成る表面板と、 (b)表面板の一方表面側に配置される金属材料から成
る補強材であって、 (b1)表面板から間隔をあけて表面板と平行に配置さ
れ、相互に対向する直線状の長縁辺部、および各長縁辺
部の各一端部および各他端部を連結する相互に対する円
弧状の短縁辺部とによって外囲される鉄道車両の走行方
向に延びる長円状の独立した複数の開口が、その長手方
向および長手方向に垂直な幅方向に間隔をあけて整列し
て形成される補強板部と、 (b2)前記補強板部の各開口に臨む各長縁辺部に連な
り、表面板に向かうにつれて相互に近づくように傾斜す
る第1傾斜部分と、前記各第1傾斜部分に連なって各第
1傾斜部分の各一端部間および各他端部間にわたって延
び、かつ前記補強板部の開口に臨む各短縁辺部に連な
り、各短縁辺部に沿って弯曲して表面板に向かうにつれ
て相互に近づくように傾斜する第2傾斜部分とを有する
傾斜部と、 (b3)前記各第1傾斜部分の表面板側の端部に連なり、
表面板と平行に配置され、かつ前記開口の長手方向に沿
って延び、この長手方向に間隔をあけた複数位置で表面
板にスポット溶接される第1フランジ部と、前記第2傾
斜部分の表面板側の端部に連なり、表面板と平行に配置
され、表面板にスポット溶接される第2フランジ部とを
有するフランジとを有し、 (b4)前記フランジによって外囲される細長い透孔が形
成されるとともに、各短縁辺部における第2傾斜部分の
各第1傾斜部分寄りの周方向両端部および各第2傾斜部
分に連なる第2フランジ部の各第1フランジ部寄りの周
方向両端部付近には、第2フランジ部の前記透孔に臨む
内周部から第2フランジ部および第2傾斜部分の一部に
わたって円弧状の切欠きが形成される、そのような補強
材と、 (c)前記補強材の前記表面板とは反対側に補強材から
間隔をかけて配置される内装板と、 (d)一端部が前記補強材のフランジ部にスポット溶接
され、他端部が内装板に固定される柱とを含むことを特
徴とする鉄道車両の構体用板材。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990099099U JP2592092Y2 (ja) | 1990-09-20 | 1990-09-20 | 鉄道車両の構体用板材 |
US07/761,186 US5285730A (en) | 1990-09-18 | 1991-09-17 | Body structure for railway vehicle |
EP91115739A EP0477727B1 (en) | 1990-09-18 | 1991-09-17 | Vehicle body structure |
DE69119339T DE69119339T2 (de) | 1990-09-18 | 1991-09-17 | Aufbaustruktur für Fahrzeuge |
KR1019910016250A KR960000810B1 (ko) | 1990-09-18 | 1991-09-18 | 차량의 측 몸체구조 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990099099U JP2592092Y2 (ja) | 1990-09-20 | 1990-09-20 | 鉄道車両の構体用板材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0455465U JPH0455465U (ja) | 1992-05-12 |
JP2592092Y2 true JP2592092Y2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=31840774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990099099U Expired - Lifetime JP2592092Y2 (ja) | 1990-09-18 | 1990-09-20 | 鉄道車両の構体用板材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592092Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU6136996A (en) * | 1996-06-19 | 1998-01-07 | Hitachi Limited | Vehicle, side structure for vehicles, and method of manufacturing the same |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60170261U (ja) * | 1984-04-23 | 1985-11-12 | 株式会社日立製作所 | 車両の外板 |
JPS6195784U (ja) * | 1984-11-29 | 1986-06-20 |
-
1990
- 1990-09-20 JP JP1990099099U patent/JP2592092Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0455465U (ja) | 1992-05-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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