JP2590026Y2 - 穴加工用工具のガイドパット - Google Patents
穴加工用工具のガイドパットInfo
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- JP2590026Y2 JP2590026Y2 JP1993044839U JP4483993U JP2590026Y2 JP 2590026 Y2 JP2590026 Y2 JP 2590026Y2 JP 1993044839 U JP1993044839 U JP 1993044839U JP 4483993 U JP4483993 U JP 4483993U JP 2590026 Y2 JP2590026 Y2 JP 2590026Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide pad
- composite alloy
- solid lubricating
- tool
- drilling tools
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Drilling Tools (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、穴加工工具に装着され
るガイドパットに関し、特にガイドパットの寿命の延長
に関する。
るガイドパットに関し、特にガイドパットの寿命の延長
に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、深穴加工に使用されるドリル・
ヘッド、トレパニング・ヘッド、リーミング・ヘッド、
カウンター・ボーリング・ヘッドなどの穴加工用工具に
は、切削力をサポートし、穴加工が安定して行なわれる
ように、工具本体の外周にガイドパットが備えられる。
このガイドパットは、通常、超硬合金やサーメットなど
の超硬質材料が単体で使用され、鑞付けやねじ止めなど
の方法により工具本体に装着される。
ヘッド、トレパニング・ヘッド、リーミング・ヘッド、
カウンター・ボーリング・ヘッドなどの穴加工用工具に
は、切削力をサポートし、穴加工が安定して行なわれる
ように、工具本体の外周にガイドパットが備えられる。
このガイドパットは、通常、超硬合金やサーメットなど
の超硬質材料が単体で使用され、鑞付けやねじ止めなど
の方法により工具本体に装着される。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】上記の如き深穴加工に
使用される穴加工用工具において、殊にチタン合金やス
テンレス鋼などの加工表面が硬化しやすい材料の加工に
おいて、ガイドパット部の寿命が短かいという問題が生
じており、何等かの対策が望まれている。
使用される穴加工用工具において、殊にチタン合金やス
テンレス鋼などの加工表面が硬化しやすい材料の加工に
おいて、ガイドパット部の寿命が短かいという問題が生
じており、何等かの対策が望まれている。
【０００４】従来、深穴の加工中にガイドパットが損傷
すると、加工を中断して新しいガイドパットに交換し、
そののち加工を継続するということは、しばしば行なわ
れている。ガイドパットの寿命の要因としては、サーマ
ルクラックから欠損に至ったり、すきとり摩耗が生じて
加工面あらさの劣化からくる場合が多い。
すると、加工を中断して新しいガイドパットに交換し、
そののち加工を継続するということは、しばしば行なわ
れている。ガイドパットの寿命の要因としては、サーマ
ルクラックから欠損に至ったり、すきとり摩耗が生じて
加工面あらさの劣化からくる場合が多い。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、従来、超硬合
金やサーメットなどの超硬質材料単体で作られていたガ
イドパットの代りに、超硬質材料と固体潤滑性をもつ複
合合金とで形成したガイドパットを使用したことを特徴
としている。
金やサーメットなどの超硬質材料単体で作られていたガ
イドパットの代りに、超硬質材料と固体潤滑性をもつ複
合合金とで形成したガイドパットを使用したことを特徴
としている。
【０００６】
【作用】従来のように、超硬質材料単体で製作されたガ
イドパットでは、その潤滑は別途外部より供給される切
削油剤のみに頼っている。本考案は、このような切削油
剤だけでは不足しがちな潤滑性を補なう目的で、ガイド
パットに自己潤滑作用をもたせたものである。これによ
り、外部から供給される切削油剤の作用と自己潤滑作用
とにより、ガイドパット表面全体に油膜を形成させて潤
滑性を高めたものである。
イドパットでは、その潤滑は別途外部より供給される切
削油剤のみに頼っている。本考案は、このような切削油
剤だけでは不足しがちな潤滑性を補なう目的で、ガイド
パットに自己潤滑作用をもたせたものである。これによ
り、外部から供給される切削油剤の作用と自己潤滑作用
とにより、ガイドパット表面全体に油膜を形成させて潤
滑性を高めたものである。
【０００７】
【実施例】次に、本考案の一実施例について、図を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【０００８】図１は、本考案になるガイドパットの一例
で、２つの固体潤滑性複合合金製部材２と、これに挟ま
れた超硬合金製部材３が、銀鑞にて鋼製基板４に鑞付け
固定されて一つのガイドパット１を構成している。
で、２つの固体潤滑性複合合金製部材２と、これに挟ま
れた超硬合金製部材３が、銀鑞にて鋼製基板４に鑞付け
固定されて一つのガイドパット１を構成している。
【０００９】なお、本事例に使用した固体潤滑性複合合
金は、平均粒径約１００μｍの造粒ＷＳ2物を５０ｗｔ
％、同約１０μｍのＣｕ粉末を４５ｗｔ％、同約５μｍ
のスタンプＳｎ粉末を５ｗｔ％の割合で混合したあと、
カーボンモールドに充填し、真空中にて加圧焼結して得
たものである。
金は、平均粒径約１００μｍの造粒ＷＳ2物を５０ｗｔ
％、同約１０μｍのＣｕ粉末を４５ｗｔ％、同約５μｍ
のスタンプＳｎ粉末を５ｗｔ％の割合で混合したあと、
カーボンモールドに充填し、真空中にて加圧焼結して得
たものである。
【００１０】以上のようにして製作したガイドパット１
を、図２および図３に示すような直径５０ｍｍのドリル
・ヘッド５に利用した。このドリル・ヘッド５は、ドリ
ル本体にねじ６により固定されたカートリッジ７と、こ
のカートリッジ７にねじ８により固定された切れ刃チッ
プ９と、ドリル本体の外周側にねじにより固定されたガ
イドパット１により構成されている。
を、図２および図３に示すような直径５０ｍｍのドリル
・ヘッド５に利用した。このドリル・ヘッド５は、ドリ
ル本体にねじ６により固定されたカートリッジ７と、こ
のカートリッジ７にねじ８により固定された切れ刃チッ
プ９と、ドリル本体の外周側にねじにより固定されたガ
イドパット１により構成されている。
【００１１】上記ドリル・ヘッド５をドリル・シャンク
に螺合させて装着し、深穴加工機にて切削速度５０ｍ／
ｍｉｎ、１回転当りの送り０．２ｍｍでチタン合金の穴
明けを行なったところ、ガイドパット１の寿命は加工長
で４０ｍとなった。これは、同一切削条件における従来
の超硬合金製ガイドパットの寿命が５ｍであるのに対し
て、８倍の高寿命となる。
に螺合させて装着し、深穴加工機にて切削速度５０ｍ／
ｍｉｎ、１回転当りの送り０．２ｍｍでチタン合金の穴
明けを行なったところ、ガイドパット１の寿命は加工長
で４０ｍとなった。これは、同一切削条件における従来
の超硬合金製ガイドパットの寿命が５ｍであるのに対し
て、８倍の高寿命となる。
【００１２】次に、組成の異なる固体潤滑性複合合金を
用いて行なった他の実施例についても紹介する。その組
成は、平均粒径約１５０μｍの黒鉛粉末を１０ｗｔ％、
同約１００μｍの造粒ＷＳ2物を３０ｗｔ％、同約３μ
ｍのＦｅ粉末を５０ｗｔ％、同約１０μｍのＣｕ粉末を
７ｗｔ％、同約５μｍのスタンプＳｎ粉末を３ｗｔ％の
割合で混合して加圧焼結したものである。固体潤滑性複
合合金の組成以外は、前記と同一である。そして、使用
結果も前記とほとんど変らず、ガイドパットの寿命延長
に優れた効果を発揮した。
用いて行なった他の実施例についても紹介する。その組
成は、平均粒径約１５０μｍの黒鉛粉末を１０ｗｔ％、
同約１００μｍの造粒ＷＳ2物を３０ｗｔ％、同約３μ
ｍのＦｅ粉末を５０ｗｔ％、同約１０μｍのＣｕ粉末を
７ｗｔ％、同約５μｍのスタンプＳｎ粉末を３ｗｔ％の
割合で混合して加圧焼結したものである。固体潤滑性複
合合金の組成以外は、前記と同一である。そして、使用
結果も前記とほとんど変らず、ガイドパットの寿命延長
に優れた効果を発揮した。
【００１３】
【考案の効果】以上のように、自己潤滑性を有する複合
合金と超硬質材料とで形成されたガイドパットを穴加工
用工具に装着することにより、ガイドパットと加工物と
の擦過部分の潤滑性を高めることができ、もってガイド
パットの寿命を延長することができる。
合金と超硬質材料とで形成されたガイドパットを穴加工
用工具に装着することにより、ガイドパットと加工物と
の擦過部分の潤滑性を高めることができ、もってガイド
パットの寿命を延長することができる。
【図１】本考案によるガイドパットの一実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図２】図１に示すガイドパットを装着したドリル・ヘ
ッドの一例を示す正面図である。
ッドの一例を示す正面図である。
【図３】図２に示すドリル・ヘッドの切れ刃側の側面図
である。
である。
１ ガイドパット ２ 固体潤滑性複合合金製部材 ３ 超硬合金製部材 ４ 基板 ５ ドリル・ヘッド ９ 切れ刃チップ
Claims (2)
- 【請求項１】 工具本体の先端に切れ刃チップが備えら
れ、該工具本体の外周には加工穴に対するガイドパット
が少なくとも備えられた穴加工用工具に装着されるガイ
ドパットにおいて、 前記ガイドパットは、超硬合金やサーメットなどの超硬
質材料と固体潤滑性複合合金とで少なくとも構成されて
いることを特徴とする穴加工用工具のガイドパット。 - 【請求項２】 固体潤滑性複合合金は、Ｃｕ、Ｗ、Ｍ
ｏ、Ｍｎ、Ｔａ、Ｎｂ、Ｃｏ、Ｎｉ、Ｆｅ、Ａｇの中か
ら少なくとも１種類、またはこれらの合金の中から少な
くとも１種類を２０〜９０ｗｔ％含有し、残りは黒鉛、
ＭｏＳ2、ＷＳ2の中から少なくとも１種類を含有する焼
結合金であることを特徴とする固体潤滑性複合合金を利
用した請求項１に記載した穴加工用工具のガイドパッ
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993044839U JP2590026Y2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 穴加工用工具のガイドパット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993044839U JP2590026Y2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 穴加工用工具のガイドパット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0711210U JPH0711210U (ja) | 1995-02-21 |
| JP2590026Y2 true JP2590026Y2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=12702649
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993044839U Expired - Lifetime JP2590026Y2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 穴加工用工具のガイドパット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2590026Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5118085Y2 (ja) * | 1971-05-21 | 1976-05-14 | ||
| WO2017038867A1 (ja) | 2015-09-02 | 2017-03-09 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ドリル孔あけ用エントリーシート、及びそれを用いたドリル孔あけ加工方法 |
| RU2018115306A (ru) | 2016-02-17 | 2020-03-17 | Мицубиси Гэс Кемикал Компани, Инк. | Способ обработки резанием и способ изготовления обработанного резанием изделия |
| WO2018088267A1 (ja) | 2016-11-14 | 2018-05-17 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 構成刃先形成用部材及び構成刃先形成方法 |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP1993044839U patent/JP2590026Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0711210U (ja) | 1995-02-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981117 |
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| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533 |
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| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
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| R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
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| S533 | Written request for registration of change of name |
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