JPS5824314Y2 - 磁気シ−ト録音再生装置における磁気シ−ト寄せバネ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁気シート録音再生装置において、磁気シート
を定位置に位置決めするためのバネ装置に関する。

更に詳しくは、磁気シートの端辺を押圧して定位置に寄
せる弾性板の押圧部が上下に移動変位するのを規制し、
水平方向への移動のみを行なうようにし、以って磁気シ
ートの位置決め作用の信頼性向上を図るようにした磁気
シート録音再生装置にかける磁気シート寄せバネ装置に
関する。

磁気シート録音再生装置においては、磁気シートをター
ンテーブル上にセントするさい位置決めを行なう必要が
ある。

この位置決め手段の一つとして上面板に突設された位置
決め板と、これと相対向する如く設けられた磁気シート
寄せバネとが用いられる。

このバネは上面板の裏側に基部側が固着され、先端の押
圧部は上面板の孔を通って上方に突出し、水平方向と上
下方向との移動が自由となるよう弾性的に設けられる。

ターンチーフルにセットされた磁気シートはシート寄せ
バネの弾発力により位置決め板方向に寄せられ、かくし
て磁気シートは定位置に位置決めセットされる。

ところで磁気シート寄せバネの先端押圧部は磁気シート
の端辺を押圧するために水平方向の移動を保障しなけれ
ばならないが、上下方向の移動を自由にすることは好１
しくない。

則ち上下に移動自在であると、磁気シートの端辺を押圧
するバネの先端抑圧部が上面板の上記孔に没入してしま
う虞れがあり、これによるとバネによる磁気シートの位
置決め作用を期待できなくなる。

又、これとは逆に先端押圧部が必要以上にこの孔から突
出することもあり、磁気シート寄せバネの作用の信頼性
を損なうこととなる。

本考案者は上記した磁気シート録音再生装置における磁
気シート寄せバネに求められる作用に鑑み、これを有効
に達成すべく本考案を成したものである。

本考案の目的とする処は、磁気シートの端辺を押圧して
位置決めする板バネの如き弾性板の先端抑圧部が上下方
向へ移動変位するのを規制するようにし、この先端押圧
部が上面板の孔に没入したリ、この孔から必要以上に突
出するのを阻止できるようにした磁気シート録音再生装
置における磁気シート寄せバネ装置を提供する。

以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述す
る。

第１図は本考案に係るシート寄せバネ装置が適用される
磁気シート録音再生装置１の全体斜視図を示す。

装置１の上面板２の中央部には磁気シート３をセントす
る載置面４が形成され、載置面４の略々手前側にターン
テーブル５が回転自在に嵌装されている。

ターンテーブル５には長孔５ａからその上面が突き出る
ように磁気ヘッド６が取り付けられる。

このヘッド６はターンテーブル５の回転運動と、それ自
身の長孔５ａに沿った直線運動とによって渦巻運動を行
なって磁気シート３の裏面に形成された録音トラックを
走査し、録音或は再生作動を行なう。

以上の構成において、載置面４の外周には磁気シート３
を定位置に位置決めする手段が設けられる。

この手段は上面板２に固着された３個の位置決め板１と
、この位置決め板１と相対向する如く設けられた少なく
とも２個の磁気シート寄せバネ装置８とから構成される
。

磁気シート３を載置面４に載置し、バネ装置８の位置決
め板Ｔ方向への押圧力で磁気シート３を位置決め板７に
当接せしめ、これによりシート３を位置決めする。

第２図は磁気シート寄せバネ装置８の全体斜視図、第３
図はこれ８を上面板２に取付けた状態の正面図、第４図
は同側面図を夫々示す。

上面板２に形成した孔２ａの両側に裏面側からブラケッ
ト９，９が垂下突設され、これ９，９に磁気シート寄せ
バネ装置８は取付けられる。

このバネ装置８はブラケット９，９にビス９ａ 、 ９
ａで止着されたストッパー１０及び板バネによる弾性板
１１と、この弾性板１１の先端部に止着された抑圧体１
２とからなる。

ストッパー１０は上面板２の裏面側に間隔を開けて平行
に設けられてかり、ブラケット９，９に止着された基部
１０ａと、これ１０ａの左右端からターンテーブル５方
向に突出した一対のストッパー片１０ｂ、１０ｂとの一
体成形によって凹形状となっている。

ストッパー片１０ｂ、１０ｂの離間距離を第３図に示す
如く上面板２に形成された孔２ａの左右方向の長さ寸法
と略々同一に設定する。

凹形状ストッパー１０の凹部１０ｃには弾性板１１が臨
む。

弾性板１１はブラケット９，９にストッパー１０ととも
に基部１１ａが止着されて略Ｕ字状の全体形状を成し、
基部１１ａとは反対側の端部１１ｂをストッパー１０の
凹部１０ｃに嵌入する。

この端部１１ｂをストッパー片１０ｂ、１０ｂよりも上
方に突出せしめ、この部分に押圧体１２を固着する。

押圧体１２は弾性板１１に鋲１３゜１３で止着させた下
部側の膨出部１４と、この膨出部１４から上方に突出し
た突部１５との一体成形よりなる。

膨出部１４は上面板２とストッパー１０との間に配置さ
れ、これ１４の左右端を横方向に膨出させて係止部１４
ａ、１４ａを形成する。

この係止部１４ａ、１４ａによる膨出部１４の横方向の
幅寸法をストッパー１０の凹部１０ｃ及び上面板２の孔
２ａの寸法よりも大きくし、これにより抑圧体１２の上
下の移動変位を規制する。

押圧体１２の上部突出部１５を上面板２の孔２ａから適
宜長さ上方に突出させ、先端部１５ａを第４図に示す如
くターンテーブル５方向へ若干折曲させておく。

磁気シート３の位置決めセットを説明すると、第１図に
示す如く磁気シート３の右端辺を右側のバネ装置８−１
の水平方向への弾発力で押圧して左側の位置決め板７−
１に寄せ、磁気シート３の上端辺を上側のバネ装置８−
２の弾発で押圧して手前側の位置決め板７−２に寄せ、
直交する左端辺と下端辺を位置決め板７−１．７−２に
当接せしめて磁気シート３を定位置に位置決めする。

バネ装置８を構成する弾性板１１の抑圧体１２が下方へ
移動しようとすると、この押圧体１２の膨出部１４の係
止部１４ａがストッパー１０のストッパー片１０ｂに当
接するため、押圧体１２の先端突部１５が上面板２の孔
２ａに没入するのを阻止され、突部１５を孔２ａから常
に突出せしめることができる。

又、これとは逆に押圧体１２が上方へ移動しようとする
と、膨出部１４の係止部１４ａが上面板２の下面に当接
し、抑圧体１２の先端突部１５が孔２ａから必要以上に
突出するのを阻止できる。

尚、以上の実施例では弾性板１１とストッパー１０とを
別体高としたが、これは一体高として形成してもよく、
且つ弾性板１１と抑圧体１２とを一体品として形成して
もよい。

以上の説明で明らかな如く本考案によれば、磁気シート
の端辺を押圧して位置決めする弾性板の押圧部が上下方
向に移動変位するのを規制できるようになり、押圧部の
上面板の孔への没入、及び孔からの必要以上の突出を防
止し、磁気シートの位置決め作用の信頼性を向上でき、
バネ装置による磁気シートの位置決めを確実に達成でき
るようになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は磁気シート録
音再生装置の全体斜視図、第２図乃至第４図は磁気シー
ト寄せバネ装置を示す図で、第２図は全体斜視図、第３
図は上面板に取付けた状態の正面図、第４図は同側面図
である。 尚、図面中、２は上面板、２ａは孔、１０はストッパー
、１０ｃは凹部、１１は弾性板、１２は押圧部を構成す
る抑圧体、１４は膨出部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気シートを固定する載置面を上面板に形成し、この載
   置面と面一となるようにターンテーブルを配置し、この
   ターンテーブルの半径方向に移動可能とした磁気ヘッド
   により磁気シートの録音トラックを渦巻走査するように
   した磁気シート録音再生装置にかいて、上記載置面と上
   面板との境界部には磁気シートの二辺を位置決めする位
   置決め板と、該磁気シートの他の二辺に当接する抑圧体
   とを設け、この抑圧体は上部の突部と下部の膨出部とか
   らなり、突部は上面板に形成した孔から上方へ突出し、
   膨出部は上面板の裏側に設けたストッパーに内方への弾
   発力を有する弾性板を介して取付けられ、且つ膨出部は
   上方への移動が上面板によって規制され下方への移動が
   該ストッパーに形成したストッパー片によって規制され
   るようにしたことを特徴とする磁気シート録音再生装置
   における磁気シート寄せバネ装置。