JP2588966B2 - スロットル装置 - Google Patents

スロットル装置

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JP2588966B2
JP2588966B2 JP1065626A JP6562689A JP2588966B2 JP 2588966 B2 JP2588966 B2 JP 2588966B2 JP 1065626 A JP1065626 A JP 1065626A JP 6562689 A JP6562689 A JP 6562689A JP 2588966 B2 JP2588966 B2 JP 2588966B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エンジンの吸入空気量を制御するスロット
ル装置に係り、更に詳細には、スロットルボディの空気
通路上流に燃料噴射弁が配置される方式のスロットル装
置のアイドル制御用バイパス通路及び空気流量測定用バ
イパス通路の構造に関する。
〔従来の技術〕
従来より、エンジン燃料制御系では、例えば特開昭59
−170465号,実開昭62−6444号公報等に開示されるよう
にスロットル弁の上流位置に各気筒共通の燃料噴射弁を
配置するいわゆる単点燃料噴射方式(SPI方式)のスロ
ットル装置が実用化されている。
この種のスロットル装置は、一般に主空気通路にスロ
ットル弁が配置されるスロットルボディ(第1のボデ
ィ)と、第1のボディの上流位置で燃料噴射弁を保持す
る第2のボディとを予め別個に成形し、これらのボディ
同士をボルト等の固着部材で一体に結合することで装置
本体を構成している。
このように第1のボディと第2のボディとを別個に形
成するのは、両者を一体成形すると型抜きが困難で、ま
た通常、第1のボディにはアイドル制御用のバイパス通
路が形成され、他方第2のボディには、ホットワイヤ等
のエアフローセンサ付の空気流量測定用バイパス通路が
形成されるので、内部構造が複雑化するためである。な
お、アイドル運転時には、主空気通路に設けたスロット
ル弁は、アイドルアジャストスクリューにより設定され
た最小開度に保持され、アイドル空気流量の大部分及び
噴射燃料はこの最小開度を通してエンジンに供給され、
アイドル制御用バイパス通路は、補正分の空気流量や補
機類の運転により負荷が増加した時の増量空気流量を供
給する役割をなしている。
ところで、上記アイドル制御用バイパス通路は、燃料
噴射弁の下流に位置するため、その入口の位置関係に充
分の配慮がないと、噴射燃料の一部がこのアイドル制御
用バイパス通路に流入することは従来より指摘されてい
る。アイドル制御用バイパス通路への噴射燃料の侵入
は、このバイパス通路に設けたアイドル空気流量制御弁
(アイドルスピードコントロール弁,以下ISC弁と称す
る)にガム質となって付着したり、ISC弁で絞られる通
路箇所で燃料が断熱膨張により気化されて熱を奪い、空
気中の水分がアイシングとなって付着し、その結果、バ
イパス通路を狭めたり、バルブ動作に支障を来す原因と
なる。
このような不具合をなくすために、従来より、例え
ば、前記した特開昭59−170465号,実開昭62−6444号の
ように、アイドル制御用バイパス通路の入口を燃料噴霧
コーン(噴霧広がり)の上方に位置させたりしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、特開昭59−170465号の場合には、アイドル
制御用バイパス通路の入口を燃料噴霧コーンの上方に設
けているが、従来はその入口の位置がスロットルボディ
(第1のボディ)側に取付ける方式を採用しているの
で、このバイパス通路への燃料噴霧の直接流入は防止で
きるものの、スロットル弁からのはねかえりや、主空気
通路中に浮遊する微細な燃料粒子がバイパス通路中に吸
引される(吸引は特にアイドル運転時に生じる)ことも
あった。特に、自動車部品の実装の便宜よりスロットル
装置のボディの全高をおさえて低背化を図るためには、
燃料噴射弁とスロットル弁を近づけざるを得なくなる
が、この場合、アイドル制御用バイパス通路の入口とス
ロットル弁は当然ながら近接する。これによって、アイ
ドル運転時のようにスロットル弁が閉じている場合は、
噴射燃料はスロットル弁にあたって跳ね返り、バイパス
通路内に吸い込まれてしまい、ISCバルブに悪影響を与
えることになる。
一方、実開昭62−6444号のようにアイドル制御用バイ
パス通路の入口を燃料噴射弁より上流側に開口させる方
式を採用する場合には、このバイパス通路への燃料流入
を有効に防止できる。
ところで、ホットワイヤ等のエアフローセンサを用い
てエンジンの吸入空気量を測定する場合には、主空気通
路と空気流量測定用バイパス通路に流れる空気流量比率
が常に一定であることが望ましく、このことは、アイド
ル運転時における、アイドル制御用バイパス通路に流入
する主空気通路と空気流量測定用バイパス通路とからの
空気流量比率についても同じことがいえる。
しかし、一般には、アイドル運転時のように吸入空気
量が少ない場合には、空気流量測定用バイパス通路より
も通路抵抗の小さな主空気通路からアイドル制御用バイ
パス通路に流入する空気の方が、その流量比率が偏って
多くなり、そのため計量精度が低下する傾向がある。こ
の問題の対処策の一つとしては、空気流量測定用バイパ
ス通路の出口及びアイドル制御用バイパス通路の入口と
を接近させて、アイドル制御用バイパス通路の入口周辺
に発生する空気吸引力(この空気吸引力はアイドル運転
時のスロットル弁下流の負圧により生じる)の影響を空
気流量測定用バイパス通路の出口にも及ぼして、空気流
量測定用バイパス通路に流れる空気流量を確保すること
が考えられる。
以上のように空気流量測定精度向上の点からアイドル
制御用バイパス通路の入口と空気流量測定用バイパス通
路の出口とを接近させ、且つ、アイドル制御用バイパス
通路への燃料流入防止の点から燃料噴射弁の上流にアイ
ドル制御用バイパス通路の入口を配置する策として、第
1のボディ(スロットルボディ)側に従来存在させてい
たアイドル制御用バイパス通路の入口をその上流の第2
のボディ(空気流量測定用バイパス通路及び燃料噴射弁
を配置している側のボディ)に延設することも考えられ
る。
しかし、第2のボディ側にアイドル制御用バイパス通
路を入口を延設することは、その入口分の設置スペース
を新たに第2のボディ側に確保しなければならず、従来
のスロットル装置の構造では装置のコンパクト化(特に
低背化)と低コスト化を満足させることはできなかっ
た。
本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目的は、単点
式燃料噴射弁を備えたスロットル装置に要求されるアイ
ドル制御用バイパス通路への燃料流入防止,吸入空気量
の計量精度の向上,スロットル装置のコンパクト化(低
背化),低下コスト化を全て満足させることのできるス
ロットル装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、基本的には、次
のような課題解決手段を提案する。なお、構成要素に付
した符号は、説明の便宜上、第1図の実施例の符号を引
用したものである。
すなわち、本発明は、主空気通路4にスロットル弁6
が配置されてスロットルボディを構成する第1のボディ
2と、該第1のボディ2の上流位置で単点燃料噴射方式
の燃料噴射弁10を保持する第2のボディ3とを備え、第
1のボディ2が下,第2のボディ3が上の縦型配置でこ
れらのボディ同士が結合され、第1のボディ2の側壁に
は、スロットル弁6の上,下流に通じるアイドル制御用
バイパス通路5が形成され、第2のボディ3の側壁に
は、エアフローセンサ13付の空気流量測定用バイパス通
路9が形成されているスロットル装置において、 第2のボディ3の側壁に形成される空気流量測定用バ
イパス通路9は、入口9aが第2のボディ3の側壁上端に
開口して入口9aから途中までの通路部9−1が側壁下端
に到る縦孔で、続いて前記側壁下端から第2のボディ3
の周方向に沿って形成された溝状通路部9−2を有し、
この溝状通路部9−2のうち少なくとも該空気流量測定
用バイパス通路9の出口9b寄りの溝の深さl2が第2のボ
ディ3の側壁の少なくとも高さ方向の中央付近に到る構
造としてあり、この溝状通路部9−2の開口面9−2′
が第1のボディ2の側壁上端面によって塞がれ、続いて
出口9b側の通路部9−3が第2のボディ3の側壁の高さ
方向のほゞ中央位置にて横孔をなして該第2のボディ3
の主空気通路8側に向き直って、その出口9bを該第2の
ボディ3の内壁の高さ方向のほゞ中央位置に開口させて
あり、 一方、第1のボディ2のアイドル制御用バイパス通路
5の入口5aは、燃料噴射弁10の噴射口16と同じ高さ或い
はそれよりも上流に位置し且つ前記空気流量測定用バイ
パス通路9の出口9bより下流に位置するように第2のボ
ディ3の側壁まで延設されていることを特徴とする。
〔作用〕
上記構成によれば、第1のボディ2のアイドル制御用
バイパス通路5の入口5aをその上流側に配置された第2
のボディ3の方に延設して、そのバイパス入口5aの位置
レベルを第2のボディ3側に配置された燃料噴射弁10の
噴射口16と同じ高さか或いはそれよりも上流側に設定し
たので、アイドル制御用バイパス通路5への燃料噴霧コ
ーンの直接流入を防止できる。またアイドル制御用バイ
パス通路入口5aをスロットル弁6から充分離して配置で
きるので、スロットル弁6からの跳ね返り燃料や浮遊燃
料粒子の流入も防止できる。
さらに、本発明では、第2のボディ3の側壁に形成さ
れる空気流量測定用バイパス通路9は、入口9aから途中
までの通路部9−1が側壁下端に到る縦孔とする。これ
により、従来通りにエアーフローセンサ13の設置スペー
スは充分に確保できる。そして、空気流量測定用バイパ
ス通路9は、上記縦孔9−1から続いて側壁下端から第
2のボディ3の周方向に沿って形成された溝状通路部9
−2を呈し、この溝状通路部9−2のうち少なくとも該
空気流量測定用バイパス通路9の出口9b寄りの溝の深さ
l2が第2のボディ3側壁の少なくとも高さ方向の中央付
近に到り、出口9b側の通路部9−3が第2のボディ3側
壁の高さ方向のほゞ中央位置にて横孔をなして、その出
口9bを第2のボディ3の内壁の高さ方向のほゞ中央位置
に開口させたので、第2のボディ3の高さを増加させる
ことなく(第2のボディ3の低背化)第2のボディ3側
にアイドル制御用バイパス通路5の入口5aを空気流量測
定用バイパス通路9の出口9b下流に該出口9bと接近させ
て延設することが可能になり、ひいては、アイドル制御
用バイパス通路5の入口5aの空気吸引力を空気流量測定
用バイパス通路9の出口9b付近にも及ぼして、既述した
ごとく空気流量精度の向上も図れる。
すなわち、空気流量精度向上とアイドル制御用バイパ
ス通路5への燃料流入防止のためにアイドル制御用バイ
パス通路5の入口5aを第1のボディ3側に延設しても、
本発明の構成によれば、ボディ3ひいてはスロットル装
置全体の低背化(コンパクト化)及び材料削減により低
コスト化を満足させることができる。
なお、従来一般のこの種スロットル装置では、第2の
ボディ(燃料噴射弁を保持する側のボディ)の側壁に設
ける空気流量測定用バイパス通路は、縦孔を呈し、その
バイパス出口を第2のボディの側壁下端に設けている
が、仮にこのようなタイプの第2のボディに第1のボデ
ィ(スロットルボディ)側のアイドル制御用バイパス通
路の入口を空気流量測定用バイパス通路出口の下流に位
置するように延設するならば、空気流量測定用バイパス
通路(縦孔)の長さを今まで通り確保するためには、空
気流量測定用バイパス通路及びその出口を上部にシフト
しなければならず、その分だけ第2のボディの高さひい
てはスロットル装置全体(第1のボディと第2のボディ
を結合したもと)のボディの全高を増加しなければなら
ず、装置の大型化,コスト高につながる。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本発明の第1実施例を示し、(a)が平面
図、(b)が縦断面図である。これらの図において、1
はスロットル装置の本体で、本体1は、スロットルボデ
ィとなる第1のボディ2と燃料噴射弁10を有する第2の
ボディ3とからなる。これらのボディ2,3は、型抜きの
都合上一体成形が困難なため、互いに別個にダイカスト
成形され、この成形工程後に両者がボルト15で且つシー
ルされつつ一体的に結合される。
第1のボディ2は、主空気通路4とアイドル制御用バ
イパス通路5を有し、主空気通路4にスロットル弁6が
配置される。
アイドル制御用バイパス通路5は、第1のボディ2の
側壁にスロットル弁6を迂回しつつその上流と下流を通
じるように形成され、その通路の途中がボディ2外部に
設けたISC弁7と接続される。このバイパス通路5は、
出口がスロットル弁6の下流側に開口し、入口5a側の通
路の一部が第2のボディ3の側壁下端に延設されてい
る。
ISC弁7は、アイドル制御用バイパス通路5に流れる
空気流量をアイドル運転時や始動暖機運転時の空気増量
を行なう時にコントロールするもので、電気信号により
駆動される電動アクチュエータ方式の弁が使用される。
第2のボディ3は、主空気通路8と空気流量測定用バ
イパス通路9とを有する。
主空気通路8には、その通路中央にSPI方式の燃料噴
射弁10がスロットル弁6の上流に位置するように、ホル
ダー11を介して保持されている。ホルダー11は、燃料噴
射弁10を収納する収納部11aと、収納部11aを支持する支
持板11b,11cとを一体構成したもので、このホルダー11
は第2のボディ3と一体にダイカスト成形される。そし
て、支持板11b,11cが主空気通路8を通路8a,8bに半分づ
つ区切っている。
空気流量測定用バイパス通路9は、入口9aが第2のボ
ディ3の側壁上端に開口して、上流の吸入空気通路12に
通じる。その入口9aから途中までの通路部9−1が側壁
下端に到る縦孔で、続いて側壁下端から第2のボディ3
の周方向に沿って形成された溝状通路部9−2を呈す
る。
この溝状通路部9−2のうち空気流量測定用バイパス
通路9の出口9b寄りの溝の深さl2が入口9a寄りの溝の深
さl1より拡げられてこの出口9b寄り溝の深さl2が第2の
ボディ3の側壁の少なくとも高さ方向の中央付近に到る
構造としてあり、この溝状通路部9−2の開口面9−
2′が第1のボディ2の側壁上端面によって塞がれ、続
いて出口9b側の通路部9−3が第2のボディ3側壁の高
さ方向のほゞ中央位置にて横孔をなして第2のボディ3
の主空気通路8側に向き直って、その出口9bを第2のボ
ディ3の内壁の高さ方向のほゞ中央位置に開口させてあ
る。
一方、第1のボディ2のアイドル制御用バイパス通路
5の入口5aが第2のボディ3の側壁下端に上記通路部9
−3と干渉することなく並んで延設される。その入口5a
を空気流量測定用バイパス通路9の出口9b近くの該出口
9b下流に位置するようにして第2のボディ3の主空気通
路8に面して配置して成る。この出口9bとアイドル制御
用バイパス通路5の入口5aとは、双方共に第2のボディ
3の通路8a側に面するよう配置される。ここで、アイド
ル制御用バイパス通路5の入口5aと空気流量測定用バイ
パス通路9の出口9bとの距離は、スロットル装置の機種
等で一概に決定されるものではないが、アイドル制御用
バイパス通路5の入口5aにアイドル運転時に生じる空気
吸引力が空気流量測定用バイパス通路9の出口9bに及ぶ
程度の近接距離を少なくとも必要条件とする。
空気流量測定用バイパス通路9の通路のうち、縦孔の
となる通路部9−1の途中には、例えばホットワイヤ13
よりなるエアフローセンサが配置される。
次に本実施例の動作を説明する。
通常の走行運転時、吸入空気はスロットル弁6の開度
に応じた量が主空気通路8から4を通るが、その空気の
一部が空気流量測定用バイパス通路9内を流れ、ホット
ワイヤ13がこのバイパス通路9内に流れる空気量を検出
し、この検出値に基づき全体の吸入空気量が測定され
る。すなわち、スロットル弁6を流れる空気は、主空気
通路8,4と空気流量測定用バイパス通路9とにより一定
の比率で流入してくるため、ホットワイヤ13による計量
が可能になる。またアイドル運転時には、スロットル弁
6が全閉で空気が主にアイドル制御用バイパス通路5を
流れるが、この場合にもバイパス通路5に流れる空気
が、空気流量測定用バイパス通路9に流れる空気をホッ
トワイヤ13が検出することで計量される。そして、アイ
ドル制御用バイパス通路5に流れる空気は、計量精度の
面からすれば、上記の通常走行運転と同様の比率で主空
気通路8と空気流量測定用バイパス通路9から流入する
必要がある。
本実施例では、アイドル制御用バイパス通路5の入口
5aを空気流量測定用バイパス通路9の出口9bと共に同一
区分の空気通路8a内に位置させ、且つアイドル制御用バ
イパス通路入口5aを空気流量測定用バイパス通路出口9b
の下流で出口9bと近接させて配置させることで、アイド
ル運転時にアイドル制御用バイパス通路5に流入する主
空気通路8及び空気流量測定用バイパス通路9からの空
気流量比率を、通常走行運転時にスロットル弁6に空気
が流れる場合とほゞ同様にすることが可能となる。
すなわち、アイドル運転時のように空気流量が少量の
場合には、仮りにアイドル制御用バイパス通路入口5aと
空気流量測定用バイパス通路出口9bとの位置が離れてい
ると、通路抵抗の差から空気流量測定用バイパス通路9
よりも主空気通路8に空気が偏って流れ、またこれらの
空気流量比率がアイドル空気流量の度合によりまちまち
となる傾向がある。これに対し、本実施例のように、ア
イドル制御用バイパス通路入口5aを第2のボディ3まで
導いて、空気流量測定用バイパス通路出口9b近くでその
下流に位置させた場合には、アイドル制御用バイパス通
路5の空気吸引の影響を主空気通路8のみならず空気流
量制御用バイパス通路9も受けるので、この空気流量制
御用バイパス通路9にも安定した空気が流れる。その結
果、アイドル運転時には、アイドル制御用バイパス通路
5に流入する主空気通路8と空気流量制御用バイパス通
路9の空気流量比率を略一定に保つことができる。
従って、アイドル制御用バイパス通路5に流れる空気
を通常走行運転、アイドル運転を問わず常にホットワイ
ヤ13が精度良く計測することができる。
第3図及び第4図に、アイドル制御用バイパス通路5
の入口5aと空気流量測定用バイパス通路9の出口9bとの
位置関係を種々設定した場合のホットワイヤ計量誤差を
とらえた測定データを示す。
第3図のイは、アイドル制御用バイパス通路入口5aを
本実施例の如く空気流量測定用バイパス通路出口9bの下
流に近接して設けた場合と、同図ロのように上流に設け
た場合の比較図で、前者のイのように下流に設けた場合
の方が計量誤差を大幅に減らすことができた。また第4
図のハは、アイドル制御用バイパス通路入口5aと空気流
量測定用バイパス通路出口9bとの位置関係を、上述のイ
同様にして本実施例の如きアイドル制御用バイパス入口
5aと空気流量測定用バイパス出口9bとを主空気通路8aに
面するようにした場合と、同図ニに示すようにこれらの
入口5aと出口9bとを第2のボディ3の区分空気通路8a,8
bとに別々に配置した場合の比較図で、この場合にも後
者は、ホットワイヤ計量誤差が大きいが、前者の本実施
例の場合にはこれに較べて計量誤差を大幅に減少させる
ことができた。
また本実施例では、アイドル制御用バイパス通路5の
入口5aを燃料噴射弁10のある第2のボディ3側に延設し
たので、バイパス入口5aを燃料噴射弁10の噴射口16と同
程度の高さ位置に設定することができるので、入口5aが
燃料噴霧コーンの影響を受けず、アイドル制御用バイパ
ス通路5に噴射燃料が直接入るのを防止できるのみなら
ず、スロットル弁6との距離を充分に保って、スロット
ル弁6からのはね上がり燃料や空気中に浮遊する微細燃
料の侵入も防止することができる。
第2図は、アイドル制御用バイパス通路5の入口5aが
第1のボディ(スロットルボディ)2側にある場合(ハ
の場合)と第2のボディ3にある場合(ニの場合)の、
バイパス通路5への燃料流入量を実験的にとらえた比較
説明図で、同図の実験データらも明らかなように、第2
のボディ3側に入口5aを設けた場合の方がそうでない場
合よりもバイパス通路5への燃料流入量を大幅に減らす
ことができる。
また本実施例では、第2のボディ3の側壁に形成され
る空気流量測定用バイパス通路9は、入口9aから途中ま
での通路部9−1が側壁下端に到る縦孔とする。これに
より、従来通りにエアフローセンサ13の設置スペースは
充分に確保できる。そして、空気流量測定用バイパス通
路9は、上記縦孔9−1から続いて側壁下端から第2の
ボディ3の周方向に沿って形成された溝状通路部9−2
を呈し、この溝状通路部9−2のうち該空気流量測定用
バイパス通路9の出口9b寄りの溝の深さl2が入口9a寄り
の溝の深さl1より拡げられてこの出口9b寄り溝の深さl2
が前記第2のボディ3の少なくとも高さ方向の中央付近
に到る構造とした。このようにすれば、出口9b側の通路
部9−3が第2のボディ3の高さ方向のほゞ中央位置に
て横孔をなして第2のボディ3の主空気通路8側に向き
直ることが可能となり、その出口9bを該第2のボディ3
の内壁の高さ方向のほゞ中央位置に開口させれば、第2
のスロットボディ3の高さを増加させることなく、第2
のスロットルボディ3側にアイドル制御用バイパス通路
5の入口5aを空気流量測定用バイパス通路9の出口9b下
流の該出口9b近くに延設することが可能になる。
すなわち、本実施例によれば、スロットル装置のコン
パクト化(低背化),低コスト化の要求に応えつつアイ
ドル制御用バイパス通路への燃料流入防止と吸入空気量
の計量精度を向上させることができる。
また、空気流量測定用バイパス通路9のうち周方向に
形成される通路部9−2は、側壁下端に設けた溝よりな
り、アイドル制御用バイパス通路5の入口5aも側壁下端
に設けたので、これらの要素9−2及び5aを第2のボデ
ィ3のダイカスト成形により同時に成形でき、製作コス
トの低減を図り得る。
第5図は本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
なお、第5図及びそれ以降の図面において用いる符号
中、既述した第1実施例と同一のものは同一或いは共通
する部分を示す。
第2実施例も第1実施例と同様の構成をなすが、異な
る点は、第2のボディ3側に延設したアイドル制御用バ
イパス通路の入口5a側通路を入口側から上方向に立ち上
がらせた後に下方向に立ち下るようにUターンさせたこ
とにある。
このような通路構造にすることで、バイパス通路5の
入口5a側に中仕切の通路壁5cが存在することになり、こ
の中仕切5cの存在によりアイドル制御用バイパス通路5
の実質の入口を、5a位置より上方の通路Uターン点5dま
で持ち上げることができる。そのため、スロットル弁6
からのはね返り燃料の侵入を完全に防止でき、かつ主空
気通路壁面に付着した燃料がバイパス通路5に流入する
のを確実に防止できる利点がある。
第6図は本発明の第3実施例を示し、(a)はその縦
断面図、(b)はその要部拡大断面図である。
本実施例は、第1実施例とほゞ同様の構成をなし、第
1実施例同様の効果を奏するほかに、空気流量測定用バ
イパス通路9の出口9bを、第2のボディ3の主空気通路
8内壁にボディ成形時の主空気通路形成用の型分割部位
20よりも上流に位置するようにして開口した。
すなわち、第2のボディ3をダイカスト成形する場合
には、型成形用の中子を主空気通路8となるべき箇所に
セットされるが、この場合、主空気通路8内には、燃料
噴射弁保持用のホルダ11がボディ3と一体にダイカスト
成形されるため、一個の中子使用だと型抜きが不可能と
なるので、主空気通路形成用の中子を上,下に分けてダ
イカスト成形を行なっている。そして、この場合上下の
中子を抜いた時のボディ3内壁における型分割部位(中
子同士をセットしたときの境界部で第6図(a)の実施
例では、一点鎖線20がこれに相当する位置となってい
る)には、中子同士の寸法誤差があると段差が生じた
り、或いは成形時に中子間の隙間に鋳湯が流れ込んで微
小突起が生じることもある。このような段差や微小突起
のある型分割部位20に対し、仮りに空気流量測定用バイ
パス通路出口9bを下流に配置した場合には、段差や突起
部の下流側には、吸入空気流に乱れが生じているため、
空気流量測定用バイパス通路出口9bに不安定な負圧が発
生する。そのため、バイパス通路9の空気が流れが不安
定となり、空気流量測定値が不正確となり、空燃比の変
動が生じる原因となる。
本実施例はこのような不具合を解消するために、第6
図に示すように型分割部位20の上流に空気流量制御用バ
イパス通路出口9bを配置したもので、このようにすれ
ば、第6図(b)に示すように型分割部位20に段差が生
じても、出口9bは段差下流に生じる乱流の影響から逃れ
ることができ、その結果、空気流量測定用バイパス通路
5の空気の流れを安定させることで、ホットワイヤ13の
計量精度を向上させることができる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、単点燃料噴射方式のス
ロットル装置のコンパクト化(低背化),低コスト化の
要求に応えつつアイドル制御用バイパス通路への燃料流
入防止と吸入空気量の計量精度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例を示す平面図及び縦断面
図、第2図は、第1実施例の如くアイドル制御用バイパ
ス通路の入口を第2のボディに配置した場合と、このバ
イパス入口を第1のボディ側に配置した場合のアイドル
制御用バイパス通路に流入する燃料量の測定データを示
す線図、第3図及び第4図は、アイドル制御用バイパス
通路の入口と空気流量測定用バイパス通路の位置関係を
種々変えてISC弁の空気流量に対するホットワイヤ計量
誤差の測定データを示す線図、第5図は、本発明の第2
実施例を示す縦断面図、第6図は、本発明の第3実施例
を示す縦断面図及び要部断面図である。 1……スロットル装置、2……第1のボディ(スロット
ルボディ)、3……第2のボディ、4……主空気通路、
5……アイドル制御用バイパス通路、5a……アイドル制
御用バイパス通路出口、6……スロットル弁、7……ア
イドル空気量制御弁(ISC弁)、8……主空気通路、9
……空気流量測定用バイパス通路、9b……空気流量測定
用バイパス通路出口、10……燃料噴射弁、11……ホルダ
ー、13……エアフローセンサ(ホットワイヤ)。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主空気通路(4)にスロットル弁(6)が
    配置されてスロットルボディを構成する第1のボディ
    (2)と、該第1のボディ(2)の上流位置で単点燃料
    噴射方式の燃料噴射弁(10)を保持する第2のボディ
    (3)とを備え、前記第1のボディ(2)が下,第2の
    ボディ(3)が上の縦型配置でこれらのボディ同士が結
    合され、前記第1のボディ(2)の側壁には、前記スロ
    ットル弁(6)の上,下流に通じるアイドル制御用バイ
    パス通路(5)が形成され、前記第2のボディ(3)の
    側壁には、エアフローセンサ(13)付の空気流量測定用
    バイパス通路(9)が形成されているスロットル装置に
    おいて、 前記第2のボディ(3)の側壁に形成される前記空気流
    量測定用バイパス通路(9)は、入口(9a)が前記第2
    のボディ(3)の側壁上端に開口して入口(9a)から途
    中までの通路部(9−1)が側壁下端に到る縦孔で、続
    いて前記側壁下端から前記第2のボディ(3)の周方向
    に沿って形成された溝状通路部(9−2)を有し、この
    溝状通路部(9−2)のうち少なくとも該空気流量測定
    用バイパス通路(9)の出口(9b)寄りの溝の深さl2
    前記第2のボディ(3)の側壁の少なくとも高さ方向の
    中央付近に到る構造としてあり、この溝状通路部(9−
    2)の開口面(9−2′)が前記第1のボディ(2)の
    側壁上端面によって塞がれ、続いて出口(9b)側の通路
    部(9−3)が前記第2のボディ(3)の側壁の高さ方
    向のほゞ中央位置にて横孔をなして該第2のボディ
    (3)の主空気通路(8)側に向き直って、その出口
    (9b)を該第2のボディ(3)の内壁の高さ方向のほゞ
    中央位置に開口させてあり、 一方、前記第1のボディ(2)のアイドル制御用バイパ
    ス通路(5)の入口(5a)は、前記燃料噴射弁(10)の
    噴射口(16)と同じ高さ或いはそれよりも上流に位置し
    且つ前記空気流量測定用バイパス通路(9)の出口(9
    b)より下流に位置するように前記第2のボディ(3)
    の側壁まで延設されていることを特徴とするスロットル
    装置。
  2. 【請求項2】前記アイドル制御用バイパス通路(5)
    は、その入口(5a)近くの通路部分が上方向に立ち上が
    った後にUターンして下方向に立ち下るような通路構造
    として成る請求項1記載のスロットル装置。
  3. 【請求項3】前記空気流量測定用バイパス通路(9)の
    出口(9b)は、前記第2のボディ(3)の主空気通路
    (8)内壁にボディ成形時の主空気通路形成用の型分割
    部位(20)よりも上流に位置するようにして開口される
    請求項1又は請求項2記載のスロットル装置。
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