JP2591487Y2 - ねじ軸調整機構 - Google Patents

ねじ軸調整機構

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JP2591487Y2
JP2591487Y2 JP1991041478U JP4147891U JP2591487Y2 JP 2591487 Y2 JP2591487 Y2 JP 2591487Y2 JP 1991041478 U JP1991041478 U JP 1991041478U JP 4147891 U JP4147891 U JP 4147891U JP 2591487 Y2 JP2591487 Y2 JP 2591487Y2
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JP1991041478U
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啓一 堀田
一二三 山田
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本考案は、ねじ軸の回転駆動により、該ね
じ軸に螺合している被駆動部材を進退させるねじ軸調整
機構に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】この種のねじ軸調整機構
は、各種の機械製品において用いられている。この機構
においては、被駆動部材に雌ねじを形成することが不可
欠である。この雌ねじは従来、タップにより加工されて
いるが、機械部品の合成樹脂化の進行に伴い、タップに
よる後加工の必要のない構造が望まれている。樹脂成形
品の最大のメリットは、後加工が不要である点にあるか
らである。雌ねじは、理論的には、割り型や、回転させ
ながら抜き取るねじ軸によって成形時に同時に加工する
ことが可能であるが、これらの型は高価である。またね
じ軸、すなわち被駆動部材に形成する雌ねじ部が小径の
場合、このような成形方法はさらに困難である。また樹
脂材料として、強度を上げるためにガラス等の補強部材
を混入させたものは、硬いため、タップによる後加工で
雌ねじを形成すると、タップが摩滅し易く、摩滅したタ
ップで雌ねじを加工すると、雌ねじ径が呼び径より細く
なって、ねじ軸が螺合できなくなったり、かじったりす
る。
【0003】
【考案の目的】本考案は、このような従来機構について
の問題意識に基づき、特に、被駆動部材の樹脂材料によ
る成形が可能なねじ軸調整機構を得ることを目的とす
る。また本考案は、被駆動部材に形成する雌ねじ部が小
径の場合でも、樹脂成形がが可能なねじ軸調整機構を得
ることを目的とする。
【0004】
【考案の概要】本考案は、ねじ軸には、雄ねじ部と、こ
の雄ねじ部と同心の案内軸部とを設ける一方、合成樹脂
材料の成形品から構成する被駆動部材には、この雄ねじ
部に螺合する雌ねじ部を有する螺合部と、案内軸部に嵌
合する案内孔部とを一体に設け、この螺合部には、その
断面の周方向一部に、ねじ軸の雄ねじ部が螺合する不完
全雌ねじ部を設け、断面の残りを開放し、さらにこの被
駆動部材の螺合部の開放部の大きさを、不完全雌ねじ部
を成形する成形型を径方向に抜くことができる大きさと
したことを特徴としている。
【0005】このように被駆動部材の螺合部に、不完全
雌ねじ部と開放部を設けると、開放部から径方向に成形
型を引き抜くことができるので、ねじ径が小径でも、不
完全雌ねじ部の成形加工が可能である。そして、ねじ軸
の案内軸部は、被駆動部材の案内孔部に嵌合するので、
不完全雌ねじ部とねじ軸の雄ねじ部との螺合関係を維持
することができる。
【0006】不完全雌ねじ部と雄ねじ部と螺合関係を確
実に維持するため、ねじ軸の案内軸部は、雄ねじ部の前
後にそれぞれ設け、被駆動部材の案内孔部は、螺合部の
前後にそれぞれ設けることが好ましい。
【0007】
【実施例】以下図示実施例について本考案を説明する。
図示実施例は、双眼鏡の視度調整機構に本考案を適用し
たものである。
【0008】まずこの実施例に示す双眼鏡構造を説明す
る。左右の望遠光学系10(10L、10R)はそれぞ
れ、接眼部12(12L、12R)と、対物レンズ鏡筒
13(13L、13R)を備え、接眼部12は対物レン
ズ光軸OAに対して所定量偏心配置されている。この望
遠光学系の対物レンズ鏡筒13L、13Rはそれぞれ凍
結保持部材20に平行に開口形成された保持孔21(2
1L、21R)に回動自在に支持されている。対物レン
ズの光軸OAを平行とした左右の望遠光学系10L、1
0Rは、図示しない連動機構を介してこの光軸OA回り
に回動可能であり、この回動により、接眼部12L、1
2Rの間隔が変化して眼幅調整が行なわれる。
【0009】対物レンズ鏡筒13L、13R内にはそれ
ぞれ、対物レンズ11を保持したレンズ枠14L、14
Rが光軸OA方向に摺動可能に挿入されている。連結保
持部材20には、両望遠光学系10L、10Rを装着し
た保持孔21L、21Rの中央上部に位置させて、接眼
位置調整機能および視度調整機能を含む焦点調節機構3
0が設けられている。
【0010】この焦点調節機構30は、連結保持部材2
0に形成された格納凹部22(図2)に光軸OAと平行
な方向に移動可能にして配設したスライダ31と、この
スライダ31を移動調節するピントリング23とを備え
ている。スライダ31は、その前方(図の左側)に、係
合溝14Aを介して望遠光学系10Lのレンズ枠14L
と係合する操作アーム31Aを一体に有し、後方(同右
側、接眼部12側)に、ピントリング23の雌ねじに螺
合する焦点調節ねじ31Bを有している。このスライダ
31はさらに、その下部にガイド部31Cを備え、この
ガイド部31Cは、格納凹部22の底部に形成した光軸
OAと平行なガイド溝22Aに摺動可能に嵌合する。ピ
ントリング23は、連結保持部材20に回転は自在で軸
方向の移動は規制した状態で保持されている。従って、
ピントリング23を回動操作すると、スライダ31が光
軸OA方向に直進移動する。
【0011】スライダ31の焦点調節ねじ31Bの中心
には、調節軸34が回転自在に挿通されている。本考案
のねじ軸調整機構は、この調整軸34と、この調整軸3
4とねじ結合する操作アーム32との間に適用されてい
る。操作アーム32は、係合溝14Aを介して右側の望
遠光学系10Rのレンズ枠14Rと係合している。
【0012】この調整軸34は、その先端部から順に、
小径案内軸部34A、雄ねじ部34B、および大径案内
軸部34Cを有している。他方、操作アーム32は、こ
の小径案内軸部34Aを嵌合させる小径案内孔部32A
と、雄ねじ部34Bを螺合させる不完全雌ねじ部32B
および開放部32Cを有する螺合部32Dと、大径案内
軸部34Cを嵌合させる大径案内孔部32Eとを有して
いる。不完全雌ねじ部32Bは、断面の円周方向の略半
分に形成されていて、断面の残りの半分が開放部32C
となっている。この開放部32Cは、操作アーム32を
樹脂材料により成形する際、不完全雌ねじ部32Bに対
応する成形型を径方向に抜くための空間である。不完全
雌ねじ部32Bは、図示例では断面の約半分のみしか形
成されていないが、小径案内軸部34Aと小径案内孔部
32A、および大径案内軸部34Cと大径案内孔部32
Eの嵌合関係により、雄ねじ部34Bと確実に螺合す
る。
【0013】操作アーム32は、その下面に突設したガ
イド32Fを光軸OAと平行な方向のガイド溝31Dに
嵌合させており、従って、調整軸34を回転させると、
スライダ31とは独立して、光軸方向に移動する。調整
軸34の後端部には、焦点調節ねじ31Bからの突出端
に、固定ねじ36を介して副輪35が固定されている。
この副輪35の回動範囲は、焦点調節ねじ31Bの後端
部に固定した調整範囲規制リング37によって規制され
る。
【0014】なお、操作アーム31Aと操作アーム32
は、対物レンズ鏡筒13L、13Rに形成された透孔1
3A、13Aを通って、レンズ枠14L、14Rの係合
溝14A、14Aに係合している。またスライダ31と
操作アーム32の間には、調整軸34の外周に嵌めた圧
縮ばね40が位置しており、スライダ31に対して操作
アーム32を前方に移動付勢している。
【0015】上記構成の双眼鏡の焦点調節機構30の動
作を簡単に説明すると次の通りである。スライダ31の
調節ねじ31Bを螺合させているピントリング23を回
動操作すると、スライダ31が光軸OA方向に移動す
る。すると、スライダ31と一体に、操作アーム31A
および操作アーム32が光軸方向に移動し、その結果、
レンズ枠14L、14R、すなわち対物レンズ11、1
1が一緒に対物レンズ鏡筒13L、13R内で移動す
る。よって左右の望遠光学系10L、10Rの焦点調節
を同時に行なうことができる。
【0016】また副輪35を介して調整軸34を回動操
作すると、スライダ31とは独立して、操作アーム32
だけが光軸OA方向に移動する。つまり、望遠光学系1
0R側の対物レンズ11だけを移動させることができ
る。従って、左右の眼の視度差を調節することができ
る。
【0017】そして本考案のねじ軸調整機構によると、
操作アーム32の螺合部32Dに、不完全雌ねじ部32
Bと開放部32Cを設けているために、該操作アーム3
2を樹脂成形することが容易である。すなわち、不完全
雌ねじ部32Bを形成するための成形型を開放部32C
側に抜くことができるので、不完全雌ねじ部32Bが小
径であっても、樹脂成形が可能となる。不完全雌ねじ部
32Bと開放部32Cの角度比は従って、不完全雌ねじ
部32Bを形成するための成形型を開放部32Cから径
方向に抜くことができるように定めればよい。不完全雌
ねじ部32Bが全周に雌ねじを有していなくても、小径
案内軸部34Aと小径案内孔部32A、および大径案内
軸部34Cと大径案内孔部32Eが嵌合しているから、
雄ねじ部34Bとの螺合関係は確実に維持される。
【0018】上記実施例は、双眼鏡のピント調節機構に
本考案のねじ軸調整機構を適用したものであるが、本考
案は、回転駆動されるねじ軸によって、該ねじ軸に螺合
している被駆動部材を進退させる調整機構に広く適用で
きる。
【0019】
【考案の効果】以上のように本考案のねじ軸調整機構に
よれば、ねじ軸、すなわち被駆動部材に形成する雌ねじ
部が小径の場合であっても、被駆動部材を樹脂成形する
ことが可能となる。従って、後加工によって雌ねじ部を
形成する必要がないので、加工コストが低減され、タッ
ピンねじの摩耗等の問題が生じる余地がない。請求項2
によれば、不完全雌ねじ部と雄ねじ部の螺合関係をより
確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるねじ軸調整機構を有する双眼鏡の
平面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿う断面図である。
【図4】被駆動部材としての操作アーム単体の螺合部に
おける縦断面図である。
【符号の説明】
32 操作アーム(被駆動部材) 32A 小径案内孔部 32B 不完全雌ねじ部 32C 開放部 32D 螺合部 32E 大径案内孔部 34 調整軸(ねじ軸) 34A 小径案内軸部 34B 雄ねじ部 34C 大径案内軸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 25/20 G02B 23/18

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるねじ軸と;このねじ軸に
    螺合され、該ねじ軸の回動に伴い進退する、合成樹脂材
    料の成形品からなる被駆動部材とを有するねじ調整機構
    において、 上記ねじ軸に、雄ねじ部と;この雄ねじ部と同心の案内
    軸部と;を設け、 上記成形品からなる被駆動部材に、断面の周方向一部に
    上記ねじ軸の雄ねじ部が螺合する不完全雌ねじ部を有
    し、断面の残りが開放された開放部を有する螺合部と;
    ねじ軸の上記案内軸部を回転自在に嵌合させる案内孔部
    と;を一体に設け、 かつ、上記被駆動部材の螺合部の開放部の大きさを、上
    記不完全雌ねじ部を成形する成形型を径方向に抜くこと
    ができる大きさとしたことを特徴とするねじ軸調整機
    構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のねじ軸調整機構におい
    て、ねじ軸の案内軸部は、雄ねじ部の前後にそれぞれ設
    けられ、被駆動部材の案内孔部は、螺合部の前後にそれ
    ぞれ設けられているねじ軸調整機構。
JP1991041478U 1991-03-22 1991-03-22 ねじ軸調整機構 Expired - Lifetime JP2591487Y2 (ja)

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JPH0538444U JPH0538444U (ja) 1993-05-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6255022A (ja) * 1985-09-04 1987-03-10 三菱電機株式会社 植物栽培装置
JPH02154854A (ja) * 1988-12-06 1990-06-14 Nippon Seiko Kk 摺動テーブル装置およびその製造方法

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JPH0538444U (ja) 1993-05-25

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