JP2591819Y2 - 遠心機駆動機構のオイル供給装置 - Google Patents
遠心機駆動機構のオイル供給装置Info
- Publication number
- JP2591819Y2 JP2591819Y2 JP1992075626U JP7562692U JP2591819Y2 JP 2591819 Y2 JP2591819 Y2 JP 2591819Y2 JP 1992075626 U JP1992075626 U JP 1992075626U JP 7562692 U JP7562692 U JP 7562692U JP 2591819 Y2 JP2591819 Y2 JP 2591819Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drive mechanism
- oil
- shaft
- groove
- rigid shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Centrifugal Separators (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は遠心機のように回転体を
高速に回転させるための駆動機構の給油装置に関するも
のである。
高速に回転させるための駆動機構の給油装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の遠心機駆動機構の軸受給
油装置では特表昭61−502007にあるように剛性
軸下部より吸い上げられたオイルは剛性軸内部を通り、
弾性軸と剛性軸との接合部以外に設けられた剛性軸外表
面に通じる穴より吹き出し、吹き出したオイルの一部が
軸受近傍に設けられた壁に当たり、軸受を潤滑する装置
になっていた。また他の従来の装置において弾性軸と剛
性軸との接合部に溝の設けられた装置もあるが、溝から
外表面に通じる穴はなく、吸い上げられたオイルは溝を
通り、接合部上部より吹き出すようになっていた。
油装置では特表昭61−502007にあるように剛性
軸下部より吸い上げられたオイルは剛性軸内部を通り、
弾性軸と剛性軸との接合部以外に設けられた剛性軸外表
面に通じる穴より吹き出し、吹き出したオイルの一部が
軸受近傍に設けられた壁に当たり、軸受を潤滑する装置
になっていた。また他の従来の装置において弾性軸と剛
性軸との接合部に溝の設けられた装置もあるが、溝から
外表面に通じる穴はなく、吸い上げられたオイルは溝を
通り、接合部上部より吹き出すようになっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の遠心機駆動機構
は剛性軸と弾性軸の接合部に溝を設けてあるものについ
ては、吸い上げたオイルが全て溝を通り、軸受近傍で軸
の外に排出される構造であり、吸い上げたオイルを分配
することができなかった。また、特表昭61−5020
07になる技術では上下軸受部近傍に穴を設け下と上か
ら吹き出るオイルを分配できるようにしているが、一度
下の穴を通過したオイルは全て上側軸受近傍(軸方向に
同じ高さ)から排出される構造となっており、近くに設
けられたクシ状の障害壁により分配する方法となってい
た。しかし上記した2つの例のうち前者は、吸い上げた
オイルを軸自身の冷却用と軸受の潤滑用に分配するのが
困難である。また後者は回転数により障害壁からはねか
えるオイル量が不安定になる等の問題があった。本考案
の目的は上記した欠点をなくし、吸い上げたオイルを確
実に分配し、必要に応じ分配したオイル供給先を変える
ことにある。
は剛性軸と弾性軸の接合部に溝を設けてあるものについ
ては、吸い上げたオイルが全て溝を通り、軸受近傍で軸
の外に排出される構造であり、吸い上げたオイルを分配
することができなかった。また、特表昭61−5020
07になる技術では上下軸受部近傍に穴を設け下と上か
ら吹き出るオイルを分配できるようにしているが、一度
下の穴を通過したオイルは全て上側軸受近傍(軸方向に
同じ高さ)から排出される構造となっており、近くに設
けられたクシ状の障害壁により分配する方法となってい
た。しかし上記した2つの例のうち前者は、吸い上げた
オイルを軸自身の冷却用と軸受の潤滑用に分配するのが
困難である。また後者は回転数により障害壁からはねか
えるオイル量が不安定になる等の問題があった。本考案
の目的は上記した欠点をなくし、吸い上げたオイルを確
実に分配し、必要に応じ分配したオイル供給先を変える
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は剛性軸と弾性
軸の上に行く程大径となるテーパで作られた接合部に設
けた溝上に軸内部から軸外部につながる穴を少なくとも
2個設けると共に該穴の位置を垂直方向にずらすことに
より達成される。
軸の上に行く程大径となるテーパで作られた接合部に設
けた溝上に軸内部から軸外部につながる穴を少なくとも
2個設けると共に該穴の位置を垂直方向にずらすことに
より達成される。
【0005】
【作用】上記のように構成された遠心機の駆動機構は、
吸い上げられたオイルが溝に入る際、その溝の大きさと
数によりオイル量が決定され、なおかつ吹き出す穴位置
を垂直方向にずらすことにより、潤滑すべき対象に対し
位置を合わせ、定量かつ効率良く潤滑できるように動作
する。
吸い上げられたオイルが溝に入る際、その溝の大きさと
数によりオイル量が決定され、なおかつ吹き出す穴位置
を垂直方向にずらすことにより、潤滑すべき対象に対し
位置を合わせ、定量かつ効率良く潤滑できるように動作
する。
【0006】
【実施例】以下実施例図面を参照して本考案を説明す
る。図1において試料2を入れたロータ1は駆動機構1
3により高速に回転させられる。駆動機構13内の剛性
軸6は軸受3で支持されておりロータ1と弾性軸4を介
してつながっている。剛性軸6と弾性軸4とは上に行く
程大径となるテーパで接合されており、その接合部には
溝5があり、該溝5上に軸方向の位置が異なる穴8a、
8bがある。また剛性軸6の下端にはテーパ10があり
遠心力によりオイル11を剛性軸6内の通路7に吸い上
げる構造となっている。更に軸受3近傍には障害壁9が
設けてある。
る。図1において試料2を入れたロータ1は駆動機構1
3により高速に回転させられる。駆動機構13内の剛性
軸6は軸受3で支持されておりロータ1と弾性軸4を介
してつながっている。剛性軸6と弾性軸4とは上に行く
程大径となるテーパで接合されており、その接合部には
溝5があり、該溝5上に軸方向の位置が異なる穴8a、
8bがある。また剛性軸6の下端にはテーパ10があり
遠心力によりオイル11を剛性軸6内の通路7に吸い上
げる構造となっている。更に軸受3近傍には障害壁9が
設けてある。
【0007】テーパ10により吸い上げられたオイル1
1は、剛性軸6内の通路7を通り剛性軸6と弾性軸4と
の接合部まで上がり溝5内に入っていく。溝5はテーパ
面に設けられているので一度溝に入ると遠心力により上
に押し上げられる力が働く。従ってオイル11の量は図
2にあるように溝5の断面積または数を変えることによ
り調整することができる。また溝5内に入ったオイル1
1は溝5上に設けられた穴8aおよび8bから軸外部に
吹き出させられるが、穴8aと8bの軸方向の位置をず
らしてあるので、穴8bから吹き出たオイル11は障害
壁9に当て軸受3に入り潤滑し、穴8aから吹き出たオ
イル11は剛性軸6の冷却終了後、オイルタンク12に
戻すことが可能となる。なお障害壁9に当ったオイル1
1は特表昭61−502007により確実に軸受3を潤
滑できる。
1は、剛性軸6内の通路7を通り剛性軸6と弾性軸4と
の接合部まで上がり溝5内に入っていく。溝5はテーパ
面に設けられているので一度溝に入ると遠心力により上
に押し上げられる力が働く。従ってオイル11の量は図
2にあるように溝5の断面積または数を変えることによ
り調整することができる。また溝5内に入ったオイル1
1は溝5上に設けられた穴8aおよび8bから軸外部に
吹き出させられるが、穴8aと8bの軸方向の位置をず
らしてあるので、穴8bから吹き出たオイル11は障害
壁9に当て軸受3に入り潤滑し、穴8aから吹き出たオ
イル11は剛性軸6の冷却終了後、オイルタンク12に
戻すことが可能となる。なお障害壁9に当ったオイル1
1は特表昭61−502007により確実に軸受3を潤
滑できる。
【0008】
【考案の効果】本考案によれば、吸い上げたオイルを確
実に分配できるようにし、かつ分配したオイルを穴位置
をずらすことでこの種の遠心機の駆動機構をより安全に
駆動できる。
実に分配できるようにし、かつ分配したオイルを穴位置
をずらすことでこの種の遠心機の駆動機構をより安全に
駆動できる。
【図1】 本考案遠心機駆動機構のオイル供給装置の一
実施例を示す縦断面図。
実施例を示す縦断面図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
1はロータ、2は試料、3は軸受、4は弾性軸、5は
溝、6は剛性軸、7は通路、8a、8bは穴、9は障害
壁、10はテーパ、11はオイル、12はオイルタン
ク、13は駆動機構である。
溝、6は剛性軸、7は通路、8a、8bは穴、9は障害
壁、10はテーパ、11はオイル、12はオイルタン
ク、13は駆動機構である。
Claims (2)
- 【請求項1】 2コ以上の軸受で支持された垂直でかつ
内部に潤滑オイルが通るための通路を持った剛性軸と前
記剛性軸と試料を入れて回転させるロータとをつなぐ弾
性軸を有し、前記剛性軸と前記弾性軸とは上に行く程広
くなるテーパ面で接合されており、前記テーパ面に前記
潤滑オイルが通るための軸方向の溝が設けてある遠心機
の駆動機構において、前記溝から前記剛性軸の外表面に
通じる穴を少なくとも1コ以上設けたことを特徴とする
遠心機駆動機構のオイル供給装置。 - 【請求項2】 前記溝から前記剛性軸の外表面に通じる
穴を2コ以上有しており、尚かつ前記穴のうち少なくと
も1コが垂直方向に位置が異なっていることを特徴とす
る遠心機駆動機構のオイル供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992075626U JP2591819Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 遠心機駆動機構のオイル供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992075626U JP2591819Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 遠心機駆動機構のオイル供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0639142U JPH0639142U (ja) | 1994-05-24 |
JP2591819Y2 true JP2591819Y2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=13581633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992075626U Expired - Lifetime JP2591819Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 遠心機駆動機構のオイル供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591819Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002248379A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-03 | Kubota Seisakusho:Kk | 遠心分離機 |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP1992075626U patent/JP2591819Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0639142U (ja) | 1994-05-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981201 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
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