JP2591656Y2 - キャップ - Google Patents

キャップ

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JP2591656Y2
JP2591656Y2 JP1991034782U JP3478291U JP2591656Y2 JP 2591656 Y2 JP2591656 Y2 JP 2591656Y2 JP 1991034782 U JP1991034782 U JP 1991034782U JP 3478291 U JP3478291 U JP 3478291U JP 2591656 Y2 JP2591656 Y2 JP 2591656Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
bottle mouth
cap
bottle
top plate
mouth
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1991034782U
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English (en)
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JPH04121250U (ja
Inventor
博明 堤
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PRECISION SHIBAZAKI CO., LTD.
Original Assignee
PRECISION SHIBAZAKI CO., LTD.
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、天板部の内面に、瓶
口の内方への倒れを防止する事ができる瓶口倒れ防止凸
部が設けられたキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のキャップを示す断面図で
ある。
【0003】このキャップは、特開平2−296666
号公報に於て開示されたもので、円板状の天板部1とそ
の外周部から垂下された筒部2とを有するポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどの合成樹脂からなるキャップで
ある。
【0004】前記天板部1の内部には、瓶口にキャップ
を装着したとき瓶が密閉されるように比較的柔軟性のあ
る素材からなるシールライナー8が設けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、殺菌の為内
容物が加熱された状態で瓶に充填されるいわゆるホット
パック物が充填された合成樹脂製の瓶(例えば、ペット
ボトル等)をこの様な従来のキャップで閉止すると、気
密性が損なわれることがあった。また常温で充填される
炭酸飲料などのガス物が充填された合成樹脂製瓶に於い
ても、夏場など瓶が高温下に置かれた場合、同様に気密
性が損なわれることがあった。
【0006】本考案者らはこの問題を解決するため鋭意
研究を重ねた結果、合成樹脂製瓶には熱が加わると瓶口
部が内方へ傾く性質があり、この様に瓶口部が内方に傾
いたとき瓶口部外面に対するシールライナー8の当接力
が弱まり、瓶の気密性が損なわれるという事実を発見
し、本考案に到達した。
【0007】本考案は、合成樹脂製瓶に熱が加わっても
気密性が損なわれることのないキャップを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案のキャップでは、
当該キャップが瓶口に装着された時瓶口の内部に位置し
かつ下面が瓶口の上端より下方まで達するように、下方
に向けて突出する、環状を除く円板状の瓶口倒れ防止凸
部を天板部内面に形成し、かつ天板部上面を平坦に形成
することにより前記課題の解決を図った。
【0009】
【作用】本考案のキャップの天板部には、当該キャップ
が瓶口に装着された時瓶口の内部に位置しかつ下面が瓶
口の上端より下方まで達するように形成された瓶口倒れ
防止凸部が天板部内面に設けられているので、瓶に熱が
加わったとき瓶口が内側に傾こうとするのを瓶口倒れ防
止凸部によって阻止できる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本考案のキャップを詳
しく説明する。なお前記従来例と同一構成部分には、同
一符号を付して説明を簡略化する。
【0011】図1は本実施例のキャップの断面図であ
る。
【0012】このキャップの天板部1の内面には、瓶口
倒れ防止凸部9が形成されている。この瓶口倒れ防止凸
部9は、図2に示すように、当該キャップが瓶口12に
装着された時、瓶口12の内部に位置しかつ該瓶口倒れ
防止凸部9の下面14が瓶口12の上端13より下方の
位置まで達するように形成されている。瓶口倒れ防止凸
部9の先端部11の外形は、瓶口12の内径に対して同
寸法か小さく(−10mm)に形成される事が望まし
い。瓶口倒れ防止凸部9の厚みは、シールライナー8の
トップシール部15の厚みで決められるがトップシール
部15の厚みが0mmの場合もありうるので、0.5m
〜2.5mmが好ましく、先端部11から基端部10へ
の立ち上がり角度θは0°〜60°が好ましい。よって
瓶口倒れ防止凸部9の基端部10の外形は厚みと角度と
によって決められる。瓶口倒れ防止凸部9は、前述した
ように瓶口12が内側に倒れようとしたときそれを阻止
できるだけの剛性を発揮し得るように形成されている。
この例の瓶口倒れ防止凸部9は、前記外形を有する円板
状に形成されている。
【0013】この瓶口倒れ防止凸部9の内面には、シー
ルライナー8が設けられている。シールライナー8は、
瓶口12上部に接するものであり、瓶口12の外壁に接
する外凸部18と瓶口12の内壁に接する内凸部28と
が設けられている。内凸部18と外凸部28との間は、
瓶口12の上端13に当接するトップシール部15であ
る。このトップシール部15は、前記瓶口倒れ防止凸部
9の先端部11より上方に位置している。
【0014】また瓶口倒れ防止凸部9の外周面16部分
では、シールライナー8の厚さを外周面16に対して垂
直に測ったとき1.0mm以下になるようにすることが
望ましい。この部分のシールライナー8の厚さが1.0
mmを越えると、倒れ防止効果が損なわれる。
【0015】天板部1とシールライナー8の寸法を下記
のように設定したキャップを試作し、これを瓶口12の
内径が20.6mmで、外径が24.94mmのペット
ボトルに装着して熱シール試験に供した。 瓶口倒れ防止凸部9の厚み(a):1.6mm 瓶口倒れ防止凸部9の先端部11の直径(b):17.
4mm 瓶口倒れ防止凸部9の先端部11から基端部10への立
ち上がり角度(θ):45゜ シールライナー8の外凸部18の内面の略垂直に立ち上
がる壁の高さ(d):0.8mm 外凸部18の内径(e):24.23mm 外凸部18の内周からシールライナー8の外周までの幅
(f):2.34mm
【0016】熱シール試験は、以下のように行った。 (1)1リットルのペットボトルに85℃に加熱された
一定量の内容物を充填する。 (2)各々のペットボトルに、試作したキャップを装着
する。 (3)内容物の液面をペットボトルに印をする。(この
時の線の位置をとする) (4)内容物を5℃迄急冷する。 (5)放置する。 (6)放置後、内容物の液面の位置をペットボトルに印
をする。(この時の線の位置をとする)
【0017】比較のために瓶口倒れ防止凸部9が形成さ
れていない点のみ前記試作キャップと異なるキャップを
作成して同様の試験に共した。この比較用キャップのシ
ールライナー8の内面形状は、前記試作キャップと同じ
である。
【0018】結果は、本考案のキャップを装着したもの
はすべての位置がより上昇していたのに対し、瓶口
倒れ防止凸部9が形成されていないキャップを装着した
場合は、30本中5本のペットボトルに於て、がと
ほとんど同じ位置であった。
【0019】がより上がる現象は高温の内容物が冷
えることにより、ペットボトル内が陰圧となり、ペット
ボトルが外気圧により圧縮された事を示す。即ち、気密
性が保たれていることを示す。これに対してがとほ
とんど同じ位置であるという現象は、高温充填された内
容物が冷えたとき発生する陰圧状態が外部から流入した
外気によって解かれたことを示す。すなわち気密性が損
なわれていることを示す。この実験結果から本考案のキ
ャップを合成樹脂製の瓶に装着した場合、天板部1内面
に設けられた瓶口倒れ防止凸部9によって熱による瓶口
12の内方への傾きを阻止することができ、瓶の気密性
が損なわれるのを防止できることが確認できた。
【0020】本実施例のキャップでは、当該キャップが
瓶口12に装着された時、瓶口12の内部に位置しかつ
前記瓶口倒れ防止凸部9の下面14が瓶口12の上端1
3より下方まで達するように形成された瓶口倒れ防止凸
部9が設けられたものなので、瓶口12に熱が加わった
とき瓶口12が内側に傾こうとするのを倒れ防止凸部9
が阻止する。従って本実施例のキャップによれば、合成
樹脂製の瓶に熱が加わった時に瓶口12が内側に傾こう
とする現象を防止する事ができ、瓶の気密性を充分保つ
ことができる。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように本考案のキャップ
は、当該キャップが瓶口に装着された時、瓶口の内部に
位置しかつ下面が瓶口の上端より下方まで達するように
形成された瓶口倒れ防止凸部が前記天板部内面に設けら
れているので、瓶口に熱が加わったとき瓶口が内側に傾
こうとするのをこの瓶口倒れ防止凸部によって阻止でき
る。従って本考案のキャップによれば、合成樹脂製の瓶
に熱が加わった場合でも気密性が損なわれることがな
い。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のキャップを示す断面図
【図2】実施例のキャップの要部を拡大して示す断面図
【図3】従来のキャップを示す断面図
【符号の説明】
1 天板部 2 筒部 8 シールライナー 9 瓶口倒れ防止凸部 10 基端部 11 先端部 12 瓶口 13 瓶口上端 14 瓶口倒れ防止凸部の下面 15 トップシール部 16 外周面 18 外凸部 28 内凸部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の天板部とその外周部から垂下さ
    れた筒部とからなる合成樹脂製のキャップにおいて、当
    該キャップが瓶口に装着された時瓶口の内部に位置しか
    つ下面が瓶口の上端より下方まで達するように、下方に
    向けて突出する、環状を除く円板状の瓶口倒れ防止凸部
    が前記天板部内面に形成され、かつ天板部上面が平坦に
    形成されたことを特徴とするキャップ。
JP1991034782U 1991-04-17 1991-04-17 キャップ Expired - Lifetime JP2591656Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1991034782U JP2591656Y2 (ja) 1991-04-17 1991-04-17 キャップ

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JP1991034782U JP2591656Y2 (ja) 1991-04-17 1991-04-17 キャップ

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Publication Number Publication Date
JPH04121250U JPH04121250U (ja) 1992-10-29
JP2591656Y2 true JP2591656Y2 (ja) 1999-03-10

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ID=31917126

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0439180Y2 (ja) * 1987-08-12 1992-09-14
JPH0637963Y2 (ja) * 1988-06-14 1994-10-05 株式会社吉野工業所 瓶用キャップ
DE69004820T2 (de) * 1989-01-30 1994-06-16 Hc Ind Garantieverschluss aus Kunststoff.

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Publication number Publication date
JPH04121250U (ja) 1992-10-29

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