JP2590220B2 - α―アミノアセトニトリル鉱酸塩類の製造方法 - Google Patents

α―アミノアセトニトリル鉱酸塩類の製造方法

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JP2590220B2
JP2590220B2 JP63206358A JP20635888A JP2590220B2 JP 2590220 B2 JP2590220 B2 JP 2590220B2 JP 63206358 A JP63206358 A JP 63206358A JP 20635888 A JP20635888 A JP 20635888A JP 2590220 B2 JP2590220 B2 JP 2590220B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、農薬・医薬等の中間体として有用なα−ア
ミノアセトニトリル鉱酸塩類及びその製造方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来のα−アミノフランアセトニトリル鉱酸塩やα−
アミノチオフェンアセトニトリル鉱酸塩の製造方法とし
ては特開昭57−167978号、特開昭60−228451号、特開昭
62−106093号及びテトラヘドロンレタース第25巻,第41
号,4583頁,1984年が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の技術では、いずれも塩化水素ガスを用いている
ため装置、操作が複雑化し、危険性が高いという欠点を
有している。
本発明は、農薬・医薬等の中間体として有用な、一般
式(I) (式中、Xは酸素原子または硫黄原子、Rはハロゲン原
子、低級アルキル基を示し、nは0〜3の整数、HYは鉱
酸を示す。)で表される新規なα−アミノアセトニトリ
ル鉱酸塩類(以下、α−アミノアセトニトリル鉱酸塩類
とする。)及び簡便に、かつ高純度、高収率でα−アミ
ノアセトニトリル鉱酸塩類を得る製造方法を提供するこ
とを課題とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、α−アミノ
フランアセトニトリル類やα−アミノチオフェンアセト
ニトリル類や鉱酸により鉱酸塩として析出させることに
より、簡便に、かつ高純度、高収率でα−アミノフラン
アセトニトリル鉱酸塩類やα−アミノチオフェンアセト
ニトリル鉱酸塩類が得られることを見出し、本発明を完
成させるに至った。
すなわち、本発明は、一般式(II) (式中、Xは酸素原子または硫黄原子、Rはハロゲン原
子または低級アルキル基を示し、nは0〜3の整数を示
す。)で表されるα−アミノアセトニトリル類を、該α
−アミノアセトニトリル類の1モル当たり0.3〜2.0の
溶媒に溶解させた後、この溶液に30〜80重量%濃度の鉱
酸水溶液を添加し、反応させることを特徴とする、前記
一般式(I)で表されるα−アミノアセトニトリル鉱酸
塩類の製造方法である。
本発明のα−アミノアセトニトリル鉱酸塩類は、農薬
・医薬等の中間体として有用な新規化合物である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるα−アミノアセトニトリル類とし
ては、例えば、α−アミノ−2−フランアセトニトリ
ル、α−アミノ−3−メチル−2−フランアセトニトリ
ル、α−アミノ−4−メチル−2−フランアセトニトリ
ル、α−アミノ−5−メチル−2−フランアセトニトリ
ル、α−アミノ−3−エチル−2−フランアセトニトリ
ル、α−アミノ−4−エチル−2−フランアセトニトリ
ル、α−アミノ−5−エチル−2−フランアセトニトリ
ル、α−アミノ−3−(i−プロピル)−2−フランア
セトニトリル、α−アミノ−4−(i−プロピル)−2
−フランアセトニトリル、α−アミノ−5−(i−プロ
ピル)−2−フランアセトニトリル、α−アミノ−3−
(n−プロピル)−2−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−4−(n−プロピル)−2−フランアセトニトリ
ル、α−アミノ−5−(n−プロピル)−2−フランア
セトニトリル、α−アミノ−3−(n−ブチル)−2−
フランアセトニトリル、α−アミノ−4−(n−ブチ
ル)−2−フランアセトニトリル、α−アミノ−5−
(n−ブチル)−2−フランアセトニトリル、α−アミ
ノ−3−(i−ブチル)−2−フランアセトニトリル、
α−アミノ−4−(i−ブチル)−2−フランアセトニ
トリル、α−アミノ−5−(i−ブチル)−2−フラン
アセトニトリル、α−アミノ−3−(sec−ブチル)−
2−フランアセトニトリル、α−アミノ−4−(sec−
ブチル)−2−フランアセトニトリル、α−アミノ−5
−(sec−ブチル)−2−フランアセトニトリル、α−
アミノ−3−(tert−ブチル)−2−フランアセトニト
リル、α−アミノ−4−(tert−ブチル)−2−フラン
アセトニトリル、α−アミノ−5−(tert−ブチル)−
2−フランアセトニトリル、α−アミノ−3,4−ジメチ
ル−2−フランアセトニトリル、α−アミノ−3,5−ジ
メチル−2−フランアセトニトリル、α−アミノ−4,5
−ジメチル−2−フランアセトニトリル、α−アミノ−
3−フルオロ−2−フランアセトニトリル、α−アミノ
−4−フルオロ−2−フランアセトニトリル、α−アミ
ノ−5−フルオロ−2−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−3−クロロ−2−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−4−クロロ−2−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−5−クロロ−2−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−3−ブロモ−2−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−4−ブロモ−2−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−5−ブロモ−2−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−3−ヨード−2−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−4−ヨード−2−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−5−ヨード−2−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−3,4−ジクロロ−2−フランアセトニトリル、α
−アミノ−3,5−ジクロロ−2−フランアセトニトリ
ル、α−アミノ−4,5−ジクロロ−2−フランアセトニ
トリル、α−アミノ−3,4−ジブロモ−2−フランアセ
トニトリル、α−アミノ−3,5−ジブロモ−2−フラン
アセトニトリル、α−アミノ−4,5−ジブロモ−2−フ
ランアセトニトリル、α−アミノ−2−チオフェンアセ
トニトリル、α−アミノ−3−メチル−2−チオフェン
アセトニトリル、α−アミノ−4−メチル−2−チオフ
ェンアセトニトリル、α−アミノ−5−メチル−2−チ
オフェンアセトニトリル、α−アミノ−3−エチル−2
−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−4−エチル
−2−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−5−エ
チル−2−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−3
−(i−プロピル)−2−チオフェンアセトニトリル、
α−アミノ−4−(i−プロピル)−2−チオフェンア
セトニトリル、α−アミノ−5−(i−プロピル)−2
−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−3−(n−
プロピル)−2−チオフェンアセトニトリル、α−アミ
ノ−4−(n−プロピル)−2−チオフェンアセトニト
リル、α−アミノ−5−(n−プロピル)−2−チオフ
ェンアセトニトリル、α−アミノ−3−(n−ブチル)
−2−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−4−
(n−ブチル)−2−チオフェンアセトニトリル、α−
アミノ−5−(n−ブチル)−2−チオフェンアセトニ
トリル、α−アミノ−3−(i−ブチル)−2−チオフ
ェンアセトニトリル、α−アミノ−4−(i−ブチル)
−2−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−5−
(i−ブチル)−2−チオフェンアセトニトリル、α−
アミノ−3−(sec−ブチル)−2−チオフェンアセト
ニトリル、α−アミノ−4−(sec−ブチル)−2−チ
オフェンアセトニトリル、α−アミノ−5−(sec−ブ
チル)−2−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−
3−(tert−ブチル)−2−チオフェンアセトニトリ
ル、α−アミノ−4−(tert−ブチル)−2−チオフェ
ンアセトニトリル、α−アミノ−5−(tret−ブチル)
−2−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−3,4−
ジメチル−2−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ
−3,5−ジメチル−2−チオフェンアセトニトリル、α
−アミノ−4,5−ジメチル−2−チオフェンアセトニト
リル、α−アミノ−3−フルオロ−2−チオフェンアセ
トニトリル、α−アミノ−4−フルオロ−2−チオフェ
ンアセトニトリル、α−アミノ−5−フルオロ−2−チ
オフェンアセトニトリル、α−アミノ−3−クロロ−2
−トオフェンアセトニトリル、α−アミノ−4−クロロ
−2−トオフェンアセトニトリル、α−アミノ−5−ク
ロロ−2−トオフェンアセトニトリル、α−アミノ−3
−ブロモ−2−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ
−4−ブロモ−2−チオフェンアセトニトリル、α−ア
ミノ−5−ブロモ−2−チオフェンアセトニトリル、α
−アミノ−3−ヨード−2−チオフェンアセトニトリ
ル、α−アミノ−4−ヨード−2−チオフェンアセトニ
トリル、α−アミノ−5−ヨード−2−チオフェンアセ
トニトリル、α−アミノ−3,4−ジクロロ−2−チオフ
ェンアセトニトリル、α−アミノ−3,5−ジクロロ−2
−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−4,5−ジク
ロロ−2−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−3,
4−ジブロモ−2−チオフェンアセトニトリル、α−ア
ミノ−3,5−ジブロモ−2−チオフェンアセトニトリ
ル、α−アミノ−4,5−ジブロモ−2−チオフェンアセ
トニトリル、α−アミノ−3−フランアセトニトリル、
α−アミノ−2−メチル−3−フランアセトニトリル、
α−アミノ−2−エチル−3−フランアセトニトリル、
α−アミノ−2−(n−プロピル)−3−フランアセト
ニトリル、α−アミノ−2−(i−プロピル)−3−フ
ランアセトニトリル、α−アミノ−2−(n−ブチル)
−3−フランアセトニトリル、α−アミノ−2−(i−
ブチル)−3−フランアセトニトリル、α−アミノ−2
−(sec−ブチル)−3−フランアセトニトリル、α−
アミノ−2−(tert−ブチル)−3−フランアセトニト
リル、α−アミノ−2,4−ジメチル−3−フランアセト
ニトリル、α−アミノ−2−フルオロ−3−フランアセ
トニトリル、α−アミノ−2−クロロ−3−フランアセ
トニトリル、α−アミノ−2−ブロモ−3−フランアセ
トニトリル、α−アミノ−2−ヨード−3−フランアセ
トニトリル、α−アミノ−2,4−ジクロロ−3−フラン
アセトニトリル、α−アミノ−2,4−ジブロモ−3−フ
ランアセトニトリル、α−アミノ−4−メチル−3−フ
ランアセトニトリル、α−アミノ−4−エチル−3−フ
ランアセトニトリル、α−アミノ−4−(n−プロピ
ル)−3−フランアセトニトリル、α−アミノ−4−
(i−プロピル)−3−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−4−(n−ブチル)−3−フランアセトニトリ
ル、α−アミノ−4−(i−ブチル)−3−フランアセ
トニトリル、α−アミノ−4−(sec−ブチル)−3−
フランアセトニトリル、α−アミノ−4−(tert−ブチ
ル)−3−フランアセトニトリル、α−アミノ−2,5−
ジメチル−3−フランアセトニトリル、α−アミノ−4
−フルオロ−3−フランアセトニトリル、α−アミノ−
4−クロロ−3−フランアセトニトリル、α−アミノ−
4−ブロモ−3−フランアセトニトリル、α−アミノ−
4−ヨード−3−フランアセトニトリル、α−アミノ−
2,5−ジクロロ−3−フランアセトニトリル、α−アミ
ノ−2,5−ジブロモ−3−フランアセトニトリル、α−
アミノ−5−メチル−3−フランアセトニトリル、α−
アミノ−5−エチル−3−フランアセトニトリル、α−
アミノ−5−(n−プロピル)−3−フランアセトニト
リル、α−アミノ−5−(i−プロピル)−3−フラン
アセトニトリル、α−アミノ−5−(n−ブチル)−3
−フランアセトニトリル、α−アミノ−5−(i−ブチ
ル)−3−フランアセトニトリル、α−アミノ−5−
(sec−ブチル)−3−フランアセトニトリル、α−ア
ミノ−5−(tert−ブチル)−3−フランアセトニトリ
ル、α−アミノ−4,5−ジメチル−3−フランアセトニ
トリル、α−アミノ−5−フルオロ−3−フランアセト
ニトリル、α−アミノ−5−クロロ−3−フランアセト
ニトリル、α−アミノ−5−ブロモ−3−フランアセト
ニトリル、α−アミノ−5−ヨード−3−フランアセト
ニトリル、α−アミノ−4,5−ジクロロ−3−フランア
セトニトリル、α−アミノ−4,5−ジブロモ−3−フラ
ンアセトニトリル、α−アミノ−3−チオフェンアセト
ニトリル、α−アミノ−2−メチル−3−チオフェンア
セトニトリル、α−アミノ−2−エチル−3−チオフェ
ンアセトニトリル、α−アミノ−2−(n−プロピル)
−3−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−2−
(i−プロピル)−3−チオフェンアセトニトリル、α
−アミノ−2−(n−ブチル)−3−チオフェンアセト
ニトリル、α−アミノ−2−(i−ブチル)−3−チオ
フェンアセトニトリル、α−アミノ−2−(sec−ブチ
ル)−3−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−2
−(tret−ブチル)−3−チオフェンアセトニトリル、
α−アミノ−2,4−ジメチル−3−チオフェンアセトニ
トリル、α−アミノ−2−フルオロ−3−チオフェンア
セトニトリル、α−アミノ−2−クロロ−3−チオフェ
ンアセトニトリル、α−アミノ−2−ブロモ−3−チオ
フェンアセトニトリル、α−アミノ−2−ヨード−3−
チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−2,4−ジクロ
ロ−3−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−2,4
−ジブロモ−3−チオフェンアセトニトリル、α−アミ
ノ−4−メチル−3−チオフェンアセトニトリル、α−
アミノ−4−エチル−3−チオフェンアセトニトリル、
α−アミノ−4−(n−プロピル)−3−チオフェンア
セトニトリル、α−アミノ−4−(i−プロピル)−3
−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−4−(n−
ブチル)−3−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ
−4−(i−ブチル)−3−チオフェンアセトニトリ
ル、α−アミノ−4−(sec−ブチル)−3−チオフェ
ンアセトニトリル、α−アミノ−4−(tert−ブチル)
−3−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−2,5−
ジメチル−3−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ
−4−フルオロ−3−チオフェンアセトニトリル、α−
アミノ−4−クロロ−3−チオフェンアセトニトリル、
α−アミノ−4−ブロモ−3−チオフェンアセトニトリ
ル、α−アミノ−4−ヨード−3−チオフェンアセトニ
トリル、α−アミノ−2,5−ジクロロ−3−チオフェン
アセトニトリル、α−アミノ−2,5−ジブロモ−3−チ
オフェンアセトニトリル、α−アミノ−5−メチル−3
−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−5−エチル
−3−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−5−
(n−プロピル)−3−チオフェンアセトニトリル、α
−アミノ−5−(i−プロピル)−3−チオフェンアセ
トニトリル、α−アミノ−5−(n−ブチル)−3−チ
オフェンアセトニトリル、α−アミノ−5−(i−ブチ
ル)−3−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−5
−(sec−ブチル)−3−チオフェンアセトニトリル、
α−アミノ−5−(tert−ブチル)−3−チオフェンア
セトニトリル、α−アミノ−4,5−ジメチル−3−フラ
ンアセトニトリル、α−アミノ−5−フルオロ−3−チ
オフェンアセトニトリル、α−アミノ−5−クロロ−3
−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−5−ブロモ
−3−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−5−ヨ
ード−3−チオフェンアセトニトリル、α−アミノ−4,
5−ジクロロ−3−チオフェンアセトニトリル、α−ア
ミノ−4,5−ジブロモ−3−チオフェンアセトニトリル
等が挙げられる。
α−アミノアセトニトリル類は、特開昭62−106093
号、特開昭57−167978号、特開昭60−228451号、テトラ
ヘドロンレタース第25巻,第41号,4583頁,1984年に記載
される方法により製造される。
一般的には、次のような代表的な製法が挙げられる。
塩化アンモニウム、シアン化ナトリウムと水に溶解
し、これにエチルエーテル、アンモニア水を加え、冷却
しつつ撹拌下、フルアルデヒドもしくはチオフェンカル
バルデヒドを滴下する。同温度で、さらに24時間撹拌す
る。反応終了後、エーテル層を分液し、水層をエーテル
で3回抽出した後、エーテル層を合わせ、これを減圧濃
縮し、粗α−アミノアセトニトリルを得る。
フルアルデヒドもしくはチオフェンアカルバルデヒド
を0〜5℃に冷却し、撹拌下、温度が上昇しないように
シアン化水素を導入する。さらに10時間、同温度で撹拌
を続ける。反応終了後、過剰のシアン化水素を除去し、
粗シアンヒドリンを得る。これをメタノールに溶解し、
冷却下、アンモニア−メタノール溶液を滴下する。その
まま3時間撹拌を続ける。反応終了後、これを減圧濃縮
し、粗α−アミノアセトニトリルを得る。
フルアルデヒドもしくはチオフェンカルバルデヒドを
トリメチルシリルシアナイドと混ぜ、触媒の沃化亜鉛を
加え撹拌する。15分間後、アンモニア−メタノール溶液
を加え、40℃に加温し、さらに2時間撹拌する。反応終
了後、濃縮し、粗α−アミノアセトニトリルを得る。
以上の方法により得られたα−アミノアセトニトリル
類1モルを溶媒0.3〜2.0に溶解する。溶媒量が少ない
場合は、析出するα−アミノアセトニトリル鉱酸塩のた
め均一な撹拌が困難となる。溶媒量が多い場合は、収率
には何ら影響はないが、工業的には望ましくない。
使用する溶媒は、生成したα−アミノアセトニトリル
鉱酸塩を溶解しないものならば、いずれも使用可能であ
る。例えば、エチルエーテル、テトラヒドロフラン等の
エーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、
石油エーテル、ベンゼン、トルエン等の炭化水素等、ジ
クロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素
類、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、イソプ
ロピルアルコール、ブタノール等のアルコール類等が好
ましい。
α−アミノアセトニトリル溶液に鉱酸を室温で滴下す
る。
鉱酸としては、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硫
酸、硝酸、燐酸等が使用可能である。
鉱酸量は、α−アミノアセトニトリル1当量に対し、
0.8〜1.2当量の範囲で使用可能であるが、1当量に近い
ほど収率が高く、1当量が最も好ましい。鉱酸は30〜80
重量%の水溶液を用いるのが好ましい。
滴下終了後、析出した結晶を濾取することにより、α
−アミノアセトニトリル鉱酸塩類が得られる。
得られたα−アミノアセトニトリル鉱酸塩類は、化学
的に安定であり、遊離のα−アミノアセトニトリルが不
安定で分解し易いのと異なり、長期の保存も可能であ
り、さらに取り扱いも容易である。
α−アミノアセトニトリル鉱酸塩類を加水分解して得
られるチェニルグリシン類やフリルグリシン類は、医薬
品の中間体として有用である。(例えば、特開昭52−10
8995号、特公昭52−83795号、特公昭61−19638号、西ド
イツ特許第2707490号参照。)また、α−アミノアセト
ニトリル鉱酸塩類は農薬の中間体としても有用である。
(例えば、特開昭57−167978号、特開昭62−106093号、
特開昭63−130584号、特開昭63−156760号参照。) 〔実施例〕 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。実施
例中の純度分析は、全て滴定法による。
実施例1 フルフラール30g(3.1モル)に酢酸ナトリウム0.03g
を加え、氷冷下5℃前後に保ちつつ、撹拌下に内温15℃
を越えないようにシアン化水素12mlを30分間かけて滴下
した。さらに3時間、10℃前後で撹拌した。
反応終了後、窒素ガスを導入し、過剰のシアン化水素
を除去し、粗フルフラールシアンヒドリンを得た。メタ
ノール110mlを5℃前後に冷却し、アンモニアガスを導
入し飽和させた溶液に同温度にて、先に調整したフルフ
ラールシアンヒドリンのメタノール溶液30mlを滴下し
た。
滴下終了後、さらに同温度でアンモニアガスを2時間
導入した。導入終了後、さらに2時間攪拌を続けた。
反応終了後、減圧下で溶媒を留去し、粗α−アミノ−
2−フランアセトニトリルを得た。分析の結果、22.4g
(0.18モル:収率58.2%)であった。
これに50重量%硫酸水溶液17.7gを室温下、滴下し
た。析出した結晶を濾取し、乾燥させてα−アミノ−2
−フランアセトニトリル硫酸塩31.0gを得た。結果、純
度99.2%、収率99.0%であつた。
実施例2 塩化アンモニウム6.0gにシアン化ナトリウム5.0gを28
重量%アンモニア水溶液40mlに溶解し、これにメタノー
ル30mlを加えた。氷浴にて5℃に冷却し、撹拌下、3−
チオフェンカルバルデヒド5.0gを滴下し、さらに18時
間、同温度で撹拌を続けた。
反応終了後、反応液に食塩を加えエチルエーテルにて
3回抽出した。分析の結果、α−アミノ−3−チオフェ
ンアセトニトリルを4.1g(0.03モル:収率55.1%)であ
った。
これに60重量%燐酸水溶液1.6gを室温下、滴下した。
析出した結晶を濾取し、乾燥させてα−アミノ−3−チ
オフェンアセトニトリル燐酸塩5.0gを得た。結果、純度
99.0%、収率98.8%であった。
以下、同様にして本発明のα−アミノアセトニトリル
鉱酸塩類を合成した。
上記の方法で得られるα−アミノアセトニトリル鉱酸
塩類の物性値の代表例を表1、表2に示した。
〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、取り扱う上で危険性の高い酸
性ガスを用いることなく容易に、かつ高純度のα−アミ
ノアセトニトリル鉱酸塩類を各種鉱酸とα−アミノアセ
トニトリル類より製造することを可能とした。また、得
られたα−アミノアセトニトリル鉱酸塩類は高純度であ
り、かつ遊離な状態のα−アミノアセトニトリル類とは
異なり安定であるので、農薬・医薬等の中間体として、
産業上極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−225076(JP,A) 「化学大辞典1」共立出版株式会社、 1987年2月15日、縮刷版第30刷発行、 「アミン」の

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(II) (式中、Xは酸素原子または硫黄原子、Rはハロゲン原
    子または低級アルキル基を示し、nは0〜3の整数を示
    す。)で表されるα−アミノアセトニトリル類を、該α
    −アミノアセトニトリル類の1モル当たり0.3〜2.0の
    溶媒に溶解させた後、この溶液に30〜80重量%濃度の鉱
    酸水溶液を添加し、反応させることを特徴とする一般式
    (I) (式中、X、Rおよびnは一般式(II)の場合と同じ意
    味を示し、HYは鉱酸を示す。)で表されるα−アミノア
    セトニトリル鉱酸塩類の製造方法。
  2. 【請求項2】溶媒がエーテル類、エステル類、炭化水素
    類、ハロゲン化炭化水素類、非プロトン性極性溶媒また
    はアルコール類である請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】鉱酸が塩酸、燐酸、硝酸、硫酸、臭化水素
    酸または沃化水素酸である請求項1または2に記載の製
    造方法。
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