JP2592023Y2 - 車両用サイドステップ - Google Patents
車両用サイドステップInfo
- Publication number
- JP2592023Y2 JP2592023Y2 JP1993032416U JP3241693U JP2592023Y2 JP 2592023 Y2 JP2592023 Y2 JP 2592023Y2 JP 1993032416 U JP1993032416 U JP 1993032416U JP 3241693 U JP3241693 U JP 3241693U JP 2592023 Y2 JP2592023 Y2 JP 2592023Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stay
- vehicle
- step plate
- plate
- external force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばオフロード車の
ように車高の大きい車両においてその乗降性をよくする
ためにサイドドアの開口部下方に設けられた車両用サイ
ドステップに関する。
ように車高の大きい車両においてその乗降性をよくする
ためにサイドドアの開口部下方に設けられた車両用サイ
ドステップに関する。
【０００２】
【従来の技術】この種のサイドステップは車両のボデー
側部材に対して固定されたステップステーと、このステ
ーに支持されたステッププレートとにより構成されてい
るのが一般的である。このステッププレートは乗降性を
よくするために低い位置に配置されるが、オフロード走
行などにおいてはこのステッププレートが路面やその他
の障害物に当たることがある。その場合、わずかな衝撃
でもステッププレートや前記ステップステーに変形ある
いは破損が生じる。
側部材に対して固定されたステップステーと、このステ
ーに支持されたステッププレートとにより構成されてい
るのが一般的である。このステッププレートは乗降性を
よくするために低い位置に配置されるが、オフロード走
行などにおいてはこのステッププレートが路面やその他
の障害物に当たることがある。その場合、わずかな衝撃
でもステッププレートや前記ステップステーに変形ある
いは破損が生じる。
【０００３】従来、この対策として例えば実開平１−１
７２９４１号公報で開示された構成の車両用サイドステ
ップが提案されている。この公報においては、ステップ
プレートを備えたステップベース（ステップステー）
が、車両のボデー側部材に固定されたブラケットに対し
て上方向への回動（はね上げ）可能に結合されている。
前記ステップベースは常時はステッププレートが水平と
なる状態に保持され、所定の外力を受けるとはね上げら
れ、ステッププレートが路面などに当たったときの衝撃
を緩衝する。
７２９４１号公報で開示された構成の車両用サイドステ
ップが提案されている。この公報においては、ステップ
プレートを備えたステップベース（ステップステー）
が、車両のボデー側部材に固定されたブラケットに対し
て上方向への回動（はね上げ）可能に結合されている。
前記ステップベースは常時はステッププレートが水平と
なる状態に保持され、所定の外力を受けるとはね上げら
れ、ステッププレートが路面などに当たったときの衝撃
を緩衝する。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしステップベース
を上方向へ回動させるだけでは、ステッププレートに対
する外力の方向によってはその衝撃力をほとんど緩和で
きない場合がある。例えば車両の前進走行中に前方から
ステッププレートに衝撃が加わった場合（現実に多発し
やすい状況と考えられる）を想定すると、このときの外
力によって前記ステップベースがはね上げられたとして
も、その時点ではすでにステッププレートやステップベ
ースに衝撃力が加わっており、これらの変形や破損を招
くことがある。
を上方向へ回動させるだけでは、ステッププレートに対
する外力の方向によってはその衝撃力をほとんど緩和で
きない場合がある。例えば車両の前進走行中に前方から
ステッププレートに衝撃が加わった場合（現実に多発し
やすい状況と考えられる）を想定すると、このときの外
力によって前記ステップベースがはね上げられたとして
も、その時点ではすでにステッププレートやステップベ
ースに衝撃力が加わっており、これらの変形や破損を招
くことがある。
【０００５】本考案の技術的課題は、ステッププレート
に加わる外力の方向に応じてこのステッププレートを上
方向への回動及び前後左右方向への移動を組合せて作動
させることにより、オフロードなどの走行時に受ける衝
撃力を瞬時に緩衝し、サイドステップ構成部材やこれら
とボデー側部材との取付け部の変形あるいは破損を効果
的に防止することである。
に加わる外力の方向に応じてこのステッププレートを上
方向への回動及び前後左右方向への移動を組合せて作動
させることにより、オフロードなどの走行時に受ける衝
撃力を瞬時に緩衝し、サイドステップ構成部材やこれら
とボデー側部材との取付け部の変形あるいは破損を効果
的に防止することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本考案の車両用サイドステップはつぎのように構成
されている。すなわち車両のボデー側部材に対してステ
ッププレートがステップステーを介して支持された車両
用サイドステップであって、前記ステップステーがボデ
ー側部材に固定されたアッパステーと、前記ステッププ
レートを備えたロアステーとに分割され、このロアステ
ーがアッパステーに対して常時は正規の位置に保持さ
れ、所定方向の外力を受けたときに上方向へ回動可能に
支持され、また前記ステッププレートがロアステーに対
して常時は正規の位置に保持され、所定方向の外力を受
けたときに車両の前後左右方向へ移動可能に組付けられ
ている。
に、本考案の車両用サイドステップはつぎのように構成
されている。すなわち車両のボデー側部材に対してステ
ッププレートがステップステーを介して支持された車両
用サイドステップであって、前記ステップステーがボデ
ー側部材に固定されたアッパステーと、前記ステッププ
レートを備えたロアステーとに分割され、このロアステ
ーがアッパステーに対して常時は正規の位置に保持さ
れ、所定方向の外力を受けたときに上方向へ回動可能に
支持され、また前記ステッププレートがロアステーに対
して常時は正規の位置に保持され、所定方向の外力を受
けたときに車両の前後左右方向へ移動可能に組付けられ
ている。
【０００７】
【作用】この構成によれば、オフロードなどの走行に際
して前記ステッププレートが路面やその他の障害物に当
たると、これによりステッププレートが受ける外力の方
向に応じて前記ロアステーがアッパステーに対してステ
ッププレートと共に上方向へ回動し、あるいはステップ
プレートがロアステーに対して車両の前後左右方向へ移
動する。これらの動きの組合せにより、ステッププレー
トに加わる衝撃力が瞬時に緩和される。
して前記ステッププレートが路面やその他の障害物に当
たると、これによりステッププレートが受ける外力の方
向に応じて前記ロアステーがアッパステーに対してステ
ッププレートと共に上方向へ回動し、あるいはステップ
プレートがロアステーに対して車両の前後左右方向へ移
動する。これらの動きの組合せにより、ステッププレー
トに加わる衝撃力が瞬時に緩和される。
【０００８】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。図３にオフロード車の一部が斜視図で示されて
いる。この図面において車両１０の乗降部であるドア１
２の下方にはステップＳが設けられている。このステッ
プＳを利用することにより、車両１０の車高が大きくて
も乗降が容易となる。図１に図３のＡ−Ａ線拡大断面図
が示されている。この図１で明らかなように前記ステッ
プＳはステップステー３０とステッププレート３６とを
主体として構成されている。そしてステップステー３０
はアッパステー３０Ａとロアステー３０Ｂとに分割され
ている。
明する。図３にオフロード車の一部が斜視図で示されて
いる。この図面において車両１０の乗降部であるドア１
２の下方にはステップＳが設けられている。このステッ
プＳを利用することにより、車両１０の車高が大きくて
も乗降が容易となる。図１に図３のＡ−Ａ線拡大断面図
が示されている。この図１で明らかなように前記ステッ
プＳはステップステー３０とステッププレート３６とを
主体として構成されている。そしてステップステー３０
はアッパステー３０Ａとロアステー３０Ｂとに分割され
ている。
【０００９】また図１において前記ドア１２の下部に
は、ロッカーパネル１４とその内側に接合されたフロア
サイドインナーパネル１６とが位置している。このフロ
アサイドインナーパネル１６には、その内側面に予め固
定されている各ナット１９に対してそれぞれボルト１８
を締付けることにより前記アッパステー３０Ａが固定さ
れている。前記ロアステー３０Ｂの一端部は、アッパス
テー３０Ａの下端部に対して支持軸２０により回動自在
に結合されている。ただしロアステー３０Ｂの時計回り
方向に関する回動位置は、アッパステー３０Ａに固定さ
れたストッパー軸２２にロアステー３０Ｂの一部が受止
められることで規制されている。
は、ロッカーパネル１４とその内側に接合されたフロア
サイドインナーパネル１６とが位置している。このフロ
アサイドインナーパネル１６には、その内側面に予め固
定されている各ナット１９に対してそれぞれボルト１８
を締付けることにより前記アッパステー３０Ａが固定さ
れている。前記ロアステー３０Ｂの一端部は、アッパス
テー３０Ａの下端部に対して支持軸２０により回動自在
に結合されている。ただしロアステー３０Ｂの時計回り
方向に関する回動位置は、アッパステー３０Ａに固定さ
れたストッパー軸２２にロアステー３０Ｂの一部が受止
められることで規制されている。
【００１０】しかも前記ストッパー軸２２で受止められ
ている側のロアステー３０Ｂの端部と、アッパステー３
０Ａに形成されている突片３２との間にはスプリング２
４が掛けられている。このスプリング２４の弾力により
ロアステー３０Ｂは、通常は図１の実線で示す水平状態
に安定して保持されている。この状態でのロアステー３
０Ｂは前記ロッカーパネル１４の下方においてほぼ水平
に位置しており、その上面に前記ステッププレート３６
が配置されている。したがってこの状態でのステップＳ
は通常のものと全く同様に使用可能である。
ている側のロアステー３０Ｂの端部と、アッパステー３
０Ａに形成されている突片３２との間にはスプリング２
４が掛けられている。このスプリング２４の弾力により
ロアステー３０Ｂは、通常は図１の実線で示す水平状態
に安定して保持されている。この状態でのロアステー３
０Ｂは前記ロッカーパネル１４の下方においてほぼ水平
に位置しており、その上面に前記ステッププレート３６
が配置されている。したがってこの状態でのステップＳ
は通常のものと全く同様に使用可能である。
【００１１】図２に前記ロアステー３０Ｂの一部を下側
から見た平面図が示されている。この図面からも明らか
なようにロアステー３０Ｂには上下に貫通した孔３４が
あけられている。この孔３４の平面形状は円弧の組合せ
による略扇形になっているとともに、この孔３４の中に
前記ステッププレート３６の下面に形成された円筒形状
の突起３８を位置させている。そしてロアステー３０Ｂ
の下面には円板形状の補助プレート４０が配置され、こ
の補助プレート４０の上面に設けられた雄ねじ４２を前
記突起３８の内周にねじ込むことによってステッププレ
ート３６と補助プレート４０とが前記孔３４を通じて一
体的に結合されている。
から見た平面図が示されている。この図面からも明らか
なようにロアステー３０Ｂには上下に貫通した孔３４が
あけられている。この孔３４の平面形状は円弧の組合せ
による略扇形になっているとともに、この孔３４の中に
前記ステッププレート３６の下面に形成された円筒形状
の突起３８を位置させている。そしてロアステー３０Ｂ
の下面には円板形状の補助プレート４０が配置され、こ
の補助プレート４０の上面に設けられた雄ねじ４２を前
記突起３８の内周にねじ込むことによってステッププレ
ート３６と補助プレート４０とが前記孔３４を通じて一
体的に結合されている。
【００１２】このように互いに一体化されたステッププ
レート３６と補助プレート４０とはロアステー３０Ｂに
対して移動可能であり、その移動範囲は前記孔３４内に
おいて前記突起３８が図２のａの位置からｂ，ｃ，ｄの
各位置へ変位できる範囲で規制されている。つまりステ
ッププレート３６はロアステー３０Ｂに対して所定の範
囲内で車両１０の前後左右方向へ移動できることとな
る。また前記補助プレート４０の下面には前記突起３８
と同軸線上において係止突起４４が形成されていて、こ
の係止突起４４と前記ロアステー３０Ｂの端部下面に形
成されている係止片３５との間にはスプリング４６が掛
けられている。このスプリング４６の弾力は、前記突起
３８を前記孔３４内の前記ａの位置へ戻すように機能し
ており、したがってステッププレート３６もロアステー
３０Ｂに対して図２の状態に保持されている。
レート３６と補助プレート４０とはロアステー３０Ｂに
対して移動可能であり、その移動範囲は前記孔３４内に
おいて前記突起３８が図２のａの位置からｂ，ｃ，ｄの
各位置へ変位できる範囲で規制されている。つまりステ
ッププレート３６はロアステー３０Ｂに対して所定の範
囲内で車両１０の前後左右方向へ移動できることとな
る。また前記補助プレート４０の下面には前記突起３８
と同軸線上において係止突起４４が形成されていて、こ
の係止突起４４と前記ロアステー３０Ｂの端部下面に形
成されている係止片３５との間にはスプリング４６が掛
けられている。このスプリング４６の弾力は、前記突起
３８を前記孔３４内の前記ａの位置へ戻すように機能し
ており、したがってステッププレート３６もロアステー
３０Ｂに対して図２の状態に保持されている。
【００１３】つぎに前記構成のステップＳに外力が加わ
ったときの衝撃緩衝動作について説明する。車両１０が
オフロードなどを走行している際に、前記ステップＳの
ステッププレート３６が図１で示す岩などの障害物に当
たったものとする。これによりステッププレート３６が
受ける外力の方向によっては前記ロアステー３０Ｂがア
ッパステー３０Ａに対し前記スプリング２４の力に抗し
て図１の仮想線で示すように上方向へ回動し、あるいは
ステッププレート３６がロアステー３０Ｂに対し前記ス
プリング４６の力に抗して車両１０の前後左右方向へ移
動する。これらの動きの組合せにより、ステッププレー
ト３６に加わる衝撃力が緩和される。なお車両１０が障
害物を通過すれば、前記ロアステー３０Ｂあるいはステ
ッププレート３６は前記の各スプリング２４，４６の力
により通常の使用状態に戻されて保持される。
ったときの衝撃緩衝動作について説明する。車両１０が
オフロードなどを走行している際に、前記ステップＳの
ステッププレート３６が図１で示す岩などの障害物に当
たったものとする。これによりステッププレート３６が
受ける外力の方向によっては前記ロアステー３０Ｂがア
ッパステー３０Ａに対し前記スプリング２４の力に抗し
て図１の仮想線で示すように上方向へ回動し、あるいは
ステッププレート３６がロアステー３０Ｂに対し前記ス
プリング４６の力に抗して車両１０の前後左右方向へ移
動する。これらの動きの組合せにより、ステッププレー
ト３６に加わる衝撃力が緩和される。なお車両１０が障
害物を通過すれば、前記ロアステー３０Ｂあるいはステ
ッププレート３６は前記の各スプリング２４，４６の力
により通常の使用状態に戻されて保持される。
【００１４】
【考案の効果】このように本考案は、オフロードなどの
走行時においてステッププレートにいかなる方向の外力
が作用しても、それに伴う衝撃力を瞬時に緩和してステ
ッププレートやステップステーの変形あるいは破損を効
果的に防止できる。このことは前記ステッププレートの
高さを従来よりも低くして乗降性を高めることも可能と
なる。
走行時においてステッププレートにいかなる方向の外力
が作用しても、それに伴う衝撃力を瞬時に緩和してステ
ッププレートやステップステーの変形あるいは破損を効
果的に防止できる。このことは前記ステッププレートの
高さを従来よりも低くして乗降性を高めることも可能と
なる。
【図１】車両用サイドステップの断面図である。
【図２】図１の一部を下側から見た平面図である。
【図３】オフロード車の一部を表した斜視図である。
１０ 車両 ３０ ステップステー ３０Ａ アッパステー ３０Ｂ ロアステー ３６ ステッププレート
Claims (1)
- 【請求項１】 車両のボデー側部材に対してステッププ
レートがステップステーを介して支持された車両用サイ
ドステップであって、 前記ステップステーがボデー側部材に固定されたアッパ
ステーと、前記ステッププレートを備えたロアステーと
に分割され、このロアステーがアッパステーに対して常
時は正規の位置に保持され、所定方向の外力を受けたと
きに上方向へ回動可能に支持され、また前記ステッププ
レートがロアステーに対して常時は正規の位置に保持さ
れ、所定方向の外力を受けたときに車両の前後左右方向
へ移動可能に組付けられていることを特徴とした車両用
サイドステップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993032416U JP2592023Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 車両用サイドステップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993032416U JP2592023Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 車両用サイドステップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH074179U JPH074179U (ja) | 1995-01-20 |
| JP2592023Y2 true JP2592023Y2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=12358352
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993032416U Expired - Lifetime JP2592023Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 車両用サイドステップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2592023Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP1993032416U patent/JP2592023Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH074179U (ja) | 1995-01-20 |
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