JP2588829Y2 - 車両用運転席を自動的に後退させる装置 - Google Patents

車両用運転席を自動的に後退させる装置

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JP2588829Y2
JP2588829Y2 JP1993041093U JP4109393U JP2588829Y2 JP 2588829 Y2 JP2588829 Y2 JP 2588829Y2 JP 1993041093 U JP1993041093 U JP 1993041093U JP 4109393 U JP4109393 U JP 4109393U JP 2588829 Y2 JP2588829 Y2 JP 2588829Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用運転席のシートト
ラックのロックを前面衝突時に自動的に解除した後、シ
ートクッションをシートバックとともに自動的に後退さ
せる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、前面衝突時に運転者が運転
席に向って後方に移動するステアリングコラムと運転席
のシートバックとの間に挟まれるのを防止するためのキ
ャブオーバトラックの運転席を出願した(特願平5−7
3723)。この運転席は車幅方向に形成されシートク
ッションに内蔵されたクッションフレームが前方からの
所定の衝撃荷重に対して高剛性に形成され、運転席前方
のコラムサポートブラケットに運転席方向に突出してチ
ルト可能に設けられたステアリングコラムが運転席から
離れる方向にチルト可能に設けられ、ステアリングコラ
ムのチルト中心位置がクッションフレームの位置より下
方にオフセットされる。この運転席では、トラックが前
面衝突して所定の衝撃荷重がキャブの前面に加わると、
ステアリングコラムが後方に移動してクッションフレー
ムに当たり、ステアリングコラムが支点を中心に運転者
から離れる方向に回転する。この結果、ステアリングコ
ラムとシートバックの間が狭くならず、運転者はトラッ
クから容易に脱出できるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記運転席で
は、前面衝突時の衝撃荷重が過大であり、クッションフ
レームに当たったステアリングコラムが更に後方に移動
しようとすると、高剛性に形成されたクッションフレー
ムが変形し、ステアリングホイールとシートバックとの
間が狭くなる恐れがある。この結果、運転者が衝突した
車両から脱出し難くなる問題点がある。
【0004】本考案の目的は、部品及び組付工数を増大
させずに、運転者が前面衝突時にステアリングホイール
等とシートバックとの間に挟まれることを防止でき、か
つ運転者が衝突した車両から容易に脱出できる車両用運
転席を自動的に後退させる装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成を、実施例に対応する図1、図3、図4
及び図7を用いて説明する。本考案は、図1、図3及び
図4に示すように、車両10のフロアパネル11aに車
両10の進行方向に延びて配設された一対のロアレール
21と、一対のロアレール21に摺動可能に配設された
一対のアッパレール26と、アッパレール26にステア
リングコラム13に対向して取付けられ運転者15の尻
部を受けかつクッションフレーム17aを有するシート
クッション17と、シートクッション17の後端に取付
けられ運転者15の背部を受けるシートバック19と、
一対のロアレール21のうちの一方のロアレール21に
長手方向に等間隔に設けられた多数の被係止孔23a
と、一対のアッパレール26のうちの一方のアッパレー
ル26に回動可能に取付けられ多数の被係止孔23aに
選択的に係止する係止爪34を有する調節ハンドル33
と、係止爪34が被係止孔23aに係止する方向に調節
ハンドル33を回転させるように付勢するスプリング3
6とを備えた車両用運転席12の改良である。その特徴
ある構成は、係止爪34が被係止孔23aに向って先細
りに形成されかつ係止爪34の後側縁34bが係止爪3
4の係止する方向に対して所定の角度θ1だけ傾斜し
形成され、車両10の前面衝突時に後退するステアリン
グコラム13がシートクッション17のクッションフレ
ーム17aを押すことにより、係止爪34が被係止孔2
3aから離脱し、クッションフレーム17aがシートク
ッション17及びシートバック19とともに後方に移動
するように構成され、上記所定の角度θ 1 が10度から
20度の範囲内にあるところにある。
【0006】また本考案の車両用運転席を自動的に後退
させる装置は、図7及び図8に示すように、被係止孔6
3aの互いに対向する前縁63b及び後縁63c係止
爪64の離脱方向に対して所定の角度θ2だけ後方に傾
して形成し、車両の前面衝突時に後退するステアリン
グコラムがシートクッション17のクッションフレーム
を押すことにより、係止爪64が被係止孔63aから離
脱し、クッションフレームがシートクッション17及び
シートバックとともに後方に移動するように構成し、更
に上記所定の角度θ 2 を10度から20度の範囲内に設
定することもできる。
【0007】
【作用】車両10が前面衝突してステアリングコラム1
3が後方に移動し、このコラム13がクッションフレー
ム17aを押すと、係止爪34又は64が被係止孔23
a又は63aから離脱し、クッションフレーム17aを
シートクッション17及びシートバック19とともに後
方に移動させる。この結果、運転者15は車両10から
容易に脱出できる。
【0008】
【実施例】次に本考案の第1実施例を図面に基づいて詳
しく説明する。図1〜図6に示すように、キャブオーバ
型トラック10のキャブ11に設けられた運転席12は
ステアリングコラム13に対向するようにフロアパネル
11aにシートレッグ14及びシートトラック16を介
して取付けられ運転者15の尻部を受けるシートクッシ
ョン17と、シートクッション17の後端にリクライニ
ングアジャスタ18を介して取付けられ運転者15の背
部を受けるシートバック19とを備える。シートクッシ
ョン17の下部には丸パイプを四角枠状に形成したクッ
ションフレーム17aが内蔵される。シートトラック1
6はフロアパネル11aに固着されたシートレッグ14
の上面にトラック10の進行方向に延びて固着された一
対のロアレール21と、一対のロアレール21に摺動可
能に配設されシートクッション17が取付けられた一対
のアッパレール26とを有する。一対のロアレール21
のうち左側のロアレール21にはその長手方向に等間隔
に多数の被係止孔23aが設けられ、これらの被係止孔
23aは矩形に形成される。この例では一対のロアレー
ル21のうち左側のロアレール21のみを図示し、一対
のアッパレール26のうち左側のアッパレール26のみ
を図示する(図2及び図3)。
【0009】左側のロアレール21は横断面略逆ハット
状に形成されたレール本体22と、このレール本体22
の下面にリベット24により固着され上記多数の被係止
孔23aが設けられた穿設部材23とを有する。アッパ
レール26の前端近傍上面及び後端近傍上面には一対の
ブラケット27,27が固着され、クッションフレーム
17aの側片17bの下面には横断面略L字状のブラケ
ット28が固着される。クッションフレーム17aはボ
ルト29をブラケット28及びブラケット27に挿通し
てナット30に螺合することによりアッパレール26に
取付けられる(図2及び図3)。
【0010】また左側のアッパレール26の上面には2
つのハンドルホルダ31,32の基端がそれぞれ固着さ
れる。これらのハンドルホルダ31,32のうち一方の
ハンドルホルダ32は幅広に形成され、その先端から中
央にかけて切欠き32aが形成される。ハンドルホルダ
31,32の先端はそれぞれリング状に曲げられ、リン
グ状に曲げられた先端にはトラック10の進行方向に延
びる調節ハンドル33が回動可能に挿入される。調節ハ
ンドル33の前端を直角に折曲げることにより操作部3
3aが形成される。ハンドルホルダ32の切欠き32a
内に位置する調節ハンドル33には係止爪34の基端が
固着され、係止爪34の先端は被係止孔23aに臨むよ
うに曲げられる(図2)。また切欠き32aの底部から
係止爪34の基端に向って調節ハンドル33の回動を規
制するストッパ32bが突設される。調節ハンドル33
の後部にはねじりコイルスプリング36が巻回され、こ
のスプリング36は係止爪34が被係止孔23aに係止
する方向に調節ハンドル33を回転させるように付勢す
る(図3)。
【0011】本実施例の特徴ある構成は、係止爪34が
被係止孔23aに向って先細りに形成されかつ係止爪3
4の後側縁34bが係止爪34の係止する方向に対して
所定の角度θ1だけ傾斜したところにある。係止爪34
はこの例では隣接する2つの被係止孔23a,23aに
それぞれ係止する2つの爪本体34a,34aを有し、
これらの爪本体34a,34aの後側縁34b,34b
が爪本体34a,34aの係止する方向に対して所定の
角度θ1だけ傾斜して形成される(図1)。角度θ1は以
下のようにして決定される。
【0012】係止爪34は新型自動車審査基準によれ
ば、運転席12の重量の20倍以下の荷重F1(図1)
で被係止孔23aから離脱してはならない。例えば運転
席12の重量を30kgとすると、F1=600kg以下の
荷重がクッションフレーム17aに作用したときに、係
止爪34が被係止孔23aから離脱しないように規制さ
れる。言換えればF1=600kgを越える荷重がクッシ
ョンフレーム17aに作用したときに初めて係止爪34
が被係止孔23aから離脱することが許容される。また
係止爪34は調節ハンドル33の操作部33aを操作力
2(図2)以下、この例ではF2=5kg以下で操作した
ときに被係止孔23aから離脱するようにねじりコイル
スプリング36のばね定数が設定される。クッションフ
レーム17aに作用する荷重F1はアッパレール26及
び調節ハンドル33を介して係止爪34に伝達される。
係止爪34に図1に示すように荷重F1が作用すると、
その反力として被係止孔23aが係止爪34を押返す力
N及びμNが発生する。力Nは爪本体34aの後側縁3
4bに対する垂直分力であり、力μNは爪本体34aの
後側縁34bに対する平行分力である。またμは静止摩
擦係数である。
【0013】図1に示すx方向の荷重の釣合いより次式
が成立つ。 N=F1/{2(cosθ1+μsinθ1)} ……… また係止爪34を被係止孔23aから離脱させようとす
る力fは次式のようになる。 f=2N(sinθ1−μcosθ1) ……… 式を式に代入すると次式が成立つ。 f=F1(tanθ1−μ)/(1+μtanθ1) ……… 一方、係止爪34は前述したようにクッションフレーム
17aに作用する荷重F1以下では被係止孔23aから
離脱してはならない。また係止爪34は操作部33aを
2以下の操作力で操作したときに被係止孔23aから
離脱する必要がある。これらのことからクッションフレ
ーム17aにF1を越える荷重が作用したとき調節ハン
ドルMを中心に次式で示すトルクMが存在しなければな
らない。 fL1<M<F22 ……… ここで、L1は調節ハンドル33のトラック10の進行
方向に延びる軸線と爪本体34aとの距離であり、L2
は調節ハンドル33の操作部33aの長さである(図
2)。式を式から導かれる次式 fL1<F22 ……… に代入すると、次式が得られる。 {F1(tanθ1−μ)/(1+μtanθ1)}L1<F22 ……… 式は次式のように変形できる。 tanθ1<(F22+μF11)/(F11−μF22) ……… また式においてtanθ1−μ<0となると力fは発生し
ないので、次式が成立たなければならない。 tanθ1>μ ……… 式及び式より角度θ1は次式を満たさなければなら
ない。 μ<tanθ1<(F22+μF11)/(F11−μF22)……… 式にF1=600kg、F2=5kg、L1=20mm、L2
100mm及びμ=0.2を代入すると、次式のようにな
る。 11.31(度)<θ1<13.70(度) 従って、角度θ1はこの例では13.5度が最適であ
る。
【0014】運転席12の前方のダッシュパネル11b
には上記ステアリングコラム13を支持するコラムサポ
ートブラケット37が取付けられ、ステアリングコラム
13の上端にはステアリングホイール13aが設けられ
る。コラムサポートブラケット37はステアリングコラ
ム13を支軸38を中心にチルト可能に支持し、このブ
ラケット37の上部には支軸38を中心とする円弧状の
ガイド孔37aが形成される。支軸38はクッションフ
レーム17aより下方に所定の距離だけオフセットされ
た位置でコラムサポートブラケット37に取付けられ
る。ガイド孔37aにはステアリングコラム13に固着
されたピン39が遊挿され、ステアリングコラム13が
運転席12から離れる方向にチルトできるようになって
いる。またクッションフレーム17aはこのフレーム1
7aにステアリングコラム13が当たって係止爪34が
被係止孔23aから離脱する荷重F1が作用しても変形
しないように高剛性に形成され、ステアリングホイール
13aは通常の運転時には変形しないが所定の荷重が加
わると変形するように構成される。更にダッシュパネル
11bの前方にはキャブ11の前面を形成するフロント
パネル11cが設けられる(図4〜図6)。
【0015】このように構成された車両用運転席を自動
的に後退させる装置の動作を説明する。トラック10が
前面衝突してキャブ11のフロントパネル11cに衝撃
荷重Fが作用すると(図5)、フロントパネル11cが
変形し、このパネル11cの変形に伴ってダッシュパネ
ル11b及びコラムサポートブラケット37が後方に移
動する。ステアリングコラム13がステアリングホイー
ル13aとともに後方に移動すると、先ずステアリング
ホイール13aが運転者15の腹部に当たって変形し、
次にコラム13がクッションフレーム17aの前片17
cに当たってコラム13が支軸38を中心に図5の実線
矢印の方向に回転する。更にコラム13がクッションフ
レーム17aを押して所定値以上の荷重F1がクッショ
ンフレーム17aに作用すると、係止爪34の後側縁3
4aが係止爪34の係止する方向に対して所定の角度θ
1だけ先細りになるように傾斜しているので、係止爪3
4が図2の二点鎖線で示すように被係止孔23aから離
脱してクッションフレーム17aがシートクッション1
7及びシートバック19とともに後方に移動する(図
6)。この結果、運転者15はステアリングホイール1
3aとシートバック19の間に挟まれることはなく、運
転者15は前面衝突したトラック10から容易に脱出す
ることができる。
【0016】図7及び図8は本考案の第2実施例を示
す。図7及び図8において上記第1実施例と同一符号は
同一部品を示す。この例の特徴ある構成は、穿設部材6
3に設けられた被係止孔63aの互いに対向する前縁6
3b及び後縁63cが係止爪64の離脱方向に対して所
定の角度θ2だけ後方に傾斜させたところにある。角度
θ2は上記第1実施例と同様に求められ、この例ではθ2
=13.5度である。また係止爪64の2つの爪本体6
4a,64aの後側縁64b,64bは係止爪64の係
止する方向に対して平行に形成される。
【0017】このように構成された車両用運転席を自動
的に後退させる装置の動作は、ステアリングコラム13
がクッションフレーム17aを押す荷重F1が所定値以
上になったときに、係止爪64が傾斜する被係止孔63
aの後縁63cに沿って離脱する方向に回転することを
除いて上記第1実施例と同様であるので、繰返しの説明
を省略する。
【0018】なお、上記第1及び第2実施例では車両と
してキャブオーバ型トラックを挙げたが、これは一例で
あって乗用車又はその他の車両でもよい。また、上記第
1実施例で挙げた数値は一例であって、これらの数値に
限定されない。特に係止爪の後側縁の角度θ1を13.
5度としたが、運転席重量が車両によって異なったり、
或いは静止摩擦係数μが係止爪及び穿設部材の材質によ
って異なったりするので、角度θ1はこれらの条件を考
慮して10〜20度で最適な角度に設定する必要があ
る。更に、上記第2実施例では被係止孔の前縁及び後縁
の角度θ2を13.5度としたが、この数値に限定され
ない。但し角度θ2は10〜20度で最適な角度に設定
する必要がある。
【0019】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、一
対のロアレールのうちの一方のロアレールに長手方向に
等間隔に多数の被係止孔を設け、アッパレールに回動可
能に取付けられた調節ハンドルが多数の被係止孔に選択
的に係止する係止爪を有し、係止爪被係止孔に向って
先細りに形成かつ係止爪の後側縁係止爪の係止する
方向に対して10度から20度傾斜させたので、車両が
前面衝突してステアリングコラムが所定値以上の荷重で
クッションフレームを押すと、係止爪が被係止孔から離
脱してクッションフレームをシートクッション及びシー
トバックとともに後方に移動させる。この結果、運転者
がステアリングホイール等とシートバックとの間に挟ま
れることを防止でき、運転者は衝突した車両から容易に
脱出できる。また部品及び組付工数を全く増大させずに
済む。更に被係止孔の互いに対向する前縁及び後縁
止爪の離脱方向に対して10度から20度後方に傾斜さ
せても、上記と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例車両用運転席を自動的に後
退させる装置を示す図2のA−A線断面図。
【図2】図3のB−B線断面図。
【図3】図4のC−C線断面図。
【図4】前面衝突する前のトラックの運転席の側面図。
【図5】前面衝突してステアリングホイールが運転者の
腹部に当接して変形し、更にステアリングコラムがクッ
ションフレームに当接して支軸を中心に回転した状態を
示す図4に対応する側面図。
【図6】ステアリングコラムが所定値以上の力でクッシ
ョンフレームを押して係止爪が被係止孔から離脱し、シ
ートクッションがシートバックとともに後方へ移動した
状態を示す図4に対応する側面図。
【図7】本考案の第2実施例を示す図8のD−D線断面
図。
【図8】図7のE−E線断面図。
【符号の説明】
10 トラック(車両) 11a フロアパネル 12 運転席 13 ステアリングコラム 15 運転者 16 シートトラック 17 シートクッション 17a クッションフレーム 19 シートバック 21 ロアレール 23a,63a 被係止孔 26 アッパレール 33 調節ハンドル 34,64 係止爪 34b 係止爪の後側縁 36 ねじりコイルスプリング 63b 被係止孔の前縁 63c 被係止孔の後縁 θ1 係止爪の後側縁が係止爪の係止する方向に対して
傾斜した角度 θ2 被係止孔の前縁及び後縁が係止爪の離脱方向に対
して後方に傾斜した角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−125823(JP,U) 実開 昭49−105413(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 2/00 - 2/54

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(10)のフロアパネル(11a)に前記車
    両(10)の進行方向に延びて配設された一対のロアレール
    (21)と、前記一対のロアレール(21)に摺動可能に配設さ
    れた一対のアッパレール(26)と、前記アッパレール(26)
    にステアリングコラム(13)に対向して取付けられ運転者
    (15)の尻部を受けかつクッションフレーム(17a)を有す
    るシートクッション(17)と、前記シートクッション(17)
    の後端に取付けられ前記運転者(15)の背部を受けるシー
    トバック(19)と、前記一対のロアレール(21)のうちの一
    方のロアレール(21)に長手方向に等間隔に設けられた多
    数の被係止孔(23a)と、前記一対のアッパレール(26)の
    うちの一方のアッパレール(26)に回動可能に取付けられ
    前記多数の被係止孔(23a)に選択的に係止する係止爪(3
    4)を有する調節ハンドル(33)と、前記係止爪(34)が前記
    被係止孔(23a)に係止する方向に前記調節ハンドル(33)
    を回転させるように付勢するスプリング(36)とを備えた
    車両用運転席(12)において、 前記係止爪(34)が前記被係止孔(23a)に向って先細りに
    形成されかつ前記係止爪(34)の後側縁(34b)が前記係止
    爪(34)の係止する方向に対して所定の角度(θ1)だけ傾
    斜して形成され、 前記車両(10)の前面衝突時に後退するステアリングコラ
    ム(13)が前記シートクッション(17)のクッションフレー
    ム(17a)を押すことにより、前記係止爪(34)が前記被係
    止孔(23a)から離脱し、前記クッションフレーム(17a)が
    前記シートクッション(17)及び前記シートバック(19)と
    ともに後方に移動するように構成され前記所定の角度
    1 )が 10(度)<θ 1 <20(度) の範囲内にある ことを特徴とする車両用運転席を自動的
    に後退させる装置。
  2. 【請求項2】 車両のフロアパネルに前記車両の進行方
    向に延びて配設された一対のロアレール(21)と、前記一
    対のロアレール(21)に摺動可能に配設された一対のアッ
    パレール(26)と、前記アッパレール(26)にステアリング
    コラムに対向して取付けられ運転者の尻部を受けかつク
    ッションフレームを有するシートクッション(17)と、前
    記シートクッション(17)の後端に取付けられ前記運転
    背部を受けるシートバックと、前記一対のロアレール
    (21)のうちの一方のロアレール(21)に長手方向に等間隔
    に設けられた多数の被係止孔(63a)と、前記一対のアッ
    パレール(26)のうちの一方のアッパレール(26)に回動可
    能に取付けられ前記多数の被係止孔(63a)に選択的に係
    止する係止爪(64)を有する調節ハンドル(33)と、前記係
    止爪(64)が前記被係止孔(63a)に係止する方向に前記調
    節ハンドル(33)を回転させるように付勢するスプリン
    を備えた車両用運転席(12)において、 前記被係止孔(63a)の互いに対向する前縁(63b)及び後縁
    (63c)が前記係止爪(64)の離脱方向に対して所定の角度
    2)だけ後方に傾斜して形成され、 前記車両(10)の前面衝突時に後退するステアリングコラ
    ムが前記シートクッション(17)のクッションフレームを
    押すことにより、前記係止爪(64)が前記被係止孔(63a)
    から離脱し、前記クッションフレームが前記シートクッ
    ション(17)及び前記シートバックとともに後方に移動す
    るように構成され前記所定の角度(θ 2 )が 10(度)<θ 2 <20(度) の範囲内にある ことを特徴とする車両用運転席を自動的
    に後退させる装置。
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