JP2590381Y2 - 板材折曲げ加工機 - Google Patents

板材折曲げ加工機

Info

Publication number
JP2590381Y2
JP2590381Y2 JP1990401084U JP40108490U JP2590381Y2 JP 2590381 Y2 JP2590381 Y2 JP 2590381Y2 JP 1990401084 U JP1990401084 U JP 1990401084U JP 40108490 U JP40108490 U JP 40108490U JP 2590381 Y2 JP2590381 Y2 JP 2590381Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bending
mold
plate material
plate
right direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990401084U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0490118U (ja
Inventor
重雄 古山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP1990401084U priority Critical patent/JP2590381Y2/ja
Publication of JPH0490118U publication Critical patent/JPH0490118U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2590381Y2 publication Critical patent/JP2590381Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、板材折曲げ加工機に
係り、さらに詳細には、左右方向に長く設けた下部金型
に対して板材を押圧固定可能の上部金型を上下動可能に
備えると共に、上下部金型によって固定された板材の縁
部を上下方向に折曲げ可能の曲げ型を上下動可能に備え
てなる板材折曲げ加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記構成のごとき板材折曲げ加工
機によって、例えば、板材を上方に折曲げる、いわゆる
正曲げ時には、下曲げ型を支持した下曲げ型ホルダと前
記下曲げ型との間にスペースを挿入し、スペーサの厚み
を調整して下曲げ型に、中央部が前方向(上部金型方
向)へ突出するように予めカーブを付けて撓みを補正し
ていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の板材折曲げ加工機では、スペーサの挿入によるカー
ブ付けではカーブが固定しているため、板厚、板幅、長
さ、材質等が変化した場合は、正しい曲げ角度を得るこ
とができない。また、その都度スペーサの厚みを変える
には、多くの時間と人手を要し生産性の向上が図れない
という問題があった。
【0004】
【課題を解決するめたの手段】前述のごとき従来の問題
に鑑みて、本考案は、左右方向に長く設けた下部金型に
対して板材を押圧固定可能の上部金型を支持した支持部
材を左右方向に長く設けると共に上下動可能に設け、上
記上下部金型によって固定された板材の縁部を上下方向
に折曲げ可能の曲げ型を上下動可能に備えてなる板材折
曲げ加工機において、前記支持部材の後部側に先端部を
連結した複数のスイングアームを左右方向に適宜間隔に
設け、上記各スイングアームの後端部を前記板材折曲げ
加工機におけるフレームに上下に揺動可能に枢着して設
け、前記支持部材の左右方向の中央部が前後方向へ突出
する態様に撓むように前記各スイングアームのうちの中
央付近の複数のスイングアームを前後方向に変位可能に
設けてなるものである。
【0005】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0006】図4および図5を参照するに、板材折曲げ
加工機1は、固定フレーム3の上方位置にほぼ箱状のフ
レーム5が設けられていて、上記固定フレーム3とフレ
ーム5は左右に立設したサイドフレーム7に連結されて
いる。
【0007】より詳細には、固定フレーム3は概略的に
は箱状をなしており、この固定フレーム3の1部を構成
する垂直なフロントプレート9の上部には、左右方向
(図4において左右方向、図5において紙面に向って表
裏方向)に長く設けた下部金型11が適宜に固定してあ
る。上記下部金型11は上曲げ、下曲げ、中曲げ加工す
べき板材Wを支持するものである。
【0008】上記フレーム5には、複数のシリンダブラ
ケット13を介して複数の昇降シリンダ15が設けてあ
る。この昇降シリンダ15から下方に突出自在のピスト
ンロッド17は、前記下部金型11に相対して設けた上
部金型19を支承する左右方向に長い支持部材21にク
レビス23を介して連結されている。
【0009】上記構成により、昇降シリンダ15を適宜
に操作することにより上部金型19は上下動し、下部金
型11上に支承した板材Wを上部金型19にて挾圧固定
できる。
【0010】前記支持部材21の後部側に前端部を連結
した複数のスイングアーム27が左右方向に適宜間隔に
設けられている。そして、上記フレーム5の後側下面の
複数箇所に設けた概略クレビス状のブラケット25に
は、上記各スイングアーム27の後端部を上下方向に揺
動自在に枢着するヒンジピン29が設けられ、このヒン
ジピン29のうち適所のヒンジピン29は偏心部31と
なっている。そして、偏心部31を駆動する駆動部材と
して、偏心軸31の軸端に係止したレバー33と前記フ
レーム5との間に、複数段例えば3段にストロークが変
化するシリンダ35が設けられている。
【0011】上記構成により、シリンダ35を適宜に作
動させて偏心軸31を回動することによりスイングアー
ム27が前後方向に変位され、上部金型19を支承した
支持部材21の複数箇所に前後方向の押圧力がかけられ
るので、上記支持部材21を前後方向に湾曲させること
ができる。
【0012】上記上部金型19は、図4に示されるよう
に、薄板よりなる選択自在な複数の選択上盤37と、選
択上盤37の左右両側方に位置する複数のブロック上盤
39等よりなるものであって、板材Wの幅に対応して左
右方向の長さを適宜調節自在の分割金型に構成されてい
る。
【0013】なお、上記選択上盤37やブロック上盤3
9の数を選択して上部金型19の長さを調節するための
構成は、必要によって公知の機構を採用することも可能
であるので、その詳細について説明を省略する。
【0014】前記下部金型11と上部金型19とによっ
て挾圧固定されかつ上下部金型19,11から後方向
(図5において右方向)へ突出した板材Wの後端縁部を
下方向へ折曲げるために、上下部金型19,11の後方
には、下部金型11と同長の左右方向に長く設けた上曲
げ型41が配置してある。
【0015】より詳細には、図5に示すように複数の前
記ブラケット25には、回動自在な第1偏心軸43が支
承されており、この第1偏心軸43に形成された複数の
偏心部43Eには、それぞれ上下方向に揺動自在な上曲
げビーム45の後端部が支承されている。複数の上曲げ
ビーム45の先端部(図5において左端部)には、前記
上曲げ型41を備えた左右方向に長い上曲げ型ホルダ4
7が設けてある。
【0016】なお、上記第1偏心軸43の偏心部43E
と上曲げビーム45の枢支部との間の微小間隙を例えば
後方向へ寄せるために、上曲げビーム45の適宜位置に
は上曲げビーム45を後方向へ付勢する公知の付勢手段
49が設けてある。
【0017】上記構成より理解されるように、上曲げビ
ーム45は、第1偏心軸43の偏心部43Eを中心とし
て上下方向に揺動自在である。また、上曲げビーム45
は常に後方向へ引かれているため、後方向に外力が作用
しても上曲げ型ビーム45は変位移動することはないも
のである。
【0018】上曲げ型ホルダ47を下方向に揺動せしめ
て、上曲げ型41によって板材の後端縁部の折曲げを行
うために、前記フレーム5には、図5に示すように左右
方向に亘って複数の上曲げ用シリンダ51が設けてあ
る。より詳細には、上曲げ用シリンダ51がフレーム5
に支承されており、上曲げ用シリンダ51から下方向に
突出したピストンロッド53の下端部は、上曲げ型ホル
ダ47に取付けたブラケット55にピン(図示せず)を
介して枢支連結されている。
【0019】上記構成により、上曲げ用シリンダ51を
適宜に操作するこにとよって上曲げ型ホルダ47を上下
に揺動することができる。したがって、下部金型11と
上部金型19との間に挾圧固定された板材Wの後端縁部
を、上曲げ型41によって下方向に折曲げることができ
る。
【0020】なお、図4に示すように前記フレーム5の
適宜位置には、上曲げ用シリンダ51のストロークを調
整して折曲げ角度を調整するための折曲げ角度調整装置
57が設けてある。
【0021】上下部金型19,11に挾圧固定された板
材Wの後端縁部を上方向へ折曲げるために、上曲げ型4
1の下方には左右方向に長く設けた下曲げ型59が設け
てある。
【0022】より詳細には、前記固定フレーム3におけ
る支持プレート61には、図5に示すように複数の概略
クレビス状の固定ブラケット63が設けてある。複数の
固定ブラケット63には、回動自在な第2偏心軸65が
支承されており、この第2偏心軸65に形成された複数
の偏心部65Eには、それぞれ上下に揺動自在な下曲げ
ビーム67が支承されている。複数の下曲げビーム67
の前端部には、下曲げ型59を備えて左右方向に長く設
けた下曲げ型ホルダ69が設けてある。また、下曲げビ
ーム67を後方向へ付勢する公知の付勢手段71が設け
てある。
【0023】下曲げホルダ69を上方向に揺動せしめ
て、下曲げ型59によって板材Wの後端縁部の折曲げを
行うために、前記支持プレート61には、左右方向に亘
って適数の下曲げ用シリンダ73が設けてある。
【0024】より詳細には、下曲げ用シリンダ73が支
持プレート61に揺動自在に支承されており、下曲げ用
シリンダ73から上方に突出したピストンロッド75の
上端部は、下曲げ型ホルダ69に取付けたブラケット7
7にピン79を介して枢支されている。
【0025】上記の構成により、下曲げ用シリンダ73
を適宜に操作することによって、下曲げ型ホルダ69が
上下方向へ揺動され、上下部金型19,11によって挾
持固定された板材の縁部を上方向へ折曲げることができ
る。
【0026】なお、適宜位置には、下曲げ用シリンダ7
3のストロークを調整して折曲げ角度を調整するための
折曲げ角度調整装置(図示せず)が設けてある。
【0027】前記下部金型11と上部金型19とによっ
て挾圧固定された板材Wに形成されている矩形状の開口
部の縁部を上部金型19の前面に沿って上方向に折曲げ
る(中曲げ)ため、多数の分割型81を左右方向に連接
してなる中曲げ型83が図4に示すように左右方向に長
く設けてある。この分割型81は、上記開口部の左右方
向の幅に対応するように、中曲げに作用する部分の左右
方向の長さは組合せによって調整可能に構成されている
ものである。
【0028】より詳細には、図4,図5に示すように前
記固定ブラケット63には、回動自在な第3偏心軸85
が支承されており、この第3偏心軸85に形成された複
数の偏心部85Eには、それぞれ上下に揺動自在な中曲
げビーム87が支承されている。複数の中曲げビーム8
7の前端部はフロントプレート9に形成した上下方向の
孔(図示省略)を貫通しており、この前端部には、中曲
げ型83を備えた揺動プレート89が設けてある。
【0029】揺動プレート89を上方向に揺動せしめ
て、中曲げ型83によって板材Wの開口縁部の折曲げを
行うために、前記固定フレーム3におけるフロントプレ
ート9には、図4に示すように、左右方向に亘って中曲
げ用シリンダ91が複数箇所に設けてある。
【0030】より詳細には、中曲げ用シリンダ91がフ
ロントプレート9に揺動自在に支承されており、中曲げ
用シリンダ91から上方に突出したピストンロッド93
の上端部は、左右方向に長い揺動プレート89の下面に
取付けたブラケット(図示せず)にピン(図示せず)を
介して枢支されている。
【0031】上記構成により、中曲げ用シリンダ91を
適宜に操作することによって、揺動プレート89が上下
に揺動され、板材Wの開口縁部を上方向へ折曲げること
ができる。
【0032】なお、図4に示すようにフロントプレート
9の適宜位置には、中曲げ用シリンダ91のストローク
を調整して折曲げ角度を調整するための折曲げ角度調整
装置95が設けてある。
【0033】上述のごとく板材Wの縁部を上方或は下方
向へ折曲げるとき、また板材Wの開口縁部を上方向へ折
曲げるとき、前記上曲げビーム45,下曲げビーム6
7,中曲げビーム87の揺動中心を板材Wの板厚に応じ
て前後に移動すべく、クリアランス調整装置97が設け
てある。
【0034】より詳細には、図5を参照するに、固定フ
レーム3の後部(図5において右側)には、例えばパス
ルモータ,サーボモータのごとき正逆転可能なモータ9
9が装着してある。このモータ99より図示を省略した
がベルト,減速装置、歯車伝達装置を介して、第1偏心
軸43,第2偏心軸65,第3偏心軸85に回転が伝達
されるようになっている。
【0035】したがって、モータ99を適宜に回転制御
することにより、第1偏心軸43,第2軸心軸65,第
3偏心軸85が連動して適宜に回転されることになる。
すなわち、第1,第2,第3偏心軸の偏心部43E,6
5E,85Eを同時に前後に回動移動することができ、
上曲げビーム45,下曲げビーム67,中曲げビーム8
7を同時に前後に変位移動させることができる。
【0036】前記構成により、板材Wを挾圧固定した状
態の下部金型11,上部金型19と、上曲げ型41,下
曲げ型59,中曲げ型83との間隔を板材Wの厚さに応
じて同時に調節できることになる。更に、板材Wの折曲
げ終了後に、適宜にモータ99を操作して、上曲げビー
ム45,下曲げビーム67を前方に移動させることによ
り、板材Wの縁部の折曲げをより鋭角に行ってスプリン
グバックを補正することができる。
【0037】前記上部金型19を上下動させる昇降シリ
ンダ15と、上部金型19に設けたスイングアーム27
の回動支点であるヒンジピン29について更に詳細に説
明する。
【0038】図1乃至図3を参照するに、昇降シリンダ
15は、フレーム5の前側面にシリンダブラケット13
を介して回動自在に支承され、昇降シリンダ15のピス
トンロッド17に設けたクレビス23にピン101を介
して、上部金型19を支承した支持部材21が連結され
ている。なお、昇降シリンダ15は、図2に示されてい
るように本実施例では5箇所に設けられているが、この
数は限定するものではない。
【0039】上記構成により、昇降シリンダ15を作動
させることにより、上部金型19は上下動し、下部金型
11上に載置した板材Wを押圧したり、下部金型11よ
り上部金型19を離隔させたりすることが可能となる。
なお、昇降シリンダ15に供給される図外の流体圧発生
源と昇降シリンダ15との間の管路途中に、例えば電磁
比例減圧弁等が組込まれていて、昇降シリンダ15の出
力は可変となり、取扱う板材Wの板厚、板幅、長さ、材
質等により上部金型19の押圧力を調節自在としてあ
る。
【0040】前記上部金型19を支承する支持部材21
には、左右方向に適宜間隔に配置した複数のスイングア
ーム27の前端部が固着してあり、このスイングアーム
27の後端部(図1において右側)は前記フレーム5の
下面より垂設されたブラケット25にヒンジピン29を
介して回動自在に枢支されている。
【0041】このヒンジピン29は、偏心していないヒ
ンジピン29Sと偏心部31Eを形成した偏心軸31と
があり、図2に示されているように、左右両側(図2に
おいては上下両側)のスイングアーム27を支承したヒ
ンジピン29は偏心していないヒンジピン29Sにより
構成されている。そして、内側3箇所のスイングアーム
27を支承したヒンジピン29は、偏心部31Eを備え
た偏心軸31により構成されている。
【0042】偏心軸31については、図3に示されてい
るように、偏心部31Eは偏心量Lだけ偏心して形成さ
れ、偏心軸31はブッシュ103,105を介してブラ
ケット25に回動自在に支承されている。この偏心軸3
1の偏心部31Eは、ベアリング107等を介してスイ
ングアーム27を支承している。更に、偏心軸31の軸
端に設けた入力軸109にはレバー33が固着されてい
る。
【0043】図1に示されているように、レバー33に
は複数段(本実施例では3段)のストロークを備えた駆
動部材であるシリンダ35が連結されていて、フレーム
5の下面に垂設したブラケット111にピン113を介
して、前記シリンダ35のピストンロッド115aに係
止したクレビス117が回動自在に連結されている。シ
リンダ35の他側は、前記レバー33に設けたピン11
9にピストンロッド115bに係止したクレビス117
が回動自在に連結されている。なお、符号121はバラ
ンス装置である。
【0044】上記構成により、各偏心軸31に対応して
複数配設したシリンダ35を適宜作動させることによ
り、複数段のストロークを備えたシリンダ35は所定の
ストローク移動する。シリンダ35の作動により偏心軸
31はそれぞれ個別に回動し、それぞれのスイングアー
ム27は所定量前後に変位移動して上部金型19を支持
した支持部材21に前後方向の撓みを与えて弯曲せしめ
ることができる。
【0045】上述したごとく、下部金型11と前後方向
への弯曲を調節された上部金型19とで板材Wを挾圧固
定し、上曲げ型41にて下方向に板材Wを曲げる下曲げ
(逆曲げとも称す)と、下曲げ型59により上方向ヘ曲
げる上曲げ(正曲げとも称す)、または中曲げ型83に
て上方向へ板材Wを曲げる中曲げが行なわれる。
【0046】正曲げあるいは中曲げを行なう際には、複
数段のストロークを備えたシリンダ35を作動させ、偏
心軸31を介して個々のスイングアーム27の位置変位
を行ない上部金型19を支持した支持部材21に前後方
向の撓み(弯曲)を付与する。
【0047】上記支持部材21の前後方向の湾曲は、例
えば板材Wの折曲げ時の分力によって下曲げ型59に僅
かな湾曲を生じたとき、下曲げ型59の上記湾曲と上部
金型19の湾曲とが並行するようにするための僅かな湾
曲であり、この湾曲によって折曲げられた板材Wの折曲
げ線の直線性が損われるものではないものである。
【0048】例えば板材Wに正曲げあるいは中曲げを行
なう場合に、シリンダ35を操作せずに、上部金型19
を左右方向に平行な直線とした態様で押えると、板材W
の折曲げ加工時における後方向への分力によって下曲げ
型59は、図6に点線で示すように、後側へ突出する態
様に僅かに湾曲を生じる傾向にある。したがって、板材
Wの左右の折曲げ角度に対して中央部の折曲げ角度が甘
くなる傾向にある。よって、上記下曲げ型59を図6に
実線で示すように、前側へ突出するように予め僅かに湾
曲せしめて相殺するようにすることによって上記問題を
解消することができる(従来は、スペーサを利用して、
このような調整を行っていた)が、本実施例において
は、各シリンダ35を個別に操作して上部金型19を支
持した支持部材21を、図6に実線で示すように、中央
部が前側へ突出するように予め僅かに湾曲せしめること
によって上部金型19を僅かに湾曲せしめて、下曲げ型
59が前方向に僅かに湾曲したとき、上部金型19の湾
曲と下曲げ型59の湾曲とが並行するようにして、板材
Wの全体が均一に折曲げ加工されるようにしたものであ
る。
【0049】すなわち、本実施例においては、上部金型
19を支持する支持部材21を前後方向に僅かに湾曲せ
しめることができるようにしたので、上下部金型に挾圧
固定された板材Wの後端縁を上方向に折曲げ加工すると
きには支持部材21を後側へ僅かに湾曲せしめることに
よって対処でき、板材Wに形成した矩形状の開口部の縁
部を折曲げる中曲げ時には、上部金型19の前面に沿っ
て折曲げ加工が行われるので、この場合には前記支持部
材21を前側へ僅かに湾曲せしめることによって対処で
きるものである。
【0050】なお、この考案は前述した実施例に限定さ
れることなく、適宜の変更を行なうことにより、その他
の態様で実施し得るものである。例えば、本実施例では
駆動部材としてシリンダ35を採用したが電動機を作動
源としても可能である。
【0051】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本考案においては、上部金型を支持した支持
部材の左右方向の中央部を前後方向へ突出した態様に僅
かに湾曲せしめることができるので、板材の後端縁を上
部金型の後縁に沿って上方向に折曲げる場合や、板材に
形成した矩形状の開口縁の縁部を上部金型の前面に沿っ
て上方向に折曲げ加工する場合等に対応して上部金型の
湾曲方向を前後方向に調整でき、板材の折曲げ線の全長
に亘っての折曲げ加工をより高精度に行うことができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の主要部を示し、図5におけるI矢視
部の拡大図である。
【図2】図1における平面図である。
【図3】図2におけるIII矢視部の拡大断面図であ
る。
【図4】この考案を実施する一実施例の板材折曲げ加工
機の正面図である。
【図5】図4におけるV−V線に沿った断面図である。
【図6】この実施例の作用を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 板材折曲げ加工機 11 下部金型 15 昇降シリンダ 19 上部金型 27 スイングアーム 29 ヒンジピン 31 偏心軸 35 シリンダ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向に長く設けた下部金型(11)
    に対して板材(W)を押圧固定可能の上部金型(19)
    を支持した支持部材(21)を左右方向に長く設けると
    共に上下動可能に設け、上記上下部金型(19,11)
    によって固定された板材(W)の縁部を上下方向に折曲
    げ可能の曲げ型を上下動可能に備えてなる板材折曲げ加
    工機において、前記支持部材(21)の後部側に先端部
    を連結した複数のスイングアーム(27)を左右方向に
    適宜間隔に設け、上記各スイングアーム(27)の後端
    部を前記板材折曲げ加工機におけるフレームに上下に揺
    動可能に枢着して設け、前記支持部材(21)の左右方
    向の中央部が前後方向へ突出する態様に撓むように前記
    各スイングアーム(27)のうちの中央付近の複数のス
    イングアーム(27)を前後方向に変位可能に設けたこ
    とを特徴とする板材折曲げ加工機。
JP1990401084U 1990-12-19 1990-12-19 板材折曲げ加工機 Expired - Lifetime JP2590381Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990401084U JP2590381Y2 (ja) 1990-12-19 1990-12-19 板材折曲げ加工機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990401084U JP2590381Y2 (ja) 1990-12-19 1990-12-19 板材折曲げ加工機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0490118U JPH0490118U (ja) 1992-08-06
JP2590381Y2 true JP2590381Y2 (ja) 1999-02-10

Family

ID=31879239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990401084U Expired - Lifetime JP2590381Y2 (ja) 1990-12-19 1990-12-19 板材折曲げ加工機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2590381Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6327864U (ja) * 1986-08-08 1988-02-24
JP2632919B2 (ja) * 1988-05-13 1997-07-23 株式会社アマダ 板材折曲げ加工機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0490118U (ja) 1992-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2520368B2 (ja) 曲げ加工方法およびその装置
CA1075575A (en) Three-point, air-bending sheet metal bender
JP4434493B2 (ja) 作動下部テーブル付きプレスブレーキ
JP2590381Y2 (ja) 板材折曲げ加工機
JP2632919B2 (ja) 板材折曲げ加工機
JP3122126B2 (ja) 金属薄板を反対方向に屈曲する方法
JP2537266Y2 (ja) 板材折曲げ加工機
JP2632918B2 (ja) 板材折曲げ加工機
JP2537682Y2 (ja) 板材折曲げ加工機の分割金型
JPH04190925A (ja) 折曲げ機
JP3933666B2 (ja) 板材曲げ加工機
JPH0813376B2 (ja) 車両懸架用板ばねのキャンバ成形方法およびキャンバ成形装置
JPH0750014Y2 (ja) ウィングベンダー
JPH0437419A (ja) 板材折曲げ加工機
US2487810A (en) Pivoted bender with pivoted sliding side shapers
JP2000343127A (ja) 曲げ加工装置
JP2831707B2 (ja) しごき折曲げ機
CN220805076U (zh) 一种可调式弯管机
JP2002239631A (ja) 曲げ加工方法およびその装置
JP3333532B2 (ja) 板材折曲げ加工装置
JP2019141892A (ja) プレスブレーキにおけるクラウニング方法及びプレスブレーキ
JP2538810B2 (ja) プレスブレ―キの折曲げ型
JPH0744328Y2 (ja) 折曲げ機械のパンチ自動交換装置
JP2001137949A (ja) 折曲げ加工機及びプレスブレーキ
JPH087939Y2 (ja) 板材折曲げ加工機

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term