JP2592078Y2 - 体育館の床構造 - Google Patents

体育館の床構造

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JP2592078Y2
JP2592078Y2 JP1993029632U JP2963293U JP2592078Y2 JP 2592078 Y2 JP2592078 Y2 JP 2592078Y2 JP 1993029632 U JP1993029632 U JP 1993029632U JP 2963293 U JP2963293 U JP 2963293U JP 2592078 Y2 JP2592078 Y2 JP 2592078Y2
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steel plate
damping
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plate
vibration
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Inventor
弘 庄司
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株式会社サンゴ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は体育館の床構造に関し、
特に床の弾力性を長い間、良好に保てるようにしたもの
である。
【0002】
【従来の技術】体育館の床は、人が激しく運動したり、
ボールを弾ませたりするため床全面での弾力性や硬さの
均一性が要求される。このため従来の体育館の床構造と
しては、適宜間隔で配置した支持脚上に複数本の大引を
平行に固定し、大引の上に根太を複数本、大引と直交す
る方向に配置し、根太の上に接着剤を塗布して捨張りと
表面材とからなる表面板を接着固定している。また本出
願人は、床の弾力性や硬さを良好にするため、根太材と
して断面を矩形波状に形成した制振屈曲鋼板を使用した
提案をしている(実公昭63−13317号公報)。さ
らに本出願人は、床全面での弾力性を均一にするため、
根太の上面幅を根太の配置ピッチの約1/3〜1/2に
形成した提案をしている(実開平4−79136号公
報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の体育館の床構造
では、大引の上に取り付けた根太として制振屈曲鋼板を
使用した場合、制振屈曲鋼板の突部上面に接着剤を塗布
して、その上に表面板を接着固定している。そして体育
館では、床の上で激しい運動などが行なわれても、制振
屈曲鋼板の弾力性で衝撃を緩衝し、また人が転倒などし
ても床の硬さに問題がないようにしている。しかし、体
育館の床も、長い間の使用により、衝撃が何度も繰り返
され、そのために徐徐に接着剤が衝撃を受けて圧縮され
るため劣化し、表面板が制振屈曲鋼板から剥れてくる。
このように表面板が部分的に剥れると、表面板の上に作
用した衝撃が制振屈曲鋼板に直接作用する部分と薄い空
間を介して伝達される部分が生じ、ボールなどの跳ね返
り状態が変化したり、人が運動する際の床の硬さの微妙
な変化が運動する人のバランスをくずすなど、体育館の
床として望ましいものではなくなってくる。そこで本考
案は、体育館の床構造において、制振屈曲鋼板の上に取
付けられる表面板の接着状態を常に良好に保ち、常に床
の弾力性や硬さを一定の状態に維持できるようにするこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、体育館の床構
造において上記目的を達成した。その床構造は、適宜間
隔で配置した支持脚上に複数本の大引が保持され、大引
上にそれと直交する方向の突部を有する断面台形あるい
は矩形波状の制振屈曲鋼板が取付けられ、制振屈曲鋼板
の突部上面に、小さくて薄い支持片が適宜間隔で配置さ
れるとともに接着剤が塗布されて、制振屈曲鋼板の突部
上面に表面板が接着固定されている。また制振屈曲鋼板
の突部上面に多数の突条を設け、制振屈曲鋼板の突部上
面の各突条間に接着剤を塗布して、制振屈曲鋼板の突部
上面に表面板を接着固定するようにしてもよい。
【0005】
【作用】上記の体育館の床構造では、制振屈曲鋼板の突
部の上面に多数の小さくて薄い支持片を配置したり、突
条を設けて、支持片や突条のない部分に接着剤を塗布し
て、表面板を接着させているので、表面板に衝撃が作用
しても接着剤が直接圧縮されにくくなる。このため長い
間の使用があっても、制振屈曲鋼板と表面板との間に介
在させた接着剤が劣化することはなく、表面板が制振屈
曲鋼板から剥れにくくなるので表面板を制振屈曲鋼板に
支持させている構成が変化することなく保たれ、体育館
の床構造として長い間、良好な状態に保たれる。
【0006】
【実施例】以下、図1、2に示す実施例により本考案を
さらに詳細に説明する。なお、本考案はこの実施例に限
定されるものではない。体育館の床構造は、適宜間隔で
配置した支持脚1の上端に高さ調整部材2とクッション
材3とを介して大引4が保持されている。大引4の上に
は、根太材として制振屈曲鋼板5がネジなどにより取付
けられ、その制振屈曲鋼板5は断面台形あるいは矩形波
状に形成されていて、突部5aが大引4と直交する方向
に配置されている。なお制振屈曲鋼板5は薄い鉄板の間
にゴムなどの弾性材を接着して構成され、制振効果を有
するようになっており、それが断面矩形波状に形成され
ることにより強度および弾力性が望ましいものに作成さ
れている。
【0007】制振屈曲鋼板5の突部5aの上面に、小さ
くて薄い支持片6が多数、適宜間隔で接着され、突部5
aの上面のうち支持片6のない部分に接着剤が塗布され
て、突部の上に捨張り7aと表面材7bとからなる表面
板7が接着剤により接着されている。なお支持片6を制
振屈曲鋼板5の上に先に配置する代わりに、表面板7の
下面の所定位置に支持片6を接着しておき、表面板7を
制振屈曲鋼板の突部5aの上に接着させることにより、
支持片6を突部5aの上に配置するようにしてもよい。
なお表面板7は、捨張りを有しない形式のものでも同様
に適用できる。
【0008】支持片6は、例えば半径8〜50mmの丸
板で、厚さ0.1〜2mmに形成され、突部5aの上面
に塗布する接着剤の厚さは支持片6の厚さとはほぼ同一
にされ、表面板7からの衝撃などは支持片6を介して制
振屈曲鋼板5に支持され、衝撃により接着剤が圧縮され
るようなことはない。なお支持片6は、丸板に形成する
代わりに正方形、長板形などに形成することができる。
【0009】前記実施例では、制振屈曲鋼板5の突部5
aの上面に支持片6を接着していたが、その代わりに、
図3に示すように突部5aの上面に高さ0.3〜2mm
の直線状の突条8を格子状に設けた。その場合、各突条
8の間に接着剤を塗布して、突部5aの上に表面板7を
接着する。なお突部5aの上に突条8を設ける代わり
に、突部5aの上に薄い網を載せて突条8と同様の機能
を持たせるようにしてもよい。また、突条8は図3に示
すように格子状に形成する以外に、曲線状にしたり、任
意の角度に交差するようにしてもよい。また突条8の代
わりに突部5aの上面に多数の小突起を設けるようにし
てもよい。
【0010】
【考案の効果】本考案の体育館の床構造によれば、制振
屈曲鋼板の上面に多数の支持片や突条を設けて、それら
のない部分に接着剤を塗布しているので、表面板に衝撃
が生じた場合に、衝撃は支持片や突条を介して制振屈曲
鋼板で受けられ、接着剤が圧縮されるようなことがな
く、接着剤の劣化は生じない。このため、床を長い間、
使用しても、表面板と制振屈曲鋼板との接着状態は所定
通りに保たれて、表面板が制振屈曲鋼板から剥れること
がなく、床の弾力性や硬さが体育館として好ましい状態
に長い間、維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の体育館の床構造の断面図である。
【図2】本考案の床構造における制振屈曲鋼板の上面図
である。
【図3】異なる実施例の床構造における制振屈曲鋼板の
上面図である。
【符号の説明】
4 大引 5 制振屈曲鋼板 5a 突部 6 支持片 7b 表面板 8 突条

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜間隔で配置した支持脚上に複数本の
    大引が保持され、大引上にそれと直交する方向の突部を
    有する断面台形あるいは矩形波状の制振屈曲鋼板が取付
    けられ、制振屈曲鋼板の突部上面に、小さくて薄い支持
    片が適宜間隔で配置されるとともに接着剤が塗布され
    て、制振屈曲鋼板の突部上面に表面板が接着固定されて
    いることを特徴とする体育館の床構造。
  2. 【請求項2】 適宜間隔で配置した支持脚上に複数本の
    大引が保持され、大引上にそれと直交する方向の突部を
    有する断面台形あるいは矩形波状の制振屈曲鋼板が取付
    けられ、制振屈曲鋼板の突部上面には多数の突条が設け
    られていて、制振屈曲鋼板の突部上面の各突条間に接着
    剤が塗布されて、制振屈曲鋼板の突部上面に表面板が接
    着固定されていることを特徴とする体育館の床構造。
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JPH0682271U JPH0682271U (ja) 1994-11-25
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