JP2590917B2 - 画像投影装置 - Google Patents

画像投影装置

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JP2590917B2
JP2590917B2 JP62207861A JP20786187A JP2590917B2 JP 2590917 B2 JP2590917 B2 JP 2590917B2 JP 62207861 A JP62207861 A JP 62207861A JP 20786187 A JP20786187 A JP 20786187A JP 2590917 B2 JP2590917 B2 JP 2590917B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、画像投影装置に関する。すなわち、ブリッ
プマークが設けられていないマイクロフィルムの投影画
像を検出して、検索位置決めする画像投影装置に関する
ものである。
「従来の技術」 従来、多数の画像を記録したマイクロフィルム中から
の所望画像の検索については、画像毎にブリップマーク
を付加し、このブリップマークを光学的に検出すること
により、搬送されるマイクロフィルムを停止位置決めさ
せることが行われている。
しかしマイクロフィルムの中には、例えば35ミリのロ
ール式のマイクロフィルム,一部の16ミリのロール式の
マイクロフィルム等において、ブリップマークが付加さ
れていないものがある。このようなマイクロフィルムの
画像の検索には、画像を直接検出する必要があり、従来
の画像投影装置にあっては、次のような方式が採られて
いた。
第1に、操作者がスクリーンに投影された投影画像を
注視しながら、手動又はマニアルの電動により、マイク
ロフィルムの送り戻しを行い、もって所望画像を検索位
置決めする手動方式が採られていた。
第2に、特開昭57−192939号公報及び特開昭59−1431
38号公報中に示されたごとく、マイクロフィルムの搬送
路上に対向して、1個又は所定間隔を置いて2個更には
それ以上の個数のセンサを設け、マイクロフィルムの画
像とその間のマージン領域を直接検出することにより、
所望画像を検索位置決めする方式が採られていた。
第3に、投影光路上でしかも停止位置精度を向上すべ
く投影画像のフォーカス位置付近にセンサを設け、投影
画像とこの投影画像間のマージン領域を検出することに
より、画像を検索位置決めする方式も考えられていた。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、このような従来の画像投影装置にあって
は、次の問題点が指摘されていた。
第1の手動方式にあっては、操作者は移動している投
影画像を注視しつつ検索位置決めするため、目が非常に
疲れる等操作性が悪く、また検索位置決めも面倒である
という問題があった。
第2の搬送路においてマイクロフィルムの画像を検出
する方式、及び第3のフォーカス位置において投影画像
を検出する方式にあっては、誤検出,誤検索が発生しや
すいという問題があった。
すなわち、例えばネガのマイクロフィルム上に記録さ
れた画像はほぼ不透明、この画像間のマージン領域は透
明になっているが、画像や第5図の(1)図に示すその
投影画像S中に、文字や絵等透明で太く書かれた情報T
が含まれている場合、搬送路上又は投影光路上のフォー
カス位置に置かれたセンサ1には、これらの情報Tが鮮
明に照射又は投影されることになる。
そしてこれらの情報Tは、透明部分たるマージン領域
に匹敵する程度の光量で、センサ1の受光部2に受光さ
れることになる。このためセンサ1の検出レベルは、第
5図の(2)図のグラフに示すように、投影画像Sとそ
のマージン領域とにおいてほぼ同程度のレベルとなり、
もって係る投影画像Sをマージン領域と誤る誤検出,誤
検索が発生しやすいことが指摘されていた。又その対策
としての域値レベルの設定も極めてクリチカルとなり、
係る誤検索等は依然防止できなかった。
そこでセンサ1の受光部2の受光面積を広くすること
により、上記情報Tに対するセンサ1のS/N比を向上さ
せ、誤検出等を防止する方式も行われていたが、係る方
式は停止位置精度の悪化をもたらすと共にコスト高とな
るという問題があった。
従来例では、以上の問題点が指摘されていた。
本発明は、このような実情に鑑み、上記従来例の問題
点を解決すべくなされたものであって、ブリップマーク
が設けられていないマイクロフィルムの投影画像を、入
射端面形状が縦長をなす集光性の光学手段を介し、受光
素子にて検出するようにしたことにより、停止位置精度
を損なうことなく、画像とこの画像間のマージン領域と
を正確に検出できる、画像投影装置を提案することを目
的とする。
「問題点を解決するための手段」 この目的を達成する本発明の技術的手段は、次のとお
りである。
この画像投影装置は、マイクロフィルム上にマージン
領域を挟んで写し込まれた複数の画像の内、所望の画像
を検索位置に位置決めし、光源からの光で照射して拡大
投影する画像投影装置において、受光素子と、該受光素
子の投影光路前方に設けられ、入射端面形状が画像間に
形成されるマージン領域に沿った縦長であり、かつ、入
射端面に入射した投影光を縮小して該受光素子に導く集
光性の光学手段と、該受光素子からの信号に基づき駆動
が制御され、所望画像の検索位置決めを行う上記マイク
ロフィルムのキャリア部と、を有してなることを特徴と
する。
「作 用」 本発明に係る画像投影装置は、このような手段よりな
るので、次のごとく作用する。
マイクロフィルム上の画像や画像間の縦長のマージン
領域は、光源からの光で照射され、光学手段に導かれて
受光素子にて受光される。
そこで第1に、受光素子の前方には、集光性の光学手
段が設けられているので、その入射端面から入射した投
影光は、集光され縮小されて受光素子へと導かれる。こ
のように、実質的に受光素子の受光面積を大きくするこ
とによって、受光素子よりの出力を鈍らせる。そして、
画像中の情報の面積はマージン領域に比し著しく小さい
ので、このように受光面積を実質的に大きくしたことに
より、画像中の情報のみが受光素子にて受光される事態
は発生しなくなる(情報以外の周辺の画像領域も、共に
必ず受光されるようになる)。
もって画像中の情報は、受光素子よりの出力レベルが
域値レベルに達せず、マージン領域と誤認識,誤検出さ
れてしまうことは回避される。
第2に、これと共にマージン領域が縦長であることに
着目し、これに合わせ、この集光性の光学手段は、入射
端面形状が縦長となっている。これにより、マージン領
域の縦長方向の受光素子の受光面積を、前述に基づき実
質的に大きくしたことにより、同方向の受光素子の出力
を鈍らせると共に、これとは逆に、マージン領域の幅狭
方向の受光素子の受光面積は、実質的にあまり大きくせ
ず、出力を鈍らせることは防止されている。
これによりマージン領域は、画像中の情報とは異なり
その出力が域値レベルを越え、画像中の情報とは検出レ
ベル差が明確化し、確実に検出されるようになる。
そこでキャリア部は、検出手段からの係る信号に基づ
き、マイクロフィルムの駆動を制御するので、所望画像
の検索位置決めも正確に行われることになる。
又これらは、上述により検出手段の受光面積が比較的
狭くとも容易に達成される。
「実施例」 以下本発明を、図面に示すその実施例に基づいて、詳
細に説明する。
第1図,第2図,第3図,第4図および第6図,第7
図は、本発明の第1実施例を示し、第1図はその全体構
成図、第2図および第3図はその検出手段の斜視図、第
4図はその検出方式の説明図,グラフである。第6図は
この第1実施例の要部を示す説明図であり、第7図はそ
の制御例を示すフローチャートである。
まずリーダープリンターの概略,検出手段,キャリア
部の順に構成一般について、次に作動一般について、そ
れから第1実施例の詳細について説明する。
最初に画像投影装置として、例示したリーダープリン
ターの概略について述べる。
スプール3にロール状に巻き取られた長尺のマイクロ
フィルムFは、キャリア部4の装填部にセットされ、ロ
ーラー5,ローラー6を介し、スプール7に再び巻き取ら
れる。そしてマイクロフィルムFは、スプール1に接続
された戻しモータ8と、スプール7に接続された送りモ
ータ9により、正逆自在に搬送可能な状態となる。
そしてランプ等光源10からの光は、反射ミラー11でも
反射され、コンデンサーレンズ群12により集光される。
もってマイクロフィルムFの画像は、投影レンズ13によ
り拡大され、形成された光路Pによりミラー14,ミラー1
5により折り曲げられてスクリーン16上に投影される。
他方この光路Pのエッジ部分の一部は、透光体17を介し
て、スクリーン16の側方に隣接して配設され、投影画像
Sのフォーカス位置付近に位置するセンサ1に受光され
る。
そこで操作者は、操作パネル(図示せず)により上述
の戻しモータ8又は送りモータ9を選択的に駆動させる
ことにより、投影画像Sをスクリーン16上で閲覧等する
ことができる。
リーダープリンターは概略このようになっている。
そして、本発明に係る画像投影装置例えばリーダープ
リンターは、このように、マイクロフィルムF上にマー
ジン領域Mを挟んで写し込まれた複数の画像の内、所望
の画像を検索位置に位置決めし、光源10からの光で照射
して拡大投影するようになっており、次の受光素子,光
学手段,キャリア部4、等を有してなる。
すなわち、受光素子つまり検出手段18のセンサ1の受
光部2と、このような受光素子への光路P前方に設けら
れ、入射端面つまり受光面172の形状が、画像間に形成
されるマージン領域Mに沿った縦長であり、かつ入射端
面に入射した投影光を縮小して受光素子に導く集光性の
光学手段である透光体17と、受光素子からの信号に基づ
き駆動が制御され、所望画像の検索位置決めを行うマイ
クロフィルムFのキャリア部4と、を有してなる。
次に検出手段について述べる。
検出手段18は、集光性を持った透光体17を介して、投
影画像Sの光路Pから受光し、画像とこの画像間のマー
ジン領域とを検出する。
すなわち検出手段18は、ミラー15により折り曲げられ
透光体17を介した光路P上の例えばフォーカス位置に位
置するセンサ1と、このセンサ1からの信号により画像
とマージン領域とを検出する検出部(図示せず)とを有
してなっている。
透光体17は、透明又は半透明のものが用いられ、例え
ば光路Pの光の強さによって適当な透明度のものが選択
される。透光体17の形状は各種のものが考えられるが、
第2図,第4図の(1)図等の図示例にあっては、頂が
底面と平行な頂面として形成された略三角錐台状の板体
よりなり、その頂面たる導出面171をセンサ1と対向さ
せた位置関係よりなっている。そしてその底面たる受光
面172等の大きさは、投影画像S中の文字や絵等透明で
太く書かれた情報Tの大きさとのバランスによって決定
されるが、例えば受光面172は横が3mm程度,縦が20mm程
度のものが用いられる。
このように、この透光体17つまり集光性の光学手段
は、その入射端面つまり受光面172の形状が、縦長とな
っている。そして、このような縦長は、マージン領域M
が縦長であることに対応したものである。なお、画像間
のマージン領域Mが縦長であることは、図面上からも明
白であると共に、マイクロフィルムFに関し従来より周
知の事実である。
又仮想された頂角たる集光角度αは、30度から120度
程度間にて設定される。なお受光面172は、光の拡散性
を備えるようにしておくと、投影画像Sが拡散され、も
って後述の投影画像Sとマージン領域Mとの検出レベル
差が、より明確化することになるという利点がある。又
このような透光体17として、図示例によらず、レンズを
用いる方式も勿論可能である。
そして図示例では透光体17は、その受光面172に対し
その導出面171が縦横両方ともに寸法が縮小されたもの
となっている。又これに伴い投影画像Sも、受光面172
に対しその導出面171では、縦横ともに縮小されたもの
となる。
しかしながら透光体17は係る図示例によらず、受光面
172に対し導出面171は、縦横のうち縦の寸法のみが縮小
されたものであってもよい。すなわち投影画像Sは縦横
のうち縦のみが縮小されたものとなれば、その機能は十
分果たされることになる。
又ミラー15とは別のミラーを用い、光路Pから分岐し
た別光路により光を係る透光体17を介しセンサ1に導く
ようにしてもよい。このセンサ1は、ホトダイオード等
の光電変換素子からなる受光部2を備え、基板19に取り
付けられている。このセンサ1には、第3図に示すよう
に、円筒形で光路P側に開口したフード20を付設しても
よい。これにより、受光部2が光路Pから受光する場
合、機械内部の内面反射等による余分な光、スクリーン
16からの外光等をカットし、もってその影響を防止でき
る利点がある。
さてこの検出手段18すなわちセンサ1は、フォーカス
位置付近で投影画像Sを集光性を持った透光体17を介し
て受光するので、第4図の(1)図に示すように、その
投影画像Sは集光され小さくぼけた状態で受光されるこ
とになる。又検出手段18すなわちセンサ1は、図示例で
は投影画像Sのフォーカス位置に位置しているが、フォ
ーカス位置から若干離れて位置してもよい。そしてフォ
ーカス位置から遠ざかる方向に離れて位置する場合と、
フォーカス位置から近づく方向に離れて位置する場合と
が可能である。又この検出手段18すなわちセンサ1は、
係る透光体17に加え更に光の拡散性をもった反射ミラ
ー,透光板等を介し受光するようにしてもよい。そして
これらの場合には上述に加え、投影画像Sは拡散により
ぼけ状態が進み、もって後述の投影画像Sとマージン領
域Mとの検出レベル差がより明確になるという利点があ
る。
次に検出手段18の検出部は、センサ1により光電変換
された検出レベルと、予め設定された基準電圧すなわち
域値レベルとを比較することにより、投影画像Sとその
間のマージン領域Mとを検出する。すなわち検出部は、
例えば域値レベルをバイアスとして動作するダイオード
スイッチにより、あるいは域値レベルを基準電圧として
A/D変換することにより、2進化された検出信号を生成
する。この検出部は、第4図の(2)図に示すように、
センサ1の検出レベルが、域値レベル以上であれば投影
画像SとみなしてセンサレベルをH、又域値レベル未満
であればマージン領域MとみなしてセンサレベルをLと
する検出信号を生成する。
なおこの検出部におけるレベル配分は、インバーター
を介して反転することにより、ネガ,ポジの双方のマイ
クロフィルムFに適用可能である。従って本発明も、ネ
ガ,ポジ双方のマイクロフィルムに適用可能である。
検出手段18はこのようになっている。
次にキャリア部4について述べる。
キャリア部4は、検出手段18からの信号に基づき駆動
が制御され、所望画像の検索位置決めを行う。
すなわちキャリア部4は、例えばマイクロコンピュー
タ及びその制御の下で作動するタイマを備えてなり、検
出手段18からの検出信号と操作パネルにより入力された
指定信号に基づき、その戻しモータ8及び送りモータ9
の駆動が制御され、もってマイクロフィルムFの所望画
像が検索位置決めされることになる。
キャリア部4はこのようになっている。
以上が構成の一般的説明である。
次に作動一般について説明する。
検出手段18のセンサ1は、例えば投影画像Sのフォー
カス位置にあって、投影画像Sを集光性を持った透光体
17を介して受光する。もって投影画像Sに存在する文字
や絵等太く書かれた情報Tは、集光され小さくぼけた状
態となって、センサ1の受光部2に受光される。これに
よりこの受光部2は相対的に広く働くことになり、その
受光面積は実質上より広がりを持ったものと等しくな
る。そしてこれらの情報Tとマージン領域Mの面積比が
大きく相違することもあいまって、第4図の(2)図の
ごとくセンサ1では、その出力レベルが域値レベルに達
せずこれらの情報Tとマージン領域Mとの検出レベル差
が明確化する。そこで投影画像S中に文字や絵等例えば
透明で太く書かれた情報Tが存在しても、投影画像Sと
マージン領域Mとは、容易にかつ正確に検出,識別され
ることになる。なお第4図の(2)図のグラフにおい
て、縦軸にセンサ1の検出レベルをとり、横軸には画像
の移動距離をとっている。
さてマイクロフィルムF上に写し込まれた画像や、画
像間に挟まれるように形成された縦長のマージン領域M
等は、光源10からの光で照射され、もって、入射端面の
形状が縦長である集光性の光学手段に導かれ、受光素子
にて受光される。つまり図示例では、受光面172の形状
が縦長である集光性の透光体17に導かれ、検出手段18の
センサ1の受光部2にて、受光される(第1図,第2
図,第3図等を参照)。
そこで第1に、投影画像S中の各種の情報Tを、マー
ジン領域Mと誤認識してしまうことは、回避されるよう
になる。
すなわち、受光素子であるセンサ1の受光部2へ投影
される光路Pの前方には、集光性の光学手段である透光
体17が設けられている。そこで、その入射端面つまり受
光面172から入射した投影光は、集光されて縮小され小
さくぼけた状態となって、受光素子であるセンサ1の受
光部2へと導かれる。このように相対的・実質的に、受
光素子であるセンサ1の受光部2が受光する受光面積を
大きくすることによって、受光素子よりの対応信号とし
ての出力を鈍らせる(第4図の(2)図を参照)。
そして、投影画像S中の各種の情報Tの面積は、マー
ジン領域Mに比し著しく小さいので、このように受光面
積を相対的・実質的に大きくしたことにより、投影画像
S中の各種の情報Tのみが、受光素子であるセンサ1の
受光部2にて受光される事態は発生しなくなる(投影画
像S中の各種の情報Tが受光される時は、情報T以外の
その周辺の画像領域も、必ず同時に、受光素子であるセ
ンサ1の受光部2にて受光されるようになる)。
もって、投影画像S中の各種の情報Tは、受光素子で
あるセンサ1よりの対応出力レベルが域値レベルに達し
ないので、検出レベルが明確に異なるマージン領域M
と、誤認識、誤検出してしまうことは回避される。つま
り、図5に示したこの種従来例のように、拡大投影され
る投影画像S中の情報Tが、受光素子であるセンサ1の
受光部2に受光される際、マージン領域Mに匹敵する程
度の光量で受光されることは回避される。
第2に、これに対しマージン領域Mは、正確に検出さ
れる。すなわち、投影画像S間のマージン領域Mが縦長
であることに着目し、これに合わせ、この集光性の光学
手段である透光体17は、入射端面である受光面172の形
状が縦長となっている。
これにより、マージン領域Mの縦長方向(図面上では
上下方向)について、受光素子であるセンサ1の受光部
2の受光面積を、前述に基づき相対的・実質的に大きく
したことにより、同方向の受光素子の対応信号としての
出力を鈍らせるようになっている。そして、これとは逆
に、マージン領域Mの幅狭方向(図面上では左右方向)
については、受光素子であるセンサ1の受光部2の受光
面積は、相対的・実質的にあまり大きくせず、対応信号
としての出力を鈍らせることは防止されている。
これにより縦長のマージン領域Mは、その出力が域値
レベルを越え、前述にした画像S中の各種の情報Tとは
検出レベル差が明確であり、もって確実に検出されるよ
うになる。
キャリア部4では、係る検出手段18による検出信号に
基づき、戻しモータ8及び送りモータ9の駆動が制御さ
れる。
これにより例えば第6図に示すごとく、背面側からみ
て、目的の投影画像Sのエッジは、常にセンサ1の図中
左側先端に位置して停止することになり、正確な位置決
め停止が行われることになる。
又これらは、検出手段18たるセンサ1の受光面積が比
較的狭くとも、容易に達成される。すなわち、センサ1
の数が比較的少なく、又その受光部2が比較的小さくと
も達成可能である。ただし受光部2は、投影画像S中の
前記情報T、例えば図面の枠線をマージン領域Mとして
誤検出しないための縦,横の広がりを、最小限備えてい
ることを要する。
以上が作動の一般的説明である。
次に第1実施例の詳細について述べる。
第6図に示したごとく第1実施例にあっては、検出手
段18の検出対象たるマージン領域Mが比較的狭く、セン
サ1の数が1個よりなり、又キャリア部4の戻しモータ
8,送りモータ9はいずれかのみが各モードにより選択さ
れて駆動制御され、かつともにセンサレベルがLで停止
されるようになっている。
そこで第7図により、この第1実施例の作動等につい
て述べる。
操作パネルの1コマ送りキーが「−1」押下されると
(ステップ)、戻しモードとなり、戻しモータ8が駆
動され(ステップ)、その駆動制御用としてキャリア
部4に設けられたタイマがスタートする(ステップ
)。これにより第1図にも示すようにマイクロフィル
ムFは図中左方向に搬送され、もってスクリーン16上の
投影画像Sは、第6図においては戻し方向Bすなわち左
方向に移動する。このタイマは、センサ1が目的の投影
画像Sに完全に入り、センサレベルがHになるまで作動
し(ステップ)、以後戻しモータ8の駆動制御をキャ
リア部4のマイクロコンピュータに引き渡す。
そしてマイクロコンピュータは、引き続き戻しモータ
8を駆動させ、もって第6図のごとく、センサ1が目的
の投影画像Sのエッジを通過しマージン領域Mに完全に
入り、センサレベルがLになった時点で(ステップ
)、戻しモータ8を停止させる(ステップ)。
他方ステップで操作パネルの1コマ送りキーが「+
1」押下されると、送りモードとなり、送りモータ9が
駆動され(ステップ)、タイマがスタートする(ステ
ップ)。これにより第1図にも示すようにマイクロフ
ィルムFは図中右方向に搬送させ、もってスクリーン16
上の投影画像Sは、第6図においては送り方向Aすなわ
ち右方向に移動する。このタイマは、センサ1が目的の
投影画像Sの1コマ手前の投影画像Sに完全に入り、セ
ンサレベルがHになるまで作動し(ステップ)、以後
送りモータ9の駆動制御をマイクロコンピュータに引き
渡す。
そしてマイクロコンピュータは、引き続き送りモータ
9を駆動させ、もって第6図のごとく、センサ1が目的
の投影画像Sの1コマ手前の投影画像Sのエッジを通過
しマージン領域Mに完全に入り、センサレベルがLとな
った時点で(ステップ)、送りモータを停止させる
(ステップ)。
以上が第1実施例の作動等の説明である。
本発明は、以上説明した第1実施例に限定されず、以
下の各実施例のごとく、検出手段18,キャリア部4等を
構成し、もってより高精度の検索位置決めを実現するこ
とができる。
「第2実施例」 上述の第1実施例は、マージン領域Mの幅がセンサ1
の幅程度に狭い場合には有効であるが、他方マージン領
域Mがセンサ1の幅よりも相当広い場合には、第8図の
(1)図に示す送りモードと(2)図に示す戻しモード
とでは、目的の投影画像Sに対するセンサ1の停止位置
が異なるため、停止位置に誤差△dが生じるという難点
がある。
そして第1実施例の係る場合における難点は、以下の
各実施例においては解消されることになる。
第9図,第10図は、第2実施例を示し、第9図はその
要部の説明図、第10図はその制御例を示すフローチャー
トである。
すなわちこの第2実施例は、センサ1の数が1個より
なり、戻しモータ8と送りモータ9とはいずれかのみが
各モードにより選択されて駆動制御される点は第1実施
例と同じであるが、検出対象たるマージン領域Mが広
く、又戻しモータ8と送りモータ9とは逆のセンサレベ
ルで停止されるようになっている。もってこの第2実施
例においては、目的の投影画像Sのエッジ検出による制
御により、停止位置の誤差をセンサ1の幅dにまで減少
することができる。そしてこの幅dは、センサ1の受光
部2が小さければ実用上問題とはならない。
次に第10図によりその作動等を説明する。
操作パネルの1コマ送りキーが「−1」押下されると
(ステップ)、戻しモードとなり、戻しモータ8が駆
動され(ステップ)、もって投影画像Sは戻し方向B
に移動する。
そしてキャリア部4のマイクロコンピュータは、セン
サ1が目的の投影画像Sに完全に入りセンサレベルがH
となり(ステップ)、事後センサレベルがHの間は戻
しモータ8を駆動させ、更にセンサ1が上記投影画像S
のエッジを通過し、第9図の(2)図のごとく、マージ
ン領域Mに完全に入りセンサレベルがLとなった時点で
(ステップ)、戻しモータ8を停止させる(ステップ
)。
他方ステップで操作パネルの1コマ送りキーが「+
1」押下されると、送りモードとなり、送りモータ9が
駆動され(ステップ)、もって投影画像Sは送り方向
Aに移動する。
そしてキャリア部4のマイクロコンピュータは、セン
サレベルがHの間は送りモータ9を駆動させ続け、セン
サ1が目的の投影画像Sの1コマ手前の投影画像Sのエ
ッジを通過し、マージン領域Mに完全に入り、センサレ
ベルがLとなり(ステップ)、ついで第9図の(1)
図のごとく、センサ1が目的の投影画像Sに完全に入
り、センサレベルが再びHとなった時点で(ステップ
)、送りモータ9を停止させる(ステップ)。
「第3実施例」 第11図,第12図は、第3実施例を示し、第11図はその
要部の説明図、第12図はその制御例を示すフローチャー
トである。
すなわちこの第3実施例は、センサ1の数が1個より
なり、検出対象たるマージン領域Mが広い点は第2実施
例と同じであるが、戻しモータ8と送りモータ9はいず
れかのモード例えば送りモードにおいては経時的に共に
駆動制御され、かつ各モードともセンサレベルがLで停
止されるようになっている。
そこでこの第3実施例においては、停止位置決めさせ
る方向を必ず一定方向図示例では戻し方向Bとすること
により、停止位置の誤差をなくすことができる。
次に第12図によりその作動等を説明する。
操作パネルの1コマ送りキーが「−1」押下されると
(ステップ)、戻しモードとなり、戻しモータ8が駆
動され(ステップ)、そのキャリア部4のタイマがス
タートし(ステップ)、投影画像Sが戻し方向Bに移
動する。そしてセンサレベルがHになると、タイマは送
りモータ9の駆動制御をキャリア部4のマイクロコンピ
ュータに引き渡す(ステップ)。
そこでマイクロコンピュータは、引き続き戻しモータ
8を駆動させ、第11図のごとく、センサレベルがLにな
った時点で(ステップ)、戻しモータ8を停止させる
(ステップ)。
このように、戻しモードでは前述の第1実施例におけ
るものと同一である。
他方ステップで操作パネルの1コマ送りキーが「−
1」押下されると、送りモードとなり、送りモータ9が
駆動され(ステップ)、そのキャリア部4のタイマが
スタートし(ステップ)、投影画像Sが送り方向Aに
移動する。このタイマは、センサ1が目的の投影画像S
の1コマ手前の投影画像Sに完全に入り、センサレベル
がHになるまで作動し(ステップ)、以後送りモータ
9の駆動制御をマイクロコンピュータに引き渡す。
そこでマイクロコンピュータは、引き続き送りモータ
9を駆動させ、センサ1が1コマ手前の投影画像Sのエ
ッジを通過しマージン領域Mに入り、センサレベルがL
となり(ステップ)、更にセンサ1が目的の投影画像
Sに完全に入り、センサレベルがHとなった時点で(ス
テップ)、送りモータ9を停止させる(ステップ
)。
ついでマイクロコンピュータは、逆に戻しモータ8を
駆動させ(ステップ)、第11図のごとく、センサ1が
再び目的の投影画像Sのエッジを通過して元のマージン
領域Mに完全に入り、センサレベルがLになった時点で
(ステップ)、戻しモータ8を停止させる(ステップ
)。
「第4実施例」 第13図,第14図,第15図は、第4実施例を示し、第13
図はその検出手段18の斜視図、第14図はその要部の説明
図、第15図はその制御例を示すフローチャートである。
この実施例にあっては、検出手段18は、対をなす第1,
第2のセンサ11,12を備えている。そして検出対象たる
マージン領域Mは広く、又戻しモータ8と送りモータ9
はいずれかのみが各モードにより選択されて駆動制御さ
れ、かつこの第1,第2のセンサ11,12のセンサレベルを
見て停止されるようになっている。
すなわちこの検出手段18は、一対の第1のセンサ11
び第2のセンサ12からなり、第1のセンサ11,第2のセ
ンサ12,は、所定の中心間隔dで、かつ投影画像Sの送
り方向A,戻し方向Bに対して直角方向たる上下方向にも
適宜距離をおいて基板19上に配置されている。この中心
間隔dは、第1のセンサ11がマージン領域MすなわちL
レベルを、第2のセンサ12が目的の投影画像Sのエッジ
すなわちHレベルを、各々同時に検出するように設定さ
れている。
そこでこの実施例においても、目的の投影画像Sのエ
ッジ検出による制御により停止位置の誤差をなくすこと
ができる。
次に第15図によりその作動等を説明する。
操作パネルの1コマ送りキーが「−1」押下されると
(ステップ)、戻しモードとなり、戻しモータ8が駆
動され(ステップ)、そのキャリア部4のタイマがス
タートする(ステップ)。これにより投影画像Sは戻
し方向Bに移動する。このタイマは、第1のセンサ11
び第2のセンサ12が共に投影画像Sの完全に入るまで作
動し、(ステップ)、以後の戻しモータ8の駆動制御
をキャリア部4のマイクロコンピュータに引き渡す。
そしてマイクロコンピュータは、第14図のごとく、第
1のセンサ11が目的の投影画像Sのエッジを通過し、そ
のマージン領域Mに入りその第1のセンサレベルがLと
なり(ステップ)、かつ第2のセンサ12がまだ目的の
投影画像S中にあり、その第2のセンサレベルがHの状
態で(ステップ)、戻しモータ8を停止させる(ステ
ップ)。
他方ステップで操作パネルの1コマ送りキーが「+
1」押下されると、送りモードとなり、送りモード9が
駆動され(ステップ)、そのキャリア部4のタイマが
スタートし(ステップ)、投影画像Sは送り方向Aに
移動する。このタイマは、第1のセンサ11及び第2のセ
ンサ12が共に目的の投影画像Sの1コマ手前の投影画像
Sに完全に入るまで作動し(ステップ)、以後戻しモ
ータ9の駆動制御をキャリア部4のマイクロコンピュー
タに引き渡す。
そしてマイクロコンピュータは、第14図のごとく、第
2のセンサ12が目的の投影画像Sの1コマ手前の投影画
像Sのエッジを通過し、マージン領域Mを通過して、更
に目的の投影画像Sに完全に入り、その第2のセンサレ
ベルがHとなり(ステップ)、かつ第1のセンサ11
またマージン領域Mにあり、その第1のセンサレベルが
Lの状態で(ステップ)、戻しモータ8を停止させる
(ステップ)。
以上が第4実施例の説明である。
なお第1に、前述の第1,第2,第3の各実施例において
は、センサ1は1個用いられているが、更に第16図の
(1)図の要部の説明図及び(2)図の配線図に示すよ
うに、複数個のセンサ1,1…を上下方向に直線的に配設
するようにしてもよい。そしてこれらのセンサ1,1…の
うち1個でも前述の文字や絵等太く書かれた情報Tを検
出しなければ、マージン領域Mとして処理することによ
り、更に検出精度を高め誤検出をなくすことができる。
又第4実施例においては、第1のセンサ11及び第2のセ
ンサ12を各々、上下方向に直線的に複数配設することに
なる。
なお第2に、以上の各実施例における制御例を示す第
7図,第10図,第12図,第15図の各フローチャートは、
「−」,「+」に反転するシーソーキーたる1コマ送り
キーが用いられ、1コマの投影画像Sの検索位置決めが
行われる場合を示しているが、テンキー等を用いて複数
のコマ数を入力し、かつ目的の投影画像Sの例えば1コ
マ手前の投影画像SまでのマイクロフィルムFの搬送量
を、例えばキャリア部4のタイマで時間を設定すること
により、又はキャリア部4のマイクロコンピュータでセ
ンサ1のH又はLのセンサレベルの個数を計数すること
により、複数のコマにおける投影画像Sの検索位置決め
も可能である。
「発明の効果」 本発明に係る画像投影装置は、以上説明したように、
ブリップマークが設けられていないマイクロフィルムの
投影画像を、入射端面形状が縦長をなす集光性の光学手
段を介し、受光素子にて検出するようにしたことによ
り、停止位置精度を損なうことなく、画像とこの画像間
のマージン領域を正確に検出でき検出の信頼性が向上
し、画像中の情報をマージン領域と誤認識,誤検出して
しまうことは回避され、もって高精度な画像検索が実現
され、又操作性も向上し、しかもこれらは検出手段の受
光面積が狭くとも容易に達成される等コスト面にも優
れ、この種従来例に存した問題点が一掃される等、その
発揮する効果は顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図,第3図,第4図および第6図,第7図
は、本発明の第1実施例を示す。 第1図はその全体構成図、第2図はその検出手段の斜視
図であり、第3図はフード付の検出手段の斜視図であ
る。第4図はその検出方式を示し、(1)図はその検出
状態の斜視説明図、(2)図はその検出レベルを示すグ
ラフである。 なお第5図は従来例に係る検出方式を示し、(1)図は
その検出状態の斜視説明図、(2)図はその検出レベル
を示すグラフである。 第6図,第7図は第1実施例を示し、第6図は背面側か
らみたその要部の説明図、第7図はその制御例を示すフ
ローチャートである。第8図はマージン領域の広い場合
におけるその適用例を示し、(1)図は送りモードにお
ける背面側からみたその説明図、(2)図は戻しモード
における背面側からみたその説明図である。 第9図,第10図は、第2実施例を示し、第9図の(1)
図はその送りモードにおける背面側からみたその要部の
説明図、(2)図はその戻しモードにおける背面側から
みたその要部の説明図であり、第10図はその制御例を示
すフローチャートである。 第11図,第12図は、第3実施例を示し、第11図は背面側
からみたその要部の説明図、第12図はその制御例を示す
フローチャートである。 第13図,第14図,第15図は、第4実施例を示し、第13図
はその検出手段の斜視図、第14図は背面側からみたその
要部の説明図、第15図はその制御例を示すフローチャー
トである。 第16図は、検出手段における複数のセンサの配設例を示
し、(1)図はその要部の説明図、(2)図はその配線
図である。 4……キャリア部 10……光源 17……透光体(集光性の光学手段) 18……検出手段(受光素子) F……マイクロフィルム M……マージン領域M P……光路 S……投影画像

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロフィルム上にマージン領域を挟ん
    で写し込まれた複数の画像の内、所望の画像を検索位置
    に位置決めし、光源からの光で照射して拡大投影する画
    像投影装置において、 受光素子と、該受光素子の投影光路前方に設けられ、入
    射端面形状が画像間に形成されるマージン領域に沿った
    縦長であり、かつ、入射端面に入射した投影光を縮小し
    て該受光素子に導く集光性の光学手段と、該受光素子か
    らの信号に基づき駆動が制御され、所望画像の検索位置
    決めを行う上記マイクロフィルムのキャリア部と、 を有してなることを特徴とする画像投影装置。
JP62207861A 1987-03-31 1987-08-21 画像投影装置 Expired - Lifetime JP2590917B2 (ja)

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JP62207861A JP2590917B2 (ja) 1987-08-21 1987-08-21 画像投影装置
US07/346,285 US4903073A (en) 1987-03-31 1989-05-01 Image projecting apparatus with margin detect means

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JP62207861A JP2590917B2 (ja) 1987-08-21 1987-08-21 画像投影装置

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JPS6450036A JPS6450036A (en) 1989-02-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61250855A (ja) * 1985-04-30 1986-11-07 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 光学的情報信号検出装置
JPS62189449A (ja) * 1986-02-15 1987-08-19 Fuji Photo Film Co Ltd マイクロフイルム検索方法

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