JP3850124B2 - マイクロフィルム検索装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイクロフィルムの走行方向の濃度変化からコマの有無を判定するマイクロフィルム検索装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロフィルムの検索を行うために、各コマごとにコマの走行軸跡幅と重ならない位置に検索用マーク(ブリップ)を付しておき、このブリップを検出して検索する装置が公知である。
【0003】
一方このブリップに代えてコマの有無を検出することにより検索を行うことが考えられている。すなわちコマの走行軸跡幅内に濃度センサを配設しておき、この濃度センサが検出するフィルム濃度の変化からコマの有無を判定するものである。
【0004】
【従来技術の問題点】
このようにコマの有無を検出する場合には、コマの中にコマ間(コマとコマの間)とほぼ同じ濃度の部分(素抜け部という)があると、ここをコマと間違って判定してしまうおそれがある。例えばネガフィルムの場合に、原稿の白い背景がコマ内では黒に記録され、原稿内の黒い文字がコマ内では白(透明)になると共に、コマ以外の部分すなわちコマの周囲が透明(素抜け)になるから、原稿内に黒い領域があるとこの領域がコマの中で透明(素抜け)になる。このためこのコマ内の透明(素抜け)部分をコマ間と誤って判定してしまうことがあり得る。この場合にはコマ数の積算に間違いが生じ正確な検索ができなくなる。
【0005】
そこで透明な素抜け部分の長さを検出して、この長さが設定値以内ならコマ内の素抜け部分であると判定し、設定値以上ならコマ間であると判定することが考えられる。しかしこの場合には、コマ内の素抜け部分を検出している間にフィルム送り方向が逆になると、素抜け部分の長さを実際より長く検出することがあり得る。例えば白(透明)な素抜け部分の長さをカウント中にフィルム送り方向が逆になるとこの長さを最大で実際の2倍にカウントすることになる。このためこの素抜け部分をコマ間と誤って判定することがあり得る。
【0006】
【発明の目的】
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、コマの中にコマの外側(コマ間)とほぼ同様な濃度の部分(ネガフィルムの場合は透明な素抜け部分)があっても、またフィルム送り方向が検索中に変化してもコマ内の素抜け部分をコマ間と誤って判定するのを防ぎ、正しくコマを検出して検索間違いを防止することができるマイクロフィルム検索装置を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の構成】
この発明によればこの目的は、マイクロフィルムの走行方向の濃度変化からコマの有無を判別するマイクロフィルム検索装置において、マイクロフィルムの所定送り量ごとにパルス信号を出力するエンコーダと、コマの走行軌跡幅内でフィルム濃度を検出する濃度センサと、この濃度センサの出力である濃度信号を前記パルス信号に同期して2値化する2値化部と、この2値化信号からコマを検出してリセットされ前記パルス信号を積算することによりフィルム走行量を求めるカウンタと、フィルムの走行方向の変化を検出して前記カウンタをリセットする逆転判別部と、前記カウンタのカウント値に基づいてコマの有無を判定し判定信号を出力する判定部と、前記判定信号に基づいてコマの検索を行う検索部と、を備えることを特徴とするマイクロフィルム検索装置、により達成される。
【0008】
フィルムの撮影方式にシンプレックス法、デュオ法、デュープレックス法などがある場合には、各方式で撮影されたコマに対してフィルム濃度が検出できるように濃度センサを複数個設け、撮影方式に対応した濃度センサを選択して用いることができる。
【0009】
判定部はカウンタのカウント値がコマ間の距離より僅かに小さい距離に対応するしきいカウント値よりも大きくなったことからコマ間であると判定することができる。判定部はこの方法に代えて他の方法、例えばフィルムの送り方向を反転した時にカウンタの積算を停止し次に2値化信号が変化するのを待ってリセットし再び積算を開始する方法が可能である。
【0010】
1つのコマに対して複数の濃度センサでフィルム濃度を検出することも可能である。この場合には各濃度センサの出力に基づく2値化信号を用いてコマの有無を判定できる。例えば複数の2値化信号の全てが一致したことや、多数決など一定割合以上の判定結果からコマの有り無しを判定してもよい。また複数の2値化信号の論理積や論理和を用いてコマの有無を判定することもできる。
【0011】
【原理】
図7を用いてこの発明の原理を説明する。図7の(A)で符号1はネガマイクロフィルムであり、コマ2が一定間隔毎に写し込まれている。このコマ2は、原稿の白い背景が黒に、原稿の文字や画像が白(透明)に写し込まれている。
【0012】
今コマ2内に透明な素抜け部3があるものとする。この素抜け部3は原稿内で黒で塗り潰した部分(黒ベタ部分)に対応する。フィルム1の濃度を検出する光センサaは、フィルム1が図7上で左方向へ走行すれば図上で相対的に右方向へ走査することになる。
【0013】
図7の(B)は、この時の光センサaの出力を所定のしきい値で2値化して得た2値化信号B1を示す。この図で横軸は、光センサaの走査距離Lまたは時間tを示す。この信号B1は、コマ2の外側(透明な素抜け部)で論理“1”(Hレベル)、コマ2内の原稿背景部分で論理“0”(Lレベル)になっている。通常コマ2内の素抜け部3の走査方向の距離(長さ)L1は、コマ間の距離L2よりも小さい。そこでL1とL2の間の長さを有するしきい値L3を設定しておき、論理“0”になる部分の距離Lがしきい値L3以下なら素抜け部3と判定し、L3以上ならコマ間と判定するものである。
【0014】
図7の(C)は光センサaがコマ2内の素抜け部分3を検出中にフィルム1の送り方向が反転した場合の2値化信号B2を示す。この2値化信号B2はフィルム送り方向の反転時点Pを中心にして対称形になる。すなわち時点Pから直前のコマ2Aまでの距離L4は、反転後に同じコマ2Aを検出するまでの距離L4と同じになる。同様に素抜け部3までの距離L1も反転時点Pの前後で等しくなる。このため素抜け部3に入ってから出るまでの距離は2L1となるため、2L1がしきい値L3よりも大(2L1>L3)になることが生じ得る。この場合にはフィルム送り方向を逆転する時にコマを誤検索することになる。
【0015】
例えばフィルム1の一定送り量ごとにロータリーエンコーダが出力するパルス信号をカウンタで積算することにより距離Lを検出する場合に、2値化信号B1、B2が論理“0”の間積算し、論理“1”でリセットすることが考えられる。この場合のカウント値Nは図7(D)に示すように変化する。カウント値Nがしきい値L3に相当するカウント値(しきいカウント値)N3を越えると、この論理“0”の領域はコマ間であると判定する。しかし前記したようにフィルム送りの反転時点Pの前後でカウンタが積算し続けると、図7(D)に仮想線で示すようにカウント値Nがしきいカウント値N3より大きくなり、コマ間と判定することがあり得るものである。
【0016】
そこでこの発明では反転時点Pでカウンタを0にリセットするものである。このリセットによりカウント値Nは時点Pで再び0から積算開始することになり、そのカウント値Nはしきいカウント値N3を越えることがなくなる(図7(D)の実線参照)。このため素抜け部3をコマ間と間違えることがなくなり、正確な検索が可能になるものである。
【0017】
【実施態様】
図1は本発明の一実施態様の使用状態を示す図、図2はここに用いるスキャナの内部を透視した斜視図、図3はその要部の配置を示す側面図、図4はラインセンサ駆動部を示す斜視図、図5は要部を示す図、図6は光センサの配置例を説明する図である。
【0018】
図1において符号10はコンピュータ本体であり、CPUなどを内蔵する。12はCRTや液晶板などの表示手段、14はキーボードであり、これらは机16に載せられている。18はこの机16の下に収納されたスキャナであり、本発明のマイクロフィルム検索装置を内蔵する。20は机16の横に置かれたプリンタである。
【0019】
スキャナ18はその前面上部にカートリッジ挿入口22を持ち、ここに挿入されたカートリッジ24(図2、3参照)に入っている16mm幅のマイクロロールフィルム26の画像を低密度で読取る。読取った画像はコンピュータ本体10内のCPUなどにより所定の画像処理を施された後、表示手段12に表示される。
【0020】
この画像読取りは後記ラインセンサ96を静止させ、フィルム26だけを走行させながら行われ、その間にCRTの表示手段12は読取った画像をフィルム26の走行に同期させて連続的に変化させながら表示する。従って表示手段12の表示はフィルム26の走行に同期して移動することになり、スクリーンに画像を投影するものとほぼ同様な画像を表示手段12に表示させることができる。
【0021】
手動検索の時には、オペレータは表示手段12の画像を見て、プリント出力が必要な画像に対し出力を指示する。この出力指示に基づいてスキャナ18はそのコマの位置を正しい位置にしてその画像全体を高密度画質により読取る。この高密度画像はプリンタ20にプリント出力されたり、光磁気ディスクなどにメモリされたり、外部記憶装置へ転送される。
【0022】
また自動検索の時には、目標コマのアドレスをキーボード14から入力する。この自動検索ではコマを検出し、コマの数をカウントすることにより目標コマを検索する。このコマの検索は、コマの有無を示す後記する判定部112の判定結果を用いて、後記検索部116で行う。
【0023】
次にスキャナ18の構成を説明する。スキャナ18は縦長の筐体28を持ち、この筐体28内の前部上方に供給側リール駆動部30が、前部下方に巻取り側リール駆動部32が配設されている。供給側リール駆動部30は、カートリッジ挿入口22にカートリッジ24が挿入されると、カートリッジ24を自動的に移動させて回転軸にリール24Aを係合させる。またフィルム26の先頭を引き出して下方へ送り、巻取り側リール駆動部32の巻取りリール32Aに導く。
【0024】
ここにフィルム26は、図2、3に示すように、各リール駆動部30、32の間隙の後側すなわち筐体28の前からみて奥側を通る。図3で34、34、36、36はフィルム26のガイドローラである。従ってこの間隙と筐体28の正面パネル28Aとの間に空間38が形成され、ここに後記する光源部52が収容される。
【0025】
巻取り側リール駆動部32は、図3に示すようにリール32Aに接触して走行するドライブベルト40を持つ。このドライブベルト40はガイドローラ42、44、駆動ローラ46、ロータリーエンコーダ48、テンションローラ50に巻掛けられ、駆動ローラ46によりフィルム巻取り方向(矢印方向)に走行駆動される。ロータリーエンコーダ48はインクリメンタリー型であり、フィルム26の一定送り量(例えば0.1mm)ごとに互いに90°の位相差をもった矩形波からなるパルス信号A、B(図5参照)を出力する。
【0026】
52は、前記両リール駆動部30、32の間の空間38に収容される光源部であり、ランプ54、反射鏡56、コンデンサーレンズ58や適宜のフィルター等を有する。図2で60は電源回路部、62はモータなどの電力制御回路部である。
【0027】
次にラインセンサ駆動部64を説明する。ラインセンサ駆動部64は投影レンズ66と一体化されている。すなわち図3,4に示すように、ラインセンサ駆動部64のフレーム(回転フレーム)68には、投影レンズ66を保持する筒部70が一体形成されている。この筒部70に保持される投影レンズ66は固定焦点で約2倍の倍率を持つ。筒部70は、筐体28に固定されたフレーム(固定フレーム)72に回動自在に保持され、読取る画像の傾きを修正できるようにしている。ここに筒部70はフィルム26に垂直な光軸74を中心として回転する。
【0028】
回転フレーム68の筒部70と、固定フレーム72に取付けられたサーボモータ76のプーリ76Aとには、ベルト78が巻掛けられている。そしてモータ76の回転により回転フレーム68は光軸74を中心にして回動可能である。
【0029】
回転フレーム68には、図4に示すように筒部70と反対の面に可動台80が取付られている。すなわちこの可動台80は一対のガイドロッド82、82に摺動自在に保持され、筒部70の開口付近を光軸74に直交する方向へ往復動可能である。
【0030】
回転フレーム68には可動台80の往復方向と平行に、プーリ84、84に巻き掛けたベルト86が設けられ、このベルト86に可動台80の一側が固定されている。また一方のプーリ84にはサーボモータ88の回転がベルト90を介して伝えられる。この結果サーボモータ88を正逆転させることによって、可動台80を光軸74に直交する平面上で往復動させることができる。
【0031】
可動台80には、ガイドロッド82、82に直交する方向、すなわち可動台80の往復方向に直交する方向に、長窓92が形成されている。この長窓92はその長さ方向の中心が光軸74上に位置する。この可動台80の後面すなわち筒部70と反対側の面には、プリント配線基板94が光軸74に直交するように固定されている。
【0032】
この基板94には長窓92に臨むCCDラインセンサ96が固定されている(図3)。なおこの基板94には、このラインセンサ96の出力を増幅するプリアンプなども搭載されている。CCDラインセンサ96の受光面は、投影レンズ66の投影画像の結像面に一致させるのは勿論である。
【0033】
次にコマを検出する装置を図5を用いて説明する。マイクロフィルム26の画像読取り位置すなわち光軸74の位置よりも上流側(供給リール24A側)には、フィルム26を幅方向に横断しかつフィルム26の両面に僅かな間隙を持って対向する一対の光ファイバ保持ブロック100,102が配設されている。これらのブロック100,102にはフィルム幅方向に並べた9本づつの光ファイバ104,106が貫挿されている。
【0034】
これら光ファイバ104,106はフィルム26に対して垂直になるようにブロック100、102に保持され、これらの端面はフィルム26を挟んで対向している。すなわち9本の光ファイバ104の端面は、それぞれ9本の光ファイバ106の端面に対向する。この結果端面がフィルム26を挟んで互いに対向する組合せが9組できることになる。
【0035】
ブロック100に保持された9本の光ファイバ104は束ねられて光源部52のランプ54の近傍へ導かれている。このためランプ54から9本の光ファイバ104に光が入射し、この光がフィルム26の一方の面(ブロック100側の面)に導かれる。
【0036】
ブロック102に保持された9本の光ファイバ106には、それぞれに対向する9本の光ファイバ104が射出する光がフィルム26を経て入射する。9本の光ファイバ106はブロック102からそれぞれ光センサ108に導かれる。9つの光センサ108の出力である濃度信号は2値化部110に別々に入力され、ここで前記エンコーダ48が出力するパルス信号AまたはBに同期して2値化される。
【0037】
9つの2値化信号はそれぞれ判定部112に入力され、ここで各光センサ108の出力に基づいてコマの有無の判定結果が求められる。この判定部112にはまたセンサ選択部114の信号が入力される。このセンサ選択部114はフィルムの撮影方式に対応するコマの走行軌跡幅内端面が位置する光ファイバ106とこれに接続される光センサ108を選択する。判定部112では、これら9つの判定結果のうち、センサ選択部114が選択したセンサ108の判定結果だけを選択して、シンプレックスやデュオやデュープレックスなどの撮影方式に従ってコマの有無を判定する。この判定結果は検索部116に入力され、コマ数を積算して目標コマの検索が行われる。
【0038】
ここにフィルム26の送り方向を反転した時には、フィルム送り量を検出するためのカウンタ118がリセットされカウント値が0に戻される。すなわち図5に示すように、エンコーダ48が出力するパルス信号A、Bに基づいて、逆転判別部120はフィルム送り方向を監視し、フィルム送り方向が逆転するとリセット信号Rをカウンタ118へ送出する。このためパルス信号AまたはBのカウント値を0に戻す。
【0039】
なおこのカウンタ118は光センサ108がコマ内の素抜け部3以外の部分を検出する度にもリセットされる。このカウンタ118は図5では1つだけ示されているが、9つの2値化部110に対してそれぞれ別々に設けておく。9つのカウンタ9を用いる代わりに、複数のカウンタ118をセンサ選択部114により選択された光センサ108に対応する2値化部110に対して組合せを変えて用いることもできる。カウンタ118は図5では判定部112に含ませたが、判定部112と別体に構成してもよい。
【0040】
9本の光ファイバ104,106の端面は、図5、6に示すようにフィルム26の走行方向に対して直交する直線上にあり、かつフィルム26の幅方向の異なる位置にある。この実施態様では、光センサ108が光ファイバ106の入射光量を検出するので、実質的には光ファイバ106の端面がフィルム26に対向する位置に光センサ108が位置するのと同じである。従ってこの図6では、光ファイバ106のフィルム26側の端面位置に光センサ108が位置するものとして表現している。
【0041】
この実施態様ではこれら9つの光センサ108は、フィルム撮影方式が異なる場合にも常に複数の光センサ108が1つのコマを通過するように、フィルム幅方向の位置決めがなされている。図6で(A)はシンプレックス方式の場合であり、この時は判定部112はセンサ選択部114の出力に基づいて8つの光センサ108(A)でコマを検出し、他の1つの光センサ108Bでブリップ122を検出する。
【0042】
従って判定部112では、8つの2値化部110の出力である2値化信号を用いてコマ間あるいは素抜け部3を判定し、これらの長さをカウンタ118のカウント値から求めてコマの有無を判定する。例えば判定結果の過半数あるいは一定割合以上が黒ならコマ有りと判定する。2値化信号の論理積または論理和を用いて判定してもよい。この時フィルム送りの逆転があれば、カウンタ118をリセットすることは前記した通りである。またこの場合にはブリップ118付きのフィルムに対してはブリップ118を検出する光センサ108Bの出力を用いて検索するようにしてもよい。
【0043】
図6の(B)はデュープレックス方式の場合であり、原稿の表と裏を上下のチャネルに同時撮影しているから、両チャネルの間にコマを検出しない光センサ108Cが存在する。従ってこの場合には判定部112は、センサ選択部114の出力に基づいて、この光センサ108Cの出力を除いて上・下チャネルの幅内を通る3つづつの光センサ108D、108Eの出力を用いて各チャネルのコマを検出する。
【0044】
図6の(C)はデュオ方式の場合であり、中央の光センサ108Fがコマを検出しない。このため判定部112では、センサ選択部114の出力に基づいて、その上と下に分けられた2つのグループに含まれる4つづつの光センサ108G、108Hで各チャネルのコマを検出する。検索部116では判定部112が出力する判定信号を積算することにより、目標のコマを検索する。
【0045】
以上説明した実施態様では画像撮影用の光源部52を用いて各光ファイバ104に光を導いているので、光源を簡素化できる利点がある。しかしこの発明は他の1つの光源を用いたり、複数の光源を用いて各光ファイバ104に光を導いてもよい。また1つの濃度センサでコマを検出するものを含む。
【0046】
この実施態様ではこのように光ファイバ104,106を用いているから、幅の狭いフィルム26の幅方向にこれらの光ファイバ104,106の端面を互いに接近させて配設することが可能になる。しかし本発明で複数の濃度センサを用いる場合には、十分に小さい濃度センサを近接配置できるものを使用することができる。例えばフォトトランジスタやフォトダイオードを直線上に並べたフォトトランジスタアレイ、フォトダイオードアレイなどが使用可能である。またCCDラインセンサであってもよい。
【0047】
またこの実施態様では濃度センサ(光センサ)をフィルム走行方向に直交する直線上に並べているから時間的に同一のタイミングでコマの有無を検出することができる。このため複数の濃度センサ(光センサ)をフィルムの走行方向にずらして配置する場合のように、各濃度センサ(光センサ)の出力タイミングのずれを補正する必要が無くなり、回路構成が単純になる。
【0048】
【発明の効果】
請求項1の発明は以上のように、エンコーダの出力パルス信号をカウンタで積算することによりフィルム送り量を監視し、このカウンタをコマの検出時とフィルム送り方向の逆転時にリセットする一方、コマの走行軌跡幅内で濃度変化を検出し、これをエンコーダのパルス信号に同期して2値化し、この2値化信号に基づいてコマの有無を判定するものであるから、コマ内の素抜け部を濃度センサが走査中にフィルムの送り方向が反転されても、この素抜け部をコマ間と誤検出することがなくなり、正しくコマの有無を判定することができる。このため、コマの検出精度が上がりコマの検索精度が上がる。
【0049】
この場合、異なる撮影方式で撮影されたコマの走行軌跡内にそれぞれ濃度センサが位置するようにすれば、撮影方式が異なるフィルムの検索にも用いることが可能になる(請求項2)。ここにカウント値がコマ間の距離より僅かに小さい距離に対応するしきいカウント値よりも大きくなったことからコマ間と判定することができる(請求項3)。
【0050】
また共通のコマに対して複数の濃度センサで濃度を検出し、これらの複数の2値化信号に基づいてコマの有無を判別すれば、検索精度は一層向上する(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様の使用状態を示す図
【図2】ここに用いるスキャナの内部を透視した斜視図
【図3】その要部の配置を示す側面図
【図4】ラインセンサ駆動部を示す斜視図
【図5】要部を示す図
【図6】光センサの配置を説明する図
【図7】本発明の原理を説明する図
【符号の説明】
26 マイクロフィルム
48 エンコーダ
104,106 光ファイバ
108 濃度センサを構成する光センサ
110 2値化部
112 判定部
114 センサ選択部
116 検索部
118 カウンタ
120 逆転判別部
N カウント値
3 しきいカウント値

Claims (4)

  1. マイクロフィルムの走行方向の濃度変化からコマの有無を判別するマイクロフィルム検索装置において、
    マイクロフィルムの所定送り量ごとにパルス信号を出力するエンコーダと、コマの走行軌跡幅内でフィルム濃度を検出する濃度センサと、この濃度センサの出力である濃度信号を前記パルス信号に同期して2値化する2値化部と、この2値化信号からコマを検出してリセットされ前記パルス信号を積算することによりフィルム走行量を求めるカウンタと、フィルムの走行方向の変化を検出して前記カウンタをリセットする逆転判別部と、前記カウンタのカウント値に基づいてコマの有無を判定し判定信号を出力する判定部と、前記判定信号に基づいてコマの検索を行う検索部と、を備えることを特徴とするマイクロフィルム検索装置。
  2. 濃度センサは異なる撮影方式で撮影された各コマの走行軌跡幅内にそれぞれ位置するように複数個設けられている請求項1のマイクロフィルム検索装置。
  3. 判定部は、カウンタのカウント値がコマ間の距離より僅かに小さい距離に対応するしきいカウント値よりも大きくなったことからコマ間であると判定する請求項1のマイクロフィルム検索装置。
  4. 共通のコマに対して複数の位置でフィルム濃度を検出する複数の濃度センサを備え、判定部はこれら濃度センサの出力に基づく2値化信号を用いてコマの有無を判定する請求項1または2または3のマイクロフィルム検索装置。
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