JP2590718Y2 - 周波数特性補正回路を備えた共同聴視施設用増幅器 - Google Patents
周波数特性補正回路を備えた共同聴視施設用増幅器Info
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- JP2590718Y2 JP2590718Y2 JP1992012916U JP1291692U JP2590718Y2 JP 2590718 Y2 JP2590718 Y2 JP 2590718Y2 JP 1992012916 U JP1992012916 U JP 1992012916U JP 1291692 U JP1291692 U JP 1291692U JP 2590718 Y2 JP2590718 Y2 JP 2590718Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、共同聴視施設におい
て、ヘッドエンドから同軸ケーブルによって各端末に向
かって伝送されるテレビジョン放送信号を中継増幅する
共同聴視施設用増幅器に関する。
て、ヘッドエンドから同軸ケーブルによって各端末に向
かって伝送されるテレビジョン放送信号を中継増幅する
共同聴視施設用増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】共同聴視施設では、図5に示すように、
ヘッドエンド10からのテレビジョン放送信号は同軸ケ
ーブル12を介して伝送されるが、同軸ケーブル12
は、伝送される信号の周波数の平方根に比例する減衰特
性を有している。従来、この減衰特性を補償するため
に、同軸ケーブル12中に介在する共同聴視施設用増幅
器14、14・・・に、定数固定のイコライザーを設け
ることが行われていた。
ヘッドエンド10からのテレビジョン放送信号は同軸ケ
ーブル12を介して伝送されるが、同軸ケーブル12
は、伝送される信号の周波数の平方根に比例する減衰特
性を有している。従来、この減衰特性を補償するため
に、同軸ケーブル12中に介在する共同聴視施設用増幅
器14、14・・・に、定数固定のイコライザーを設け
ることが行われていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような定
数固定のイコライザーを用いた場合、同軸ケーブルの長
さが予定通りでない等の理由により、各増幅器14にお
いてそれまでに被った減衰を完全に補償することができ
ず、微少な偏差が生じることがある。このような偏差が
各増幅器14においてそれぞれ発生すると、各増幅器1
4は同軸ケーブル10を介してカスケード接続されてい
るので、後方に設けられている増幅器に向かうほど累積
されており、C/N比や歪みの劣化を生じ、端末におい
て画像に乱れを及ぼすという問題点があった。また、同
じくカスケード接続により同軸ケーブルの長さが予定通
りでない等の理由により反射が発生し、周波数帯域内で
レベルが波状に変化し、特定の周波数において信号レベ
ルが大きくなり、やはり端末において画像に乱れを生じ
るという問題点もあった。
数固定のイコライザーを用いた場合、同軸ケーブルの長
さが予定通りでない等の理由により、各増幅器14にお
いてそれまでに被った減衰を完全に補償することができ
ず、微少な偏差が生じることがある。このような偏差が
各増幅器14においてそれぞれ発生すると、各増幅器1
4は同軸ケーブル10を介してカスケード接続されてい
るので、後方に設けられている増幅器に向かうほど累積
されており、C/N比や歪みの劣化を生じ、端末におい
て画像に乱れを及ぼすという問題点があった。また、同
じくカスケード接続により同軸ケーブルの長さが予定通
りでない等の理由により反射が発生し、周波数帯域内で
レベルが波状に変化し、特定の周波数において信号レベ
ルが大きくなり、やはり端末において画像に乱れを生じ
るという問題点もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案では、同軸ケーブルに伝送されたテレビジ
ョン放送信号を増幅する共同聴視施設用増幅器が、上記
テレビジョン放送信号が入力される可変イコライザー
と、このイコライザーの出力を増幅する増幅手段と、増
幅手段の出力が入力される可変トラップとを有してい
る。可変イコライザーは、上限及び下限周波数での損失
を固定し、予測される複数の長さの異なる同軸ケーブル
のいずれによって上記テレビジョン放送信号が入力され
ても、その長さの同軸ケーブルによる損失を補償しうる
ように中央周波数での損失を可変可能に構成されてい
る。可変トラップは、トラップ周波数を連続的に可変可
能な第1の操作子と、上記トラップ周波数における損失
を連続的に可変可能な第2の操作子とを、有している。
めに、本考案では、同軸ケーブルに伝送されたテレビジ
ョン放送信号を増幅する共同聴視施設用増幅器が、上記
テレビジョン放送信号が入力される可変イコライザー
と、このイコライザーの出力を増幅する増幅手段と、増
幅手段の出力が入力される可変トラップとを有してい
る。可変イコライザーは、上限及び下限周波数での損失
を固定し、予測される複数の長さの異なる同軸ケーブル
のいずれによって上記テレビジョン放送信号が入力され
ても、その長さの同軸ケーブルによる損失を補償しうる
ように中央周波数での損失を可変可能に構成されてい
る。可変トラップは、トラップ周波数を連続的に可変可
能な第1の操作子と、上記トラップ周波数における損失
を連続的に可変可能な第2の操作子とを、有している。
【0005】
【作用】本考案では、テレビジョン放送信号は、可変イ
コライザーによって周波数特性が調整された後、増幅手
段によって増幅され、可変トラップに供給される。可変
イコライザーは、予測される複数の長さの異なる同軸ケ
ーブルのいずれによってテレビジョン放送信号が入力さ
れても、その同軸ケーブルの長さに基づく周波数特性の
乱れを補償するように、その周波数特性が調整される。
可変イコライザーのみの調整では、例えば同軸ケーブル
の長さが予定通りの長さでないことに起因して、同軸ケ
ーブルの長さに起因する周波数特性の乱れを所定のよう
に調整できない場合がある。また、その長さが予定して
いたものとどの程度異なるかは千差万別である。そこ
で、連続的にトラップ周波数を変化でき、かつトラップ
周波数における損失を連続的に変化できる可変トラップ
を用いて、予定通りの長さの同軸ケーブルが使用されな
かった場合に生じる周波数特性の乱れを補償している。
また、増幅手段の後段に可変トラップを設けているの
で、増幅手段がバッファーとして機能し、入力側のVS
WRが悪化することもない。
コライザーによって周波数特性が調整された後、増幅手
段によって増幅され、可変トラップに供給される。可変
イコライザーは、予測される複数の長さの異なる同軸ケ
ーブルのいずれによってテレビジョン放送信号が入力さ
れても、その同軸ケーブルの長さに基づく周波数特性の
乱れを補償するように、その周波数特性が調整される。
可変イコライザーのみの調整では、例えば同軸ケーブル
の長さが予定通りの長さでないことに起因して、同軸ケ
ーブルの長さに起因する周波数特性の乱れを所定のよう
に調整できない場合がある。また、その長さが予定して
いたものとどの程度異なるかは千差万別である。そこ
で、連続的にトラップ周波数を変化でき、かつトラップ
周波数における損失を連続的に変化できる可変トラップ
を用いて、予定通りの長さの同軸ケーブルが使用されな
かった場合に生じる周波数特性の乱れを補償している。
また、増幅手段の後段に可変トラップを設けているの
で、増幅手段がバッファーとして機能し、入力側のVS
WRが悪化することもない。
【0006】
【実施例】図1に示すように、この実施例の共同聴視施
設用増幅器は、入力端子20を有し、この入力端子20
には、同軸ケーブルを介して前段の共同聴視施設用増幅
器からテレビジョン放送信号が供給されている。このテ
レビジョン放送信号は、元々は共同聴視施設のヘッドエ
ンドから出力されたものである。
設用増幅器は、入力端子20を有し、この入力端子20
には、同軸ケーブルを介して前段の共同聴視施設用増幅
器からテレビジョン放送信号が供給されている。このテ
レビジョン放送信号は、元々は共同聴視施設のヘッドエ
ンドから出力されたものである。
【0007】この入力端子20のテレビジョン放送信号
は、ハイパスフィルタ22を介して可変イコライザー2
4に供給される。また、この可変イコライザー24の出
力は、増幅器26で増幅された後、可変トラップ28に
供給される。この可変トラップ28の出力は、ゲインコ
ントロール回路30、チルト回路31を介して増幅器3
2に供給され、ここで更に増幅された後、ハイパスフィ
ルタ34を介して出力端子36に供給される。出力端子
36には、同軸ケーブルが接続されており、この同軸ケ
ーブルを介して後段の共同聴視施設用増幅器にテレビジ
ョン放送信号を供給する。即ち、この実施例の共同聴視
施設用増幅器は、同軸ケーブルを介してカスケード接続
された複数の共同聴視施設用増幅器の中の1つをなして
いる。
は、ハイパスフィルタ22を介して可変イコライザー2
4に供給される。また、この可変イコライザー24の出
力は、増幅器26で増幅された後、可変トラップ28に
供給される。この可変トラップ28の出力は、ゲインコ
ントロール回路30、チルト回路31を介して増幅器3
2に供給され、ここで更に増幅された後、ハイパスフィ
ルタ34を介して出力端子36に供給される。出力端子
36には、同軸ケーブルが接続されており、この同軸ケ
ーブルを介して後段の共同聴視施設用増幅器にテレビジ
ョン放送信号を供給する。即ち、この実施例の共同聴視
施設用増幅器は、同軸ケーブルを介してカスケード接続
された複数の共同聴視施設用増幅器の中の1つをなして
いる。
【0008】可変イコライザー24は、その入力端38
と出力端40との間に、直列に接続された抵抗器42、
44を有し、これら抵抗器42、44の接続点には抵抗
器46の一端が接続され、この抵抗器46の他端は、コ
ンデンサ48、インダクタ50の並列回路を介して接地
されている。また、入力端38と出力端40との間に
は、コンデンサ52、インダクタ54の直列回路も接続
され、さらに入力端38と出力端40との間には、イン
ダクタ56とコンデンサ58との直列回路も接続されて
いる。
と出力端40との間に、直列に接続された抵抗器42、
44を有し、これら抵抗器42、44の接続点には抵抗
器46の一端が接続され、この抵抗器46の他端は、コ
ンデンサ48、インダクタ50の並列回路を介して接地
されている。また、入力端38と出力端40との間に
は、コンデンサ52、インダクタ54の直列回路も接続
され、さらに入力端38と出力端40との間には、イン
ダクタ56とコンデンサ58との直列回路も接続されて
いる。
【0009】また、入力端38には抵抗器60の一端が
接続され、他端は切換スイッチ62の接触子62aに接
続されている。この切換スイッチ62の接点62bはコ
ンデンサ64を介して出力端40に接続され、接点62
cは抵抗器66とコンデンサ68の直列回路を介して出
力端40に接続されている。また、接点62dは抵抗器
70とコンデンサ72の直列回路を介して出力端40に
接続されている。
接続され、他端は切換スイッチ62の接触子62aに接
続されている。この切換スイッチ62の接点62bはコ
ンデンサ64を介して出力端40に接続され、接点62
cは抵抗器66とコンデンサ68の直列回路を介して出
力端40に接続されている。また、接点62dは抵抗器
70とコンデンサ72の直列回路を介して出力端40に
接続されている。
【0010】この可変イコライザー24の各構成素子の
値の一例を示すと、次の通りである。 抵抗器42、44=33Ω、抵抗器46=47Ω、抵抗器60=15Ω、 抵抗器66=18Ω、抵抗器70=47Ω、コンデンサ48=4pF、 コンデンサ52=39pF、コンデンサ58=2.5pF、 コンデンサ64=6pF、コンデンサ68=3pF コンデンサ72=0.5pF、インダクタ50=6φ・3ターン インダクタ54=6φ・4ターン、インダクタ56=6φ・3ターン
値の一例を示すと、次の通りである。 抵抗器42、44=33Ω、抵抗器46=47Ω、抵抗器60=15Ω、 抵抗器66=18Ω、抵抗器70=47Ω、コンデンサ48=4pF、 コンデンサ52=39pF、コンデンサ58=2.5pF、 コンデンサ64=6pF、コンデンサ68=3pF コンデンサ72=0.5pF、インダクタ50=6φ・3ターン インダクタ54=6φ・4ターン、インダクタ56=6φ・3ターン
【0011】この可変イコライザー24は、切換スイッ
チ62の接触子62aを接点62cに接続している状態
では、図2に実線で示すように平坦な周波数特性を示
し、接触子62aを接点62b側に切り換えると、図2
に点線Aで示すように上に凸な周波数特性を示し、接触
子62aを接点62dに切り換えると、図2に点線Bで
示すように下に凸な周波数特性を示す。即ち、下限周波
数及び上限周波数における損失は固定されており、中間
周波数における損失が切換スイッチ62の切換に応じて
変化する。なお、上限周波数における損失は抵抗器4
2、44の値によって決まり、下限周波数における損失
は抵抗器46の値によって決まる。
チ62の接触子62aを接点62cに接続している状態
では、図2に実線で示すように平坦な周波数特性を示
し、接触子62aを接点62b側に切り換えると、図2
に点線Aで示すように上に凸な周波数特性を示し、接触
子62aを接点62dに切り換えると、図2に点線Bで
示すように下に凸な周波数特性を示す。即ち、下限周波
数及び上限周波数における損失は固定されており、中間
周波数における損失が切換スイッチ62の切換に応じて
変化する。なお、上限周波数における損失は抵抗器4
2、44の値によって決まり、下限周波数における損失
は抵抗器46の値によって決まる。
【0012】可変トラップ28は、その入力端74と出
力端76との間に、直列に接続された抵抗器78、80
を有し、これらの接続点と基準電位点との間に抵抗器8
2とインダクタ84の直列回路が設けられている。ま
た、入力端74と出力端76との間に、抵抗器78、8
0と並列にインダクタ86、コンデンサ88の直列回路
が設けられている。
力端76との間に、直列に接続された抵抗器78、80
を有し、これらの接続点と基準電位点との間に抵抗器8
2とインダクタ84の直列回路が設けられている。ま
た、入力端74と出力端76との間に、抵抗器78、8
0と並列にインダクタ86、コンデンサ88の直列回路
が設けられている。
【0013】入力端74と基準電位点との間には、コン
デンサ90、インダクタ92、94の直列回路が設けら
れ、インダクタ92、94の接続点にはPINダイオー
ド96のカソードが接続され、このPINダイオード9
6のアノードは、抵抗器98、100、高周波阻止コイ
ル102を介して操作子、例えば可変抵抗器104の摺
動子に接続されている。この可変抵抗器の一端は基準電
位点に接続され、他端は開閉スイッチ106を介して+
Vの電源に接続されている。また、高周波阻止コイル1
02と抵抗器100との接続点は、コンデンサ108を
介して接地されている。
デンサ90、インダクタ92、94の直列回路が設けら
れ、インダクタ92、94の接続点にはPINダイオー
ド96のカソードが接続され、このPINダイオード9
6のアノードは、抵抗器98、100、高周波阻止コイ
ル102を介して操作子、例えば可変抵抗器104の摺
動子に接続されている。この可変抵抗器の一端は基準電
位点に接続され、他端は開閉スイッチ106を介して+
Vの電源に接続されている。また、高周波阻止コイル1
02と抵抗器100との接続点は、コンデンサ108を
介して接地されている。
【0014】PINダイオード96のアノードは、コン
デンサ110を介して可変容量ダイオード112、11
4のカソードに接続され、これら可変容量ダイオード1
12、114のアノードはそれぞれ基準電位点に接続さ
れている。これら可変容量ダイオード112、114の
カソードは、抵抗器116、高周波阻止コイル118を
介して操作子、例えば可変抵抗器120の摺動子に接続
され、この可変抵抗器120の一端は基準電位点に接続
され、他端は+Vの電源に接続されている。また、抵抗
器116と高周波阻止コイル118の接続点はコンデン
サ122を介して接地されている。
デンサ110を介して可変容量ダイオード112、11
4のカソードに接続され、これら可変容量ダイオード1
12、114のアノードはそれぞれ基準電位点に接続さ
れている。これら可変容量ダイオード112、114の
カソードは、抵抗器116、高周波阻止コイル118を
介して操作子、例えば可変抵抗器120の摺動子に接続
され、この可変抵抗器120の一端は基準電位点に接続
され、他端は+Vの電源に接続されている。また、抵抗
器116と高周波阻止コイル118の接続点はコンデン
サ122を介して接地されている。
【0015】この可変トラップ28の各構成要素の値の
一例を示すと、次の通りである。 抵抗器78、80=22Ω、抵抗器82=68Ω、抵抗器98=1KΩ、 抵抗器100=1KΩ、可変抵抗器104=5KΩ、抵抗器116=10KΩ 可変抵抗器120=5KΩ、コンデンサ88=7pF コンデンサ90、108、110、122=1000pF インダクタ84=6φ・4ターン、インダクタ86=4φ・2ターン インダクタ92、94=6φ・4ターン
一例を示すと、次の通りである。 抵抗器78、80=22Ω、抵抗器82=68Ω、抵抗器98=1KΩ、 抵抗器100=1KΩ、可変抵抗器104=5KΩ、抵抗器116=10KΩ 可変抵抗器120=5KΩ、コンデンサ88=7pF コンデンサ90、108、110、122=1000pF インダクタ84=6φ・4ターン、インダクタ86=4φ・2ターン インダクタ92、94=6φ・4ターン
【0016】このような可変トラップ28では、開閉ス
イッチ106を閉成すると、可変抵抗器104、高周波
阻止コイル102、抵抗器100、98、PINダイオ
ード96、インダクタ94を介して電流が流れ、図3に
示すようにトラップが形成される。そして、可変抵抗器
104の摺動子を摺動させることによってPINダイオ
ード96の抵抗値が変化し、図3に矢印で示すようにト
ラップの損失量が変化する。また、可変抵抗器120の
摺動子を摺動させることによって可変容量ダイオード1
12、114に印加される電圧が変化し、可変容量ダイ
オード112、114の容量が変化する。これによって
図4に示すようにトラップ周波数が変化する。従って、
同軸ケーブルの長さが予定通りでないことに起因して特
定周波数においてテレビジョン放送信号のレベルが大き
くなり、可変イコライザー24で補正できない場合、そ
の特定周波数に可変トラップ28のトラップ周波数を調
整し、かつ減衰量を調整することによって、特定周波数
でのテレビジョン放送信号のレベルが大きい状態を解消
できる。
イッチ106を閉成すると、可変抵抗器104、高周波
阻止コイル102、抵抗器100、98、PINダイオ
ード96、インダクタ94を介して電流が流れ、図3に
示すようにトラップが形成される。そして、可変抵抗器
104の摺動子を摺動させることによってPINダイオ
ード96の抵抗値が変化し、図3に矢印で示すようにト
ラップの損失量が変化する。また、可変抵抗器120の
摺動子を摺動させることによって可変容量ダイオード1
12、114に印加される電圧が変化し、可変容量ダイ
オード112、114の容量が変化する。これによって
図4に示すようにトラップ周波数が変化する。従って、
同軸ケーブルの長さが予定通りでないことに起因して特
定周波数においてテレビジョン放送信号のレベルが大き
くなり、可変イコライザー24で補正できない場合、そ
の特定周波数に可変トラップ28のトラップ周波数を調
整し、かつ減衰量を調整することによって、特定周波数
でのテレビジョン放送信号のレベルが大きい状態を解消
できる。
【0017】なお、可変トラップ28を増幅器26の後
段に設け、入力端子20側から離したのは、もし可変ト
ラップ28を入力端子20側に設けた場合、開閉スイッ
チ106を閉成して、可変トラップ28を作動させた場
合、入力側VSWRが悪化するためである。
段に設け、入力端子20側から離したのは、もし可変ト
ラップ28を入力端子20側に設けた場合、開閉スイッ
チ106を閉成して、可変トラップ28を作動させた場
合、入力側VSWRが悪化するためである。
【0018】このように、この実施例では、可変イコラ
イザー24によって周波数特性を下に凸な状態や上に凸
な状態に可変できる上に、可変トラップ28によってト
ラップを形成したり、しなかったり、形成した場合に
は、そのトラップ周波数を任意の周波数に設定できる
し、そのトラップ周波数における損失量を任意に変更す
ることができる。従って、入力端子20に入力されたテ
レビジョン放送信号の周波数特性に応じて、可変イコラ
イザー24、可変トラップ28を調整することによっ
て、入力されたテレビジョン放送信号の周波数特性を平
坦に補正することができる。
イザー24によって周波数特性を下に凸な状態や上に凸
な状態に可変できる上に、可変トラップ28によってト
ラップを形成したり、しなかったり、形成した場合に
は、そのトラップ周波数を任意の周波数に設定できる
し、そのトラップ周波数における損失量を任意に変更す
ることができる。従って、入力端子20に入力されたテ
レビジョン放送信号の周波数特性に応じて、可変イコラ
イザー24、可変トラップ28を調整することによっ
て、入力されたテレビジョン放送信号の周波数特性を平
坦に補正することができる。
【0019】なお、この実施例のように可変イコライザ
ー24、可変トラップ28を設けた共同聴視施設用増幅
器を、共同聴視施設の全ての共同聴視施設用増幅器とし
て使用することもできるし、全ての共同聴視施設用増幅
器の一部のものに、この実施例の共同聴視施設用増幅器
を用いてもよい。
ー24、可変トラップ28を設けた共同聴視施設用増幅
器を、共同聴視施設の全ての共同聴視施設用増幅器とし
て使用することもできるし、全ての共同聴視施設用増幅
器の一部のものに、この実施例の共同聴視施設用増幅器
を用いてもよい。
【0020】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、同軸ケ
ーブルの長さが予定通りであれば、同軸ケーブルに基づ
いてテレビジョン放送信号に生じた損失を、可変イコラ
イザーによって補償することができる。しかし、同軸ケ
ーブルの長さが予定通りでない場合、同軸ケーブルに基
づいてテレビジョン放送信号に生じた損失を補償するこ
とはできない。しかも、その同軸ケーブルの長さは、予
定したものよりも長いか短いかも場合によって異なる。
そこで、トラップ周波数と、そのトラップ周波数におけ
る損失とを、それぞれ連続的に調整できる第1及び第2
の操作子を備えた可変トラップによって、可変イコライ
ザーが調整できなかった同軸ケーブルによる損失を補償
している。従って、端末側での画像の乱れを確実に防止
することができる。また、可変トラップは、増幅手段の
出力側に設けられているので、増幅手段がバッファーと
して機能するので、可変トラップを設けていても、この
増幅器の入力側VSWRが悪化することを防止すること
ができる。
ーブルの長さが予定通りであれば、同軸ケーブルに基づ
いてテレビジョン放送信号に生じた損失を、可変イコラ
イザーによって補償することができる。しかし、同軸ケ
ーブルの長さが予定通りでない場合、同軸ケーブルに基
づいてテレビジョン放送信号に生じた損失を補償するこ
とはできない。しかも、その同軸ケーブルの長さは、予
定したものよりも長いか短いかも場合によって異なる。
そこで、トラップ周波数と、そのトラップ周波数におけ
る損失とを、それぞれ連続的に調整できる第1及び第2
の操作子を備えた可変トラップによって、可変イコライ
ザーが調整できなかった同軸ケーブルによる損失を補償
している。従って、端末側での画像の乱れを確実に防止
することができる。また、可変トラップは、増幅手段の
出力側に設けられているので、増幅手段がバッファーと
して機能するので、可変トラップを設けていても、この
増幅器の入力側VSWRが悪化することを防止すること
ができる。
【図1】本考案による共同聴視施設用増幅器の1実施例
の回路図である。
の回路図である。
【図2】同実施例の可変イコライザーの周波数特性図で
ある。
ある。
【図3】同実施例の可変トラップにおける損失量の変化
を示す図である。
を示す図である。
【図4】同実施例の可変トラップにおけるトラップ周波
数の変化を示す図である。
数の変化を示す図である。
【図5】従来の共同聴視施設のブロック図である。
24 可変イコライザー 28 可変トラップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03G 5/02 H03G 5/14 H03H 7/01 H04N 7/16
Claims (1)
- 【請求項1】 同軸ケーブルに伝送されたテレビジョン
放送信号を増幅する共同聴視施設用増幅器において、上記テレビジョン放送信号が入力され、上限及び下限周
波数での損失を固定し、予測される複数の長さの異なる
同軸ケーブルのいずれによって上記テレビジョン放送信
号が入力されても、その長さの同軸ケーブルによる損失
を補償しうるように中央周波数での損失を可変可能に構
成された 可変イコライザーと、この可変イコライザーの出力を増幅する増幅手段と、 この増幅手段の出力が入力され、トラップ周波数を連続
的に可変可能な第1の操作子と、上記トラップ周波数に
おける損失を連続的に可変可能な第2の操作子とを、有
する 可変トラップとを、 設けたことを特徴とする周波数特性補正回路を備えた共
同聴視施設用増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992012916U JP2590718Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 周波数特性補正回路を備えた共同聴視施設用増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992012916U JP2590718Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 周波数特性補正回路を備えた共同聴視施設用増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565116U JPH0565116U (ja) | 1993-08-27 |
JP2590718Y2 true JP2590718Y2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=11818676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992012916U Expired - Fee Related JP2590718Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 周波数特性補正回路を備えた共同聴視施設用増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590718Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6028315A (ja) * | 1983-07-27 | 1985-02-13 | Hitachi Ltd | 入力フイルタ |
JPS60103927U (ja) * | 1983-12-22 | 1985-07-16 | パイオニア株式会社 | リモ−トコントロ−ル・グラフイツクイコライザ− |
JPH02166817A (ja) * | 1988-12-20 | 1990-06-27 | Fujitsu General Ltd | バンドパスフィルタ回路 |
JPH0292227U (ja) * | 1988-12-29 | 1990-07-23 |
-
1992
- 1992-02-05 JP JP1992012916U patent/JP2590718Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0565116U (ja) | 1993-08-27 |
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