JP2590940Y2 - 画像読取り装置におけるホッパ機構 - Google Patents

画像読取り装置におけるホッパ機構

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JP2590940Y2
JP2590940Y2 JP1992056181U JP5618192U JP2590940Y2 JP 2590940 Y2 JP2590940 Y2 JP 2590940Y2 JP 1992056181 U JP1992056181 U JP 1992056181U JP 5618192 U JP5618192 U JP 5618192U JP 2590940 Y2 JP2590940 Y2 JP 2590940Y2
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郁夫 大舘
輝美 鶴巣
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日立電子エンジニアリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、画像読取り装置にお
けるホッパ機構に関し、特に、前記読取り装置の内部に
供給すべき帳票を案内するホッパガイドを位置調節可能
に設けたものにおいて、前記ホッパガイドを、帳票のサ
イズに応じて、スムーズに且つ正確に位置調節できるよ
うにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】光学式文字読取り装置(OCR)等の画
像読取り装置としては、帳票を読取りヘッドに対して移
送し、該読取りヘッドによってその情報を読み取る移送
型のものがある。一般的に、この移送型の画像読取り装
置では、装置内部の読取りヘッドに向けて、ホッパ機構
から帳票を供給するようになっている。図3は、このよ
うなホッパ機構の一例を示すものである。
【0003】この図示されたホッパ機構HAにおいて、
ホッパプレート2上には、装置内部に向けて供給すべき
帳票Sがセットされる。矢印Aは帳票供給方向を示す。
互いに離隔対向して設けられた1対のホッパガイド4、
5は、帳票Sの両側縁に摺接することにより、帳票Sが
ホッパプレート2上の所定位置にセットされ、且つ、傾
きの無い状態で装置内部に供給されるようにするもので
ある。前記1対のホッパガイド4、5は、両側縁間の長
さ(以下、幅ともいう)がそれぞれ異なる、種々のサイ
ズの帳票に応じてその離隔間隔を調節できるよう、ホッ
パプレート2において帳票供給方向Aに直角な方向に形
成された長尺スライド案内孔2aを介して、前記ホッパ
プレート2の上面に沿ってスライド式に位置調節可能に
なっている。
【0004】また、このホッパ機構HAでは、帳票Sを
供給する方式としてセンタピックアップ方式を採用して
おり、ホッパガイド4、5間にセットされた帳票Sを、
その幅方向中央部において、ピックアップローラ6によ
り摩擦的にピックアップして装置内部に供給するように
なっている。従って、前述のように帳票Sの幅に応じて
ホッパガイド4、5を位置調節する場合には、両ホッパ
ガイド4、5が、前記ピックアップローラ6を中心とし
て左右方向に、それぞれ同等距離(すなわち、左右対称
的に)移動するようになっている必要がある。
【0005】この目的のため、各ホッパガイド4、5に
おける、ホッパプレート2の下方に延出する下方延長部
には、他方のホッパガイド5、4に向けて延びるラック
部材7が一体的に固着されており、これらラック部材7
は、ピックアップローラ6に整列した所定の位置で、ホ
ッパガイド4、5間の中央に設けられたピニオン部材8
と噛合している。このようなラック部材7とピックアッ
プローラ6との噛合関係により、一方のホッパガイド4
または5をスライドさせる操作を行うだけで、他方のホ
ッパガイド5または4も、前記一方のホッパガイドに連
動して、これとは反対方向に同等距離スライドするよう
になっている。こうして、両ホッパガイド4、5は、常
に互いに連動しながら、前記長尺スライド案内孔2aに
より規定される範囲内で、ピックアップローラ6に対し
て左右対称的に移動することができ、これにより、帳票
Sの幅に応じた位置調節を比較的簡単に行うことができ
るようになっている。
【0006】さらに、このホッパ機構HAにおいては、
前述のように所望の位置にスライドさせたホッパガイド
4、5をその位置に係止するための係止機構として、例
えば図4に一例を示すようなものが使用されている。す
なわち、図4の係止機構は、ピニオン部材8と同軸上に
おいて、該ピニオン部材8に対して相対的に回転可能な
状態で、ホッパプレート2の下面に固着された皿バネ9
の弾性力を利用したものである。該皿バネ9は、各ホッ
パガイド4、5のラック部材7の上面に対して、摺動可
能に弾性的に圧接している。
【0007】この係止機構を具えたホッパ機構HAにお
いて、帳票Sのサイズに応じてホッパガイド4、5を位
置調節する必要がある場合、いずれか一方のホッパガイ
ド4または5を、長尺スライド案内孔2aによって規定
される範囲内で、ホッパプレート2の上面に沿い、所望
の位置に向けてスライドさせる操作が行われる。このス
ライド操作により、前記一方のホッパガイド4または5
のラック部材7が、これと噛合したピニオン部材8を回
転させながら、且つ、皿バネ9の弾性圧接力に抗して該
皿バネ9に対して摺りながら移動する。また、前記ピニ
オン部材8を介して、他方のホッパガイド5または4の
ラック部材7が、反対方向に、皿バネ9の弾性圧接力に
抗して該皿バネ9に対して摺りながら移動する。
【0008】このようにして、両ホッパガイド4、5が
所望の位置に達した時点で、前記一方のガイド4または
5をスライドさせる操作を停止すると、両ホッパガイド
4、5が、前記所望の位置において、皿バネ9の圧接力
により弾性的に係止される。なお、このような弾性力を
利用した係止機構を採用したことにより、ホッパガイド
4、5は、前記長尺スライド案内孔2aによって規定さ
れる範囲内のいかなる位置にも任意に係止可能である。
従って、このホッパ機構HAは、様々なサイズの帳票S
に対して万能に対処できることとなる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記タイプの
係止機構を具えたホッパ機構にあっては、ラック部材7
が常時前記皿バネ9に圧接しながら摺動する構成であ
り、また、ホッパガイド4、5を位置調節するためにそ
れらの一方をスライド操作するには、両方のホッパガイ
ド4、5を皿バネ9の圧接力に抗してスライドさせるか
なり大きな力が必要となる。このため、該スライド操作
を、一定の力および一定の速度で、スムーズに行うこと
ができなかった。また、このことにより、ホッパガイド
4、5を所望の位置に正確に調節するのが困難であっ
た。
【0010】この考案は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ホッパガイドを、スムーズに且つ正確に、位置調節
できるようにした画像読取り装置におけるホッパ機構を
提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】 上述の課題を解決する
ため、この考案に係る画像読取り装置におけるホッパ機
構は、帳票をセットするためのホッパ台であって、ホッ
パガイドを案内するための案内孔(2a)を設けてなる
ホッパ台(2)と、前記ホッパ台にセットされる帳票の
側縁に摺接することにより、該帳票が所定の位置にセッ
トされ、且つ、所定の姿勢で供給されるよう案内するホ
ッパガイドであって、前記帳票の側縁に摺接する起立フ
ランジ(14a)を含む上方部(20)と該上方部に接
続されていて前記ホッパ台の案内孔を貫通してホッパ台
の下側にまで延びた下方突出部(22)とを含んでな
り、前記帳票のサイズに応じてその位置を調節できるよ
う、前記ホッパ台の案内孔に沿って移動可能なホッパガ
イド(14)と、前記ホッパガイド(14)の前記下方
突出部(22)において一端が固定されていて該ホッパ
ガイドと共に移動可能であり、他端が前記ホッパ台の下
に対して弾性的に圧接することにより前記ホッパガイ
ドを任意の位置に係止する板バネ(23)からなる係止
手段と、前記ホッパガイド(14)の上方部(20)の
上方に配置された押圧部材(24a)と該押圧部材(2
4a)から下向きに延びて該ホッパガイドの上方部(2
0)を貫通すると共に前記ホッパ台の案内孔(2a)を
貫通して該ホッパ台の下面において前記板バネ(23)
の前記他端に接する押圧用突出部(24b)とを含み、
前記ホッパガイドの位置を調節する際、前記押圧部材
(24a)を下向きに押圧して前記押圧用突出部(24
b)の先端によって前記板バネ(23)の前記他端を下
向きに駆動することにより該板バネ(23)の他端をそ
の弾性力に抗して前記ホッパ台の下面から離隔させ、こ
れにより、前記ホッパガイドがスムーズに移動できるよ
うにする係止解除手段とを具備したものである。
【0012】
【作用】 ホッパガイド(14)は、ホッパ台(2)
セットされる帳票の側縁に摺接することにより、該帳票
が所定の位置にセットされ、且つ、所定の姿勢で装置内
部に供給されるようにするものであり、前記帳票の側縁
に摺接する起立フランジ(14a)を含む上方部(2
0)と、該上方部(20)に接続されていて前記ホッパ
台の案内孔(2a)を貫通してホッパ台の下側にまで延
びた下方突出部(22)とを含んでなる。これにより、
前記帳票のサイズに応じてその位置を調節する際に、ホ
ッパガイド(14)の下方突出部(22)がホッパ台
(2)の案内孔(2a)にガイドされて、任意の位置に
移動可能となっている。係止手段は、前記ホッパガイド
(14)の下方突出部(22)において一端が固定され
ていて該ホッパガイドと共に移動可能であり、他端が前
記ホッパ台の下面に対して弾性的に圧接することにより
前記ホッパガイドを任意の位置に係止する板バネ(2
3)からなっている。係止解除手段は、ホッパガイド
(14)の上方部(20)の上方に配置された押圧部材
(24a)と、該押圧部材(24a)から下向きに延び
て該ホッパガイドの上方部(20)を貫通すると共に前
記ホッパ台の案内孔(2a)を貫通して該ホッパ台の下
面において前記板バネ(23)の前記他端に接する押圧
用突出部(24b)とを含んでいる。ホッパガイド(1
4)の位置を調節する際、押圧部材(24a)を下向き
に押圧して押圧用突出部(24b)の先端によって前記
板バネ(23)の他端を下向きに駆動することにより該
板バネ(23)の他端をその弾性力に抗して前記ホッパ
台の下面から離隔させ、前記ホッパガイドがスムーズに
移動できるようにする。このようにして、前記ホッパガ
イドは、ホッパ台に沿って自由に、つまり、係止手段に
よりなんら妨害されることなく、一定の力および一定の
速度でスムーズに移動できる状態になる。その結果、ホ
ッパガイドを、スムーズに且つ正確に位置調節できるこ
ととなる。また、板バネ(23)からなる係止手段と、
押圧部材(24a)及び押圧用突出部(24b)を含ん
でなる係止解除手段とが、ホッパガイド(14)と略同
じ位置に配置されるので、係止及び係止解除の際に作用
する力が、ホッパガイド(14)に対して回転モーメン
トを生ずることがなく、帳票を保持するホッパガイ ドの
起立フランジ(14a)が曲げられることがないし、構
造も簡単となる。更に、係止のためのラッチ構造を採用
していないので、ホッパガイドを任意の位置に係止させ
ることができると共に、係止のための構成も、ホッパガ
イド(14)の下方突出部(22)において一端が固定
されていて該ホッパガイドと共に移動可能であり、他端
が前記ホッパ台の下面に対して弾性的に圧接することに
より前記ホッパガイドを任意の位置に係止する板バネ
(23)からなっているだけであるので、構成が簡単で
ある。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの考案を詳細に
説明する。図1はこの考案の一実施例に係る画像読取り
装置におけるホッパ機構Hを示す平面図であり、この図
において図3および図4と同一の符号で示した要素は、
同図のものと同等の機能を有するものである。
【0014】図3に示したホッパ機構HAと略同様に、
ホッパ台を構成するホッパプレート2上には、帳票供給
方向Aに装置内部に向けて供給すべき帳票Sが、複数枚
積み重ねられた状態に、または、1枚ずつセットされ
る。1対のホッパガイド14、15は、前記帳票供給方
向Aに直角な方向に離隔対向して設けられている。ホッ
パガイド14、15は、帳票Sをホッパプレート2上の
所定の位置にセットし、且つ、傾きの無い状態に装置内
部に供給できるよう、ホッパプレート2上に起立したそ
の起立フランジ14a、15aにおいて、前記帳票Sの
両側縁に摺接し、これを案内するものである。ホッパプ
レート2は、帳票供給方向Aに直角な方向に形成された
長尺スライド案内孔2aを有する。ホッパガイド14、
15は、この長尺スライド案内孔2aを介してホッパプ
レート2の下方に延出する下方延長部(図示せず)を一
体的に具えている。
【0015】前記ホッパガイド14、15は、幅がそれ
ぞれ異なる、種々のサイズの帳票Sに応じて、前記長尺
スライド案内孔2aによって規定される範囲内で、前記
ホッパプレート2の上面に沿ってスライド式に位置調節
可能になっている。このようにホッパガイド14、15
を位置調節するための構成については、追って説明す
る。
【0016】また、このホッパ機構Hでは、帳票Sを供
給する方式として、ピックアップローラ6を使用したセ
ンタピックアップ方式が採用されている。このため、ホ
ッパプレート2上において、帳票Sがピックアップロー
ラ6を中心として左右対称的にセットされ、供給されな
ければならないので、ホッパガイド14、15は、常
に、ピックアップローラ6の左右両側に対称的に位置し
た状態を維持する必要がある。つまり、前述のように帳
票Sの幅に応じてホッパガイド14、15を位置調節す
る場合には、両ホッパガイド14、15を、前記ピック
アップローラ6を中心として左右方向に、それぞれ同等
距離スライドさせなければならない。この目的のため、
各ホッパガイド14、15における前記下方延長部に
は、他方の下方延長部に向けて延びるラック部材7が一
体的に固着されている。これらラック部材7は、ピック
アップローラ6に整列した所定の位置で、前記下方延長
部の間に設けられたピニオン部材8と噛合している。こ
のようにして、ピニオン部材8を介して、一方のホッパ
ガイド14、15をスライドさせる操作を行うだけで、
他方のホッパガイド15、14も、前記一方のホッパガ
イドに連動して、これとは反対方向に同等距離スライド
するようになっている。
【0017】さらに、このホッパ機構Hにおいて、いず
れか一方のホッパガイド14または15には、該ホッパ
ガイド14、15を、前述のように所望の位置にスライ
ドした後その位置に係止するための係止機構が設けられ
ている。この一方のホッパガイドに関して設けられた係
止機構を、図2を参照して以下に詳細に説明する。
【0018】図2は図1のII−II線断面図であり、
ホッパガイド14について設けられた係止機構を示して
いる。ホッパガイド14は、前記起立フランジ14aを
含むL字状断面の上方部20と、該上方部20において
前記起立フランジ14aとは反対側の端部から延びて、
長尺スライド案内孔2aを貫通し、ホッパプレート2の
裏面側に突出した下方突出部22とを有する。前記上方
部20は、長尺スライド案内孔2aより幅広であり、長
尺スライド案内孔2a両側に跨った状態で、ホッパプレ
ート2の上面に摺接している。また、該上方部20にお
いて起立フランジ14aに隣接した箇所には、後述する
目的で、前記長尺スライド案内孔2aと連通した比較的
小さいサイズの貫通孔20bが形成されている。
【0019】ホッパプレート2の裏面側に突出した下方
突出部22の下端には、板バネ23の一端が固着されて
いる。該板バネ23は、下方突出部22の下端から長尺
スライド案内孔2aに沿つて延びており、その先端部分
において、長尺スライド案内孔2aの両側に跨った状態
で、ホッパプレート2の裏面に対して弾性的に圧接する
よう付勢されている。このような弾性的な圧接により、
板バネ23は、ホッパガイド14を所望の位置に係止す
ることができるようになっている。なお、他方のホッパ
ガイド15には、このような係止機構は設けられていな
いが、一方のホッパガイド14が係止されている限り、
前述のラック部材7とピニオン部材8の噛合により、確
実に係止されることとなる。
【0020】略L字形状の係止解除部材24は、上方部
20の上方に配設されており、ホッパガイド14の前記
起立フランジ14aに対面するよう設けられた起立アー
ム24aを具えている。また、この係止解除部材24に
おいて、起立アーム24aが設けられた方の端部には、
下方突部24bが設けられている。該下方突出部24b
は、貫通孔20bの長さより幾分長くなっており、前記
貫通孔20b内を、適度のクリアランスをもって貫通す
るようになっている。
【0021】板バネ23は、ホッパプレート2の表面に
摺接する上方部20と共働することにより、その先端両
側部分において、ホッパプレート2の裏面に対して弾性
的に圧接するようになっている。この状態において、係
止解除部材24の下方突部24bは、板バネ23の先端
中央部分によって押し上げられ、貫通孔20b内に退却
している。このような板バネ23の弾性圧接力により、
ホッパガイド14が任意の位置に係止されるようになっ
ている。しかし、ホッパガイド14の位置調節を行う際
には、以下に述べるように、起立アーム24aを押し下
げることにより、板バネ23による係止機能が解除され
るようになっている。
【0022】すなわち、帳票Sのサイズに応じてホッパ
ガイド14、15の位置調節を行うためには、任意の位
置に係止されているホッパガイド14、15のいずれか
一方(例えばホッパガイド14とする)を所望の位置に
スライドさせる。すなわち、この場合、一方の手の任意
の指を用いて、係止解除部材24の起立アーム24aを
押し下げる。これにより、下方突部24bが貫通孔20
bから下方に突出して、板バネ23の先端部分を、その
弾性力に抗して下方に押し下げる。こうして、板バネ2
3がホッパガイド14の下方突出部22を中心として弾
性的に湾曲し、ホッパプレート2の裏面から離隔し、そ
の係止機能が解除される。その結果、ホッパガイド14
は、板バネ23とホッパプレート2との圧接力によりな
んら妨害されることなく、自由にスライド可能な状態に
なる。
【0023】しかる後、一方の手を用いて、前記起立ア
ーム24aを押し下げた状態のまま、ホッパガイド14
をスライドさせるべき方向に応じて、ホッパガイド14
の起立フランジ14aまたは係止解除部材24の起立ア
ーム24aを押すことにより、ホッパガイド14を所望
の位置までスライドさせる操作を行う。つまり、例えば
ホッパガイド14を図2の左方向にスライドさせる場合
には、起立アーム24aを左方向に押すことによって
り、起立アーム24aの底部が起立フランジ14aを押
し、または、下方突部24bが貫通孔20bの周囲壁部
を押す。これにより、ホッパガイド14がアクチュエー
タ24と伴にスライドすることとなる。一方、ホッパガ
イド14を図2の右方向にスライドさせる場合には、起
立フランジ14aを右方向に押すことによって、起立フ
ランジ14aが起立アーム24aの底部を押し、また
は、貫通孔20bの周囲壁部が下方突部24bを押す。
これにより、ホッパガイド14がアクチュエータ24と
伴にスライドすることとなる。このようにホッパガイド
14がスライドするのに伴い、その下方延長部18に固
定されたラック部材7が、ピニオン部材8を回転させな
がら移動する。前述したように、このピニオン部材8を
介して、前記一方のホッパガイド14に連動して、他方
のホッパガイド15が反対方向に同等距離スライドされ
ることとなり、こうして、ホッパガイド14、15が所
望の位置に調節される。
【0024】
【0025】
【考案の効果】 以上のように、この考案は、ホッパガ
イドの位置調節を行う際には、係止手段によるホッパガ
イド係止機能を積極的に解除するようにしたので、ホッ
パガイドを、帳票のサイズに応じてスムーズに且つ正確
に位置調節できる、という優れた効果を奏する。また、
板バネ(23)からなる係止手段と、押圧部材(24
a)及び押圧用突出部(24b)を含んでなる係止解除
手段とが、ホッパガイド(14)と略同じ位置に配置さ
れるので、係止及び係止解除の際に作用する力が、ホッ
パガイド(14)に対して回転モーメントを生ずること
がなく、帳票を保持するホッパガイドの起立フランジ
(14a)が曲げられることがないし、構造も簡単とな
る。更に、係止のためのラッチ構造を採用していないの
で、ホッパガイドを任意の位置に係止させることができ
ると共に、係止のための構成も、ホッパガイド(14)
の下方突出部(22)において一端が固定されていて該
ホッパガイドと共に移動可能であり、他端が前記ホッパ
台の下面に対して弾性的に圧接することにより前記ホッ
パガイドを任意の位置に係止する板バネ(23)からな
っているだけであるので、構成が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る画像読取り装置にお
けるホッパ機構の全体を示す平面図。
【図2】図1のII−II線断面図であって、一方のホ
ッパガイドのための係止機構を示す断面図。
【図3】従来の画像読取り装置におけるホッパ機構を示
す平面図。
【図4】図3に示した従来のホッパ機構において、ホッ
パガイドを係止する係止機構を説明する断面図。
【符号の説明】
2…ホッパプレート、14、15…ホッパガイド、23
…板バネ、24…係止解除部材、24a…起立アーム

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帳票をセットするためのホッパ台であっ
    て、ホッパガイドを案内するための案内孔(2a)を設
    けてなるホッパ台(2)と、 前記ホッパ台にセットされる帳票の側縁に摺接すること
    により、該帳票が所定の位置にセットされ、且つ、所定
    の姿勢で供給されるよう案内するホッパガイドであっ
    て、前記帳票の側縁に摺接する起立フランジ(14a)
    を含む上方部(20)と該上方部に接続されていて前記
    ホッパ台の案内孔を貫通してホッパ台の下側にまで延び
    た下方突出部(22)とを含んでなり、前記帳票のサイ
    ズに応じてその位置を調節できるよう、前記ホッパ台
    案内孔に沿って移動可能なホッパガイド(14)と、 前記ホッパガイド(14)の前記下方突出部(22)に
    おいて一端が固定されていて該ホッパガイドと共に移動
    可能であり、他端が前記ホッパ台の下面に対して弾性的
    に圧接することにより前記ホッパガイドを任意の位置に
    係止する板バネ(23)からなる係止手段と、前記ホッパガイド(14)の上方部(20)の上方に配
    置された押圧部材(24a)と該押圧部材(24a)か
    ら下向きに延びて該ホッパガイドの上方部(20)を貫
    通すると共に前記ホッパ台の案内孔(2a)を貫通して
    該ホッパ台の下面において前記板バネ(23)の前記他
    端に接する押圧用突出部(24b)とを含み、 前記ホッ
    パガイドの位置を調節する際、前記押圧部材(24a)
    を下向きに押圧して前記押圧用突出部(24b)の先端
    によって前記板バネ(23)の前記他端を下向きに駆動
    することにより該板バネ(23)の他端をその弾性力に
    抗して前記ホッパ台の下面から離隔させ、これにより、
    前記ホッパガイドがスムーズに移動できるようにする係
    止解除手段とを具備した画像読取り装置におけるホッパ
    機構。
JP1992056181U 1992-07-20 1992-07-20 画像読取り装置におけるホッパ機構 Expired - Lifetime JP2590940Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5421848A (en) * 1977-07-20 1979-02-19 Kopia Kk Sheet loading position regulating system in paper supplying apparatus
JPH01209227A (ja) * 1988-02-13 1989-08-23 Fujitsu Ltd 用紙カセットの用紙ガイド位置調整機構

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JPH0610247U (ja) 1994-02-08

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