JP2590707B2 - あいまい指示可能なポインティング装置 - Google Patents

あいまい指示可能なポインティング装置

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JP2590707B2
JP2590707B2 JP27421893A JP27421893A JP2590707B2 JP 2590707 B2 JP2590707 B2 JP 2590707B2 JP 27421893 A JP27421893 A JP 27421893A JP 27421893 A JP27421893 A JP 27421893A JP 2590707 B2 JP2590707 B2 JP 2590707B2
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秀雄 島津
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報処理を実行する
プログラムに対しインタフェ−スを有するポインティン
グ装置に関し、特に、位置データを解釈する規準と選択
対象候補の情報構造によって、選択対象候補を選択する
あいまい指示可能なポインティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マウス,タブレット,タッチパネル、あ
るいはライトペンを有するポインティング装置によっ
て、ポインティング操作するとき、ポインティングした
位置の直下の位置座標が選択され、情報処理を実行する
プログラムに送付されている。そして、その位置座標が
メニュー項目を示すとき、そのメニュー項目が選択され
たものとみとみなしている。このような従来のポインテ
ィング装置でメニューを選択する場合を説明する図5を
参照すると、可視表示画面上には複数のメニューがそれ
ぞれのウインドウ上に可視表示できる。また、それぞれ
のウインドウは画面上の表示位置を変化させることがで
きるので、異なるメニュー同士が重なって可視表示され
る場合もある。複数のメニューが重なっているところに
ポインティングしたときは、重なっているメニューのう
ちのもっとも上側のウインドウに可視表示されているメ
ニューの項目が選択されたとみなされる。
【0003】また、上側のウインドウに可視表示されて
いるメニューによって隠される下側のウインドウのメニ
ューをポインティングするときは、隠されているウイン
ドウのメニューを上側に可視表示仕直し、ポインティン
グを行っている。現在の多くのウィンドウシステムにお
いては、上述のようなメニューの取扱いを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のメニュー選択方
式においては、利用者は自分の選択したいメニュー項目
全てをいちいちポインティングしなければならないとい
う面倒がある。1つのメニューに多数のメニュー項目が
含まれ、複数個のメニュー項目を選択する場合、ポイン
ティング操作は全てのメニュー項目に対して行うので手
間のかかる作業になる。また、画面上に多くのメニュー
が現れているような場合、利用者が選択しようとするメ
ニューが別のウインドウの下に隠されている場合もあ
る。その場合は、まず選択したいメニューを上側のウイ
ンドウに可視表示仕直し、選択しようとするメニュー項
目をポインティングするという手間がかかる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、利用
者のポインティングによるメニュー選択作業を容易にす
るために、選択するメニュー項目をポインティングした
位置の直下のものに限定せず、位置を解釈する規準とメ
ニューの情報構造によって定まる範囲のメニューあるい
はメニュー項目を選択するあいまい指示可能なポインテ
ィング装置を提供することにある。
【0006】そのため、この発明は、可視表示画面上の
位置を指定するポインティング操作によって入力される
位置データを受理するポインティング入力受付部と、前
記位置データに基づいて選択対象候補を探索する規準を
格納する拡大解釈規準格納部と、前記可視表示画面上に
可視表示されている選択対象候補であるメニューの情報
構造を保持するポインティング選択対象候補マップと、
前記ポインティング選択対象候補マップが保持するメニ
ューの情報構造と前記拡大解釈規準格納部の規準に基づ
いて、ポインティング操作によって入力される位置デー
タを解釈し、選択対象候補を決定する拡大解釈部と、前
記拡大解釈部で選択される選択対象候補を出力する統合
出力部と、を備える。
【0007】
【実施例】次に、この発明について図面を参照して説明
する。
【0008】この発明の一実施例の構成を示す図1を参
照すると、ポインティング装置によって、利用者が入力
する位置データを受理するポインティング入力受付部1
と、位置データの入力に対し、それをどのように解釈す
るかの規準を格納する拡大解釈規準格納部2と、選択対
象候補の画面上の可視表示される位置と選択対象候補の
リスト構造による情報構造を格納するポインティング選
択対象候補マップ3と、ポインティング入力受付部1か
ら受理した位置データを拡大解釈規準格納部2の規準と
ポインティング選択対象候補マップ3の情報構造とに基
づいて解釈し、選択対象候補を選択する拡大解釈部4
と、選択対象候補を拡大解釈部4から受理し、出力する
統合出力部5と、を備える。
【0009】また、拡大解釈規準格納部2が格納する規
準を例示する図2を参照すると、規準は、テキスト形式
の規準20、あるいはプログラムコードで記述された規
準30、例えば、「位置データ(X,Y)を中心にして
10ピクセル(画素)以内の座標位置が選択されたとす
る」21とか、「位置データ(X,Y)を中心にして1
0ピクセル(画素)以内にある選択対象候補のうち位置
(X,Y)から最も近いところに存在する選択対象候補
を3つ選択すること」22とか、「位置データ(X,
Y)の裏に隠されているウインドに存在する選択対象候
補全部を選択すること」23とか、が格納されている。
また、更に「位置データ(X,Y)を中心にして10ピ
クセル(画素)以内の座標位置が選択されたとする」2
1が、プログラムコード形式で記述される場合を例示す
る図3を参照すると、このプログラムコード形式の規準
30は、二重のループ構造になっており、ある位置座標
(X,Y)を与えると、その場所を中心にして前後上下
10ピクセル以内の座標値の全てが生成される。
【0010】更に、ポインティング選択対象候補マップ
3のメニューの情報構造40を例示する図4を参照する
と、個個のメニューをリストの要素ノードとしてリスト
構造を実現している。リスト構造の先頭には、固定の先
頭ノード41が存在する。個個のメニューには、メニュ
ー中のメニュー項目とそのメニュー項目それぞれの画面
上の位置と、そのメニュー項目が選択されたときに実行
すべき処理手続が記述されている。先頭ノード41は、
画面上の最も表に出ているウインドウのメニューに対し
て参照リンクを持っている。図4では、メニュー42と
43が相当し、これら42と43には、図5に示す可視
表示画面50表示されるウィンドウ51と52が対応し
ている。あるメニューの下に部分的あるいは全部が隠蔽
されている別のウィンドウが存在するときには、上に位
置するウィンドウのメニューから、その下に位置する隠
蔽されているウィンドウのメニューに参照リンクが張ら
れる。ウィンドウ51の下側にあるウィンドウ53、5
4には、先頭ノード41からの参照リンクによるメニュ
ー43に対応する画面50のウインドウ52と、メニュ
ー42からの参照リンクによるメニュー44および45
にそれぞれ対応する画面50のウィンドウ53および5
4によって、リンク構造化された情報構造を有するメニ
ューが、部分的、あるいは全部が他のウィンドウによっ
て隠蔽されている場合も、選択対象候補として選択でき
る。
【0011】次に、拡大解釈部4の動作の流れを示す図
6を参照すると、ポインティング入力受付部1から、新
たなポインティング入力による位置データが与えられる
(ステップ61)。拡大解釈規準部2が格納されている
テキスト形式の規準の解釈、あるいはプログラムコード
を実行する。拡大解釈規準格納部2に格納されたプログ
ラムコードとして、図3に例示するプログラムコード3
0が実行されると、与えられた座標位置(X,Y)を中
心とする10ピクセル以内の座標位置の集合を算出し、
この座標位置の集合を保持する(ステップ62)。その
座標位置を一つ一つを順番に取り出してポインティング
選択候補マップ3の情報構造を参照して、与えられ座標
位置に対応するメニュー項目をみつけ出し、そのメニュ
ー項目を記憶する。もし、ポインティング選択候補マッ
プ3の情報構造全体を探索しても対応するメニュー項目
がなければ何も記憶しない(ステップ63)。拡大解釈
規準格納部2によって生成されたすべての座標位置集合
に対して、以上の処理を繰返す(ステップ64のYe
s)。全ての座標集合に対し、以上の処理が終了し(ス
テップ64のNo)、探索されたメニュー項目集合を統
合解析部5に渡す(ステップ65)。
【0012】次に、図7に例示するメニューの例を使っ
て、上述の動作を説明すると、図7では、「OPE
N」,「CLOSE」,「DELETE」,「MOV
E」および「CREATE」の5つの項目からなるメニ
ューの近くにポインティング位置を示すカーソルがあ
る。 ここで、利用者がポインティングすると、従来の
ポインティング操作によると、選択できる選択対象候補
がないので、何も選択されない。しかし、拡大解釈規準
格納部2に格納されている「位置データ(X,Y)を中
心にして10ピクセル(画素)以内の座標位置が選択さ
れたとする」21という規準が適用されると、図7のメ
ニュー項目の中の「MOVE」と「CREATE」が選
択されることになる。拡大解釈部4は、この例では、
「MOVE」と「CREATE」の集合を出力すること
になる。統合出力部5は、拡大解釈部4から「MOV
E」と「CREATE」を選択対象候補として受取り、
可視表示する。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ポインティング操作による位置データを解釈する規
準と、選択対象候補の情報構造とによって、可視表示面
上で隠蔽されているウインドウ上のメニューあるいはメ
ニュー項目、ならびにあいまいにポインティングされた
メニュー項目を容易に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】図1の拡大解釈規準格納部に格納する規準を例
示する図である。
【図3】ポインティング位置を解釈する規準のプログラ
ムを例示する図である。
【図4】メニューのリスト構造を例示する図である。
【図5】可視表示画面に可視表示されるウィンドウを例
示する図である。
【図6】図1の拡大解釈部の動作の流れを示す図であ
る。
【図7】可視画面上に可視表示されるメニューを例示す
る図である。
【符号の説明】
1 ポインティング入力受付部 2 拡大解釈規準格納部 3 ポインティング選択対象候補マップ 4 拡大解釈部 5 統合出力部 20 テキスト形式の規準 30 プログラムコード形式の規準 40 可視表示画面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視表示画面上の位置を指定するポイン
    ティング操作によって入力される位置データを受理する
    ポインティング入力受付部と、 前記位置データに基づいて選択対象候補を探索する規準
    を格納する拡大解釈規準格納部と、 前記可視表示画面上に可視表示されている選択対象候補
    であるメニューの情報構造を保持するポインティング選
    択対象候補マップと、 前記ポインティング選択対象候補マップが保持するメニ
    ューの情報構造と前記拡大解釈規準格納部の規準に基づ
    いて、ポインティング操作によって入力される位置デー
    タを解釈し、選択対象候補を決定する拡大解釈部と、 前記拡大解釈部で選択される選択対象候補を出力する統
    合出力部と、 を備えるあいまい指示可能なポインティング装置。
  2. 【請求項2】 前記メニューの情報構造は、リスト構造
    化の最上位である先頭ノードと、前記先頭ノードから順
    次に参照されるメニューに対する参照リンクと、前記メ
    ニューが持つメニュー項目と、前記メニュー項目の可視
    表示座標位置と、前記メニュー項目が指定する処理手続
    と、を含むことを特徴とする請求項1記載のあいまい指
    示可能なポインティング装置。
  3. 【請求項3】 前記メニューの各メニューは、可視表示
    画面上に可視表示されるウインドウのそれぞれに可視表
    示されることを特徴とする請求項1記載のあいまい指示
    可能なポインティング装置。
JP27421893A 1993-11-02 1993-11-02 あいまい指示可能なポインティング装置 Expired - Lifetime JP2590707B2 (ja)

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JPH07129311A JPH07129311A (ja) 1995-05-19
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