JP2591178Y2 - ガイド光を備えたレーザ光出射装置 - Google Patents

ガイド光を備えたレーザ光出射装置

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JP2591178Y2 JP1993026553U JP2655393U JP2591178Y2 JP 2591178 Y2 JP2591178 Y2 JP 2591178Y2 JP 1993026553 U JP1993026553 U JP 1993026553U JP 2655393 U JP2655393 U JP 2655393U JP 2591178 Y2 JP2591178 Y2 JP 2591178Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はレーザ光出射装置に係
り、特に管体の敷設をする際に使用される所謂パイプレ
イヤー等に好適なガイド光を備えたレーザ光出射装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水管などを勾配をつけて図面通
りに敷設していく方法はいくつかあったが、近年He−
Neガスレーザ等を光源とした可視光によって勾配の基
準線を作りだし、この基準線に沿ってパイプを敷設して
いく工法により敷設の精度が大幅に向上している。
【0003】この基準線を作る可視光を出射するレーザ
光出射装置(いわゆるパイプレイヤー)は、水平検出手
段(例えばチルトセンサ)等を含む水平補正機構を有
し、レーザ光出射装置本体が傾いていても常にあらかじ
め設定した勾配の角度でレーザ光を出射出来るようにな
っている。
【0004】そして、レーザ光出射装置を使用して実際
にバイプの敷設を行なう際には、レーザ光出射装置を基
準点の真上或は真下に精密に一致させて設置しなければ
ならない。基準点は一般的に地上にあるが、このレーザ
光出射装置自体は、使用目的からしても、地下等に配置
する場合が多く、直接基準点上には設置できないことが
多い。
【0005】従来は、地上の基準点を設定し、図10に
示すように地上に設けた三脚101等から糸102に結
んだ垂球103を吊り下げて、レーザ光出射装置100
に設けた基準マーク104を垂球103に合わせたり、
あるいは図9のように、光学垂球を用いて地上側より視
準してレーザ光出射装置上の基準マークを光学垂球の視
準線に合わせたりすることにより装置の正確な位置設定
を行なっていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来技術にお
いては、レーザ光出射装置を正確な位置に設置するため
別途垂球装置の用意をする必要があり、上記のように糸
102に結んだ垂球103を吊り下げて、この垂球10
3にレーザ光出射装置100の基準マーク104を合わ
せる技術では、垂球103が振り子のように揺れて位置
合わせしにくかったり、風等の気候条件の影響を受けて
正確な位置合わせ作業が困難であった。
【0007】また揺れや風の影響のない光学垂球を用い
た場合でも、地上側で光学垂球を操作するための作業者
と、レーザ光出射装置側で作業を行なう作業者が必要で
あり、現場での作業効率が悪いものであった。
【0008】本考案の目的は、風等の気候条件の影響を
受けずに正確な位置へ設置することが可能で、レーザ光
出射装置の設置の際に容易に正確な位置に設置可能にし
たガイド光を備えたレーザ光出射装置を提供することに
ある。
【0009】本考案の他の目的は、機械の誤差の発生を
防止し、測量する際の装置の待機を不要として、迅速に
測定を行なうことができると共に、風等の気候条件の影
響を受けずに正確な位置へ設置することが可能で、レー
ザ光出射装置の設置の際に容易に正確な位置に設置可能
であるガイド光を備えたレーザ光出射装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1の
ガイド光を備えたレーザ光出射装置によれば、水平検出
手段の出力を水平補正機構にフィードバックして装置自
体の傾きを調整して、設定した勾配を保って第1のレー
ザ光を出射させるレーザ光学系を備えたレーザ光出射装
置において、前記第1のレーザ光とは別の第2のレーザ
光を出射させるレーザ光学系を備え、該第2のレーザ光
を出射させるレーザ光学系は、前記水平検出手段の出力
をフィードバックして調整された装置自体の傾きとは関
係なく常に鉛直方向に第2のレーザ光を出射させてなる
構成とすることにより、解決される。
【0011】 また上記課題は、請求項2のガイド光を備
えたレーザ光出射装置によれば、脚体と、該脚体上に配
設され水平に対して傾動できると共にレーザ光学系が配
設されたベースと、該ベース上に配設された水平検出手
段と、を備え、前記水平検出手段によって前記ベースの
水平状態を保持するように傾動制御すると共に、第1の
レーザ光を設定角に設定する勾配設定用光学素子と設定
制御部と前記ベース上に装置自体の傾きとは関係なく鉛
直方向に出射させてなるレーザ光学系を備えてなる構成
により、解決される。
【0012】 さらに、請求項3のガイド光を備えたレー
ザ光出射装置によれば、 脚体と、該脚体上に配設され水
平に対し傾動できると共にレーザ光学系が配設された第
1のベースと、該第1のベース上に配設され水平に対し
傾動できると共に水平検出手段が配設された第2のベー
スとを備え、前記水平検出手段によって第2のベースの
水平状態を保持するように前記第1のベースを傾動制御
してなるレーザ光出射装置において、該レーザ光出射装
置には、前記レーザ光学系からのレーザ光の出射方向の
変化を検出する変位検出手段が設けられ、該変位検出手
段の検出した変位の分だけ前記第2のベースを傾動制御
すると共に、前記第1のベース上或は第2のベース上に
装置自体の傾きとは関係なく鉛直方向に出射させてなる
レーザ光学系を備えた構成とすることにより、解決され
る。
【0013】
【作用】請求項1の考案は、水平検出手段が設けられ、
この水平検出手段は、レーザ光出射装置本体の傾きに応
じた水平基準を導出し、この導出された水平基準をフィ
ードバックしながら、基準光線である第1のレーザ光を
出射させるレーザ光学系と、このレーザ光学系とは別
に、第2のレーザ光を出射するレーザ光学系を調整す
る。この調整されたレーザ光学系により、第2のレーザ
光(ガイド光)は、装置自体の傾きとは無関係に常に鉛
直方向(上或は下)に出射される。そして、前記第2の
レーザ光(ガイド光)が当たっている光点を、装置の上
方又は下方の、例えばレーザ光出射装置を地下に設置す
る場合には地上に置いたスケール等の、予め設定した基
準点に一致するように、レーザ光出射装置を移動・設置
する。
【0014】請求項2の考案は、脚体上に配設され水平
に対して傾動できると共にレーザ光学系が配設されたベ
ース上に配設された水平検出手段によって、ベースの水
平状態を保持するように傾動制御し、ベース上には装置
自体の傾きとは関係なく、別のレーザ光学系を鉛直方向
に出射させる。
【0015】 請求項3 の考案は、第1のベース上或は第
2のベース上に装置自体の傾きとは関係なく鉛直方向に
出射させてなるレーザ光学系を備えているので、請求項
1と同様に装置自体の傾きとは無関係に鉛直方向(上或
は下)に出射することができると共に、レーザ光学系か
らのレーザ光の出射方向の変位を検出する変位検出手段
が設けられ、この変位検出手段の検出した変位が、零と
なるように第2のベースを傾動制御するので、レーザ管
から射出されるレーザ光が変化すると、変位検出手段に
よって検出され、この検出された変位の分だけ、第2の
ベースが傾動制御される。そして、第2のベースの傾動
は、この第2のベース上の水平検出手段を傾かせ、この
水平検出手段が水平となるように、第1のベースを傾動
制御して、レーザ光の水平を確保する。
【0016】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、以下に説明する部材、配置等は本考案を限
定するものでなく、本考案の趣旨の範囲内で種々改変す
ることができるものである。なお以下の説明例では、パ
イプ敷設を例にとって説明する。図1及び図2は、本考
案に係る第1実施例を示すもので、図1はレーザ光出射
装置を示す概略構成説明図、図2は図1の装置を傾斜地
に配置した状態を示す概略構成説明図である。
【0017】 本例のレーザ光出射装置Sは、図1で示す
ように、支持板1aと脚部1bとを備えた脚体としての
固定ベース1と、ベースとしての可動ベース2と、レー
ザ光源3と、水平検出手段としてのチルトセンサー(傾
き検出装置)4と、レーザ光学系5と、レーザ光学系6
とから構成されており、可動ベース2は水平補正機構7
によって傾動可能に構成される。
【0018】 そして上記可動ベース2上には、レーザ管
3aを含むレーザ光源3と、ビームスプリッタ6aと、
固定ミラー6b,6cを含むレーザ光学系6と、及び固
定ミラー5aと、回動軸5cに固定された勾配設定用ミ
ラー5bを含むレーザ光学系5と、チルドセンサー4が
設けられている。
【0019】 本例のベースとしての可動ベース2は、一
端側には脚体としての固定ベース1上に固設された支柱
2aと軸2bにより上下方向回動可能に軸支され、他端
側は水平補正機構7により支持されている。本例の水平
補正機構7は、固定ベース1に固設されているモータM
の出力軸(図示しない)と連結された棒ねじ7aが、
可動ベース2に形成された螺合孔7bを貫通して配設さ
れており、可動ベース2に棒ねじ7aと螺合しているジ
ンバル装置7dが設けられ、可動ベース2が傾いても上
下移動ができるようになっている。ジンバル装置7dは
上下移動に対し前後できる機構を持っている。そして可
動ベース2上にはチルトセンサー4が設けられている。
【0020】 本例のチルドセンサー4は、水平の時に出
力が零になるもので、上記の水平補正機構7により常に
出力が零になるように可動ベース2の動きを調節してい
る。即ち、図2に示すように、装置S本体が傾斜した場
所Eに置かれた場合には、水平補正機構7を構成するモ
ータMにより棒ねじ7aを回動させ、可動ベース2が
常に水平になるように、チルトセンサー4と水平補正機
構7との間でフィードバック制御する。以上の構成によ
り本例の可動ベース2は常に水平を保ち続ける。
【0021】 そして、可動ベース2上にレーザ光源3を
設け、この光源3からレーザ光Lを出射している。本例
ではレーザ光源3からのレーザ出射方向前方位置にレー
ザ光学系6としてのビームスプリッタ6aを備え、レー
ザ光Lを、直進通過する第1のレーザ光Lと、第2の
レーザ光Lに分ける。ビームスプリッタ6aを直進通
過したレーザ光Lは、そのままレーザ光学系5の固定
ミラー5a及び勾配設定用ミラー5bで反射され装置S
の外に導かれる。
【0022】 この勾配設定用ミラー5bは図示しない例
えばステッピングモータに連結した回動軸5cに固定さ
れ、装置Sに入力・設定した勾配に応じて必要な角度に
ミラー5bを傾動させる。本例では、可動ベース2が常
に水平を保っているため、可動ベース2上に設けたこれ
らの構成も常に水平からの角度を保ち、即ち、図2のよ
うに装置S自体の傾きとは関係なく設定した勾配θを保
って出射し続けることが出来る。
【0023】 ビームスプリッタ6aにより分離された第
2のレーザ光Lは、レーザ光学系6の固定ミラー6
b,6cに入射して反射され、装置Sの外部に出射され
る。本例ではこれらのビームスプリッタ6a、固定ミラ
ー6b、固定ミラー6cを含むレーザ光学系6が可動ベ
ース2上に設置され、分離された第2のレーザ光L
可動ベース2に対して垂直に出射するように角度設定さ
れている。この可動ベース2は前述のように常に水平を
保っているため、第2のレーザ光Lは装置S自体の傾
きとは関係なくいつでも鉛直方向に出射される。
【0024】 即ち、本例のレーザ光出射装置Sは自動水
平補正機構7によって水平に射出されたレーザ光Lをビ
ームスプリッタ6aによって分割し、レーザ光Lの一部
を固定ミラー6b,6c(可動ベース2に固定されてい
る)によって出射方向を90度曲げることで鉛直(上向
き,下向き)方向に第2のレーザ光L(即ちガイド
光)として出射する。
【0025】 また第2のレーザ光L以外の第1のレー
ザ光L(測定用レーザ光)は、従来のパイプレイヤー
と同様に、勾配設定用ミラー5bによって所定の勾配を
持った傾斜光として出射する。
【0026】 次に、上記実施例1のような構成からなる
レーザ光出射装置Sについて、パイプPの敷設に用いた
場合の使用方法について説明する。先ず、図9で示すよ
うに、予め基準点から正確に位置出しを行なったターゲ
ットTをマンホール上部に設置する。次にマンホール
底部に設けられた敷設するパイプPに応じた溝内にレー
ザ光出射装置Sの装置本体を配置する。
【0027】 このとき、レーザ光出射装置Sから第2の
レーザ光(ガイド光)Lを出射させ、このレーザ光の
中心がマンホールの上部に設置したターゲットTの中
心に位置するように装置を合わせる。このとき、装置本
体は、図8で示すように横気泡管105により装置本体
の位置が水平になるように、矢印で示すように傾動して
調整しながら設置する。このように設置すれば、装置の
位置合わせを1人の作業者により簡単に行なうことがで
きる。
【0028】 そして、レーザ光出射装置Sの勾配増減ス
イッチ106により要求される勾配設定値を入力し、基
準光線となる第2のレーザ光を所定の勾配を持たせて出
射させる。このように所定勾配のレーザ光を出射してお
いて、図9で示すように、次に接合されるパイプPの内
にターゲットTを置く。そしてレーザ光Lの中心
が、ターゲットTの中心に位置するよう、接合される
パイプPを敷設する。このようして接合するパイプPを
順次敷設していく。
【0029】 図3は本考案の第2実施例を示す図1と同
様な概略構成説明図である。本例において上記実施例と
同一構成等には同一符号を付してその説明を省略する。
第1実施例では、第1のレーザ光Lと第2のレーザ光
の光源3を同一とし、ビームスプリッタ6aを利用
してレーザ光Lをレーザ光Lとレーザ光Lに分離し
て使用しているが、図3で示すように、第1の光源3と
は別に、ガイド光用に第2の光源8を採用し、第1のレ
ーザ光Lと第2のレーザ光Lを独立に出射する構成
としたものである。
【0030】 この場合、第2の光源8をベースとしての
可動ベース2上に、可動ベース2に対して垂直に光を出
射するように固設し、水平補正機構7により装置S自体
の傾きとは関係なくいつでも鉛直方向に第2のレーザ光
を出射できるように構成する。このように構成して
も前記実施例と同様な作用効果を奏することができる。
例えば光源8をジンバル装置に設ければ可動ベース2が
傾いても常に上方へ出射することができるようなもので
構成される。ここでジンバル装置は、X軸方向に傾斜で
き、さらにこれをY軸方向に傾斜できる軸を直角に備え
ているもので、公知のものである。
【0031】 図4乃至図8は本考案の第3実施例を示す
ものであり、図4はブロック線図、図5はガイド光を備
えたレーザ光出射装置の概略側面図、図6は図5のレー
ザ光出射装置本体が傾斜した状態を示す概略側面図、図
7は図5のレーザ光出射装置の角度を設定するときの動
作を示す概略側面図、図8は図5のレーザ光出射装置の
角度を設定するときの動作を示す概略側面図である。
【0032】 本例は、第2実施例とレーザ光Lに勾配
を与える機構等が異なるものである。本例のレーザ光出
射装置は脚体としての固定ベース21と、第1のベース
としての可動ベース22と、第2のベースとしてのセン
サーベース23と、第1のレーザ光源24と、第2のレ
ーザ光源25とから構成されており、可動ベース22は
水平補正機構26によって傾動可能に形成され、センサ
ーベース23は勾配設定機構27によって傾動可能に構
成されている。
【0033】 そして上記第1のベースとしての可動ベー
ス22には、第1のレーザ光源24を構成するレーザ管
24aが設けられている。また上記第2のベースとして
センサーベース23には第2のレーザ光源25が、
2のベースとしてのセンサーベース23に対して垂直に
レーザ光Lを出射するように設けられている。
【0034】 本例では、第1のレーザ光源24を構成す
るレーザ管24aの出射方向前方位置に変位検出手段と
してレーザ光射出角度検出部29を備えている(図4参
照)。
【0035】 そしてビームスプリッタ28は、レーザ管
24aから射出したレーザ光の一部を分離し、この分離
したレーザ光Lレーザ光射出角度検素子に導く。こ
のレーザ光射出角度検出部29は、コリメータレンズ系
とレーザ光入射位置検出素子(例えばPSD又はCC
D)とから構成されており、ビームスプリッタ28で分
離されたレーザ光Lはコリメータレンズ系によってレ
ーザ光入射位置検出素子上に結像し、その結像位置を検
出する。
【0036】 レーザ光射出角度検出部29は、コリメー
タレンズの焦点距離とPSDの変位量とから角度に換算
し、勾配制御部31に角度変位量データを出力するよう
に構成されている。前記ビームスプリッタ28とコリメ
ータレンズとレーザ光入射位置検出素子で構成されるレ
ーザ光射出角度検出部29は、レーザ光学系前面であっ
て可動ベース22上に設けられている。
【0037】 水平補正機構26及び勾配設定機構27は
前記した例と同様又は類似である。即ち、水平補正機構
26は、レーザ光Lの射出側の一端で、第1のベースと
しての可動ベース22を上下方向に回動可能にするよう
に、脚体としての固定ベース21の支持板上の一端側に
立設された支柱22aで軸22bにより軸支されてい
る。
【0038】 そして他端側には、固定ベース21の支持
板21a上に固設されているサーボモータ等からなるモ
ータMの出力軸(図示せず)と連結された棒ねじ26
aが、第1のベースとしての可動ベース22に形成され
た螺合孔26cを貫通して配設されるが、可動ベース2
2に棒ねじ26aと螺合するジンバル装置26bが設け
られ、第1のベースとしての可動ベース22が傾いても
上下移動できるようになされている。このジンバル装置
26bは第1実施例と同じ一軸のジンバル装置であり、
ここでは上下移動に対し前後移動できる機構を付加して
いる。また第2のベースであるセンサーベース23を傾
動可能にする勾配設定機構27は、第1のベースである
可動ベース22上に配設されており、前記支軸22aと
反対側に立設された支柱23aと軸23bにより上下方
向に回動可能に軸支されている。
【0039】 そして他端側には螺合孔23cが形成さ
れ、センサーベース23に棒ねじ27aと螺合するジン
バル装置27bが設けられている。なおこのジンバル装
置27bは、前記ジンバル装置26bと同様構成からな
るものである。棒ねじ27aは、下端部でサーボモータ
等からなるモータMの出力軸(図示せず)と連結して
おり、モータM第1のベースである可動ベース22
上に固設されている。そして、センサーベース23の上
には、チルトセンサー(傾斜計)4及び第2のレーザ光
源25が設けられている。なお本例ではセンサーベース
23上に第2のレーザ光源25を配設した例を示してい
るが、第2のレーザ光源25は、可動ベース22上に配
置して、第2のレーザ光源25によるレーザー光の出射
は、可動ベース22が水平時とすることもできる。
【0040】 本例では、センサーベース23上に第2の
レーザ光源25が、垂直にレーザ光Lを出射するよう
に設けられているので、上記のようにセンサーベース2
3を水平に位置させることによって、常時鉛直方向にレ
ーザ光Lを出射してガイド光とすることができる。
【0041】 従って、前記実施例と同様に、基準点に迅
速にレーザ光出射装置を位置させることができると共
に、次に述べるようなウオームアップ時において、レー
ザ光の射出方向が経時的に変化しても自動的に補正さ
れ、レーザ光の射出方向が安定するまで、装置の使用を
待つ必要がないので、電源投入と同時に使用することが
でき、作業能率の向上を図ることができる利点がある。
【0042】 先ず、レーザ管24aの電源を投入し、レ
ーザ光Lを射出させると、時間と共にレーザ管24a及
びその周辺の温度が上昇し、レーザ光源24から射出す
るレーザ光Lの向きが変化する。このレーザ光Lの射出
方向の変化は、レーザ光を分離するビームスプリッタ2
8を介してレーザ光射出角度検出部29で検出され、こ
の角度変位量が勾配制御部31に出力される。
【0043】 勾配制御部31は角度変位量に比例した量
だけモータMを駆動して、センサーベース23を傾動
させる。これに伴ってチルトセンサ4がセンサーベース
23の傾斜を検知し、傾動量に相当する量だけモータM
を駆動して、可動ベース22の傾斜が上記センサーベ
ース23と水平に対して反対になるように可動ベース2
2を傾斜させる。これによってレーザ管24aから射出
するレーザ光Lは、常に水平状態に保持されることと
なる。
【0044】 このように、レーザ光学系から射出された
レーザ光Lの一部(L)を、レーザ光射出角度検出素
に導き、レーザ光源24からのレーザ光Lの射出角
が、可動ベース22に対して変化した時、レーザ光射出
角度検出部29が角度変位を検出し、勾配制御部31に
出力する。勾配制御部31は、そのレーザ光射出角の変
位分を差し引いた分の勾配を勾配設定機構27に指示す
る。
【0045】 勾配設定機構27はレーザ光射出角の変位
分だけセンサーベース23を傾斜させる。これによりチ
ルトセンサー4が傾斜を検知して、このチルトセンサー
4からの出力によって水平補正機構26は、可動ベース
22全体をレーザ光射出角の変位分だけ傾斜させ、レー
ザ光射出角の変位分が補正される。
【0046】 例えば、勾配を変更設定する場合には、勾
配増減スイッチにより勾配の設定値を変更する。この設
定値の変更は勾配制御部31を介して勾配設定機構27
を制御する。即ち、勾配制御部31は現在の勾配と設定
値との差となる信号を勾配設定機構27に送り、勾配設
定機構27は、勾配制御部31からの信号にしたがって
センサーベース23を傾斜する。
【0047】 センサーベース23上のチルトセンサー4
の出力は零ではなくなり傾斜していることを示す。次
に、水平補正機構26はチルトセンサー4の出力が零に
なるまで可動ベース22を傾ける。そして、チルトセン
サー4の出力が零になった時点で、可動ベース22は設
定した勾配分だけ傾斜する。
【0048】 以上のような実施例によれば、レーザ光の
出射方向を検出して制御するので、機械の誤差によるこ
となく、レーザ光の出射方向を正確にすることができる
利点がある。
【0049】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、装置の設
置の際にガイドとなる第2のレーザ光を出射する構成と
しているため、垂球のように風等の気候条件の影響を受
けずに正確な位置への設置することが可能で、レーザ光
出射装置の設置の際に容易に正確な位置に容易に設置
で、測量作業を効率よく行なうことができる。
【0050】 またウオームアップ時において、レーザ光
の射出方向が経時的に変化しても、レーザ光の射出方向
が安定するまで、装置の使用を待つ必要がないので、電
源投入と同時に使用することができ、機械の誤差の発生
を防止し、測量する際の装置の待機を不要として、迅速
に測定を行なうことのできると共に、風等の気候条件の
影響を受けずに正確な位置への設置することが可能で、
レーザ光出射装置の設置の際に容易に正確な位置に設置
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るガイド光を備えたレーザ光出射装
置の第1実施例を示す概略構成説明図である。
【図2】図1の装置を傾斜地に配置した状態を示す概略
構成説明図である。
【図3】本考案の第2実施例を示す図1と同様な概略構
成説明図である。
【図4】本考案の第3実施例を示すブロック線図であ
る。
【図5】ガイド光を備えたレーザ光出射装置の第3実施
例を示す概略側面図である。
【図6】図5のレーザ光出射装置本体が傾斜した状態を
示す概略側面図である。
【図7】図5のレーザ光出射装置の角度を設定するとき
の動作を示す概略側面図である。
【図8】図5のレーザ光出射装置の角度を設定するとき
の動作を示す概略側面図である。
【図9】ガイド光を備えたレーザ光出射装置の配置状態
を示す説明図である。
【図10】従来のレーザ光出射装置の配置状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
脚体(固定ベース) 1a 支持板 1b 脚部 2,22 ベース,第1のベース(可動ベース) 3,24 レーザ光源 4 水平検出手段(チルトセンサー) 5 第1のレーザ光学系 6 第2のレーザ光学系 7,26 水平補正機構 8,25 第2のレーザ光源 23 第2のベース(センサーベース) 27 勾配設定機構 28 変位検出手段(ビームスプリッタ) 29 変位検出手段(レーザ光射出角度検出部) P パイプ S ガイド光を備えたレーザ光出射装置 T,T ターゲット

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平検出手段の出力を水平補正機構にフ
    ィードバックして装置自体の傾きを調整して、設定した
    勾配を保って第1のレーザ光を出射させるレーザ光学系
    を備えたレーザ光出射装置において、前記第1のレーザ
    光とは別の第2のレーザ光を出射させるレーザ光学系を
    備え、該第2のレーザ光を出射させるレーザ光学系は、
    前記水平検出手段の出力をフィードバックして調整され
    た装置自体の傾きとは関係なく常に鉛直方向に第2のレ
    ーザ光を出射させてなることを特徴とするガイド光を備
    えたレーザ光出射装置。
  2. 【請求項2】 脚体と、該脚体上に配設され水平に対し
    て傾動できると共にレーザ光学系が配設されたベース
    と、該ベース上に配設された水平検出手段と、を備え、
    前記水平検出手段によって前記ベースの水平状態を保持
    するように傾動制御すると共に、第1のレーザ光を設定
    角に設定する勾配設定用光学素子と設定制御部と前記ベ
    ース上に装置自体の傾きとは関係なく鉛直方向に出射さ
    せてなるレーザ光学系を備えてなることを特徴とするガ
    イド光を備えたレーザ光出射装置。
  3. 【請求項3】 脚体と、該脚体上に配設され水平に対し
    傾動できると共にレーザ光学系が配設された第1のベー
    スと、該第1のベース上に配設され水平に対し傾動でき
    ると共に水平検出手段が配設された第2のベースとを備
    え、前記水平検出手段によって第2のベースの水平状態
    を保持するように前記第1のベースを傾動制御してなる
    レーザ光出射装置において、該レーザ光出射装置には、
    前記レーザ光学系からのレーザ光の出射方向の変化を検
    出する変位検出手段が設けられ、該変位検出手段の検出
    した変位の分だけ前記第2のベースを傾動制御すると共
    に、前記第1のベース上或は第2のベース上に装置自体
    の傾きとは関係なく鉛直方向に出射させてなるレーザ光
    学系を備えてなることを特徴とするガイド光を備えたレ
    ーザ光出射装置。
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