JP2588722B2 - ノズルタッチ力調整方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は精密成形用射出成形機におけるノズルタッチ
力調整方法に関する。

＜従来技術＞ 従来方法について第２図により説明すると１は射出装
置でブラケット２にバレル３およびその先端に材料樹脂
射出用のノズル４が設けてある。５はノズルタッチ用シ
リンダで、油圧源６からの圧油の作用により、前記射出
装置１を進退させ、バレル先端にあるノズル４を鎖線4a
のように金型ゲート（図示せず）にノズルタッチ或いは
後退させるようになっている。７はノズルタッチ用シリ
ンダを進退させる電磁切換弁、８はリリーフ弁、９はダ
イプレート10に取付た金型である。

従って、ノズル４が金型ゲートに当接する際のノズル
タッチ力は、リリーフ弁８に設定した圧力により決めら
れ、ノズルタッチしていない時の０か、又はノズルタッ
チした時のリリーフ弁８により決定された最高圧力によ
るノズルタッチ力であった。

＜発明が解決しようとする問題点＞ ホットランナ成形等のノズルの連続押付が必要は場
合、射出充填工程時以外にも高押付力でノズルタッチさ
れる結果、不必要な荷重が金型に負荷され、金型の寿命
を短くした。

また、たとえばディスク成形品を得るような超精密成
形の分野においてはノズルタッチ力の割合が型締力の10
％以上になると、金型平行度が狂い、成形品に影響があ
ると云われており、不必要なノズル押付力は有害であっ
た。

前述のような問題点を解決するために、本発明は成形
機のシーケンス動作中の任意の動作、特にノズルタッチ
状態にある充填工程以外の保圧工程、計量工程中のノズ
ルタッチ力を任意に調整が出来るよう成すことを目的と
する。

＜問題点を解決するための手段＞ 本発明においては、前述の目的を達成するため、精密
成形用射出成形機におけるノズルタッチ用シリンダ制御
用の圧力設定部を２個以上設け、成形機のシーケンス動
作の進行と連動して前記２個以上の圧力設定部の回路を
充填工程の完了信号により切換る保圧工程で切換ること
を特徴とする精密成形用射出成形機にのノズルタッチ力
調整方法とした。

＜作用＞ ノズルタッチ力が任意に切換ることが出来ノズルタッ
チ中の金型に射出充填工程以外の保圧工程、計量工程中
に不必要なノズルタッチ力を付加しない。

＜実施例＞ 次に第１図により本発明の１実施例を説明する。説明
にあたり、従来例と同一部は同一番号を付し、変った部
分のみ、新に番号を付し、説明する。11は減圧弁で前記
リリーフ弁８と異なった圧力を設定してあり、ポンプ
（図示せず）からの元圧を確保するため、減圧弁とした
ものである。12は電磁切換弁である。ここで減圧弁11の
他に、更に減圧弁と電磁切換弁を何個か設ければ、圧力
を何段にでも切換ることが出来ることは自明である。

また、電磁式圧力制御弁を用いれば複数の減圧弁を用
いなくとも良い。

＜発明の効果＞ 任意にノズルタッチの調整が可能であり、成形機のシ
ーケンス動作中の１動作である充填工程以外、特に金型
にノズルタッチ状態である充填工程に続く保圧工程、計
量工程中に不必要な押圧でノズルタッチしないので、金
型の寿命も長くなるし、精密成形に際しても、種々ノズ
ルタッチ力を調整することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施を示す図。第２図は従来方法を
示す図。 １……射出装置、４……ノズル、５……ノズルタッチ用
シリンダ、８……リリーフ弁、11……減圧弁。

フロントページの続き (56)参考文献 実願 昭59−188001号（実開 昭61− 102514号）の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム （ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】精密成形用射出成形機におけるノズルタッ
   チ用シリンダ制御用の圧力設定部を２個以上設け、成形
   機のシーケンス動作の進行と連動して前記２個以上の圧
   力設定部の回路を充填工程の完了信号により切換る保圧
   工程で切換ることを特徴とする射出成形機のノズルタッ
   チ力調整方法。